説明

脱穀装置

【課題】 選別部のメンテナンス性を高めることができる脱穀装置を提供する。
【解決手段】 扱室2を備えた上部構造体Uと、選別部5、1番回収部15、および、2番回収部16を備えた下部構造体Dを別体に構成し、前記下部構造体Dを上部構造体Uに対して抜き差し脱着可能に連結してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに搭載される脱穀装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンバインに搭載される脱穀装置としては、メンテナンス性を高めるための種々の工夫が加えられており、例えば、特許文献1に示されているように、扱胴を軸支した扱胴ケースを上方に揺動開放できるように構成したものや、例えば、特許文献2に示されているように、選別部に備えられた揺動選別ケースだけを単体で機体後方に抜き外すように構成されたもの、などが開発されて実用化されている。
【特許文献1】特開2002−223624号公報
【特許文献2】特開平9−154390号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に示される構造のものでは、扱胴ケースを上方に持上げて受網の上方において扱室を大きく開放することで、扱室内の清掃や詰まりの除去、受網の清掃や交換を容易に行うことができるとともに、扱胴ケースを上方に揺動開放して受網を取外すと選別部の上方を開放することができ、これによって揺動選別用の揺動選別ケースを上方に露出させ、揺動選別ケースの清掃、等を行うことができる。また、特許文献2に示される構造のものでは、揺動選別ケースを単体で機体後方に抜き出すことで、広い作業空間に取り出した揺動選別ケースの各部を点検整備することができるものとなっている。
【0004】
しかし、扱胴ケースを上方に揺動開放して受網を取外して選別部を上方に露出開放しても、脱穀装置がコンバイン機体に搭載されている状態では、選別部の上端は高い位置にあり、大型機では高い足場を用意して揺動選別ケースの清掃や点検整備を行う必要があった。また、選別部の上方が露出されているとは言え、その上方には扱胴ケースに支持された扱胴が位置しているので、この扱胴が選別部のメンテナンス作業にとって邪魔になることもある。
【0005】
また、揺動選別ケースの周辺には処理物が揺動選別ケースの周囲から下方に洩れるのを防止するためにシール用の弾性シートが外方に向けて張り出し装備されているので、揺動選別ケースを単体で機体後方に抜き出す構造では、メンテナンス作業の後、揺動選別ケースを脱穀装置後端の排塵口からから挿入して再装着する際に、弾性シートが局部的に下方にめくり込まれてしまうおそれがあり、取外した揺動選別ケースの再装着には手数がかかるものとなっていた。
【0006】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、選別部のメンテナンス性を一層高めることができる脱穀装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係る脱穀装置は、扱室を備えた上部構造体と、選別部、1番回収部、および、2番回収部を備えた下部構造体を別体に構成し、前記下部構造体を上部構造体に対して抜き差し脱着可能に連結してあることを特徴とする。
【0008】
上記構成によると、下部構造体を上部構造体から抜き外して広い空間に置くことで、選別部を四方から容易に覗き込める状態でメンテナンス作業を行うことができ、選別部に備えられた揺動選別ケースの清掃、等を容易に行うことができる。また、全面的に露出された揺動選別ケースの脱着が容易になるとともに、特に、揺動選別ケースの周辺に備えられた弾性シートを監視することができるので、弾性シートを適切な姿勢にして再装着することができる。
【0009】
分離した下部構造体から揺動選別ケースを取外すと、1番回収部と2番回収部とが大きく露出されることになり、その清掃が容易になるとともに、1番回収部および2番回収部の横送りスクリューの点検整備も容易となる。
【0010】
従って、第1の発明によると、選別部のメンテナンス性を一層高めることが可能となった。
【0011】
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記下部構造体を上部構造体に対して選別部における処理物揺動移送方向に抜き出し可能に構成してあるものである。
【0012】
