説明

耳の疾患と疾病を処置するための耳の製剤と関連する応用

本明細書に開示されているものは、免疫調節剤と耳圧調節剤とによる、耳の疾患の処置のための組成物と方法とである。これらの方法では、耳の組成物と製剤とは、中耳及び/又は内耳標的エリアへの免疫調節及び/又は耳圧力調節を行う組成物と製剤との直接適用を通じて、又は、中耳及び/又は内耳構造への潅流を介して、耳の疾患に冒されている個人に局所的に投与される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療上有効な量の免疫調節性の剤を、与えるように処方された耳の疾患又は疾病の治療に用いる医薬組成物であって、
前記製剤は、
約0.2乃至約6重量%の間の免疫調節剤、又は、その薬学的に許容できるプロドラッグ又は塩と、
約16乃至21重量%の間の、一般式E106P70E106のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・トリブロックコポリマーと、
約6.0乃至約7.6の間の適切なpHの外リンパを与えるように緩衝された、適切な量の滅菌水と、
免疫調節剤の実質少量の分解生成物と、を備えており、
医薬組成物は、約250乃至320mOsm/Lの間の適切なモル浸透圧濃度の外リンパと、製剤1gあたり約50コロニー形成単位(cfu)未満の剤と、被験者の体重1kgあたり約5エンドドキシンユニット(EU)未満のものと、を有している、
ことを特徴とする医薬組成物。
【請求項2】
前記免疫調節剤は、少なくとも3日かけて製剤から放出される、
ことを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記医薬組成物は、医薬組成物は、耳に許容可能な熱可逆性ゲルである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・トリブロックコポリマーは、生分解性のものである、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の組成物。
【請求項5】
粘膜付着性のものを更に備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の組成物。
【請求項6】
製剤は、穿孔エンハンサーを更に備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
製剤は、増粘剤を更に備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の組成物。
【請求項8】
製剤は、色素を更に備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の組成物。
【請求項9】
注射針と注射器、ポンプ、マイクロ・インジェクション装置、ウィック、スポンジ剤を形成しているインサイツ、又は、それらの組み合わせ、から選択された薬物送達装置を更に備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の組成物。
【請求項10】
免疫調節剤又はその薬学的に許容できる塩は、制限された、全身放出、全身毒性、わずかなPK特性、又は、それらの組み合わせを、有しており、又は、全く有していない、
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の組成物。
【請求項11】
免疫調節剤は、遊離塩基、塩、プロドラッグ、又は、それらの組み合わせの形式をとる、
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の組成物。
【請求項12】
免疫調節剤は、多粒子状物質を備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の組成物。
【請求項13】
免疫調節剤は、本質的に、微粒子化された粒子の形式のものである、
ことを特徴とする請求項12記載の組成物。
【請求項14】
免疫調節剤は、抗腫瘍壊死因子(TNF)剤、カルシニューリンインヒビター、IKKインヒビター、インターロイキンインヒビター、TNF酵素変換(TACE)インヒビター、又は、Toll様受容体インヒビター、である、
ことを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の組成物。
【請求項15】
前記免疫調節剤、又は、その薬学的に許容できる塩、遊離塩基、プロドラッグ、その組み合わせ、を即時放出剤として備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の組成物。
【請求項16】
追加の治療薬を更に備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の組成物。
【請求項17】
追加の治療薬は、Na/K ATPアーゼモジュレータ、化学療法薬、コラーゲン、ガンマグロブリン、インターフェロン、抗菌剤、抗生物質、局所麻酔剤、血小板活性化因子アンタゴニスト、一酸化窒素合成酵素インヒビター、抗回転性めまい剤、バソプレッシンアンタゴニスト、抗ウィルス剤、制吐剤、又は、それらの組み合わせたもの、である、
