説明

脱臭装置

【課題】同じ構成部材を使って右側面設置用及び左側面設置用の脱臭装置を構成することができる脱臭装置を提供する。
【解決手段】キャビネット9の端部の側面95,96に取り付けられ、前記キャビネットの上面91aより突出して設けられる上ケース体2と、該上ケース体の下方に設けられ脱臭部8を有した機器本体7とを備えた脱臭装置1であって、前記上ケース体は、前記キャビネット側の側面に、前記キャビネットの奥行方向D両側に離間して形成された一対の開口部31,32を備え、前記上ケース体内には、前記脱臭部と連通する空気流通路p1,p2の一部を構成し且つ前記一対の開口部31,32の一方の開口部31(32)に臨んで配置される空気流通口41を有した第1ユニット4と、前記一対の開口部31,32の他方の開口部32(31)を塞ぐ第2ユニット5とが格納され、前記第1ユニット及び前記第2ユニットは、前記一対の開口部のどちらに対しても設置自在な構造としたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビネットの端部の側面に取り付けられる脱臭装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、厨房システム及びその周辺の換気は、コンロの上方に設けられた換気扇などの脱臭装置によってなされるが、これはコンロでの調理時の換気を主としており、住居内の不快臭となる生ゴミ臭の脱臭には適していない。そこで例えば厨房システムに脱臭装置を設置することが考えられる。
このような脱臭装置としては、例えば、特許文献1に記載された側面機能箱3が挙げられる。
【0003】
この文献の図1には、厨房システムのガス又は電気レンジ側に当たる右側面に、薄型の脱臭装置(側面機能箱)が取り付けられたものが示されている。
これによれば、この脱臭装置にはガス又は電気レンジの方向に開口した調理排気吸気口が設けられており、ここからガス又は電気レンジから生じた汚れた空気が吸い込まれ、排気口から屋外に排気されることにより、脱臭装置の設置場所の近傍が脱臭される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−259926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、システムキッチンなどのキャビネットに対する脱臭装置の設置面は、そのキャビネットの構成や脱臭の用途などに応じて決まるため、キャビネットの右側面又は左側面に脱臭装置が設置されるパターン、あるいは両側面に設置されるパターンがある。
しかしながら、現状では、右側面設置用及び左側面設置用の2種類の仕様で脱臭装置が製造されているため、効率的に脱臭装置の製造がなされているとは言えない。特に樹脂部品の場合は、左右それぞれに対する部品を製造するための金型を左右別個に製造する必要があり、効率的とは言えない。
上記特許文献1の構成も同様であり、右側面に設置された脱臭装置と同一の構成部材を用いて左側面用のものを構成することができる構成とはなっていない。
そこで、同じ構成部材を使って右側面、左側面いずれにも対応できるような脱臭装置の開発が求められていた。
【0006】
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、同じ構成部材を使って右側面設置用及び左側面設置用の脱臭装置を構成することができる脱臭装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る脱臭装置は、キャビネットの端部の側面に取り付けられ、前記キャビネットの上面より突出して設けられる上ケース体と、該上ケース体の下方に設けられ脱臭部を有した機器本体とを備えた脱臭装置であって、前記上ケース体は、前記キャビネット側の側面に、前記キャビネットの奥行方向両側に離間して形成された一対の開口部を備え、前記上ケース体内には、前記脱臭部と連通する空気流通路の一部を構成し且つ前記一対の開口部の一方の開口部に臨んで配置される空気流通口を有した第1ユニットと、前記一対の開口部の他方の開口部を塞ぐ第2ユニットとが格納され、前記第1ユニット及び前記第2ユニットは、前記一対の開口部のどちらに対しても設置自在な構造としたことを特徴とする。
【0008】
本発明において、前記上ケース体には、前記一対の開口部の間に前記脱臭部で脱臭された空気を排気する第1吹出口が設けられるとともに、上方側に開口する第2吹出口が形成されており、前記第1ユニットと第2ユニットとの間には、前記脱臭部で脱臭された空気の吹き出し方向を前記第1吹出口側及び前記第2吹出口側のいずれかに切り換えるフラップが回動自在に支持されていてもよい。
また本発明において、前記空気流通口が第1吸気口を構成するとともに、前記機器本体に第2吸気口を設け、前記第1吸気口から吸気されるときには前記フラップで空気の吹き出し方向を前記第2吹出口からとし、前記第2吸気口から吸気されるときには前記フラップで空気の吹き出し方向を前記第1吹出口からとしてもよい。
