説明

脱酸素水の供給システム

【課題】補給水槽の下部と給水槽の下部を連通する連通手段に逆止弁が無くても、補給水槽から給水槽への水の逆流が確実に防止される脱酸素水の供給システムを提供する。
【解決手段】脱酸素水供給システムは、補給水源から流量D(m/hr)にて補給水が供給される補給水槽1と、該補給水槽1から水が流量E(m/hr)にて供給される脱酸素装置3と、該脱酸素装置3から脱酸素水が給水管6を介して供給される給水槽5と、該補給水槽1及び給水槽5の下部同士を連通する連通管7と、該給水管6から枝分かれして脱酸素水をボイラへ送水する送水管8とを備えている。ボイラへの予想最大送水量をB(m/hr)とし、補給水槽1の平均水平断面積をS(m)とし、給水槽5の平均水平断面積をS(m)としたときに、次式で定義されるAの値が常に正となるように構成されている。A=(E−B)+[S/(S+S)]・(B−D)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱酸素水(脱気水)をボイラや給水・給湯設備、食品工業のプロセス水、半導体工業の用水等として使用場所に供給する脱酸素水の供給システムに関する。詳しくは、本発明は、補給水を補給水槽に受け入れ、この補給水槽内の水を脱酸素装置で脱酸素水としてから給水槽に導入し、この脱酸素水の一部を需要箇所に給水すると共に、補給水槽及び給水槽の下部同士を連通させた脱酸素水の供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の脱酸素水の供給システムとして、特開平8−141577号公報に記載のものがある。
【0003】
同号公報の脱酸素水の供給システムは、補給水が補給される補給水室と、補給水室の水が供給される脱酸素装置と、脱酸素装置から脱気水が供給される給水室と、給水室の脱気水を使用場所に供給する給水管とからなり、補給水室と給水室を連通させたものである。なお、同号公報の図1の脱酸素水供給システムでは、この補給水室の下部と給水室の下部とが、逆止弁を有する配管によって接続され、水が給水室から補給水室に向かう方向にのみ流れるよう構成されている。これは、補給水室内の未脱酸素水が給水室に直に流れ込むことを防止するためである。
【0004】
同号公報の第3頁第3欄第13行〜第14行には、「常に循環処理されているので、この逆止弁は省略してもよい。」と記載されている。
【特許文献1】特開平8−141577号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特開平8−141577号公報の図1の脱酸素水供給システムのように、補給水室の下部と給水室の下部とを接続する配管に逆止弁を設けた場合、逆止弁の分だけコスト高になったり、逆止弁に故障が生じただけでシステム全体が動作不可能になるという短所がある。この場合、この脱酸素水供給システムから水が供給されるボイラは全て運転停止に追い込まれ、工場の操業を数日にわたって中断しなければならず、相当の損害を受ける。
【0006】
上記特開平8−141577号公報の第3頁第3欄第13行〜第14行のように逆止弁を省略したのでは、補給水室から給水室へ、脱酸素処理が不十分な水が逆流し、ボイラ等への給水の酸素濃度が高くなるおそれがある。
【0007】
また、ボイラは蒸気発生量が現場の要求によって刻々と変わるものであり、特に通常よりも大量に蒸気を発生する必要があるときには、前記特開平8−141577号公報の図1のシステムでは脱気水の供給が間に合わず、やはりボイラの運転を中断せざるを得なくなる。このため、通常より大きな蒸気発生量のボイラと大容量の水槽とを設置する傾向にある。