網戸及びそれを有するサッシ
【課題】簡易で軽量な框体としつつ意匠性も良好な網戸及びそれを有するサッシを提供する。
【解決手段】建物開口部に設けられる枠体１に対し固定される框体２３を有し、框体２３は上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなり、框体２３は上下框２０、２１と隣接する縦框２２とがそれぞれ連結部材３０を介して連結されてなり、連結部材３０は側面に枠体１に対して係止される係止部３４を備え、框体２３の室内面を覆う化粧框２０ｂ、２１ｂ、２２ｂが、上下框２０、２１及び縦框２２または上下框２０、２１と縦框２２及び連結部材３０あるいは連結部材３０に対し選択的に設けられて着脱自在とされる。
【解決手段】建物開口部に設けられる枠体１に対し固定される框体２３を有し、框体２３は上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなり、框体２３は上下框２０、２１と隣接する縦框２２とがそれぞれ連結部材３０を介して連結されてなり、連結部材３０は側面に枠体１に対して係止される係止部３４を備え、框体２３の室内面を覆う化粧框２０ｂ、２１ｂ、２２ｂが、上下框２０、２１及び縦框２２または上下框２０、２１と縦框２２及び連結部材３０あるいは連結部材３０に対し選択的に設けられて着脱自在とされる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、建物開口部の枠体内に納められる網戸及びそれを有するサッシに関し、特に四辺の框材を連結部材を介して連結してなる網戸及びそれを有するサッシに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、建物開口部に取付けられる枠体内に納められる網戸が知られている。網戸は、上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなる框体を備え、この框体内に網部材等を納めるようにしている。特に、サッシが辷り出し窓や開き窓であって、障子の開閉を枠体の室内側に設けられる操作ハンドルで行う場合には、網戸は枠体に対して嵌め殺し状に固定される。
【０００３】
網戸を構成する框体の構成としては、上下框と左右の縦框を、それぞれ四隅で突き合わせて、ビス止め等により連結してなるものが知られている。この場合、上下框または縦框の外周面に長手方向に沿う凹状の係止部を形成し、この係止部を枠体に対してけんどん式に係止させることで、固定をなす構造が一般的である。このように、けんどん式で網戸を枠体に取付けるものとしては、例えば特許文献１に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００６−２０７１７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
けんどん式で網戸を枠体に取付ける場合、少なくとも上下框または縦框には長手方向に沿う係止部が形成されるので、框材が大型化し重量が大きくなると共に材料費も大きくなってコストアップにつながる。
【０００６】
一方で、網戸を枠体に取付けるための構造としては、上下左右の框材をコーナー部分において連結部材で連結して框組みし、枠体に対して固定するための固定部を連結部材に設けたものも知られている。この場合、框材に係止部を設ける必要はないが、連結部材の室内面にスライド自在な操作部を設け、固定部は操作部のスライドに伴い連結部材から出没自在とすることで、操作部をスライドさせて固定部を枠体に係合させ、それによって網戸を枠体に固定する構造とされていた。この構造では、框体のコーナー部分を構成する連結部材の室内面に、操作部のような突出した構成が設けられるため、室内側から見た意匠性を損ねるという問題があった。また、網戸の色を枠体などに合わせることもできなかった。
【０００７】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、簡易で軽量な框体としつつ意匠性も良好な網戸及びそれを有するサッシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記課題を解決するため、本発明に係る網戸は、建物開口部に設けられる枠体に対し固定される框体を有し、該框体は上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなる網戸において、
前記框体は前記上下框と隣接する前記縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結されてなり、該連結部材は側面に前記枠体に対して係止される係止部を備え、前記框体の室内面を覆う化粧框が、前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材あるいは前記連結部材に対し選択的に設けられて着脱自在とされることを特徴として構成されている。
【０００９】
また、本発明に係る網戸は、前記化粧框は前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材と係合する係合部を有し、前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材は前記係合部と係合する被係合部を有することを特徴として構成されている。
【００１０】
さらに、本発明に係る網戸は、前記化粧框は樹脂材からなることを特徴として構成されている。
【００１１】
さらにまた、本発明に係る網戸は、前記連結部材は、連結する各框に対して挿入自在な挿入部を有してなることを特徴として構成されている。
