説明

肩掛け式作業機及びそのためのジョイント

【課題】 弾性部材及びストラップを介して作業者の肩に伝えられる振動の更なる軽減を実現できる肩掛け式作業機及びそのためのジョイントを提供する。
【解決手段】 本発明は、肩掛け式作業機の操作桿(10)と作業者の肩(3)に掛けられるストラップとの間に設けられたジョイント(6)及びそれを有する肩掛け式作業機に関する。本発明によるジョイント(6)は、操作桿(10)に固定されたハンガ部(20)と、操作桿(10)からストラップへ振動が伝達されるのを防止する緩衝部(22)を有する。緩衝部(22)は、所定の方向(D)に力が付与されたときに最大の弾性力を発揮する弾性部材(38)を有し、この弾性部材(38)は、それが操作桿(10)の長手方向軸線(10b)を含む面と平行な面内を回動可能に且つ前記所定方向(D)に配向されるように、枢動軸(24)を介してハンガ部(20)に対して取付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機及びそのためのジョイントに関し、更に詳細には、肩に掛けられたストラップによって作業中に少なくとも機体の一部が支持される肩掛け式作業機及びそのためのジョイントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、肩掛け式刈払機等、作業者の肩に掛けられたストラップによって機体が支持される作業機が使用されている。例えば、一般的な肩掛け式刈払機では、刈払機本体の操作桿と作業者の肩に掛けられたストラップとの間に、フック式のジョイントが設けられている。これは、作業中に前記操作桿を動かすとき、前記操作桿の延び方向を自在に変えられるようにするためである。また、前記刈払機の動力源であるエンジン等の振動や前記刈払機の回転刃が障害物に当たったときの衝撃が作業者側に伝わることを軽減するために、前記ジョイントに弾性部材を介装したものが知られており、その弾性部材として、例えば、コイルバネ(特許文献1及び2参照)、防振ゴム(特許文献2参照)、気体封入式の弾性部材(特許文献3)等を用いることが知られている。
【0003】
【特許文献1】実開平2−14920号公報 (第1図及び第6図)
【特許文献2】実開昭56−96929号公報 (第2図)
【特許文献3】実開昭53−53121号公報 (第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の肩掛け式刈払機では、前記操作桿と前記ストラップとが前記フックにより連結されているので、作業姿勢が変化したとき又は前記操作桿を動かしたときに、前記弾性部材に作用する力の向きが大きく変動することがあった。その結果、作業者の肩に伝わる前記刈払機の振動を軽減する前記弾性部材の機能が十分に発揮されない場合があり、更に、振動を軽減する必要があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、弾性部材及びストラップを介して作業者の肩に伝えられる振動の更なる軽減を実現できる、肩掛け式作業機及びそのためのジョイントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明によるジョイントは、肩掛け式作業機の操作桿と作業者の肩に掛けられるストラップとの間に設けられたジョイントであって、該ジョイントは、前記操作桿に固定されたハンガ部と、前記操作桿から前記ストラップへ振動が伝達されるのを防止するための緩衝部と、を有し、該緩衝部は、所定の方向に力が付与されたときに最大の弾性力を発揮する弾性部材を有し、該弾性部材は、作業中、前記操作桿の延び方向の変化に伴って、前記弾性部材が前記操作桿の長手方向軸線を含む面と平行な面内で回動可能に、且つ、前記所定方向に配向されるように、枢動軸を介して前記ハンガ部に対して取付けられていることを特徴としている。
【0007】