上記構成によると、脱穀装置は一般に処理物揺動選別方向での長さ(機体前後方向長さ)が、これと直交する方向での長さ(横幅)よりも大きいものであるので、下部構造体は抜き差し方向に長いものとなり、下部構造体を長手方向にこじれなく円滑に抜き差しすることができる。
【0013】
第3の発明は、上記第2の発明において、
前記1番回収部に回収された穀粒を揚送する揚穀装置を上部構造体に取付け支持し、この揚穀装置の下端部を前記下部構造体に対して分離可能に連結し、前記2番回収部に回収された2番物を選別部の前部に返送する還元装置を上部構造体および下部構造体に対して脱着可能に構成してあるものである。
【0014】
上記構成によると、揚穀装置の下端部を下部構造体に対して分離するとともに、還元装置を取り外し、この状態で下部構造体を処理物揺動移送方向に抜き外すことができる。つまり、1番回収部は下部構造体抜の抜き外し方向の上手に位置しているので、揚穀装置が上部構造体に取り残されていても支障はない。また、1番回収部に備えられた横送りスクリューと揚穀装置との連動部が突出していても、下部構造体抜の抜き外し方向の下手に位置している還元装置が取外されているので、下部構造体は上部構造体側の固定物に邪魔されることなく抜き外すことができる。
【0015】
第4の発明は、上記第3の発明において、
前記1番回収部の横送りスクリューと前記揚穀装置、および、前記2番回収部の横送りスクリューと前記還元装置とをそれぞれチェーンで連動連結するとともに、各チェーンを収容支持したチェーンケースをチェーン収容状態で脱着可能に構成してあるものである。
【0016】
上記構成によると、下部構造体を抜き外すために上部構造体に連結支持された揚穀装置と下部構造体との連結を解除する場合に、チェーンケースごとチェーンを外すことで1番回収部の横送りスクリューと揚穀装置との連動を簡単迅速に解除することができる。また、還元装置を取外す場合に、チェーンケースごとチェーンを外すことで2番回収部の横送りスクリューと還元装置との連動を簡単に解除することができる。また、下部構造体を再装着した後における1番回収部の横送りスクリューと揚穀装置との連動、および、2番回収部の横送りスクリューと還元装置との連動を各チェーンケースの装着によって簡単迅速に行うことができる。
【0017】
第5の発明は、上記第1〜4のいずれか一つの発明において、
下部構造体を抜き差し脱着方向にのみ案内して、下部構造体が抜き差し脱着方向と直交する方向および上下方向およびへ移動するのを阻止する案内構造を備えてあるものである。
【0018】
上記構成によると、下部構造体の抜き差し移動が円滑容易に行えるとともに、差込み装着した状態での上部構造体と下部構造体の相対位置が適正に確保され、運転中の振動や騒音の発生を抑制することに有効となる。
【0019】
第6の発明は、上記第1〜5のいずれか一つの発明において、
前記上部構造体の前部下方に選別風供給用の唐箕を装備し、この唐箕の導風ケーシングを、上部構造体に属するケーシング部分と前記下部構造体の前部に備えられたケーシング部分に分割してあるものである。
【0020】
上記構成によると、下部構造体の前部に備えられたケーシング部分は、下部構造体の唐箕軸心方向で対向する側板同士をつなぐ部材となり、かつ、このケーシング部分は唐箕軸心方向から見て湾曲する剛性の高い部材となり、必要部材を有効に利用して下部構造体の前部における強度を高いものにすることができる。
【0021】
第7の発明は、上記第1〜6のいずれか一つの発明において、
前記上部構造体に、扱胴を軸支して上方に揺動開放可能な扱胴ケースを備えてあるものである。
【0022】
上記構成によると、上記第1〜6のいずれか一つの発明の上記効果をもたらすとともに、扱室、扱胴、および受網のメンテナンスも容易に行うことができ、一層メンテナンス性に優れた脱穀装置とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1に、自脱型コンバインに搭載される脱穀装置の縦断した側面図が示されている。この脱穀装置は、図外左方の刈取り部から搬送されてきた横倒れ姿勢の刈取り穀稈をフィードチェーン1で受取り、その穂部を扱室2に挿入した状態で図中左方から右方に通過搬送することで、扱室2に前後水平に軸支した扱胴3によって脱穀処理するよう構成されている。
【0024】
