耐圧版式グリッドポスト基礎における外周地中梁、内部地中梁及びポストの形成方法
【課題】低層建築物の耐圧版式グリッドポスト基礎であって、容易に設置可能なポストの形成方法と引抜き耐力を確保できるものを提供する。
【解決手段】I字状に構成した外周地中梁基礎内に地盤面下で耐圧版を形成し、所定の箇所に耐圧版と一体となる内部地中梁を形成し、耐圧版及び内部地中梁上面の所定の箇所にポストを形成するための組み合わせて十字状またはI字状などからなる型枠及び鉄筋を備えていることを特徴とするポストの形成方法
【解決手段】I字状に構成した外周地中梁基礎内に地盤面下で耐圧版を形成し、所定の箇所に耐圧版と一体となる内部地中梁を形成し、耐圧版及び内部地中梁上面の所定の箇所にポストを形成するための組み合わせて十字状またはI字状などからなる型枠及び鉄筋を備えていることを特徴とするポストの形成方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低層建築物において、外周地中梁基礎内部の地盤面下で耐圧版を形成し、その耐圧版と一体となる内部地中梁を所定のグリッドとなる箇所に形成し、内部地中梁上面及び耐圧版上面の所定の箇所にポストを形成する耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図22に示す従来の布基礎工法は、底版ベースa部と、これらの底版ベースaからそれぞれ鉛直に設けた立ち上りbとを備えた逆T字状の外周布基礎及び内部布基礎から構成されている。また、図23に示すべた基礎工法は、基礎底版全体をべたスラブcとし、外周布状基礎d及び内部布状基礎eと一体化されている。べた基礎工法では、外周布状基礎底版とべたスラブの取り合いにはハンチfを設け、内部布状基礎eの下にはハンチを設けた地中梁gを配置している。
(なお、図22、図23、及び図1、図21の外観斜視図において、一部切断した断面を示した部位のGL下は、何もない空間として示されているが、これは図示の便宜上であって、実際は地盤、砕石、捨てコンクリート等で充填されている。)
【0003】
布基礎工法及びべた基礎工法は、一般的に鉄筋コンクリート(RC)造であり、いずれにも共通する布状基礎は、連続した地中梁としての役割を備えている。そして、通常、外周布基礎には、ベース部やハンチ部が形成され、地盤地耐力による反力を負担している。
しかし、このベース部やハンチ部を現場で形成するため施工性が悪く工期短縮とならない。
また、内部も布状基礎で構成されているので、布状基礎型枠の取り合い部で型枠が切断され、型枠にロスが生じ施工性が悪い。さらに基礎内部が布状基礎で仕切られるので床下の通風性も悪い。
【先行技術文献】
【0004】
特許文献1では、布基礎の外周部に相当する水平底面の内辺にハンチを設け、寒冷地における冬季間の冷橋による凍上を防止するために補強されている。
また、耐圧版の上面に十字型柱状体、T字型柱状体、I字型柱状体のうち所望するものを束石状体として植設している。
【特許文献1】特開2000−220150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近の住宅の基礎は、鉄筋コンクリート造の布基礎工法やべた基礎工法が施工されることが多く、地盤沈下や地震に対して所定の強度を有する構造になっていることがほとんどである。これは、昭和56年6月に建築基準法が改正され、「新耐震基準」として壁量規定の見直しや、構造用合板や石膏ボード等の面材を用いた壁などが追加され、床面積あたりの必要壁長さや、軸組の種類・倍率が改定された。改正後に建てられた住宅などは、阪神・淡路大震災で倒壊などの被害が少なかったとされている。また、平成12年には建築基準法の大改正と品確法の施行により、地盤の地耐力による基礎構造(布基礎、ベタ基礎、杭基礎)が規定され、耐力壁の配置にバランス計算、もしくは偏心率計算が必要となり、筋交いの端部と耐力壁の脇の柱頭・柱脚の仕様やホールダウン金物などに関する基準化がなされている。これにより、地震などの水平力よる大きな柱の引抜き力(特に3階建ての1階柱の柱脚部など)に対し、基礎からアンカーが必要な15kN以上のホールダウン金物を設けなければならない場合がある。従って、特許文献1の外周基礎内に地盤面下で耐圧版を形成し、耐圧版上面の所定の箇所にPC製などの束石状体を植設することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎においても、15kN以上のホールダウン金物を設ける柱位置直下の束石状体には、要求される太さや埋設長さのアンカーボルトが必要とされる。
しかし、束石状のブロック体では要求される太さや埋設長さのアンカーボルトを設けることができず、このように工場生産の束石状体での対応は困難である。
また、逆T字状に構成した外周布基礎においては、底版のベース部と立ち上り部のコンクリートを2〜3回に分けて打設している。また、べた基礎工法や布基礎工法の場合の内部基礎は、布状の連続した基礎で構成されるため布状基礎の十字、T字の取り合い部で型枠ロスが生じ施工手間を必要とする。さらに、基礎内部の通風性が悪く湿気が停滞しカビや結露発生の恐れがある。
