説明

織機のバックロール持ち上げ装置

【課題】 交換のために経糸ビームを搬送する際に、経糸ビームが衝突する恐れが少ないバックロール持ち上げ装置を提供する。
【解決手段】 織機の左右のフレームは円弧状のベアリング支持座をそれぞれ備えると共に、バックロールは両端に嵌合されるベアリングがベアリング支持座に支持されており、バックロールを持ち上げて退避位置に保持するバックロール持ち上げ装置において、バックロールの両端の軸部に設けられベアリングの嵌合部から軸線方向に延在する一対の突起部と、ベアリング支持座の外側においてそれぞれ揺動可能に支持される一対の持ち上げレバーとを備え、一対の持ち上げレバーが一対の突起部に係合することにより、バックロールを持ち上げて退避位置に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経糸ビームからの経糸が巻き掛けられるバックロールを持ち上げて退避位置に保持するバックロール持ち上げ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バックロールは、織機の巻取側から視て経糸ビームよりも後側の上方位置に回転可能に配設される。経糸ビームからの経糸は、バックロールに巻掛けられてイージングロールに導かれる。イージングロールは、織機の前後方向に揺動してイージング運動を行い、綜絖の経糸開口運動に伴う経糸張力変動を抑える。経糸ビームは巻量の増大に伴なってフランジ径が大きくなっており、交換のためにビームキャリアに載置されて運ばれる際に、フランジがバックロールに干渉する。そのため、経糸ビームの交換の都度、バックロールの取り外しおよび装着作業を必要としている。
【0003】
バックロールは、経糸が巻掛けられるパイプ部と、ベアリング嵌合部を有してパイプ部の両端に接合される一対の軸部とからなる。パイプ部は織り幅全体に亘って延在しており、バックロールは重量物となる。重量物であるバックロールの着脱作業は、経糸ビームの交換の作業性を低下させる。そのため、特許文献1ではバックロール持ち上げ装置が設けられる。該バックロール持ち上げ装置では、織機の左右のサイドフレームには、斜め上方後側が開口して円弧状に形成されるベアリング支持座が設けられており、該ベアリング支持座にバックロールのベアリングが載置される。また、前記バックロール持ち上げ装置は、フレームに立設されるピンを介して、織機のフレームに揺動可能に支持される一対の持ち上げレバーを有している。該持ち上げレバーは、ベアリング支持座よりも内側に配置されて、経糸ビームの交換作業の際には、作業者は持ち上げレバーを揺動させる。これにより、持ち上げレバーに設けられるロール係合部が、バックロールの両端のベアリングよりも内側で軸部に係合してバックロールを持ち上げ、ベアリングをベアリング支持座から離脱させると共に、ストッパピンで持ち上げレバーの逆方向の揺動を阻止することにより、バックロールを退避位置に保持する。交換のためにビームキャリアに載置されて床面に沿って運ばれる経糸ビームは、バックロールとの干渉が避けられる。このように、バックロールのベアリングは、ベアリング支持座に載置されているだけの状態であるが、バックロールに巻掛けられる経糸の張力によってベアリング支持座に押し付けられることにより、織機運転中はベアリング支持座に確実に保持される。
【特許文献1】特開平9−111600号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、経糸ビームはビームキャリアに載置されて床面に沿って運ばれる際に、バックロールとの干渉が避けられるものの、バックロール持ち上げ装置を設けたことにより、経糸ビームには、バックロール持ち上げ装置の一対の持ち上げレバーに衝突する恐れが、新たに生じる。詳説すれば、持ち上げレバーは、ベアリング支持座よりも内側に配置されているため、バックロールのパイプ部の端部に接近した状態で、バックロールの軸部と係合する。経糸ビームのフランジは、バックロールのパイプ部の端部に対して、織り幅方向において近傍に位置している。従って、持ち上げレバーは、織り幅方向において経糸ビームのフランジの外側面に接近することになる。そのため、作業者は、経糸ビームの左右のフランジが持ち上げレバーに衝突しないように、慎重にビームキャリアを操作する必要がある。特に、満巻の経糸ビームは重量物であり、ビームキャリアの操作が困難なほか、誤って衝突させた場合、バックロール持ち上げ装置の破損やフランジの傷の程度が大きいため、作業者はより慎重なビームキャリアの操作が要求され、経糸ビーム交換の作業性を悪くしている。
【0005】
