説明

締結孔を備えた防火パネル、該製造方法及び防火パネルのための鋳型

【課題】締結孔を備えた防火パネル、該製造方法及び防火パネルのための鋳型を提供すること。
【解決手段】防火パネルに締結孔を形成するためのホール形成ピンを鋳型の底面に設置する鋳型設置段階と、前記ホール形成ピンが設置された鋳型に防火パネル用原料を打設する原料打設段階と、前記鋳型に打設された防火パネルを養生する養生段階と、前記養生された防火パネルを分離する分離段階とを含んでなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、締結孔を備えた防火パネル、該製造方法及びそのための鋳型に関するものであり、さらに詳細には、防火パネルの成型過程において予め締結孔が形成されるようにし、前記締結孔にはスリーブを備えるようにして防火パネルの壁体やフレームへの設置が容易なだけでなく、設置過程においてパネルの損傷を防止できる締結孔を備えた防火パネル、該製造方法及び防火パネルのための鋳型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
産業経済の発達と共に建築物においても高層建築物やトンネル等のような特殊な形の建築物が増加している趨勢にある。このような建築物は土地の効率的な利用と物流コストの節約及び生活の利便性を向上させるにあたり、相当の貢献をする長所を持つが、構造的な特性によって発生する短所も多いことは事実である。
【0003】
その中でも特に問題となるものの一つが高層建築物やトンネル内部等で火災が発生した場合、構造的な特徴により迅速な退避が難しく、有毒ガスや熱気が外部に円滑に排出されずに短時間で建物等の内部に充満してしまうため、大型の人命被害が発生する恐れがある。また、火災時の高温の熱気に建物の骨格を成すコンクリートまたは鉄骨構造物が露出した場合、建物の安全性に問題が発生、もしくは深刻な場合には建物が崩壊する恐れがある。
【0004】
このような問題点により大型建造物やトンネル等のように多くの人が利用する建物には、一定要件以上の火災防止施設及び消火施設を設けるように法制化されている。
【0005】
防火パネルは建築物の内壁やトンネルの内壁等に設置される仕上材として、不燃性または難燃性の材質で構成され、火災の発生を基本的に防止したり、火災が発生したとしても拡散を防止するために設置する構造物をいう。
【0006】
従来は、防火パネルを設置するために一定の規格を持つ防火パネルを建設現場で必要な大きさに切断した後、前記防火パネルに締結孔を開け、前記締結孔と対応する建物の内壁またはフレームに穴を開けてアンカーボルト(anchor bolt)等のような締結具を利用し固定した。
【0007】
しかし、防火パネルは一般的に硬い材質で構成されているため、ドリリング(drilling)したり、金槌やハンマーで締結具を固定する場合、パネル自体が損傷しやすいという問題点がある。このような防火パネルが設置過程で損傷する場合、外観を損なうだけでなく、場合によっては火災の発生及び拡散を防止する本来の機能までも失ってしまうという問題が発生することになる。
【0008】
一方、防火パネルに締結孔を形成したり、締結孔が形成されたパネルを建物の内壁等に設置する過程でパネルがひどく損傷している場合、新しいパネルに交換しなければならないが、この時、建設現場で防火パネルに締結孔を個別に形成する場合は、既存の内壁やフレームに開けた穴と合致するように締結孔を形成しなければならず、非常に難しく手間のかかる作業であるため、作業時間を遅らせるだけでなく、感性品質を落とす原因になることもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような問題点を解決するためのものであり、防火パネルを製造する過程において、一定の規格及び間隔をもって予め締結孔を形成するようにし、前記締結孔には必要に応じてスリーブが具備されるようにして防火パネルを設置する過程においてパネルの損傷を防止し、作業者が容易に設置できるようにした締結孔を備えた防火パネル、該製造方法及び防火パネルのための鋳型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するための技術的思想としての本発明は、防火パネルに締結孔を形成するためのホール形成ピンを鋳型(mold)の底面に設置する鋳型設置段階と、前記ホール形成ピンが設置された鋳型に防火パネル用原料を打設する原料打設段階と、前記鋳型に打設された防火パネルを養生する養生段階と、前記養生された防火パネルを分離する分離段階とを含んでなることを特徴とする。
【0011】
また、本発明による鋳型は、内部に注いだ防火用パネル材料が乾燥しながら一定の厚さのパネル体が形成されるための防火パネル成形用鋳型であって、下面板及び前記下面板の縁に沿って側壁を形成する側面板を含み、前記下面板の上面から上向突出する少なくとも一つ以上のホール形成ピンが形成されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明による防火パネルは、防火パネル成形用鋳型に注いだ防火パネル材料が乾燥しながら形成されるパネル体を含んでなり、前記パネル体には、前記ホール形成ピンにより少なくとも一つ以上の締結孔が貫通形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明による締結孔を備えた防火パネル製造方法により、防火パネルを製造する過程において予め締結孔が形成されるようにして、作業現場で締結孔を形成する過程や防火パネルを設置する過程でパネルの損傷を防止でき、防火パネルに損傷が発生して新しいパネルに交換する場合でも、締結孔が規格化されているため、容易かつ正確に交換できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による締結孔を備えた防火パネルの製造方法を示したフロー図である。