【００１２】
そして、本発明に係るサッシは、建物開口部に設けられる枠体に対し障子を開閉自在に納めると共に、該障子の室内側に前記いずれかの網戸を固定して構成されている。
【発明の効果】
【００１３】
本発明に係る網戸によれば、框体は上下框と隣接する縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結されてなり、連結部材は側面に枠体に対して係止される係止部を備え、框体の室内面を覆う化粧框が、上下框及び縦框または上下框と縦框及び連結部材に対し選択的に設けられて着脱自在とされることにより、框体の枠体に対する固定は連結部材の側面でなされて、室内面には化粧框を取付けることができるので、網戸の色を枠体等に合わせることもでき、また室内面を面一状とすることもできるので、意匠性も良好にすることができる。
【００１４】
また、本発明に係る網戸によれば、化粧框は上下框及び縦框または上下框と縦框及び連結部材と係合する係合部を有し、上下框及び縦框または上下框と縦框及び連結部材は係合部と係合する被係合部を有することにより、化粧框を框材または連結部材に対してスライド係合あるいは嵌合により容易に着脱することができる。
【００１５】
さらに、本発明に係る網戸によれば、化粧框は樹脂材からなることにより、意匠性をより良好にすると共に、断熱性も向上させることができる。
【００１６】
さらにまた、本発明に係る網戸によれば、連結部材は、連結する各框に対して挿入自在な挿入部を有してなることにより、框の連結にビス等を用いる必要がなく、部品点数を削減すると共に、組立を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本実施形態における網戸を備えたサッシの縦断面図である。
【図２】本実施形態における網戸を備えたサッシの横断面図である。
【図３】框体の分解斜視図である。
【図４】金属上框と金属縦框の連結部分付近における分解斜視図である。
【図５】連結部材の分解斜視図である。
【図６】樹脂部材を取付けた框体の斜視図である。
【図７】網戸を取付ける際における枠体の横断面図である。
【図８】係止部が框体の上下辺に設けられた場合における、框体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図１には本実施形態における網戸を備えたサッシの縦断面図を、図２には本実施形態における網戸を備えたサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、建物開口部に取付けられる枠体１内に障子２が開閉自在に納められ、さらに障子２の室内側には、網戸３が固定されている。
【００１９】
本実施形態のサッシは、障子２が枠体１に対し縦辺を軸に室外側に向かって開閉自在とされた辷り出し窓として構成されている。この障子２は、枠体１の室内側に設けられる操作ハンドル４と連係しており、操作ハンドル４を操作することにより、開閉させることができる。
【００２０】
障子２は、方形状に框組みされてなる障子框体２ａ内に、ガラス体２ｂを納めて構成されている。また、枠体１に設けられる操作ハンドル４は、本実施形態では枠体１の下辺に固定される基部４ａと、基部４ａから室内側に向かって突出するように設けられるハンドル部４ｂとを備え、ハンドル部４ｂは基部４ａに対して回動自在とされ、その回動に伴って障子２が開閉するように構成されている。
【００２１】
枠体１は、上枠１０と下枠１１及び左右の縦枠１２、１２を方形状に枠組みして構成されている。これら各枠材の内周面は、閉じた状態の障子２の外周面と対向している。また、枠体１の室内側は、障子２の室内面と対向するように見付方向内側に突出状となるように形成されており、四周に渡って気密材１３が設けられて障子２に対し当接することで、枠体１と障子２の間の気密性を確保するようにしている。
【００２２】
また枠体１は、左右の縦枠１２に、気密材１３よりも見付方向内側に向かって突出状となる突出部１４が形成されている。突出部１４は、見込方向に一定の幅を有するように形成されており、この突出部１４に対して網戸３の左右縦辺を係止させることにより、網戸３を枠体１に対して固定するようにしている。
【００２３】
網戸３は、上框２０と下框２１及び左右の縦框２２、２２を方形状に框組みしてなる框体２３内に、網部材２４を納めて構成されている。框体２３は、室外面の内周側に、四周に渡って凹状の網固定部２５を有しており、網部材２４は周縁部が網固定部２５に押し込まれるようにして固定されている。網部材２４は、細い糸が上下左右に格子状となるように編まれて平面状とされたものであり、室外側からの虫等の侵入を防止する。
【００２４】
框体２３を構成する各框材は、金属材と樹脂材によって構成されている。上框２０は、網固定部２５を有する金属上框２０ａと、この金属上框２０ａの室内側露出部分を覆うように取付けられる化粧上框２０ｂとで構成される。また、下框２１も、上框２０と同様の構成からなる金属下框２１ａと化粧下框２１ｂとで構成される。さらに、縦框２２についても、金属縦框２２ａと化粧縦框２２ｂとで構成される。これら化粧上框２０ｂと化粧下框２１ｂ及び化粧縦框２２ｂは、いずれも樹脂材によって形成される。
【００２５】
化粧上框２０ｂには、上下端部にそれぞれ係合部２０ｃが形成されており、金属上框２０ａにはそれらに対応して上下端部にそれぞれ被係合部２０ｄが形成されている。化粧下框２１ｂには、上下端部にそれぞれ係合部２１ｃが形成されており、金属下框２１ａにはそれらに対応して上下端部にそれぞれ被係合部２１ｄが形成されている。化粧縦框２２ｂには、左右端部にそれぞれ係合部２２ｃが形成されており、金属縦框２２ａにはそれらに対応して左右端部にそれぞれ被係合部２２ｄが形成されている。これらの係合は、化粧框材を金属框材に対して室内側から嵌合することによりなされるが、スライド係合によるものであってもよい。
