説明

線量計容器

【課題】破損あるいは紛失した部品の交換コストが抑制された線量計容器を提供する。
【解決手段】ガラス素子1を収納した本体10と、本体10を吊るすための紐を通すための通し孔302を有するクリップヘッド300とを備え、本体10には孔部110が形成され、クリップヘッド300には、孔部110に挿抜可能な突部310が形成され、孔部110及び突部310は、孔部110からの突部310の挿抜が許容される許容位置と、挿抜が規制される規制位置との間を相対的に回転可能に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線被ばく量の計測用素子を収納するための線量計容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、放射線被ばく量の計測には、銀イオンを保有したリン酸塩ガラスからなるガラス素子が用いられている。このガラス素子は、紫外線で励起されると蛍光を発する。この蛍光量を検出することによりガラス素子の被ばく量を測定することができる。
【0003】
特許文献1には、このようなガラス素子をホルダに収納しユーザが携帯可能なガラス線量計について開示されている。このガラス線量計をユーザが持つことにより、ユーザの被ばく量を測定することができる。特許文献1に開示されているホルダには、クリップが取り付けられている。このクリップでユーザの被服の胸ポケット部分を挟むことにより、ユーザはこのホルダを携帯することができる。
【0004】
【特許文献1】特開平9−230050号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながらこのようなクリップは、製造コストが高くなると共に、外部衝撃により破損しやすい。破損あるいは紛失した場合には、製造コストが高いため交換コストも増大する。
【0006】
そこで本発明は、破損あるいは紛失した部品の交換コストが抑制された線量計容器を簡単な構成で提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、放射線被ばく量の計測に用いられる被ばく量計測用素子を収納した本体と、前記本体を吊るすための紐を通すための通し孔を有する取付具と、前記本体及び取付具の相対的な回転位置に応じて前記本体に前記取付具が着脱自在に係合する係合手段とを備えた線量計容器において、前記係合手段は、前記本体及び取付具の何れか一方に形成された孔部と、他方に形成されて前記孔部に挿抜可能な突部とを含み、前記孔部及び突部は、前記孔部からの前記突部の挿抜が許容される許容位置と、前記挿抜が規制される規制位置との間を相対的に回転可能に形成されている、ことを特徴とする線量計容器によって達成できる。
【0008】
取付具には、本体を吊るすための紐を通すための通し孔が形成されていれば良いので、このような簡易な構造によって、線量計容器を携帯することができる。また、本体から着脱自在にすることができる取付具は簡易な構造であるので製造コストも抑制され、例えば取付具が破損あるいは紛失した場合には、取付具のみを交換することにより交換コストを抑制できる。
【0009】
上記構成において、前記突部は、弾性変形可能に形成され、前記孔部は、壁部を有し、前記突部が前記孔部に挿入されて前記許容位置及び規制位置間の移行時に、前記突部は前記壁部との当接により、前記孔部に対して径方向内側に弾性変形する、構成を採用できる。
【0010】
これにより、許容位置および規制位置間の移行時に、突部が孔部に対して径方向内側に押し付けられて弾性変形し、孔部と突部との間の摺動抵抗が発生する。また許容位置および規制位置においてはこの摺動抵抗がなくなる。これにより、突部と孔部とが相対的に許容位置および規制位置まで確実に回転して、規制位置での状態を維持することができる。また規制位置において、不用意に本体から取付具が外れることを防止できる。また、突部が弾性変形可能に形成されているので、摩耗を減らすことができる。
【0011】
上記構成において、前記突部は、二股状に形成されている、構成を採用できる。これにより、突部は弾性変形が可能となる。
【0012】
上記構成において、前記孔部は、前記本体に設けられ、前記突部は、前記取付具に設けられ、前記本体は、前記孔部から該本体の内部への異物の侵入を防ぐ仕切部を有している、構成を採用できる。これにより、孔部を介して本体内に塵が浸入することを防止できる
【0013】
上記構成において、前記本体は、前記孔部から浸入した異物を外部へ排出するための排出口を有している、構成を採用できる。これにより、異物が溜まることを防止できる。
【0014】
上記構成において、前記取付具は、矩形状に形成された前記本体の長辺側に取り付けられる、構成を採用できる。これにより、線量計容器がユーザの首から吊り下げられている時に、線量計容器が回転することを抑制できる。これにより、線量計容器の一方の面が常に外を向くように維持することができる。
【0015】
上記構成において、前記本体及び取付具は、異なる樹脂材料によって形成されている、構成を採用できる。同一の樹脂材料の場合には、分子同士の親和性が大きいため、本体と取付具との回転により磨耗しやすいからである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、破損した部品の交換コストが抑制された線量計容器を簡単な構成で提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
【0018】