さらに、べた基礎工法や特許文献1に示す外周基礎底面部内側にハンチを設けるものにおいては、そのハンチ部分の根掘りが必要で土が崩れないように転圧しなければならず施工性が良くない。また、ハンチ部分にも鉄筋で補強が必要となるため、資材や加工手間が生じている。このほか、内部地中梁にもハンチを設けていることにより作業性が良くない。
【0006】
以上の現状により、本発明の基礎は、図1に示す耐圧版式グリッドポスト基礎1のI字状に構成した外周地中梁2と、外周基礎内の地盤面下に耐圧版3を形成する。ある程度の地耐力を有する地盤においては耐圧版の厚さの中に内部仮想地中梁4−1を設けることも可能とし、耐圧版3や内部地中梁4上面の所定の箇所のポスト5体内に、要求される埋設長さのホールダウン金物用アンカーボルト8−1を設けることができるポスト5を現場で形成する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を実現するべき、本発明は以下の構成のものを提供する。
【0008】
本発明に係る耐圧版式グリッドポスト基礎1は、外周基礎の下面に斜めのハンチを設けないI字状に構成した外周地中梁2の基礎内の地盤面下で耐圧版3を形成し、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版3と一体となる内部地中梁4を形成し、内部地中梁4および耐圧版3上面の所定の箇所にポスト5を形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0009】
また、耐圧版3の厚さの中に納まる所定の幅を有する内部仮想地中梁4−1を、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版3と一体に形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0010】
また、耐圧版3の上面より突出した形で所定の幅を有する内部地中梁4−2、または下面より突出した形で所定の幅を有する内部地中梁4−3を、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版3と一体に形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0011】
また、耐圧版3と一体に形成する内部地中梁4−1、4−2、4−3のレベルの位置は、本発明の基礎1の施工状況や本基礎1が配置される地盤地耐力の状況により選択可能であることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0012】
また、内部地中梁4の上面または耐圧版3の上面に位置するポスト5が、一体となるように内部地中梁4または耐圧版3に埋設されて成る、折り畳み可能な組立て鉄筋6を備えていることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0013】
また、ポスト5を形成するための組み合わせて十字状またはI字状、T字状、O字状、□字状となる型枠7を備えていることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る基礎構造では、I字状に構成した外周地中梁基礎内の地盤面下で耐圧版を形成し、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版と一体となる内部地中梁を形成し、内部地中梁および耐圧版上面の所定の箇所にポストを形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎であり、外周地中梁、内部地中梁及びポストの形成方法である。外周基礎内部の土台及び柱を受ける基礎はポスト状基礎のため、外周地中梁の型枠ロスや施工手間を必要とせず、また、床下内部に湿気が停滞し、カビや結露の発生の恐れもない。
【0015】
また、べた基礎や特許文献1に示す底版部内側にハンチを設けるものにおいては、そのハンチ部分の根掘りが必要で土が崩れないように転圧しなければならず施工性が悪かった。しかし、本発明に係る基礎構造では、外周地中梁及び内部地中梁、耐圧版の全体で面として地耐力による反力を負担するので、I字状に構成した外周地中梁や斜めのハンチを必要としない内部地中梁の基礎とすることで余分なハンチを省略できる。特に図示しないが、寒冷地での冷橋による凍上の恐れも、板状断熱材の施工(公知のスカート断熱工法や基礎断熱工法)で防ぐことができるようになった。
さらに、ある程度の地耐力を有する地盤においては耐圧版の厚さの中で仮想地中梁を設けることも可能となるので、根掘り、鉄筋組みなどの施工性が大幅に向上して工期短縮となる。
しかし、軟弱地盤の柱状改良や杭地業を施した場合の内部地中梁はRC梁として設計するので、梁成を地盤面より下に大きくするか、耐圧版上面より上に大きくするなどの施工が必要となる。これらの内部地中梁レベルの配置位置の選定は、図21に示す傾斜地における基礎の施工状況や地盤表土地耐力の状況に合せて選択することが可能となる。この場合も地中梁にハンチを設ける必要はない。
【0016】