扱室2において穀稈から分離された処理物は扱室2の下部に沿って張設した受網4で選別され、受網4を漏下した処理物は扱室2の下方に配備された選別部5の前半部に落下供給されるとともに、受網4を漏下しなかった処理物は扱室終端の送塵口6から搬出されて選別部5の前後中間部に落下供給される。選別部5に落下供給された処理物は前後に長い揺動選別ケース7で受け止められ、載置した処理物は後方(図1では右方)に向けて揺動搬送されながら上下2段の前部グレンパン8a,8bで比重差選別されるとともに、粗選別用のチャフシーブ9、精選別用のグレンシーブ10、ほぐし用の選別ラック11、ストローラック12、などを利用して篩い選別される。また、選別部前端部に備えた唐箕13および補助送風ファン14から後方上方に向けて流動する選別風が、篩い選別されて落下する処理物に供給されて、処理物に含まれている軽いワラ屑や塵埃が後方に飛散排出されようになっている。
【0025】
そして、グレンシーブ10から漏下した穀粒は1番回収部15に、また、ストローラック12から漏下した2番物は2番回収部16にそれぞれ選別回収され、ストローラック12で漏下しないワラ屑が選別部後端の排塵口17から外部に排出されるようになっている。また、1番回収部15に回収された1番物(穀粒)は横送りスクリュー20によって機外にまで横送りされ後、スクリュー式の揚穀装置21によって揚送されて図示されない穀粒タンクに供給投入され、2番回収部16に回収された2番物は横送りスクリュー22によって横送りされた後、スクリュー式の還元装置23によって揺動選別ケース7の前部に還元供給されて再選別処理を受けるようになっている。
【0026】
なお、前記補助送風ファン14は横断流ファンで構成されており、上下2段の前部グレンパン8a,8bの段差部、および、下段の前部グレンパン8bとチャフシーブ9との段差部に選別風を供給して、この段差を落下する処理物中の軽いワラ屑を早期の内に後方に飛散移送するよう構成されている。
【0027】
また、扱室2の後方で選別部5の後部上方箇所には、排ワラ搬送経路の下側に位置させて横断流ファンからなる排塵ファン24が横架されており、扱室2終端の送塵口6から吹き出てきた浮塵やワラ屑、選別風によって選別部5の後部上方に吹き上げられた浮塵やワラ屑が排塵ファン24に吸引されて強制的に機体後方に排出されるようになっている。なお、この排塵ファン24の上方には排ワラ搬送装置25が配備されており、扱室2から搬出されてきた排ワラが前記フィードチェーン1から排ワラ搬送装置25に受継がれて後方かつ穂先側に向けて斜め搬送され、脱穀装置後端上部に連結装備された円板型の排ワラカッタ26に供給されて細断されるようになっている。
【0028】
前記揺動選別ケース7は樹脂成形されたものであり、その前部における左右外側面に装備されたガイドローラ28が選別部5における左右側板5aの内側に設けられたガイドレール29に後方から係入支持されるとともに、揺動選別ケース7の後部下側が偏心クランク機構30に連結され、この偏心クランク機構30の回転作動によってケース前部は後上がり傾斜した直線状に前後動されるとともに、ケース後部が前後および上下に回転変位され、揺動選別ケース7の前後中間部は上下に扁平な楕円軌跡で循環回動するよう構成されている。また、揺動選別ケース7における前側辺と左右側辺の上端には、脱穀装置側板と揺動選別ケース7との間から処理物が洩れ落ちるのを防止するために弾性シート材31が取付けられて、その先端部が脱穀装置側板に摺接されている。また、揺動選別ケース7と偏心クランク機構30との連結を解除することで、揺動選別ケース7を単独で後方に抜き外すことが可能となっている。
【0029】
脱穀装置の基本的な構造は以上のようであり、本発明では、メンテナンス性を高めるために以下のような構造が備えられている。
【0030】
すなわち、この脱穀装置は、扱室2、排塵ファン24、排ワラ搬送装置25、排ワラカッタ26、唐箕13、および、補助送風ファン14を備えた上部構造体Uと、選別部5、1番回収部15、および、2番回収部16を備えた下部構造体Dが別体に構成されており、下部構造体Dが上部構造体Uに対して選別部5における処理物揺動移送方向、つまり、装置後方に抜き出すことができるように構成されている。
【0031】
ここで、上部構造体Uの前端部および後部には左右一対の脚部35,36が備えられており、各脚部35,36の下端がコンバインにおける主フレーム37に連結され、上部構造体Uが独立して主フレーム37上に固定支持されるようになっている。図7に示すように、後部の脚部36は下部構造体Dを跨ぐようにその左右間隔が大きく設定されている。なお、下部構造体Dの抜き出しに際しては、上部構造体Uと下部構造体Dの接続部、および、下部構造体Dと主フレーム37との接続部におけるボルト連結を解除することになる。
