説明

胴体セグメントと接合手段を含む胴体要素、胴体部分、胴体および航空機

胴体要素(1)には、スキン(3a)を有する第1の胴体セグメント(2a)と、第1のセグメント(2a)を、隣接する第2の胴体セグメント(2b)に連結することができる接合手段(4)とが含まれ、第1のセグメント(2a)は胴体の長手方向軸線(X)に沿って延在しており、この胴体要素は、軸線(X)に沿って延びるスチフナ要素(5a)を含む。少なくとも1つのスチフナ要素(5a)の端部(5a1)は、既定の長さ(L)だけスキン(3a)の自由縁部(7)を超えて延びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、胴体要素ならびに斯かる要素および隣接セグメントを含む胴体部分に関する。
【0002】
より詳細には、本発明は、胴体セグメントと、この胴体セグメントを隣接セグメントに連結できる接合手段を含む胴体要素とに関する。
【背景技術】
【0003】
航空機の胴体は特にスキンとこのスキンのスチフナ要素とを含む。スチフナ要素は、長手方向(ストリンガーとして公知)または胴体の軸線に対して横断方向の平面内(フレームとして公知)に配置されている。
【0004】
胴体は、一般的に、互いに組立てられた複数の胴体セグメントを含む。これら胴体セグメントは、接合部を用いて組立てられる。接合部の目的は、特に、隣接セグメント間の機械的荷重、特に長手方向応力を移動させることにある。
【0005】
一般的に、胴体および接合部は、円筒形状を呈するが、他の形状も考えられうる。
【0006】
ストリンガーの連続性を確保するような形で設計された接合部が存在する。仏国特許第2910874号明細書は、このように設計された接合部について記載している。
【0007】
これら接合部は、フェルールおよびストリンガー継目板などの機械的接合要素を含む。フェルールは2つの隣接セグメントのスキンの連結を可能にし、ストリンガー継目板は、ストリンガー、すなわち長手方向のスチフナの連結を可能にする。
【0008】
このような設計の一例が図1に表示されている。この図は、隣接する2つの胴体セグメント2a、2bの一部を表示している。胴体は、円筒形状を呈し、スキン30と、長手方向の平面内に位置するストリンガー50とを有する。円筒形の接合部40が、フレーム80において、これら2つの円筒形の胴体セグメント2aと2bとの間に配置される。この接合部40は、胴体のスキン30の内面上に位置し、且つ、2つのセグメント2a、2bのスキン30を連結するフェルール70と、それぞれストリンガー50の上に位置し且つ2つのセグメント2a、2bのストリンガー50を連結するストリンガー継目板90とを含んでいる。
【0009】
胴体セグメント2aと2bとの間で伝達すべき応力が高い(典型的には600N/mmよりも高い)場合、ストリンガー継目板90を使用することが必要である。
【0010】
しかしながら、接合要素内にストリンガー継目板を設置することには、異なる要素間の調整の問題がある。このため、接合部の異なる要素間の位置公差が出現し得る。例えば、2つの胴体セグメントのストリンガーが互いに正確に対面していない場合、ストリンガーとストリンガー継目板との間にシムを用いる必要があるかもしれない。
【0011】
さらに、ストリンガー継目板を設置するには、胴体の内部から接合要素にアクセスする必要がある。このことは、セグメントの組立ての自動化を困難にする。したがって、組立て時間が長い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前述の欠点を解決することと、胴体セグメントおよびこのセグメントと隣接セグメントとの間の接合手段を含み、組立ての複雑さを制限しながらセグメント間の接合部において優れた安定性を示す胴体要素を提案することとを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このため、本発明は、スキンを有する胴体セグメントと、セグメントを隣接セグメントに連結することができる接合手段とを含む胴体要素において、セグメントが胴体の長手方向軸線に沿って延在しており、胴体要素が、軸線に沿って延びるスチフナ要素を含み、少なくとも1つのスチフナ要素の端部が既定の長さだけスキンの自由縁部を超えて延びていることを特徴とする胴体要素に関する。
【0014】
このため、一部のスチフナが隣接セグメント上への直接的な応力伝達を可能にすることから、ストリンガー継目板の存在は不要である。
【0015】
その上、継目板が無い場合、1つのセグメントのストリンガーと隣接セグメントのストリンガーとの間の相対位置における差異が問題になることはない。
【0016】
さらに、セグメントの組立て後に胴体の内部にアクセスする必要性はもはやなくなり、自動化をより容易に実現することができる。
