説明

脳の刺激

治療的脳刺激システムは、異なる位置から患者の脳内の共通の標的部位に向かって刺激信号を発生する少なくとも2つの刺激信号発生器を備える。それぞれの刺激信号の信号強度は刺激を引き起こすには低すぎるが、累積された刺激信号が刺激を引き起こし、それによって、標的部位の脳神経細胞に治療的効果を引き起こす。標的部位に累積する刺激信号は、標的部位の脳神経細胞の解剖学的構造体に悪影響を及ぼさないように調整可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療目的のために患者の脳の部位を刺激することに関し、特に、治療的脳刺激システム、患者の頭蓋に対してまたは頭蓋の上にこのようなシステムを取り付ける方法、このシステムが患者の頭部の上に取り付けられた後、このシステムを調整する方法、および、このようなシステムを使用して脳を刺激する治療法に関する。
【背景技術】
【0002】
刺激すべき特定の脳の部位の中へ電極を入れることによってヒトの脳を電気的に刺激することが知られている。微小刺激療法では、非常に細いガラス製ピペットが使用される。これらの方法は、非常に侵襲性がある。
【0003】
光照射を用いて脳を刺激することも、また知られている。この方法では、特定のDNA片が、脳内の神経細胞の細胞壁の中に導入される。DNA片は、感光性タンパク質を生成するように構成される。このようなタンパク質を示すこれらの神経細胞が、照明によって刺激される。照明は、患者の頭蓋に外科的に作られた穴を覆うガラス板を通して行われる。したがってこの方法では、頭蓋は、光を透過するように恒久的に開いている。外側の脳領域のみが、照明によって刺激され得る。
【0004】
さらに、「経頭蓋磁気刺激法」(TMS)と称される非侵襲の治療的脳刺激法が知られている。この方法では、円形のまたは図8のタイプのコイルが、脳内に電磁場を生じるように使用され、それによって、脳の神経細胞、特に電場に平行な軸索を有する神経細胞に電流を誘導する。コイルの位置および向きならびに刺激の持続時間および強度は変化可能である。いわゆる反復的TMS(rTMS)においては、一連の刺激パルスが与えられ、異なる治療結果を達成するように、パルス長、各パルスの間の時間、刺激の連続の持続時間、および刺激の連続の数が変化される。組み合わさった治療効果を達成するように、複数のコイルが異なる脳の部位を刺激するために使用され得る。しかしながら、コイルまで距離が線形に増加するにつれて、電磁場の強度は指数関数的に減少する。また、患者の頭部の近くで熱を放散することが問題を引き起こし得る。したがって、TMSおよびrTMSの適用は、頭頂部および後頭部の頭蓋骨構造体に近い、脳の外側領域、すなわち大脳皮質に制限される。
【0005】
さらに、脳刺激の場合ではないが、ヒトの脳に超音波を当てることが知られている。超音波は、非侵襲的手術によって脳腫瘍を破壊するために施される。300を超える送信器などの多数の小型超音波発生器の複合ネットワークが、患者の頭部に外側から当てがわれ、患者の脳内のたとえば1mmのサイズの非常に限定された標的領域に向けられる。小型のサイズおよび均等な分配によって、標的領域の外側の脳の部位が細胞の限界温度を超えて加熱されるのを防ぐ。しかしながら、超音波によって破壊された結石の破片が自然に排出される腎結石を破壊する関連の方法とは異なり、破壊された腫瘍細胞は体内機能によっては除去され得ず、死んだ腫瘍細胞を除去するために、いずれにしても頭蓋を開かなければならない。
【0006】
代替として、標的は定位的に照射され得る(DE19614643A1)。この方法では、患者および/または照射源が、患者の脳内の標的中央に対して回転される。このようにして、標的は時間をかけて様々な側から照射され、この照射が最終的に腫瘍細胞を破壊に導く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、患者の脳内に侵入する必要なく、すなわち好ましくは完全に非侵襲的に、治療目的のために患者の脳内の限定された部位を刺激する新規なシステムおよび方法を提案することである。このシステムおよび方法は、たとえば抑うつまたはてんかんの患者の1つまたは複数の限定された脳の部位において、脳の活動を刺激できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による治療的脳刺激システムは、少なくとも2つ、好ましくは3つ以上の刺激信号発生器を備える。刺激信号発生器の数は、100以上となってもよい。刺激信号発生器は、患者の脳外の異なる位置から患者の脳内の共通の標的部位に向けられ、累積された刺激効果をその標的部位に与える。各発生器の刺激信号の強度は、全ての信号発生器の刺激効果が累積される標的部位以外の脳の部位の刺激を引き起こさないように、低く調整される。さらに、信号発生器は、標的部位において累積された刺激信号が脳神経細胞の解剖学的構造体に悪影響を及ぼさないように調整可能である。治療目的のためには、刺激される脳細胞を破壊することは望ましくない。これらの目標を達成するために、十分に低い刺激信号の強度を有する多数の信号発生器を用いることが必要となり得る。信号発生器の必要数は、主に、使用される信号発生器のタイプによる。