以上の従来技術の問題点を鑑み、本発明の目的は、交換のために経糸ビームを搬送する際に、経糸ビームが衝突する恐れが少ないバックロール持ち上げ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、織機の左右のフレームは円弧状のベアリング支持座をそれぞれ備えると共に、経糸ビームからの経糸が巻掛けられるバックロールは両端に嵌合されるベアリングが前記ベアリング支持座に支持されており、前記バックロールを持ち上げて退避位置に保持するバックロール持ち上げ装置において、バックロールの両端の軸部に設けられ前記ベアリングの嵌合部から軸線方向に延在する一対の突起部と、前記ベアリング支持座の外側においてそれぞれ揺動可能に支持される一対の持ち上げレバーとを備え、該一対の持ち上げレバーが前記一対の突起部に係合することにより、バックロールを持ち上げて退避位置に保持する。
【0007】
また、持ち上げレバーは前記突起部に係合する本体部と手動操作のためのハンドル部とを備え、本体部における作用点、ハンドル部における力点、およびフレームにおける支点の位置は、支点と力点とが作用点を挟んで互いに反対側に位置してもよい。
【0008】
更に、本体部とハンドル部とのうちいずれか一方に係止部が設けられ、ハンドル部は、本体部に対して回転可能に設けられると共に、経糸ビームから離間する方向へ回転することにより係止部を介して本体部に係合してもよい。
【0009】
更に、持ち上げレバーとフレームとのうちいずれか一方にバネ部材によって他方に向かって付勢される係止部材が設けられ、該係止部材は、バックロールを持ち上げる際の持ち上げレバーの揺動に伴って前記他方に摺接し、バックロールが退避位置に到達すると前記一方から突出してもよい。
【0010】
更に、一対の持ち上げレバーは、バックロールよりも後側に位置してバックロールと平行に配設され織り幅全体に亘って延在するエンドルータステーの端部を保持する保持部をそれぞれ有してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、バックロールの両端の軸部に設けられ前記ベアリングの嵌合部から軸線方向に延在する一対の突起部と、前記ベアリング支持座の外側において、換言すると前記ベアリング支持座から外側においてそれぞれ揺動可能に支持される一対の持ち上げレバーとを備えるので、一対の持ち上げレバーは、ベアリングよりも外側で、一対の突起部に係合する。従って、持ち上げレバーは、持ち上げレバーがベアリングよりも内側でバックロールの軸部に係合する従来技術のバックロール持ち上げ装置と比較し、織り幅方向において、少なくともベアリングの幅の分、経糸ビームのフランジからより大きく離間する。これにより、交換のために経糸ビームを搬送する際に、経糸ビームが持ち上げレバーに衝突する恐れが少なくなり、経糸ビーム交換の作業性が向上する。また、持ち上げレバーの操作の際に、バックロールの経糸接触面を損傷する恐れがなくなる。即ち、持ち上げレバーの操作は、二人で行われてもよいが、人員の都合上、通常、一人で行われることが多く、一対の持ち上げレバーは、織機の片側づつ操作される。そのため、バックロールは一方の側のみが先に上げられて傾斜した状態に置かれる。バックロールはその状態で他方の側が上げられると、ベアリングがベアリング支持座から離脱した瞬間に、バックロールは低い他方の側に滑ってずれる場合がある。その場合、従来技術の装置では経糸が巻掛けられる部分の端部、即ち経糸接触面の端部が持ち上げレバーに衝突する恐れがあり、バックロールは、経糸接触面にキズを生ずる恐れがある。本発明の装置では、持ち上げレバーとバックロールの経糸が巻掛けられる部分との間にベアリングが介在するので、仮にそのようにずれても、バックロールは、持ち上げレバーによって経糸接触面にキズを生ずることが避けられる。持ち上げレバーの操作を二人で織機の両側同時に行う場合でも言え、バックロールが傾いて滑らないように注意しながら、協調して両側を均等に持ち上げる必要がなくなり、作業性が向上する。
【0012】
また、持ち上げレバーは前記突起部に係合する本体部と手動操作のためのハンドル部とを備え、本体部における作用点、ハンドル部における力点、およびフレームにおける支点の位置は、支点と力点とが作用点を挟んで互いに反対側に位置するので、持ち上げレバーによって形成されるテコにおいて、支点に対する力点と作用点とのレバー比が1よりも大きくなる。そのため、ハンドル部に加える力は増力され、作業者は、より小さな力でバックロールを退避位置まで持ち上げることができる。
【0013】
更に、本体部とハンドル部とのうちいずれか一方に係止部が設けられ、ハンドル部は、本体部に対して回転可能に設けられると共に、経糸ビームから離間する方向へ回転することにより係止部を介して本体部に係合されるので、バックロールを持ち上げる際は、ハンドル部は本体部と係合して力点として作用することができる。支点と力点とが作用点を挟んで互いに反対側に位置するので、ハンドル部の経糸ビームから離間する方向への回転によって、本体部に形成される作用点は経糸ビームから離間する方向へ回転し、作用点で本体部に係合されるバックロールは、経糸ビームから離間する方向へ移動する。また、ハンドル部は、バックロールを持ち上げる時以外は、経糸ビームに接近する方向へ回転させて、言わば折りたたむことにより、ハンドル部が突出することによる弊害を避けることができる。例えば、運転中および経糸ビームの交換作業中、ハンドル部は折りたたまれて、作業者の作業の支障となることが避けられる。
