説明

絵文字を介した情報伝達方法

【課題】 本発明は,絵文字に関連して所定のウェブサイトへアクセスさせる際に,意図しないウェブサイトへアクセスする事態を防止できる絵文字を介した情報伝達方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は,基本的には,電子メールに含まれる絵文字を用いて,絵文字に関連した企業のウェブサイトへアクセスを促す際に,いったんサーバサイトへアクセスさせた後に,サーバからその企業のサーバへアクセスさせる。このようにすることで,本発明は,電子メールの受信者が,電子メールの送信者の意図しないウェブサイトへアクセスする事態を防止できるというものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,絵文字を介した情報伝達方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2006−107199号公報には,通信端末から絵文字情報を受信し,絵文字情報に対応する検索キーワードを特定して,情報検索を行う検索システムが提案されている。このように絵文字を用いた端末間のサービスは,既に知られている。
【0003】
特開平11−296516号公報には,URLを表すリンク情報を表すマークを絵文字として構成し,この絵文字を含む文書を作成して他装置と交換できるようにするシステムが開示されている。
【0004】
また,特開2002−163194号公報には,絵文字をサーバからダウンロードして取得するシステムが開示されている。このシステムは,広告主との商取引を条件に絵文字を使用できるようにしてある。このため,このシステムは,広告主の宣伝効果を高めることができる。
【0005】
また,特開2004−94915号公報には,携帯端末の位置をGPSにて把握して,その携帯端末からもっとも近くにある支店データを絵文字に載せて配信するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−107199号公報の請求項3
【特許文献2】特開平11−296516号公報
【特許文献3】特開2002−163194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら,特開2006−107199号公報の絵文字を用いた検索システムは,絵文字を検索用語のひとつとして用いる。このため,絵文字を用いて検索した結果,有害なウェブサイトへ接続される可能性がある。
【0008】
たとえば,ある男性ユーザがある女性ユーザに絵文字付きの電子メールを送信したとする。そして,女性ユーザが,その電子メールに含まれる絵文字を用いて検索した結果,男性が意図しないウェブサイトへアクセスする事態も想定される。
【0009】
また,ある悪質な企業があるユーザに絵文字付きの電子メールを送信したとする。そして,そのユーザが,その電子メールに含まれる絵文字を用いて検索した結果,そのユーザが迷惑するようなウェブサイトへアクセスする事態も想定される。
【0010】
特開平11−296516号公報に開示された方法も,絵文字を選択してリンク先へアクセスした場合,悪質なサイトへアクセスしてしまう恐れがある。
【0011】
そこで,本発明は,絵文字に関連して所定のウェブサイトへアクセスさせる際に,意図しないウェブサイトへアクセスする事態を防止できる絵文字を介した情報伝達方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は,基本的には,電子メールに含まれる絵文字を用いて,絵文字に関連した企業のウェブサイトへアクセスを促す際に,いったんサーバサイトへアクセスさせた後に,サーバからその企業のサーバへアクセスさせる。このようにすることで,本発明は,電子メールの受信者が,電子メールの送信者の意図しないウェブサイトへアクセスする事態を防止できるというものである。
【0013】
本発明の第一の側面は,絵文字を介した情報伝達方法に関する。この絵文字を介した情報伝達方法は,端末に絵文字付きの電子メールを送信する。そして,絵文字と関連したウェブサイトへのアクセスを促すものである。端末の例は,コンピュータ,携帯電話,携帯用ゲーム機,及びPDAである。電子メールの例は,携帯電話やコンピュータ間のメール,及びウェブメールである。絵文字とは,例えば携帯電話に文字の替わりに表示される絵を意味する。この絵文字には,例えば所定のコードが割り当てられており,携帯電話のメーラーが,そのコードを読み出すことで,絵文字をモニタに表示できる。
【0014】
絵文字を介した情報伝達方法を説明すると,以下のとおりとなる。まず,サーバが,あるユーザの端末により作成された絵文字付きの電子メールを受け取る。そして,受け取った電子メールに含まれる相手のアドレスを解析する。そして,解析したアドレスへ電子メールを送信する。このようにして,絵文字付きの電子メールを相手の端末へ送信する。なお,絵文字付きの電子メールには,絵文字に関連したリンク情報が付加されていても良い。また,サーバが,受け取った電子メールの絵文字を解析して,サーバ内のデータベースにアクセスし,絵文字と関連したリンク情報を絵文字に付加して,相手の端末へ送信しても良い。この絵文字と関連したリンク情報は,絵文字を選択することにより選択される情報である。たとえば,絵文字を選択すると,絵文字を選択したことを示す情報がサーバへ送信させる。サーバへ送信される情報は,この絵文字と関連したリンク情報により異なる。サーバは,受信したリンク情報を用いて,端末に表示させるための情報を抽出し,相手の端末へ送信する。