さらに本発明において、前記第2ユニットは、放電により発生させた帯電微粒子水を排出する静電霧化器を有していてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る脱臭装置によれば、同じ構成部材を使って右側面設置用及び左側面設置用の脱臭装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係る脱臭装置がキャビネットの右側面に取り付けられた状態を示す模式的斜視図であり、(b)は、同脱臭装置の模式的斜視図である。
【図2】同脱臭装置の上ケース体の構成部材を示す模式的分解斜視図である。
【図3】図1(b)の脱臭装置の内部を裏側から見た模式的斜視図である。
【図4】フラップにより空気の吹き出し方向が切り換わる様子を示す同脱臭装置の模式的断面図であり、(a)は、第1吹出口が開口した状態を示す図、(b)は、第2吹出口が開口した状態を示す図である。
【図5】同脱臭装置のブロック図である。
【図6】(a)は、同脱臭装置がキャビネットの左側面に取り付けられた状態を示す模式的斜視図であり、(b)は、同脱臭装置の模式的斜視図である。
【図7】同脱臭装置の上ケース体の構成部材を示す模式的分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、明細書中に、前後、左右、上下の方向を示す語句を用いて説明している箇所がある。これらの方向は、脱臭装置1が取り付けられたキャビネット(以下ではキッチンユニット9という)の正面(引出し操作の可能な側)にキッチン使用者が対面した状態における使用者の位置を基準とする。つまり、その状態の使用者から見て、手前側を前、奥側を後とし、左右、上下の方向も使用者を基準として説明する。また、キッチンユニット9の奥行方向をD、長手方向をLとし、キッチンユニット9の長手方向Lの右側部分を9a、左側部分を9bとして説明する。
また、図中に示す矢印は空気が流れる方向を示しており、実線矢印は吸込口である第1吸気口31,41あるいは第2吸気口71に吸い込まれる空気の流れを示している。また、白抜き矢印は脱臭装置1内の空気の流れを、点線矢印は吹出口である第1吹出口30あるいは第2吹出口21,21から吹き出される空気の流れを示している。
【0012】
本実施形態に係る脱臭装置1は、キッチンユニット9の端部の側面95(96)に取り付けられる。脱臭装置1は、キッチンユニット9の上面91aより突出して設けられる上ケース体2と、当該上ケース体2の下方に設けられ脱臭部8を有した機器本体3とで構成される。上ケース体2には、そのキッチンユニット9の側の側面である側壁70aに、キッチンユニット9の奥行方向Dの両側に離間して一対の開口部31,32が形成されている。また上ケース体2の内部には、第1ユニット4と第2ユニット5が格納されている。第1ユニット4は、脱臭部8と連通する空気流通路p1(図4(a)参照),p2(図4(b)参照)の一部を構成し且つ一対の開口部31,32の一方の開口部31(32)に臨んで配置される空気流通口41を有する。第2ユニット5は、一対の開口部31,32の他方の開口部32(31)を塞ぐよう設置される。第1ユニット4及び第2ユニット5は、一対の開口部31,32のどちらに対しても設置自在な構造とされている。
以下、詳しく説明する。
【0013】
脱臭装置1の説明に入る前に、まずキッチンユニット9の構成について、図1(a)を用いて説明する。
キッチンユニット9は、平面視において略矩形状の箱状体であり、床面の上に設置されるキッチンユニット本体90の上面にカウンター91を載置して構成されている。カウンター91の上面91aには、長手方向Lの左側部分9bにコンロ92が、右側部分9aにシンク93が組み込まれている。
キッチンユニット本体90の箱状体は、右側面95、左側面96、前面97、裏面98、底面(不図示)の面で構成され、前面97は開口しており、その内部は物品収納空間とされている。
当該前面97には、開閉自在な扉体(不図示)を設けるようにしてもよいし、図例のように、前面97から物品収納空間内に前後方向にスライド自在に構成された複数の引出し94を設けるようにしてもよい。また、引出し94と扉体とを両方設けるようにしてもよいし、前面97を開口状態のオープンラックとして、そこにゴミ箱や踏み台などを収容できるようにしてもよい。さらに引出し94の個数も図例に限定されず、コンロ92の下方には、魚焼きグリル(不図示)を配設したものとしてもよい。
キッチンユニット9の設置場所は限定されるものではないが、キッチンユニット9は、平面視において略直角に配された壁面(不図示)の入隅部(不図示)に、右側面95(又は左側面96)と裏面98がそれぞれの壁面と接するように設置される。
カウンター91は、平面視にて略矩形状の平板状に形成されており、天然大理石、人造大理石、樹脂材、ステンレス材あるいは木質材からなるカウンターとしてもよい。