【図2】本発明による締結孔を備えた防火パネルの製造方法を示した図である。
【図3】本発明による締結孔を備えた防火パネルの製造方法を示した図である。
【図4】本発明の他の実施例による締結孔を備えた防火パネルの製造方法を示した図である。
【図5】本発明による締結孔を備えた防火パネルの使用状態を示した図である。
【図6】本発明による締結孔を備えた防火パネルの他の使用状態を示した図である。
【図7】本発明の一実施例による防火パネル成形用鋳型を示した斜視図である。
【図8】本発明の一実施例による防火パネル成形用鋳型を示した斜視図である。
【図9】図7に示した鋳型を利用して成形した防火パネルの断面図である。
【図10】図8に示した鋳型を利用して成形した防火パネルの断面図である。
【図11】図9及び図10に示した吸音溝の他の実施例を示した図である。
【図12】本発明の他の実施例による防火パネル成形用鋳型を示した斜視図である。
【図13】本発明の他の実施例による防火パネル成形用鋳型を示した斜視図である。
【図14】図12に示した鋳型を利用して成形した防火パネルの断面図である。
【図15】図13に示した鋳型を利用して成形した防火パネルの断面図である。
【図16】図14及び15に示したスリーブの構成を示した図である。
【図17】本発明の一実施例による吸収芯を備えた防火パネルを示した斜視図である。
【図18】図17に示した吸収芯を備えた防火パネルを示した分解斜視図である。
【図19】図17に示した吸収芯を備えた防火パネルの使用状態を示した断面図である。
【図20】本発明の他の実施例による吸収芯を備えた防火パネルを示した正面図である。
【図21】本発明の他の実施例による吸収芯を備えた防火パネルの設置状態を示した断面図である。
【図22】本発明の他の実施例による吸収芯を備えた防火パネルの設置状態を示した断面図である。
【図23】本発明の他の実施例による吸収芯を備えた防火パネルの設置状態を示した断面図である。
【図24】本発明の他の実施例による吸収芯を備えた防火パネルの設置状態を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の望ましい実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明による締結孔を備えた防火パネルの製造方法を示したフロー図であり、図2は本発明による締結孔を備えた防火パネルの製造方法を示した図である。
【0017】
図1及び図2を参照すると、本発明による締結孔を備えた防火パネルの製造方法は、防火パネル100に締結孔130を形成するためにホール形成ピン110を鋳型150の底面に設置する鋳型設置段階S10と、前記ホール形成ピン110が設置された鋳型150に防火パネル用原料を打設する原料打設段階S30と、前記鋳型150に打設された防火パネル100を養生する養生段階S50と、前記養生した防火パネル100を分離する分離段階S70とを含んでなる。
【0018】
鋳型設置段階S10では、防火パネル100を成形するための鋳型150の底面に一定の大きさのホール形成ピン110を垂直に設置する。ホール形成ピン110は断面の形状が円形または多角形に構成される。ホール形成ピン110は、完成した防火パネル100に形成される締結孔130(図3参照)の大きさに対応する大きさで構成され、鋳型150に注入された原料が硬化して防火パネル100に完成された場合、前記防火パネル100を前記鋳型150から分離するとホール形成ピン110は鋳型150と共に分離され、前記ホール形成ピン110に対応する位置の防火パネル100には前記ホール形成ピン110の形状及び大きさに対応する締結孔130が形成される。
【0019】
一方、本発明による締結孔を備えた防火パネル製造方法により製造された防火パネル100の締結孔130にはスリーブ170(図4参照)がさらに備えられ、前記防火パネル100を壁面等に固定するために締結具で固定する過程で前記締結孔130の損傷を防止できる。この時、締結孔130にスリーブ170を設けるようにするためには、鋳型150の底面にホール形成ピン110を設ける代わりに前記防火パネル100と一体に形成されるスリーブ170の内径に対応するスリーブ固定ピン180を設置し、前記スリーブ170をスリーブ固定ピン180(図4参照)に挿入し結合する。
【0020】
このようにスリーブ固定ピン180がスリーブ170の内径に挿入できるようにして結合するようにした後、鋳型150に防火パネル100の原料を注入して硬化させると、前記スリーブ170は防火パネル100に固定された状態で一体となる。したがって、鋳型150で硬化した防火パネル100を前記鋳型150から分離すれば、スリーブ170は防火パネルと一体となり一緒に分離される。この時、スリーブ170はスリーブ固定ピン180に単純に挿入された状態で固定されているため、前記スリーブ固定ピン180から簡単に分離でき、スリーブ固定ピン180は鋳型150の底面に固定されているため、前記鋳型150と一緒に離れることになる。