ことを特徴とする請求項16記載の組成物。
【請求項18】
組成物のpHは、約6.0乃至約7.6の間である、
ことを特徴とする請求項1乃至17の何れかに記載の組成物。
【請求項19】
一般式E106P70E106のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・トリブロックコポリマーの増粘剤に対する率は、約40:1から約10:1である、
ことを特徴とする請求項1乃至18の何れかに記載の組成物。
【請求項20】
増粘剤は、カルボキシメチルセルロースである、
ことを特徴とする請求項19記載の組成物。
【請求項21】
耳の疾患又は疾病は、メニエール病、突然の感音難聴、騒音性難聴、加齢による難聴、自己免疫による耳疾患、又は、耳鳴り、である、
ことを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項22】
耳の疾患又は疾病を処置するための方法であって、該方法は、それを必要とする個人に投与する工程を備えており、
鼓室内組成物が、
約0.2乃至約6重量%の間の免疫調節剤、又は、その薬学的に許容できるプロドラッグ又は塩と、
約16乃至約21重量%の間の、一般式E106P70E106のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・トリブロックコポリマーと、
約6.0乃至約7.6の間の適切なpHの外リンパを与えるように緩衝された、適切な量の滅菌水と、
免疫調節剤の実質少量の分解生成物と、を備えており、
医薬組成物は、約250乃至320mOsm/Lの間のモル浸透圧濃度の外リンパと、製剤1gあたり約50コロニー形成単位(cfu)未満の剤と、被験者の体重1kgあたり約5エンドドキシンユニット(EU)未満のものと、を有している、
ことを特徴とする方法。
【請求項23】
免疫調節剤は、抗腫瘍壊死因子(TNF)剤であり、カルシニューリンインヒビター、IKKインヒビター、インターロイキンインヒビター、TNF酵素変換(TACE)インヒビター、又は、Toll様受容体インヒビター、である、
ことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
免疫調節剤は、少なくとも3日間かけて組成物から放出される、ことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項25】
組成物は、正円窓を横切って投与される、
ことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項26】
耳の疾患又は疾病は、メニエール病、突然の難聴、加齢による難聴、騒音性難聴、自己免疫による耳疾患、又は、耳鳴り、である、
ことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項27】
治療上有効な量の耳圧調節剤を、与えるように処方された耳の疾患又は疾病の治療に用いる医薬組成物であって、
前記製剤は、
約0.2乃至約6重量%の間の耳圧調節剤、又は、その薬学的に許容できるプロドラッグ又は塩と、
約16乃至約21重量%の間の、一般式E106P70E106のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・トリブロックコポリマーと、
約6.0乃至約7.6の間の適切なpHの外リンパを与えるように緩衝された、適切な量の滅菌水と、
耳圧調節剤の実質少量の分解生成物と、を備えており、
医薬組成物は、約250乃至320mOsm/Lの間の適切なモル浸透圧濃度の外リンパと、製剤1gあたり約50コロニー形成単位(cfu)未満の剤と、被験者の体重1kgあたり約5エンドドキシンユニット(EU)未満のものと、を有している、
ことを特徴とする医薬組成物。
【請求項28】
耳圧調節剤は、少なくとも3日間かけて製剤から解放される、
ことを特徴とする請求項27記載の組成物。
【請求項29】
医薬組成物は、耳に許容可能な熱可逆性ゲルである、
ことを特徴とする請求項27又は28に記載の組成物。
【請求項30】
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・トリブロックコポリマーは、生分解性のものである、
ことを特徴とする請求項27乃至29の何れかに記載の組成物。
【請求項31】
製剤は、粘膜付着性を更に備えている、
ことを特徴とする請求項27乃至30の何れかに記載の組成物。
【請求項32】
正円窓膜穿孔エンハンサーを更に備えている、
ことを特徴とする請求項27乃至31の何れかに記載の組成物。
【請求項33】
増粘剤を更に備えている、
ことを特徴とする請求項27乃至32の何れかに記載の組成物。
【請求項34】
色素を更に備えている、
ことを特徴とする請求項27乃至33の何れかに記載の組成物。
【請求項35】
注射針と注射器、ポンプ、マイクロ・インジェクション装置、ウィック、スポンジ剤を形成しているインサイツ、又は、それらの組み合わせ、から選択された薬物送達装置を更に備えている、
ことを特徴とする請求項27乃至34の何れかに記載の組成物。
【請求項36】