【0014】
カウンター91の左側部分9bには、コンロ92を嵌め込み設置(いわゆるビルトイン)するための開口部(不図示)が長手方向Lを長辺とした略長方形状に開設されている。
コンロ92は、電磁調理器(IHヒータ)としての3つの発熱体92b,92b,92bと、発熱体92bを囲むプレート部92aとから構成され、上述の開口部に嵌め込み設置される。ここに示す発熱体92b,92b,92bは、長手方向Lに沿って3つ横並びに並列配置されている。
尚、発熱体92bの数は1口や2口、或いは4口以上としてもよいし、発熱体92bの配置も並列、三角形、四角形など特に限定されるものではない。さらに発熱体92bとしては、IHヒータに限定されず、ガスコンロ、電気発熱式コンロなどとしてもよい。
【0015】
コンロ92と間隔を空けて、カウンター91の右側部分9aには、シンク93を嵌め込み設置(いわゆるビルトイン)するための開口部が長手方向Lを長辺とした略長方形状に開設されている。シンク93は、上面開口の略矩形体からなり、上述の開口部に収まるように平面視において略長方形状に形成されている。シンク93の近傍には、シンク93に向けて水を放出できるように水栓蛇口93aが設置されている。シンク93の奥行方向Dの右奥側のコーナー部93bには、生ごみなどを捨てることができるゴミ容器Aが設置されている。また、キッチン使用者の足元付近に当たる、キッチンユニット9の右側部分9aの前面97付近には、ゴミ箱Bが設置されている。
コンロ92の上方部には、コンロ92の発熱体92bによる加熱調理の際に発生する湯気、油煙などの廃気を捕集するための換気装置(不図示)が設けられており、換気装置にはファンが内蔵され、廃気を吸引して外気に排気する送風部を有している。
【0016】
次に、脱臭装置1がキッチンユニット9の右側面95に取り付けられた状態における脱臭装置1の全体的な構成について、図1(a)、図1(b)を参照しながら説明する。
図1(a)は、キッチンユニット9の右側面95に脱臭装置1が設置された場合(以降、右側面設置用という)を示しており、図1(b)はその状態の脱臭装置1のみを示した図である。
脱臭装置1は、全体の形状は縦長略矩形の中空の薄型箱状体であり、キッチンユニット9の上面91aより突出して設けられる上ケース体2と、その下方に設けられる機器本体7とで構成される。
上ケース体2は、横長略矩形状の中空の薄型箱状体であり、機器本体7は縦長略矩形状の中空の薄型箱状体である。尚、ここで縦長とは上下方向に細長い状態を示し、横長とは前後方向に細長い状態を示す。
機器本体7の箱状体は、シンク側面70a、外側面(不図示)、前端面70b、後端面(不図示)、上端面70c及び底面(不図示)の面で構成され、シンク側面70aと外側面、また前端面70bと後端面は互いに相対する面である。上端面70cには、その奥行方向Dの略中央部分に上方に開口する上ケース体連通口70eを3つ、さらに奥行方向Dの奥側部分に上方に開口する第1ユニット連通口70dを1つ有している。
脱臭装置1は、機器本体7のシンク側面70aの略全面が、キッチンユニット9の右側面95に接する状態でキッチンユニット9に取り付けられる。その際、前端面70bはキッチンユニット9の前面97と略面一となるように配され、後端面はキッチンユニット9の裏面98と連なるように配置される。
脱臭装置1は、例えばキッチンユニット9の右側面95と近接する壁(不図示)との空隙などの、できるだけ生活動線が確保されるような位置に設置されるのが望ましい。ただし、脱臭装置1の設置場所は限定されるものではなく、キッチンユニット9に取り付けられた際に、その周辺での作業や移動の妨げとならないような位置に設置されればよい。
【0017】
次に脱臭装置1の構成について、図1(b)、図2を用いてさらに詳しく説明する。
上ケース体2の箱状部分は、図2に示すように、上ケース本体部3、カバー部20及び裏板22で構成される。上ケース本体部3の、キッチンユニット9に臨む側壁3aには、奥行方向Dの前側及び後ろ側の部分に、略矩形状に開口した一対の開口部31,32が、互いに離間した状態で設けられている。また、側壁3aには、一対の開口部31,32の各々の間の位置に、シンク93側に略矩形状に開口する第1吹出口30が設けられている。また、上ケース本体部3の下端の面には、下方に略矩形状に開口する機器本体連通口33が3つ形成されている。
カバー部20は、上ケース本体部3の上方に設置され、カバー部20には、奥行方向Dの前側及び後ろ側の部分に、上方に開口する一対の第2吹出口21,21が、互いが離間した状態で設けられている。
また、上ケース体2の内部には、略矩形の中空の箱状体である第1ユニット4と第2ユニット5が格納されている。
【0018】
第1ユニット4は、図2に示すように、その本体は第1ユニット本体部40で構成されている。その第1ユニット本体部40の上ケース本体部3の前記側壁3aに対面する開口部面40aには、略矩形状に開口する空気流通口41が形成されており、これと前記一方の開口部31とにより第1吸気口31,41が構成される。
