説明

縦型ブラインド、縦型ブラインドのハンガーレール及び縦型ブラインドのハンガーレール製造方法

【課題】振れ止めをハンガーレールの所定位置に保持するためのストッパーを容易に形成し得る縦型ブラインドを提供する。
【解決手段】両端部がハンガーレール1の両端部に回転可能に支持される軸4と、ハンガーレール1に移動可能に支持されるとともに軸4が挿通され、スラットの畳み込み操作時に先頭ランナーとともにスラット畳み込み方向に移送される振れ止め8と、軸4の撓みを阻止する支持位置に振れ止め8を保持するストッパー10を備えた縦型ブラインドにおいて、ハンガーレール1に切曲げ加工を施してストッパー10を形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ハンガーレール内にスラット駆動軸の振動を抑制する振れ止めを備えた縦型ブラインドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
縦型ブラインドは、ハンガーレール内を移動可能に支持された多数のランナーからスラットがそれぞれ吊下支持され、各ランナーにはハンガーレール内で回転可能に支持された角度調節軸が挿通されている。そして、操作装置の操作により角度調節軸が回転されると、各スラットが同位相で回動される。
【0003】
また、各ランナーは操作装置の操作によりハンガーレール内を移送され、各スラットがハンガーレールに沿って引き出され、あるいは畳み込まれる。
このような縦型ブラインドでは、各スラットを畳み込んだとき、角度調節軸がハンガーレールの両端部でのみ支持される状態となる。すると、ハンガーレールの長手方向中間部で角度調節軸に自重による撓みが生じ、その後のスラットの引き出し操作時にランナー移送操作に要する操作力が増大したり、あるいは角度調節軸の回転にともなって騒音が発生する。
【0004】
そこで、スラットを畳み込んだとき、角度調節軸の中間部を支持する振れ止めを備えた縦型ブラインドが提案されている。
特許文献1には、スラットを回動操作する回動軸と、スラットを移送操作するネジ棒をガイドレールの中間部で等間隔に支持する間隔保持部材を備えた縦型ブラインドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公昭57−55917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された縦型ブラインドでは、スラットの畳み込み操作時に、間隔保持部材を所定位置まで移動させて保持するために、ガイドレールの対向する内側面の所定位置にピンがストッパーとして突出され、そのピンが間隔保持部材を所定位置に保持するようになっている。
【0007】
しかし、このストッパーをガイドレールに取着するには、ガイドレールの側面にピンを打ち込むための穴をあけ、次いでその穴にピンを打ち込む必要がある。
従って、ストッパーの取り付け作業が煩雑であるとともに、部品点数が増大してコストが上昇する。また、ピンの頭がガイドレールの側面に露出するため、ガイドレールの美観を低下させるという問題点がある。
【0008】
この発明の目的は、振れ止めをハンガーレールの所定位置に保持するためのストッパーを容易に形成し得る縦型ブラインドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1では、ハンガーレールに移動可能に支持された振れ止めを先頭ランナーとともにスラット畳み込み方向に移送し、前記振れ止めを軸の保持位置に停止させるストッパーを前記ハンガーレールに備えた縦型ブラインドにおいて、前記ハンガーレールに切り曲げ加工によるストッパーを形成した。
【0010】
請求項2では、前記ストッパーを、前記ハンガーレールの上辺に設け、前記振れ止めに前記ストッパーに係合する係止部を設けた。
請求項3では、前記振れ止めの係止部に、前記ストッパーを一方向にのみ乗り越え可能とする弾性を備えた。
【0011】
請求項4では、前記ストッパーを前記ハンガーレール内に向かって斜めに突出させ、前記係止部には前記ストッパーの斜面に当接して撓む弾性を備えた。
請求項5では、前記ストッパーを、前記ハンガーレールの長手方向に複数設けるとともに、各ストッパーの前記ハンガーレール内面からの突出高さを少なくとも2種類の異なる高さで形成し、前記ハンガーレールには複数の振れ止めを移動可能に支持し、前記各振れ止めには前記ストッパーのいずれかに係合して該振れ止めを複数の異なる支持位置で停止させる係止部を備えた。
【0012】
請求項6では、前記各ストッパーを異なる長さで切曲げ加工して、各ストッパーの突出高さを複数種類とし、前記振れ止めには突出高さの異なるストッパーのいずれかに係合する係止部を備えた。
【0013】
請求項7では、前記各ストッパーを異なる角度で切曲げ加工して、各ストッパーの突出高さを複数種類とし、前記振れ止めには突出高さの異なるストッパーのいずれかに係合する係止部を備えた。
【0014】
請求項8では、前記各ストッパーを異なる長さ及び異なる角度で切曲げ加工して、各ストッパーの突出高さを複数種類とし、前記振れ止めには突出高さの異なるストッパーのいずれかに係合する係止部を備えた。
【0015】
請求項9では、前記ストッパーをハンガーレールの前後方向に複数列設けるとともに、突出高さが異なる複数のストッパーを各列にそれぞれ設けた。
請求項10では、前記ストッパーを前記軸を長さ方向に等分する位置に設けた。
【0016】
請求項11では、前記ストッパーを、前記ハンガーレールの側辺上部の肩部に設けた。