また、本発明に係るものは、内部地中梁上面や耐圧版上面に位置するポストが、内部地中梁・耐圧版と一体となるように埋設されて成る、折り畳み可能な組立て鉄筋を備えていることで、ポスト自体の耐震性が大幅に向上し、耐圧版式グリッドポスト基礎及びポストの形成を容易にすることができる。さらにポスト体内に要求される埋設長さのホールダウン金物用アンカーボルトを所定の位置に容易に埋設することができる。
【0017】
また、本発明に係るものは、耐圧版及び内部地中梁の上面に位置するポストが、耐圧版及び内部地中梁と一体となるようにポストを形成するための組み合わせて十字状及びI字状、T字状、O字状、□字状となる型枠を備えていることにより、基礎立ち上り部の連続した型枠の取り付けが外周部だけで済むため大幅な工期短縮となる。
なお、ポストを形成するための型枠は、転用回数が多い型枠用合板型枠、FRP製型枠、鋼製型枠や、取り外し不要のGRC製型枠などとするとよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】は、本発明の一例を示す全体の外観斜視図である。
【図2】は、本発明の一例を示す主要部の断面図である。
【図3】は、本発明の一例を示す内部地中梁の断面図である。
【図4】は、本発明の一例を示す内部地中梁の断面図である。
【図5】は、本発明の十字ポスト用の折り畳み式鉄筋の一例を示す外観斜視図である。
【図6】は、本発明のI字ポスト用の折り畳み式鉄筋の一例を示す外観斜視図である。
【図7】は、本発明の折り畳み式鉄筋のコネクターの一例を示す外観斜視図である。
【図8】は、本発明のポストを形成するための十字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図9】は、ポスト型枠の柱状体と側壁パネルの取り付け一例を示す外観斜視図である。
【図10】は、ポスト型枠の側壁パネル同士の取り付け一例を示す外観斜視図である。
【図11】は、本発明のポストを形成するためのI字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図12】は、本発明のポストを形成するための十字状型枠の他の実施例を示す外観斜視図である。
【図13】は、本発明のポストを形成するためのI字状型枠の他の実施例を示す外観斜視図である。
【図14】は、本発明のポストを形成するためのT字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図15】は、本発明のポストを形成するためのO字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図16】は、本発明のポストを形成するための□字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図17】は、本発明のポストに用いるホールダウン金物用アンカーボルトと土台用アンカーボルトを示す外観斜視図である。
【図18】は、十字状型枠にアンカーボルトをセットした状態を示す外観斜視図である。
【図19】は、I字状型枠にアンカーボルトをセットした状態を示す外観斜視図である。
【図20】は、本発明の十字ポストに土台を設置し、柱を立てて、ホールダウン金物を取り付けた状態を示す外観斜視図である。
【図21】は、本基礎の傾斜地における一例を示す全体の外観斜視図である。
【図22】は、布基礎工法の一例を示す全体の外観斜視図である。
【図23】は、べた基礎工法の一例を示す全体の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
具体的実施例を以下に示し、図面を参照にして本発明の実施の形態を説明する。
本発明による図1に示す耐圧版式グリッドポスト基礎1は、低層建築物の鉄骨造や木造の基礎に好適である。ここでは、木造建築物の基礎に用いた場合で説明する。
【実施例】
【0020】
図1に示した耐圧版式グリッドポスト基礎1は、I字状に構成した外周地中梁2と、基礎内の地盤面下で形成された耐圧版3と、ある程度の地耐力を有する地盤での仮想地中梁4−1と、耐圧版上面の所定の箇所にポスト5を形成することを特徴とした構成となっている。ポストの形状は十字ポスト5−1とI字ポスト5−2の形成方法がある。この他、T字ポスト7−3やO字ポスト7−4、□字ポスト7−5の形成も可能である。
【0021】
図2に示すものは耐圧版式グリッドポスト基礎1の断面を示す図であるが、鉄筋の表示は省略している。断面形状がI字状に構成した外周地中梁2と、基礎内の地盤面下で形成された耐圧版3が鉄筋で一体構造となっている。また、ある程度の地耐力を有する地盤での仮想地中梁4−1として耐圧版3の中に所定の耐力を保有可能な主筋の本数及び帯筋を平らに設けた地中梁を一体形成する。さらに、耐圧版3及び内部地中梁4−1上面の所定の箇所にポスト5を所望する十字ポスト5−1またはI字ポスト5−2などを形成する。
図3に示すものは、地盤の柱状改良や杭地業を施した場合などのRC梁としての内部地中梁4−2で、梁成を地盤面より下に大きくする。この場合ハンチを設ける必要はない。
図4に示すものは、地盤の柱状改良や杭地業を施した場合や傾斜地における基礎などのRC梁としての内部地中梁4−3で、梁成を耐圧版3上面より上に大きくする。
