脊柱の1つの椎体に取り付けるための基準ブロック
【解決手段】移植片を受け入れるために脊柱の1つの椎体の終板を前処理するための椎骨終板前処理用アッセンブリが開示されている。アッセンブリは、1つの椎体に接続させるための基準ブロックと、測定器具と、基準ブロックに取り付けられた切削ガイドを備えている。切削器具は、終板を前処理するために使用され、器具連結用アッセンブリは、切削器具と切削ガイドの間に接続されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示内容は、概括的には整形外科処置の分野に関し、より厳密には、椎骨再建用の器具と方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、関節再建装置の設計上の技術的な進歩は、変性関節疾患の治療法に変革をもたらし、医療の標準は、関節固定術から関節形成術へと変化している。損傷のある関節を機能的な人工関節器官を用いて再建し、運動を可能にすると共に隣接する骨及び隣接する関節の劣化を少なくすることは、多くの患者にとって望ましい治療法の選択肢である。関節再建を実施する外科医にとっては、特化した器具と外科処置法は、人工器官の精度の高い装着をやり易くする上で有用である。
【特許文献1】米国特許第5,674,296号明細書
【特許文献2】米国特許第5,865、846号明細書
【特許文献3】米国特許第6,156,067号明細書
【特許文献4】米国特許第6,001,130号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
或る実施形態では、移植片を受け入れるために、脊柱の1つの椎体の終板を前処理するための椎骨終板前処理用アッセンブリが開示されている。アッセンブリは、その1つの椎体に接続するための基準ブロックを備えている。基準ブロックから、測定器具又は切削ガイドが取り付けられる。切削器具は、終板を前処理するために使用され、器具連結用アッセンブリが、切削器具と切削ガイドの間に接続される。
【0004】
別の実施形態では、脊柱の1つの椎体に取り付けるための基準ブロックが開示されている。基準ブロックは、椎体の外表面に沿う形状に作られた底面と、骨測定前処理用固定具を係止させることができる形状に作られた溝部分を備えている。基準ブロックは、伸延工具(distractor tool)を位置決めするための工具接続部分と、骨締結具を椎体へ挿入できるようにしている底面の孔を更に備えている。
【0005】
更に別の実施形態では、一対の椎体を離すための伸延器アッセンブリ(distractor assembly)が開示されている。このアッセンブリは、第2ハンドルアッセンブリに軸回転可能に接続されている第1ハンドルアッセンブリと、第1ハンドルに軸回転可能に接続されている第1端末部材と、第2ハンドルに軸回転可能に接続されている第2端末部材を備えている。第1及び第2端末は、第1ハンドルアッセンブリが第2ハンドルアッセンブリに対して動かされる際に、一対の椎体の間の平行な伸延(parallel distraction)を維持する。
【0006】
別の実施形態では、移植片を受け入れるために第1椎骨終板を前処理する方法は、第1基準ブロックを第1椎体に取り付ける段階と、椎体の大きさを調べるために測定器具を取り付ける段階と、切削ガイドを第1基準ブロックに取り付ける段階を含んでいる。切削ガイドは、第1及び第2回転ガイドを含んでおり、両回転ガイドの間に整列棒が伸張している。この方法は、器具連結用アッセンブリを切削ガイドに取り付ける段階と、切削ヘッドを有する切削器具を器具連結用アッセンブリに取り付ける段階を更に含んでいる。第1椎骨終板は、移植片を受け入れることができる形状に整えられる。
【実施例】
【0007】
本発明の開示内容は、概括的には整形外科処置の分野に関し、より厳密には、椎骨再建用の器具と方法に関する。本発明の原理の理解を深めるために、これより図面に示した実施形態又は実施例について特別な用語を使いながら説明する。しかしながら、これによって本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。本発明が関係する技術分野における当業者であれば、説明された実施形態に対する様々な変更及び修正、並びにここで説明している発明原理の別の使用例が、当然のこととして想起されるであろう。
【0008】
先ず図1では、符号10は、この例では、椎骨14、16の間に伸張する、傷、病変部又は何らかの損傷を有する椎間円板を含んでいる関節箇所を有する脊柱である。損傷のある円板は、人工円板器官18に置換されるが、この人工円板器官としては、米国特許第5,674,296号、同第5,865、846号、同第6,156,067号、同第6,001,130号、及び米国特許出願第2002/0035400号、同第2002/0128715号、及び同第2003/0135277号に記載の人工器官を含む様々な装置が挙げられ、上記各特許及び特許出願を参考文献としてここに援用する。縦軸20は、脊柱10により概ね規定されている。矢状軸22は前後方向に伸びており、横軸24は横断方向に伸びている。
【0009】
損傷のある関節を修復するための外科処置技法を、1つの実施形態として、図2に示すフローチャート30で表している。先ずステップ32で、損傷のある円板12の全部又は一部を切除する。この処置は、前方、前側方、側方進入法、又は当業者には既知の他の進入法を使って実施されるが、これから説明する実施形態は、概ね前方進入法に対応させたものである。一般に、組織除去処置32は、患者を位置決めして固定する段階を含んでいる。脊椎の整列と外科処置誘導を補佐するために蛍光透視法又は他の画像化法を使用してもよい。人工椎間器官18の適切な寸法を決める場合にも画像化技術を使用することができる。或る実施形態では、正しい人工器官の寸法を術前に決めるために、寸法決めテンプレートが使用される。目標の円板空間にアクセスして検査するため、円板空間を取り囲む組織を後退させる。目標の円板の領域に対して、形成されている場合には骨増殖体を含む余分な骨、及び環帯部分及び髄核の全部又は一部を含む他の組織を取り除くことにより、前処理を施す。椎間板切除術の処置を含む組織除去処置32を、整列及び/又は測定処置の後に、代替的又は追加的に実施してもよい。
【0010】
図2の外科処置技法30のステップ33に進み、人工円板器官18の移植の前処理として、各種配向配設処置を実施する。円板空間の横方向中心を求めて印を付ける。次に図3で、一対の基準ブロック40、42を、椎体14、16それぞれの面に直接取り付ける。基準ブロック42は、基準ブロック40と実質的に同じなので、詳しくは説明しない。基準ブロック40は、椎体取り付け孔44、取り付けガイド46、工具ガイド48、50を含んでいる。この実施形態では、取り付けガイド46は、ダブテール型の溝であるが、代わりの実施形態では、取り付けガイドは、ダブテール型又はT字型カプリングの様な相互係止アッセンブリの雄型部又は雌型部の何れかであってもよいと理解されたい。基準ブロック40は、サドル形状の基部52を含んでいる。基準ブロック40は、整列ガイド54、56を更に含んでいる。基準ブロック40、42は、比較的背が低く、外科処置部位の視認性の改善を図っている。
【0011】