この空気流通口41は、機器本体7の内部の脱臭部8(後記する)と連通する空気流通路p2(図4(b)参照)の一部を構成している。また、この空気流通口41が、一対の開口部31,32の一方の開口部31に対して両者の開口部分がほぼ重なる状態で配置される。
また、第1ユニット本体部40の奥行方向Dの前端面及び後端面の上側部分には、それぞれ、後記するフラップ6が取り付けられる第1ボス穴42及び第2ボス穴43が設けられている。これにより、フラップ6を、第1ユニット4の右側、左側のいずれの側にも取り付けることが可能な構成となっている。下端の面には、下方に略矩形状に開口する機器本体連通口44が設けられている。
尚、上ケース体2が機器本体7の上部に設置された際には、機器本体7の第1ユニット連通口70d(図1(b)参照)と、第1ユニット4の機器本体連通口44とがほぼ重なり、空気の流通路が確保される。そのため、第1吸気口31、41から機器本体7の内部への空気の流通がこれらの第1ユニット連通口70dと機器本体連通口44を介してなされる。
【0019】
第2ユニット5は、図2に示すように、その本体は第2ユニット本体部50で構成されている。その第2ユニット本体部50の奥行方向Dの後端面及び前端面の上側部分には、それぞれ、後記するフラップ6が取り付けられる第1ボス穴53及び第2ボス穴54が設けられている。これにより、フラップ6を、第2ユニット5の右側、左側のいずれの側にも取り付けることが可能な構成となっている。また、第2ユニット本体部50の奥行方向Dの後端面及び前端面の下側部分には、それぞれ、後記する静電霧化器51の噴射口51aが挿入される第1挿通口55及び第2挿通口56が設けられている。これにより、噴射口51aの向きを変えて、静電霧化器51を第2ユニット本体部50内に設置することが可能となる。
さらに、第2ユニット本体部50内部の下方部分には、後記する静電霧化器51が備えられている。静電霧化器51の噴射口51aが、第2ユニット本体部50の第1挿通口55に挿入され、噴射口51aの先端部が、第2ユニット5の外部に出た状態となっている。これにより、第2ユニット5と第1ユニット4の間の空間に向けて噴射口51aから帯電微粒子水が噴射される構成となっている。
さらに、第2ユニット本体部50の内部の上方部分には、フラップ6を回動させる機能を有するフラップ回動モータ52が備えられている。
第2ユニット本体部50の、上ケース本体部3の側壁3a側に向く第2ユニット表面50aにより、一対の開口部31,32のうち、第1ユニット4の空気流通口41が配置されていない方の開口部32が塞がれる。図1(a)及び(b)では、開口部32が第2ユニット表面50aにより塞がれているものが示されている。
また、薄い細長帯板状のフラップ6が、第1ユニット4と第2ユニット5との間に跨るように設置されており、このフラップ6は、脱臭部8で脱臭された空気の吹き出し方向を第1吹出口30側及び第2吹出口21,21側のいずれかに切り換える役割を担う。フラップ6の奥行方向Dの両端部分には、2つのボス63,64が設けられている。これらのボス63,64が、それぞれ第1ユニット4の第1ボス穴42及び第2ユニット5の第1ボス穴53に差し込まれることにより、第1ユニット4と第2ユニット5との間で回動自在に支持されている。
フラップ6の板状部分であるフラップ部60が、第2ユニット5に設けられたフラップ回動モータ52の駆動源により、ボス63,64を回動軸として回動する。これにより、第1吹出口30あるいは第2吹出口21,21のいずれか一方への空気の流通路を塞いで、他方から空気を吹き出す構成となっている。
【0020】
機器本体7は、図1(b)に示すように、内部空間の下方部に設けられた電源部72と、後記する送風機81(シロッコファン)のファンモータ81aのオンオフなどを制御する制御部73と、中間部から上方部にかけて設けられた脱臭部8とを備える。さらに、脱臭装置1のオンオフの操作や、各部材の操作を行う操作部75(不図示)が、設置場所は限定されないが、例えば機器本体7の前端面70bや上ケース体2の側壁3aなどに設置される。制御部73と操作部75については後述する。
脱臭部8の内部には、脱臭剤を備えた脱臭剤収納箱80が設置されており、その上方には、脱臭された空気を第1吹出口30あるいは第2吹出口21,21へ送風する送風機81(シロッコファン)が3つ備えられている。尚、送風機81の数量は限定されることはなく、設置スペースなどに応じて決めればよい。
脱臭剤収納箱80は、内部の脱臭剤を交換するために、機器本体7の前端面70b側から引き出すことができるよう構成されており、脱臭剤としては、空気中に含まれる臭気成分を吸着し分解するための触媒が塗布されたものや活性炭などが用いられる。