【0009】
このような構成は、患者の脳内深くの特定の標的部位の非侵襲的刺激を可能にする。しかしながら、これは、累積された刺激信号の有効性を増すために、患者の脳内に金属片などの触媒要素を恒久的に埋め込むことを除外しない。
【0010】
一般に、脳を刺激するために患者の脳内の脳神経細胞の中または近くに電流が誘導され得る。誘導された電流は脳神経細胞内で化学反応を起こさせ、それによって治療上の効果を達成し得る。その他の刺激信号では、脳神経細胞内のそのような化学反応は、直接的に、または異なるやり方で間接的に引き起こされ得る。刺激信号は、電磁放射、音波、電磁場を誘導する電流などを同様に含み得る。
【0011】
電磁放射が用いられる場合、これは、赤外線と紫外線との間の範囲の波長を有する光の波、または赤外光より長い波長を有する波を含み得る。また、マイクロ波を有する電磁放射を使用することも可能である。好ましくは、電磁放射信号は、標的部位において互いに交差するように向けられるビームの形態で発される。焦点調整デバイスが、標的部位にビームが集中するのを助け得る。
【0012】
音波が刺激信号として使用される場合、これらは好ましくは超音波である。この場合、音波信号発生器が標的部位から等しい距離に配置されるか、または、少なくとも標的部位に対して位相補正された距離に配置されると有利である。
【0013】
信号発生器が電磁場の形態で個々の刺激信号を発するように構成される場合、標的部位において誘導される電流の流れの方向が同一直線上になるように、電磁場が互いに重なると有利である。
【0014】
基本的な例として、信号発生器はらせん状の巻き線を備え、電流がこのらせん状の巻き線の中を流れ得る。らせん状の巻き線は対称軸を中心に巻き、この軸は、刺激される脳の標的部位を介して向けられる。信号発生器が標的部位に対してどのように正確に配置されるかのより詳細な説明は、以下に述べられる。
【0015】
患者の頭部に発生器を取り付けるための様々な代替例が存在する。たとえば、信号発生器は、直接的または間接的に患者の頭蓋に恒久的に取り付けられ得る。たとえば、信号発生器は、頭蓋骨構造体に直接的に固定され得る。こうして互いに対するおよび患者の脳に対する信号発生器の位置が恒久的に規定される。この点において、信号発生器、すなわちその固定部分は、頭蓋骨構造体の硬い外側の層のみを貫通することで十分であり得る。しかしながら、信号発生器が頭蓋骨構造体を完全に貫通すると有利である。信号発生器が、患者の脳内への刺激信号の侵入が頭蓋骨によってひどく妨げられるタイプのものである場合に、これは特に有利である。
【0016】
信号発生器は、頭蓋骨構造体への固定のための1つまたは複数のねじ山を備え得る。このようなねじ山は、信号発生器の外表面に設けられ、より具体的には、信号発生器は取り付け用の管に包含され、この取り付け用の管の外表面にねじ山が設けられ得る。以下にさらに詳細に説明されるように、取り付け用の管の内部の信号発生器の向きは調整可能である。
【0017】
頭蓋骨構造体に固定されている信号発生器が皮下に、すなわち埋め込み後に皮膚を貫通しないように埋め込まれると、さらに有利である。これによって、患者は比較的通常の生活を送ることができるようになる。すなわち、てんかん患者の場合などのように、必要性が発生したときにいつでも、脳の特定の部位を刺激することができるように、信号発生器が患者の脳の標的部位に対して正確に調整されてしまえば、患者は、信号発生器が頭蓋骨構造体の皮下に固定的に取り付けられた状態で生活を続けることができる。
【0018】
信号発生器を頭蓋骨構造体に直接固定することが望まれない場合、信号発生器は、患者の頭蓋骨に少なくとも隣接して配置され、十分な弾性および剛性をもたらす共通の支持構造物に信号発生器を連結することによって頭蓋骨と接触状態に保たれ得る。より具体的には、共通の支持構造物の上に取り付けられた信号発生器が、患者の頭部の対向側の位置に配置されると、信号発生器は、支持構造物の弾性および剛性のために、患者の頭蓋骨と接触した状態に保持される。当然ながら、信号発生器が誤って変位する可能性が、この実施形態ではいくぶん増加する。
【0019】
代替として、信号発生器ではなく共通の支持構造物が、患者の頭蓋の上に取り付けられる。この場合、標的部位に上述の累積された刺激効果を与えるために、信号発生器の個々の刺激信号が支持構造物の異なる位置から患者の脳内の共通の標的部位に向かって発され得るように、信号発生器は支持構造物の上に配置可能である。また、患者の頭蓋上の支持構造物の取り付けは恒久的であり、したがって誤って変位する心配が比較的ないか、または非恒久的である、すなわち着脱可能である。患者の頭蓋上に支持構造物を着脱可能に取り付ける後者の場合では、支持構造物と患者の皮膚との間に詰物が設けられ得る。より具体的には、支持構造物はヘルメット状の帽子に一体化され得る。
【0020】