請求項12では、前記ストッパーを、前記ハンガーレールの下辺に設けた。
請求項13では、スラットの畳み込み操作時に、振れ止めを軸の支持位置に保持するストッパーを備えたハンガーレールにおいて、前記ストッパーを切り曲げ加工により一体に設けた。
【0017】
請求項14では、ハンガーレールに切り曲げ加工を施して、振れ止めのストッパーを形成した。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、振れ止めをハンガーレールの所定位置に保持するためのストッパーを容易に形成し得る縦型ブラインドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第一の実施形態の縦型ブラインドを示す正面図である。
【図2】第一の実施形態のハンガーレールを示す斜視図である。
【図3】第一の実施形態のハンガーレールを示す断面図である。
【図4】第一の実施形態の第二の振れ止めを示す斜視図である。
【図5】第一の実施形態の第一の振れ止めを示す斜視図である。
【図6】第一の実施形態の第二の振れ止めとストッパーを示す断面図である。
【図7】第一の実施形態の第一の振れ止めとストッパーを示す断面図である。
【図8】第一の実施形態の第二の振れ止めの動作を示す断面図である。
【図9】第一の実施形態のハンガーレールの作用を示す断面図である。
【図10】第一の実施形態のハンガーレールの作用を示す断面図である。
【図11】第二の実施形態のハンガーレールを示す断面図である。
【図12】第三の実施形態のハンガーレールを示す断面図である。
【図13】第四の実施形態の振れ止めとストッパーを示す断面図である。
【図14】第五の実施形態の振れ止めとストッパーを示す断面図である。
【図15】第六の実施形態のハンガーレールを示す断面図である。
【図16】(a)〜(e)は第六の実施形態のハンガーレールを示す断面図である。
【図17】第六の実施形態のハンガーレールの別例を示す断面図である。
【図18】第六の実施形態のハンガーレールの別例を示す断面図である。
【図19】第七の実施形態のハンガーレールを示す断面図である。
【図20】第八の実施形態の振れ止めとストッパーを示す側面図である。
【図21】第八の実施形態の振れ止めを示す分解斜視図である。
【図22】第八の実施形態の振れ止めとストッパーの作用を示す側面図である。
【図23】第八の実施形態の振れ止めとストッパーの作用を示す側面図である。
【図24】第八の実施形態の振れ止めの別例を示す分解斜視図である。
【図25】第八の実施形態の別例の振れ止めとストッパーの作用を示す側面図である。
【図26】第八の実施形態の別例の振れ止めとストッパーの作用を示す側面図である。
【図27】第九の実施形態の振れ止めを示す平面図である。
【図28】第十の実施形態の振れ止めを示す平面図である。
【図29】第十一の実施形態の振れ止めを示す側面図である。
【図30】第十二の実施形態の振れ止めとストッパーを示す側面図である。
【図31】第十二の実施形態の振れ止めとストッパーの別例を示す側面図である。
【図32】第十二の実施形態の振れ止めとストッパーの別例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第一の実施形態)
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す縦型ブラインドは、ハンガーレール1に多数のランナー2及び先頭ランナー2aが移動可能に支持され、そのランナー2,2aからスラット3がそれぞれ回動可能に吊下支持されている。前記先頭ランナー2aは、図1において、他のランナー2に対しハンガーレール1の最も右端側に位置する。
【0021】
前記ハンガーレール1内に配設される角度調節軸4は、その両端部がハンガーレール1の両端部に回転可能に支持され、前記各ランナー2,2aに挿通されている。
前記ハンガーレール1の左端には操作装置5が取着され、その操作装置5から操作棒6が吊下支持されている。そして、操作棒6の操作により前記角度調節軸4が回転され、角度調節軸4の回転に基づいて、各ランナー2,2a内のウォーム機構を介して各スラット3が同位相で回動される。
【0022】
前記操作装置5から無端状の操作コード7が垂下され、その操作コード7は前記ハンガーレール1内で周回可能に引き回されている。そして、ハンガーレール1内で引き回されている操作コード7の一方が前記先頭ランナー2aに取着されている。
【0023】
このような構成により、前記操作装置5から垂下される操作コード7を操作することにより、先頭ランナー2aがハンガーレール1に沿って移動する。そして、先頭ランナー2aが矢印A方向に移動すると、後続のランナー2が等間隔を隔てて順次引き出される。また、先頭ランナー2aが矢印B方向に移動すると、後続のランナー2が先頭ランナー2aで順次押し戻されて、ハンガーレール1の左端側に畳み込まれる。
【0024】
従って、この実施形態の縦型ブラインドは、スラット3をハンガーレール1の左端側から右端側に向かって矢印A方向に引き出し、スラット3をハンガーレール1の右端側から左端側に向かって矢印B方向に畳み込む片開き型を示す。
【0025】
前記先頭ランナー2aがハンガーレール1の右端側に移動した状態では、先頭ランナー2aの先端面には第一及び第二の振れ止め8,9が保持されている。この状態では、先頭ランナー2aと第一及第二の振れ止め8,9は、後記磁石で互いに吸着されている。
【0026】