【0014】
更に、持ち上げレバーとフレームとのうちいずれか一方にバネ部材によって他方に向かって付勢される係止部材が設けられ、該係止部材は、バックロールを持ち上げる際の持ち上げレバーの揺動に伴って前記他方に摺接し、バックロールが退避位置に到達すると前記一方から突出するので、バックロールの自重によってバックロールの持ち上げ方向とは逆方向に持ち上げレバーが揺動すると、係止部材は、前記一方からの突出部分が前記他方と係合し、持ち上げレバーの揺動を阻止する。従って、持ち上げレバーは自動的に係止されて、バックロールは退避位置に保持される。
【0015】
更に、一対の持ち上げレバーは、保持部がエンドルータステーの両端をそれぞれ保持するので、経糸ビームの交換作業の際に、バックロールとエンドルータステーとを同時に持ち上げてそれぞれの退避位置に移動させることができる。従って、経糸ビーム交換の作業性がより向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、織機の巻取側から視て右側部分の送出装置を示し、送出装置におけるバックロール持ち上げ装置40を、織機の後側から視た立面図を示す。なお、重なって見えない部材を表すため、各部材の位置および形状は、バックロール4が延在する織り幅方向に対し直交する方向において、即ち、巻取側から視た織機の前後方向において、適宜、変更されて描かれている。図2は、図1において左側から視た側面図であり、織機運転中のバックロール持ち上げ装置40を示す。図1に示される端部受け8、中間部受け9、球面軸受けユニット10、イージングピン11、イージングロッド12、イージングレバー19が描かれていないほか、イージングロール6が二点鎖線で描かれる。図3は、図2に対し、経糸ビーム2を交換するために、バックロール持ち上げ装置40を用いてバックロール4の持ち上げ過程中の状態を示す。図4は、バックロール4を持ち上げて退避位置に保持した後、ハンドル22を折りたたんだ状態を示す。
【0017】
図1および図2に示すように、バックロールホルダ3が、織機の巻取側から視た左側および右側のサイドフレーム1の内側面、詳細には、織り幅方向における内側面に、ボルト16およびナットでそれぞれ固定される。これにより、右側用のサイドフレーム1と右側用のバックロールホルダ3とを含んで、織機の右側のフレームが形成され、また、左側用のサイドフレーム1と左側用のバックロールホルダ3とを含んで、織機の左側のフレームが形成される。バックロールホルダ3には、サイドフレーム1に固定される基部3aの内側面3eから内側方向に突出するベアリング支持座3bが設けられている。該ベアリング支持座3bは、円弧状のベアリング嵌合溝によって形成され、該嵌合溝は斜め上方後側が開口して開口部を有する。従って、バックロール4の両端の軸部4aに設けられるベアリング嵌合部に嵌合されるベアリング13は、前記開口部から着脱可能となってベアリング支持座3bに保持される。バックロール4は、織り幅全体に亘って延在するパイプ4bと、溶接等によってパイプ4bの両端の内周面に接合される一対の前記軸部4aとによって形成される。バックロール4は、ベアリング13を介してベアリング支持座3bに着脱可能に載置され、バックロールホルダ3を介してサイドフレーム1に両端を回転可能に支持される。
【0018】
各バックロールホルダ3には、更に、基部3aの内側面3eから内側方向に延在して、ロール支持部3cがそれぞれ設けられる。該ロール支持部3cは、含油メタル18が圧入されており、支持ロール7を回転可能に支持する。支持ロール7は、織り幅全体に亘って延在するパイプ7bと、溶接等によってパイプ7bの両端の内周面に接合される一対の軸部7aとによって形成される。
【0019】
図1に示すように、支持ロール7の各軸部7aには、パイプ7bとロール支持部3cとの間に、端部受け8が、所謂割締めによってボルトでそれぞれ固定される。各端部受け8には、イージングロール6が挿通される孔が形成されており、各端部受け8は前記孔に圧入される含油メタル30を有する。更に、支持ロール7はパイプ7bの外周面にボルトで1以上の中間部受け9が固定される。該中間部受け9は、両側にピン支持壁をそれぞれ有しパイプ7bの外周面にボルトでが固定されるU状の受け本体と、織り幅方向に延在しピンおよび該ピンに嵌合されるベアリングとを介して前記受け本体に回転可能に支持される一対のロールとを備える。各ピン支持壁に設けられる2つのピン孔は、イージングロール6円周方向に沿って配設されており、一対のロールは、イージングロール6の外周面の一部に共に当接する。これにより、イージングロール6は、巻掛けられる経糸Wが中間部受け9に接触するのを避けた状態で、中間部受け9に回転可能に支持されることになり、経糸張力による撓みが抑えられる。