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決し、補給水槽の下部と給水槽の下部を連通する連通手段に逆止弁が無くても、補給水槽から給水槽への水の逆流が確実に防止され、且つボイラの蒸気発生量が通常よりも大幅に増大した場合でも、問題なく脱気水を連続的に供給することができる脱酸素水の供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の脱酸素水の供給システムは、補給水源から流量D(m/hr)にて補給水が供給される補給水槽と、該補給水槽から水が流量E(m/hr)にて供給される脱酸素装置と、該脱酸素装置から脱酸素水が給水管を介して供給される給水槽と、該補給水槽及び給水槽の下部同士を連通する連通手段と、該給水管又は給水槽から脱酸素水を脱酸素水需要箇所へ向けて送水する送水管とを有する脱酸素水の供給システムにおいて、該脱酸素水需要箇所への予想最大送水量をB(m/hr)とし、補給水槽の平均水平断面積をS(m)とし、給水槽の平均水平断面積をS(m)としたときに、次式で定義されるAの値が常に正となるように構成されていることを特徴とするものである。
A=(E−B)+[S/(S+S)]・(B−D)
【発明の効果】
【0010】
かかる本発明の脱酸素水の供給システムによると、脱酸素水需要箇所への脱酸素水の送水量が最大となったときでも、補給水槽の下部と給水槽の下部とを連通する連通手段では必ず給水槽から補給水槽へ向って水が流れる。そのため、給水槽内の水に補給水槽内の未脱酸素水が該連通手段を介して逆流することがなく、給水槽内の酸素濃度が十分に低い値に保たれる。その結果、最大の定格蒸気発生量のボイラを据え付けて、通常はその能力の1/3程度の所で運転するような無駄がなくなり、しかも本発明の供給システムにより、最大蒸気発生量となったときでも脱気水をスムーズに供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
第1図は、実施の形態に係る脱酸素水の供給システムを示す系統図である。
【0013】
この脱酸素水の供給システムは、補給水源(図示略)から補給管2を介して補給水が供給される補給水槽1と、該補給水槽1内から取水管4を介して水が供給される脱酸素装置3と、該脱酸素装置3から給水管6を介して脱酸素水が供給される給水槽5と、該補給水槽1及び給水槽5の下部同士を連通する連通管7と、該給水管6の途中から枝分れしてボイラ(図示略)へ脱酸素水を送水する送水管8等を備えている。この実施の形態では、脱酸素装置3として、窒素式脱酸素装置が用いられている。
【0014】
符号2aは補給管2の開閉バルブを示している。符号4aは取水管4の開閉バルブを示し、符号4bは、この取水管4を介して補給水槽1から脱酸素装置3に水を送り込むためのポンプを示している。符号6aは脱酸素装置3から給水管6を介して給水槽5及び送水管8へ脱酸素水を送り出すためのポンプを示し、符号6bは、この給水管6の給水槽5側の開閉バルブを示している。符号7aは、連通管7の開閉バルブを示している。符号8aは、送水管8を介してボイラへ脱酸素水を送水するためのポンプを示している。
【0015】
補給水槽1には、該補給水槽1内の水位を検出する水位検出装置(図示略)が設けられている。補給管2の開閉バルブ2aには、この水位検出装置の検出信号に基づいて該開閉バルブ2aを開閉させるバルブ開閉装置9が取り付けられている。
【0016】
このバルブ開閉装置9は、補給水槽1内の水位が所定の下限水位以下になったことを水位検出装置が検出するとバルブ2aを開いて該補給水槽1内に水を補給すると共に、補給水槽1内の水位が所定の上限水位以上になったことを水位検出装置が検出すると、バルブ2aを閉じて該補給水槽1内への水の補給を停止する。これにより、補給水槽1内の水位がほぼ一定に保たれている。
【0017】
なお、この実施の形態では、補給水槽1に、補給水として軟水が供給される。
【0018】
この実施の形態では、補給水槽1内に蒸気供給管10を介して加温用の蒸気が導入されるようになっている。補給水槽1には、該補給水槽1内の水温を検出する水温検出装置11が設けられており、蒸気供給管10の蒸気制御バルブ10aは、この水温検出装置の検出水温が所定範囲となるようにバルブ開閉装置12によって制御される。
【0019】