このように構成されたジョイントは、前記操作桿と前記ストラップとの間に設けられており、作業中に前記ジョイントの緩衝部の弾性部材に作用する力の方向は、通常、前記ストラップが引張られる方向と同じである。このとき、前記ストラップの引張り方向が前記弾性部材が配設された所定の方向に一致していれば、前記弾性部材は最大の弾性力(吸収性能)を発揮する。作業中、例えば作業姿勢が変化したとき、前記操作桿の延び方向が変化することにより、前記弾性部材に作用する力の方向が変化して、前記弾性部材の所定の方向から大きくずれることがある。しかしながら、本発明によるジョイントによれば、前記操作桿に固定されたハンガ部と前記弾性部材とは、該弾性部材が前記操作桿の長手方向軸線を含む面と平行な面内で互いに回動するように前記枢動軸を介して連結されているので、前記操作桿に対する延び方向の変化が効果的に規制され、前記弾性部材に作用する力の方向の変動を抑制することができる。これに対して、従来の肩掛け式作業機のジョイントでは、上述したように、前記弾性部材に作用する力の方向が無秩序に変動し、それにより、前記弾性部材の所定の方向に対する引張り力が作用する方向の変動がはなはだしく大きくなることがあった。これに対し、本発明によるジョイントは、前記弾性部材に作用する力の方向の変動を抑制して、前記弾性部材の所定の方向から大きくずれないように維持するので、前記弾性部材の所定の弾性力を最大に発揮させることができ、その結果、前記弾性部材及び前記ストラップを介して作業者の肩に伝えられる振動を、従来のジョイントよりも更に軽減することができる。
【0008】
本発明の実施形態において、好ましくは、前記ハンガ部及び前記緩衝部はそれぞれ、前記ハンガ部及び前記弾性部材が前記枢動軸を中心として互いに枢動するときに互いに摺接する対向面を有する。
このように構成されたジョイントでは、前記ストラップの前記操作桿に対する延び方向が変化して、前記ハンガ部及び前記弾性部材が前記枢動軸を中心として互いに枢動するとき、前記ハンガ部の対向面と前記緩衝部の対向面とが互いに摺接するので、前記弾性部材の前記操作桿に対する延び方向の変化が更に効果的に規制される。それにより、前記弾性部材に作用する力の方向の変動が更に効果的に抑制され、その結果、引張り力が作用する方向を前記弾性部材の所定の方向から大きくずれないように、更に安定的に維持することができる。
【0009】
本発明の実施形態において、好ましくは、前記緩衝部は、前記ハンガ部の前記対向面に摺接して前記枢動軸で枢動自在に連結されたハンガ側部材と、前記ストラップ側に設けられるストラップ側部材と、を有し、前記弾性部材は、前記ハンガ側部材と前記ストラップ側部材との間に介在されており、前記ハンガ側部材は、前記ハンガ部の前記対向面に摺接する前記対向面を有するブリッジ部分と、二つの脚部分を有するコの字形をなし、前記二つの脚部分はそれぞれ、それらを貫いて延びる前記所定の方向に一致せしめた貫通孔を有し、前記ストラップ側部材は、前記ハンガ側部材の前記一対の貫通孔を貫通して延びる直線部分を有し、該直線部分は、前記二つの脚部分の間に前記弾性部材を係止する係止部を有し、前記弾性部材は、前記ハンガ側部材の前記ストラップ側の前記脚部分と前記係止部との間に、且つ、前記直線部分に沿って配置される。
このように構成されたジョイントでは、前記緩衝部が、コの字型のハンガ側部材を有し、該ハンガ部材の前記二つの脚部が、それらを貫いて延びる前記所定の方向に一致せしめた前記貫通孔を有し、前記緩衝部のストラップ側部材の直線部分が、前記一対の貫通孔を貫通して延びているので、前記ハンガ部材に対する前記ストラップ側部材の移動方向が前記ストラップに向かって直線方向に規制されている。従って、前記弾性部材に作用する力の方向が大きく変動しても、引張り力が作用する方向を、前記弾性部材の所定の方向から大きくずれないように、更に安定的に維持することができる。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明による肩掛け式作業機は、前記ジョイントを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明による肩掛け式作業機及びそのためのジョイントは、弾性部材及びストラップを介して作業者の肩に伝えられる振動の更なる軽減を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明による肩掛け式作業機の一つの実施形態である肩掛け式刈払機を説明する。図1は、本発明の実施形態である肩掛け式刈払機とそれを取り扱う作業者の概略図であり、図2は、図1の肩掛け式刈払機のジョイントの正面図であり、図3は、その左側面図である。図4は、操作桿が傾いているときの図1の肩掛け式刈払機のジョイントの正面図である。