【0021】
この時、スリーブ170の外周面には凹凸または屈曲部が形成されるようにして前記スリーブ170が前記防火パネル100と一体に成形される場合に前記スリーブ170が前記防火パネル100に堅固に固定されるようにすることが望ましい。
【0022】
スリーブ170は円筒形または多角形の筒で構成され、前記スリーブ170の内径には必要に応じて雌ねじ山が形成され、前記の雌ねじ山に対応する雄ねじが形成されているアンカー(anchor)が結合できるようにすることができる。
【0023】
締結孔及びスリーブの形成とそれによるホール形成ピン及びスリーブ固定ピンに関する構成については後述する。
【0024】
鋳型150にホール形成ピン110(またはスリーブ170とスリーブ固定ピン180)が設置されれば、鋳型150の内部に防火パネル100の原料を打設することになる(原料打設段階S30)。防火パネルに使用される原料は公知の様々な種類を使うことができる。例えば、充填剤と耐火繊維、硬化促進剤、硬化遅延剤及び発泡剤等を含む耐火性物質から構成される防火パネルとして、前記防火パネルはエトリンガイト5重量%を含み、前記耐火性物質は10乃至200重量部のアルミナセメントと10乃至250重量部のゾノトライトを含む防火パネル用原料を使用することができる。前記のような組成物はヘンシェルミキサー混合機(kneader)及びバンバリー(banbury)ミキサー等のような通常の高性能自動混合設備を利用し200〜600℃の温度で混合し製造することができる。
【0025】
鋳型150の内部に原料を打設した後、前記防火パネルの原料が硬化するようにする養生段階を経ることになる。防火パネル100の原料は時間が経てば自然に硬化するようにする自然乾燥方式、または熱風または熱気を加えて迅速に硬化するようにする方法が用いられる。養生段階S50を終えた後、防火パネル100が鋳型150の内部で完全に固まると、前記防火パネル100を前記鋳型150から分離する段階S70を経て、ようやく締結孔を備えた防火パネルが完成される。
【0026】
一方、本発明の望ましい実施例として前記養生段階S50を経た防火パネル100の一面、または分離段階S70を経た防火パネル100の両面には、不燃性合成樹脂膜をコーティングする合成樹脂膜コーティング段階(図示せず)をさらに具備することができる。不燃性合成樹脂は公知の多様な合成樹脂を使用することができ、これをコーティングする工程は公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0027】
図3は本発明による締結孔を備えた防火パネルの製造方法を示す図であり、図4は本発明の他の実施例による締結孔を備えた防火パネルの製造方法を示す図である。
【0028】
図3を参照すると、本発明による締結孔を備えた防火パネルの製造方法は鋳型150の底面にホール形成ピン110が垂直に具備され、前記ホール形成ピン110を備えた鋳型150に原料を打設した後に硬化させると防火パネル100に前記ホール形成ピン110の形状に対応する締結孔130が形成されることになる。この時、ホール形成ピン110の下部には拡張部115をさらに具備することにより締結孔130にも前記ホール形成ピン110の拡張部115に対応する安着溝135が形成されることになる。したがって、アンカー(anchor)を結合する場合、前記アンカーの頭部が防火パネルの外部に突出しないように結合することになる。
【0029】
一方、本発明の望ましい実施例として前記防火パネル100には不織布107を具備することにより前記防火パネル100の強度を補強する。不織布107は防火パネル100の原料を鋳型150の一定部分まで満たした後、前記不織布107を挿入した次に原料をさらに注入する方法により製造することができる。ただし、ここで強度を補強するための材料は必ずしも不織布に限られるわけではなく、公知の多様な布または綿の形状を持つ材質を使用することができる。
【0030】
図4を参照すると、鋳型150の底面にスリーブ固定ピン180を具備し、前記スリーブ固定ピン180にスリーブ170を結合した後に原料を打設することによって前記スリーブ170が防火パネル100と一体に成形されることになる。したがって、防火パネル100を鋳型150から分離すると前記防火パネル100にスリーブ170が結合した状態で分離されることになる。この時、スリーブ170の内径には必要に応じて雌ねじ山を形成することができる。また、スリーブ170は外周面に曲面または凹凸部を形成して防火パネル100と一体に成形した前記スリーブ170が任意で分離されることを防止する。
【0031】
図5は本発明による締結孔を備えた防火パネルの使用状態を示す図であり、図6は本発明による締結孔を備えた防火パネルの他の使用状態を示す図である。
【0032】
図5を参照すると、本発明による締結孔を備えた防火パネルは建物またはトンネルの壁面(または天井)200に取り付けられた後、アンカー140等のような公知の固定手段により固定されることになる。
【0033】