【0032】
前記唐箕13の導風ケーシング38は、その前半下方のケーシング部分38uと後半上方のケーシング部分38dとの分割されており、前半下方のケーシング部分38uが上部構造体Uに属し、後半上方のケーシング部分38dが下部構造体Dに属している。下部構造体Dに属する部分円筒状のケーシング部分38dは選別部5の左右側板をつなぐ立体構造の横枠とされており、下部構造体Dの強度部材として機能する。
【0033】
下部構造体Dを後方に抜き出すことができるように、前記揚穀装置21と還元装置23とが以下のように構成されている。
【0034】
図4に示すように、前記揚穀装置21は、下部構造体Dにおける機体右側の横外側に起立姿勢で連結固定された搬送筒41に縦送りスクリュー42を内装して構成されており、縦送りスクリュー42の下端部と前記横送りスクリュー20の終端部とがチェーン43を介して連動連結されている。つまり、搬送筒41の下端部には縦送りスクリュー42を下端から駆動するベベルギヤケース44が備えられ、他方、下部構造体Dの横外側には、横送りスクリュー20で送られてきた穀粒を回転羽根45によって跳ね飛ばして搬送筒41の下部に供給する接続ケース46が設けられるとともに、この接続ケース46の横外側に突出されたスクリュー軸20aと、前記ベベルギヤケース44から横外方に突出された入力軸48とが前記チェーン43で連動連結されているのである。
【0035】
ここで、スクリュー軸20aに装着されたスプロケット49、入力軸48に装着されたスプロケット50、および、これらに巻き掛けられた前記チェーン43はチェーンケース51に組み込み支持されており、チェーンケース51を横外方に引き外すことで、チェーン43をスプロケット49,50に巻き掛けたままでスクリュー軸20aおよび入力軸48から取り外すことができ、チェーンケース51を取外した状態では、上部構造体Uに固定された揚穀装置21に対して下部構造体Dを後方に抜き出すことが可能となる。
【0036】
前記還元装置23は、上部構造体Uおよび下部構造体Dに亘って起立姿勢で連結固定された搬送筒53に縦送りスクリュー54を内装して構成されるとともに、この搬送筒53の上端に連設された吐出ケース53aが、上部構造体Uの横外側に取付けられた還元用ダクト55の後向き開口端に脱着可能に接続されており、縦送りスクリュー54によって上方に搬送された2番物はスクリュー上端部に備えた回転羽根56によって吐出ケース53aから前方に放出され、前記還元用ダクト55を介して選別部5の前部に飛散供給されるようになっている。
【0037】
また、縦送りスクリュー54の下端部と前記横送りスクリュー22の終端部とがチェーン55を介して以下のように連動連結されている。つまり、搬送筒53の下端部には縦送りスクリュー54を下端から駆動するベベルギヤケース56が備えられ、他方、下部構造体Dの横外側には、横送りスクリュー22で送られてきた2番物を固定歯57と回転処理歯58とによって打撃して単粒化処理する処理ケース59が設けられている。この処理ケース59は、単粒化処理した2番物を還元装置23における搬送筒53の下部に飛散供給する機能をも備えている。そして、この処理ケース59から横外方に突出されたスクリュー軸22aと、前記ベベルギヤケース56から横外方に突出された入力軸61とが前記チェーン55で連動連結されているのである。
【0038】
また、スクリュー軸22aに装着されたスプロケット62、入力軸61に装着されたスプロケット63、および、これらに巻き掛けられたチェーン55はチェーンケース64に組み込み支持されており、チェーンケース64を横外方に引き外すことで、チェーン55をスプロケット62,63に巻き掛けたままでスクリュー軸22aおよび入力軸61から取り外すことができ、チェーンケース64を取外すとともに還元装置23を上部構造体Uおよび下部構造体Dから取外すことで、図6に示すように、下部構造体Dを後方に抜き出すことが可能となる。
【0039】
なお、以上のようにして抜き出された下部構造体Dは、揺動選別ケース7が全面的に露出されるので、揺動選別ケース7の詰まりの除去や清掃、あるいは、破損部品の交換、などを容易に行うことができる。また、揺動選別ケース7を取外すことで、1番回収部15および2番回収部16を大きく露出させて清掃、等を容易に行うことができる。
【0040】