この実施の形態では、補給水槽1及び給水槽5は、それぞれ、内部の水平断面積が各々の下端から上端まで略一定となっている。
【0020】
上記の開閉弁7aは、通常は全開状態とされており、これらの補給水槽1と供給槽5とは連通管7を介して常時連通しているため、各々の内部の水位は常に同じとなっている。
【0021】
この脱酸素水の供給システムにおいては、補給水槽1内の水が取水管4を介してポンプ4bにより脱酸素装置3に供給され、この脱酸素装置3で脱酸素処理される。この脱酸素装置で生成された脱酸素水は、給水管6を介してポンプ6aにより給水槽5と送水管8とに供給される。送水管8に供給された脱酸素水は、この送水管8及びポンプ8aによりボイラに送水される。
【0022】
この脱酸素水の供給システムは、補給水源から補給管2を介して補給水槽1へ供給される補給水の流量をD(m/hr)とし、該補給水槽1から取水管4を介して脱酸素装置3へ供給される水の流量(脱酸素装置3の処理量)をE(m/hr)とし、送水管8を介してボイラへ送水される脱酸素水の予想最大送水量をB(m/hr)とし、補給水槽1の平均水平断面積をS(m)とし、給水槽5の平均水平断面積をS(m)としたときに、次式で定義されるAの値が、常に正となるように構成されている。
A=(E−B)+[S/(S+S)]・(B−D) ……(1)
【0023】
このAは、連通管7を介して給水槽5から補給水槽1へ供給される脱酸素水の流量(m/hr)である。従って、このAが常に正であるとは、ボイラへの脱酸素水の送水量Bが最大となったときでも、該連通管7内においては必ず給水槽5から補給水槽1へ向って水が流れることを意味している。
【0024】
なお、この脱酸素水供給システムにおいては、脱酸素装置3から給水管6を介して給水槽5へ供給される脱酸素水の流量は、補給水槽1から取水管4を介して該脱酸素装置3へ供給される水の流量と同じ(E(m/hr))である。
【0025】
かかる脱酸素水の供給システムにあっては、ボイラへの脱酸素水の送水量Bが最大(通常ボイラの定格蒸発量の3倍程度とする。)となったときでも、補給水槽1の下部と給水槽5の下部とを連通する連通管7では必ず給水槽5から補給水槽1へ向って水が流れるため、給水槽5内の水に補給水槽1内の未脱酸素水が流入することがなく、給水槽5内の酸素濃度が十分に低い値に保たれる。なお、送水量Bが最大になる時間は、通常は長時間続くものではなく間欠的に発生するものである。
【0026】
また、このように構成したことにより、補給水槽1の下部と給水槽5の下部とを連通する連通管7に、該連通管7内を水が補給水槽1から給水槽5へ向って流れることを阻止する逆止弁を設けることが不要であり、脱酸素水供給システムの構成を簡易なものとすることができる。
【0027】
なお、上記の式(1)は、以下のようにして求められる。
【0028】
ある時点から微小時間Δt後の補給水槽1内の水位の変動ΔHq(m)は次式で定義される。
ΔHq=(A+D−E)・(H/Q)・Δt ……(2)
Q:ある時点における補給水槽1内の貯水量(m
H:ある時点における補給水槽1内(=給水槽5内)の水位(m)
【0029】
また、ある時点から微小時間Δt後の給水槽5内の水位の変動ΔHp(m)は次式で定義される。
ΔHp=(−A−B+E)・(H/P)・Δt ……(3)
P:ある時点における給水槽5内の貯水量(m
H:ある時点における給水槽5内(=補給水槽1内)の水位(m)
【0030】
上記の通り、この脱酸素水の供給システムにおいては、補給水槽1内の水位と給水槽5内の水位は常に一定であることから、次式が成り立つ。
ΔHq=ΔHp
(A+D−E)・(H/Q)・Δt=(−A−B+E)・(H/P)・Δt
【0031】
これをAについて解くと、
A=E−(DP+BQ)/(P+Q) ……(4)
となる。
【0032】
槽1,5の総保有水量をK=Q+P(m)とすると、上記の式(4)は、
A=(E−B)+(P/K)・(B−D) ……(5)
で表すことができる。
【0033】