【0015】
絵文字付きの電子メールを受け取った相手の端末は,受け取った絵文字付きの電子メールを端末のモニタに表示する。この絵文字は,たとえば,絵文字部分をクリックすることで選択することができるようにされている。このようにして,相手の端末が絵文字を選択することを促す。
【0016】
相手の端末が,例えば,絵文字部分をクリックして,絵文字を選択する。すると,絵文字を選択したという情報が,相手の端末からサーバへ送信される。そして,サーバは,相手の端末がその絵文字を選択したという情報を受け取る。
【0017】
サーバは,複数の企業のウェブサイトへのリンク情報及びそのリンク情報を含む表示画面情報を格納している。そして,サーバは,受け取った絵文字に関する情報(たとえば,リンク情報)を用いて,絵文字に関連したリンクを含む画面表示を選択する。そして,選択した画面表示が表示されるように所定の情報を,相手の携帯端末に送信する。この情報を受信した相手の端末には,リンクを含んだウェブサイトを表示するための情報が送られる。そして,相手がそのリンクを選択した場合,相手の端末は,そのウェブサイトへアクセスする。
【0018】
このように絵文字を介してウェブサイトへ接続することで,ユーザの嗜好に沿った絵文字提供サイトへのアクセスを促すことができる。すなわち,本発明においてリンクされるウェブサイトの例は,絵文字をダウンロードさせるための絵文字コンテンツを含んだウェブサイトである。
【0019】
本発明の絵文字を介した情報伝達方法は,サーバが,あるユーザの端末から絵文字付きの電子メールを受信した際に,絵文字を判別して,絵文字に関連した情報を付与して,相手に送信するようにしてもよい。このようにするため,サーバは,例えば,複数の絵文字と,それぞれの絵文字に関連した情報を記憶したテーブルを有する。そして,サーバは,受け取った電子メールに含まれる本文部分のコード情報から絵文字を判別する。そして,判別した絵文字に関連した情報を,テーブルから読み出す。その上で読み出した情報を電子メールに付加して,相手の端末へ送信する。
【0020】
絵文字に関連した情報は,所定のウェブサイトへのリンク情報であってもよい。また,絵文字に関連した情報は,その絵文字が相手に選択された場合に,その絵文字が選択されたことをサーバに伝えるための情報であってもよい。すると,相手がその絵文字を選択した場合,相手の端末は,その絵文字に関連した情報を用いて,その絵文字が選択されたという情報をサーバへ伝える。
【0021】
本発明の絵文字を介した情報伝達方法は,サーバが,相手の端末の種類により,相手の端末に伝える表示情報を選択するようにしてもよい。この場合,サーバは,相手がある絵文字を選択したという情報とともに,端末の種類に関する情報を受け取る。サーバは,先に説明したとおり,絵文字と関連させて,その絵文字に対応したリンク情報を含む画像情報を記憶している。そして,さらに,相手の端末の種類によって,送信される画像情報が異なるようにするために,サーバは,絵文字のみならず,相手の端末の種類とも関連付けて,その絵文字に対応したリンク情報を含む画像情報を記憶する。このようにすることで,端末の種類に応じた表示画面情報を送信することができる。端末の種類の例は,コンピュータ,携帯電話,携帯用ゲーム機,及びPDAなどハード面の種類のほか,機種情報が挙げられる。
【0022】
本発明の絵文字を介した情報伝達方法の好ましい態様は,絵文字提供サイトからダウンロードされた絵文字は,絵文字情報と絵文字の色情報とを含んで提供されるものである。そして,絵文字は,絵文字情報31と絵文字の色情報39とを用いて,第1の端末2に表示されるものであってもよい。また,絵文字情報31に基づいて第1の端末2は絵文字を表示できるものであっても良い。そして,この態様では,第1の端末2は,絵文字の色情報39を変化させることにより,表示される絵文字の色を変化させることができる。たとえば,絵文字の色情報39は,絵文字の透明度であり,端末2からの入力にしたがって,透明度が変化すると,絵文字の透明度が変化して,第1の端末2に記憶される。そして,記憶された絵文字は,透明度が変化しているので,端末2に表示される際も透明度が異なった状態で表示される。また,このようにカスタマイズされた絵文字が相手に送信されるので,世界でひとつだけの絵文字を容易に相手に伝えることができることとなる。そして,カスタマイズされた絵文字を絵文字サーバが記憶するので,特定の相手にこのカスタマイズされた絵文字をブラウズさせることができることとなる。
【0023】
本発明の絵文字を介した情報伝達方法の好ましい態様は,絵文字提供サイトからダウンロードされた絵文字は,絵文字情報と絵文字の色情報とを含んで提供されるものである。そして,絵文字は,絵文字情報31と絵文字の色情報39とを用いて,第1の端末2に表示されるものであってもよい。また,絵文字情報31に基づいて第1の端末2は絵文字を表示できるものであっても良い。そして,この態様では,サーバ3は,第1の端末2を示す識別情報とともに,絵文字の色情報39を記憶する。そして,サーバ3は,第1の端末2がサーバ3へアクセスした際に,記憶した絵文字の色情報39に基づいて,第1の端末2へダウンロードを促す絵文字群を決定する。
【0024】