ステップ2の配向処置では、整列ガイド54、56を横方向中心マークと整列させることにより、基準ブロック40は椎体14上の中心に位置決めされる。ブロック40は、スクリュー(図示せず)の様な締結具を取り付け孔44を通して装着することにより、椎体14に固定される。基準ブロック40は、正しい位置と向きを設定するため、個別の椎体14の外側の解剖学的構造を使用する。基準ブロック40は、伸延(distraction)、測定、骨の前処理、又は人工器官挿入に使用する器具を、取り付け及び/又は整列するのに使用される。ブロック42は、ブロック40について上で説明したのと実質的に同じやり方で、椎体16上に配置される。基準ブロック40、42を上で説明したように取り付けると、各ブロックは、独立して椎体14、16に追従する。
【0012】
図2の外科処置技法30のステップ34に先立ち、図4から図6に示すスプレッダー(spreader)すなわち伸延器アッセンブリ(distractor assembly)60が導入される。この伸延器アッセンブリ60は、それぞれハンドル継ぎ手70、72によってカム機構66、68に接続されているハンドル又はアーム62、64を含んでいる。カム機構66、68は、それぞれカムスライダ74、76と係合し、カムスライダ74、76は、それぞれ端末部78、80に可動的に係合している。カム機構66は、カム機構68に回転可能に連結され、端末部78、80は、ぞれぞれカム機構68、66に軸回転可能に連結されている。
【0013】
操作時、端末部78は、工具ガイド48と係合し、端末部80は、基準ブロック42側の対応する工具ガイドと係合する。伸延器アッセンブリ60を係合させた状態で、アーム62、64を互いに引くことにより、椎体14、16が伸延される。アーム62、64を互いに引くと、カム機構66、68は、それぞれカムスライダ74、76と係合し、カムスライダ74、76は、今度は端末部78、80それぞれを動かす。端末部78、80が引き離される際、端末部同士の間では、そしてこれに対応して椎体14と16の間では、比較的平行な変位が維持される。椎体14、16は、張力を掛けた状態に置かれ、椎間空間への接近経路が提供され、必要に応じて、更に椎間板切除術及び/又は減圧処置を行えるようになる。アーム62、64は、手術野を開放するために、ハンドル継ぎ手70、72で曲げることができる。アーム62、64は、手術野を維持するために、伸延された位置に係止させることもできる。
【0014】
伸延器アッセンブリ60を1つだけ使用する場合を説明してきたが、図6に示す様に第2の伸延器を使用してもよいものと理解されたい。代わりの実施形態では、同様の伸延器アッセンブリが、アームを引き離すと端末部も引き離されるような、鋏み様式の構成を有している。図2に戻るが、伸延した椎体14、16に基準ブロック40、42が取り付けられている状態で、外科処置技法30はステップ35に進む。ステップ35では、円板部位で深さ測定の様な測定を行って、外科処置技法30の残りの段階で使用される器具と装置の正しい寸法決めを行う。椎間空間の測定には、例えば、米国特許出願第10/799,835号に記載の測定器具を含め、各種の器具及び装置の使用が関わっており、前記特許出願を参考文献としてここに援用する。
【0015】
再び図2に戻るが、外科処置技法30は、ステップ36に進み、椎骨終板面に更に前処理を施す。次に図7に示すように、終板面に前処理を施して人工椎間器官18用のしっかりした座を作るために、平削り又は切削器具が提供される。図7の実施形態では、切削器具90は、シャフト92と、切削面96を有する切削ヘッド94を備えている。シャフト92の部分は、ねじ部93を含んでいる。
【0016】
図7について上で説明した切削器具は、伸延器アッセンブリ60及び錨着装置40、42と共に使用することができる1つの実施形態に過ぎない。代わりの実施形態では、切削器具は、当技術では既知の穴ぐり器や他の切削面を含んでいる。切削器具は、切削器具を伸ばせるように伸縮自在シャフトを含んでいてもよい。切削器具90は、先に引用した米国特許出願第10/799,835号に記載の切削器具実施形態の1つと実質的に同じである。
【0017】
次に、図8及び図9に示す切削ガイド100も、椎骨終板面に前処理を施すのに使用される。切削ガイド100は、工具境界面側104と、外部側106と、基準ブロック40の取り付けガイド46と連結する接続部分108と、を有する本体102を含んでいる。この実施形態では、接続部分108は、ダブテール形状の突起であるが、他の連結機構も適している。切削ガイド100は、更に、切削ガイド100と基準ブロック40の間の境界面を固定するために連結締結具112が通って伸張する孔110を含んでいる。切削ガイド100は、一組の回転ガイド118、120を動かせるようにする一組の密封軸受114、116を収容している。一組のカムスピンドル122、124が、それぞれ、切削ガイド100の外部側106で、回転ガイド118、120から、中心をずらして伸張している。一組のカムスピンドル126、128は、それぞれ、切削ガイド100の工具境界面側104で、回転ガイド118、120から、中心をずらして伸張している。整列棒130は、切削ガイド100の外部側106でカムスピンドル122、124の間を伸張しており、連結棒132は、工具境界面側104でカムスピンドル126、128の間を伸張している。
【0018】
次に図10に示すように、切削ガイド100を切削器具90に接続する器具連結用アッセンブリ140は、取付装置142と工具位置決め装置144を含んでいる。取付装置142は、二股アーム146、148と、連結棒132に係止するための溝150を含んでいる。工具位置決め装置144は、二股アーム146、148それぞれと噛み合い、各アームに沿って滑動するように作られている溝152、154を含んでいる。工具位置決め装置144は、更に、切削器具90が通って伸張する管状スリーブ156を含んでいる。工具位置決め装置144は、更に、工具位置決め装置144に対する切削器具90の位置を調整するための調整ダイヤル158を含んでいる。調整ダイヤル158は、切削器具90と螺合する。
【0019】
取付装置142の二股アーム146、148は、工具位置決め装置144から伸張しているピニオンギヤ164に係合するように作られている歯付面を含んでいる。歯付面160、162とギヤ164で形成されているこのラックアンドピニオンシステムは、工具位置決め装置144が、二股アーム146、148に沿って動き、これに係止できるようにしている。切削ガイド100と器具連結用アッセンブリ140の構成要素同士の間の接続は、必要に応じて、ピンやスクリューの様な締結具を用いて固定してもよい。
【0020】
次に図11、図12、図13a、図13bに示すように、ステップ35で得られた測定値及び植え込まれる人工器官18の寸法と外形に基づき、切削面96が選択される。選択された切削面96を有する切削器具90は、上で説明したように工具位置決め装置144に組み付けられる。基準ブロック40が椎体14に取り付けられた状態で、切削ガイド100が、上記のように基準ブロック40に取り付けられる。取付装置142が、上記のように切削ガイド100に取り付けられ、切削器具90と連結されている工具位置決め装置144が、やはり上記のように取付装置142に取り付けられる。
【0021】
取付装置142と工具位置決め装置144がギヤ164と歯付面160、162によって相互接続された状態で、切削ヘッド94により縦軸20に沿って作られる切削部の深さが、ピニオンギヤを回転させることにより調整される。調整ダイヤル158を使用して、切削ヘッド94の矢状軸22に沿う前後方向の設置位置が調整される。切削ヘッド94の正しい位置決めは、既知のオフセットで設定され、X線透視法又は他の画像化技法を使って検証される。
【0022】