図1は、線量計容器の分解斜視図である。図2は、上ケースの分解斜視図である。線量計容器は、本体10、金属フィルタ30、緩衝部材50、防水部材70、クリップヘッド300などから構成される。この線量計容器は、被ばく量計測用素子であるガラス素子1を交換可能に収納する。また、本体10は、上ケース100及び下ケース200から構成される。
【0019】
上ケース100には、図1及び図2に示すように、多線質の放射線を分離する金属フィルタ30、ガラス素子1を外部の衝撃から保護する緩衝部材50、上ケース100に固定され下ケース200を上ケース100側に付勢する複数の弾性体80等が収納される。上ケース100及び下ケース200は、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂によって成形されている。
【0020】
また、上ケース100には、孔部110が形成されており、線量計容器を携帯するためのクリップヘッド300と係合する。クリップヘッド300は、取付具に相当する。詳しくは後述する。
【0021】
図2に示すように、上ケース100には、測定用開口部13が形成されている。金属フィルタ30は、材質及び厚みの異なるAIフィルタ31a、Cuフィルタ31b、Snフィルタ31cからなり、両側部が下ケース200側に向けて折り曲げられている。
【0022】
緩衝部材50には、測定用開口部13が形成された側に開口部51が形成されており、開口部51を覆うように薄いポリイミドフィルム52が配置される。測定用開口部13及び開口部51を介して、ガラス素子1の露出を防止し、透過力の弱い放射線質を高精度に測定するためである。
【0023】
ICタグ90は、使用するユーザに関する情報などが記憶されている。また、上ケース100には、ICタグ90を収納するためのICタグ収納部190が形成されている。
【0024】
防水部材70は、ガラス素子1を包囲するように上ケース100内に配置される。
【0025】
下ケース200には、治具挿入口280が複数形成されている。また、治具挿入口280内にはそれぞれ、係止部281が形成されている。
【0026】
複数の弾性体80は、それぞれステンレス製の板バネを折り曲げられて形成されており、上ケース100の内側壁に固定される。弾性体80は、上ケース100に下ケース200を固定するためのものである。具体的には、複数の弾性体80のそれぞれに形成された係止端81が、係止部281と係合することにより、下ケース200は、上ケース100に固定される。尚、上ケース100と下ケース200とが組み付けられた状態で、治具挿入口280に治具を挿入することにより、係止端81と、係止部281との係合が解除され、上ケース100と下ケース200とを開くことができる。
【0027】
本体10には、ガラス素子1、金属フィルタ30、緩衝部材50、防水部材70、ICタグ90などが収納される。
【0028】
次に、クリップヘッド300の構造について詳細に説明する。クリップヘッド300は、POM(polyacetal, polyoxymethylene)樹脂により成形され、枠部301と、紐を通すための通し孔302と、平板状に形成された板部303と、突部310とを備えている。枠部301は、板部303の一方の面に、突部310は、他方の面に立設されている。
【0029】
板部303には、所定方向に延伸したスリット304が形成されている。突部310は、このスリット304によって隔てられた板部303のそれぞれの領域から突出した、突片311a、311bから形成されている。即ち、突部310は、板部303から二股状に突出している。突片311a、311bは、スリット304を通過する仮想面に対して略対称をなすように形成されている。また、突片311a、311bは、板部303に近い根元部から略一定の径を有して板部303から突出し、先端部で外側に折れ曲がった形状となっている。即ち、突片311a、311bは、根元部よりも先端部の方が外側に広がった形状になっている。
【0030】
突部310が、二股状に形成されていることにより、突部310の径方向での弾性変形が可能になる。即ち、突部310が二股状に形成されているので、径方向の厚みを実質的に薄くすることができる。これにより、突片311a、311bは、互いに接近又は離れるように、ある程度弾性変形が可能となる。
【0031】
通し孔302は、本体10を吊るすための紐(不図示)を通すためのものである。本体10に対して、通し孔302に紐が通されたクリップヘッド300を組み付けることにより、ユーザは首などに紐をかけて、この線量計容器を携帯することができる。
【0032】
次に、孔部110について説明する。孔部110は、図2に示すように、所定の厚みを有して略矩形状に形成された上ケース100の、長辺側に形成されている。孔部110は、図1、図2に示すように、突部310の外形と対応する形状に形成されている。詳細には、孔部110は、上ケース100の厚み方向の径よりも、上ケース100の長手方向での径の方が大きく形成されている。
【0033】
また、上ケース100内には、孔部110を上ケース100の内側から囲うように仕切壁120が形成されている。また、仕切壁120によって囲まれた隔室と連通するように、排出口130が形成されている。従って、孔部110と仕切壁120とは連通する。また、下ケース200には、仕切壁120との干渉を避けるために凹部220が形成されている。
【0034】
図3(A)は、上ケース100と下ケース200とが組み付けられた状態での本体10の背面図であり、図3(B)は、排出口130周辺の拡大図である。仕切壁120は、対向する2つの側壁121を含む。上ケース100と下ケース200とが組み付けられた状態では、凹部220が仕切壁120の外側に位置し、排出口130は、露出した状態となる。クリップヘッド300が上ケース100に組み付けられた際には、突部310の先端部が、仕切壁120によって囲まれた隔室内に収納されることになる。