患者の頭蓋上に支持構造物を恒久的に取り付ける他の場合では、頭蓋骨構造体に固定される信号発生器に関して上述したのと同じやり方で、支持構造物の支持脚部が頭蓋骨構造体に固定的に取り付けられ得るか、または、支持脚部が、患者の頭部の対向側の位置に患者の頭蓋骨に隣接して配置され、支持構造体によってもたらされる弾性および剛性のために、患者の頭蓋骨と接触した状態に保たれ得る。
【0021】
信号発生器の個々の刺激信号が標的部位に累積するように、支持構造物上の信号発生器の相対的な位置を調整する調整デバイスが設けられ得る。より具体的には、信号発生器は1つまたは好ましくは少なくとも2つの枢動軸を中心に枢動するように、支持構造物上に取り付けられ得る。さらに、支持構造物は、信号発生器がそれに沿って変位可能である湾曲した梁を備え、この梁は、好ましくは少なくとも約180°の湾曲角度を含み得る。
【0022】
さらに、信号発生器は、標的部位に向かっておよび標的部位から離れるように、すなわち患者の頭蓋に対して直角に動くことのできるように、支持構造物上に取り付けられ得る。これは、信号発生器によって発される刺激信号の強度が標的部位までの行程の距離とともに指数関数的に減少する場合に、特に適する。信号発生器を患者の頭蓋から離れるように動かすことによって、脳神経細胞にいかなる損傷も引き起こさないように十分に低く、患者の脳内の行程の距離にわたって非常に大きくは減少しない信号強度で刺激信号が患者の頭蓋に入るようになる。
【0023】
上述のように、患者の脳内の標的部位に対する信号発生器の位置を調整するために、および/または、共通の支持構造物の上の信号発生器の相対的な位置を調整するために、調整デバイスが設けられ得る。このような調整デバイスの好ましい実施形態は、以下に説明される。調整デバイスは、信号発生器に機械的に連結された少なくとも1つの位置調整モータを含み得る。信号発生器は、単なる一例として、無線刺激信号を伝送する一次コイルを備え得る。外部制御ユニットが、標的部位に対する信号発生器/一次コイルの位置を調整するように調整デバイスを制御し得る。位置制御装置は、適切にプログラムされた処理システムによって三次元の脳撮像システムを用いて調整され得る。位置調整モータは、外部制御ユニットに位置情報を提供する位置センサを含み得る。一次コイルが自由に動くように、位置調整モータおよび一次コイルを筐体が囲み得る。
【0024】
位置調整モータは、信号発生器/一次コイルと標的部位との間の距離を調整する少なくとも1つの距離調整モータをさらに含み得る。距離調整モータは、患者の頭蓋に対して実質的に直角をなす第1の方向に一次コイルを変位させる距離調整リニア・モータを含み得る。ここで、距離調整モータは、第1距離調整軸を中心に一次コイルを回転させることによって患者の頭蓋に対して実質的に平行な第2の方向に一次コイルを変位させる第1距離調整回転モータを含み得る。また、距離調整モータは、第1距離調整軸に実質的に平行であるが第1距離調整軸から離れた第2距離調整軸を中心に一次コイルを回転させることによって第2の方向に一次コイルを変位させる第2距離調整回転モータを含み得る。
【0025】
代替として、位置調整モータは、一次コイルと標的部位との間の角度を調整する少なくとも1つの角度調整モータを含み得る。この場合、一次コイルは、たとえば、対称軸を中心としたらせん状の巻き線を備え、角度調整モータが、標的部位の対応する対称軸に対して一次コイルの対称軸を回転させることによって角度を調整する。角度調整モータは、また、第1角度調整軸を中心に一次コイルを回転させる第1角度調整モータを含み得る。第1角度調整軸は、患者の頭蓋に対して実質的に平行であり得、すると、第1角度調整モータは、患者の頭蓋に対して実質的に直角をなす第1平面において一次コイルを回転させることになる。第1角度調整モータは、リニア・モータまたは回転モータであり得る。
【0026】
角度調整モータは、また、第1角度調整軸に直角をなす第2角度調整軸を中心に一次コイルを回転させる第2角度調整モータを含み得る。第2角度調整軸は、患者の頭蓋に対して実質的に平行であり得、すると、第2角度調整モータは、患者の頭蓋に対して実質的に直角をなし、第1平面に対して実質的に直角をなす第2平面において一次コイルを回転させることになる。第2角度調整モータは、リニア・モータまたは回転モータであり得る。
【0027】
一次コイルが回転儀のように任意の方向に傾けられ得るように、位置調整デバイスは、第2角度調整軸と同軸である向かい合う第1回転軸受によって信号発生器/一次コイルが内側に取り付けられる第1リング部材と、第1角度調整軸と同軸である向かい合う第2回転軸受によって第1リング部材が内側に取り付けられる第2リング部材とをさらに含み得る。
【0028】
刺激される標的部位に対する信号発生器の位置の調整を制御する位置制御装置に加えて、制御ユニットは、信号発生器によって発される刺激信号の発生を制御する信号発生制御装置をさらに含み得る。信号発生制御装置は、特に、発される刺激信号のタイミング、連続、強度、周波数および/または持続時間を制御するために使用され得る。