図12に示すように、伸延器アッセンブリ60は、切削処置中は設置されたままである。伸延器アッセンブリ60のアームを、外科処置部位から取り外して、外科医に更に広い空間を提供してもよい。必要に応じ、円板間を維持するのに2つ以上の伸延器アッセンブリを使用してもよい。
【0023】
操作時、使用者は、切削器具90を、それぞれ回転ガイド118、120の中心とカムスピンドル126、128の位置の間の関係により事前に決められる比較的円形の経路上を移動させる。図13aに示すように、カムスピンドル126、128を、それぞれ回転ガイド118、120の中心の真上の位置まで回転させると、切削ヘッド94は、その円形の経路の最も上の位置にくる。図13bに示すように、カムスピンドル126、128を、それぞれ回転ガイド118、120の中心の真下の位置まで回転させると、切削ヘッド94は、その円形経路の最も下の位置にくる。切削器具90がその経路を移動する間に、切削面96は、動力の供給を受けて、椎体14を切削、平削り、又は他のやり方で整形する。回転ガイド118、120は、切削器具90の駆動軸92によって、整列棒130を駆動することにより、又は直接カムスピンドル118、120の一方又は両方を駆動することにより、又は当業者であれば解かる、決められた経路を通して切削ヘッド94を駆動する他の何らかの方法によって、回転される。切削ヘッド94の経路は、調整ダイヤル158を調整して、切削器具90を椎体14、16に対して上げ下げすることにより、調整される。
【0024】
切削面96は、椎骨終板に作成する輪郭が、選択された人工椎間器官18の輪郭に一致し、人工器官用のしっかりとした座を作成することができる形状に作られている。第1終板を前処理した後、切削器具90は、切削面96が椎体16の終板に隣接して配置された状態で、基準ブロック42に取り付けられる。切削器具90には、今回は椎体16の終板を整形するために、再度動力が供給される。2つ以上の椎間円板箇所が関与する多水準の外科処置が必要な場合は、この基準ブロックを使用すれば、器具を取り外して再設定することなく、幾つかの円板空間を跨いで架橋させることができる。上で説明したように、基準ブロック40、42は、そのそれぞれの椎体と独立的に固定整列される。この様に、椎体14、16は、互いに独立して動くことが許容され、而して、終板前処理手順では、各椎体を独立して整形することができる。或る実施形態では、基準ブロック40、42は、あらゆる方向に独立して動くので、最良のアクセスを行うことができ、システムに掛かる応力が最小限になる。代わりの実施形態では、基準ブロック40、42は、椎体14、16の横断面内及び冠状縫合面内での整列状態を維持しながら、椎体14、16が矢状面内で独立して動けるようにしている。
【0025】
図2に戻るが、ステップ37では、椎骨終板に前処理を施した後、人工椎間器官18を植え込む準備のために、切削器具90、切削ガイド100、及び器具連結用アッセンブリ140が、基準ブロック40から取り外される。切削器具を取り外した状態で、各種挿入方法の中の何れかの方法を使って人工椎間器官18が前処理を施した空間に挿入される。実施形態の中には、人工器官挿入器具を案内するために、基準ブロック40、42が使用されるものもある。人工器官18を植え込んだ後、伸延器アッセンブリ60に掛けられていた張力が解放される。基準ブロック40、42が、それぞれ椎体14、16から取り外される。全ての器具を円板部位から取り外した後、傷口が閉じられる。
【0026】
次に、図14に示す代わりの実施形態では、切削ガイド100を切削器具90に接続するための器具連結用アッセンブリ180は、ヒンジ継ぎ手186で接続されている取付装置182と工具位置決め装置184を含んでいる。取付装置182は、連結棒132に係止する溝188を含んでいる。工具位置決め装置184は、切削器具90が通って伸張する管状のスリーブ190を含んでいる。工具位置決め装置184は、更に、切削器具90の工具位置決め装置184に対する位置を調整するための調整ダイヤル192を含んでいる。調整ダイヤル192は、切削器具90に螺合している。ヒンジ継ぎ手186は、軸回転して、切削器具90と取付装置182の間で角変位を起こせるようにしている。
【0027】
次に、図15に示す代わりの実施形態では、伸延器アッセンブリ200が、椎体14、16を平行に整列させて伸延するのに使用されている。伸延器アッセンブリ200は、軸回転可能に接続されたハンドル202、204を含んでいる。ハンドル202、204は、それぞれ、ヒンジ206、208によって脚部210、212に接続されている。脚部210、212は、クロスバー機構214に滑動可能に接続されている。伸延器アッセンブリ200は、伸延器アッセンブリ60について上で説明した椎体伸延と実質的に同じ様式の伸延法を実行する。
【0028】
以上、本発明の代表的な実施形態のほんの数例を詳細に説明してきたが、当業者には容易に理解頂けるように、これら代表的な実施形態には、本発明の新規な教示及び利点から実質的に逸脱すること無く、様々な修正を加えることができる。従って、その様な修正は、全て特許請求の範囲に定義する本発明の範囲に含まれるものとする。当業者には、ここで説明した手順の細かい段階を省略し又は追加することができ、そのような拡大方式又は省略方式は、本発明の範囲内に含まれるものとすることを理解されたい。特許請求の範囲では、手段と機能を併記した項は、記載の機能を実行するものとしてここで説明した構造及び構造的等価物並びに等価的構造物を包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】損傷のある円板を有する脊柱の側面図である。
【図2】外科処置技法を説明するフローチャートである。
【図3】本開示の或る実施形態による整列ガイドの等角図である。
【図4】本開示の或る実施形態による伸延器アッセンブリの斜視図である。
【図5】図4の伸延器アッセンブリの一部の斜視図である。
【図6】図4の伸延器アッセンブリの配置環境図である。
【図7】本開示の或る実施形態による切削用アッセンブリの斜視図である。
【図8】本開示の或る実施形態による器具ガイドの斜視図である。
【図9】本開示の或る実施形態による器具ガイドの斜視図である。
【図10】本開示の或る実施形態による器具連結用アッセンブリの斜視図である。
【図11】図7の切削用アッセンブリ、図8及び図9の器具ガイド、及び図10の器具連結用アッセンブリの配置環境図である。
【図12】図7の切削用アッセンブリ、図8及び図9の器具ガイド、図10の器具連結用アッセンブリ、及び図4の伸延器アッセンブリの配置環境図である。
【図13a】図7の切削用アッセンブリ、図8及び図9の器具ガイド、及び図10の器具連結用アッセンブリが、第1切削位置にある状態を示す配置環境図である。
【図13b】図7の切削用アッセンブリ、図8及び図9の器具ガイド、及び図10の器具連結用アッセンブリが、第2切削位置にある状態を示す配置環境部である。
【図14】本開示の別の実施形態による器具連結用アッセンブリである。
【図15】本開示の別の実施形態による伸延器アッセンブリである。
【技術分野】
【0001】
本発明の開示内容は、概括的には整形外科処置の分野に関し、より厳密には、椎骨再建用の器具と方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、関節再建装置の設計上の技術的な進歩は、変性関節疾患の治療法に変革をもたらし、医療の標準は、関節固定術から関節形成術へと変化している。損傷のある関節を機能的な人工関節器官を用いて再建し、運動を可能にすると共に隣接する骨及び隣接する関節の劣化を少なくすることは、多くの患者にとって望ましい治療法の選択肢である。関節再建を実施する外科医にとっては、特化した器具と外科処置法は、人工器官の精度の高い装着をやり易くする上で有用である。
