説明

聴力チェック用装置

【課題】会話音レベルの大きさの音について、聞こえるのか聞こえないのかを容易に自分で測り知ることができる聴力チェック用の測定装置を提供する。
【解決手段】音源に500〜2,000Hzの連続震音発生器1と出力レベル設定器2を備え、スピーカ6からSPLレベルの60dBの音とSPL80dBの音が発生できる2つの出力スイッチ3、4を備えたことを特徴とする聴力チェック用装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は聴力チェック用の装置に関するものである
【背景技術】
【0002】
従来の聴力検査は純音オージオメータJIS T1201により規定された個々の純音周波数について聴力レベルHL(Hearing Level)5dBステップで断続器を併用して最小可聴閾値を求める検査であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
聴力の検査は従来からJISに規定の125,250,500,1000,2000,4000,8000Hzの純音で、必要な周波数ごとに規定の気導受話器を用い、HL5dBステップで最小可聴閾値検査が検者によって行われているが、この検査は最小可聴閾値検査であり、通常の会話で言葉が聞こえるか否かについては検者にも分からない検査であった。
本発明は会話音レベルの大きさの音について、聞こえるのか聞こえないのかを容易に自分で測り知ることができる聴力チェック用の測定装置である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
音源を会話音の成分の主たる帯域500〜2,000Hz又は500〜4,000Hzの連続震音(Warble Tone)とし(以降500〜2,000Hzと記す)、スピーカによる音場検査とした。検査音のレベルはSPLレベル(Sound Pressure level)とした。SPL60dBと80dBの2つの大きさの音を発生できる2つのスイッチからなる構成としたことを特徴とする聴力チェック用装置である。
【発明の効果】
【0005】
検査音を500〜2,000Hzの連続震音で、スピーカによる音の強さを通常会話音の小さめの音に相当するSPL60dB程度の音と通常の会話音の大きめの音に相当するSPL80dB程度音の2つに設定したため、自分の聞こえが通常の会話音が良く聞こえるか否かを容易に自分で測って知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の例について図1本発明の構成図を用いて説明する。
1は変調度10%で500Hz〜2、000Hzをスイープ時間4秒で連続して発振し、0.5秒間停止の繰り返しの震音発生器である。
2は出力レベル設定機、3は60dB音出力スイッチ、4は80dB音出力スイッ5はパワーアンプ、6はスピーカである。
スピーカによる検査は周囲の騒音の影響を受けるので騒がしい所での検査は困難であるが、騒音の程度により出力レベルをそれぞれ±10dB程度の変更で使用可とすることが出来る。
本発明は図1に示す構成であり、検者を必要とせず、自分で自分の聞こえを容易にはかり知ることができる新しい方式の検査器である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の構成図
【符号の説明】
【0008】
1 連続震音発生器
2 出力レベル設定器
3 60dB音出力スイッチ
4 80dB音出力スイッチ
5 パワーアンプ
6 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音源に500〜2,000Hzの連続震音発生器を備え、スピーカによる出力音圧レベルをSPL60dBの会話音の小さめな音と通常の会話音では大きめな音SPL80dBの音を発生できる2つの出力スイッチ備えた聴力チェック用装置。

【図1】
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【公開番号】特開2009−291585(P2009−291585A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−176317(P2008−176317)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【出願人】(000114237)ミミー電子株式会社 (14)
【Fターム(参考)】