【００２６】
框体２３を構成する金属部分である金属上框２０ａと金属下框２１ａ及び金属縦框２２ａは、いずれも略同じ断面形状を有する中空状に形成されている。框体２３は、上辺と下辺については、外周面または室外側面において枠体１と当接している。一方、框体２３の縦辺においては、縦枠１２の突出部１４を飲み込むように係止がなされている。
【００２７】
框体２３の構成及び枠体１との係止構造について、より詳細に説明する。図３には、框体２３の分解斜視図を示している。この図では、框体２３を構成する金属部材は連結された状態であって、樹脂部材が分解された状態を示している。図３に示すように、金属上框２０ａと左右の金属縦框２２ａは、それぞれ連結部材３０によって連結されており、金属下框２１ａと左右の金属縦框２２ａも、それぞれ連結部材３０によって連結されている。
【００２８】
連結部材３０は、框体２３の四つのコーナー部分を構成するコーナー構成部３２を備え、また連結する各框の中空内部にそれぞれ挿入されることによって、両者を連結する機能を有している。図４には、金属上框２０ａと金属縦框２２ａの連結部分付近における分解斜視図を示している。連結部材３０は、樹脂材からなるブロック状に形成された連結部材本体３１を備え、連結部材本体３１がコーナー構成部３２を有すると共に、コーナー構成部３２から直交する２方向に向かってそれぞれ挿入部３３が形成されている。
【００２９】
２つの挿入部３３は、それぞれ金属上框２０ａと金属縦框２２ａの中空部分に略適合する断面形状を有しており、各框材に挿入されることで、金属上框２０ａと金属縦框２２ａを直交するように連結する。このように、連結部材３０が挿入部３３を備え、これらを各框材の中空内部に挿入して連結することにより、框材の連結にビス等を用いる必要がなく、部品点数を削減できると共に、組立も容易にすることができる。
【００３０】
コーナー構成部３２の側面のうち、金属縦框２２ａと隣接する縦辺外周面には、凹状の係止部３４が形成される。係止部３４内には、金属材からなる弾性部材３５が取付けられており、弾性部材３５は係止部３４の底壁となる部分に弾性部３５ａを有している。係止部３４は、枠体１を構成する縦枠１２に形成される突出部１４に対して係止され、弾性部３５ａは突出部１４の先端面に弾接する。連結部材３０は、框体２３の両側にそれぞれ設けられて、弾性部３５ａはこの両側において框体２３を見付方向内側に向かって押圧挟持することとなるので、網戸３を枠体１に対して安定的に係止させることができる。
【００３１】
図５には、連結部材３０の分解斜視図を示している。この図では、連結部材本体３１と弾性部材３５との分解状態を示している。図５に示すように、弾性部材３５は、凹状に形成された係止部３４の内側面に略適合するコ字状をなすように形成されており、薄い金属板によって構成されている。また、弾性部材３５のうち、係止部３４の底壁を構成する面には、弾性部材３５の上端位置から片持ち状に弾性部３５ａが伸びている。
【００３２】
コーナー構成部３２の室外側面は、係止部３４に向かって室外側に若干張り出すように、傾斜面状に形成されている。一方、コーナー構成部３２の室内面は、図３に示すように平面状に形成されており、連結部材３０による框材の連結や、框体２３を枠体１に固定するための構成が、室内側に突出して設けられることがない。そして、コーナー構成部３２の室内面は、連結する金属上框２０ａや金属下框２１ａ、また金属縦框２２ａの室内面と面一状となるように形成されている。したがって、連結部材３０により連結されてなる框体２３のうち金属材部分は、室内面が四周に渡って面一状となる。
【００３３】
框体２３において、金属上框２０ａの室内側に取付けられる化粧上框２０ｂは、金属上框２０ａの室内面を全長に渡り覆うと共に、両側の連結部材３０におけるコーナー構成部３２の室内面も覆うように形成されている。化粧下框２１ｂも、同様に金属下框２１ａの室内面を全長に渡り覆うと共に、両側の連結部材３０におけるコーナー構成部３２の室内面も覆うように形成される。化粧縦框２２ｂは、化粧上框２０ｂのコーナー構成部３２を覆う部分と化粧下框２１ｂのコーナー構成部３２を覆う部分とを渡すように、金属縦框２２ａの室内面を全長に渡って覆うように形成される。すなわち、化粧上框２０ｂと化粧下框２１ｂは、それぞれ隣接する化粧縦框２２ｂと連続状とされる。また、これら化粧上框２０ｂと化粧下框２１ｂ及び化粧縦框２２ｂは、それぞれ金属上框２０ａと金属下框２１ａ及び金属縦框２２ａに対して内周端と外周端でそれぞれ係合し固定される。
【００３４】
図６には、樹脂部材を取付けた框体２３の斜視図を示している。この図に示すように、化粧上框２０ｂと化粧下框２１ｂは、それぞれ連結部材３０の室内面を含む金属上框２０ａと金属下框２１ａの室内面を、それぞれ覆っており、金属縦框２２ａの室内面を覆って上下框間を渡すように設けられる化粧縦框２２ｂと合わせて、框体２３を構成する樹脂材は、室内面が四周に渡って面一状とされる。
【００３５】