【0029】
信号発生制御装置は、患者による操作が可能であり得る。たとえば、信号発生制御装置は、システムをオン/オフするように構成される手持ち式の無線遠隔操作部を備え得るか、または、システムをオン/オフする手動で操作できるスイッチであって、好ましくは、患者の身体の外側から手動で操作できるように皮下に埋め込まれたスイッチを備え得る。システムの機能的パラメータおよび/または患者の身体的パラメータを感知するための機能的および/または身体的パラメータ・センサが信号発生制御装置と関連して設けられ、それによって、信号発生制御装置は、センサの信号に応答して刺激信号を調整することができる。
【0030】
信号発生制御装置は、特に、時間とともに、特に周期的に、刺激信号の強度を変化させるように構成され得る。より具体的には、信号発生制御装置は、パルス信号の形態で刺激信号の発生を制御するように構成され得る。
【0031】
また、標的部位の異なる領域の刺激を一度に制御することも可能である。異なる標的部位の領域が連続して刺激され得るか、または、1つの標的部位の領域から別の標的部位の領域へと時間とともに刺激がシフトされ得る。
【0032】
本発明の好ましい実施形態では、信号発生制御装置は、好ましくはパルス列を形成するパルスを用いて脳の標的部位または標的部位の領域を断続的に刺激するように刺激を制御する。時間とともに第1および第2のパルス列が相互にシフトするように、少なくとも標的部位の第1領域および第2領域が、それぞれ、第1パルス列および第2パルス列を用いて繰り返し刺激され得る。たとえば、第2領域が前記第2パルス列を用いて刺激されない間、第1領域が第1パルス列を用いて刺激されるか、またその逆であり得る。代替として、第1および第2のパルス列は、第1および第2のパルス列が少なくとも部分的に重なるように相互にシフトし得る。
【0033】
パルス列は、多くの異なるやり方で構成され得る。より具体的には、信号発生制御装置は、パルス列のパルスの振幅、各パルス列の個々のパルスの衝撃係数、パルス列の各パルスの幅、各パルス列の長さ、パルス列のパルスの繰返し周波数、パルス列の繰返し周波数、各パルス列のパルスの数、および/または各パルス列の間のオフの時間間隔を変化させることによって刺激を制御し得る。異なる構成のいくつかのパルス列が、所望の効果を達成するために用いられ得る。
【0034】
信号発生制御装置が、標的部位の特定の領域を刺激する各パルス列の間のオフの時間間隔を変化させるように刺激デバイスを制御する場合には、前記特定の領域が刺激されない間に、この領域の神経細胞に良好な刺激環境を回復させるように、各パルス列の間のそれぞれのオフの時間間隔が十分に長い時間続くように制御することが可能である。
【0035】
システムは、信号発生器とともに患者の頭蓋の上に取り付けられる第1部分と、第1部分との遠隔通信のための第2部分とを備える、特に患者による操作が可能である遠隔制御部を備え得ることが上述されている。必要に応じて、制御ユニットの第1部分と第2部分との間の配線はなくすることができる。データは、無線または流電結合のいずれかによって制御ユニットの第1部分と信号発生器との間に伝達され得る。また、エネルギーは、流電結合または無線のいずれかで、信号発生器に、または制御ユニットの第1部分に供給され得る。後者の場合、無線エネルギーを電気エネルギーに変換するために、および、電気エネルギーを直接的または間接的に信号発生器に供給するために、少なくとも1つのエネルギー変換器が、信号発生器または制御ユニットの第1部分に連結されて設けられ、エネルギー送信器が、少なくとも1つのエネルギー変換器にエネルギーを無線で伝送するように設けられ得る。制御ユニットに関して、信号発生器とともに患者の頭蓋に取り付けられた制御ユニットの第1部分は、制御ユニットの第2部分を介してプログラム可能であり得、制御ユニットの第2部分は、制御ユニットの第1部分にフィードバック信号を伝送するように構成され得る。フィードバック信号は、たとえばシステムおよび患者の上述の機能的および身体的なパラメータにそれぞれ関するものであり得る。
【0036】
本発明は、ここで、添付の図面に示す本発明の好ましいいくつかの実施形態に関連してさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】脳刺激システムの第1実施形態を非常に概略的に示す図である。
【図2】脳刺激システムの第2実施形態を示す図である。
【図3A】脳刺激システムの第3実施形態を示す図である。
【図3B】脳刺激システムの第3実施形態を示す図である。
【図4A】脳刺激システムの第4実施形態および第5実施形態(下記参照)を示す図である。
【図4B】脳刺激システムの第4実施形態を示す図である。
【図4C】脳刺激システムの第5実施形態を示す図である。
【図5】制御ユニット、エネルギー供給部およびプログラミング・ユニットを備える、図2の脳刺激システムを示す図である。
【図6】信号発生器の構成図である。
【図7】図6と異なる角度から見た信号発生器の構成図である。