本発明の絵文字を介した情報伝達方法の好ましい態様は,絵文字提供サイトからダウンロードされた絵文字は,絵文字情報と絵文字の色情報とを含んで提供されるものである。そして,絵文字は,絵文字情報31と絵文字の色情報39とを用いて,第1の端末2に表示されるものであってもよい。また,絵文字情報31に基づいて第1の端末2は絵文字を表示できるものであっても良い。この態様では,第1の端末2により作成された絵文字付きの電子メールにおける絵文字は,ダウンロードされた絵文字を用いて,第1の端末2が合成したものである。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば,絵文字に関連して所定のウェブサイトへアクセスさせる際に,一度,管理者サーバへアクセスさせるため,意図しないウェブサイトへアクセスする事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は,本発明の絵文字を介した情報伝達方法を説明するためのフローチャートである。
【図2】図2は,本発明の情報伝達方法を実現する情報伝達システムの概略図である。
【図3】図3は,ユーザが絵文字をダウンロードする手続画面の例である。
【図4】図4は,絵文字を用いてメールを作成する例を説明するための図である。
【図5】図5は,端末2へ送信される絵文字データの例を示す概念図である。
【図6】図6は,受信者側の端末4のモニタにメール本文が表示された様子を示す概念図である。
【図7】図7は,受信者の端末がリンクを含む情報を表示した例を示す図である。
【図8】図8は,絵文字変換入力を説明するための図である。
【図9】図9は,絵文字保管フォルダのリンクを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。本発明は,以下の説明から当業者に自明な範囲で適宜修正を加えたものも含むものである。
【0028】
図1は,本発明の絵文字を介した情報伝達方法を説明するためのフローチャートである。図1中Sは,ステップ(工程)を意味する。
【0029】
図2は,本発明の情報伝達方法を実現する情報伝達システムの概略図である。図2に示されるように,このシステム1は,第1の端末2と,サーバ3と,第2の端末4とを含む。サーバ3は,入出力部11,制御部12,演算部13,及び記憶部14を有している。そして,それらの要素はバス15などで接続されており,情報の授受を行うことができるようにされている。すなわち,入出力部11から所定の情報が入力されると,制御部12は,記憶部14のメインメモリに格納されている制御プログラムを読み出す。そして,制御部12は,制御プログラムの指令に従って,適宜記憶部14に記憶されたデータを読み出し,演算部13にて所定の演算を行う。そして,演算結果を記憶部14に一時的に記憶して,入出力部11から出力する。それぞれの端末2,4も上記と同様の構成を有する。
【0030】
メールを送信する者は,絵文字を利用できるように準備を行う。すなわち,絵文字をダウンロードする(ステップ101)。ユーザは,ユーザの端末2にあらかじめ絵文字をダウンロードしておいても良い。また,ユーザが絵文字を提供するウェブサイトにアクセスして,ウェブメールを送信する際に絵文字をダウンロードしても良い。
【0031】
図3は,ユーザが絵文字をダウンロードする手続画面の例である。図3に示される例では,ユーザの端末2がサーバ3へアクセスする。このユーザの端末2は,携帯電話である。すると,ユーザの端末2の表示画面に,サーバ3により提供される絵文字サイトが表示される。このサーバ3は,複数の絵文字提供サイトを管理するサーバである。
【0032】
ユーザが,絵文字素材をダウンロードしようとする。この場合,サーバから提供された表示画面中の素材ダウンロードアイコンをクリックする。すなわち,端末2からサーバ3へ絵文字素材ダウンロードアイコンが選択されたという情報が送信される。この情報を受けたサーバ3は,端末2に対して,リンク先のウェブページ情報を端末2に伝える。すると,端末2は,ウェブページの素材ダウンロードアイコンとリンクされたウェブページへアクセスする。このウェブページは,絵文字素材を提供する複数のウェブサイトへのリンクが表示されている。
【0033】
そして,ユーザがある絵文字サイトにアクセスすることを希望する。この場合,サーバから提供された表示画面中のある絵文字サイトへのアクセスアイコンをクリックする。すなわち,端末2からサーバ3へある絵文字サイトへのアクセス用アイコンが選択されたという情報が送信される。この情報を受けたサーバ3は,端末2に対して,リンク先のウェブサイトのコンテンツを端末2に伝える。すると,端末2は,ウェブサイトのアクセス用アイコンとリンクされたウェブページを提供するウェブページを,サーバ3を介して閲覧できる。このウェブサイトのコンテンツは,あらかじめサーバ3内に格納されており,端末2からの要求に応じて,端末2に提供できるようにしてある。このウェブページには,複数の絵文字素材が提供されている。
【0034】
ユーザが,サーバ3の提供する絵文字コンテンツ提供サービスを受けることを希望する場合,ユーザはサイトの登録アイコンをクリックする。すると,端末2から,サーバ3へ,登録アイコンがクリックされた事に関する情報が送信させる。この情報を受けたサーバ3は,記憶部から登録用データを読み出して,端末2へ送信する。すると,端末2には,サービス契約のための情報が表示されることとなる。
【0035】
登録情報に従って,パスワードなど所定の情報を入力すると,登録完了となる。この場合,パスワードを含めた情報は,端末2からサーバ3へと送信される。そして,サーバ3は,顧客データベースに,端末2のアドレス,ユーザの名称,パスワード,登録開始日などの情報を記録する。
【0036】
図4は,絵文字を用いてメールを作成する例を説明するための図である。ユーザが絵文字を提供するウェブサイトにアクセスし,絵文字素材のダウンロードを希望する。ここまでの処理は先に説明したと同様である。