以上に示すように耐圧版3と一体に形成する内部地中梁4のレベルの配置位置を決定するものの一例として、図21に示す傾斜地における外週基礎底版に段差を設けて施工しなければならないなどの状況や、基礎が配置される地盤表土の地耐力の状況や杭地業状況などにより選択可能であることを特徴としている。
【0022】
図5に示すものは内部地中梁4や耐圧版3の上面に位置するポスト5が、内部地中梁4や耐圧版と一体となるように耐圧版に埋設されて成る、ポストに適合する折り畳み可能な組み立て鉄筋6を示し、十字ポスト5−1用鉄筋6−1を示している。
【0023】
ここで、十字ポスト5−1用鉄筋6−1は、内部地中梁4や耐圧版3に定着して主筋となるL字状の縦筋6aと横筋6bで構成され、組み立てられた状態で上面から見て左右に回転して折り畳み可能なフック6cや図7に示す折り畳み可能とする回転式コネクター6dなどを有する構成となっている。これにより、製造、運搬が容易となる。
また、図6に示すI字ポスト5−2用鉄筋6−2は、内部地中梁4や耐圧版3に定着して主筋となるL字状の縦筋6aと横筋6bで構成され、組み立てられた状態で正面から見て左右に折り畳み可能となる図7に示す回転式コネクター6dなどを有す構成となっている。これにより、製造、運搬が容易となる。特に図示しないが、T字ポスト7−3用やO字ポスト7−4用、□字ポスト7−5用の鉄筋も同様である。
【0024】
図8に示すものは、十字ポスト5−1を形成するための組み合わせて十字となる十字状型枠7−1である。また、図11に示すものは、I字ポスト5−2を形成するための組み合わせてI字となるI字状型枠7−2を示している。この場合、型枠の素材は、転用回数を多く用いられる型枠用合板、FRP製、鋼製や、取り外し不要のGRC製などとすることができるが、ここではFRP製型枠を用いた場合で説明する。図9及び図10に示すコーナー柱状体7aと側壁パネル7bで構成され、コーナー柱状体7aと側壁パネル7bはボルト及びナットで接合し、側壁パネル7b同士はジョイントコネクター7cを側壁パネル7b同士の穴に差込、上又は下に回すことで締め付けられて固定されるように構成されている。
また、図12、図13に示すものはコーナー柱状態7aを用いない場合の他の実施例を示す。図示しないが、型枠7を組み合わせた後に単管とホームタイにて固定するものとする。
また、図14のT字状型枠7−3、図15のO字状型枠7−4、図16の□字状型枠7−5での実施も可能である。
【0025】
図17に示すものは、ポスト5に用いるホールダウン金物用アンカーボルト8−1と土台用アンカーボルト8−2を示し、図18は十字状型枠7−1にセットした状態を示し、図19はI字状型枠7−2にセットした状態を示す。また、特に図示しないが、この時、市販のアンカーボルトの専用ホルダーなどを用いると施工性と精度がよい。
また、図20に示すものは十字ポスト5−1に土台9を設置し、柱10を建て、ホールダウン金物11を取り付けた状態を示し、なお、特に図示しないが、I字ポスト5−27や、T字状型枠7−3、O字状型枠7−4、□字状型枠7−5を用いた場合も同様とする。
【符号の説明】
【0026】
1 耐圧版式グリッドポスト基礎
2 外周地中梁
3 耐圧版
4 地中梁
5 ポスト
6 組立て鉄筋
7 ポスト型枠
8 土台
9 柱
10ホールダウン金物
【技術分野】
【0001】
本発明は、低層建築物において、外周地中梁基礎内部の地盤面下で耐圧版を形成し、その耐圧版と一体となる内部地中梁を所定のグリッドとなる箇所に形成し、内部地中梁上面及び耐圧版上面の所定の箇所にポストを形成する耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図22に示す従来の布基礎工法は、底版ベースa部と、これらの底版ベースaからそれぞれ鉛直に設けた立ち上りbとを備えた逆T字状の外周布基礎及び内部布基礎から構成されている。また、図23に示すべた基礎工法は、基礎底版全体をべたスラブcとし、外周布状基礎d及び内部布状基礎eと一体化されている。べた基礎工法では、外周布状基礎底版とべたスラブの取り合いにはハンチfを設け、内部布状基礎eの下にはハンチを設けた地中梁gを配置している。
(なお、図22、図23、及び図1、図21の外観斜視図において、一部切断した断面を示した部位のGL下は、何もない空間として示されているが、これは図示の便宜上であって、実際は地盤、砕石、捨てコンクリート等で充填されている。)
【0003】
布基礎工法及びべた基礎工法は、一般的に鉄筋コンクリート(RC)造であり、いずれにも共通する布状基礎は、連続した地中梁としての役割を備えている。そして、通常、外周布基礎には、ベース部やハンチ部が形成され、地盤地耐力による反力を負担している。
しかし、このベース部やハンチ部を現場で形成するため施工性が悪く工期短縮とならない。
また、内部も布状基礎で構成されているので、布状基礎型枠の取り合い部で型枠が切断され、型枠にロスが生じ施工性が悪い。さらに基礎内部が布状基礎で仕切られるので床下の通風性も悪い。
【先行技術文献】
【0004】