この第一及び第二の振れ止め8,9は、角度調節軸4の撓みを防止する振れ止め装置を構成するものであり、スラット3を畳み込んだとき、角度調節軸4の全長を3等分する位置に保持されて、角度調節軸4の撓みを保持するものである。
【0027】
なお、角度調節軸4の長さが短く、1つの振れ止めで撓みを充分防止し得る場合には、切り曲げ加工によりハンガーレール1の中央部に1箇所のみストッパーを形成する。また、角度調節軸4の長さが長く、3つ以上の振れ止めで角度調節軸4を等間隔に支持する場合には、振れ止めと同数のストッパーをハンガーレール1に等間隔に、かつ前後方向にずらした位置に設ける。そして、振れ止めには各ストッパーのいずれかに係合する係止部を設ければよい。
【0028】
次に、振れ止め装置の具体的構成を説明する。前記ハンガーレール1は、アルミ押し出し型材で形成され、図2及び図3に示すように、その上辺には、プレス機により、前記ハンガーレール1の長手方向に細長い切り曲げ加工を施して第一及び第二のストッパー10,11がそれぞれ一体に形成されている。
【0029】
前記第一及び第二のストッパー10,11は、その先端が前記ハンガーレール1の右端側、すなわちスラット3の引き出し側に向かって斜めに突出する切り曲げ加工片である。その加工位置は、第一のストッパー10がハンガーレール1の左端側からハンガーレール1の全長の1/3程度の距離を隔てた位置であり、第二のストッパー11がハンガーレール1の右端側からハンガーレール1の全長の1/3程度の距離を隔てた位置である。
【0030】
また、第一及び第二のストッパー10,11は、ハンガーレール1の前後方向、すなわち図6における左右方向にずれた位置に形成され、第一のストッパー10がハンガーレール1の後側辺に近い位置に形成されている。そして、第一及び第二のストッパー10,11は、角度調節軸4の上方で角度調節軸4の直径に相当する幅の範囲内で形成されている。
【0031】
図5及び図7に示すように、前記第一の振れ止め8のケース12は、弾性を有する合成樹脂で前記ランナー2のケースより厚さの薄い直方体状に形成されている。前記ケース12の前後両側には、前記ハンガーレール1の両側の内側面にそれぞれ形成される一対のリブ13間に支持される案内突部14が形成されている。また、前記ケース12の下面には、前記ハンガーレール1の開口部両側のリブ15に係合する段差16が形成されている。
【0032】
そして、第一の振れ止め8はハンガーレール1のリブ13,15に案内されて、ハンガーレール1内を移動可能となっている。
前記第一の振れ止め8のケース12の左右方向側面すなわち振れ止めの移動方向の両側面の中央部には、磁石17が露出する状態で嵌着されている。そして、磁石17の吸着力により、第一の振れ止め8がその移動方向の両側に位置する第二の振れ止め9と前記先頭ランナー2aに吸着可能となっている。
【0033】
前記ケース12には、前記磁石17の側方に前記角度調節軸4を挿通可能とした挿通孔18が形成されている。そして、第一の振れ止め8は角度調節軸4を挿通孔18で支持しながらハンガーレール1内を移動可能である。
【0034】
前記ケース12の上面には、前記挿通孔18の上方位置、詳しくは挿通孔18の中心より若干ハンガーレール1の内側面側において上方へ突出する第一の係止部19が形成され、この第一の係止部19が前記第一のストッパー10に係合する。言い換えれば、前記第一のストッパー10は、第一の振れ止め8がハンガーレール1内を移動する場合の第一の係止部19の移動軌跡上に位置するように形成されている。
【0035】
図4及び図6に示すように、前記第二の振れ止め9はケース20の上部に形成される第二の係止部21を除いて第一の振れ止め8と同一構成である。第一の振れ止め8と同一構成部分は、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。そして、第二の振れ止め9は角度調節軸4を挿通孔18で支持しながらハンガーレール1内を移動可能である。
【0036】
前記第二の振れ止め9の第二の係止部21は、ケース20の一側から延びる支持片22の先端を上方に屈曲して、前記第一の係止部19と同一高さに突出されている。この第二の係止部21は、前記挿通孔18の上方位置、詳しくは挿通孔18の中心より若干ケース20の中央側において上方へ突出するように形成され、この第二の係止部21が前記第二のストッパー11に係合する。言い換えれば、前記第二のストッパー11は、第二の振れ止め9がハンガーレール1内を移動する場合の第二の係止部21の移動軌跡上に位置するように形成されている。
【0037】
また、前記第二の係止部21は支持片22を介してケース20に弾性的に支持され、ハンガーレール1の左端側から前記第二のストッパー11の斜面に当接させると、図8に示すように撓んで第二のストッパー11を乗り越えるようになっている。
【0038】
この実施形態では、第二の振れ止め9はハンガーレール1の右端側から挿入して組み立てることができるので、第二の係止部21を弾性的に支持する機能は必要ない。従って、第一の振れ止め8の第一の係止部19と同様に、ケース20の上面から上方へ突出するようにしてもよい。
【0039】
次に、上記のように構成された縦型ブラインドの作用を説明する。
この縦型ブラインドの組み立て手順を説明すると、まず、塗装あるいはラッピング加工された長尺のハンガーレール材を発注幅に合わせて切断する。次いで、上記切り曲げ加工をあらかじめ発注幅により設定された所定の位置に所定数だけ行う。
【0040】