【図8】さらに異なる角度から見た信号発生器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、脳刺激システムの第1実施形態を概略的に示す。ここに示される脳刺激システムは、例として6つの信号発生器1を含む。信号発生器1は、ビーム2の形態で電磁放射を発するように構成される。レンズ系3は、各信号発生器1の集束手段として概略的に示されており、患者の脳5内の共通の標的部位4の上に照射を集中するように、ビーム2の軸に沿って変位可能である。信号発生器1のそれぞれは、患者の脳5内の任意の所望の位置に向けることができるように、別個に調整可能である。信号発生器1がそれに沿って変位可能である枢動軸、長さ方向の変位軸および回転軸は、信号発生器1の1つのみに関して、矢印によって示されている。破線によって示され、参照符号1’で示されるのは、患者の脳5内の異なる部位の上に対応するビーム2’を向けるように変位された信号発生器である。
【0039】
図2は、信号発生器1が共通の支持構造物6の上に取り付けられた、脳刺激システムの第2のより具体的な実施形態を示す。支持構造物6と患者の頭蓋8との間の様々な位置に設けられた詰物7は、患者の頭部の上へ支持構造物6が確実にぴったりと嵌り、快適に収まるようにする。患者の皮膚に疼痛を引き起こすことなく安定した支持を保証するために、詰物は十分に大きく選択される。支持構造物6は、それ自体が弾性であるが、患者の頭蓋8の上の皮膚に対して詰物7を圧迫するように十分に硬い。信号発生器1は、任意の方向に自由に動かせるように支持構造物6の上に取り付けられる。したがって、信号発生器1は、患者の頭蓋に実質的に平行である枢動軸上で枢動するように取り付けられ、枢動軸に対して直角をなす回転軸を中心にさらに回転可能であり、おそらくは、また、回転軸に沿って軸方向に変位可能である。これによって、全ての信号発生器1を、患者の脳5内の共通の標的部位4に向けることができる。
【0040】
図3Aは、脳刺激システムの第3実施形態を示し、信号発生器1はやはり共通の支持構造物6上に取り付けられている。しかしながら、この実施形態では、共通の支持構造物6は、ちょうど図2の実施形態において患者の皮膚に対して詰物7を圧迫したように、患者の頭蓋8に対して信号発生器1を圧迫する。図3Bは、信号発生器1をさらに詳細に示す。このように、信号発生器1は取り付け用の管9の中に可動式に取り付けられ、取り付け用の管9は、可撓性であるが硬い支持構造物6によって、患者の頭蓋8に対してぴったりと保持されている。ここに示されるように、取り付け用の管9は、誤って変位するのを防ぐように、患者の皮膚10を貫通し、頭蓋骨に対峙している。患者の皮膚上に取り付け用の管9を取り付けると、患者の皮膚が頭蓋骨上で動くときはいつでも信号発生器1が変位されてしまう。
【0041】
この実施形態で示すように、信号発生器1は、互いに直角をなす2つの枢動軸を中心に枢動可能であり、前記枢動軸の1つのみが矢印によって概略的に示されている。
【0042】
図4Aは、脳刺激システムの第4および第5の実施形態を(単一の図面で)示す。これらの実施形態では、信号発生器1は患者の頭蓋に恒久的に固定される。信号発生器1の共通の支持構造物は、したがって必要ない。これらの実施形態には、頭蓋8を覆う患者の皮膚10も示されている。上述の他の実施形態には示されていないが、皮膚10は当然ながらやはりそこに存在する。
【0043】
図4Aに示される第4実施形態は、図4Bにさらに詳細に示される。このように、信号発生器1はここでも、取り付け用の管9の中に調整可能に包含される。取り付け用の管は、硬膜11を傷つけることなく脳の硬膜11まで頭蓋骨を完全に貫通するように、頭蓋骨構造体8の中へおよび頭蓋骨構造体8を介してそれによってねじ込まれるねじ山12を外側に有する。取り付け用の管9は比較的短く、患者の頭蓋8を貫通しないその残りの部分は患者の皮膚10によって覆われる。無線による遠隔操作および/またはエネルギー伝達が可能でない場合、流電配線が設けられる。このような配線もやはり皮下に配置され、おそらくは患者の首の領域にある制御ユニットに至る。
【0044】
図4Aに示される脳刺激システムの第5実施形態が、図4Cにさらに詳細に示される。ここでも、信号発生器1は、取り付け用の管9の中に枢動可能に取り付けられる。しかしながらこの実施形態では、取り付け用の管9は、頭蓋骨の外側の硬い層を完全に貫通することなくその中まで達するのみであり、エネルギーおよび/または制御データを伝導的に与えるためにより容易にアクセス可能となるように、取り付け用の管は患者の皮膚10を介して突出している。
【0045】