【0013】
図1に示すように、肩掛け式刈払機1は、刈払機本体2と、作業者の肩3に掛けられたストラップ4と、前記刈払機本体2と前記ストラップ4の下端4aとの間に設けられたジョイント6を有している。前記ストラップ4と前記ジョイント6との間には、作業中に異常事態が生じたとき等に前記ストラップ4から前記刈払機本体2を分離することができる、適宜の構成の緊急離脱装置8が介装されていることが好ましい。
前記刈払機本体2は、前記ジョイント6と連結され且つ作業者の後方から前方に斜め下方に延びる中空の操作桿10と、該操作桿10の後方に配置された空冷2サイクルガソリンエンジン等よりなる駆動部12と、該エンジン式駆動部12の動力を伝達するために前記操作桿10の内部に挿通された伝動軸5と、前記操作桿10の前端部10aに取付けられ且つ前記伝動軸5と作動的に連結された回転刃14と、該回転刃14の前記作業者側を覆う飛散防護カバー16と、前記操作桿10に取付けられたハンドル18と、を有している。
【0014】
図2〜図4に示すように、前記ジョイント6は、前記刈払機本体2の前記操作桿10に適宜の手段で固定されたハンガ部20と、前記操作桿10から前記ストラップ4へ振動が伝達されるのを防止するための緩衝部22と、を有している。前記ハンガ部20と前記緩衝部22とは、枢動軸24を介して互いに枢動可能に連結されている。前記枢動軸24の軸線24aは、前記ストラップ4の延び方向(引張り力が作用する方向であり、通常は地面Gに向かう鉛直方向)Dと垂直の方向に延びている。
前記緩衝部22は、所定の方向に力が付与されたときに最大の弾性力を発揮する弾性部材38を有し、該弾性部材38は、使用中、前記ストラップ4の前記操作桿10に対する前記延び方向Dの変化に伴って、前記弾性部材38が前記操作桿10の長手方向軸線10bを含む面と平行な面内で回動可能に、且つ、前記所定の方向が前記ストラップ4の延び方向(前記下端4aに作用する力の方向)Dに一致して配向されるように、前記枢動軸24を介して前記ハンガ部20に対して取付けられている。また、前記ハンガ部20及び前記緩衝部22はそれぞれ、前記ハンガ部20及び前記弾性部材38が前記枢動軸24を中心として互いに枢動するときに互いに摺接する対向面30、40を有している。該対向面30、40は、前記操作桿10の前記長手方向軸線10bを含む面(通常は鉛直面)と平行である。
具体的には、前記ハンガ部20は、前記操作桿10の長手方向軸線10bの方向に沿って前後に摺動させることができ、且つ、所望の位置で前記操作桿10に対して固定することができるホルダ26と、該ホルダ26に固定されたプレート28を有している。該プレート28は、前記操作桿10の前記長手方向軸線10bを含む鉛直面と平行であり、且つ、前記緩衝部22に対向する前記対向面30を有し、該対向面30には、前記枢動軸24が挿通される枢動用孔32が穿設されている。
【0015】
前記緩衝部22は、前記ハンガ部20の前記対向面30に対して前記枢動軸24で枢動自在に連結されたハンガ側部材34と、前記ストラップ4側に設けられるストラップ側部材36と、前記ハンガ側部材34と前記ストラップ側部材36との間に介在された前記弾性部材であるコイルバネ38と、を有している。本実施形態では、前記ハンガ側部材34は、鋼板材で形成され、ブリッジ部分34aと、上下二つの脚部分34b、34cを有するコの字形をなしている。前記ブリッジ部分34aは、前記ハンガ部20の前記対向面30と摺接する前記対向面40を有し、該対向面40には、前記プレート28の前記枢動用孔32と整列し、且つ、前記枢動軸24が挿通される枢動用孔42が穿設されている。また、前記二つの脚部分34b、34cはそれぞれ、それらを貫いて延びる前記所定の方向Dに一致せしめた貫通孔44、46を有している。