また図6を参照すると、本発明による締結孔を備えた防火パネルの他の実施例によれば、前記防火パネル100に一体に成形された雌ねじ山が形成されたスリーブ170に雄ねじ山が形成されたアンカー140を締結して固定した後、前記アンカー140が締め付けられた防火パネル100をコンクリート鋳型230の内面に固定してコンクリートを打設することになる。このようにアンカー140が締結された防火パネル100をコンクリート鋳型230の内面に固定してコンクリートを打設すれば、前記パネル100に固定されたアンカー140をコンクリート内部に挿入した状態で固まり、堅固に固定されることになる。この時、スリーブ170の内径に必ず雌ねじ山が形成されていなくてもアンカー140がスリーブ170の内側をタッピング(tapping)しながら固定できる。
【0034】
図7及び図8は本発明の一実施例による防火パネル成形用鋳型を示す斜視図であり、図9及び図10は図7及び図8に示した鋳型を利用して成形された防火パネルの断面図であり、図11は図9及び図10に示した吸音溝の他の実施例を示す図である。
【0035】
図7に示したように、本発明の一実施例による防火パネル成形用鋳型150は下面板210と、前記下面板210の縁に沿って側壁を形成する側面板220を含んでなる。鋳型150は図示したように、およそ四角枠の形状から成ることができるが、この形状に限定されるものではない。
【0036】
鋳型150は下面板210と側面板220とにより内部に空間が形成され、この空間内に防火パネルの材料が注がれる。防火パネルの材料は、鋳型150の内部に注がれた状態で経時的に固まるか、または加熱手段を介した加熱乾燥過程を経ながら固まり防火パネル100を形成することになる。したがって、鋳型150の下面板210と側面板220の形状や大きさは、形成しようとする防火パネル100の形状や大きさに対応するように形成できる。
【0037】
鋳型150は下面板210の上面から上向きに突出する少なくとも一つ以上のホール形成ピン110を形成することができる。このホール形成ピン110は、長さが概して形成しようとする防火パネル100の厚さに対応する長さを持つように形成されることもあり、形状は図示したように円柱形になることもあり、その他多角柱形になることもある。
【0038】
鋳型150の内部空間内に注がれ乾燥した防火パネル100は鋳型150から脱型した時、前記鋳型150のホール形成ピン110により図9に示したように防火パネル100の上下方向に貫通する締結孔130が形成される。
【0039】
防火パネル100にこのような締結孔130が形成されていれば、施工過程で防火パネル100が固定されるコンクリート構造物の壁面にアンカー部材に含まれるパイプの挿入取付のためのドリリング作業時、ドリルが防火パネル100の締結孔130を介して貫通できるため、ドリルが締結孔130を介して貫通した状態でコンクリート面に対してのみドリリング作業をすればよい。したがって、防火パネル100に対してはドリリング作業をしなくてもよいため、防火パネル100が損傷することはない。また、締結孔130を介してアンカー部材に含まれているボルト部材(図示せず)を挿入してコンクリート壁面に挿着されたパイプ(図示せず)に固定させることによって、防火パネル100がコンクリート構造物に付着し固定できる。コンクリート面ではなく鉄製フレームに防火パネル100を固定する場合も同様である。締結孔130を介してセルフドリリングスクリュー(図示せず)等の固定手段を貫通させた状態で鉄製フレームに直接、固定作業を行えばよい。
【0040】
鋳型150の下面板210には多数の突起211を突出形成できる。防火パネル100が成形される時、前記防火パネル100の一側面(図示した基準で下面)には多数の突起211により、前記突起211に対応する溝が形成されるが、この溝は防火パネル100の一側面に伝達される音が減殺されるようにする吸音溝113になる。
【0041】
図示した例では、図7及び図8にはこの突起211が半球形状になっている例を示しており、このような形状の突起211により図9、10及び図14、15では防火パネル100の下面に半球形状の吸音溝113が形成されることを示している。
【0042】
ただし、突起211はこのような形状に限定されるものではなく、円柱形や三角錐形状等の多角錐形状またはその他多様な形状に、そして多様な大きさにすることができ、これに対応して形成される吸音溝113も図11の(a)乃至(c)に示したものと同様に断面上多様な形状と多様な深さを持つ吸音溝113を形成することができる。
【0043】
一方、図8に示した鋳型150の例ではホール形成ピン110の下段部に拡張部115がさらに形成される例を提示する。
【0044】
拡張部115はホール形成ピン110よりは直径が大きく、下面板210の上面から突出するように形成される。また、拡張部115の上面から前述したホール形成ピン110が形成される。拡張部115によると、鋳型150内部に注がれる防火パネル材料が乾燥し、防火パネル100が形成された時、締結孔130の下側になる防火パネル100の部位に図10に示したように締結孔130より大径の安着溝135が形成される。防火パネル100をコンクリート構造物や鉄製フレームに固定するための前述したボルト部材やセルフドリリングスクリュー等のような固定手段は締結孔130を貫通する胴体部より大径の頭部を有することが一般的である。安着溝135はこの頭部が挿入された状態で装着されるための空間を提供し、安着溝135によりボルト部材やスクリュー等の頭部が防火パネル100の一側面(図示した例の基準で下面)から突出しないようにする。したがって、防火パネル100の一側面に付加的な仕上材等が形成される場合、防火パネル100の一側面が、突出部位が形成されることなしに同一平面を成すことができ、仕上材の形成が容易になる。
【0045】