【0035】
次に、本体10とクリップヘッド300との組み付けについて説明する。図4(A)は、組み付け前の線量計容器を示しており、図4(B)は、組み付け後の線量計容器を示している。
【0036】
クリップヘッド300は、本体10との相対的な回転位置に応じて本体10に対して着脱自在に形成されている。詳細には、孔部110、突部310は、孔部110からの突部310の挿抜が許容される許容位置と、挿抜が規制される規制位置との間を相対的に回転可能に形成されている。許容位置とは、具体的には、孔部110の形状と突部310の形状とが対応する、本体10とクリップヘッド300との相対的な位置をいい、規制位置とは、上ケース100の形状と突部310の形状とが対応しない、本体10とクリップヘッド300との相対的な位置をいう。
【0037】
本体10に対するクリップヘッド300の組み付けは、以下の様に行われる。図4(A)に示すように、孔部110の形状に突部310の形状が対応するようにして、孔部110に突部310を挿入する。次に、孔部110に突部310を挿入した状態で、図4(B)に示すように、左右の何れかの方向にクリップヘッド300を本体10に対して90°回転させる。これにより、孔部110から突部310を抜くことが規制される。このようにして、本体10にクリップヘッド300が取り付けられる。尚、本体10からクリップヘッド300を取り外すときは、図4(B)に示した状態から、クリップヘッド300を本体10に対して再び90°回転させることにより、孔部110から突部310を抜くことが可能となる。このように、孔部110、突部310は、本体10とクリップヘッド300との相対的な回転位置に応じて本体10に対してクリップヘッド300が着脱自在に係合する係合手段に相当する。
【0038】
このように、クリップヘッド300には、本体10を吊るすため紐を通すための通し孔302と、クリップヘッド300を本体10に取り付けるための突起310が形成されており、本体10には、突部310に挿抜可能な孔部110が形成されていればよい。ガラス素子1の被ばく量を測定する時に、本体10内のガラス素子1を取り出すためにクリップヘッド300と本体10とを取り外す必要がある。本発明のようにクリップヘッド300が簡易な構造であれば、ガラス素子1の被ばく量測定時において、本体10と取り外されたクリップヘッド300が仮に、破損あるいは紛失した場合には、クリップヘッド300のみを交換すればよいので、交換コストを抑制できる。
【0039】
また、図1乃至図3に示したように、上ケース100には、上ケース100の内部から孔部110を囲う仕切壁120が形成されている。この仕切壁120により、孔部110から本体10の内部への異物の浸入を防止している。また、孔部110と連通した排出口130が形成されており、排出口130は、孔部110から浸入した異物が排出される。これにより、仕切壁120によって囲まれた隔室内にゴミなどが溜まることを防止できる。
【0040】
また、クリップヘッド300は、矩形状に形成された本体10の長辺側に取り付けられるので、線量計容器がユーザの首から吊り下げられている時に、線量計容器が回転することを防止できる。これにより、線量計容器の一方の面が常に外側を向くように維持することができる。具体的には、測定用開口部13が形成された側が、ユーザの外側を向くように維持することができる。これにより、放射線被ばく量を正確に測定することができる。
【0041】
また、前述したように、上ケース100は、ABS樹脂で成形され、クリップヘッド300は、POM樹脂で成形されている。このように、両者が異なる樹脂材料で形成されている理由は、同一の樹脂材料で形成すると、孔部110の内周部と、この内周部と摺接し得る突部310とが、回転によって摩耗しやすくなるためである。
【0042】
次に、孔部110と突部310との関係について詳細に説明する。図5(A)は、孔部110を正面から示した図であり、図5(B)は、許容位置での孔部110と突部310とを示した断面図であり、図5(C)は、規制位置での孔部110と突部310とを示した断面図である。尚、図5(B)、図5(C)には、仕切壁120の一部を構成する側壁121と、仕切壁120によって囲まれる、上ケース100の前面側にあたる底壁122とを示している。
【0043】
図5(B)に示した状態から、クリップヘッド300が90°回転されると、孔部110と突部310との位置関係が変更され、孔部110から突部310を抜くことが規制される規制位置へ移行する。底壁122には、この許容位置から規制位置に移行する際に、突片311a、又は突片311bと摺接する、壁部である凸部122a、122bが形成されている。凹部122cは、突部310の回転の際および規制位置において、突片311a又は突片311bの先端部が描く軌跡に沿うように形成されており、凸部122a、122bと共に、規制位置において突片311a、311bの回転を規制し、その状態を維持する規制部123を構成する。孔部110は壁部である凸部122a、122bを含む底壁122および規制部123を有している。
【0044】