なお、前記枢動軸24は、前記上下二つの脚部分34b、34cの中間位置に対応した前記ブリッジ部分34の中心に挿通され、前記プレート28を枢動自在に連結する両端潰しリベットとして固着されている。
前記ストラップ側部材36は、丸鋼棒材で形成され、前記ハンガ側部材34の前記上下一対の貫通孔44、46を貫通して延びる直線部分36aと、前記ストラップ4又は前記緊急離脱装置8と連結されるループ部分36bと、を有している。前記ストラップ側部材36の前記直線部分36aは、前記貫通孔44、46に上下摺動可能に嵌合し、前記ハンガ側部材34に対して前記直線部分36a周りに回転可能である。該直線部分36aは前記コイルバネ38の中心を通り、前記二つの脚部分34b、34cの間に圧縮状に嵌め込まれた前記コイルバネ38を係止する係止部48を、前記下側の脚部分34cと前記コイルバネ38の下端38aとの間に有している。本実施形態では、該係止部48は、前記直線部分36aを貫通する貫通孔48aと、該貫通孔48aに挿入されたベーターピン等のピン48bによって構成されている。
【0016】
次に、本発明の実施形態である肩掛け式刈払機の作用を説明する。
先ず、作業者に合わせて、前記ストラップ4の長さ、前記ハンガ部20及び前記ハンドル18の前後位置を調節して、図1に示すごとく、手放し状態で、前記回転刃14が地面Gから数cm上方で平行になるように前記機体2を支持する。
続いて、前記エンジン式駆動部12を作動させると、その動力が前記伝動軸5を介して前記回転刃14に伝達され、前記回転刃14を回転させる。前記エンジン駆動部12及び前記伝動軸5からの振動が、前記ジョイント6、前記緊急離脱装置8、前記ストラップ4を介して作業者の肩3に伝わっていくが、前記ジョイント6の前記コイルバネ38が前記係止部48で押し上げられることによって、その振動が効果的に軽減される。前記コイルバネ38に作用する力の向きは、通常、前記ストラップ4の延び方向(地面G方向)で、前記コイルバネ38の前記所定方向Dに一致している。
作業中、前記ハンドル18によって前記操作桿10を大きく操作したり、作業姿勢が大きく変化したりすることにより、前記ストラップ4の前記操作桿10に対する延び方向Dが変化すると、その変位は、前記ストラップ4の前記下端4aと前記ループ部分36bとの間で吸収されるとともに、前記ハンガ部20と前記緩衝部22とは、前記枢動軸24を介して互いに枢動し、前記弾性部材38が前記操作桿10の前記長手方向軸線10bを含む面と平行な面内で回動する。また、それと同時に、前記ハンガ部20の前記プレート28の前記対向面30と前記緩衝部22のハンガ側部材34の前記対向面40とが互いに摺接する。それにより、前記ハンガ部20と前記緩衝部22との間の相対移動の方向が適宜に規制され、前記コイルバネ38の前記操作桿10に対する延び方向Dの変化が効果的に規制される。このため、前記コイルバネ38に作用する力の向きDの変動が抑制され、前記ストラップ4の引張り方向Dが前記コイルバネ38の所定の方向Dに維持され、コイルバネ38は最大の弾性力を発揮する。その結果、作業者の肩3に伝えられる振動がより効果的に軽減される。
【0017】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
上記実施形態では、弾性部材としてコイルバネ38を採用したが、作業者の肩に伝わる振動を軽減することができれば、ゴム材料、気体封入式の弾性部材を採用してもよい。
また、上記実施形態では、前記ハンガ側部材34を前記ハンガ部20から片持ち式に延びる前記枢動軸24によって支持しているが、ハンガ部から両持ち式に延びる枢動軸によってハンガ側部材を支持してもよい。また、ハンガ部に対する枢動軸の位置は任意であり、例えば、枢動軸の軸線が前記操作桿10の軸線10bと交わるように枢動軸を配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態である肩掛け式刈払機と作業者の概略図である。