また、P及びQは、それぞれ、補給水槽1の水平断面積S及び補給水槽5の水平断面積Sを用いて、
Q=S・H ……(6)
P=S・H ……(7)
H:ある時点における各槽1,5内の水位(m
で表されるので、これらの式(6),(7)を上記の式(4)又は(5)に代入し、整理することにより、
A=(E−B)+[S/(S+S)]・(B−D) ……(1)
が導かれる。
【0034】
この式のうち、(E−B)は、脱酸素装置3の余力を示している。この値が負になると、ボイラへの送水量が脱酸素装置3の処理能力を超えていることを表す。
【0035】
また、(B−D)は、システム内の総水量の増減を示している。補給水槽1への水の補給量が多くなると、補給水槽1内の溶存酸素濃度が上昇する。
【0036】
システム内への給水及びシステム外への送水がない場合(即ちD=0且つB=0の場合)、連通管7を通過する流量Aは、脱酸素装置3における水の処理量Eに等しい。
【0037】
D=0であり、且つB<Eである場合には、ボイラへ送水される水はすべて脱酸素装置3からの脱酸素水となる。
【0038】
B=0であり、且つD<Eである場合には、脱酸素装置3からの脱酸素水の全量が給水槽5に送られる。補給水槽1内の水が連通管7を介して給水槽5に流入することはない。
【0039】
B=0でD>Eの場合には、補給水槽1に補給された水の全量が脱酸素装置3へ送られず、一部が補給水槽1内に溜まって該補給水槽1内の水位が上昇する。この際、補給水槽1内の水位と給水槽5内の水位とが等しくなるように、該補給水槽1内の水が連通管7を介して給水槽5内に流入するおそれがある。
【0040】
ただし、このとき、脱酸素装置3から給水管6を介して給水槽5に脱酸素水が供給されることに伴う該給水槽5内の水位の上昇速度が、補給水槽1への水の補給に伴う該補給水槽1内の水位の上昇速度を上回っていれば、補給水槽1内の水が給水槽5内に流入することを防止することができる。そこで、(D−E)/S<E/Sの条件が満たされるように、給水槽5の水平断面積Sと補給水槽1の水平断面積Sを設定すればよい。この条件は、前記式(1)でB=0とおいてA>0((1)式の右辺が正)を解いた特殊解に相当する。
【0041】
[脱酸素装置の能力の決定手順]
本発明の脱酸素水の供給システムを設計するに際しては、単位時間当りの脱酸素装置3での必要最大処理量を、単位時間当りのボイラへの最大送水量及びシステムの総保有水量Kに基づいて求めることが必要である。ここで、一般に、給水槽5の容量は、ボイラが要求する給水を1時間程度供給することが可能な容量とされるため、この説明においては、単位時間を1時間とする。
【0042】
本発明の脱酸素水供給システムにおける脱酸素装置3の最大処理能力の望ましい決定手順は以下の(i)〜(vi)の通りである。
(i)補給水量D=1時間当りの必要最大処理量(m/hr)とする。
(ii)ボイラへの送水量B=最大送水量(m/hr)とする。
(iii)脱酸素装置3の処理水量E≧補給水量Dとする。Eの最小値を設定する場合には、E=Dとすればよい。
(iv)総保有水量K=単位時間当りの必要最大処理量=単位時間当りの補給水量Dとする。
(v)上記の式(5)においてA=0とし、この式をPについて解いて、給水槽5内の貯水量P<Kであることを確認する。
(vi)仮に、P≧Kである場合には、脱酸素装置3の処理能力を1割程度上げて(i)〜(v)の手順を再度実行する。P<Kとなるまで脱酸素装置3の処理能力を繰り返し1割程度上げる。最終的にP<Kとなったならば、そのときの脱酸素装置3の処理能力をE値として設定する。
【0043】
[脱酸素水の供給システムの具体的な設計例]
ボイラへの最大送水量が30m/hrである場合に、上記のシーケンスに従って脱酸素装置3の必要能力を決定する例について次に説明する。
【0044】
なお、脱酸素装置3は給水温度80℃のとき、0.1ppmの脱酸素水を生産する能力を持つものとする。
まず、脱酸素装置3の必要最大処理量を10(m/hr)として計算を開始する。
【0045】