次いで、操作コード7を挿入又は固定したランナー2及び先頭ランナー2aと、振れ止めをハンガーレール1の端部から挿入し、角度調節軸4を挿入し、操作装置5及び端部キャップ等をハンガーレール1に嵌合する。そして、操作コード7がハンガーレール1内で周回可能となるように調整すると、ハンガーレールに所要の部品を取着した部品付レールアッセンブリーが形成される。
【0041】
この部品付レールアッセンブリーを取付ブラケットを介してあるいは直接に取付面に固定し、各ランナーにスラットを吊下支持し、各スラットをボトムコードで連結すると、縦型ブラインドの設置が完了する。
【0042】
第一及び第二の振れ止め8,9は、この縦型ブラインドの組み立て時に、ハンガーレール1の右端からハンガーレール1内に挿入し、図1に示すように、先頭ランナー2aに吸着された状態とする。
【0043】
先頭ランナー2aがハンガーレール1の右端側まで移送されてスラット3が引き出されたとき、第一及び第二の振れ止め8,9は、図9に示すように、先頭ランナー2aに吸着されている。
【0044】
この状態から、先頭ランナー2aが矢印B方向に移送されて、スラット3がハンガーレール1の左端側に畳み込まれるとき、第一及び第二の振れ止め8,9はまず先頭ランナー2aとともに移送される。
【0045】
次いで、第二の振れ止め9が第二のストッパー11の位置に達すると、第二の振れ止め9の第二の係止部21が第二のストッパー11に係合して、第一の振れ止め8から引き離され、その位置で角度調節軸4を支持する状態となる。
【0046】
次いで、先頭ランナー2aがさらに同方向へ移送されて、第一の振れ止め8が第一のストッパー10の位置に達すると、第一の振れ止め8の第一の係止部19が第一のストッパー10に係合して、先頭ランナー2aから引き離され、その位置で角度調節軸4を支持する状態となる。そして、先頭ランナー2aがハンガーレール1の左端近傍まで移送されると、スラット3がハンガーレール1の左端側に畳み込まれる。
【0047】
このとき、図10に示すように、第一及び第二の振れ止め8,9は角度調節軸4の全長を3等分する位置で保持されて角度調節軸4を回動可能に支持する軸受けとなる。
この状態から、先頭ランナー2aがハンガーレール1の右端側に移送されると、後続のランナー2が等間隔を隔てて順次引き出されてスラット3が引き出される。先頭ランナー2aが第一の振れ止め8に当接すると、第一の振れ止め8は先頭ランナー2aに吸着されて、先頭ランナー2aとともに移送される。
【0048】
さらに、先頭ランナー2aが同方向に移送されて、第二の振れ止め9に当接すると、第二の振れ止め9は第一の振れ止め8に吸着されて、先頭ランナー2a及び第一の振れ止め8とともに移送される。すると、スラット3が引き出されるとともに、先頭ランナー2aと第一及び第二の振れ止め8,9がハンガーレール1の右端側に移送される。
【0049】
上記のように構成された縦型ブラインドでは、次に示す効果を得ることができる。
(1)スラット3をハンガーレール1の左端側に畳み込んだとき、角度調節軸4の全長を等分する位置で第一及び第二の振れ止め8,9を位置させて、角度調節軸4を支持することができる。従って、角度調節軸4の自重による撓みの発生を防止することができる。
(2)第一及び第二の振れ止め8,9を所定位置に保持する第一及び第二のストッパー10,11を、ハンガーレール1の上辺に設けたので、第一及び第二のストッパー10,11の室内への露出を防止することができる。従って、ハンガーレール1の美観を向上させることができる。
(3)ハンガーレール1の上辺を切り曲げ加工することにより、第一及び第二のストッパー10,11を容易に形成することができるとともに、部品点数を削減してコストを低減することができる。
(第二の実施形態)
図11は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、スラットをハンガーレールの長手方向中央部から両端部に向かって畳み込むようにした両開き型の縦型ブラインドに使用するハンガーレールを示す。
【0050】
図11に示すハンガーレール1には、ハンガーレール1の全長すなわち前記角度調節軸4の全長をほぼ3等分する位置に、第三及び第四のストッパー31,32が互いに対向する方向に切り曲げ加工により形成されている。
【0051】
両開き型の縦型ブラインドは、スラットを引き出したとき、ハンガーレール1の長手方向中央部に2つの先頭ランナーが移送され、その先頭ランナーがハンガーレール1の両端部に向かって移送されてスラットがハンガーレール1の両端部に畳み込まれる。
【0052】
このような両開き型のハンガーレール1に対し、振れ止めはスラット畳み込み操作時に先頭ランナーとともにハンガーレール1の中央部から両端部に向かって移送され、第三及び第四のストッパー31,32に係合して保持される。
【0053】
この実施形態の振れ止めは、部品付レールアッセンブリーを組み立てる工程で、ハンガーレール1のいずれか一端から第三及び第四のストッパー31,32間に移送する必要がある。従って、第一の実施形態の第二の振れ止め9を使用して、図8に示すように、第二の係止部21を撓ませながら、第三あるいは第四のストッパー31,32を乗り越えさせて、第三のストッパー31と第四のストッパー32との間に移送する。
【0054】
また、この実施形態では振れ止めをハンガーレール1の長手方向中央部から両端部に向かって移送するので、第三のストッパー31と第四のストッパー32は、ハンガーレール1の前後方向、すなわち図8において左右方向に位置をずらす必要はない。
【0055】
このように構成された両開き形縦型ブラインドでは、前記第一の実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第三の実施形態)