【特許文献1】米国特許第5,674,296号明細書
【特許文献2】米国特許第5,865、846号明細書
【特許文献3】米国特許第6,156,067号明細書
【特許文献4】米国特許第6,001,130号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
或る実施形態では、移植片を受け入れるために、脊柱の1つの椎体の終板を前処理するための椎骨終板前処理用アッセンブリが開示されている。アッセンブリは、その1つの椎体に接続するための基準ブロックを備えている。基準ブロックから、測定器具又は切削ガイドが取り付けられる。切削器具は、終板を前処理するために使用され、器具連結用アッセンブリが、切削器具と切削ガイドの間に接続される。
【0004】
別の実施形態では、脊柱の1つの椎体に取り付けるための基準ブロックが開示されている。基準ブロックは、椎体の外表面に沿う形状に作られた底面と、骨測定前処理用固定具を係止させることができる形状に作られた溝部分を備えている。基準ブロックは、伸延工具(distractor tool)を位置決めするための工具接続部分と、骨締結具を椎体へ挿入できるようにしている底面の孔を更に備えている。
【0005】
更に別の実施形態では、一対の椎体を離すための伸延器アッセンブリ(distractor assembly)が開示されている。このアッセンブリは、第2ハンドルアッセンブリに軸回転可能に接続されている第1ハンドルアッセンブリと、第1ハンドルに軸回転可能に接続されている第1端末部材と、第2ハンドルに軸回転可能に接続されている第2端末部材を備えている。第1及び第2端末は、第1ハンドルアッセンブリが第2ハンドルアッセンブリに対して動かされる際に、一対の椎体の間の平行な伸延(parallel distraction)を維持する。
【0006】
別の実施形態では、移植片を受け入れるために第1椎骨終板を前処理する方法は、第1基準ブロックを第1椎体に取り付ける段階と、椎体の大きさを調べるために測定器具を取り付ける段階と、切削ガイドを第1基準ブロックに取り付ける段階を含んでいる。切削ガイドは、第1及び第2回転ガイドを含んでおり、両回転ガイドの間に整列棒が伸張している。この方法は、器具連結用アッセンブリを切削ガイドに取り付ける段階と、切削ヘッドを有する切削器具を器具連結用アッセンブリに取り付ける段階を更に含んでいる。第1椎骨終板は、移植片を受け入れることができる形状に整えられる。
【実施例】
【0007】
本発明の開示内容は、概括的には整形外科処置の分野に関し、より厳密には、椎骨再建用の器具と方法に関する。本発明の原理の理解を深めるために、これより図面に示した実施形態又は実施例について特別な用語を使いながら説明する。しかしながら、これによって本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。本発明が関係する技術分野における当業者であれば、説明された実施形態に対する様々な変更及び修正、並びにここで説明している発明原理の別の使用例が、当然のこととして想起されるであろう。
【0008】
先ず図1では、符号10は、この例では、椎骨14、16の間に伸張する、傷、病変部又は何らかの損傷を有する椎間円板を含んでいる関節箇所を有する脊柱である。損傷のある円板は、人工円板器官18に置換されるが、この人工円板器官としては、米国特許第5,674,296号、同第5,865、846号、同第6,156,067号、同第6,001,130号、及び米国特許出願第2002/0035400号、同第2002/0128715号、及び同第2003/0135277号に記載の人工器官を含む様々な装置が挙げられ、上記各特許及び特許出願を参考文献としてここに援用する。縦軸20は、脊柱10により概ね規定されている。矢状軸22は前後方向に伸びており、横軸24は横断方向に伸びている。
【0009】
損傷のある関節を修復するための外科処置技法を、1つの実施形態として、図2に示すフローチャート30で表している。先ずステップ32で、損傷のある円板12の全部又は一部を切除する。この処置は、前方、前側方、側方進入法、又は当業者には既知の他の進入法を使って実施されるが、これから説明する実施形態は、概ね前方進入法に対応させたものである。一般に、組織除去処置32は、患者を位置決めして固定する段階を含んでいる。脊椎の整列と外科処置誘導を補佐するために蛍光透視法又は他の画像化法を使用してもよい。人工椎間器官18の適切な寸法を決める場合にも画像化技術を使用することができる。或る実施形態では、正しい人工器官の寸法を術前に決めるために、寸法決めテンプレートが使用される。目標の円板空間にアクセスして検査するため、円板空間を取り囲む組織を後退させる。目標の円板の領域に対して、形成されている場合には骨増殖体を含む余分な骨、及び環帯部分及び髄核の全部又は一部を含む他の組織を取り除くことにより、前処理を施す。椎間板切除術の処置を含む組織除去処置32を、整列及び/又は測定処置の後に、代替的又は追加的に実施してもよい。
【0010】
図2の外科処置技法30のステップ33に進み、人工円板器官18の移植の前処理として、各種配向配設処置を実施する。円板空間の横方向中心を求めて印を付ける。次に図3で、一対の基準ブロック40、42を、椎体14、16それぞれの面に直接取り付ける。基準ブロック42は、基準ブロック40と実質的に同じなので、詳しくは説明しない。基準ブロック40は、椎体取り付け孔44、取り付けガイド46、工具ガイド48、50を含んでいる。この実施形態では、取り付けガイド46は、ダブテール型の溝であるが、代わりの実施形態では、取り付けガイドは、ダブテール型又はT字型カプリングの様な相互係止アッセンブリの雄型部又は雌型部の何れかであってもよいと理解されたい。基準ブロック40は、サドル形状の基部52を含んでいる。基準ブロック40は、整列ガイド54、56を更に含んでいる。基準ブロック40、42は、比較的背が低く、外科処置部位の視認性の改善を図っている。
【0011】
ステップ2の配向処置では、整列ガイド54、56を横方向中心マークと整列させることにより、基準ブロック40は椎体14上の中心に位置決めされる。ブロック40は、スクリュー(図示せず)の様な締結具を取り付け孔44を通して装着することにより、椎体14に固定される。基準ブロック40は、正しい位置と向きを設定するため、個別の椎体14の外側の解剖学的構造を使用する。基準ブロック40は、伸延(distraction)、測定、骨の前処理、又は人工器官挿入に使用する器具を、取り付け及び/又は整列するのに使用される。ブロック42は、ブロック40について上で説明したのと実質的に同じやり方で、椎体16上に配置される。基準ブロック40、42を上で説明したように取り付けると、各ブロックは、独立して椎体14、16に追従する。
【0012】
図2の外科処置技法30のステップ34に先立ち、図4から図6に示すスプレッダー(spreader)すなわち伸延器アッセンブリ(distractor assembly)60が導入される。この伸延器アッセンブリ60は、それぞれハンドル継ぎ手70、72によってカム機構66、68に接続されているハンドル又はアーム62、64を含んでいる。カム機構66、68は、それぞれカムスライダ74、76と係合し、カムスライダ74、76は、それぞれ端末部78、80に可動的に係合している。カム機構66は、カム機構68に回転可能に連結され、端末部78、80は、ぞれぞれカム機構68、66に軸回転可能に連結されている。