【0037】
すると,絵文字サイトには,複数の絵文字が提供されている。すなわち,端末2のモニタには,複数の絵文字素材が表示される。そこで,ユーザがある絵文字をダウンロードすることを希望したとする。この場合,ある絵文字が選択された状態で,ダウンロードアイコンをクリックすることで,絵文字をダウンロードすることができる。この場合,端末2は,たとえばライオンのアイコンが選択されたという情報と,ダウンロード要求とをサーバ3へ送信する。すると,サーバは,その情報を受け取って,記憶部からライオンの絵文字に関する情報を読み出して,端末2へと送信する。なお,サーバは,ある絵文字がダウンロードされたという情報を解析して,似た趣向を有するユーザを関連付けて記憶してもよい。端末において,ダウンロードした絵文字を記憶するフォルダをマイフォルダとする。この場合,サーバは,似た趣向を有するユーザのマイフォルダ同士を関連付けておき,それをユーザの端末に送信してもよい。図9は,絵文字を介してマイフォルダ間のリンクがなされる様子を示している。ここで,サーバは,似た趣向を解析するために,たとえば,ユーザが選択した絵文字の共通性を測定すればよい。すなわち,似た趣向を解析するために,たとえば,同じ絵文字をダウンロードした数が多いほど似た趣向を有すると判断すればよい。この似た趣向の演算は,ユーザとダウンロードした絵文字情報とを記憶しておき,それらを読み出して,共通する絵文字の数を求める演算を行うことで容易に行うことができる。そして,たとえば,ある閾値以上の似た趣向度(たとえば,共通するダウンロードした絵文字数が所定数以上)の場合については,端末間で絵文字を提供しあうことができるようにしてもよい。また,ある閾値以上の似た趣向度を有するユーザ間のみについて,リンク情報の提供を行えるようにしてもよい。このようにすることで,ユーザが悪質なサイトへ意図せずアクセスさせられる事態を効果的に防止できる。
【0038】
図5は,端末2へ送信される絵文字データの例を示す概念図である。図5の例では,絵文字情報31とともに,第1の識別符号32,第1の識別符号に続く部分にリンク先サイトに関する情報33,第2の識別符号34,第2の識別符号に続く部分にダウンロード日の情報35,第3の識別符号36,第3の識別符号に続く部分に端末2のID情報37,第4の識別符号38,及び第4の識別符号38に続く部分に絵文字の色情報39を含む。絵文字情報31は,端末2に絵文字を表示するための画像情報である。絵文字情報31のほかの情報は任意であり任意の組み合わせを送信することができる。絵文字情報31の例は,絵文字を端末に表示するための情報であっても良いし,絵文字の輪郭に関するデータであってもよい。
【0039】
ユーザがメール作成中に,上記のダウンロード作業を行った場合は,メール本文中に絵文字が表示される。一方,ダウンロードされた絵文字データは,端末2の絵文字記憶部にいったん記憶されても良い。
【0040】
端末2の記憶部には,絵文字表示ソフトと絵文字管理ソフトが格納されている。これらのソフトウェアは,サーバ3のサービス登録の際に,端末2がサーバ3からダウンロードしたソフトウェアであっても良い。
【0041】
絵文字表示ソフトは,たとえば,絵文字データのうち絵文字情報31を読み出して,絵文字画像を解析して,端末2の表示部に絵文字を表示するものであっても良い。また絵文字表示ソフトは,たとえば,絵文字データのうち絵文字情報31と絵文字の色情報39を読み出して,絵文字画像を解析して,端末2の表示部に絵文字を表示するものであっても良い。この場合,絵文字画像は,絵文字情報31と絵文字の色情報39とを掛け合わせることで得られるようにしていれば良い。
【0042】
絵文字データが絵文字の色情報39を含む場合,たとえば,端末2は,絵文字の色を適宜変化させることができる。すなわち,端末2が,絵文字表示ソフトを起動させる。そして,ユーザがある絵文字の色を変化させることを希望する場合,絵文字表示ソフトにより表示された色変色アイコンを選択する。すると,端末2の制御部は,色変色指示を受け,色情報39を記憶部から読み出すとともに,記憶部に記憶した色変色情報を読み出す。そして,制御部は,絵文字表示ソフトからの指令に従って,演算部に読み出した色情報39と色変色情報とを用いて,色変色処理を行わせる。色変色処理の例は,たとえば,色変色指示が赤色に変えるというものである場合,単に色情報39を赤色に変える処理であっても良い。また,色変色指示が透明度アップである場合は,色情報39に透明度αを掛け合わせる処理であっても良い。このようにすれば,絵文字をユーザが容易に色変化させてオリジナルの絵文字を作成することができる。しかも,新たな絵文字とともに,絵文字情報31を利用することができるので,絵文字の数が増えても容量をそれほど大きくする必要がなくなる。
【0043】
なお,絵文字管理ソフトは,たとえば,複数の絵文字を色情報39に基づいて整理することができる。端末2に格納した絵文字が増えると,絵文字を探すことが大変となる。一方,ユーザは絵文字を色で記憶する場合がある。よって,絵文字管理ソフトが,色により絵文字をソートすることができるので,ユーザが絵文字を探す際に非常に便利となる。しかも,上記の例では,絵文字情報と絵文字の色情報とを別に格納しているため,比較的容量の軽い絵文字の色情報を用いて絵文字を整理できるので,迅速に絵文字を整理できることとなる。
【0044】