図12は、第三の実施形態を示す。この実施形態は、二本の操作棒を使用してスラットをハンガーレール1の両端から長手方向中央部に向かって畳み込むようにした両バトン型の縦型ブラインドに使用するハンガーレールを示す。
【0056】
図12に示すハンガーレール1には、ハンガーレール1の全長すなわち前記角度調節軸4の全長をほぼ5等分する位置に、第五〜第八のストッパー41〜44が切り曲げ加工により形成されている。
【0057】
第五及び第六のストッパー41,42は、ハンガーレール1の左端側に向かって突出するように切り曲げ加工され、第七及び第八のストッパー43,44は、ハンガーレール1の右端側に向かって突出するように切り曲げ加工されるとともに、第一の実施形態と同様に、ハンガーレール1の前後方向に位置をずらして形成されている。
【0058】
そして、各先頭ランナーには前記第一の実施形態と同様な振れ止めを吸着し、その先頭ランナーをハンガーレール1の端部側から長手方向中央部に向かって移送してスラットを畳み込むとき、各振れ止めが第五及び第六のストッパー41,42、若しくは第七及び第八のストッパー43,44に順次係合する。そして、その位置で角度調節軸4を回動可能に支持する。
【0059】
このように構成された両バトン形縦型ブラインドでは、前記第一の実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第四の実施形態)
図13は、第四の実施形態を示す。この実施形態は、ハンガーレール1の側辺上部に斜め上方に向かう斜面状に形成される肩部に第九及び第十のストッパー45,46が形成されている。この第九及び第十のストッパー45,46は、ハンガーレール1の全長を3等分する位置に設けられるとともに、上下方向にずらした位置に形成されている。
【0060】
第九及び第十のストッパー45,46に係合する振れ止めは、ケースの一側から第九及び第十のストッパー45,46に係合する係止部48を備えた振れ止め47と、下方に位置する第十のストッパー46のみに係合する係止部を備えた振れ止め(図示しない)を使用する。
【0061】
このような構成により、前記第一の実施形態で得られた効果の(1)〜(3)と同様な効果を得ることができる。
(第五の実施形態)
図14は、第五の実施形態を示す。この実施形態は、ハンガーレール1の下辺に第十一及び第十二のストッパー51,52が形成されている。この第十一及び第十二のストッパー51,52は、ハンガーレール1の全長を3等分する位置に設けられるとともに、ハンガーレール1の前後方向にずらした位置に形成されている。
【0062】
第十一及び第十二のストッパー51,52に係合する振れ止めは、ケースの底辺から第十一及び第十二のストッパー51,52に係合する係止部53を備えた振れ止め54と、第十二のストッパー52のみに係合する係止部を備えた振れ止め(図示しない)を使用する。
【0063】
このような構成により、前記第一の実施形態で得られた効果の(1)〜(3)と同様な効果を得ることができる。
(第六の実施形態)
図15〜図18は、第六の実施形態を示す。この実施形態は、スラットの畳み込み時に最大5個の振れ止めを所定位置に係止するストッパーを備えた縦型ブラインドのハンガーレールを示す。
【0064】
ハンガーレール1には、5個のストッパー61〜65がハンガーレール1の全長を6等分する位置に形成されている。前記ストッパー61〜65は、第一の実施形態と同様に、ハンガーレール1の右端側、すなわちスラット3の引き出し側に向かって斜めに突出する切曲げ加工片であり、それぞれ同一角度(この実施形態では45度)で切曲げ加工されている。
【0065】
前記ストッパー61,62の長さは、ストッパー63〜65の長さより短く形成されている。
前記ストッパー63〜65は、図16(c)〜(e)に示すように、ハンガーレール1の前後方向、すなわち図16の左右方向において異なる位置に形成され、ストッパー65が最もハンガーレール1の中央側に形成されている。
【0066】
また、図16(a)(c)に示すように、ストッパー62とストッパー65はハンガーレール1の前後方向において同一位置に形成されている。
同様に、図16(b)(d)で示すように、ストッパー61とストッパー64は、ハンガーレール1の前後方向において同一位置に形成されている。
【0067】
このように構成されたハンガーレール1に対し、ストッパー61〜65のいずれかに係合する異なる係止部を備えた5種類の振れ止めを容易する。そして、スラットの畳み込み時に、先頭ランナーの移動にともなってストッパー61〜65に振れ止めを順次係合させると、ハンガーレール1の全長を6等分する位置に各振れ止めが保持される。
【0068】
上記のように構成された縦型ブラインドでは、次に示す効果を得ることができる。
(1)スラットをハンガーレール1の左端側に畳み込んだとき、角度調節軸の全長を6等分する位置で振れ止めを位置させて、角度調節軸を支持することができる。従って、ハンガーレール1及びそのハンガーレール1に支持される角度調節軸4が長くなる場合にも、角度調節軸4の自重による撓みの発生を防止することができる。
(2)ストッパー61〜65を、ハンガーレール1の上辺に設けたので、ストッパー61〜65の室内への露出を防止することができる。従って、ハンガーレール1の美観を向上させることができる。
(3)ストッパー61,62とストッパー63〜65とを異なる長さ、すなわちハンガーレール1の上辺の内面から下方に突出する突出高さが異なるようにしたので、各ストッパーに対応する係止部を備えた振れ止めを容易すれば、多数の振れ止めで角度調節軸4を支持することができる。