【0017】
本発明は、第2の態様によれば、上述の通りの胴体要素と、第1のセグメントに隣接し且つ胴体の長手方向軸線に沿って延在する第2の胴体セグメントとを含み、第2の胴体セグメントのスキンが胴体要素の第1の胴体セグメントのスキンに連結され、第2の胴体セグメントがスチフナ要素を含み、スチフナ要素が、第2の胴体セグメントのほぼ全長にわたって軸線に沿って延在し、且つ、第1の胴体セグメントのスキンの自由縁部を超えるこの第1の胴体セグメントの少なくとも1つのスチフナ要素に対して長手方向軸線を中心にして角度的にずらされて配置されている、胴体部分に関する。
【0018】
このため、応力は、第1の胴体セグメントのストリンガーから第2の胴体セグメントのストリンガーまで、且つその逆に移行する。このため、1つのセグメントのスキンから別のセグメントのスキンまで移行させなければならない応力が制限される。
【0019】
したがって、スキンの応力が低くなると、厚みを従来技術の場合よりも小さくすることができ、このため質量の増大は制限される。
【0020】
さらに、第1の胴体セグメントのスチフナ要素に対して第2の胴体セグメントのスチフナ要素が角度的にずれていることにより、セグメントの組立ての際に少なくとも1つのスチフナ要素が第1の胴体セグメントからはみ出す配置における問題は存在しない。
【0021】
企図された一つの解決法によると、第1の胴体セグメントのスチフナ要素は第1の胴体セグメントのスキンの自由縁部を超えて延び、第2の胴体セグメントのスチフナ要素は第2の胴体セグメントのスキンの自由縁部を超えて延びており、第1の胴体セグメントの各スチフナは第2の胴体セグメントの2つのスチフナの間に挿入されている。
【0022】
一実施形態によれば、胴体セグメントは、接合手段の端部に位置する少なくとも1つの第1の部分であって、胴体セグメントの中央に位置する第2の部分のスキンの厚みよりも大きいスキンの厚みを呈する少なくとも1つの第1の部分を含む。
【0023】
接合手段におけるその余分の厚みによって、スキンは、1つのセグメントから隣接セグメントまで応力が移行する際の安定性がさらに高くなり、局所的に補強される。
【0024】
これら余分の厚みは、第1のセグメントのスキンの自由縁部を超えて長手方向のスチフナが延長されるため、従来技術のものに比べて小さい。
【0025】
さらに接合要素の接合手段は、第1の胴体セグメントと、隣接する第2の胴体セグメントのスキンとを連結することができるフェルールを含む。
【0026】
このため、接合手段におけるスキンはさらに一層補強され、したがってセグメント間の接合はさらに一層安定したものとなる。
【0027】
一方、接合手段は、胴体の長手方向軸線に対し横断方向の平面内に延在する本体と、胴体の長手方向軸線に沿って延在するベースプレートとを含む胴体の第2のスチフナ要素(以下フレームと呼ぶ)を含むことができる。
【0028】
一実施形態において、フェルールはスキンの外面上に配置され、ベースプレートは第1の胴体セグメントの第1の部分のスキンの内面上に固定されている。
【0029】
第2のスチフナ要素によって、接合部はより一層安定したものとなる。
【0030】
別の一実施形態において、胴体の第2のスチフナ要素は、胴体の長手方向軸線に対し横断方向の平面内に延在する本体を含み、胴体要素はクラウンの一部を含み、クラウンの一部は、胴体の長手方向軸線に対して横断方向の平面内で胴体の長手方向軸線に向かってスキンから延在し、且つ、第2のスチフナ要素の本体を固定するようになっている。
【0031】
この実施形態において、第2のスチフナ要素には、第1のセグメントのスキンの自由縁部を超えて延びるスチフナ要素を通過させるための穴明け加工が施されていない。
【0032】
このため、第2のスチフナ要素内に偶発的な不安定性が存在することが回避される。
【0033】
第3の態様によれば、本発明は、本発明に係る少なくとも1つの胴体部分を有する航空機の胴体に関する。
【0034】
第4の態様によれば、本発明は、本発明に係る胴体を含む航空機に関する。
【0035】
これら胴体部分、航空機の胴体、及び航空機は、胴体要素に関連して上述されたものと類似の特徴および利点を示す。
【0036】
本発明の他の特徴および利点が以下の説明から明らかになるだろう。
【0037】
添付図面は、限定するものではない一つの例として提供されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】従来技術に属する第2の胴体要素に連結された胴体要素の一部を示す概略図である。
【図2】航空機の胴体セグメントを示す概略図である。
【図3】本発明に係る第1の実施形態による、第2の胴体要素に連結された胴体要素の一部を示す概略図である。