また、機器本体7の前端面70bには、機器本体7の保護や意匠性の付与の目的で、機器本体カバー74が設置されている。また、シンク側面70aの上方部分に、機器本体7のメンテナンスなどの際に機器本体7を掴んで移動させることができる取手70fが設けられていてもよい。
【0021】
第2吸気口71が、キッチンユニット本体部90の右側部分9aにおけるキッチン使用者の足元周辺の空気を吸気できるように、機器本体7の前端面70bの下方側に平面視において縦長略矩形状に開口して形成されている。その場合、図例のように機器本体7の前端面70bの周辺にゴミ箱Bを設置した際には、そこに貯留した生ゴミなどの臭いを周囲に広がらせることなく脱臭装置1に取り込むことができる(図1(a)の、第2吸気口71へ向かう空気の流れ(i1)参照)。
これによれば、前記した第1吸気口31,41と第2吸気口71の2つの吸気口が設けられているため、吸気口が一つの場合と比べて吸気がなされる空間領域を増やすことができる。
【0022】
次に、シロッコファン81により生じる空気の流れについて説明する。
シロッコファン81の内部の略中央部には空気を下方から上方へ移動させるファンモータ81aが備えられており、シロッコファン81の下端部及び上端部には、それぞれ開口部分である下開口部81b及び上開口部81cが形成されている。第1吸気口31、41あるいは第2吸気口71からファンモータ81aの機能によって機器本体7の内部へ吸い込まれた空気は、脱臭剤収納箱80を通る過程で脱臭剤により脱臭される。脱臭された空気は、上開口部81cを介して、上方に設置されている上ケース体2へ吹き出される。その後空気は第1吹出口30あるいは第2吹出口21,21から外部に吹き出される。
具体的には、シロッコファン81の上開口部81cの開口部分と、機器本体7の上ケース体連通口70eと、上ケース本体部3の下端の機器本体連通口33の開口部分とが互いにほぼ重なるような構成となっている。これにより、空気がこれらの開口部分を介して、機器本体7の内部から上ケース体2の内部へ移動することができる。
上述の空気の流れであるが、図1(b)には空気を第2吸気口71から吸い込み、第1吹出口30から吹き出す構成を示しており(後記する第1パターンに相当)、この場合、i1,p1,e1の矢印の順に空気が流れる。i1は機器本体7へ吸い込まれるまでの空気の流れを、p1は機器本体7及び上ケース体2の内部における空気の流れを、e1は第1吹出口30から吹き出す空気の流れを示している。尚、p1は、機器本体7の内部の空気の流れを示したものであるが、同時に、機器本体7内部における空気流通路であることも示している。
尚、空気が第1吸気口31,41から吸気され、第2吹出口21,21から吹き出される構成(第2パターン)については後述する。
【0023】
次に、静電霧化器51について説明する。
上ケース体2の第2ユニット5内には、静電霧化器51が設置され、その設置場所は特に限定されないが、図例のものは、静電霧化器51が、中空の第2ユニット本体部50の下方部に設けられている(図2参照)。上述のように、静電霧化器51の噴射口51aが、第2ユニット本体部50の第1挿通口55に挿入されており、噴射口51aの先端部から、第2ユニット5と第1ユニット4の間の空間に向けて帯電微粒子水が噴射される。
静電霧化器51の構成は、特に限定されず、例えば、本体ケース内にピン状の放電電極(霧化電極)と、この放電電極に対向して配置され放電電極と同軸状の開口を有してリング形状とされた対向電極とを備えたものとしてもよい。そして、これら放電電極と、対向電極との間に高電圧を印加することで放電現象を生じさせ、放電電極に保持された水分を静電霧化させることで、帯電微粒子水を電極間から吐出する構成とされたものとしてもよい。また、この帯電微粒子水としては、ナノメートルサイズの粒子径のもの(例えば、5nm〜20nm程度)を含む帯電した微粒子液滴で、空気中にミスト状態で浮遊可能なものとしてもよい。
この静電霧化器51から排出される帯電微粒子水とともに第1吹出口30から放出される空気は、より脱臭効果が高く、静電霧化器51を駆動させておくことにより、シンク93周りなどのカビ菌などの繁殖を抑えることもできる。
【0024】
次に、フラップ6による空気の吹き出し口の切り換えについて、図1(b)、図3、図4(a)、図4(b)を用いて説明する。
図1(b)及び図4(a)は、第2吸気口71から空気が吸い込まれ、第1吹出口30から空気が吹き出すパターン(第1パターン)を示す図である。図3及び図4(b)は、第1吸気口31,41から空気が吸い込まれ、第2吹出口21,21から空気が吹き出すパターン(第2パターン)を示す図である。
第1パターンでは、第2吸気口71から吸い込まれた空気が第1吹出口30から吹き出す構成であり、i1,p1,e1の矢印の順に空気が流れる。
【0025】
一方、第2パターンにおける空気の流れであるが、図4(b)に示すように、第1吸気口31、41から吸い込まれた空気は、機器本体7内部を下方に移動する。脱臭部8の下方まで移動した空気はシロッコファン81により上方に吸い上げられて脱臭がなされ、上ケース体2に入り第2吹出口21,21から吹き出す構成である。空気はi2,p2,e2の矢印の順に流れ、p2は空気流通路を形成する。