絵文字サーバは,たとえば,複数の絵文字を色情報39に基づいて整理するようにしてもよい。このようにすることで,ユーザの嗜好にあった絵文字群を提供することができる。具体的には,たとえば,絵文字サーバは,絵文字のダウンロードが行われた場合,その端末のIDとともに,絵文字の色情報39をも記憶する。そして,その端末が次に絵文字サイトにアクセスした場合,そのIDと関連付けて記憶された絵文字データに含まれる絵文字の色情報39を記憶部から読み出して,集計する。色情報39は,あらかじめ複数の属性値を有している。これにより,サーバは,ダウンロードした絵文字から,ユーザの好ましい属性値を把握できる。属性値の例は,彩度別の属性,色味別の属性(赤,青,黄色,緑,紫,白,黒),透明度である。たとえば,ある色情報39は,彩度値5,赤9,青1,透明度9といった情報である。サーバは,記憶部に記憶された複数の絵文字に関する色情報39を読み出して,演算部にそれぞれの属性値の平均値を求める演算を行わせる。絵文字サイトは,絵文字を複数記憶したデータベースから受信した属性値に近い絵文字を抽出して,アップロードする。このようにして,ユーザの嗜好に沿った絵文字群を提供することができる。
【0045】
絵文字管理ソフトは,ユーザの所有する絵文字,写真と合成できるようにしてもよい。絵文字合成については,後述する。
【0046】
次に,ユーザがメールを作成する(ステップ102)。この場合は,携帯電話などの携帯端末を用いてメールを作成しても良い。また,端末2がサーバ3へアクセスしてウェブメールを作成しても良い。メールを作成する際に,適宜,記憶部に記憶された絵文字を読み出して,メール中に挿入することで,絵文字つきのメールを作成することができる。この際,絵文字表示ソフトは,絵文字情報31のみならず,第1の識別符号32,第1の識別符号に続く部分にリンク先サイトに関する情報33,第2の識別符号34,第2の識別符号に続く部分にダウンロード日の情報35,第3の識別符号36,第3の識別符号に続く部分に端末2のID情報37,第4の識別符号38,及び第4の識別符号38に続く部分に絵文字の色情報又は絵文字の識別情報39のうちいずれか又は2つ以上を適宜加えることができる。また,端末2からの入力にしたがって,適宜上記の情報を除いてメールを作成することができる。リンク先サイトに関する情報33の例は,絵文字の提供会社に関する情報である。
【0047】
なお,ユーザは,たとえば,レストランを示す絵文字に,リンク先サイトに関する情報33として,あるレストランのウェブサイトを示すURL情報を付してよい。この場合,ユーザの端末2は,入力されたURL情報を記憶部に格納し,そして,メールの絵文字データ内のリンク先サイトに関する情報33として,そのURL情報を付して,メールを作成する。このようにすれば,レストランの絵文字に,あるレストランサイトへのアクセス情報が付されることとなる。すなわち,絵文字表示ソフトは,端末に対して絵文字と関連してリンク先サイトに関する情報33を更新できるようにされているものが好ましい。すなわち,端末がリンク情報を付加できるものであってもよい。なお,端末2には,複数の用語と,それぞれの用語と関連した絵文字群とが記憶されたデータベースを備えるものが好ましい。そして,ユーザが絵文字入力モードを選択した状態で所定の用語を入力する。すると,端末2は,入力された用語を用いてデータベースにアクセスし,関連する絵文字候補を順位の高いものから順番に選択し,絵文字候補として表示してもよい。図8に示す例では,ユーザが「つたや」(登録商標)の用語を入力すると,「つたや」(登録商標)を示すT−マーク(登録商標)がデータベースから選択され,表示される例である。この絵文字情報をサーバに送信し,相手端末が選択すると,「つたや」の提供するウェブサイト情報が相手端末に提供されるようにしてもよい。
【0048】
ユーザは作成した絵文字つきメールを送信する(ステップ103)。この作業は,メールがウェブメールである場合は,ウェブサイト内の送信ボタンをクリックすることにより行われる。その際,送信相手である他のユーザの端末4情報(メールアドレス,IPアドレスなど)もあわせて,サーバ3に送信される。すなわち,端末2から,メール送信指示を受け取ったサーバ3は,メール送信処理を始める。また,端末2が携帯端末の場合は,ユーザが他のユーザに電子メールを送信した場合に,そのメールがサーバ3へといったん送信される。すなわち,ユーザの端末2が,相手端末4へ向けてメールを送信する。すると,端末2内の絵文字表示ソフトが,相手端末4の情報と,メール情報をあわせて,そのメールをサーバ3へ転送するように処理する。このようにして,メールが他のユーザではなく,サーバ3へいったん転送される。なお,端末が携帯端末の場合は,サーバ3を介さず,メールが直接他のユーザの端末4へ送信されても良い。この場合,後述するステップ104及びステップ105は,省略される。
【0049】
サーバ3は,絵文字つきメールを解析する(ステップ104)。メールがウェブメールである場合,サーバは,他のユーザへのメール転送に用いるアドレス情報などを解析する。また,絵文字データに含まれるリンク先サイトに関する情報33を,第1の識別符号32を用いて読み出しても良い。そして,そのリンク先の会社が,サーバ3を提供する会社と提携関係があるかどうか判断する。そして,その提供会社が,いぜんとして提携関係にある場合は,リンク先サイトに関する情報33をそのまま付する。また,リンク先サイトに関する情報33に基づいてアクセスされるウェブサイトが適切なものである場合も,リンク先サイトに関する情報33をそのまま付する。一方,サーバは,リンク先サイトに関する情報を置換するための装置を有している。そして,サーバ3は,リンク先サイトに関する情報33が所定の情報である場合は他の提携会社に関する情報へ置換するためのプログラムを有している。そこで,絵文字つきメールを解析した結果,ある絵文字に含まれるリンク先サイトに関する情報33が所定の情報であるとサーバ3が判断した場合,その情報を新たな情報に替える作業を行う。このようにすることで,相手に伝えられる絵文字に隠されたリンク先サイトに関する情報33を常に適切なものとすることができる。