【0020】
支持ロール7の一方の軸部7aには、本実施形態では織機の右側の軸部7aには、端部受け8とロール支持部3cとの間に、イージングレバー19が、割締めによってボルトで固定される。イージングレバー19の先端にはピン11を介して球面軸受けユニット10が連結されており、球面軸受けユニット10のメネジに、イージングロッド12の一端に形成されるオネジがネジ込まれる。イージングロッド12の他端は図示しない駆動装置に連結されており、駆動装置がイージングロッド12を織機の前後方向に揺動させる。イージングロッド12の揺動により、イージングレバー19が揺動する。イージングレバー19の揺動により、支持ロール7は正逆方向に回転する。支持ロール7の正逆方向の回転に伴って、支持ロール7に支持されるイージングロール6は、前後方向に揺動し所謂積極イージング運動を行って、綜絖の経糸開口運動に伴う経糸経路長さの変化を解消する方向に移動することにより、経糸張力変動を抑える。
【0021】
織機の左右の各フレームに設けられるベアリング支持座3bの外側において、一対の持ち上げレバー20がピン23を介して各フレームに揺動可能に支持される。一対の持ち上げレバー20と、該持ち上げレバー20を支持するフレームと、バックロール4の両端の軸部4aに設けられる後述の突起部4aaとを含んで、本発明のバックロール持ち上げ装置40が形成される。以下、図1、図2に示される織機の右側について、バックロール持ち上げ装置40を詳説する。
【0022】
ボルト16およびナットによって接合されることにより、右側用のサイドフレーム1と右側用のバックロールホルダ3とを含んで、織機の右側のフレームが形成される。本実施形態では、持ち上げレバー20は、バックロールホルダ3の外側面3dに立設されるピン23によって揺動可能に支持されることにより、ベアリング支持座3bの外側において揺動可能に支持される。詳説すれば、バックロールホルダ3の基部3aの後側上端部には、メネジが設けられて外側面3dに開口しており、該メネジに六角断面形状のツバを有するピン23が、ネジ込まれて立設される。持ち上げレバー20は、本体部21と該本体部21に回転可能に設けられるハンドル部22とを備える。本体部21は上端部にピン孔を有しており、該ピン孔に前記ピン23が嵌合されることにより、持ち上げレバー20は、ベアリング支持座3bの外側において揺動可能に支持される。
【0023】
持ち上げレバー20の本体部21は、ピン23の下方位置にピン孔を有し、該ピン孔には係止部材としてストッパピン26が嵌挿される。該ストッパピン26は、バネ部材として設けられ前記ピン孔に挿通されるスプリング28によって付勢されて、先端が本体部21の内側面21eから突出し、バックロールホルダ3の外側面3dに設けられる摺接面3fに当接する。詳説すると、スプリング28は、圧縮コイルスプリングであり、ピン孔の外側端に形成されるスプリング係止壁と、ストッパピン26に形成される係止段と、ピン孔の内周面と、ストッパピン26の外周面とによって形成されるスプリング収容空間に収容される。スプリング28は、一端が前記スプリング係止壁に支持されて他端がストッパピン26の前記係止段を押圧することにより、ストッパピン26を付勢して、内側面21eと摺接面3fとの隙間の分だけ内側面21eからストッパピン26を突出させ、ストッパピン26の先端をバックロールホルダ3の摺接面3fに当接させる。ストッパピン26の後端近傍には、止め輪29が係止される。該止め輪29は、持ち上げレバー20が揺動してストッパピン26がバックロールホルダ3の外側面3dから外れた時、即ち、バックロール4が退避位置に到達した時、ストッパピン26の内側面21eからの突出量を規制する。また、ストッパピン26の外側端部にはオネジが設けられており、握り27がネジ込まれて固定される。
【0024】
持ち上げレバー20の本体部21は、図2に示される待機位置に在る状態で、バックロールホルダ3に設けられるベアリング支持座3bに対応して、ロール係合部21aが設けられる。該ロール係合部21aは、本体部21を外側面21dから貫通して内側面21eに達する貫通孔と、該貫通孔に圧入される環状のブッシュ31とによって形成される。バックロール4の軸部4aは、バックロールホルダ3のベアリング支持座3bよりも外側に位置するロール係合部21aに対応して、突起部4aaを有する。詳説すると、該突起部4aaは、ベアリング13の嵌合部から軸線方向に延在して、バックロールホルダ3の基部3aの外側面3dから突出し、本体部21のロール係合部21aに達する。更に本実施形態では、突起部4aaは、ロール係合部21aを貫通して本体部21の外側面21dから突出する。