また、第2パターンにおける、第1吸気口31,41からの吸気についてであるが、第1吸気口31,41は、シンク93の近傍に開口しているので、シンク93周辺の空気を効率よく吸気できる。よって、図例のようにシンク93のコーナー部93bにゴミ容器Aを設置した場合、そこに貯留した生ゴミなどの臭いを周囲に広がらせることなく脱臭装置1に取り込むことができる(図1(a)の、第1吸気口31、41へ向かう空気の流れ(i2)参照)。
第1吸気口31、41の設置位置や形状などは、特に限定されないが、図例のように、シンク93の奥行方向Dの中間位置よりも奥側に設けることが望ましい。このように構成した場合は、シンク93の奥側コーナー部93bの臭気をより一層効率よく脱臭装置1に取り込むことができ、生ゴミ等から発生する臭いを効果的に脱臭することができる。
また、コンロ92とシンク93とが長手方向Lに沿って並んで設けられるので、第1吹出口30から吹き出した空気はシンク93からコンロ92側へ流れやすくなる。これにより、シンク93内だけでなく、コンロ92の設置箇所に到るまで、カウンター91の上面91aの長手方向Lの略全域に亘って、脱臭した空気を拡散させることができる。
さらに、第2パターンでは、第1吸気口31,41から吸気された空気が、それと隣り合う第1吹出口30から吹き出される構成ではないため、第1吹出口30から吹き出された脱臭後の空気が隣り合う第1吸気口31,41からすぐに吸気されてしまう虞はない。
以上の構成によれば、第2吸気口71から吸気され第1吹出口30から空気が吹き出すパターンと、第1吸気口31,41から吸気され第2吹出口21,21から空気が吹き出すパターンがある。この構成においては、第1吸気口31,41と第2吸気口71のいずれか一方を開口し、他方を閉じる切り換え機能や、空気の吹出口を第1吹出口30と第2吹出口21,21の間で切り換える機能が設けられていることが望ましい。さらには、吸気口の切り換えと、吹出口の切り換えが連動するようにされていることが望ましい。この切り換え機能については後述の操作部の箇所で詳説する。
【0026】
また、フラップ6による第1吹出口30と第2吹出口21,21との間の吹出口の切り換えは、静電霧化器51の駆動・非駆動と連動させてもよい。すなわち、静電霧化器51の駆動時には、生成される帯電微粒子水による殺菌作用がより有効に発揮されるべく、吹出口を第1吹出口30とするようにしてもよい。
つまり、静電霧化器51が駆動した際には、図4(a)に示すようにフラップ部60を上方へあげて第1吹出口30を開とする。第2吹出口21,21側はフラップ6によって閉塞されているため、脱臭部8で脱臭され機器本体連通口33を通じて上ケース体2内に送風された空気とともに帯電微粒子水が、第1吹出口30から吹き出される(図4(a)の矢印方向参照)。
一方、静電霧化器51が非駆動の際には、フラップ部60を下方へ下げて、第2吹出口21,21を開とする(図4(b)参照)。すると、脱臭部8で脱臭され機器本体連通口33を通じて上ケース体2内に送風された空気は、上ケース体2内の上方に移動し第2吹出口21,21から吹き出される。このとき、第1吹出口30はフラップ部60によって閉塞された状態となるため、第1吹出口30から空気が吹き出されることはない。
以上によれば、静電霧化器51の駆動時には、空気の吹出口を第1吹出口30とすることができるため、静電霧化器51から生じた帯電微粒子水を含む空気を、ゴミ容器Aを含むシンク93の付近に吹き出すことにより、当該箇所の効率的な殺菌ができる。
尚、フラップ6の構成は図例に限定されず、またその開閉(回動)は手動としてもよいが、静電霧化器51の駆動・非駆動をトリガとして自動的に開閉する構成としてもよい。
さらに、上述した吸気口及び吹出口の組合せに限定されることはない。例えば、第1吸気口31,41及び第2吸気口71から空気が吸い込まれるよう設定し、静電霧化器51を駆動させずに、フラップ6を図4(b)の状態にして第2吹出口21,21のみから空気が吹き出す構成としてもよい。
また、第2吸気口71のみから空気が吸い込むよう設定し、静電霧化器51を駆動させずに、フラップ6による切り換えを行って、第1吹出口30または第2吹出口21,21のいずれかから空気が吹き出す構成としてもよい。
【0027】
図5は、同脱臭装置1の各部材の駆動回路を示すブロック図である。
電源部72及び操作部75が制御部73に接続されており、制御部73には、静電霧化器51、フラップ回動モータ52及びファンモータ81aが接続されている。操作部75で何らかの操作がなされると、その信号が制御部73に伝達され、制御部73で操作内容が判断されて、その操作内容に応じて、該当する各部材においてそれぞれの駆動が実行される。