【図2】図1の肩掛け式刈払機のジョイントの正面図である。
【図3】図1の肩掛け式刈払機のジョイントの左側面図である。
【図4】操作桿が傾いているときの図1の肩掛け式刈払機のジョイントの正面図である。
【符号の説明】
【0019】
1 肩掛け式刈払機(肩掛け式作業機)
3 作業者の肩
4 ストラップ
6 ジョイント
10 操作桿
10b 長手方向軸線
20 ハンガ部
22 緩衝部
24 枢動軸
30 対向面
34 ハンガ側部材
34a ブリッジ部分
34b 脚部分
34c 脚部分
36 ストラップ側部材
36a 直線部分
38 コイルバネ(弾性部材)
40 対向面
44 貫通孔
46 貫通孔
48 係止部
D 所定の方向(延び方向)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
肩掛け式作業機(1)の操作桿(10)と作業者の肩(3)に掛けられるストラップ(4)との間に設けられたジョイント(6)であって、
該ジョイント(6)は、前記操作桿(10)に固定されたハンガ部(20)と、前記操作桿(10)から前記ストラップ(4)へ振動が伝達されるのを防止するための緩衝部(22)と、を有し、該緩衝部(22)は、所定の方向(D)に力が付与されたときに最大の弾性力を発揮する弾性部材(38)を有し、該弾性部材(38)は、作業中、前記操作桿(10)の延び方向の変化に伴って、前記弾性部材(38)が前記操作桿(10)の長手方向軸線(10b)を含む面と平行な面内で回動可能に、且つ、前記所定の方向(D)に配向されるように、枢動軸(24)を介して前記ハンガ部(20)に対して取付けられていることを特徴とするジョイント。
【請求項2】
前記ハンガ部(20)及び前記緩衝部(22)はそれぞれ、前記ハンガ部(20)及び前記弾性部材(38)が前記枢動軸(24)を中心として互いに枢動するときに互いに摺接する対向面(30,40)を有することを特徴とする請求項1に記載のジョイント。
【請求項3】
前記緩衝部(22)は、前記ハンガ部(20)の前記対向面(30)に摺接して前記枢動軸(24)で枢動自在に連結されたハンガ側部材(34)と、前記ストラップ(4)側に設けられるストラップ側部材(36)と、を有し、前記弾性部材(38)は、前記ハンガ側部材(34)と前記ストラップ側部材(36)との間に介在されており、
前記ハンガ側部材(34)は、前記ハンガ部(20)の前記対向面(30)に摺接する前記対向面(40)を有するブリッジ部分(34a)と、二つの脚部分(34b,34c)を有するコの字形をなし、前記二つの脚部分(34b,34c)はそれぞれ、それらを貫いて延びる前記所定の方向(D)に一致せしめた貫通孔(44,46)を有し、
前記ストラップ側部材(36)は、前記ハンガ側部材(34)の前記一対の貫通孔(44,46)を貫通して延びる直線部分(36a)を有し、該直線部分(36a)は、前記二つの脚部分(34b,34c)の間に前記弾性部材(38)を係止する係止部(48)を有し、
前記弾性部材(38)は、前記ハンガ側部材(34)の前記ストラップ(4)側の前記脚部分(34b)と前記係止部(48)との間に、且つ、前記直線部分(36a)に沿って配置されることを特徴とする請求項2に記載のジョイント。
【請求項4】
前記請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジョイント(6)を有する肩掛け式作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−340628(P2006−340628A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−167224(P2005−167224)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【出願人】(000141990)株式会社共立 (110)
【Fターム(参考)】