【0025】
持ち上げレバー20は、本体部21と、該本体部21に回転可能に設けられるハンドル部22とを有する。以下、ハンドル部22について詳説する。本体部21は、ロール係合部21aよりも下方位置にピン孔21fを有する。六角断面形状のツバを有するピン24が、ハンドル部22に設けられるピン孔を貫通して、ハンドル部22の内側面から突出し、前記ピン孔21fに挿通される。ピン24は、先端にオネジが設けられており、ナットがピン24の先端にネジ込まれることにより、ピン24はピン孔21fに設けられる段部面に締結され、ピン24は本体部21の外側面21dに立設される。ピン24のツバ部分とハンドル部22との間には、環状板バネ25がピン24に環装される。環状板バネ25は、ハンドル部22を付勢して本体部21の外側面21dに押圧する。ハンドル部22は、押圧によって生じた外側面21dとの摩擦力によって、本体部21との相対位置が維持されて、本体部21に保持される。図2に示されるように、通常、ハンドル部22は言わば折りたたんだ状態で保持され、本体部21から突出することによる不都合を避ける。
【0026】
本体部21は、ピン孔21fの近傍において、ピン23に対してピン孔21fよりも離間した位置に、外側面21dから突出する係止部21bを有する。該係止部21bには、ハンドル部22が、ピン24を中心に経糸ビーム2から離間する方向に回転して当接する。これにより、ハンドル部22は、係止部21bを介して本体部21に係合されて、持ち上げレバー20として本体部21と一体的に回転し、ピン23を揺動中心として揺動する。
【0027】
持ち上げレバー20の本体部21は、経糸ビーム2側が開口するレバー固定溝21gを有する。該レバー固定溝21gに対応してバックロールホルダ3の基部3aには、外側面3dに開口するメネジが設けられる。通常、即ち経糸ビーム2の交換時以外は、座金を備えるボルト17が、レバー固定溝21gに挿通された状態で、ボルト17が前記メネジにネジ込まれことにより、持ち上げレバー20はバックロールホルダ3に締結される。また、ボルト17を緩めることにより、持ち上げレバー20は、バックロールホルダ3との締結が解除され、持ち上げレバー20は、ピン23を揺動中心、即ち支点Fとして揺動可能となる。
【0028】
エンドルータ14を複数個保持するエンドルータステー5が、バックロール4によりも後側に位置してバックロール4と平行に配設され、織り幅全体に亘って延在している。エンドルータ14は、コイルスプリング材等の弾性線材を用いて円弧状に形成され、両端にループが形成されて一対の糸ガイド部を有する。エンドルータ14は、エンドルータステー5に弾性力で係止されており、ガイドする経糸Wの織り幅方向位置に応じて移動可能に係止される。なお、エンドルータ14は、仕掛けミス等のためにヘルドのメールに挿通されなかった経糸ビーム2の経糸Wを、前記糸ガイド部に通して捨耳巻取装置等に導くために設けられる。一対の持ち上げレバー20の各本体部21は、ロール係合部21aよりも後側に、前記エンドルータステー5の各端部を保持する保持部21hをそれぞれ有している。保持部21hは、上側が開口するU字状断面を有しており、同様に上側が開口するU字状断面のステーブッシュ15が嵌め込まれる。エンドルータステー5の各端部は、フライス加工されて互いに平行な2つの平面を有しており、エンドルータステー5はステーブッシュ15に係止されて回転が阻止される。
【0029】
次に、経糸ビーム2の交換のために、本発明のバックロール持ち上げ装置40を用いて、バックロール4およびエンドルータステー5を持ち上げ、それらを退避位置に保持するまでの作業について説明する。これら一連の作業は、二人で行われてもよいが、人員の都合上、通常、一人で行われ、一対の持ち上げレバー20は、織機の片側づつ操作される。
【0030】
図2の織機運転時の位置に在る持ち上げレバー20において、ボルト17を緩めてバックロールホルダ3と持ち上げレバー20の本体部21との締結を、織機の両側とも解除する。本体部21はピン23を中心に揺動可能となる。
【0031】
次に、本体部21に対し、ハンドル部22を経糸ビーム2から離間する方向に回転させ、ハンドル部22を本体部21の係止部21bに当接させ、係止部21bを介してハンドル部22を本体部21に係合する。ハンドル部22は本体部21との相対回転が阻止される。そのため、ハンドル部22を経糸ビーム2から離間する方向に更に回転させて、係合状態を維持しつつハンドル部22を回転させると、本体部21とハンドル部22とは、互いに一体の持ち上げレバー20となって、図3に示されるように、ピン23を中心に経糸ビーム2から離間する方向に揺動する。本体部21のロール係合部21aは、突起部4aaに当接して突起部4aaに係合することにより、バックロール4を持ち上げ、ベアリング13をベアリング支持座3bから離脱させる。更に、ロール係合部21aは、ベアリング支持座3bから離脱後のバックロール4を、突起部4aaとの係合により、持ち上げレバー20の揺動過程で保持する。