特許文献1では、布基礎の外周部に相当する水平底面の内辺にハンチを設け、寒冷地における冬季間の冷橋による凍上を防止するために補強されている。
また、耐圧版の上面に十字型柱状体、T字型柱状体、I字型柱状体のうち所望するものを束石状体として植設している。
【特許文献1】特開2000−220150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近の住宅の基礎は、鉄筋コンクリート造の布基礎工法やべた基礎工法が施工されることが多く、地盤沈下や地震に対して所定の強度を有する構造になっていることがほとんどである。これは、昭和56年6月に建築基準法が改正され、「新耐震基準」として壁量規定の見直しや、構造用合板や石膏ボード等の面材を用いた壁などが追加され、床面積あたりの必要壁長さや、軸組の種類・倍率が改定された。改正後に建てられた住宅などは、阪神・淡路大震災で倒壊などの被害が少なかったとされている。また、平成12年には建築基準法の大改正と品確法の施行により、地盤の地耐力による基礎構造(布基礎、ベタ基礎、杭基礎)が規定され、耐力壁の配置にバランス計算、もしくは偏心率計算が必要となり、筋交いの端部と耐力壁の脇の柱頭・柱脚の仕様やホールダウン金物などに関する基準化がなされている。これにより、地震などの水平力よる大きな柱の引抜き力(特に3階建ての1階柱の柱脚部など)に対し、基礎からアンカーが必要な15kN以上のホールダウン金物を設けなければならない場合がある。従って、特許文献1の外周基礎内に地盤面下で耐圧版を形成し、耐圧版上面の所定の箇所にPC製などの束石状体を植設することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎においても、15kN以上のホールダウン金物を設ける柱位置直下の束石状体には、要求される太さや埋設長さのアンカーボルトが必要とされる。
しかし、束石状のブロック体では要求される太さや埋設長さのアンカーボルトを設けることができず、このように工場生産の束石状体での対応は困難である。
また、逆T字状に構成した外周布基礎においては、底版のベース部と立ち上り部のコンクリートを2〜3回に分けて打設している。また、べた基礎工法や布基礎工法の場合の内部基礎は、布状の連続した基礎で構成されるため布状基礎の十字、T字の取り合い部で型枠ロスが生じ施工手間を必要とする。さらに、基礎内部の通風性が悪く湿気が停滞しカビや結露発生の恐れがある。
さらに、べた基礎工法や特許文献1に示す外周基礎底面部内側にハンチを設けるものにおいては、そのハンチ部分の根掘りが必要で土が崩れないように転圧しなければならず施工性が良くない。また、ハンチ部分にも鉄筋で補強が必要となるため、資材や加工手間が生じている。このほか、内部地中梁にもハンチを設けていることにより作業性が良くない。
【0006】
以上の現状により、本発明の基礎は、図1に示す耐圧版式グリッドポスト基礎1のI字状に構成した外周地中梁2と、外周基礎内の地盤面下に耐圧版3を形成する。ある程度の地耐力を有する地盤においては耐圧版の厚さの中に内部仮想地中梁4−1を設けることも可能とし、耐圧版3や内部地中梁4上面の所定の箇所のポスト5体内に、要求される埋設長さのホールダウン金物用アンカーボルト8−1を設けることができるポスト5を現場で形成する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を実現するべき、本発明は以下の構成のものを提供する。
【0008】
本発明に係る耐圧版式グリッドポスト基礎1は、外周基礎の下面に斜めのハンチを設けないI字状に構成した外周地中梁2の基礎内の地盤面下で耐圧版3を形成し、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版3と一体となる内部地中梁4を形成し、内部地中梁4および耐圧版3上面の所定の箇所にポスト5を形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0009】
また、耐圧版3の厚さの中に納まる所定の幅を有する内部仮想地中梁4−1を、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版3と一体に形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0010】
また、耐圧版3の上面より突出した形で所定の幅を有する内部地中梁4−2、または下面より突出した形で所定の幅を有する内部地中梁4−3を、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版3と一体に形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0011】
また、耐圧版3と一体に形成する内部地中梁4−1、4−2、4−3のレベルの位置は、本発明の基礎1の施工状況や本基礎1が配置される地盤地耐力の状況により選択可能であることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0012】