【0013】
操作時、端末部78は、工具ガイド48と係合し、端末部80は、基準ブロック42側の対応する工具ガイドと係合する。伸延器アッセンブリ60を係合させた状態で、アーム62、64を互いに引くことにより、椎体14、16が伸延される。アーム62、64を互いに引くと、カム機構66、68は、それぞれカムスライダ74、76と係合し、カムスライダ74、76は、今度は端末部78、80それぞれを動かす。端末部78、80が引き離される際、端末部同士の間では、そしてこれに対応して椎体14と16の間では、比較的平行な変位が維持される。椎体14、16は、張力を掛けた状態に置かれ、椎間空間への接近経路が提供され、必要に応じて、更に椎間板切除術及び/又は減圧処置を行えるようになる。アーム62、64は、手術野を開放するために、ハンドル継ぎ手70、72で曲げることができる。アーム62、64は、手術野を維持するために、伸延された位置に係止させることもできる。
【0014】
伸延器アッセンブリ60を1つだけ使用する場合を説明してきたが、図6に示す様に第2の伸延器を使用してもよいものと理解されたい。代わりの実施形態では、同様の伸延器アッセンブリが、アームを引き離すと端末部も引き離されるような、鋏み様式の構成を有している。図2に戻るが、伸延した椎体14、16に基準ブロック40、42が取り付けられている状態で、外科処置技法30はステップ35に進む。ステップ35では、円板部位で深さ測定の様な測定を行って、外科処置技法30の残りの段階で使用される器具と装置の正しい寸法決めを行う。椎間空間の測定には、例えば、米国特許出願第10/799,835号に記載の測定器具を含め、各種の器具及び装置の使用が関わっており、前記特許出願を参考文献としてここに援用する。
【0015】
再び図2に戻るが、外科処置技法30は、ステップ36に進み、椎骨終板面に更に前処理を施す。次に図7に示すように、終板面に前処理を施して人工椎間器官18用のしっかりした座を作るために、平削り又は切削器具が提供される。図7の実施形態では、切削器具90は、シャフト92と、切削面96を有する切削ヘッド94を備えている。シャフト92の部分は、ねじ部93を含んでいる。
【0016】
図7について上で説明した切削器具は、伸延器アッセンブリ60及び錨着装置40、42と共に使用することができる1つの実施形態に過ぎない。代わりの実施形態では、切削器具は、当技術では既知の穴ぐり器や他の切削面を含んでいる。切削器具は、切削器具を伸ばせるように伸縮自在シャフトを含んでいてもよい。切削器具90は、先に引用した米国特許出願第10/799,835号に記載の切削器具実施形態の1つと実質的に同じである。
【0017】
次に、図8及び図9に示す切削ガイド100も、椎骨終板面に前処理を施すのに使用される。切削ガイド100は、工具境界面側104と、外部側106と、基準ブロック40の取り付けガイド46と連結する接続部分108と、を有する本体102を含んでいる。この実施形態では、接続部分108は、ダブテール形状の突起であるが、他の連結機構も適している。切削ガイド100は、更に、切削ガイド100と基準ブロック40の間の境界面を固定するために連結締結具112が通って伸張する孔110を含んでいる。切削ガイド100は、一組の回転ガイド118、120を動かせるようにする一組の密封軸受114、116を収容している。一組のカムスピンドル122、124が、それぞれ、切削ガイド100の外部側106で、回転ガイド118、120から、中心をずらして伸張している。一組のカムスピンドル126、128は、それぞれ、切削ガイド100の工具境界面側104で、回転ガイド118、120から、中心をずらして伸張している。整列棒130は、切削ガイド100の外部側106でカムスピンドル122、124の間を伸張しており、連結棒132は、工具境界面側104でカムスピンドル126、128の間を伸張している。
【0018】
次に図10に示すように、切削ガイド100を切削器具90に接続する器具連結用アッセンブリ140は、取付装置142と工具位置決め装置144を含んでいる。取付装置142は、二股アーム146、148と、連結棒132に係止するための溝150を含んでいる。工具位置決め装置144は、二股アーム146、148それぞれと噛み合い、各アームに沿って滑動するように作られている溝152、154を含んでいる。工具位置決め装置144は、更に、切削器具90が通って伸張する管状スリーブ156を含んでいる。工具位置決め装置144は、更に、工具位置決め装置144に対する切削器具90の位置を調整するための調整ダイヤル158を含んでいる。調整ダイヤル158は、切削器具90と螺合する。
【0019】
取付装置142の二股アーム146、148は、工具位置決め装置144から伸張しているピニオンギヤ164に係合するように作られている歯付面を含んでいる。歯付面160、162とギヤ164で形成されているこのラックアンドピニオンシステムは、工具位置決め装置144が、二股アーム146、148に沿って動き、これに係止できるようにしている。切削ガイド100と器具連結用アッセンブリ140の構成要素同士の間の接続は、必要に応じて、ピンやスクリューの様な締結具を用いて固定してもよい。
【0020】
次に図11、図12、図13a、図13bに示すように、ステップ35で得られた測定値及び植え込まれる人工器官18の寸法と外形に基づき、切削面96が選択される。選択された切削面96を有する切削器具90は、上で説明したように工具位置決め装置144に組み付けられる。基準ブロック40が椎体14に取り付けられた状態で、切削ガイド100が、上記のように基準ブロック40に取り付けられる。取付装置142が、上記のように切削ガイド100に取り付けられ、切削器具90と連結されている工具位置決め装置144が、やはり上記のように取付装置142に取り付けられる。
【0021】
取付装置142と工具位置決め装置144がギヤ164と歯付面160、162によって相互接続された状態で、切削ヘッド94により縦軸20に沿って作られる切削部の深さが、ピニオンギヤを回転させることにより調整される。調整ダイヤル158を使用して、切削ヘッド94の矢状軸22に沿う前後方向の設置位置が調整される。切削ヘッド94の正しい位置決めは、既知のオフセットで設定され、X線透視法又は他の画像化技法を使って検証される。
【0022】
図12に示すように、伸延器アッセンブリ60は、切削処置中は設置されたままである。伸延器アッセンブリ60のアームを、外科処置部位から取り外して、外科医に更に広い空間を提供してもよい。必要に応じ、円板間を維持するのに2つ以上の伸延器アッセンブリを使用してもよい。
【0023】
操作時、使用者は、切削器具90を、それぞれ回転ガイド118、120の中心とカムスピンドル126、128の位置の間の関係により事前に決められる比較的円形の経路上を移動させる。図13aに示すように、カムスピンドル126、128を、それぞれ回転ガイド118、120の中心の真上の位置まで回転させると、切削ヘッド94は、その円形の経路の最も上の位置にくる。図13bに示すように、カムスピンドル126、128を、それぞれ回転ガイド118、120の中心の真下の位置まで回転させると、切削ヘッド94は、その円形経路の最も下の位置にくる。切削器具90がその経路を移動する間に、切削面96は、動力の供給を受けて、椎体14を切削、平削り、又は他のやり方で整形する。回転ガイド118、120は、切削器具90の駆動軸92によって、整列棒130を駆動することにより、又は直接カムスピンドル118、120の一方又は両方を駆動することにより、又は当業者であれば解かる、決められた経路を通して切削ヘッド94を駆動する他の何らかの方法によって、回転される。切削ヘッド94の経路は、調整ダイヤル158を調整して、切削器具90を椎体14、16に対して上げ下げすることにより、調整される。