(4)長さの長いストッパー63〜65のうちの一つと、長さの短いストッパー61,62のうちの一つとをハンガーレール1の前後方向に同一位置で列状に複数列配設したので、ハンガーレール1の上辺に多数のストッパーを配設し、各ストッパーで移動位置が規制される多数の振れ止めで角度調節軸を支持することができる。従って、ハンガーレール1及びそのハンガーレール1に支持される角度調節軸4が長くなる場合にも、角度調節軸4の自重による撓みの発生を防止することができる。
(5)ハンガーレール1が図15に示す状態より短い場合には、図17に示すように、前記ストッパー62とストッパー63〜65をハンガーレール1に形成して、4つの振れ止めで角度調節軸4を支持することもできる。
(6)ハンガーレール1が図17に示す状態より短い場合には、図18に示すように、前記ストッパー63〜65をハンガーレール1に形成して、3つの振れ止めで角度調節軸4を支持することもできる。
(第七の実施形態)
図19は、第七の実施形態を示す。第六の実施形態では、ハンガーレール1に異なる長さのストッパーを形成して多数の振れ止めに対応可能としたが、この実施形態は異なる角度の切曲げ加工でストッパーを形成して、同様な効果を得るようにしたものである。
【0069】
図19に示すように、ストッパー68,69とストッパー70〜72とは切曲げ角度が異なる。ストッパー70〜72は前記第六の実施形態と同様にハンガーレール1の上辺に対し45度の切曲げ角度である。
【0070】
ストッパー68,69は、ハンガーレール1の上辺に対し約30度の切曲げ角度で、ストッパー70〜72と同一長さで形成されている。従って、ストッパー68,69のハンガーレール1の上辺の内面からの突出高さは、ストッパー70〜72の突出高さより低くなっている。そして、ストッパー68,69の突出高さは、第六の実施形態のストッパー61,62の突出高さと同等となるように形成されている。
【0071】
このような構成により、第六の実施形態と同様な振れ止めを使用すると、第六の実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、長さと角度がともに異なる切曲げ加工により、上記のように突出高さが異なるストッパーを形成することもできる。
(第八の実施形態)
図20〜図26は、第八の実施形態を示す。この実施形態は、振れ止めに設けられてストッパーに当接する係止部を、振れ止めのケースに対し別体とし、かつ位置調節可能に取着して、第六あるいは第七の実施形態に示すストッパーを備えたハンガーレール1に使用して好適な振れ止めを示すものである。
【0072】
図20に示す振れ止め75及び図25に示す振れ止め77は、ハンガーレール1内で移動可能に支持されるとともに、前記第一の実施形態の振れ止め8,9に比して、角度調節軸4の挿通位置が下方に位置し、ケース76の上面とハンガーレール1の上辺との間隔が大きくなるように形成されている。そして、ケース76に角度調節軸4の挿通孔86とスラット3を移送するための移送軸を挿通するための挿通孔87が形成されている。
【0073】
前記ハンガーレール1の上辺には、3つの前記ストッパー63,64,65が前後方向及びハンガーレール1の長手方向にずれた位置で形成されている。また、図25及び図26に示すように、前記ストッパー61,62が前記ストッパー64,65と前後方向に同一位置でハンガーレール1の長手方向にずれた位置に形成されている。
【0074】
前記振れ止め75のケース76の上面には、前記ストッパー61〜65の下方位置に係止部材80が取着されている。その詳細を説明すると、図21に示すように、ケース76の上面にはハンガーレール1の長手方向に沿って3条の取付溝81が等間隔に並設されている。前記取付溝81は、その断面形状が下方に向かって幅広となる形状に形成されるとともに、ハンガーレール1の長手方向の一側詳しくはスラットの畳み込み方向と上方にのみ開口されている。
【0075】
前記係止部材80は、弾性を有する合成樹脂でクランク状に屈曲された形状に形成され、その下辺には前記ケース76の取付溝81に嵌合可能とした2つの突条82が形成されている。そして、前記取付溝81の隣り合ういずれか2つの取付溝81に対し、突条82を側方から挿入して嵌合可能となっている。
【0076】
前記係止部材80の上辺先端部は上方へ屈曲されて係止部83が形成されている。そして、図20、図22及び図23に示すように、取付溝81に対する前記突条82の取付位置の変更と、係止部材80の取付方向を前後方向(図20において左右方向)に入れ替えることにより、前記係止部83を前記ストッパー63〜65のいずれに係合させるかを選択可能となっている。
【0077】
前記振れ止め77は、前記振れ止め75と共通のケース76の上面に係止部材84が取着されている。図24に示すように、前記係止部材84は、上辺が斜め上方に延設され、係止部85は前記係止部材80の係止部83より高い位置に形成されている。その他の構成は、前記係止部材80と同様である。
【0078】
そして、図25及び図26に示すように、取付溝81に対する係止部材84の突条82の取付位置の変更により、前記係止部85を前記ストッパー61,62のいずれに係合させるかを選択可能となっている。
【0079】
従って、振れ止め75,77を使用して、第六の実施形態の5つのストッパー61〜65を備えたハンガーレール1あるいは第七の実施形態の5つのストッパー68〜72を備えたハンガーレール1に対応する5種類の振れ止めを形成することができる。
