説明

脱インキパルプの製造方法

【課題】印刷古紙から古紙パルプを製造する古紙パルプ製造工程において、インキの剥離性を向上させることにより残インキ量の少ない古紙パルプを提供するものである。
【解決手段】印刷古紙から脱インキパルプを製造する脱インキパルプ製造工程において、亜硫酸塩による処理段を有し、古紙パルプ中のMPへのスルホン酸基の導入量が100mmol/kg・MP以上である脱インキパルプの製造方法であり、前記亜硫酸塩による処理は90〜140℃、pH5〜10で2〜120分間行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は脱インキパルプの製造方法に関し、さらに詳しくは亜硫酸塩処理により古紙パルプ中のMPに含まれるリグニンをスルホン化することによりインキを剥離させ、残インキ量の少ない脱インキパルプを得ることを目的とするものである。
【背景技術】
【0002】
近年、資源の有効利用や環境保護などの観点から古紙パルプの需要が増加している。古紙パルプの使用を拡大するには、古紙からインキを高度に剥離し、残インキ量の少ない古紙パルプを製造することが極めて重要である。古紙からインキを剥離するためには、一般的にパルパーなどでの離解処理、軸タイプまたはディスクタイプのディスパーザーによる機械的分散処理、界面活性剤によるインキ剥離処理、アルカリ性下での漂白工程において繊維を膨潤させることによるインキ剥離処理が行われてきた。
【0003】
しかしながら、上記のような処理を行ってもインキの剥離効果が不十分であるため、紙への古紙パルプの配合が制限されているのが現状である。そのため、インキの剥離技術の向上が望まれていた。
【0004】
従来のインキ剥離技術は、大きく離解や分散工程での機械的剥離技術と、アルカリや界面活性剤などによる化学的剥離技術とに分けられる。例えば離解工程におけるインキ剥離技術としては、離解工程、熟成工程、浮遊選別工程、洗浄工程及び漂白工程の各工程を有する、古紙を脱墨することによる再生パルプの製造方法において、前記離解工程にて、原料古紙を苛性ソーダと脱墨剤とを含む脱墨薬品とともに処理することを特徴とし、かつ、離解装置内で、前段離解処理、浸漬処理及び後段離解処理を行い、ここで、前記3つの処理を10〜20質量%のパルプ濃度で行うことを特徴とする再生パルプの製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この方法は粘着異物の微細化の抑制に主眼を置いたものであり、インキ剥離効果が充分ではない。
【0005】
また、分散工程におけるインキ剥離技術として、パルプ濃度20〜35%にして酸化型漂白剤を添加した後、機械的に攪拌して酸化漂白するとともに、漂白した後の繊維懸濁液をパルプ濃度10〜30%にして、還元漂白剤を添加した後、機械的に攪拌して還元漂白しているものがある(例えば、特許文献2参照)。しかし、本技術では2度の漂白により白色度を高めることは可能であるが、分散機による2回の処理では、十分にインキを剥離することはできない。
【0006】
また、二酸化チオ尿素を添加し、ニーダーの如く100〜1000rpm、処理時間1〜30分であるような混練機を用いて処理後、ただちにパルプを希釈する技術が公開されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、本技術の実施例によれば、二酸化チオ尿素による漂白効果は期待できるものの、インキの剥離効果については不十分である。
【0007】
また、機械的処理では、粘着異物を微細化してしまい、この微細化された粘着異物はスクリーンやクリーナーを用いても除去することが困難であるため、機械的処理は極力避ける必要がある。
【0008】
また、界面活性剤を用いたインキ剥離技術として、インキ剥離工程にて、脱墨剤と脱墨剤の曇点を上昇させる助剤とを混合することにより、脱墨剤がインキ剥離工程の処理温度より0〜10℃低い曇点を有するようにしてインキ剥離を行なうことを特徴とする脱墨方法が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【0009】
また、常温で水に難溶解性の液体と界面活性剤水溶液を混合し、粒径が0.1μm〜500μmの水中油による乳濁液とし、この乳濁液を古紙絶乾質量に対して0.05〜0.4質量%となるように古紙添加してパルパーなどの機械力によって処理する技術が開示されている(例えば、特許文献5参照)。しかし、これらの界面活性剤による方法でも、インキを充分に剥離できない。
【0010】
また、薬品によるインキ剥離技術として、アルカリや界面活性剤以外に亜硫酸塩を用いた方法も複数開示されている。例えば、古紙を亜硫酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムを含むアルカリ性水溶液中において30〜75℃で離解して、少なくとも約7.5のpHを有する繊維スラリーを形成する工程;インクを紙繊維から分離する工程;及び分離されたインクをスラリーから除去する工程を含む古紙繊維を脱インクする方法が開示されている(例えば、特許文献6参照)。しかし、その実施例にはインキ剥離効果についての記載は無く、インキ剥離効果は不明瞭である。