操作部75の操作内容としては、例えば、静電霧化器51、フラップ回動モータ52、ファンモータ81aなどのオンオフの切り換えや、空気の吸い込み力、吹き出し力の調整、オンオフのタイマー設定などが考えられる。また、これらの操作を行う操作部75自体は、操作のしやすい適所に設けられ、例えば機器本体7の前端面70bや上ケース本体部3の側壁3aに設けられていてもよい。
また、第1吸気口31,41と第2吸気口71のいずれか一方を開口し他方を閉じる操作を行う吸気口切換弁(不図示)や、吹出口を第1吹出口30と第2吹出口21,21の間で切り換える吹出口切換弁(不図示)の操作ができるように構成されていてもよい。
さらに、吸気口切換弁及び吹出口切換弁の各々の選択パターンの組合せを選択できるよう構成されていてもよい。つまり、吸気口として第1吸気口31,41を選択し且つ吹出口として第2吹出口21,21を選択するパターンと、吸気口として第2吸気口71を選択し且つ吹出口として第1吹出口30を選択するパターンのいずれかが選択されるように設定されていてもよい。
さらに、吸気口として第1吸気口31,41が選択される時は、同時に静電霧化器51が駆動し、第2吸気口71が選択される時は、同時に静電霧化器51が駆動しない構成としてもよい。
【0028】
次に、キッチンユニット9の左側面96に脱臭装置1が設置された場合(以降、左側面設置用という)について、図6(a)、(b)及び図7を用いて説明する。
図6(a)は、シンク93がカウンター91の上面91aの左側部分9bに設けられたキッチンユニット9において、当該シンク93側の側面である左側面96に脱臭装置1が取り付けられた状態を示す模式的斜視図である。図6(b)は、その状態における同脱臭装置1のみを示す模式的斜視図である。図7は、図6(a)及び図6(b)に示す脱臭装置1の上ケース体2の構成部材を示す模式的分解斜視図である。
キッチンユニット9の構成部材は図1(a)と同様のものが用いられているため、各々の説明は重複のため割愛するが、カウンター91の構成部材の配置は、図1(a)とは略左右対称となっている。すなわち、シンク93はカウンター91の長手方向Lの左側部分9bに形成されており、その奥行方向Dの左奥側のコーナー部93bにゴミ容器Aが設置される。第1吸気口31,41がシンク93のゴミ容器Aの、第2吸気口71がキッチン使用者の足元のゴミ箱Bの付近の脱臭を行う点は図1(a)と同様である。
左側面設置用の脱臭装置1は、右側面設置用の脱臭装置1の構成部材と同じ構成部材を用いて組み立てることができるが、構成部材の中には、組み立て時に右側面設置用の時と向きを換えることが必要なものがある(図6(b)、図7参照)。
具体的には、上ケース体2の上ケース本体部3は、右側面設置用の時と上下方向の位置を保ったままで、奥行方向Dの向きを、右側面設置用の設置位置から180度転換して、キッチンユニット9の左側面96側に設置される。また、カバー部20、第1ユニット4、第2ユニット5、裏板22も同様に設置される。
その際、右側面設置用とは異なり、第1ユニット4の空気流通口41が、一対の開口部31,32の一方の開口部32に対して、両者の開口部分がほぼ重なるように設置される。また、第2ユニット5の第2ユニット表面50aにより、一対の開口部31,32のうち、第1ユニット4の空気流通口41が配置されていない方の開口部31が塞がれる。さらに、フラップ6は、ボス63が第2ユニット5の第2ボス穴54に、ボス64が第1ユニット4の第2ボス穴43に差し込まれることにより、第1ユニット4と第2ユニット5との間で回動自在に支持される。そして、静電霧化器51及びフラップ回動モータ52は、第2ユニット本体部50内のフラップ6側に設置される。静電霧化器51の噴射口51aは、右側面設置用の場合は第2ユニット本体部50の第1挿通口55に挿入されるが、本実施形態では第2挿通口56に挿入される。機器本体7及び、その内部に存する部材(電源部72、制御部73、シロッコファン81など)は、右側面設置用に各々が設置された状態における向きと同じ向きを保ったまま設置される。
尚、第2ユニット5、静電霧化器51及びフラップ回動モータ52が、右側面設置用に各々が設置された状態における向きと同じ向きを保ったまま、キッチンユニット9の左側面96側に設置されるようにしてもよい。その際、第2ユニット表面50aと対向する面(不図示)を形成し、それにより開口部31が塞がれるものとしてもよい。また、フラップ6は、ボス63,64が、それぞれ第2ユニット5の第1ボス穴53及び第1ユニット4の第2ボス穴43に差し込まれることにより、第1ユニット4と第2ユニット5との間で回動自在に支持されるようにしてもよい。