【0024】
切削面96は、椎骨終板に作成する輪郭が、選択された人工椎間器官18の輪郭に一致し、人工器官用のしっかりとした座を作成することができる形状に作られている。第1終板を前処理した後、切削器具90は、切削面96が椎体16の終板に隣接して配置された状態で、基準ブロック42に取り付けられる。切削器具90には、今回は椎体16の終板を整形するために、再度動力が供給される。2つ以上の椎間円板箇所が関与する多水準の外科処置が必要な場合は、この基準ブロックを使用すれば、器具を取り外して再設定することなく、幾つかの円板空間を跨いで架橋させることができる。上で説明したように、基準ブロック40、42は、そのそれぞれの椎体と独立的に固定整列される。この様に、椎体14、16は、互いに独立して動くことが許容され、而して、終板前処理手順では、各椎体を独立して整形することができる。或る実施形態では、基準ブロック40、42は、あらゆる方向に独立して動くので、最良のアクセスを行うことができ、システムに掛かる応力が最小限になる。代わりの実施形態では、基準ブロック40、42は、椎体14、16の横断面内及び冠状縫合面内での整列状態を維持しながら、椎体14、16が矢状面内で独立して動けるようにしている。
【0025】
図2に戻るが、ステップ37では、椎骨終板に前処理を施した後、人工椎間器官18を植え込む準備のために、切削器具90、切削ガイド100、及び器具連結用アッセンブリ140が、基準ブロック40から取り外される。切削器具を取り外した状態で、各種挿入方法の中の何れかの方法を使って人工椎間器官18が前処理を施した空間に挿入される。実施形態の中には、人工器官挿入器具を案内するために、基準ブロック40、42が使用されるものもある。人工器官18を植え込んだ後、伸延器アッセンブリ60に掛けられていた張力が解放される。基準ブロック40、42が、それぞれ椎体14、16から取り外される。全ての器具を円板部位から取り外した後、傷口が閉じられる。
【0026】
次に、図14に示す代わりの実施形態では、切削ガイド100を切削器具90に接続するための器具連結用アッセンブリ180は、ヒンジ継ぎ手186で接続されている取付装置182と工具位置決め装置184を含んでいる。取付装置182は、連結棒132に係止する溝188を含んでいる。工具位置決め装置184は、切削器具90が通って伸張する管状のスリーブ190を含んでいる。工具位置決め装置184は、更に、切削器具90の工具位置決め装置184に対する位置を調整するための調整ダイヤル192を含んでいる。調整ダイヤル192は、切削器具90に螺合している。ヒンジ継ぎ手186は、軸回転して、切削器具90と取付装置182の間で角変位を起こせるようにしている。
【0027】
次に、図15に示す代わりの実施形態では、伸延器アッセンブリ200が、椎体14、16を平行に整列させて伸延するのに使用されている。伸延器アッセンブリ200は、軸回転可能に接続されたハンドル202、204を含んでいる。ハンドル202、204は、それぞれ、ヒンジ206、208によって脚部210、212に接続されている。脚部210、212は、クロスバー機構214に滑動可能に接続されている。伸延器アッセンブリ200は、伸延器アッセンブリ60について上で説明した椎体伸延と実質的に同じ様式の伸延法を実行する。
【0028】
以上、本発明の代表的な実施形態のほんの数例を詳細に説明してきたが、当業者には容易に理解頂けるように、これら代表的な実施形態には、本発明の新規な教示及び利点から実質的に逸脱すること無く、様々な修正を加えることができる。従って、その様な修正は、全て特許請求の範囲に定義する本発明の範囲に含まれるものとする。当業者には、ここで説明した手順の細かい段階を省略し又は追加することができ、そのような拡大方式又は省略方式は、本発明の範囲内に含まれるものとすることを理解されたい。特許請求の範囲では、手段と機能を併記した項は、記載の機能を実行するものとしてここで説明した構造及び構造的等価物並びに等価的構造物を包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】損傷のある円板を有する脊柱の側面図である。
【図2】外科処置技法を説明するフローチャートである。
【図3】本開示の或る実施形態による整列ガイドの等角図である。
【図4】本開示の或る実施形態による伸延器アッセンブリの斜視図である。
【図5】図4の伸延器アッセンブリの一部の斜視図である。
【図6】図4の伸延器アッセンブリの配置環境図である。
【図7】本開示の或る実施形態による切削用アッセンブリの斜視図である。
【図8】本開示の或る実施形態による器具ガイドの斜視図である。
【図9】本開示の或る実施形態による器具ガイドの斜視図である。
【図10】本開示の或る実施形態による器具連結用アッセンブリの斜視図である。
【図11】図7の切削用アッセンブリ、図8及び図9の器具ガイド、及び図10の器具連結用アッセンブリの配置環境図である。
【図12】図7の切削用アッセンブリ、図8及び図9の器具ガイド、図10の器具連結用アッセンブリ、及び図4の伸延器アッセンブリの配置環境図である。
【図13a】図7の切削用アッセンブリ、図8及び図9の器具ガイド、及び図10の器具連結用アッセンブリが、第1切削位置にある状態を示す配置環境図である。
【図13b】図7の切削用アッセンブリ、図8及び図9の器具ガイド、及び図10の器具連結用アッセンブリが、第2切削位置にある状態を示す配置環境部である。
【図14】本開示の別の実施形態による器具連結用アッセンブリである。
【図15】本開示の別の実施形態による伸延器アッセンブリである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脊柱の1つの椎体に取り付けるための基準ブロックにおいて、
前記椎体の外表面に沿う形状に作られた底面と、
骨前処理固定具と連結することができる形状に作られた溝部分と、
伸延工具を位置決めするための工具接続部分と、
骨締結具を前記椎体に挿入できるようにしている前記底面の孔と、を備えている基準ブロック。
【請求項2】
前記溝部分はダブテール形状に作られている、請求項1に記載の基準ブロック。
【請求項3】
前記底面はサドル形状に作られている、請求項1に記載の基準ブロック。
【請求項4】
前記底面は前記椎体に対して自動的に芯出しできるようになっている、請求項1に記載の基準ブロック。
【請求項5】
前記ブロックを横方向中心に沿って整列させるための芯出し標示器を更に備えている、請求項1に記載の基準ブロック。
【請求項6】
一対の椎体を離すための伸延アッセンブリにおいて、
第2ハンドルアッセンブリに軸回転可能に接続されている第1ハンドルアッセンブリと、
前記第1ハンドルに軸回転可能に接続されている第1端末部材と、
前記第2ハンドルに軸回転可能に接続されている第2端末部材と、を備えており、
前記第1ハンドルアッセンブリを前記第2ハンドルに対して動かすと、前記第1及び第2端末が、前記一対の椎体の間を伸延させる、伸延アッセンブリ。
【請求項7】
前記第1ハンドルアッセンブリを前記第2ハンドルアッセンブリに対して動かすと、前記第1及び第2端末が、前記一対の椎体の間を平行に伸延させる、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項8】