【0011】
また、古紙を脱インキ、漂白するにあたり、古紙を順次、アルカリ性下での亜硫酸塩による処理、アルカリ性下での亜硫酸塩及び亜硫酸塩以外の還元剤による処理、アルカリ性下及び珪酸塩の存在下での過酸化水素による処理に供する古紙の脱インキ、漂白方法が開示されている(例えば、特許文献7参照)。しかし、この方法に使用される古紙は模造古紙、上ケント古紙、色上古紙などであると明記されており、その適用可能範囲は狭い。
【0012】
また、未晒系古紙をアルカリ性蒸解でリグニンの一部を除去する際に原料絶乾質量に対し5〜30質量%の亜硫酸ナトリウムを添加することで高粘度漂白パルプを製造する方法が開示されている(例えば、特許文献8参照)。しかし、この方法は脱リグニンを前提とした技術であり、パルプ歩留りが低いという問題がある。
【0013】
さらに、古紙に水と亜硫酸ナトリウムと還元漂白剤を加えて蒸解した後に、離解し、水洗してから過酸化水素を加えることを特徴とする古紙の脱インク漂白法が開示されている(例えば、特許文献9参照)。この手法の実施例によれば高い白色度が得られているが、インキの剥離効果については明記されていない。
【特許文献1】特開2002−363879号公報
【特許文献2】特開2005−281914号公報
【特許文献3】特開2002−69877号公報
【特許文献4】特開2002−88670号公報
【特許文献5】特開2001−303468号公報
【特許文献6】特開平09−105088号公報
【特許文献7】特開平07−145583号公報
【特許文献8】特開昭57−167474号公報
【特許文献9】特開昭50−132202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、印刷古紙から古紙パルプを製造する古紙パルプ製造工程において、インキの剥離性を向上させることにより残インキ量の少ない古紙パルプを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するため、本発明者らは、残インキの少ない古紙パルプの製造方法について鋭意検討した。印刷古紙からの古紙パルプ中には、リグニンをほとんど有さないBKP(漂白化学パルプ)と、リグニンを多量に含有するMPとが存在し、BKPに比べてMPのほうがインキの剥離性が悪いことから、古紙パルプ製造工程において、MPに対してスルホン酸基を100mmol/kg以上導入することでインキ剥離効果が大幅に向上することを見出した。
【0016】
さらに、本処理のインキ剥離効果を最大限に発揮する方法について鋭意検討を行った。その結果、本発明者らは亜硫酸塩を0.5〜5%添加し、90℃〜140℃、2〜120分間、pH5〜10で処理することで上記のスルホン化を達成でき、インキ剥離効果が最大限発揮されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0017】
本発明は以下の発明を包含する。
(1)印刷古紙から脱インキパルプを製造する脱インキパルプ製造工程において、亜硫酸塩による処理段を有し、古紙パルプ中のMPへのスルホン酸基の導入量が100mmol/kg・MP以上である脱インキパルプの製造方法
(2)前記亜硫酸塩による処理が90〜140℃、pH5〜10で2〜120分間行われる(1)記載の脱インキパルプの製造方法。
(3)(1)又は(2)により製造された脱インキパルプを10〜100%配合した紙。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、既存工程にも容易に適用でき、残インキ量の少ない古紙パルプの製造を可能とし、印刷用紙、出版用紙をはじめとする各種紙の原料として適用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明による方法が、従来の方法と比較して、残インキ量の少ない古紙パルプが得られる理由の詳細については今後の研究を待たなければならないが、古紙パルプ中のMPに含まれるリグニンに親水性のスルホン酸基が導入されることにより繊維の膨潤が促進され、その結果インキの剥離性が向上するものと推測している。したがって、古紙パルプ中のリグニンに一定量以上のスルホン酸基を導入する方法もインキ剥離性を改善する上で非常に効果的である。
【0020】