図5は、ここでは図2に関して上述された第2実施形態に関連して示される、個々の信号発生器1にエネルギーおよびデータを与える配線の例を示す。このように、それぞれの信号発生器1は、患者の首の領域に都合よく配置される制御ユニットCに連結される。エネルギー源Eが、また、制御ユニットCおよび信号発生器1にエネルギーを与えるように制御ユニットCに連結される。制御ユニットCおよびエネルギー源Eから離れた処理ユニットPが、制御ユニットCに制御データを、エネルギー源Eにエネルギーを無線で与えるように使用される。制御ユニットCは、フィードバック・データを処理ユニットPに送ることができ、このフィードバック・データは、個々の信号発生器1の位置データなどのシステムの機能的パラメータに関するものである。これに関連して、システムは、個々の信号発生器1の位置を感知する位置センサ(図示せず)をさらに備える。
【0046】
患者の身体的なパラメータを感知する身体的パラメータ・センサが制御ユニットに連結され、処理ユニットPに送られるフィードバック・データは、患者のそのような身体的データをさらに含み得る。
【0047】
図6から8は、信号発生器の構成の一実施形態を示す。この場合、発生器は複数の異なる方向に一次コイル500を変位させるように構成されたコイル変位ユニットである。しかしながら、信号発生器は任意の種類の発生器であり得る。コイル500は、後述するように、可動式のやり方で懸架される支持シリンダ502に取り付けられる。
【0048】
コイル変位ユニットは、支持シリンダ502に機械的に連結され、それによってまた一次コイル500に機械的に連結される複数の位置調整モータを備える。それぞれの位置調整モータは、図5の外部制御ユニットCに対応する、図6から8に示されないプロセッサに位置情報を与えるように構成される、同様に図示されないいくつかのタイプの位置センサをさらに含む。プロセッサは、受信した制御信号および位置センサからの位置情報に基づいて一次コイル500の動きを制御するように構成される。
【0049】
コイル変位ユニットは、一次コイルの自由な動きを可能にするように、位置調整モータおよび一次コイルを支持し囲む、図7および8に示されない筐体504をさらに備える。
【0050】
コイル変位ユニットは、矢印A1によって示される、患者の頭蓋に対して実質的に直角をなす第1方向に一次コイルを変位させる距離調整リニア・モータM1Lをさらに備える。
【0051】
コイル変位ユニットは、矢印A2によって示されるように、第1距離調整軸DA1を中心に一次コイルを回転させることによって、前記患者の頭蓋に対して実質的に平行である第2方向に一次コイルを変位させるように構成される第1距離調整回転モータM1Rをさらに備える。
【0052】
コイル変位ユニットは、矢印A3によって示されるように、第1距離調整軸DA1に実質的に平行であるが第1距離調整軸DA1から離れた第2距離調整軸DA2を中心に一次コイルを回転させることによって、第2方向に一次コイルを変位させるように構成される第2距離調整回転モータM2Rをさらに備える。
【0053】
コイル変位ユニットは、矢印A4によって示されるように、第1角度調整軸AA1を中心に一次コイルを回転させるように構成される第1角度調整リニア・モータM2Lをさらに備える。第1角度調整軸は、患者の頭蓋に実質的に平行であり、モータM2Lは、患者の頭蓋に対して実質的に直角をなす第1平面において一次コイルを回転させるように構成される。
【0054】
コイル変位ユニットは、第1角度調整軸AA3に対して直角をなす第2角度調整軸AA2を中心に一次コイルを回転させるように構成される第2角度調整リニア・モータM3Lをさらに備える。第2角度調整軸AA2は、患者の頭蓋に実質的に平行であり、モータM3Lは、患者の頭蓋に対して実質的に直角をなし、第1平面に対して実質的に直角をなす第2平面において一次コイルを回転するように構成される。
【0055】
一次コイル500が回転儀のように任意の方向に傾けられ得るように、コイル変位ユニットは、第2角度調整軸AA2と同軸である向かい合う第1回転軸受B1によって一次コイルが内側に取り付けられる第1リング部材R1と、第1角度調整軸AA1と同軸である向かい合う第2回転軸受B2によって第1リング部材R1が内側に取り付けられる第2リング部材R2とをさらに備える。
【符号の説明】
【0056】
1 刺激信号発生器; 2 ビーム; 4 標的部位; 5 脳。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つ、好ましくは3つ以上の刺激信号発生器であって、患者の脳の神経細胞に無線刺激を組み合わせで与える刺激信号を生成するよう構成された刺激信号発生器を備え、
それらの刺激信号発生器は、異なる位置から患者の脳内の共通の標的部位に向けられた刺激信号が生成されて、累積された刺激効果が当該標的部位に与えられるように構成され、 それらの刺激信号発生器は、当該標的部位において累積された刺激信号が脳神経細胞の解剖学的構造体に悪影響を及ぼさないように調整可能である、
ことを特徴とする治療的脳刺激システム。
【請求項2】
刺激信号は、神経脳細胞またはその近傍に電流を誘導するのに適している、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
刺激信号は、神経脳細胞に化学反応を刺激するのに適している、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