このように、框体２３が金属材のみで連結部材３０により連結された状態で、室内面が四周に渡って面一状となるので、框体２３を金属材のみで構成することもでき、この場合に室内面が面一状であって室内側に突出しているものがないため、意匠性を良好にすることができる。また、四周に渡り面一状の金属材の室内面に対し、それぞれ樹脂材を取付けることにより、樹脂材の室内面も容易に四周に渡り面一状とすることができ、この場合においても意匠性を良好にすることができる。すなわち、本実施形態の網戸３は、框体２３として、金属材のみで構成する場合と、金属材及び樹脂材で構成する場合とを、選択することができ、いずれの場合においても、室内面に突出するものを設けることなく四周に渡り面一状として、意匠性を良好にすることができる。
【００３６】
この網戸３は、けんどん式で枠体１に取付けられる。図７には、網戸３を取付ける際における枠体１の横断面図を示している。この図に示すように、網戸３を枠体１に対して傾斜状とし、一方の縦辺側における連結部材３０の係止部３４により、対応する縦枠１２の突出部１４を飲み込ませるように移動させる。その状態から網戸３を枠体１と平行となるようにして、網戸３の他方の縦辺側についても、対応する縦枠１２の突出部１４を係止部３４に飲み込ませる。これによって、網戸３の両側の係止部３４がそれぞれ両縦枠１２の突出部１４を飲み込んだ形となると共に、両側の連結部材３０に設けられた弾性部３５ａが、それぞれ網戸３を見付方向内側に向かって押圧挟持し、網戸３の枠体１に対する安定的な固定がなされる。
【００３７】
網戸３を枠体１に取付けるための係止部３４は、框材を連結する連結部材３０に設けられるので、係止部３４は框材を変更することなく框体２３の縦辺のみならず、上下辺に設けることもできる。図８には、係止部３４が框体２３の上下辺に設けられた場合における、框体２３の斜視図を示している。なお、この図では金属材のみで框体２３を構成する場合について示している。
【００３８】
図８に示すように、この例では金属上框２０ａと金属縦框２２ａを連結する連結部材３０においては、その上辺側に係止部３４が形成されており、また金属下框２１ａと金属縦框２２ａを連結する連結部材３０においては、その下辺側に係止部３４が形成されている。
【００３９】
この場合において、框体２３を構成する金属上框２０ａと金属下框２１ａは図３における金属縦框２２ａを用いており、金属縦框２２ａには図３における金属上框２０ａ及び金属下框２１ａを用いている。このように、係止部３４が連結部材３０に形成されていることにより、網戸３の枠体１に対する固定構造として、上下方向のけんどん式と左右方向のけんどん式のどちらを採用する場合でも、框体２３を構成する框材を共用化することができ、コストダウンを図ることができる。
【００４０】
なお、図１〜図７では、左右方向のけんどん式を採用しているが、これは枠体１の下辺に操作ハンドル４が設けられており、上下方向のけんどん式では網戸３を枠体１に取付ける際に、網戸３が操作ハンドル４に干渉するためである。一方で、図８に示すように上下方向のけんどん式を採用するのは、操作ハンドル４が枠体１の縦枠１２に設けられる場合である。
【００４１】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態では、連結部材本体３１に係止部３４を形成しているが、弾性部材３５に係止部３４を形成し、弾性部材３５が連結部材本体３１に取付けられることによって、連結部材３０に係止部３４が形成されるようにしてもよい。また、連結部材本体３１に係止部３４を構成する一方の側壁と底壁を形成し、弾性部材３５に係止部３４を構成する他方の側壁を形成し、これらによって係止部３４を形成するようにしてもよい。
【００４２】
また、本実施形態において化粧框は、金属框に対して内外周端でそれぞれ係合し固定されているが、連結部材３０に係合部を設けて、金属框及び連結部材３０に対して係合固定されるようにしてもよいし、また連結部材３０のみに係合固定されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【００４３】
１ 枠体
２ 障子
３ 網戸
４ 操作ハンドル
１０ 上枠
１１ 下枠
１２ 縦枠
１３ 気密材
１４ 突出部
２０ 上框
２１ 下框
２２ 縦框
２３ 框体
２４ 網部材
２５ 網固定部
３０ 連結部材
３１ 連結部材本体
３２ コーナー構成部
３３ 挿入部
３４ 係止部
３５ 弾性部材
３５ａ 弾性部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、建物開口部の枠体内に納められる網戸及びそれを有するサッシに関し、特に四辺の框材を連結部材を介して連結してなる網戸及びそれを有するサッシに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、建物開口部に取付けられる枠体内に納められる網戸が知られている。網戸は、上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなる框体を備え、この框体内に網部材等を納めるようにしている。特に、サッシが辷り出し窓や開き窓であって、障子の開閉を枠体の室内側に設けられる操作ハンドルで行う場合には、網戸は枠体に対して嵌め殺し状に固定される。
【０００３】
網戸を構成する框体の構成としては、上下框と左右の縦框を、それぞれ四隅で突き合わせて、ビス止め等により連結してなるものが知られている。この場合、上下框または縦框の外周面に長手方向に沿う凹状の係止部を形成し、この係止部を枠体に対してけんどん式に係止させることで、固定をなす構造が一般的である。このように、けんどん式で網戸を枠体に取付けるものとしては、例えば特許文献１に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００６−２０７１７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