【図4】本発明に係る第2の実施形態による、第2の胴体要素に連結された胴体要素の一部を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図2は、複数の胴体セグメント2a、2bを表示している。
【0040】
これら胴体セグメント2a、2bは、互いに組立てられて航空機の胴体を形成する。2つの胴体セグメント2a、2bは、以下に記載の通り、接合手段(図2には図示せず)を用いて組立てられる。
【0041】
胴体セグメントは長手方向軸線Xに沿って延在する。
【0042】
ここでは、胴体セグメントの形状は円筒形であり、したがって、接合手段は同じ形状を呈する(またはこの形状に適合される)。
【0043】
しかしながら、胴体セグメントおよび接合手段は異なる形状を呈してもよい。
【0044】
次に、図3を参照しながら、本発明に係る胴体要素の第1の実施形態について記述する。
【0045】
図3は、胴体の内部から見た胴体要素1の一部を表示している。
【0046】
胴体要素1は、第1の胴体セグメント2aと、第1のセグメント2aを、隣接する第2のセグメント2bに連結することができる接合手段4とを含む。
【0047】
ここでは、各セグメント2a、2bの一部が表示されている。
【0048】
したがって、各セグメント2a、2bの一方の端部のみが表示されている。
【0049】
この例において、接合手段4は、各セグメント2a、2bのスキン3a、3bを連結するように適合されているフェルール8を含んでいる。
【0050】
ここで、フェルール8は、胴体セグメント2a、2bのスキン3a、3bの外面30a、30b上に配置されている。しかしながら、変形形態として、フェルール8をスキン3a、3bの内面31a、31b上に配置することも可能である。
【0051】
胴体セグメント2a、2bは、長手方向の平面内に延在するスチフナ、すなわちストリンガー5と、横断方向の平面内に延在するスチフナ、すなわちフレーム9とを含む。
【0052】
ここで、フレーム9は接合手段4において位置する。これは、図3の別の要素を見える状態にするように、部分的に表示されている。
【0053】
フレーム9は、胴体の長手方向軸線Xに対して横断方向の平面内に延在する本体9aと、胴体の長手方向軸線Xに沿って延在するベースプレート9bとを含む。
【0054】
この実施形態では、ベースプレートは、第1の胴体セグメント2aのスキン3aの内面31aに接している。
【0055】
この実施形態では、第1のセグメント2aの少なくとも1つのスチフナ要素5aの端部5a1は、第1の胴体セグメント2aのスキン3aの端部にある円周、すなわち自由縁部7を超えて延びている。
【0056】
このため、この少なくとも1つのスチフナ要素5aの端部5a1は、同じセグメント2aの別のスチフナ要素の端部5a1’に対して長手方向にずれている。
【0057】
したがって、このスチフナ要素5aの一部は第2の胴体セグメント2bに位置する。スチフナ要素5aは、第1の胴体セグメント2aのスキン3aの自由縁部7を既定の長さLだけ超えて延びている。
【0058】
限定されるものではない一つの例として、この既定の長さLは、300mm〜600mmという範囲内に入る値を呈しうる。
【0059】
当然のことながら、これら既定の長さLの値は、特に胴体のサイズおよびタイプに応じて異なるものであってもよい。
【0060】
フレーム9には、スチフナ要素5aが通過できるようにするために穴明け加工が施されていることに留意されたい。
【0061】
一実施形態において、第1のセグメント2aは、第1のセグメント2aの自由縁部7を超えない端部5a1’をもつストリンガー5a’と、第1のセグメント2aの自由縁部7を超えて延びる端部5a1をもつストリンガー5aとを含んでいる。
【0062】
一実施形態において、自由縁部7を超えて延びる端部5a1をもつストリンガー5aと、自由縁部を超えない端部5a1’をもつストリンガー5a’とは、第1のセグメント2aのスキン3aの円周に沿って交互に配置されている。
【0063】
別の実施形態において、自由縁部7を超えて延びる端部5a1をもつ一組のストリンガー5aは、第1のセグメント2aのスキン3aの円周に沿って連続して配置されている。自由縁部7を超えない端部5a1’をもつ一組のストリンガー5a’も同様である。
【0064】
したがって、同じタイプの複数のストリンガーにより形成された組が、第1のセグメント2aのスキン3aの円周に沿って互いに交互に配置されている。
【0065】
例えば、各組は、一つのみのストリンガーを含むことができる。このため、自由縁部7を超えて延びるストリンガー5aと、自由縁部7を超えないストリンガー5a’とが互いに交互に配置される。
【0066】
しかしながら、各組におけるストリンガーの数は、1よりも多く、例えば2以上であってもよい。