【0050】
サーバ3は,解析したアドレス情報を用いて,メールを送信先へ転送する(ステップ105)。この際,メール本文に関するテキスト情報と合わせて,絵文字データをも転送する。
【0051】
受信者側の端末4は,メールを受信する。そして,受信したメールを端末4のモニタに表示する(ステップ106)。端末4には,絵文字表示ソフトが格納されている。このため,端末4も受信したメールを解析して,絵文字つきのメールを表示することができる。また,受信した絵文字データは,メールの本文とともに端末4の記憶部に記憶される。その後,端末4の制御部は,絵文字表示ソフトからの指令に基づいて,メールを解析して,メールに含まれた絵文字データを抽出し,記憶部に記憶する。図6は,受信者側の端末4のモニタにメール本文が表示された様子を示す概念図である。なお,このメール本文に含まれる絵文字は選択することでクリックすることができるようにされている。
【0052】
そして,メールの受信者が絵文字を選択する(ステップ107)。この場合,端末4の絵文字表示ソフトは,絵文字が選択されたという情報を受け取る。すると,端末4の制御部は,絵文字表示ソフトからの指令を受けて,記憶部から所定の情報を読み出して,絵文字が選択された事に関する情報をサーバ3へ送信する。サーバ3へ送信する情報には,絵文字情報が含まれていなくてもよい。サーバ3へ送信する情報として,端末4のID又はアドレス,第1の識別符号32,及び第1の識別符号に続く部分にリンク先サイトに関する情報33があげられる。すなわち,端末4がリンク情報を付加できるものであってもよい。この場合,例えば,端末4には,絵文字と関連したリンク情報を記憶するデータベースが存在し,絵文字情報を用いて読みだしたリンク情報を付加するようにしてもよい。また,ユーザが,任意にリンク情報を付加できるようにしてもよい。さらに,端末4がリンク情報を読み出して,読みだしたリンク情報によって異なる情報をサーバへ送信してもよい。この情報は,サーバにより解析され,どのリンク情報が選択されたかの判断に用いられてもよい。
【0053】
すると,サーバ3は,絵文字が選択されたという情報を受信する(ステップ108)。そして,サーバ3は,受信した情報を解析する。
【0054】
次に,サーバ3は,受信者の端末4に表示される表示画面を作成する(ステップ109)。サーバ3は,受信した情報に含まれる第1の識別符号32を用いて,それに続く情報が,リンク先サイトに関する情報であることを判別する。そして,サーバ3は,リンク先サイトに関する情報33を解析する。通常であれば,リンク情報に基づいて,端末4があるサイトにアクセスしてしまう。この場合,送信者又は受信者の意図しないサイトへ端末4が接続される事態も生じうる。本発明のシステムは,このように一度サーバ3にアクセスして,リンク情報を解析することで,メールの受信者に表示されるリンク先を事前にチェックすることができる。
【0055】
サーバ3は,リンク先サイトに関する情報(リンク情報)を判断するためのリンク先サイト判断手段を有している。この手段は,先に説明したとおり,第1の識別符号32を用いて,それに続く情報が,リンク先サイトに関する情報であることを判別する。そして,サーバ3は,リンク先に関するデータベースを有している。このため,サーバ3は,データベースからリンク情報を用いて,リンク先の情報を抽出する。先に説明したとおり,サーバ3は,リンク先サイトに関する情報を置換するための装置を有している。そこで,絵文字つきメールを解析した結果,ある絵文字に含まれるリンク先サイトに関する情報33が所定の情報であるとサーバ3が判断した場合,その情報を新たな情報に替える作業を行う。その上で,適切なサイトへアクセスするか,適切なコンテンツを記憶部から抽出する。たとえば,サーバ3を提供する企業と,絵文字に張られたリンク情報と関連する企業とが以前は提携関係があったものの,受信者がその絵文字を用いてアクセスした場合には,その企業と定見関係がなくなってしまう可能性がある。そのような場合,サーバ3は,その企業のウェブサイトへ引き続きアクセスを誘導するのではなく,サーバ3側が新たに設定したサイトへアクセスすることを促すことができる。このようにすることで,サーバ3を提供する企業と,絵文字を提供する企業との関係を永続的にすることができる。
【0056】
サーバ3は,リンク先サイト情報33を用いて,リンク先サイトからコンテンツを取得するか,又はサーバ3に格納してあったリンク先サイト33に関するコンテンツを読み出す。このようにして,サーバ3は,受信者の端末4に表示される表示画面を作成することができる。なお,表示画面に関する情報には,リンク先へのアクセス情報が付加されていても良い。
【0057】
サーバ3は,表示画面に関する情報を端末4へ送信する(ステップ110)。端末4は,絵文字表示ソフトを格納している。このため,端末4は,受信した表示画面に関する情報を用いて,モニタに所定の映像を表示することができる。図7は,受信者の端末がリンクを含む情報を表示した例を示す図である。なお,端末4が表示する画面には,所定のサイトへのリンク情報が存在していても良い。そして,受信者が所定のサイトへのアクセス情報を選択した場合,そのサイトへアクセスすることとなる。すなわち,端末4が,リンクアイコンをクリックする。すると,端末に,リンク情報が選択されたことに関する情報が入力される。そして,端末4は,リンクアイコンと関連して記憶されるURLなどのサイトへのアクセス情報を用いて,そのサイトへアクセスする。そして,アクセスしたウェブサイトから所定の情報をダウンロードする。