けんどん式で網戸を枠体に取付ける場合、少なくとも上下框または縦框には長手方向に沿う係止部が形成されるので、框材が大型化し重量が大きくなると共に材料費も大きくなってコストアップにつながる。
【０００６】
一方で、網戸を枠体に取付けるための構造としては、上下左右の框材をコーナー部分において連結部材で連結して框組みし、枠体に対して固定するための固定部を連結部材に設けたものも知られている。この場合、框材に係止部を設ける必要はないが、連結部材の室内面にスライド自在な操作部を設け、固定部は操作部のスライドに伴い連結部材から出没自在とすることで、操作部をスライドさせて固定部を枠体に係合させ、それによって網戸を枠体に固定する構造とされていた。この構造では、框体のコーナー部分を構成する連結部材の室内面に、操作部のような突出した構成が設けられるため、室内側から見た意匠性を損ねるという問題があった。また、網戸の色を枠体などに合わせることもできなかった。
【０００７】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、簡易で軽量な框体としつつ意匠性も良好な網戸及びそれを有するサッシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記課題を解決するため、本発明に係る網戸は、建物開口部に設けられる枠体に対し固定される框体を有し、該框体は上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなる網戸において、
前記框体は前記上下框と隣接する前記縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結されてなり、該連結部材は側面に前記枠体に対して係止される係止部を備え、前記框体の室内面を覆う化粧框が、前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材あるいは前記連結部材に対し選択的に設けられて着脱自在とされることを特徴として構成されている。
【０００９】
また、本発明に係る網戸は、前記化粧框は前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材と係合する係合部を有し、前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材は前記係合部と係合する被係合部を有することを特徴として構成されている。
【００１０】
さらに、本発明に係る網戸は、前記化粧框は樹脂材からなることを特徴として構成されている。
【００１１】
さらにまた、本発明に係る網戸は、前記連結部材は、連結する各框に対して挿入自在な挿入部を有してなることを特徴として構成されている。
【００１２】
そして、本発明に係るサッシは、建物開口部に設けられる枠体に対し障子を開閉自在に納めると共に、該障子の室内側に前記いずれかの網戸を固定して構成されている。
【発明の効果】
【００１３】
本発明に係る網戸によれば、框体は上下框と隣接する縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結されてなり、連結部材は側面に枠体に対して係止される係止部を備え、框体の室内面を覆う化粧框が、上下框及び縦框または上下框と縦框及び連結部材に対し選択的に設けられて着脱自在とされることにより、框体の枠体に対する固定は連結部材の側面でなされて、室内面には化粧框を取付けることができるので、網戸の色を枠体等に合わせることもでき、また室内面を面一状とすることもできるので、意匠性も良好にすることができる。
【００１４】
また、本発明に係る網戸によれば、化粧框は上下框及び縦框または上下框と縦框及び連結部材と係合する係合部を有し、上下框及び縦框または上下框と縦框及び連結部材は係合部と係合する被係合部を有することにより、化粧框を框材または連結部材に対してスライド係合あるいは嵌合により容易に着脱することができる。
【００１５】
さらに、本発明に係る網戸によれば、化粧框は樹脂材からなることにより、意匠性をより良好にすると共に、断熱性も向上させることができる。
【００１６】
さらにまた、本発明に係る網戸によれば、連結部材は、連結する各框に対して挿入自在な挿入部を有してなることにより、框の連結にビス等を用いる必要がなく、部品点数を削減すると共に、組立を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本実施形態における網戸を備えたサッシの縦断面図である。
【図２】本実施形態における網戸を備えたサッシの横断面図である。
【図３】框体の分解斜視図である。
【図４】金属上框と金属縦框の連結部分付近における分解斜視図である。
【図５】連結部材の分解斜視図である。
【図６】樹脂部材を取付けた框体の斜視図である。
【図７】網戸を取付ける際における枠体の横断面図である。
【図８】係止部が框体の上下辺に設けられた場合における、框体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図１には本実施形態における網戸を備えたサッシの縦断面図を、図２には本実施形態における網戸を備えたサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、建物開口部に取付けられる枠体１内に障子２が開閉自在に納められ、さらに障子２の室内側には、網戸３が固定されている。
【００１９】