以上の構成によれば、第1ユニット4及び第2ユニット5は、一対の開口部31,32のどちらに対しても設置自在な構造であるため、同じ構成部材を使って右側面設置用及び左側面設置用の脱臭装置を構成することができる。つまり、キッチンユニット9に設置される右側面設置用及び左側面設置用の脱臭装置を、同じ構成部材(上ケース本体部3、カバー部20、第1ユニット4、第2ユニット5、裏板22、機器本体7)を組み合わせて構成することができる。そのため、右側面設置用、左側面設置用の2種類の仕様の部材を製造する必要がなく、部材製造のコストを抑えることができる。また、シンク93が、カウンター91の上面91aの左右いずれの側に設置されていても、脱臭装置1の設置場所をそれに対応させることができるため、シンク93側の脱臭を効果的に行うことができる。
【0029】
尚、実施形態で説明した各部材などの構成は図例に限定されるものではない。
脱臭装置1が取り付けられるキャビネット9としては、キッチンユニット9に限定されることはなく、洗面台や収納キャビネットなどであってもよい。
キッチンユニット9の構成は、図例のI型に限定されず、L型であってもよい。また図例の壁面設置型のものに限定されず、いわゆるアイランド型や半島型のものであってもよい。
脱臭装置1の設置位置は、キッチンユニット9のシンク93側の端部の側面に限定されず、コンロ側92であってもよい。
第1吹出口30の設置位置、形状などは図例のものに限定されることはなく、上ケース本体3の側壁3aの奥行方向Dの略中央部分に、キッチンユニット9側に開口した開口部として設けられていればよい。
また第2吹出口21、21の設置位置、形状などは図例のものに限定されることはなく、カバー部20の全面に、奥行方向Dの前後いずれか一方の側に、あるいは略中央部分のみに上方に開口した開口部として形成されていてもよい。
第2吸気口71の設置位置、形状などは図例のものに限定されることはなく、機器本体7の前端面70bの下方側に設けられていればよい。また、前端面70bに加えて後端面にさらに設けられていてもよい。
機器本体7、上ユニット本体部3、カバー部20、第1ユニット4、第2ユニット5、フラップ6、シロッコファン81などの設置位置、形状などは図例のものに限定されることはない。
上ケース体連通口70e、第1ユニット連通口70d、機器本体連通口33、機器本体連通口44の設置位置、形状などは図例のものに限定されることはなく、隣接する部材の開口部と自身の開口部とが連通するように構成されていればよい。
【符号の説明】
【0030】
1 脱臭装置
2 上ケース体
4 第1ユニット
5 第2ユニット
7 機器本体
8 脱臭部
9 キャビネット
95 端部の側面(右側面)
96 端部の側面(左側面)
91a 上面
31,32 開口部
31(32) 一方の開口部(第1吸気口)
32(31) 他方の開口部
p1,p2 空気流通路
41 空気流通口(第1吸気口)
D 奥行方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットの端部の側面に取り付けられ、前記キャビネットの上面より突出して設けられる上ケース体と、該上ケース体の下方に設けられ脱臭部を有した機器本体とを備えた脱臭装置であって、
前記上ケース体は、前記キャビネット側の側面に、前記キャビネットの奥行方向両側に離間して形成された一対の開口部を備え、
前記上ケース体内には、前記脱臭部と連通する空気流通路の一部を構成し且つ前記一対の開口部の一方の開口部に臨んで配置される空気流通口を有した第1ユニットと、前記一対の開口部の他方の開口部を塞ぐ第2ユニットとが格納され、
前記第1ユニット及び前記第2ユニットは、前記一対の開口部のどちらに対しても設置自在な構造としたことを特徴とする脱臭装置。
【請求項2】
請求項1に記載の脱臭装置において、
前記上ケース体には、前記一対の開口部の間に前記脱臭部で脱臭された空気を排気する第1吹出口が設けられるとともに、上方側に開口する第2吹出口が形成されており、
前記第1ユニットと第2ユニットとの間には、前記脱臭部で脱臭された空気の吹き出し方向を前記第1吹出口側及び前記第2吹出口側のいずれかに切り換えるフラップが回動自在に支持されていることを特徴とする脱臭装置。
【請求項3】
請求項2に記載の脱臭装置において、
前記空気流通口が第1吸気口を構成するとともに、前記機器本体に第2吸気口を設け、
前記第1吸気口から吸気されるときには前記フラップで空気の吹き出し方向を前記第2吹出口からとし、前記第2吸気口から吸気されるときには前記フラップで空気の吹き出し方向を前記第1吹出口からとしたことを特徴とする脱臭装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の脱臭装置において、
前記第2ユニットは、放電により発生させた帯電微粒子水を排出する静電霧化器を有することを特徴とする脱臭装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−42950(P2013−42950A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182986(P2011−182986)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】