本発明で行う亜硫酸塩処理では、絶乾パルプに対して0.1〜5%の亜硫酸塩を加える。亜硫酸塩の量が0.1未満ではスルホン化が充分に達成されず、5%を越えて過剰に添加してもその効果はレベルオフする。亜硫酸塩としては亜硫酸ナトリウム、亜硫酸マグネシウム、亜硫酸アンモニウムなどが用いられる。また、亜硫酸を水酸化ナトリウムなどの塩基と混合してもよい。処理温度は90〜140℃が好ましく、更に好ましくは110〜130℃である。処理温度が90℃未満の場合にはスルホン基が導入されず、また140℃を超えて高くするとパルプの暗色化、歩留まりの低下を引き起こすため好ましくない。亜硫酸塩処理のpHは5〜10の範囲が好ましく、更に好ましくはpH6〜9である。このpH調整には硫酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが用いられる。スルホン化速度はpHが低いほど上昇するが、pHが5より低い場合にはパルプの暗色化や歩留まり低下を引き起こす可能性があるため好ましくない。また、pH10を越えて高い場合もパルプが暗色化する。処理時間は2〜120分で行うことが好ましく、更に好ましくは10〜60分で行うことがパルプの暗色化、歩留まり低下を防止する。パルプ濃度は3〜50%が好ましい。処理濃度が3%未満では、温度上昇に必要なエネルギーが莫大となるため、適さない。また、処理濃度50%を越えて高濃度にすると機械的に搾水するのは困難である。
【0021】
本発明の亜硫酸塩処理工程を適用する古紙パルプ製造工程は、特に限定されず、公知の工程を組み合わせた既存の工程にも適用できる。具体的には、パルパーまたは機械力によって古紙を離解しインキを剥離する離解工程と、それに続くニーダー、ディスパーザーなどでの混練・分散によるインキ剥離工程、過酸化水素や二酸化チオ尿素などの漂白薬品による漂白工程、浮遊選別工程、洗浄工程、濃縮工程、スクリーンやクリーナーなどによる異物除去工程からなる脱墨処理工程のいずれか、もしくは全ての工程を組み合わせた既存の工程のいずれの場所に位置してもよい。必要に応じて還元漂白剤、界面活性剤、キレート剤を加えることができる。用いる装置については特に制限はない。
【0022】
本発明が対象としている印刷古紙は、印刷されたものであれば何でもよく、新聞古紙、雑誌古紙などのほかに、チラシ古紙や色上古紙、模造紙、中質古紙、低質古紙等の印刷古紙もその範疇に入れるものであるが、MPを多量に含む古紙に特に効果的である。
【実施例】
【0023】
次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、実施例は本発明をなんら限定するものではない。本実施例中では、百分率(%)は白色度以外すべて質量%を意味し、また、薬品添加率は、対絶乾パルプあたりの質量%で示した。古紙パルプの品質は、JIS P 8212によるパルプ白色度ならびに、以下に示したダート評価方法によるダート個数、スルホン基量測定方法によるスルホン化度で評価し、その結果を表1〜3示した。
【0024】
<ダート評価方法>
坪量を100g/mとしたこと、シートプレスを行わなかったこと、風乾しなかったこと以外は全てJIS P 8222に示される試験用手すき紙の調製方法に準じて、手すき紙を30枚作製した。濡れたままの手すき紙30枚中に含まれる0.05〜5.0mmのダートを計測した。計測には透過光を使用し、ダートサイズの見本として、財団法人印刷局朝陽会より購入したJISP8202記載の夾雑物計測図表を参照した。測定結果はパルプ100gあたりの個数に換算し、ダート個数とした。
【0025】
<古紙パルプ中のMP繊維量の評価方法>
JIS P8120に準じてKP繊維量とMP繊維量の定量分析を行い、質量百分率を算出した。なお、染色液はC染色液を用いた。
【0026】
<古紙パルプ中のスルホン基量の評価方法>
絶乾3gのパルプを0.1M塩酸に45分間、2回浸漬した後、イオン交換水で伝導度が一定になるまで洗浄した。その後、0.001M塩化ナトリウム水溶液中で攪拌しながら0.1M水酸化ナトリウムを5mlずつ添加し、5分後に伝導度を測定する操作を繰り返した。伝導度が変わらなくなる点がスルホン酸基量の滴定点であり、この滴定量からパルプのスルホン酸基量を求めた。定量に際し、算出式、参考文献は、以下のものを使用した。
【0027】
スルホン酸基の滴定に対応する滴定量(ml)をA、水酸化ナトリウムの規定度をBとし、パルプ中のMPの絶乾質量(kg)をWとした。
スルホン酸基量(mmol/kg)=(A×B)/W
参考文献
Katz Sら、Svensk Paperstidn 、87、R48−R53、(1984)
【0028】
実施例1
新聞古紙100%からなる印刷古紙に水を加えて、試験用パルパーでパルプ濃度4%、水酸化ナトリウム添加率0.2%、離解時間15分、温度35℃で離解した。その後パルプ濃度を20%まで脱水し、亜硫酸ナトリウム2%を添加し、pHを7に調整して温度120℃で30分亜硫酸塩処理を行った。
【0029】
実施例2
実施例1において、亜硫酸塩処理前のpHを5としたこと以外は実施例1と同様に処理した。
【0030】
実施例3
実施例1において、亜硫酸塩処理前のpHを9としたこと以外は実施例1と同様に処理した。
【0031】
実施例3
実施例1において、亜硫酸塩処理温度を100℃としたこと以外は実施例1と同様に処理した。
【0032】
実施例5
実施例1において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用いたこと以外は実施例1と同様に処理した。
【0033】
比較例1
実施例1において、亜硫酸塩処理を行わなかったこと以外は実施例1と同様に処理した。
【0034】
比較例2
実施例1において、亜硫酸塩処理を70℃で行ったこと以外は実施例1と同様に処理した。
【0035】
比較例3