本実施形態のサッシは、障子２が枠体１に対し縦辺を軸に室外側に向かって開閉自在とされた辷り出し窓として構成されている。この障子２は、枠体１の室内側に設けられる操作ハンドル４と連係しており、操作ハンドル４を操作することにより、開閉させることができる。
【００２０】
障子２は、方形状に框組みされてなる障子框体２ａ内に、ガラス体２ｂを納めて構成されている。また、枠体１に設けられる操作ハンドル４は、本実施形態では枠体１の下辺に固定される基部４ａと、基部４ａから室内側に向かって突出するように設けられるハンドル部４ｂとを備え、ハンドル部４ｂは基部４ａに対して回動自在とされ、その回動に伴って障子２が開閉するように構成されている。
【００２１】
枠体１は、上枠１０と下枠１１及び左右の縦枠１２、１２を方形状に枠組みして構成されている。これら各枠材の内周面は、閉じた状態の障子２の外周面と対向している。また、枠体１の室内側は、障子２の室内面と対向するように見付方向内側に突出状となるように形成されており、四周に渡って気密材１３が設けられて障子２に対し当接することで、枠体１と障子２の間の気密性を確保するようにしている。
【００２２】
また枠体１は、左右の縦枠１２に、気密材１３よりも見付方向内側に向かって突出状となる突出部１４が形成されている。突出部１４は、見込方向に一定の幅を有するように形成されており、この突出部１４に対して網戸３の左右縦辺を係止させることにより、網戸３を枠体１に対して固定するようにしている。
【００２３】
網戸３は、上框２０と下框２１及び左右の縦框２２、２２を方形状に框組みしてなる框体２３内に、網部材２４を納めて構成されている。框体２３は、室外面の内周側に、四周に渡って凹状の網固定部２５を有しており、網部材２４は周縁部が網固定部２５に押し込まれるようにして固定されている。網部材２４は、細い糸が上下左右に格子状となるように編まれて平面状とされたものであり、室外側からの虫等の侵入を防止する。
【００２４】
框体２３を構成する各框材は、金属材と樹脂材によって構成されている。上框２０は、網固定部２５を有する金属上框２０ａと、この金属上框２０ａの室内側露出部分を覆うように取付けられる化粧上框２０ｂとで構成される。また、下框２１も、上框２０と同様の構成からなる金属下框２１ａと化粧下框２１ｂとで構成される。さらに、縦框２２についても、金属縦框２２ａと化粧縦框２２ｂとで構成される。これら化粧上框２０ｂと化粧下框２１ｂ及び化粧縦框２２ｂは、いずれも樹脂材によって形成される。
【００２５】
化粧上框２０ｂには、上下端部にそれぞれ係合部２０ｃが形成されており、金属上框２０ａにはそれらに対応して上下端部にそれぞれ被係合部２０ｄが形成されている。化粧下框２１ｂには、上下端部にそれぞれ係合部２１ｃが形成されており、金属下框２１ａにはそれらに対応して上下端部にそれぞれ被係合部２１ｄが形成されている。化粧縦框２２ｂには、左右端部にそれぞれ係合部２２ｃが形成されており、金属縦框２２ａにはそれらに対応して左右端部にそれぞれ被係合部２２ｄが形成されている。これらの係合は、化粧框材を金属框材に対して室内側から嵌合することによりなされるが、スライド係合によるものであってもよい。
【００２６】
框体２３を構成する金属部分である金属上框２０ａと金属下框２１ａ及び金属縦框２２ａは、いずれも略同じ断面形状を有する中空状に形成されている。框体２３は、上辺と下辺については、外周面または室外側面において枠体１と当接している。一方、框体２３の縦辺においては、縦枠１２の突出部１４を飲み込むように係止がなされている。
【００２７】
框体２３の構成及び枠体１との係止構造について、より詳細に説明する。図３には、框体２３の分解斜視図を示している。この図では、框体２３を構成する金属部材は連結された状態であって、樹脂部材が分解された状態を示している。図３に示すように、金属上框２０ａと左右の金属縦框２２ａは、それぞれ連結部材３０によって連結されており、金属下框２１ａと左右の金属縦框２２ａも、それぞれ連結部材３０によって連結されている。
【００２８】
連結部材３０は、框体２３の四つのコーナー部分を構成するコーナー構成部３２を備え、また連結する各框の中空内部にそれぞれ挿入されることによって、両者を連結する機能を有している。図４には、金属上框２０ａと金属縦框２２ａの連結部分付近における分解斜視図を示している。連結部材３０は、樹脂材からなるブロック状に形成された連結部材本体３１を備え、連結部材本体３１がコーナー構成部３２を有すると共に、コーナー構成部３２から直交する２方向に向かってそれぞれ挿入部３３が形成されている。
【００２９】
２つの挿入部３３は、それぞれ金属上框２０ａと金属縦框２２ａの中空部分に略適合する断面形状を有しており、各框材に挿入されることで、金属上框２０ａと金属縦框２２ａを直交するように連結する。このように、連結部材３０が挿入部３３を備え、これらを各框材の中空内部に挿入して連結することにより、框材の連結にビス等を用いる必要がなく、部品点数を削減できると共に、組立も容易にすることができる。
【００３０】
コーナー構成部３２の側面のうち、金属縦框２２ａと隣接する縦辺外周面には、凹状の係止部３４が形成される。係止部３４内には、金属材からなる弾性部材３５が取付けられており、弾性部材３５は係止部３４の底壁となる部分に弾性部３５ａを有している。係止部３４は、枠体１を構成する縦枠１２に形成される突出部１４に対して係止され、弾性部３５ａは突出部１４の先端面に弾接する。連結部材３０は、框体２３の両側にそれぞれ設けられて、弾性部３５ａはこの両側において框体２３を見付方向内側に向かって押圧挟持することとなるので、網戸３を枠体１に対して安定的に係止させることができる。
【００３１】