【0080】
また、前記係止部材80,84はその弾性により係止部83,85を下方へ撓ませることができる。従って、組み立て時に振れ止め75,77をハンガーレール1の左端側から同ハンガーレール1内に挿入し、例えば各ストッパー61〜65の斜面を乗り越えさせてハンガーレール1の右端側に移動させることもできる。
【0081】
上記のように構成された振れ止め75,77を備えた縦型ブラインドでは、第一の実施形態で得られた効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)ケース76の取付溝81に対し係止部材80,84の取付位置を変更することにより、ストッパー61〜65あるいはストッパー68〜72に対応する5種類の振れ止め75を共通のケース76と係止部材80及び係止部材84を使用して形成することができる。従って、共通の部品を使用しながら、ハンガーレール1の上辺の内面からの突出高さと突出位置が異なる多種類のストッパーに対応する振れ止めを形成することができるので、振れ止めの部品点数を削減することができる。
(2)振れ止め75,77を、ハンガーレール1に角度調節軸4とスラットを移送する移送軸とが回転可能に支持された縦型ブラインドに使用することができる。
(第九の実施形態)
図27は、第九の実施形態を示す。第八の実施形態では振れ止め75のケース76に対し、係止部材80,84の取付位置を変更することにより、異なる位置及び異なる突出高さで形成された複数のストッパー61〜65に対応可能とした振れ止め75,77を形成した。この実施形態は、係止部材をケースに対しスライドさせることにより、複数のストッパーに対応可能としたものである。
【0082】
図27に示すように、振れ止めのケース91の上面には案内溝92に係止部材93がハンガーレール1の前後方向にスライド可能に支持されている。案内溝92の開口縁には係止部材93を3箇所で位置決めして保持する凹部94が形成され、係止部材93には凹部94に弾性的に係合する突部(図示しない)が形成されている。係止部材93の上面にはハンガーレール1のストッパーに当接する係止部95が設けられている。
【0083】
前記係止部材93は、異なる突出高さのストッパー61〜65に対応するように、係止部95の高さが異なる2種類の係止部材を用意する。
このように構成された振れ止めでは、係止部材93の位置をハンガーレール1の前後方向に3段階に調整することができるので、第六の実施形態のハンガーレール1に挿入すれば、ストッパー61〜65に対応する5種類の振れ止めを形成することができる。
(第十の実施形態)
図28は、第十の実施形態を示す。この実施形態は、ケース91に回転可能に支持されたネジ軸96を係止部材97に螺入して、ネジ軸96の回転操作により係止部材97をケース91に対しハンガーレール1の前後方向にスライド操作可能としたものである。
【0084】
前記係止部材97は、異なる突出高さのストッパー61〜65に対応するように、係止部98の高さが異なる2種類の係止部材を用意する。
このように構成された振れ止めでは、係止部材97の位置をハンガーレール1の前後方向に調整することができるので、第六の実施形態のハンガーレール1に挿入すれば、ストッパー61〜65に対応する5種類の振れ止めを形成することができる。
(第十一の実施形態)
図29は、第十一の実施形態を示す。この実施形態は、振れ止めのケースに係止部99の基端部が回動可能に支持され、係止部99の先端部をハンガーレール1の前後方向に回動して位置調節可能としたものである。
【0085】
このように構成された振れ止めでは、係止部99の回動位置をハンガーレール1の前後方向に調整することができるので、第六の実施形態のハンガーレール1に挿入すれば、ストッパー63〜65に対応する3種類の振れ止めを形成することができる。
【0086】
また、係止部99の長さを替えることにより、ストッパー61,62にも対応可能である。
(第十二の実施形態)
図30〜図32は、第十二の実施形態を示す。この実施形態は、図13及び図14に示す構成の別例として、切曲げ加工により形成されるストッパーをハンガーレール1の上辺及び側辺以外に形成する場合を示す。
【0087】
図30は、切曲げ加工によるストッパー101がハンガーレール1の側辺の上方に位置する肩部102でハンガーレール1の長手方向の所定位置に設けられている。そして、振れ止め103に対し斜め上方から延設されて、ストッパー101の先端で振れ止め103を係止するように形成されている。
【0088】
図31は、切曲げ加工によるストッパー104,105がハンガーレール1の両側の側辺の上方に位置する肩部102,106でハンガーレール1の長手方向の所定位置に設けられている。そして、ストッパー104,105は、振れ止め103に対し両側の斜め上方から延設されて、ストッパー104,105の先端で振れ止め103を係止するように形成されている。
【0089】
図32は、ハンガーレール1の一方の内側面から内側へ水平方向に延びる水平片107に切曲げ加工により下方へ突出するストッパー108がハンガーレール1の長手方向の所定位置に形成されている。そして、ストッパー108の先端で振れ止め103を係止するように形成されている。
【0090】
また、ハンガーレール1の上辺には、ストッパー108の形成位置に水平片107に切曲げ加工を施すための冶具を挿入可能とした透孔109が形成されている。