また、拡張部115が形成される例では、ホール形成ピン110及び拡張部115の全体的な長さが、形成しようとする防火パネル100の厚さに対応するように形成されることができる。
【0046】
図12及び図13は本発明の他の実施例による防火パネル成形用鋳型を示した斜視図であり、図14及び図15は、図12、13に示した鋳型を利用して成形された防火パネルの断面図であり、図16は、図14及び図15に示したスリーブの構成を示す図である。
【0047】
図12に示した本発明の他の実施例による防火パネル成形用鋳型150は、前述した一実施例の鋳型150と同様に下面板210と側面板220を含んでなり、その内部に注がれた防火パネル材料が乾燥する過程で防火パネル100を成形することができる。
【0048】
本実施例の鋳型150においても下面板210の上面でホール形成ピン110が形成されるが、この時、ホール形成ピン110にはスリーブ170が分離可能なように挿し込まれる。スリーブ170は、上下両端が開放された中空型からなっているため、開放された下部を通じて内部空間にホール形成ピン110が挿入されると共にホール形成ピン110に挿し込まれることができる。
【0049】
ホール形成ピン110にスリーブ170が分離可能なように挿し込まれた状態で鋳型150の内部に防火パネル材料が注がれることになるが、注がれた防火パネル材料が乾燥しながら固まり、防火パネル100が形成されれば、防火パネル100にスリーブ170が固定される。また、スリーブ170はホール形成ピン110から分離可能なため、防火パネル100を鋳型150から脱型すれば、スリーブ170も防火パネル100に固定された状態で一緒にホール形成ピン110から離脱することになる。
【0050】
スリーブ170は、長さが防火パネル100の厚さに対応して形成することができる。したがって、脱型した防火パネル100の内部に固定されたスリーブ170は、図14に示したように防火パネル100に対して上下方向に貫通するように形成された状態になる。また、スリーブ170の内部空間、つまりスリーブ170の内部で上下に貫通するように形成される穴はやはり防火パネル100に対しても防火パネル100の上下に貫通するように形成されるものであり、この穴は前述した一実施例における締結孔130と同じ機能を果たすことになる。
【0051】
スリーブ170は円筒形状または多角筒形状等、多様な形状で形成することができ、この時、防火パネル材料の乾燥過程で形成される防火パネル100に堅固に固定されるように、また防火パネル100の脱型過程や防火パネル100をコンクリート構造物または鉄製フレーム等に固定する過程で防火パネル100から離脱することなく堅固に固定状態が維持されるようにすることが望ましい。
【0052】
これにより、スリーブ170は外周面が、図示の如く、屈曲面で形成されることができる。また、スリーブ170の上、下端部には外向きに折り曲がったフランジ部251を形成することができる。
【0053】
図13では図8を参照として説明したような拡張部115がホール形成ピン110の下段部にさらに形成された例を示している。本例ではスリーブ170の下端部が拡張部115の上面に当接した状態でホール形成ピン110に挿し込まれることになる。
【0054】
また、図13に図示された鋳型150を用いて成形された防火パネル100は、拡張部115により図15に示したようにスリーブ170の下側になる防火パネル100の部位に前述した一実施例で説明した安着溝135が形成される。
【0055】
図16を参照すると、本発明によるスリーブ170は、長手方向に沿って外周面が屈曲したり凹凸部が形成され防火パネル100と一体に成形されたスリーブ170が前記防火パネル100から任意で離脱することを防止できる。また、スリーブ170の内周面にも長手方向に沿って屈曲部や凹凸部が形成され締結装置がタッピングしながら結合することもある。
【0056】
図17は本発明の一実施例による吸収芯を備えた防火パネルを示した斜視図であり、図18は図17に示した吸収芯を備えた防火パネルを示した分解斜視図であり、図19は図17に示した吸収芯を備えた防火パネルの使用状態を示した断面図である。
【0057】
本発明の望ましい実施例による吸収芯320を備えた防火パネル100は、通常の防火パネルと同様に、建築物または構造物の壁、柱、梁、床、また、屋根等に設けられるように形成され、それ自体が火炎により容易に燃焼せず、火炎の移動を遮断し、一定時間以上耐えることができる耐火性能を持つように形成される。さらに本発明による防火パネル100はトンネル等に使用できる。本発明による吸収芯を備えた防火パネルは、図1乃至図16で説明したように、パネルに締結孔またはスリーブを備えた防火パネルを前提としたが、説明の便宜を図り締結孔またはスリーブは省略した。
【0058】
本発明による防火パネル100は難燃性または不燃性素材からなり、このような性質を持つ素材として多様に形成することができる。前記防火パネル100は石膏ボードまたは抗菌石膏ボード等で形成できる。さらに前記防火パネル100は耐水性のために繊維強化セメント板で形成できるが、発癌物質が含まれているため他の素材で代替することが望ましい。
【0059】
また、前記防火パネル100は、不燃性でセラミック質のボードとして強度が高い長所のあるマグネシウムボードで形成することができ、ここでマグネシアセメント及びマグネシウムボードは、活性酸化マグネシウムと塩化マグネシウムの間でマグネシウム金属のハイドロキシ塩化物が生成されるように形成されたり、塩化マグネシウムの代わりに硫酸マグネシウムを使用したり塩化マグネシウムと硫酸マグネシウムを混用し水化反応を進行させて形成することができる。