実施例1において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用い、亜硫酸塩処理を行わなかったこと以外は実施例1と同様に処理した。
【0036】
比較例4
実施例1において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用い、亜硫酸塩処理を70℃で行ったこと以外は実施例1と同様に処理した。
【0037】
【表1】

【0038】
実施例6
新聞古紙100%からなる印刷古紙に水を加えて、試験用パルパーでパルプ濃度4%、水酸化ナトリウム添加率0.2%、離解時間15分、温度35℃で離解した。その後パルプ濃度を20%まで脱水し、PFIミルを用いてクリアランス0.65mm、回転数500回、温度35℃で分散処理を行った。その後亜硫酸ナトリウム2%を添加し、pHを7に調整して温度120℃で30分スルホン化処理を行った。
【0039】
実施例7
実施例6において、亜硫酸塩処理温度を100℃としたこと以外は実施例7と同様に処理した。
【0040】
実施例8
実施例6において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用いたこと以外は実施例6と同様に処理した。
【0041】
比較例5
実施例6において、亜硫酸塩処理を行わなかったこと以外は実施例6と同様に処理した。
【0042】
比較例6
実施例6において、亜硫酸塩処理を70℃で行ったこと以外は実施例6と同様に処理した。
【0043】
比較例7
実施例6において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用い、亜硫酸塩処理を行わなかったこと以外は実施例6と同様に処理した。
【0044】
比較例8
実施例6において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用い、亜硫酸塩処理を70℃で行ったこと以外は実施例6と同様に処理した。
【0045】
【表2】

【0046】
実施例9
新聞古紙100%からなる印刷古紙に水を加えて、試験用パルパーでパルプ濃度4%、水酸化ナトリウム添加率0.2%、離解時間15分、温度35℃で離解した。その後パルプ濃度を20%まで脱水し、PFIミルを用いてクリアランス0.65mm、回転数500回、温度35℃で分散処理を行った。その後、過酸化水素3%、苛性ソーダ2%、珪酸ソーダ2%を添加し、70℃で2時間漂白処理を行った。その後亜硫酸ナトリウム2%を添加し、pHを7に調整して温度120℃で30分スルホン化処理を行った。
【0047】
実施例10
実施例9において、亜硫酸塩処理温度を100℃としたこと以外は実施例9と同様に処理した。
【0048】
実施例11
実施例9において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用いたこと以外は実施例9と同様に処理した。
【0049】
比較例9
実施例9において、亜硫酸塩処理を行わなかったこと以外は実施例9と同様に処理した。
【0050】
比較例10
実施例9において、亜硫酸塩処理を70℃で行ったこと以外は実施例9と同様に処理した。
【0051】
比較例11
実施例9において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用い、亜硫酸塩処理を行わなかったこと以外は実施例9と同様に処理した。
【0052】
比較例12
実施例9において、原料として雑誌古紙100%の古紙を用い、亜硫酸塩処理を70℃で行ったこと以外は実施例9と同様に処理した。
【0053】
【表3】

【産業上の利用可能性】
【0054】
印刷古紙から脱インキパルプを製造する脱インキパルプ製造工程において、亜硫酸塩によるスルホン化処理を行うことにより残インキ量の少ない古紙パルプの製造が可能となる。この古紙パルプは印刷用紙、出版用紙をはじめとする各種紙の原料として適用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷古紙から脱インキパルプを製造する脱インキパルプ製造工程において、亜硫酸塩による処理段を有し、古紙パルプ中のMPへのスルホン酸基の導入量が100mmol/kg・MP以上であることを特徴とする脱インキパルプの製造方法
【請求項2】
前記亜硫酸塩による処理段が90℃〜140℃、pH5〜10で2〜120分間行われることを特徴とする脱インキパルプの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2により製造された脱インキパルプを10〜100%配合した紙。

【公開番号】特開2008−297669(P2008−297669A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146183(P2007−146183)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000122298)王子製紙株式会社 (2,055)
【Fターム(参考)】