前記第1ハンドルアッセンブリを前記第2ハンドルアッセンブリに対して動かすと、前記第1及び第2端末が、前記一対の椎体の間を回転自在に伸延させる、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項9】
前記第1ハンドルアッセンブリは、第1カム機構を含んでおり、
前記第2ハンドルアッセンブリは、第2カム機構を含んでおり、
前記第1カム機構は、前記第2カム機構に回転可能に接続されている、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項10】
前記第2カム機構と前記第1端末部材の間を移動可能な第1カムスライダと、
前記第1カム機構と前記第2端末部材の間を移動可能な第2カムスライダと、を更に備えている、請求項9に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項11】
前記第1ハンドルアッセンブリは、第1継ぎ手と第1把持部分を含んでおり、
前記第1把持部分は、前記第1継ぎ手で前記第1端末部分に向けて屈曲可能である、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項12】
前記第1ハンドルアッセンブリの前記第2ハンドルアッセンブリに対する位置を係止するための係止機構を更に備えている、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項13】
移植片を受け入れるために、脊柱の1つの椎体の終板を前処理するための椎骨終板前処理用アッセンブリにおいて、
前記1つの椎体に接続させるための基準ブロックと、
前記基準ブロックに取り付けられた切削ガイドと、
前記終板を前処理するための切削器具と、
前記切削器具及び前記切削ガイドの間に接続された器具連結用アッセンブリと、を備えているアッセンブリ。
【請求項14】
前記切削ガイドは、少なくとも2つの回転ガイドを備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項15】
前記少なくとも2つの回転ガイドそれぞれは、一組の密封軸受上を動く、請求項14に記載のアッセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも2つの回転ガイドの間を伸張している連結棒を更に備えている、請求項14に記載のアッセンブリ。
【請求項17】
各回転ガイドは、カムスピンドルを含んでおり、前記連結棒は前記カムスピンドルの間を伸張している、請求項16に記載のアッセンブリ。
【請求項18】
前記切削器具を前後軸に沿って動かすための調整装置を更に備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項19】
前記調整装置は、前記切削器具に螺合させる器具連結用アッセンブリ上のダイヤルを備えている、請求項18に記載のアッセンブリ。
【請求項20】
前記器具連結用アッセンブリは、前記切削器具を、前記脊柱により規定される概ね長手方向の軸に沿って動かすための調整装置を備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項21】
前記調整装置は、ラックアンドピニオンアッセンブリを備えている、請求項20に記載のアッセンブリ。
【請求項22】
前記器具連結用アッセンブリは、少なくとも1対の二股アームを備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項23】
前記脊柱の少なくとも2つの椎体を離すための伸延器を更に備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項24】
移植片を受け入れるために第1椎骨終板を前処理する方法において、
第1基準ブロックを、第1椎体に取り付ける段階と、
切削ガイドを前記第1基準ブロックに取り付ける段階であって、前記切削ガイドは、第1及び第2回転ガイドを含んでおり、両ガイドの間を整列棒が伸張している、切削ガイドを取り付ける段階と、
器具連結用アッセンブリを、前記切削ガイドに取り付ける段階と、
切削ヘッドを有する切削器具を、前記器具連結用アッセンブリに取り付ける段階と、
前記移植片を受け入れるために、前記第1椎骨終板を整形する段階と、を備えるアッセンブリ。
【請求項25】
前記第1基準ブロックに対する前記切削器具の長手方向位置を調整する段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1基準ブロックに対する前記切削器具の矢状軸に沿う位置を調整する段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記切削器具に動力を供給しながら、前記第1及び第2回転ガイドを調和して回転させる段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記整列棒を駆動して、前記切削ヘッドを所定の経路で動かす段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記切削器具を駆動して、前記切削ヘッドを所定の経路で動かす段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
第2基準ブロックを第2椎体に取り付ける段階と、
前記切削ガイドを前記第1基準ブロックから取り外して、前記切削ガイドを前記第2基準ブロックに取り付ける段階と、
前記移植片を受け入れるために第2椎骨終板を整形する段階と、を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
一対の端末部分を有する伸延器アッセンブリを、前記第1基準ブロックと前記第2基準ブロックの間に取り付ける段階と、
前記端末部分の間を平行な整列状態に維持しながら、前記第1椎体と前記第2椎体を離す段階と、を更に含んでいる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1基準ブロックを、前記第2基準ブロックから独立して動かす段階を更に含んでいる、請求項30に記載の方法。
【請求項1】
脊柱の1つの椎体に取り付けるための基準ブロックにおいて、
前記椎体の外表面に沿う形状に作られた底面と、
骨前処理固定具と連結することができる形状に作られた溝部分と、
伸延工具を位置決めするための工具接続部分と、
骨締結具を前記椎体に挿入できるようにしている前記底面の孔と、を備えている基準ブロック。
【請求項2】
前記溝部分はダブテール形状に作られている、請求項1に記載の基準ブロック。
【請求項3】
前記底面はサドル形状に作られている、請求項1に記載の基準ブロック。
【請求項4】
前記底面は前記椎体に対して自動的に芯出しできるようになっている、請求項1に記載の基準ブロック。
【請求項5】
前記ブロックを横方向中心に沿って整列させるための芯出し標示器を更に備えている、請求項1に記載の基準ブロック。
【請求項6】
一対の椎体を離すための伸延アッセンブリにおいて、
第2ハンドルアッセンブリに軸回転可能に接続されている第1ハンドルアッセンブリと、
前記第1ハンドルに軸回転可能に接続されている第1端末部材と、
前記第2ハンドルに軸回転可能に接続されている第2端末部材と、を備えており、
前記第1ハンドルアッセンブリを前記第2ハンドルに対して動かすと、前記第1及び第2端末が、前記一対の椎体の間を伸延させる、伸延アッセンブリ。
【請求項7】