図５には、連結部材３０の分解斜視図を示している。この図では、連結部材本体３１と弾性部材３５との分解状態を示している。図５に示すように、弾性部材３５は、凹状に形成された係止部３４の内側面に略適合するコ字状をなすように形成されており、薄い金属板によって構成されている。また、弾性部材３５のうち、係止部３４の底壁を構成する面には、弾性部材３５の上端位置から片持ち状に弾性部３５ａが伸びている。
【００３２】
コーナー構成部３２の室外側面は、係止部３４に向かって室外側に若干張り出すように、傾斜面状に形成されている。一方、コーナー構成部３２の室内面は、図３に示すように平面状に形成されており、連結部材３０による框材の連結や、框体２３を枠体１に固定するための構成が、室内側に突出して設けられることがない。そして、コーナー構成部３２の室内面は、連結する金属上框２０ａや金属下框２１ａ、また金属縦框２２ａの室内面と面一状となるように形成されている。したがって、連結部材３０により連結されてなる框体２３のうち金属材部分は、室内面が四周に渡って面一状となる。
【００３３】
框体２３において、金属上框２０ａの室内側に取付けられる化粧上框２０ｂは、金属上框２０ａの室内面を全長に渡り覆うと共に、両側の連結部材３０におけるコーナー構成部３２の室内面も覆うように形成されている。化粧下框２１ｂも、同様に金属下框２１ａの室内面を全長に渡り覆うと共に、両側の連結部材３０におけるコーナー構成部３２の室内面も覆うように形成される。化粧縦框２２ｂは、化粧上框２０ｂのコーナー構成部３２を覆う部分と化粧下框２１ｂのコーナー構成部３２を覆う部分とを渡すように、金属縦框２２ａの室内面を全長に渡って覆うように形成される。すなわち、化粧上框２０ｂと化粧下框２１ｂは、それぞれ隣接する化粧縦框２２ｂと連続状とされる。また、これら化粧上框２０ｂと化粧下框２１ｂ及び化粧縦框２２ｂは、それぞれ金属上框２０ａと金属下框２１ａ及び金属縦框２２ａに対して内周端と外周端でそれぞれ係合し固定される。
【００３４】
図６には、樹脂部材を取付けた框体２３の斜視図を示している。この図に示すように、化粧上框２０ｂと化粧下框２１ｂは、それぞれ連結部材３０の室内面を含む金属上框２０ａと金属下框２１ａの室内面を、それぞれ覆っており、金属縦框２２ａの室内面を覆って上下框間を渡すように設けられる化粧縦框２２ｂと合わせて、框体２３を構成する樹脂材は、室内面が四周に渡って面一状とされる。
【００３５】
このように、框体２３が金属材のみで連結部材３０により連結された状態で、室内面が四周に渡って面一状となるので、框体２３を金属材のみで構成することもでき、この場合に室内面が面一状であって室内側に突出しているものがないため、意匠性を良好にすることができる。また、四周に渡り面一状の金属材の室内面に対し、それぞれ樹脂材を取付けることにより、樹脂材の室内面も容易に四周に渡り面一状とすることができ、この場合においても意匠性を良好にすることができる。すなわち、本実施形態の網戸３は、框体２３として、金属材のみで構成する場合と、金属材及び樹脂材で構成する場合とを、選択することができ、いずれの場合においても、室内面に突出するものを設けることなく四周に渡り面一状として、意匠性を良好にすることができる。
【００３６】
この網戸３は、けんどん式で枠体１に取付けられる。図７には、網戸３を取付ける際における枠体１の横断面図を示している。この図に示すように、網戸３を枠体１に対して傾斜状とし、一方の縦辺側における連結部材３０の係止部３４により、対応する縦枠１２の突出部１４を飲み込ませるように移動させる。その状態から網戸３を枠体１と平行となるようにして、網戸３の他方の縦辺側についても、対応する縦枠１２の突出部１４を係止部３４に飲み込ませる。これによって、網戸３の両側の係止部３４がそれぞれ両縦枠１２の突出部１４を飲み込んだ形となると共に、両側の連結部材３０に設けられた弾性部３５ａが、それぞれ網戸３を見付方向内側に向かって押圧挟持し、網戸３の枠体１に対する安定的な固定がなされる。
【００３７】
網戸３を枠体１に取付けるための係止部３４は、框材を連結する連結部材３０に設けられるので、係止部３４は框材を変更することなく框体２３の縦辺のみならず、上下辺に設けることもできる。図８には、係止部３４が框体２３の上下辺に設けられた場合における、框体２３の斜視図を示している。なお、この図では金属材のみで框体２３を構成する場合について示している。
【００３８】
図８に示すように、この例では金属上框２０ａと金属縦框２２ａを連結する連結部材３０においては、その上辺側に係止部３４が形成されており、また金属下框２１ａと金属縦框２２ａを連結する連結部材３０においては、その下辺側に係止部３４が形成されている。
【００３９】
この場合において、框体２３を構成する金属上框２０ａと金属下框２１ａは図３における金属縦框２２ａを用いており、金属縦框２２ａには図３における金属上框２０ａ及び金属下框２１ａを用いている。このように、係止部３４が連結部材３０に形成されていることにより、網戸３の枠体１に対する固定構造として、上下方向のけんどん式と左右方向のけんどん式のどちらを採用する場合でも、框体２３を構成する框材を共用化することができ、コストダウンを図ることができる。
【００４０】
なお、図１〜図７では、左右方向のけんどん式を採用しているが、これは枠体１の下辺に操作ハンドル４が設けられており、上下方向のけんどん式では網戸３を枠体１に取付ける際に、網戸３が操作ハンドル４に干渉するためである。一方で、図８に示すように上下方向のけんどん式を採用するのは、操作ハンドル４が枠体１の縦枠１２に設けられる場合である。