【0060】
また、前記防火パネル100は難燃または防炎処理されたポリエステルまたはポリウレタンフェルトで形成することができる。
【0061】
本発明の望ましい実施例による吸収芯を備えた防火パネル100において、前記防火パネル100は充填剤と耐火繊維、硬化促進剤、硬化遅延剤及び発泡剤等を含む耐火性物質からなり、前記防火パネル100はエトリンガイト(ettringite)5重量%を含み、前記耐火性物質は10乃至200重量部のアルミナセメントと10乃至250重量部のゾノトライト(xonotlite)を含む防火パネル用原料を使用することができる。
【0062】
前記防火パネル100はコンクリート壁体等300に結合するものとして、多数の前記防火パネル100が前記壁体等300に連続して結合するように形成される。このため、前記防火パネル100は一定規格を有する長方形の形態で形成されることが望ましい。
【0063】
前記防火パネル100の一側面、すなわちコンクリート壁体、床または天井等300に結合した面上には吸収芯320が結合され、前記防火パネル100の一側面には前記吸収芯320が結合するための挿入谷311が形成される。
【0064】
前記挿入谷311は前記防火パネル100の面上で陥没した形態で形成され、格子形態で形成され、前記吸収芯320が前記挿入谷311に挿入され、突出しないように設けられる。前記吸収芯320は前記防火パネル100の面上からさらに突出しないように形成され、前記防火パネル100が壁体等300への密着状態を守り、前記吸収芯320以外の経路に水分が簡単に移動することを阻止できるようにする。
【0065】
前記挿入谷311に挿入される前記吸収芯320は水分を吸収できるように形成し、吸収された水分が簡単に離脱せず、前記吸収芯320に沿って移動できるように繊維形態で形成されることが望ましい。前記吸収芯320は天然繊維または合成繊維で形成でき、凝集した水分が付着性、毛細管現象により容易に吸収され、移動することができるように微細な多数の繊維の筋が結合された形態で形成されることが望ましい。
【0066】
特に、前記吸収芯320は、合成繊維中、ガラス繊維で形成されることが望ましく、ガラス繊維で形成された前記吸収芯320による時、天然繊維に比べて軽く、丈夫で、耐久性に優れた効果が期待でき、生産の増減が比較的自由であるという利点が期待できる。
【0067】
前記挿入谷311に挿入される前記吸入芯320は前記防火パネル100上で格子形態に配列され、一定間隔で反復して配列された前記吸収芯320により、前記吸収芯320のどちらか一側で吸収された水分は、吸水された領域を中心に周辺の一定領域で吸収されることができるようになる。すなわち、前記防火パネル100と壁体300、床または天井の境界面上で漏水が発生した場合、漏水した水分が単純に下方に流れたり、どちらか一方の方向に無分別に流れるのではなく、漏水が発生した地点を中心に一定領域に漏水した水分が集まるようになる。
【0068】
結局、本発明による吸収芯320を備えた防火パネル100が壁体または天井等300に設置される場合、特定地点から漏水が発生すると、漏水が発生した地点に設置された防火パネル100に集中的に水分が吸収され、隣接した他の防火パネル100に水分が移動することを効果的に阻止できるようになり、他の防火パネル100の損傷を防止できることになる。また、漏水が発生する地点では前記防火パネル100に形成された前記吸収芯320を通じて吸収された水分が前記防火パネル100内部に吸収されると共に、外部で漏水の有無を確認できるようになるため、漏水が発生した地点を容易に確認でき、漏水が発生した地点の防火パネル100のみを分離してメインテナンスを行うことができる。
【0069】
前述したように本発明による吸収芯320を備えた防火パネル100によると、前記防火パネル100の一側面に前記吸収芯320が露出した状態で結合し、水分を吸収するようになっているため、壁体または天井等300との境界面の間での水分の移動を阻止することができ、隣接する他の防火パネル100に水分が染みることを遮断し、他の防火パネル100の損傷を防止することができ、漏水が発生する領域での吸収された水により防火パネル100の状態変化を観察することで、漏水地域を容易に感知することができる。
【0070】
また、前記吸収芯320が前記防火パネル100から突出しないように形成され、前記防火パネル100は壁体等300と密着し、境界面の間で漏水する水分は前記吸収芯320のみを通して移動し、水分が容易に広がらず、他の防火パネル100が形成される領域に染みないようになる。
【0071】
図20は、本発明の他の実施例による吸収芯320を備えた防火パネル100を示した正面図である。
【0072】
本発明の望ましい他の実施例による吸収芯320を備えた防火パネル100は、前記防火パネル100の角に、前記吸収芯320を通った水の移動を遮断できる仕上材330が形成される。
【0073】
前記仕上材330は防水性の素材からなり、水が染みたり、広がらないようになっている。前記仕上材330は前記防火パネル100の縁面上にコーティングされる形態で形成されており、別途に形成されて前記防火パネル100に結合する形態からなることができる。前記仕上材330は防水性が優秀なシリコン等からなることができ、また、他の素材にゴム、ワックス等がコーティングされた形態からなることもできる。