【0067】
一部の実施形態において、自由縁部7を超えて延びるストリンガー5aを含む組が1つのみ存在し且つ自由縁部7を超えないストリンガー5a’を含む組も1つのみ存在する可能性がある。
【0068】
自由縁部7を超えて延びるストリンガー5aの数と自由縁部を超えないストリンガー5a’の数とは異なっていてもよい。例えば、自由縁部7を超えて延びるストリンガー5aの数は、自由縁部7を超えないストリンガー5a’の数の少なくとも10%の値を示す。
【0069】
一般に、第1のセグメント2aと、隣接する第2のセグメント2bとは類似する。このため、隣接する第2のセグメント2bも、同様に、長手方向軸線Xに沿って延在するスチフナ要素5bを含む。
【0070】
2つのセグメント2a、2bが組立てられる場合、第2のセグメント2bのストリンガー5bは、第1のセグメント2aのスキン3aの自由縁部7を超える第1のセグメント2aのストリンガー5aに対して長手方向軸線Xを中心として角度的にずらして配置される。
【0071】
別の実施形態においては、2つの胴体セグメント2a、2bの全てのストリンガー5a、5bがそれぞれのセグメント2a、2bの自由縁部7を超えて延びている。
【0072】
このため、2つのセグメント2a、2bが組立てられる場合、第1のセグメント2aのストリンガー5aは、第2の胴体セグメント2bの2つのストリンガー5bの間に挿入され、互いに長手方向軸線Xを中心として角度的にずれた状態で配置される。
【0073】
このため、応力は、第1の胴体セグメント2aのストリンガーと第2の胴体セグメント2bのストリンガーとの間で伝達され、セグメント2aのスキンとセグメント2bのスキンとの間を移行させるべき応力は制限される。
【0074】
限定されるものではないが、連続する第1のセグメント2aのストリンガー5aと第2のセグメント2bのストリンガー5bとの間の長手方向軸線Xを中心とした角度的なずれは、5°〜20°、より詳細には5°〜10°の範囲内に入る値を示す。
【0075】
それぞれ第1のセグメント2aおよび第2のセグメント2bに属する2つの連続するストリンガー5aと5bとの間のずれの値は、円周長で表現して例えば130mm〜200mmの範囲内に入る。
【0076】
一実施形態において、(接合手段4において)セグメント2aの端部に位置する第1の胴体セグメント2aのスキン3aの円形区分6aは、胴体セグメント2aの中央にある第2の区分6bのスキンの厚みよりも大きいスキンの厚みを示す。
【0077】
したがって、スキンは局所的に補強され、このため、2つの胴体セグメント2aと2bとの間の接合部はさらに一層安定したものになる。
【0078】
図4を参照しながら、本発明に係る別の実施形態について記述する。
【0079】
この実施形態は、図3を参照して記述された実施形態と類似する。
【0080】
したがって、共通の要素についてはここでは記述しない。
【0081】
この実施形態において、胴体要素1は、例えばフェルール8と一体化して製造されているクラウン(図4において部分的に表示されている)を含む。クラウン9cは、胴体の長手方向軸線Xに対して横断方向の平面内を胴体内部に向かって、すなわちスキン3a、3bから胴体の軸線Xに向かって延在している。
【0082】
このクラウン9cは、フレーム9の本体9aを固定するように適合され、且つ、突出するスチフナ要素5aのための通路を提供するように胴体の円周の一部上に延在する。
【0083】
したがって、セグメント2a、2bの接合は、第1のセグメント2aのスキン3aの自由縁部7を超えて延びるストリンガー5aを通過させるためにフレームに穴明け加工が施されていないことから、それだけ一層安定したものとなる。
【0084】
別の実施例では、クラウン9cはフェルール8から独立した要素であってもよく、例えば胴体セグメント2a、2bのスキン3a、3b上に接していてもよい。
【0085】
このため、本発明によって、優れた安定性を可能にする接合手段を用いて、2つの隣接する胴体セグメントを組立てることが可能になる。
【0086】
さらに、組立ての複雑さは制限され、組立ての自動化をより容易に実現できる。
【0087】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく上述の実施例に対し、数多くの修正を加えることができる。
【0088】
このため、例えば、すでに指摘されたように、胴体の形状は異なっていてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキン(3a)を有する第1の胴体セグメント(2a)と、該第1のセグメント(2a)を、隣接する第2の胴体セグメント(2b)に連結することができる接合手段(4)とを含む胴体要素(1)において、