【００４１】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態では、連結部材本体３１に係止部３４を形成しているが、弾性部材３５に係止部３４を形成し、弾性部材３５が連結部材本体３１に取付けられることによって、連結部材３０に係止部３４が形成されるようにしてもよい。また、連結部材本体３１に係止部３４を構成する一方の側壁と底壁を形成し、弾性部材３５に係止部３４を構成する他方の側壁を形成し、これらによって係止部３４を形成するようにしてもよい。
【００４２】
また、本実施形態において化粧框は、金属框に対して内外周端でそれぞれ係合し固定されているが、連結部材３０に係合部を設けて、金属框及び連結部材３０に対して係合固定されるようにしてもよいし、また連結部材３０のみに係合固定されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【００４３】
１ 枠体
２ 障子
３ 網戸
４ 操作ハンドル
１０ 上枠
１１ 下枠
１２ 縦枠
１３ 気密材
１４ 突出部
２０ 上框
２１ 下框
２２ 縦框
２３ 框体
２４ 網部材
２５ 網固定部
３０ 連結部材
３１ 連結部材本体
３２ コーナー構成部
３３ 挿入部
３４ 係止部
３５ 弾性部材
３５ａ 弾性部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
建物開口部に設けられる枠体に対し固定される框体を有し、該框体は上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなる網戸において、
前記框体は前記上下框と隣接する前記縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結されてなり、該連結部材は側面に前記枠体に対して係止される係止部を備え、前記框体の室内面を覆う化粧框が、前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材あるいは前記連結部材に対し選択的に設けられて着脱自在とされることを特徴とする網戸。
【請求項２】
前記化粧框は前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材と係合する係合部を有し、前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材は前記係合部と係合する被係合部を有することを特徴とする請求項１記載の網戸。
【請求項３】
前記化粧框は樹脂材からなることを特徴とする請求項１または２記載の網戸。
【請求項４】
前記連結部材は、連結する各框に対して挿入自在な挿入部を有してなることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の網戸。
【請求項５】
建物開口部に設けられる枠体に対し障子を開閉自在に納めると共に、該障子の室内側に請求項１〜４のいずれか１項に記載の網戸を固定してなるサッシ。
【請求項１】
建物開口部に設けられる枠体に対し固定される框体を有し、該框体は上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなる網戸において、
前記框体は前記上下框と隣接する前記縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結されてなり、該連結部材は側面に前記枠体に対して係止される係止部を備え、前記框体の室内面を覆う化粧框が、前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材あるいは前記連結部材に対し選択的に設けられて着脱自在とされることを特徴とする網戸。
【請求項２】
前記化粧框は前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材と係合する係合部を有し、前記上下框及び縦框または前記上下框と縦框及び連結部材は前記係合部と係合する被係合部を有することを特徴とする請求項１記載の網戸。
【請求項３】
前記化粧框は樹脂材からなることを特徴とする請求項１または２記載の網戸。
【請求項４】
前記連結部材は、連結する各框に対して挿入自在な挿入部を有してなることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の網戸。
【請求項５】
建物開口部に設けられる枠体に対し障子を開閉自在に納めると共に、該障子の室内側に請求項１〜４のいずれか１項に記載の網戸を固定してなるサッシ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１１−６９０８８（Ｐ２０１１−６９０８８Ａ）
【公開日】平成２３年４月７日（２０１１．４．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２２０１２１（Ｐ２００９−２２０１２１）
【出願日】平成２１年９月２５日（２００９．９．２５）
【出願人】（０００１９１０６５）新日軽株式会社 (545)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年４月７日（２０１１．４．７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年９月２５日（２００９．９．２５）
【出願人】（０００１９１０６５）新日軽株式会社 (545)
【Ｆターム（参考）】
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