【0074】
前記仕上材330は前記防火パネル100の端部、縁に形成され、前記吸収芯320を通して吸収された水分が他の防火パネル100に移動することを遮断する。すなわち、前記仕上材330は前記吸収芯320上で水が移動する経路を遮断するように形成される。
【0075】
前記仕上材330は前記防火パネル100の四方全体にかけて形成され、前記防火パネル100の厚さより大きくないように形成され、前記防火パネル100の壁体等300への密着を妨害しないように形成される。
【0076】
このように本発明による吸収芯320を備えた防火パネル100は、前記防火パネル100の縁に前記吸収芯320を通った水の移動を遮断する前記仕上材330が形成されるようにし、隣接する他の防火パネル100への移動を効果的に遮断し、隣接した防火パネル100の損傷を防止し、漏水した地点がどこか容易に把握できるようにする。
【0077】
図21、図22、図23及び図24は、本発明の他の実施例による吸収芯を備えた防火パネル100の設置状態を示した断面図である。
【0078】
本発明による吸収芯を備えた防火パネル100の設置構造においては、前述したように、吸収芯を備えた防火パネル100を使用してなり、多数の前記吸収芯を備えた防火パネル100が連続して配列され、お互いに離隔し配列されて離隔溝360を設けることになる。
【0079】
ただし、ここで前記仕上材330は別途に形成されず、前記仕上材330に代わって後述するように、第1コーキング材340または第2コーキング材350が使用される。
【0080】
前記吸収芯を備えた防火パネル100は天井または壁等に付着する場合、離隔して配列され、これによって前記離隔溝360が設けられる。このような前記離隔溝360は前記吸収芯を備えた防火パネル100の伸張または収縮を考慮して1〜2mm程度からなることが望ましい。
【0081】
前記離隔溝360には、図21及び図22に示したように、第1コーキング材340が挿入され、前記第1コーキング材340の挿入後、前記第1コーキング材340上に排出孔341を形成する。前記排出孔341はドリル等を通じて形成することができる。
【0082】
前記第1コーキング材340はシリコン等と同様に軟性材質からなり、これによって、前記吸収芯を備えた防火パネル100の伸張または収縮の状態を守れるようになる。
【0083】
前記排出孔341は内部の水分を排出するためのものであり、前記吸収芯を備えた防火パネル100を通して吸収された水分が多い場合、防火パネル100の周辺に移動する水分は前記排出孔341を通して排出され、このような作用により隣接した他の防火パネル100の損傷を防止できると共に漏水領域を感知できる。
【0084】
図23及び図24は本発明の他の実施例による吸収芯を備えた防火パネル100の設置状態を示した断面図である。
【0085】
本発明の他の実施例によれば、前記第1コーキング材340と同様に、前記離隔溝360に前記第1コーキング材340が挿入された後、前記排出孔341が形成されるのではなく、前記離隔溝360には、排出孔341が予め形成され、軟性材質からなる第2コーキング材350が挿入形成される形態で吸収芯を備えた防火パネル100の設置構造をなすことができる。
【0086】
この場合、前記離隔溝360上に前記第1コーキング材340を介在させた後、前記排出孔341を形成しなければならない不便さを解消でき、防火パネル100の設置作業が容易に行うことができる。
【0087】
このように、本発明による吸収芯を備えた防火パネル100を天井、壁等に設置することにおいて、前記防火パネル100が互いに離隔するように設置して、前記離隔溝360が形成されるようにし、このような前記離隔溝360に前記排出孔341、351が形成される前記第1コーキング材340または第2コーキング材350が介在するようにして外観上の美感が毀損されることを防止すると共に、前記防火パネル100の形態の変形(周辺環境の温度、湿度条件、吸収される水分量等による防火パネル100が伸張または収縮)を守ることができ、さらに前記排出孔341、351を通って水分が排出されるようにして隣接した他の防火パネル100の損傷を最小化できる。
【0088】
このように、本発明の詳細な説明では具体的な実施例に関して説明したが、本発明の範疇から外れない限り様々な変形が可能であることは言うまでもない。したがって、本発明の範疇は説明した実施例に限って定められてはならず、後述する特許請求範囲だけでなく、この請求範囲と均等なものにより定められなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明による締結孔を備えた防火パネル、該製造方法及び防火パネルの鋳型は建設現場で多く使用される防火パネルを作業者がパネルに損傷を与えず、容易に脱着できるようにし、このような防火パネルを製造することに利用される。

【符号の説明】
【0090】
100 防火パネル
107 不織布
110 ホール形成ピン(hole formation pin)
113 吸音溝
115 拡張部
130 締結孔
135 安着溝(landing groove)
140 アンカー(anchor)
150 鋳型(mold)
170 スリーブ
180 スリーブ固定ピン
210 下面板
211 突起
311 挿入谷(insertion valley)