信号発生器は、電磁放射の形で個々の刺激信号を放射するのに適している、請求項1〜3のいずれかに記載のシステム。
【請求項5】
電磁放射は、赤外線から紫外線までの間の波長を有する光波を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
電磁放射は、赤外光より長い波長を有する、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
電磁放射は、マイクロ波を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
信号発生器それぞれから放射される刺激信号は、標的部位において相互に交差するか交差可能なビームの形で放射される、請求項1〜7のいずれかに記載のシステム。
【請求項9】
ビームを標的部位に集中させるための焦点調整装置を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
信号発生器は、個々の刺激信号を音波の形で発するのに適している、請求項1〜3のいずれかに記載のシステム。
【請求項11】
音波は超音波である、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
信号発生器は、標的部位からの等距離に配設され又は配置可能である、請求項10または11に記載のシステム。
【請求項13】
信号発生器は、標的部位から正しい位相距離に配設され又は配置可能である、請求項10または11に記載のシステム。
【請求項14】
信号発生器は、個々の刺激信号を電磁場の形で発するのに適している、請求項1〜3のいずれかに記載のシステム。
【請求項15】
信号発生器は、それぞれからの電磁場が共直線に誘導される電流方向に相互に重畳するように、調整され又は調整可能である、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
信号発生器は、標的部位を通る対称軸を中心とするヘリカル巻線を含む、請求項1〜15のいずれかに記載のシステム。
【請求項17】
信号発生器は、患者の頭蓋に直接または間接に永久的に取り付けるよう構成されている、請求項1から16のいずれかに記載のシステム。
【請求項18】
信号発生器は、頭蓋骨構造への取り付けに適している、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
信号発生器は、頭蓋骨構造にその固い外層のみ透過して取り付けるのに適している、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
信号発生器は、頭蓋骨構造にそれを完全に透過して取り付けるのに適している、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
信号発生器は、頭蓋骨構造への固定のための一つ以上のねじを含む、請求項18〜20に記載のシステム。
【請求項22】
信号発生器の各々は、ねじを外面に備える取付管に含まれている、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
信号発生器は、移植後に皮膚を透過しないように皮下に移植されるのに適している、請求項18〜22のいずれかに記載のシステム。
【請求項24】
複数の信号発生器は、患者の頭蓋骨に隣接して配置されて共通支持構造体に結合され、その共通支持構造体は、信号発生器を患者頭蓋骨に接触させて保持するのに充分な剛性を有している、請求項17に記載のシステム。
【請求項25】
信号発生器は、患者の頭蓋に載置される共通支持構造体の上に配設され、それぞれの刺激信号を、前記支持構造体の異なる位置から患者の脳における共通した標的部位へと放射し、当該標的部位での累積刺激の効果を与えるようになし得る、請求項1〜16のいずれかに記載のシステム。
【請求項26】
支持構造体は、患者の頭蓋に着脱可能に、載置するのに適している、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
支持構造体および患者の頭蓋の間に位置されるべき詰め物が、支持構造体に設けられている、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
支持構造体は、ヘルメットのような帽子に組み込まれる、請求項25〜27のいずれかに記載のシステム。
【請求項29】
支持構造体は、頭蓋骨構造への固定に適した脚部を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
支持構造体は、患者の頭蓋骨に隣接して配置される脚部を有し、その共通支持構造体は、脚部を患者頭蓋骨に接触させて保持するのに充分な剛性を有している、請求項25〜28のいずれかに記載のシステム。
【請求項31】
個々の刺激信号が標的部位に累積されるように、支持構造体における信号発生器の相対位置を調整する調整デバイスを更に含む、請求項25〜30のいずれかに記載のシステム。