クリップヘッド300を回転させて突部310を規制位置に移行させる際には、突片311a又は突片311bのいずれか一方の先端部が、凸部122aもしくは122bと当接し、この当接によって、突部310は、孔部110の内周部に対して径方向内側に押し付けられることになる。このように押し付けられることにより、突部310と孔部110のとの相対的な回転に対する摺動抵抗が増すことになる。ここで前述したように、突片311a、311bは、互いに接近するように弾性変形する。この摺動抵抗に逆らって、クリップヘッド300を90°回転させて突部310を規制位置にまで移行させると、突片311a、311bは規制部123に納まり、クリップヘッド300の回転が規制され、またその状態が維持される。
【0045】
次にクリップヘッド300を取り外す場合は、規制位置にあるクリップヘッド300を突片311a、311bと凸部122a、122bとの当接によって発生する摺動抵抗に逆らって回転させ、孔部110から突部310を抜くことができる許容位置へと位置関係を変更させる。
【0046】
以上説明したように、許容位置および規制位置の間の移行時には、突部310が孔部110に対して径方向内側に押し付けられて孔部110と突部310との間の摺動抵抗が発生し、許容位置および規制位置においてはこの摺動抵抗がなくなる。これにより、突部310と孔部110とが相対的に許容位置および規制位置まで確実に回転して、規制位置での状態を維持することができる。このように規制位置において、突部310の回転を規制し、その状態を維持する規制部123により不用意に孔部110と突部310とが相対的に回転することを防止でき、本体10からクリップヘッド300が外れることを防止できる。
【0047】
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、変形・変更が可能である。
【0048】
クリップヘッドに孔部を設け、本体にこの孔部と挿抜可能な突部を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は、線量計容器の分解斜視図である。
【図2】図2は、上ケースの分解斜視図である。
【図3】図3(A)は、上ケースと下ケースとが組み付けられた状態での本体の背面図であり、図3(B)は、排出口周辺の拡大図である。
【図4】図4(A)は、組み付け前の線量計容器を示しており、図4(B)は、組み付け後の線量計容器を示している。
【図5】図5(A)は、孔部110を正面から示した図である。図5(B)は、許容位置での孔部110と突部310との状態を示した断面図であり、図5(C)は、規制位置での孔部110と突部310との状態を示した断面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 ガラス素子
10 本体
13 測定用開口部
100 上ケース
110 孔部
120 仕切壁
121 側壁
122 底壁
123 規制部
130 排出口
200 下ケース
300 クリップヘッド
302 通し孔
310 突部
311a、311b 突片



【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線被ばく量の計測に用いられる被ばく量計測用素子を収納した本体と、
前記本体を吊るすための紐を通すための通し孔を有する取付具と、
前記本体及び取付具の相対的な回転位置に応じて前記本体に前記取付具が着脱自在に係合する係合手段と、を備えた線量計容器において、
前記係合手段は、前記本体及び取付具の何れか一方に形成された孔部と、他方に形成されて前記孔部に挿抜可能な突部とを含み、
前記孔部及び突部は、前記孔部からの前記突部の挿抜が許容される許容位置と、前記挿抜が規制される規制位置との間を相対的に回転可能に形成されている、ことを特徴とする線量計容器。
【請求項2】
前記突部は、弾性変形可能に形成され、
前記孔部は、壁部を有し、
前記突部が前記孔部に挿入されて前記許容位置及び規制位置間の移行時に、前記突部は前記壁部との当接により、前記孔部に対して径方向内側に弾性変形する、ことを特徴とする請求項1に記載の線量計容器。
【請求項3】
前記突部は、二股状に形成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の線量計容器。
【請求項4】
前記孔部は、前記本体に設けられ、
前記突部は、前記取付具に設けられ、
前記本体は、前記孔部から該本体の内部への異物の侵入を防ぐ仕切部を有している、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の線量計容器。
【請求項5】
前記本体は、前記孔部から浸入した異物を外部へ排出するための排出口を有している、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の線量計容器。
【請求項6】
前記取付具は、矩形状に形成された前記本体の長辺側に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の線量計容器。
【請求項7】
前記本体及び取付具は、異なる樹脂材料によって形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の線量計容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−139334(P2009−139334A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318761(P2007−318761)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(396004981)セイコープレシジョン株式会社 (481)
【Fターム(参考)】