この条件を上記(i)〜(v)に当てはめると、次の(i)’〜(v)’の通りとなる。
(i)’補給水量D=脱酸素装置3の必要最大処理量 10(m/hr)
(ii)’ボイラへの送水量B 30(m/hr)
(iii)’脱酸素装置3の処理水量E 10(m/hr)
(iv)’総保有水量K 10(m
(v)’給水槽5内の貯水量P 10(m
【0046】
この場合、(iv)’及び(v)’の通り、貯水量P及び総保有水量Kはいずれも10(m)であり、P=Kとなるため、本発明の脱酸素水供給システムとしては不適である。そこで、上記(vi)の通り、Eの値を上記の1.1倍、即ちE=11として再度上記の手順(i)’〜(v)’を実行すると、P=9.5(m)となり、P<Kであるので、本発明の脱酸素水供給システムとして好適な設計であることが認められた。
【0047】
この場合、処理量11(m/hr)以上の脱酸素装置3を用い、補給水槽1の容量Q=0.5(m)、給水槽5の容量P=9.5(m)とすれば、ボイラへの送水量が30m/hr以下である限り、ボイラ給水の溶存酸素濃度を0.1ppm以下に維持することができる。
【0048】
なお、従来の技術においては、この事例では、ボイラへの最大送水量30(m/hr)に合わせて処理能力30(m/hr)の脱酸素装置を選定しなければならなかったが、本発明では、約1/3の処理能力の脱酸素装置で同等以上の能力を得ることができる。
【0049】
[別形態の説明]
上記の実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。
【0050】
上記の実施の形態では、補給水槽1と給水槽5とを互いに独立したものとし、これらの下部同士を連通管7により連通させているが、例えば、1個の水槽を仕切りで区画することにより補給水槽1と給水槽5とを構成し、この仕切りの下部に開口を設けるなどして補給水槽1と給水槽5とを連通させるようにしてもよい。
【0051】
水槽1,5の水平断面積が水槽1,5の高さ方向において若干変化する場合には、平均値を水平断面積S,Sとして扱えばよい。
【0052】
本発明は、ボイラ以外の脱酸素水需要箇所へ向けて脱酸素水を給水するための脱酸素水供給システムにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】実施の形態に係る脱酸素水の供給システムを示す系統図である。
【符号の説明】
【0054】
1 補給水槽
2 補給管
3 脱酸素装置
4 取水管
5 給水槽
6 給水管
7 連通管
8 送水管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補給水源から流量D(m/hr)にて補給水が供給される補給水槽と、
該補給水槽から水が流量E(m/hr)にて供給される脱酸素装置と、
該脱酸素装置から脱酸素水が給水管を介して供給される給水槽と、
該補給水槽及び給水槽の下部同士を連通する連通手段と、
該給水管又は給水槽から脱酸素水を脱酸素水需要箇所へ向けて送水する送水管と
を有する脱酸素水の供給システムにおいて、
該脱酸素水需要箇所への予想最大送水量をB(m/hr)とし、
補給水槽の平均水平断面積をS(m)とし、
給水槽の平均水平断面積をS(m)としたときに、次式で定義されるAの値が常に正となるように構成されていることを特徴とする脱酸素水の供給システム。
A=(E−B)+[S/(S+S)]・(B−D)

【図1】
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【公開番号】特開2008−89204(P2008−89204A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−267692(P2006−267692)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000001063)栗田工業株式会社 (1,536)
【Fターム(参考)】