320 吸収芯(absorption wick)
330 仕上材
340 第1コーキング材
341、351 排出孔
350 第2コーキング材
360 離隔溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防火パネルに締結孔を形成するためのホール形成ピンを鋳型の底面に設置する鋳型設置段階と、
前記ホール形成ピンが設置された鋳型に防火パネル用原料を打設する原料打設段階と、
前記鋳型に打設された防火パネルを養生する養生段階と、
前記養生された防火パネルを分離する分離段階と、を含んでなることを特徴とする防火パネル製造方法。
【請求項2】
前記防火パネル製造方法は、
前記養生段階または前記分離段階の次には、前記防火パネルの表面に不燃性合成樹脂膜をコーティングする合成樹脂膜コーティング段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の防火パネル製造方法。
【請求項3】
前記鋳型設置段階は、
前記鋳型の底面にスリーブを固定するためのスリーブ固定ピンを設置して、前記スリーブ固定ピンに前記防火パネルと一体に成形されて締結孔を形成するスリーブを備えることを特徴とする請求項1に記載の防火パネル製造方法。
【請求項4】
前記スリーブの外周面には凹凸または屈曲部が形成され、前記スリーブが前記防火パネルと一体に成形される場合に、前記スリーブが前記防火パネルに堅固に固定されるようにすることを特徴とする請求項3に記載の防火パネル製造方法。
【請求項5】
前記スリーブの内周面に雌ねじ山が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の防火パネル製造方法。
【請求項6】
内部に注がれた防火用パネル材料が、乾燥しながら一定の厚さの防火パネルを形成できる防火パネル成形用鋳型において、
下面板及び前記下面板の縁に沿って側壁を形成する側面板を含み、
前記下面板の上面から上向突出する少なくとも一つ以上のホール形成ピンが形成されることを特徴とする防火パネル成形用鋳型。
【請求項7】
前記ホール形成ピンに上下端が開放された中空型のスリーブが分離可能に挿し込まれることを特徴とする請求項6に記載の防火パネル成形用鋳型。
【請求項8】
前記スリーブは円筒または多角筒形状であることを特徴とする請求項7に記載の防火パネル成形用鋳型。
【請求項9】
前記スリーブは外側面が屈曲して形成されることを特徴とする請求項8に記載の防火パネル成形用鋳型。
【請求項10】
前記スリーブの内周面に雌ねじ山が形成されることを特徴とする請求項8に記載の防火パネル成形用鋳型。
【請求項11】
前記ホール形成ピンの下端部に拡張部がさらに形成されることを特徴とする請求項6に記載の防火パネル成形用鋳型。
【請求項12】
前記下面板の上面から多数の突起が突出形成されることを特徴とする請求項6に記載の防火パネル成形用鋳型。
【請求項13】
請求項6に記載の防火パネル成形用鋳型に注がれた防火パネル材料が乾燥しながら形成される防火パネルを含んでなり、前記防火パネルは前記ホール形成ピンにより少なくとも一つ以上の締結孔が貫通形成されることを特徴とする防火パネル。
【請求項14】
請求項11に記載の防火パネル成形用鋳型に注がれた防火パネル材料が乾燥しながら形成される防火パネルを含んでなり、前記防火パネルは前記ホール形成ピンにより少なくとも一つ以上の締結孔が貫通形成されたり、または前記スリーブが上下方向に貫通しながら内部に固定され、同時に締結孔の下側または前記スリーブの下側となる前記防火パネルの部位に前記拡張部により安着溝が形成されることを特徴とする防火パネル。
【請求項15】
請求項12に記載の防火パネル成形用鋳型に注がれた防火パネルの材料が乾燥しながら形成される防火パネルを含んでなり、前記防火パネルは前記ホール形成ピンにより少なくとも一つ以上の締結孔が貫通形成されるか、または前記スリーブが上下方向に貫通しながら内部に固定され、同時に前記防火パネルの下面に前記突起により吸音溝が形成されることを特徴とする防火パネル。
【請求項16】
前記防火パネルは、
前記防火パネルの一側面に露出した形態で結合され、水分を吸収できるように形成される吸収芯を含んでなることを特徴とする請求項13に記載の吸収芯を備えた防火パネル。
【請求項17】
前記防火パネルの一側面には前記吸収芯が挿入される挿入谷が形成され、
前記吸収芯は前記挿入谷に挿入され、前記防火パネルからさらに突出されず、同一平面を形成するようになることを特徴とする請求項16に記載の吸収芯を備えた防火パネル。
【請求項18】
前記防火パネルは長方形に形成され、
前記吸収芯は行と列を反復し、格子形態に形成されることを特徴とする請求項16に記載の吸収芯を備えた防火パネル。
【請求項19】
請求項16に記載の吸収芯を備えた防火パネルを使用してなり、
多数の前記吸収芯を備えた防火パネルが連続して配列され、互いに離隔し配列されて離隔溝を設けることを特徴とする防火パネル設置構造。
【請求項20】
前記離隔溝には軟性材質からなる第1コーキング材が挿入形成され、
前記第1コーキング材には排出孔が形成されることを特徴とする請求項19に記載の吸収芯を備えた防火パネル設置構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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