【0032】
持ち上げレバー20は織機の片側づつ操作されるため、バックロール4は傾斜した状態で持ち上げられる。持ち上げレバー20の片側づつ操作によるバックロール4の傾斜を許容するため、突起部4aaと、該突起部4aaが挿通されるロール係合部21aのブッシュ31との間には、適宜な隙間が設けられている。
【0033】
持ち上げレバー20のこの揺動過程では、ピン23を支点F、ロール係合部21aにおける突起部4aaとの当接箇所を作用点L、およびハンドル部22において手で押す箇所を力点Eとするテコが、持ち上げレバー20によって形成される。図3に示されるように、支点F、作用点Lおよび力点Eは、互いにほぼ一直線上に位置するほか、支点Fと力点Eとは、作用点Lを挟んで互いに反対側に位置する。従って、 支点Fと力点Eとの間の長さ/支点Fと作用点Lとの間の長さ の式で表されるテコのレバー比は、1よりも大きくなって、作業者が力点Eに加えた力は増力されて作用点Lに作用するほか、テコのレバー比が同じでも、ロール係合部21aの作用点Lとハンドル部22の力点Eとの間隔を、できるだけ短くすることが可能となって、ハンドル部22の長さを短くすることができる。換言すると、ハンドル部22の長さを変えずにテコのレバー比を大きくすることが可能となり、増力の程度をより大きくすることが可能となる。本実施形態のバックロール持ち上げ装置40は、前記レバー比が約2.4であり、2倍を超える増力となる。従って、バックロール4およびエンドルータステー5を持ち上げるために、作業者がハンドル部22に加える力は、極めて小さい力でよく、ハンドル部22が長くなるのを抑えつつ、作業性を向上している。
【0034】
ストッパピン26は、持ち上げレバー20の揺動に伴って、先端がバックロールホルダ3の外側面3dの摺接面3fを摺接する。図4に示される位置まで持ち上げレバー20を揺動させると、ストッパピン26の先端はバックロールホルダ3から外れる。ストッパピン26は、バックロールホルダ3から外れると、止め輪29が本体部21の外側面21dに当接するまで、内側方向に移動し、内側面21eから突出して摺接面3fよりも突出する。ストッパピン26の突出後、ハンドル部22を離すと、持ち上げレバー20は重力によって逆方向に、即ち経糸ビーム2に接近する方向に揺動する。しかし、持ち上げレバー20は、ストッパピン26の先端の内側面21eからの突出部分が、バックロールホルダ3の基部3aの外側面3dと内側面3eとをつなぐ後側面に形成される係合部3gに当接して、ストッパピン26がバックロールホルダ3と係合する。持ち上げレバー20は、バックロールホルダ3と保持しているストッパピン26との係合によって、重力による揺動が阻止される。これにより、バックロール4およびエンドルータステー5の一方の側は、床面に沿って運ばれる経糸ビーム2と干渉しない退避位置に保持される。バックロール4およびエンドルータステー5の他方の側も同様にして、持ち上げレバー20が操作されて退避位置に保持される。図4は、ハンドル部22を回転させて折りたたみ、経糸ビーム2の交換作業の支障とならないように、後側への突出をなくした状態を示す。
【0035】
経糸ビーム2の交換作業の終了後、持ち上げレバー20を織機運転時の状態に復帰させるには、スプリング28の付勢力に抗して、握り27を引っ張って、ストッパピン26を後退させ、ストッパピン26とバックロールホルダ3との係合を解消する。持ち上げレバー20は、バックロール4、エンドルータステーと共に重力で経糸ビーム2に接近する方向に揺動し、本体部21のレバー固定溝21gがボルト17に当接することにより、持ち上げレバー20は織機運転時の元の位置、即ち待機位置に復帰する。ボルト17を締め上げて、バックロールホルダ3と持ち上げレバー20の本体部21とを締結する。このように持ち上げレバー20が待機位置に復帰する過程で、バックロール4は下降してベアリング13がベアリング支持座3bに自動的に載置され、バックロール4は回転可能な織機運転時の状態に復帰する。
【0036】
本実施形態では、ベアリング支持座3bは、バックロールホルダ3の基部3aの内側面3eから突出しており、フレームの内側面から突出している。しかし、ベアリング支持座3bは、フレームの外側面から突出してもよい。その場合も、持ち上げレバー20を支持するピン23は、フレームの外側面に立設されるが、ピン23はベアリング支持座3bよりも外側に達することにより、持ち上げレバー20を支持してもよいし、また、持ち上げレバー20にピン23の挿通孔を有するボス部が設けられて該ボス部が内側に突出することにより、持ち上げレバー20はフレームに支持されてもよい。持ち上げレバー20において、ボス部はベアリング支持座3bよりも内側で揺動可能に支持されるが、この場合も、バックロール4の突起部4aaと係合するロール係合部21aは、ベアリング支持座3bから外側で揺動可能に支持されており、持ち上げレバー20は、ベアリング支持座3bから外側で揺動可能に支持されることになる。なおこれらの場合、経糸ビーム2交換時のビームキャリヤ操作ミスによる衝突を避けるために、フレームは、ベアリング支持座3bの部分が、織り幅方向において経糸ビーム2と十分な間隔で設けられのが好ましいほか、ピン23を支持する支点部分が搬送中の経糸ビーム2の位置よりも上方位置に設けられるのが好ましい。