また、内部地中梁4の上面または耐圧版3の上面に位置するポスト5が、一体となるように内部地中梁4または耐圧版3に埋設されて成る、折り畳み可能な組立て鉄筋6を備えていることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎1の形成方法である。
【0013】
また、ポスト5を形成するための組み合わせて十字状またはI字状、T字状、O字状、□字状となる型枠7を備えていることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る基礎構造では、I字状に構成した外周地中梁基礎内の地盤面下で耐圧版を形成し、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版と一体となる内部地中梁を形成し、内部地中梁および耐圧版上面の所定の箇所にポストを形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎であり、外周地中梁、内部地中梁及びポストの形成方法である。外周基礎内部の土台及び柱を受ける基礎はポスト状基礎のため、外周地中梁の型枠ロスや施工手間を必要とせず、また、床下内部に湿気が停滞し、カビや結露の発生の恐れもない。
【0015】
また、べた基礎や特許文献1に示す底版部内側にハンチを設けるものにおいては、そのハンチ部分の根掘りが必要で土が崩れないように転圧しなければならず施工性が悪かった。しかし、本発明に係る基礎構造では、外周地中梁及び内部地中梁、耐圧版の全体で面として地耐力による反力を負担するので、I字状に構成した外周地中梁や斜めのハンチを必要としない内部地中梁の基礎とすることで余分なハンチを省略できる。特に図示しないが、寒冷地での冷橋による凍上の恐れも、板状断熱材の施工(公知のスカート断熱工法や基礎断熱工法)で防ぐことができるようになった。
さらに、ある程度の地耐力を有する地盤においては耐圧版の厚さの中で仮想地中梁を設けることも可能となるので、根掘り、鉄筋組みなどの施工性が大幅に向上して工期短縮となる。
しかし、軟弱地盤の柱状改良や杭地業を施した場合の内部地中梁はRC梁として設計するので、梁成を地盤面より下に大きくするか、耐圧版上面より上に大きくするなどの施工が必要となる。これらの内部地中梁レベルの配置位置の選定は、図21に示す傾斜地における基礎の施工状況や地盤表土地耐力の状況に合せて選択することが可能となる。この場合も地中梁にハンチを設ける必要はない。
【0016】
また、本発明に係るものは、内部地中梁上面や耐圧版上面に位置するポストが、内部地中梁・耐圧版と一体となるように埋設されて成る、折り畳み可能な組立て鉄筋を備えていることで、ポスト自体の耐震性が大幅に向上し、耐圧版式グリッドポスト基礎及びポストの形成を容易にすることができる。さらにポスト体内に要求される埋設長さのホールダウン金物用アンカーボルトを所定の位置に容易に埋設することができる。
【0017】
また、本発明に係るものは、耐圧版及び内部地中梁の上面に位置するポストが、耐圧版及び内部地中梁と一体となるようにポストを形成するための組み合わせて十字状及びI字状、T字状、O字状、□字状となる型枠を備えていることにより、基礎立ち上り部の連続した型枠の取り付けが外周部だけで済むため大幅な工期短縮となる。
なお、ポストを形成するための型枠は、転用回数が多い型枠用合板型枠、FRP製型枠、鋼製型枠や、取り外し不要のGRC製型枠などとするとよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】は、本発明の一例を示す全体の外観斜視図である。
【図2】は、本発明の一例を示す主要部の断面図である。
【図3】は、本発明の一例を示す内部地中梁の断面図である。
【図4】は、本発明の一例を示す内部地中梁の断面図である。
【図5】は、本発明の十字ポスト用の折り畳み式鉄筋の一例を示す外観斜視図である。
【図6】は、本発明のI字ポスト用の折り畳み式鉄筋の一例を示す外観斜視図である。
【図7】は、本発明の折り畳み式鉄筋のコネクターの一例を示す外観斜視図である。
【図8】は、本発明のポストを形成するための十字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図9】は、ポスト型枠の柱状体と側壁パネルの取り付け一例を示す外観斜視図である。
【図10】は、ポスト型枠の側壁パネル同士の取り付け一例を示す外観斜視図である。
【図11】は、本発明のポストを形成するためのI字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図12】は、本発明のポストを形成するための十字状型枠の他の実施例を示す外観斜視図である。
【図13】は、本発明のポストを形成するためのI字状型枠の他の実施例を示す外観斜視図である。
【図14】は、本発明のポストを形成するためのT字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図15】は、本発明のポストを形成するためのO字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図16】は、本発明のポストを形成するための□字状型枠の一例を示す外観斜視図である。