【0058】
本発明の好ましい態様は,端末2が,絵文字サイト3からダウンロードした絵文字をカスタマイズできるものである。具体的には,端末2は,絵文字サイト3からダウンロードした絵文字以外にも様々な絵文字,画像,写真画像を有している。この態様は,ダウンロードした絵文字にこれらの画像を合成するものである。
【0059】
この処理は,たとえば,端末2が有する絵文字管理ソフトを用いて行うことができる。絵文字管理ソフトは,絵文字の画素数(dpi)を把握している。そして,絵文字管理ソフトは,記憶部から,合成する画像を読み出す。その上で,絵文字管理ソフトは,読み出した合成する画像の画素数を,ダウンロードした絵文字の画素数と同じ値となるようにぼかし処理(フィルタ処理)する。絵文字管理ソフトは,ダウンロードした絵文字,記憶部から読み出した画像のいずれかを前面に配置する処理を行う。絵文字と画像で重なる部分は陰面消去処理を行う。このようにして,絵文字管理ソフトは,絵文字と画像を合成できる。また,絵文字管理ソフトは,絵文字と画像のいずれかを右よりに配置し,残りを左に配置するように処理を行っても良い。このようにすることで,絵文字と画像とが表示される部分を多くすることができる。
【0060】
なお,本発明は,上記の情報伝達方法に用いられる情報伝達システムをも提供する。この情報伝達システムは,端末に絵文字付きの電子メールを送信するとともに,絵文字と関連したウェブサイトへのアクセスを促すための絵文字を介した情報伝達システムである。
【0061】
サーバ3は,第1の端末2により作成された絵文字付きの電子メールを第2の端末4へ送信するための手段を有する。サーバ3は,第2の端末4に絵文字付きの電子メールを表示させ,第2の端末4が絵文字を選択することを促すメール配信手段を有する。ここで,第2の端末4が受信した絵文字付の電子メールには,絵文字情報に絵文字と関連したリンク情報が付加されたものである。
【0062】
サーバ3は,第2の端末4から絵文字を選択したことに関する情報を受け取る絵文字選択受信手段を有する。サーバ3は,絵文字を解析して,絵文字と関連したリンクを含む表示画面情報を作成して,第2の端末へ第2の端末が表示画面を表示するための情報を送信する表示画面情報送信手段を有する。
【0063】
情報伝達システムの好ましい例は,サーバ3は,第1の端末により作成された絵文字付きの電子メールを受信した後,絵文字を判別し,絵文字に,絵文字と関連したリンク情報を付与する手段を有する。そして,絵文字選択受信手段は,絵文字と関連したリンク情報を受信する。そして,表示画面情報送信手段は,絵文字と関連したリンク情報を用いて,表示画面情報を作成する。
【0064】
情報伝達システムの好ましい例は,絵文字選択受信手段が,第2の端末4の種類に関する情報を受け取る。そして,表示画面情報送信手段は,選択された絵文字に関する情報と第2の端末4の種類に関する情報を用いて,絵文字と関連したリンクを含む表示画面情報を作成する。
【0065】
情報伝達システムの好ましい例は,第1の端末により作成された絵文字付きの電子メールの絵文字は,第1の端末と情報の授受を行うことができ,第1の端末に絵文字情報を提供できる絵文字提供サイト(例:サーバ3)からダウンロードされたものである。
【0066】
情報伝達システムの好ましい例は,絵文字提供サイトからダウンロードされた絵文字は,絵文字情報31と絵文字の色情報39とを含む。そして,第1の端末2は,絵文字の色情報39を変化させる手段を有し,これにより第1の端末2に表示される絵文字の色を変化させることができるものである。
【0067】
情報伝達システムの好ましい例は,絵文字提供サイトからダウンロードされた絵文字は,絵文字情報31と絵文字の色情報39とを含む。そして,絵文字提供サイト(例:サーバ3)は,第1の端末2を示す識別情報とともに,絵文字の色情報39を記憶するための記憶手段を有する。そして,サーバ3は,第1の端末2がサーバ3へアクセスしたことを判断するアクセス判断手段を有する。そして,サーバ3は,記憶した絵文字の色情報39に基づいて,第1の端末2へダウンロードを促す絵文字群を決定する手段を有する。
【0068】
情報伝達システムの好ましい例は,絵文字提供サイトからダウンロードされた絵文字は,絵文字情報31と絵文字の色情報39とを含んで提供されるものである。そして,第1の端末2は,ダウンロードされた絵文字を用いて,あらたな絵文字を合成するための画像合成手段を有する。具体的には,第1の端末2は,記憶部から画像を読み出す手段と,読み出した画像と絵文字とを合成する手段とを有する。画像と絵文字とを合成する手段は,たとえば,画像の画素数を絵文字の画素数に合わせる手段を有しても良い。また,画像と絵文字との重なり部分について陰面消去するための手段を有しても良い。さらに,画像と絵文字との配置を調整する配置調整手段を有しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は端末を用いた絵文字提供システムとして利用されうる。このため,本発明は,情報通信産業の分野で利用されうる。
【符号の説明】
【0070】
1 システム
2 第1の端末
3 サーバ
4 第2の端末
11 入出力部
12 制御部
13 演算部
14 記憶部
15 バス