【0037】
本実施形態では、持ち上げレバー20の支点を形成するピン23は、バックロールホルダ3の外側面3dに立設されており、フレームの外側面に立設されている。しかし、ピン23は、持ち上げレバー20の内側面21eに立設されてもよく、その場合、バックロールホルダ3の外側面3dにピン23の挿通孔が開口する。
【0038】
本実施形態では、持ち上げレバー20の本体部21に設けられるロール係合部21aは、外側面21dから内側面21eに達する貫通孔と、該貫通孔に圧入されるブッシュ31とによって形成され、ブッシュ31は突起部4aaが挿通される貫通孔を有する。ロール係合部21aは、持ち上げレバー20の揺動過程で突起部4aaに係合し、ベアリング13をベアリング支持座3bから離脱させると共に、ベアリング13がベアリング支持座3bから離脱後のバックロール4を保持し、バックロール4の退避位置までの揺動過程で、および退避位置で、バックロール4を保持する。しかし、ロール係合部21aは、溝によって形成されてもよい。例えば、ロール係合部21aは、バックロール4側が開口するU字状溝によって形成され、持ち上げレバー20の揺動過程で、突起部4aaに係合して、ベアリング13をベアリング支持座3bから離脱させると共に、退避位置までの揺動過程で、および退避位置で、バックロール4を落下しないように保持する。
【0039】
本実施形態では、軸部4aは突起部4aaが軸部4aの軸線を含んで形成される。しかし、突起部4aaは、偏心して形成されることにより、必ずしも軸部4aの軸線を含んで形成されなくてもよい。
【0040】
本実施形態では、持ち上げレバー20の本体部21に設けられる係止部21bは、本体部21と同一部材で形成される。しかし、係止部21bはピン等、本体部21とは別の部材によって形成してもよい。また、ハンドル部22にピン等の係止部を設けてもよく、例えば、本体部21の経糸ビーム2側面に、ハンドル部22に設けられるピン等の係止部を当接させる。
【0041】
本実施形態では、持ち上げレバー20は、ハンドル部22がピン24によって本体部21に常時取り付けられ、ハンドル部22の保管を特に必要としない。しかし、ハンドル部22が取り外し可能に設けられてもよい。例えば、ハンドル部22または本体部21にピンを設けると共に、本体部21またはハンドル部22にピン孔を設け、持ち上げレバー20の操作時のみ、ピンをピン孔に挿入してハンドル部22を本体部21に取り付ける。それらの場合、ピンおよびピン孔を多角形断面、例えば四角形断面とすることにより、ハンドル部22と本体部21との相対回転を規制する係止部を省略できる。
【0042】
本実施形態では、持ち上げレバー20は、本体部21とハンドル部22とで形成され、互いに別の部材で形成される。しかし、持ち上げレバー20は一体物で形成されて手動操作されもよい。
【0043】
本実施形態では、ストッパピン26が係合する係合部3gは、バックロールホルダ3の外側面3dと内側面3eとをつなぐ後側面に形成される。しかし係合部3gは、有底、または外側面3dと内側面3eとを貫通するピン挿通孔やピン挿通溝によって、バックロールホルダ3に形成されてもよい。
【0044】
本実施形態では、持ち上げレバー20とフレームとのうち持ち上げレバー20に、係止部材としてストッパピン26が設けられる。ストッパピン26は、持ち上げレバー20の揺動過程でフレームに設けられる摺接面3fに摺接すると共に、バックロール4の退避位置で突出してフレームに設けられる係合部3gと係合することにより、持ち上げレバー20の重力による揺動を阻止する。しかし、係止部材としてストッパピン26は、フレーム設けられ、バネ部材によって持ち上げレバー20に向かって付勢されてもよい。その場合、ストッパピン26は、先端が持ち上げレバー20の揺動過程で持ち上げレバー20に設けられる摺接面に摺接すると共に、バックロール4の退避位置で外側方向に突出して持ち上げレバー20に設けられる係合部と係合することにより、持ち上げレバー20の重力による揺動を阻止する。また、バックロール4を元の位置に復帰させるために、ストッパピン26と持ち上げレバー20との係合を解消するには、ストッパピン26をバネ部材の付勢力に抗して内側方向に押し、ストッパピン26の先端を持ち上げレバー20に設けられる摺接面よりも後退させる。
【0045】