このような構成により、切曲げ加工によるストッパーをハンガーレール1の上辺以外に設けて、振れ止め103を所定位置に保持することができる。また、ストッパーがハンガーレール1の外側面に露出されないので、ハンガーレール1の美観を向上させることができる。
【0091】
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第一の実施形態において、角度調節軸の全長に応じて、ストッパーと振れ止めを3つ又は5つ以上としてもよい。
・上記各実施形態の振れ止めで、ハンガーレール内で回転可能に支持されて日射遮蔽材を移送する移送軸のみを支持するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1…ハンガーレール、2a…先頭ランナー、3…スラット、4…軸(角度調節軸)、8,9,47,54,75,77,103…振れ止め、10,11,31,32,41,42,43,44,45,46,51,52,61〜65,68〜72,104,108…ストッパー、19,21,48,53,83,85,95,98,99…係止部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端部がハンガーレールの両端部に回転可能に支持される軸と、
前記ハンガーレールに移動可能に支持されるとともに前記軸が挿通され、スラットの畳み込み操作時に先頭ランナーとともにスラット畳み込み方向に移送される振れ止めと、
前記軸の撓みを阻止する支持位置で前記ハンガーレールに設けられ、当該支持位置で前記振れ止めを保持するストッパーと
を備えた縦型ブラインドにおいて、
前記ハンガーレールに切曲げ加工を施して前記ストッパーを形成したことを特徴とする縦型ブラインド。
【請求項2】
前記ストッパーを、前記ハンガーレールの内面から該ハンガーレール内に突出させ、前記振れ止めに前記ストッパーに係合する係止部を設けたことを特徴とする請求項1記載の縦型ブラインド。
【請求項3】
前記振れ止めの係止部に、前記ストッパーを一方向にのみ乗り越え可能とする弾性を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の縦型ブラインド。
【請求項4】
前記ストッパーを前記ハンガーレールの上辺から該ハンガーレールの長手方向に沿って斜めに突出させ、前記係止部には前記ストッパーの斜面に当接して撓む弾性を備えたことを特徴とする請求項3記載の縦型ブラインド。
【請求項5】
前記ストッパーを、前記ハンガーレールの長手方向に複数設けるとともに、各ストッパーの前記ハンガーレールの内面からの突出高さを少なくとも2種類の異なる高さで形成し、前記ハンガーレールには複数の振れ止めを移動可能に支持し、前記各振れ止めには前記ストッパーのいずれかに係合して該振れ止めを複数の異なる支持位置で停止させる係止部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の縦型ブラインド。
【請求項6】
前記各ストッパーを異なる長さで切曲げ加工して、各ストッパーの突出高さを複数種類とし、前記振れ止めには突出高さの異なるストッパーのいずれかに係合する係止部を備えたことを特徴とする請求項5記載の縦型ブラインド。
【請求項7】
前記各ストッパーを異なる角度で切曲げ加工して、各ストッパーの突出高さを複数種類とし、前記振れ止めには突出高さの異なるストッパーのいずれかに係合する係止部を備えたことを特徴とする請求項5記載の縦型ブラインド。
【請求項8】
前記各ストッパーを異なる長さ及び異なる角度で切曲げ加工して、各ストッパーの突出高さを複数種類とし、前記振れ止めには突出高さの異なるストッパーのいずれかに係合する係止部を備えたことを特徴とする請求項5記載の縦型ブラインド。
【請求項9】
前記ストッパーを、ハンガーレールの前後方向に複数列設けるとともに、突出高さが異なる複数のストッパーを各列にそれぞれ設けたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の縦型ブラインド。
【請求項10】
前記ストッパーを、前記軸を長さ方向に等分する位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の縦型ブラインド。
【請求項11】
前記ストッパーを、前記ハンガーレールの側辺上部の肩部に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の縦型ブラインド。
【請求項12】
前記ストッパーを、前記ハンガーレールの下辺に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の縦型ブラインド。
【請求項13】
スラットの畳み込み操作時に、振れ止めを軸の支持位置に保持するストッパーを備えたハンガーレールにおいて、
前記ストッパーを切り曲げ加工により一体に設けたことを特徴とする縦型ブラインドのハンガーレール。
【請求項14】
ハンガーレールに切り曲げ加工を施して、振れ止めのストッパーを形成したことを特徴とする縦型ブラインドのハンガーレール製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate


【公開番号】特開2013−11167(P2013−11167A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−118938(P2012−118938)
【出願日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)