なお、図8中の仮想線で示すように、上部構造体Uには、前記扱胴3を支承した扱胴ケース70が支点P周りに上方に回動可能に構成されており、扱胴ケース70を持上げ揺動することで、扱室2を開放して扱胴3および受網4を露出することができ、扱室2の清掃、扱歯の補修や交換、受網4の清掃や交換、などを容易に行うことができる。なお、持上げ揺動された扱胴ケース70はガスダンパ71によって持上げ姿勢に弾性保持されるようになっている。
【0041】
〔他の実施例〕
【0042】
(1)図10に示すように、上部構造体Uと下部構造体Dとの接続部位および下部構造体Dと主フレーム37との接続部位に、前後方向に沿って嵌合するスライドレール72,73を利用した案内手段を装備し、嵌合案内された下部構造体Dの上下および左右にずれ動きを阻止するように構成すると、下部構造体の脱着が容易となる。
【0043】
(2)前記下部構造体Dを、横外側方(この実施例ではフィードチェーン1のある側)へ抜き出し可能に構成することも可能である。
【0044】
(3)本発明は、フィードチェーン1を備えない全稈投入型の脱穀装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】機体左側から見た脱穀装置の縦断側面図
【図2】機体左側から見た上部構造体の縦断側面図
【図3】機体左側から見た下部構造体の縦断側面図
【図4】機体右側から見た脱穀装置を全体側面図
【図5】機体右側から見た上部構造体の側面図
【図6】機体左側から見た下部構造体の側面図
【図7】脱穀装置の背面図
【図8】上部構造体の背面図
【図9】下部構造体の背面図
【図10】上部構造体と下部構造体の接続構造の別実施例を示す背面図
【符号の説明】
【0046】
3 扱胴
5 選別部
13 唐箕
15 1番回収部
16 2番回収部
20 横送りスクリュー
21 揚穀装置
22 横送りスクリュー
23 還元装置
38 導風ケーシング
38d ケーシング部分
38u ケーシング部分
43 チェーン
51 チェーンケース
55 チェーン
64 チェーンケース
70 扱胴ケース
D 下部構造体
U 上部構造体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扱室を備えた上部構造体と、選別部、1番回収部、および、2番回収部を備えた下部構造体を別体に構成し、前記下部構造体を上部構造体に対して抜き差し脱着可能に連結してあることを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
前記下部構造体を上部構造体に対して選別部における処理物揺動移送方向に抜き出し可能に構成してある請求項1記載の脱穀装置。
【請求項3】
前記1番回収部に回収された穀粒を揚送する揚穀装置を上部構造体に取付け支持し、この揚穀装置の下端部を前記下部構造体に対して分離可能に連結し、前記2番回収部に回収された2番物を選別部の前部に返送する還元装置を上部構造体および下部構造体に対して脱着可能に構成してある請求項2記載の脱穀装置。
【請求項4】
前記1番回収部の横送りスクリューと前記揚穀装置、および、前記2番回収部の横送りスクリューと前記還元装置とをそれぞれチェーンで連動連結するとともに、各チェーンを収容支持したチェーンケースをチェーン収容状態で脱着可能に構成してある請求項3記載の脱穀装置。
【請求項5】
下部構造体を抜き差し脱着方向にのみ案内して、下部構造体が抜き差し脱着方向と直交する方向および上下方向およびへ移動するのを阻止する案内構造を備えてある請求項1〜4のいずれか一項に記載の脱穀装置
【請求項6】
前記上部構造体の前部下方に選別風供給用の唐箕を装備し、この唐箕の導風ケーシングを、上部構造体に属するケーシング部分と前記下部構造体の前部に備えられたケーシング部分に分割してある請求項1〜5のいずれか一項に記載の脱穀装置。
【請求項7】
前記上部構造体に、扱胴を軸支して上方に揺動開放可能な扱胴ケースを備えてある請求項1〜6のいずれか一項に記載の脱穀装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−325546(P2006−325546A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−157440(P2005−157440)
【出願日】平成17年5月30日(2005.5.30)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】