前記第1のセグメント(2a)が胴体の長手方向軸線(X)に沿って延在しており、当該胴体要素(1)が、前記軸線(X)に沿って延びるスチフナ要素(5a)を含み、少なくとも1つのスチフナ要素(5a)の端部(5a1)が既定の長さ(L)だけ前記スキン(3a)の自由縁部(7)を超えて延びていることを特徴とする、胴体要素(1)。
【請求項2】
請求項1に記載の胴体要素(1)と、第1のセグメント(2a)に隣接し且つ胴体の長手方向軸線(X)に沿って延在する第2の胴体セグメント(2b)とを含む胴体部分において、
前記第2の胴体セグメント(2b)のスキン(3b)が前記胴体要素(1)の第1の胴体セグメント(2a)のスキン(3a)に連結され、前記第2の胴体セグメント(2b)がスチフナ要素(5b)を含み、該スチフナ要素(5b)が、前記第2の胴体セグメント(2b)のほぼ全長にわたって前記軸線(X)に沿って延在し、かつ、前記第1の胴体セグメント(2a)のスキン(3a)の自由縁部(7)を超えて延びる前記第1の胴体セグメント(2a)の少なくとも1つのスチフナ要素(5a)に対して長手方向軸線(X)を中心にして角度的にずらされて配置されていることを特徴とする、胴体部分。
【請求項3】
前記第1の胴体セグメント(2a)のスチフナ要素(5a)が前記第1の胴体セグメント(2a)のスキン(3a)の自由縁部(7)を超えて延び、前記第2の胴体セグメント(2b)のスチフナ要素(5b)が前記第2の胴体セグメント(2b)のスキン(3b)の自由縁部を超えて延びており、前記第1の胴体セグメント(2a)の各スチフナが前記第2の胴体セグメント(2b)の2つのスチフナの間に挿入されていることを特徴とする、請求項2に記載の胴体部分。
【請求項4】
前記胴体セグメント(2a、2b)が、接合手段(4)の端部に位置する少なくとも1つの第1の部分(6a)を含み、該少なくとも一つの第1の部分(6a)が、前記胴体セグメント(2a、2b)の中央に位置する第2の部分(6b)のスキンの厚みよりも大きいスキン(3a)の厚みを呈することを特徴とする、請求項2または3のいずれか一項に記載の胴体部分。
【請求項5】
前記胴体要素(1)の接合手段(4)が、前記第1の胴体セグメント(2a)のスキン(3a)と、前記隣接する第2の胴体セグメント(2b)のスキン(3b)とを連結することができるフェルール(8)を含むことを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の胴体部分。
【請求項6】
前記接合手段(4)が、前記胴体の長手方向軸線(X)に対し横断方向の平面内に延在する本体(9a)と、前記胴体の長手方向軸線(X)に沿って延在するベースプレート(9b)とを含む前記胴体の第2のスチフナ要素(9)を含むことを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の胴体部分。
【請求項7】
前記フェルール(8)が前記スキン(3a)の外面上に配置され、前記ベースプレート(9b)が前記第1の胴体セグメント(2a)のスキン(3a)の内面(31a)上に固定されていることを特徴とする、請求項5に従属して考慮された請求項6に記載の胴体部分。
【請求項8】
前記胴体の第2のスチフナ要素(9)が、前記胴体の長手方向軸線(X)に対し横断方向の平面内に延在する本体(9a)を含み、前記胴体要素(1)がクラウン(9c)の一部を含み、該クラウン(9c)の一部が、前記胴体の長手方向軸線(X)に対して横断方向の平面内で該胴体の長手方向軸線(X)に向かってスキン(3a)から延在し、且つ、前記第2のスチフナ要素(9)の本体(9a)を固定するようになっていることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の胴体部分。
【請求項9】
請求項2〜8のいずれか一項に記載の少なくとも1つの胴体部分を含むことを特徴とする、航空機の胴体。
【請求項10】
請求項9に記載の胴体を含むことを特徴とする、航空機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−531358(P2012−531358A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518107(P2012−518107)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【国際出願番号】PCT/FR2010/000488
【国際公開番号】WO2011/001049
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(509347273)エアバス オペラシオン ソシエテ パ アクシオンス シンプリフィエ (33)