【図17】は、本発明のポストに用いるホールダウン金物用アンカーボルトと土台用アンカーボルトを示す外観斜視図である。
【図18】は、十字状型枠にアンカーボルトをセットした状態を示す外観斜視図である。
【図19】は、I字状型枠にアンカーボルトをセットした状態を示す外観斜視図である。
【図20】は、本発明の十字ポストに土台を設置し、柱を立てて、ホールダウン金物を取り付けた状態を示す外観斜視図である。
【図21】は、本基礎の傾斜地における一例を示す全体の外観斜視図である。
【図22】は、布基礎工法の一例を示す全体の外観斜視図である。
【図23】は、べた基礎工法の一例を示す全体の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
具体的実施例を以下に示し、図面を参照にして本発明の実施の形態を説明する。
本発明による図1に示す耐圧版式グリッドポスト基礎1は、低層建築物の鉄骨造や木造の基礎に好適である。ここでは、木造建築物の基礎に用いた場合で説明する。
【実施例】
【0020】
図1に示した耐圧版式グリッドポスト基礎1は、I字状に構成した外周地中梁2と、基礎内の地盤面下で形成された耐圧版3と、ある程度の地耐力を有する地盤での仮想地中梁4−1と、耐圧版上面の所定の箇所にポスト5を形成することを特徴とした構成となっている。ポストの形状は十字ポスト5−1とI字ポスト5−2の形成方法がある。この他、T字ポスト7−3やO字ポスト7−4、□字ポスト7−5の形成も可能である。
【0021】
図2に示すものは耐圧版式グリッドポスト基礎1の断面を示す図であるが、鉄筋の表示は省略している。断面形状がI字状に構成した外周地中梁2と、基礎内の地盤面下で形成された耐圧版3が鉄筋で一体構造となっている。また、ある程度の地耐力を有する地盤での仮想地中梁4−1として耐圧版3の中に所定の耐力を保有可能な主筋の本数及び帯筋を平らに設けた地中梁を一体形成する。さらに、耐圧版3及び内部地中梁4−1上面の所定の箇所にポスト5を所望する十字ポスト5−1またはI字ポスト5−2などを形成する。
図3に示すものは、地盤の柱状改良や杭地業を施した場合などのRC梁としての内部地中梁4−2で、梁成を地盤面より下に大きくする。この場合ハンチを設ける必要はない。
図4に示すものは、地盤の柱状改良や杭地業を施した場合や傾斜地における基礎などのRC梁としての内部地中梁4−3で、梁成を耐圧版3上面より上に大きくする。
以上に示すように耐圧版3と一体に形成する内部地中梁4のレベルの配置位置を決定するものの一例として、図21に示す傾斜地における外週基礎底版に段差を設けて施工しなければならないなどの状況や、基礎が配置される地盤表土の地耐力の状況や杭地業状況などにより選択可能であることを特徴としている。
【0022】
図5に示すものは内部地中梁4や耐圧版3の上面に位置するポスト5が、内部地中梁4や耐圧版と一体となるように耐圧版に埋設されて成る、ポストに適合する折り畳み可能な組み立て鉄筋6を示し、十字ポスト5−1用鉄筋6−1を示している。
【0023】
ここで、十字ポスト5−1用鉄筋6−1は、内部地中梁4や耐圧版3に定着して主筋となるL字状の縦筋6aと横筋6bで構成され、組み立てられた状態で上面から見て左右に回転して折り畳み可能なフック6cや図7に示す折り畳み可能とする回転式コネクター6dなどを有する構成となっている。これにより、製造、運搬が容易となる。
また、図6に示すI字ポスト5−2用鉄筋6−2は、内部地中梁4や耐圧版3に定着して主筋となるL字状の縦筋6aと横筋6bで構成され、組み立てられた状態で正面から見て左右に折り畳み可能となる図7に示す回転式コネクター6dなどを有す構成となっている。これにより、製造、運搬が容易となる。特に図示しないが、T字ポスト7−3用やO字ポスト7−4用、□字ポスト7−5用の鉄筋も同様である。
【0024】
図8に示すものは、十字ポスト5−1を形成するための組み合わせて十字となる十字状型枠7−1である。また、図11に示すものは、I字ポスト5−2を形成するための組み合わせてI字となるI字状型枠7−2を示している。この場合、型枠の素材は、転用回数を多く用いられる型枠用合板、FRP製、鋼製や、取り外し不要のGRC製などとすることができるが、ここではFRP製型枠を用いた場合で説明する。図9及び図10に示すコーナー柱状体7aと側壁パネル7bで構成され、コーナー柱状体7aと側壁パネル7bはボルト及びナットで接合し、側壁パネル7b同士はジョイントコネクター7cを側壁パネル7b同士の穴に差込、上又は下に回すことで締め付けられて固定されるように構成されている。
また、図12、図13に示すものはコーナー柱状態7aを用いない場合の他の実施例を示す。図示しないが、型枠7を組み合わせた後に単管とホームタイにて固定するものとする。
また、図14のT字状型枠7−3、図15のO字状型枠7−4、図16の□字状型枠7−5での実施も可能である。
【0025】
図17に示すものは、ポスト5に用いるホールダウン金物用アンカーボルト8−1と土台用アンカーボルト8−2を示し、図18は十字状型枠7−1にセットした状態を示し、図19はI字状型枠7−2にセットした状態を示す。また、特に図示しないが、この時、市販のアンカーボルトの専用ホルダーなどを用いると施工性と精度がよい。