耳圧調節剤、又は、薬学的に許容できるその塩は、制限された、全身放出、全身毒性、わずかなPK特性、又は、それらの組み合わせを、有しており、又は、全く有していない、
ことを特徴とする請求項27乃至35の何れかに記載の組成物。
【請求項37】
耳圧調節剤は、遊離塩基、塩、プロドラッグ、又は、それらの組み合わせの形式をとる、
ことを特徴とする請求項27内妻36の何れかに記載の組成物。
【請求項38】
耳圧調節剤は、多粒子状物質を備えている、
ことを特徴とする請求項27乃至37の何れかに記載の組成物。
【請求項39】
耳圧調節剤は、本質的に、微粒子化された粒子の形式のものである、
ことを特徴とする請求項38記載の組成物。
【請求項40】
耳圧調整剤は、アクアポリンモジュレータ、エストロゲン関連の受容体βモジュレータ、ギャップ結合タンパク質モジュレータ、NMDA受容体モジュレータ、浸透圧利尿剤、プロゲステロン受容体モジュレータ、プロスタグランジンモジュレータ、又は、バソプレッシン受容体モジュレータである、
ことを特徴とする請求項27乃至39の何れかに記載の組成物。
【請求項41】
即時放出剤として、耳圧調節製剤、又は、その薬学的に許容できる塩、を更に備えている、
ことを特徴とする請求項27乃至40の何れかに記載の組成物。
【請求項42】
追加の治療薬を更に備えている、
ことを特徴とする請求項27乃至41の何れかに記載の組成物。
【請求項43】
追加の治療薬は、Na/K ATPアーゼモジュレータ、化学療法薬、コラーゲン、ガンマグロブリン、インターフェロン、抗菌剤、抗生物質、局所麻酔剤、血小板活性化因子アンタゴニスト、一酸化窒素合成酵素インヒビター、抗回転性めまい剤、バソプレッシンアンタゴニスト、抗ウィルス剤、制吐剤、又は、それらの組み合わせたもの、である、
ことを特徴とする請求項42記載の組成物。
【請求項44】
組成物のpHは、約7.0乃至約7.6の間である、
ことを特徴とする請求項27乃至43の何れかに記載の組成物。
【請求項45】
一般式E106P70E106のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・トリブロックコポリマーの増粘剤に対する率は、約40:1から約10:1である、
ことを特徴とする請求項27乃至44の何れかに記載の組成物。
【請求項46】
増粘剤は、カルボキシメチルセルロースである、
ことを特徴とする請求項45記載の組成物。
【請求項47】
耳の疾患又は疾病は、メニエール病、突然の難聴、加齢による難聴、騒音性難聴、自己免疫による耳疾患、又は、耳鳴り、である、
ことを特徴とする請求項46記載の組成物。
【請求項48】
耳の疾患又は疾病を処置する方法であって、該方法は、それを必要とする個人に投与する工程を備えており、
鼓室内組成物が、
約0.2乃至約6重量%の間の耳圧調節剤、又は、その薬学的に許容できるプロドラッグ又は塩と、
約16乃至約21重量%の間の、一般式E106P70E106のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・トリブロックコポリマーと、
約6.0乃至約7.6の間の適切なpHの外リンパを与えるように緩衝された、適切な量の滅菌水と、
耳圧調節剤の実質少量の分解生成物と、を備えており、
医薬組成物は、約250乃至320mOsm/Lの間のモル浸透圧濃度の外リンパと、製剤1gあたり約50コロニー形成単位(cfu)未満の剤と、被験者の体重1kgあたり約5エンドドキシンユニット(EU)未満のものと、を有している、
ことを特徴とする方法。
【請求項49】
耳圧調節剤は、アクアポリンモジュレータ、エストロゲン関連の受容体βモジュレータ、ギャップ結合タンパク質モジュレータ、NMDA受容体モジュレータ、浸透圧利尿剤、プロゲステロン受容体モジュレータ、プロスタグランジンモジュレータ、又は、バソプレッシン受容体モジュレータである、
ことを特徴とする請求項48記載の方法。
【請求項50】
耳圧調整剤は、少なくとも3日間かけて放出される、
ことを特徴とする請求項48記載の方法。
【請求項51】
組成物は、正円窓を通って投与される、
ことを特徴とする請求項48記載の方法。
【請求項52】
耳の疾患又は疾病は、メニエール病、突然の感音難聴、加齢による難聴、騒音性難聴、自己免疫による耳疾患、又は、耳鳴り、である、
ことを特徴とする請求項48記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−518195(P2011−518195A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505264(P2011−505264)
【出願日】平成21年4月21日(2009.4.21)
【国際出願番号】PCT/US2009/041320
【国際公開番号】WO2009/132050
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(510278025)オトノミ―,インク. (7)
【出願人】(507403078)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (2)
【Fターム(参考)】