【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に絵文字付きの電子メールを送信するとともに,前記絵文字と関連したウェブサイトへのアクセスを促すための絵文字を介した情報伝達方法であって,

サーバ(3)が,第1の端末(2)により作成された絵文字付きの電子メールを第2の端末(4)へ送信し,前記第2の端末(4)に前記絵文字付きの電子メールを表示させ,前記第2の端末(4)が前記絵文字を選択することを促すメール配信工程と,

前記サーバ(3)が,前記第2の端末(4)から前記絵文字を選択したことに関する情報を受け取る絵文字選択受信工程と,

前記サーバ(3)が,前記絵文字を解析して,前記絵文字と関連したリンクを含む表示画面情報を作成して,前記第2の端末へ前記第2の端末が前記表示画面を表示するための情報を送信する表示画面情報送信工程と,

を含み,

前記第2の端末(4)が受信した前記絵文字付の電子メールには,前記絵文字と関連したリンク情報が付加されており,前記サーバ(3)が受信する前記絵文字を選択したことに関する情報は,前記絵文字と関連したリンク情報によって異なる情報である,

絵文字を介した情報伝達方法。

【請求項2】
前記メール配信工程において,前記サーバ(3)は,前記第1の端末により作成された絵文字付きの電子メールを受信した後,前記絵文字を判別し,前記絵文字に,前記絵文字と関連したリンク情報を付与し,

前記絵文字選択受信工程において,前記サーバ(3)は,前記絵文字と関連したリンク情報を受信し,

前記表示画面情報送信工程において,前記サーバ(3)は,前記絵文字と関連したリンク情報を用いて,前記表示画面情報を作成する,

請求項1に記載の絵文字を介した情報伝達方法。

【請求項3】
前記絵文字選択受信工程において,前記サーバ(3)は,前記第2の端末(4)の種類に関する情報を受け取り,

前記表示画面情報送信工程において,前記サーバ(3)は,前記選択された絵文字に関する情報と前記第2の端末(4)の種類に関する情報を用いて,前記絵文字と関連したリンクを含む表示画面情報を作成する,

請求項1に記載の絵文字を介した情報伝達方法。

【請求項4】
前記第1の端末により作成された絵文字付きの電子メールの絵文字は,前記第1の端末と情報の授受を行うことができ,前記第1の端末に絵文字情報を提供できる絵文字提供サイトからダウンロードされたものである,

請求項1に記載の絵文字を介した情報伝達方法。

【請求項5】
前記絵文字提供サイトからダウンロードされた絵文字は,絵文字情報(31)と絵文字の色情報(39)とを含んで提供されるものであり,

前記第1の端末(2)は,前記絵文字の色情報(39)を変化させることにより,表示される前記絵文字の色を変化させることができる,

請求項4に記載の絵文字を介した情報伝達方法。

【請求項6】
前記絵文字提供サイトからダウンロードされた絵文字は,絵文字情報(31)と絵文字の色情報(39)とを含んで提供されるものであり,

前記サーバ(3)は,前記第1の端末(2)を示す識別情報とともに,前記絵文字の色情報(39)を記憶し,

前記サーバ(3)は,前記第1の端末(2)が前記サーバ(3)へアクセスした際に,前記記憶した絵文字の色情報(39)に基づいて,前記第1の端末(2)へダウンロードを促す絵文字群を決定する,

請求項4に記載の絵文字を介した情報伝達方法。

【請求項7】
前記第1の端末(2)により作成された絵文字付きの電子メールにおける絵文字は,前記ダウンロードされた絵文字を用いて,前記第1の端末(2)が合成したものである,

請求項4に記載の絵文字を介した情報伝達方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−221621(P2011−221621A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−87410(P2010−87410)
【出願日】平成22年4月5日(2010.4.5)
【出願人】(510095008)株式会社美術出版ホールディングス (2)
【Fターム(参考)】