また、図20に示すものは十字ポスト5−1に土台9を設置し、柱10を建て、ホールダウン金物11を取り付けた状態を示し、なお、特に図示しないが、I字ポスト5−27や、T字状型枠7−3、O字状型枠7−4、□字状型枠7−5を用いた場合も同様とする。
【符号の説明】
【0026】
1 耐圧版式グリッドポスト基礎
2 外周地中梁
3 耐圧版
4 地中梁
5 ポスト
6 組立て鉄筋
7 ポスト型枠
8 土台
9 柱
10ホールダウン金物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
I字状に構成した外周地中梁基礎内の地盤面下で耐圧版を形成し、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版と一体となる内部地中梁を形成し、内部地中梁上面及び耐圧版上面の所定の箇所にポストを形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法であって、以下の構成を有する。
前記耐圧版の厚さの中に納まる所定の幅を有する前記内部地中梁を、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版と一体に形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
前記耐圧版の上面または下面より突出した形で所定の幅を有する前記内部地中梁を、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版と一体に形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
前記耐圧版と一体に形成する前記内部地中梁のレベルの配置位置は、状況により選択可能であることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
前記内部地中梁の上面または前記耐圧版の上面に位置する前記ポストが、一体となるように内部地中梁または耐圧版に埋設されて成る、折り畳み可能な組立て鉄筋を備えていることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
前記ポストを形成するための組み合わせて十字状またはI字状、T字状、O字状、□字状となる型枠を備えていることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
【請求項1】
I字状に構成した外周地中梁基礎内の地盤面下で耐圧版を形成し、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版と一体となる内部地中梁を形成し、内部地中梁上面及び耐圧版上面の所定の箇所にポストを形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法であって、以下の構成を有する。
前記耐圧版の厚さの中に納まる所定の幅を有する前記内部地中梁を、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版と一体に形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
前記耐圧版の上面または下面より突出した形で所定の幅を有する前記内部地中梁を、所定のグリッドとなる箇所に耐圧版と一体に形成することを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
前記耐圧版と一体に形成する前記内部地中梁のレベルの配置位置は、状況により選択可能であることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
前記内部地中梁の上面または前記耐圧版の上面に位置する前記ポストが、一体となるように内部地中梁または耐圧版に埋設されて成る、折り畳み可能な組立て鉄筋を備えていることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
前記ポストを形成するための組み合わせて十字状またはI字状、T字状、O字状、□字状となる型枠を備えていることを特徴とする耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2010−203215(P2010−203215A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72763(P2009−72763)
【出願日】平成21年2月28日(2009.2.28)
【出願人】(593053977)ジェイ建築システム株式会社 (13)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月28日(2009.2.28)
【出願人】(593053977)ジェイ建築システム株式会社 (13)
【Fターム(参考)】
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