前記第1ハンドルアッセンブリを前記第2ハンドルアッセンブリに対して動かすと、前記第1及び第2端末が、前記一対の椎体の間を平行に伸延させる、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項8】
前記第1ハンドルアッセンブリを前記第2ハンドルアッセンブリに対して動かすと、前記第1及び第2端末が、前記一対の椎体の間を回転自在に伸延させる、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項9】
前記第1ハンドルアッセンブリは、第1カム機構を含んでおり、
前記第2ハンドルアッセンブリは、第2カム機構を含んでおり、
前記第1カム機構は、前記第2カム機構に回転可能に接続されている、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項10】
前記第2カム機構と前記第1端末部材の間を移動可能な第1カムスライダと、
前記第1カム機構と前記第2端末部材の間を移動可能な第2カムスライダと、を更に備えている、請求項9に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項11】
前記第1ハンドルアッセンブリは、第1継ぎ手と第1把持部分を含んでおり、
前記第1把持部分は、前記第1継ぎ手で前記第1端末部分に向けて屈曲可能である、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項12】
前記第1ハンドルアッセンブリの前記第2ハンドルアッセンブリに対する位置を係止するための係止機構を更に備えている、請求項6に記載の伸延アッセンブリ。
【請求項13】
移植片を受け入れるために、脊柱の1つの椎体の終板を前処理するための椎骨終板前処理用アッセンブリにおいて、
前記1つの椎体に接続させるための基準ブロックと、
前記基準ブロックに取り付けられた切削ガイドと、
前記終板を前処理するための切削器具と、
前記切削器具及び前記切削ガイドの間に接続された器具連結用アッセンブリと、を備えているアッセンブリ。
【請求項14】
前記切削ガイドは、少なくとも2つの回転ガイドを備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項15】
前記少なくとも2つの回転ガイドそれぞれは、一組の密封軸受上を動く、請求項14に記載のアッセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも2つの回転ガイドの間を伸張している連結棒を更に備えている、請求項14に記載のアッセンブリ。
【請求項17】
各回転ガイドは、カムスピンドルを含んでおり、前記連結棒は前記カムスピンドルの間を伸張している、請求項16に記載のアッセンブリ。
【請求項18】
前記切削器具を前後軸に沿って動かすための調整装置を更に備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項19】
前記調整装置は、前記切削器具に螺合させる器具連結用アッセンブリ上のダイヤルを備えている、請求項18に記載のアッセンブリ。
【請求項20】
前記器具連結用アッセンブリは、前記切削器具を、前記脊柱により規定される概ね長手方向の軸に沿って動かすための調整装置を備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項21】
前記調整装置は、ラックアンドピニオンアッセンブリを備えている、請求項20に記載のアッセンブリ。
【請求項22】
前記器具連結用アッセンブリは、少なくとも1対の二股アームを備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項23】
前記脊柱の少なくとも2つの椎体を離すための伸延器を更に備えている、請求項13に記載のアッセンブリ。
【請求項24】
移植片を受け入れるために第1椎骨終板を前処理する方法において、
第1基準ブロックを、第1椎体に取り付ける段階と、
切削ガイドを前記第1基準ブロックに取り付ける段階であって、前記切削ガイドは、第1及び第2回転ガイドを含んでおり、両ガイドの間を整列棒が伸張している、切削ガイドを取り付ける段階と、
器具連結用アッセンブリを、前記切削ガイドに取り付ける段階と、
切削ヘッドを有する切削器具を、前記器具連結用アッセンブリに取り付ける段階と、
前記移植片を受け入れるために、前記第1椎骨終板を整形する段階と、を備えるアッセンブリ。
【請求項25】
前記第1基準ブロックに対する前記切削器具の長手方向位置を調整する段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1基準ブロックに対する前記切削器具の矢状軸に沿う位置を調整する段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記切削器具に動力を供給しながら、前記第1及び第2回転ガイドを調和して回転させる段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記整列棒を駆動して、前記切削ヘッドを所定の経路で動かす段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記切削器具を駆動して、前記切削ヘッドを所定の経路で動かす段階を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
第2基準ブロックを第2椎体に取り付ける段階と、
前記切削ガイドを前記第1基準ブロックから取り外して、前記切削ガイドを前記第2基準ブロックに取り付ける段階と、
前記移植片を受け入れるために第2椎骨終板を整形する段階と、を更に含んでいる、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
一対の端末部分を有する伸延器アッセンブリを、前記第1基準ブロックと前記第2基準ブロックの間に取り付ける段階と、
前記端末部分の間を平行な整列状態に維持しながら、前記第1椎体と前記第2椎体を離す段階と、を更に含んでいる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1基準ブロックを、前記第2基準ブロックから独立して動かす段階を更に含んでいる、請求項30に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2008−519616(P2008−519616A)
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540386(P2007−540386)
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/039567
【国際公開番号】WO2006/052571
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(506298792)ウォーソー・オーソペディック・インコーポレーテッド (366)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/039567
【国際公開番号】WO2006/052571
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(506298792)ウォーソー・オーソペディック・インコーポレーテッド (366)
【Fターム(参考)】
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