本実施形態では、持ち上げレバー20は、ハンドル部22を備えて手動操作される。しかし、持ち上げレバー20は、モータ等のアクチュエータを備える駆動装置によって揺動されてもよい。その場合、持ち上げレバー20は、ストッパピン26等、持ち上げレバー20をバックロール4の退避位置に保持するための部材を省略することが可能である。
【0046】
本発明は記載されている実施形態に限定されるものではなく、本発明の請求範囲を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態のバックロール持ち上げ装置40を、織機の後側から視た立面図を示す。
【図2】図1において左側から視た側面図であり、織機運転中の本発明の実施形態のバックロール持ち上げ装置40を示す。
【図3】図2に対し、バックロール4を持ち上げ過程中のバックロール持ち上げ装置40を示す。
【図4】図3に対し、バックロール4を退避位置に移動させた状態のバックロール持ち上げ装置40を示す。
【符号の説明】
【0048】
1 サイドフレーム
2 経糸ビーム
3 バックロールホルダ
3a 基部
3b ベアリング支持座
3c ロール支持部
3d 外側面
3e 内側面
3f 摺接面
3g 係合部
4 バックロール
4a 軸部
4aa 突起部
4b パイプ
5 エンドルータステー
6 イージングロール
7 支持ロール
7a 軸部
7b パイプ
8 端部受け
9 中間部受け
10 球面軸受けユニット
11 ピン
12 イージングロッド
13 ベアリング
14 エンドルータ
15 ステーブッシュ
16 ボルト
17 ボルト
18 含油メタル
19 イージングレバー
20 持ち上げレバー
21 本体部
21a ロール係合部
21aa係合孔
21b 係止部
21c ピン孔
21d 外側面
21e 内側面
21f ピン孔
21g レバー固定溝
21h 保持部
22 ハンドル部
23 ピン
24 ピン
25 環状板バネ
26 ストッパピン
27 握り
28 スプリング
29 止め輪
30 含油メタル
31 ブッシュ
40 バックロール持ち上げ装置
E 力点
F 支点
L 作用点
W 経糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
織機の左右のフレームは円弧状のベアリング支持座をそれぞれ備えると共に、経糸ビームからの経糸が巻掛けられるバックロールは両端に嵌合されるベアリングが前記ベアリング支持座に支持されており、前記バックロールを持ち上げて退避位置に保持するバックロール持ち上げ装置において、
バックロールの両端の軸部に設けられ前記ベアリングの嵌合部から軸線方向に延在する一対の突起部と、前記ベアリング支持座の外側においてそれぞれ揺動可能に支持される一対の持ち上げレバーとを備え、
該一対の持ち上げレバーが前記一対の突起部に係合することにより、バックロールを持ち上げて退避位置に保持することを特徴とする織機のバックロール持ち上げ装置。
【請求項2】
持ち上げレバーは前記突起部に係合する本体部と手動操作のためのハンドル部とを備え、本体部における作用点、ハンドル部における力点、およびフレームにおける支点の位置は、支点と力点とが作用点を挟んで互いに反対側に位置することを特徴とする請求項1記載の織機のバックロール持ち上げ装置。
【請求項3】
本体部とハンドル部とのうちいずれか一方に係止部が設けられ、ハンドル部は、本体部に対して回転可能に設けられると共に、経糸ビームから離間する方向へ回転することにより係止部を介して本体部に係合することを特徴とする請求項2記載の織機のバックロール持ち上げ装置。
【請求項4】
持ち上げレバーとフレームとのうちいずれか一方にバネ部材によって他方に向かって付勢される係止部材が設けられ、該係止部材は、バックロールを持ち上げる際の持ち上げレバーの揺動に伴って前記他方に摺接し、バックロールが退避位置に到達すると前記一方から突出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の織機のバックロール持ち上げ装置。
【請求項5】
一対の持ち上げレバーは、バックロールよりも後側に位置してバックロールと平行に配設され織り幅全体に亘って延在するエンドルータステーの端部を保持する保持部をそれぞれ有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の織機のバックロール持ち上げ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−13739(P2010−13739A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171903(P2008−171903)
【出願日】平成20年7月1日(2008.7.1)
【出願人】(000215109)津田駒工業株式会社 (226)
【Fターム(参考)】