【請求項32】
信号発生器は、少なくとも一つの枢軸のまわりで回動可能に支持構造体に配設されている、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
支持構造体は、信号発生器が移動可能である曲り梁を含む、請求項25〜32のいずれかに記載のシステム。
【請求項34】
曲り梁は、180°の曲率のを受け入れる請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
信号発生器は、標的部位に接近または離間する向きにおいて移動可能に、支持構造体に配設される、請求項25〜34のいずれかに記載のシステム。
【請求項36】
調整デバイスは、支持構造体上の信号発生器を移動させる、少なくとも一つのモーターを含む、請求項35〜35のいずれかに記載のシステム。
【請求項37】
信号発生器ごとに少なくとも一つの位置調節モーターを、刺激すべき標的に関する信号発生器の調整のために含む、請求項1〜36のいずれかに記載のシステム。
【請求項38】
前記の少なくとも一つの位置調節モーターには、信号発生器および標的部位の間の距離の調整に適する、少なくとも一つの距離調整モーターが含まれる、請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記の少なくとも一つの距離調整モーターは、患者の頭蓋に実質的に垂直方向において信号発生器を移動させるのに適した、距離調整リニアモータを含む、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記の少なくとも一つの距離調整モーターは、少なくとも第1の距離調整回転モーターを含み、当該第1の距離調整回転モーターが、第1の距離調節軸の回りで信号発生器を回すことによって患者の頭蓋と実質的に平行な方向において信号発生器を移動させるのに適している、請求項38〜39のいずれかに記載のシステム。
【請求項41】
前記の少なくとも一つの距離調整モーターは、少なくとも第2の距離調整回転モーターを含み、当該第2の距離調整回転モーターが、第1の距離調節軸から離間し且つそれに平行な第2の距離調節軸の回りで信号発生器を回すことによって患者の頭蓋と実質的に平行な方向において信号発生器を移動させるのに適している、請求項40のいずれかに記載のシステム。
【請求項42】
前記の少なくとも一つの距離調整モーターは、前記標的部位に対する信号発生器の角度を調整するのに適している、少なくとも一つの角度調整モーターを含む、請求項37〜41のいずれかに記載のシステム。
【請求項43】
前記の少なくとも一つの角度調整モーターは、第1の角度調節軸の回りで信号発生器を回すのに適した第1角度調整モーターを含む、請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
第1の角度調節軸は、患者の頭蓋と実質的に平行であり、第1角度調整モーターは、第1平面の信号発生器を患者の頭蓋に対して実質的に垂直にするのに適している。
【請求項45】
前記第1角度調整モーターは、リニアモータである、請求項44に記載のシステム。
【請求項46】
前記第1角度整モーターは、回転モーターである、請求項44に記載のシステム。
【請求項47】
前記少なくとも一つの角度調整モーターは、第2の角度調節軸のまわりで信号発生器を前記第1の角度調節軸と直角をなすようにするのに適している第2角度調整モーターを含む、請求項43から46のいずれかに記載のシステム。
【請求項48】
前記第2の角度調節軸は、患者の頭蓋と実質的に平行であり、前記第2角度調整モーターは、前記第1の平面と実質的に直角をなす第2の平面において信号発生器を患者の頭蓋に対して実質的に垂直にするのに適していて、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
前記第2角度調整モーターは、リニアモータである、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記第2角度整モーターは、回転モーターである、請求項48のシステム。
【請求項51】
前記位置調整装置デバイスは、前記第2の角度調節軸に同軸で対向する第1の回転ベアリングによって信号発振器を内部に取り付けた第1のリング部材と、
前記第1の角度調節軸に同軸で対向する第2の回転ベアリングによって前記第1のリング部材を内部に取り付けた第2のリング部材と
を含み、当該信号発生記を、何れの方向にもジャイロのように傾けることができる、
ことを特徴とする、請求項47〜50のいずれかに記載のシステム。
【請求項52】
前記少なくとも一つの位置調節モーターのそれぞれは、位置情報を制御装置に提供する位置検出器を含む、請求項37〜51のいずれかに記載のシステム。
【請求項53】
システムの一つ以上の要素を直接または間接的に制御する制御装置を含む、請求項1〜52のいずれかに記載のシステム。
【請求項54】
制御装置は、刺激される標的部位に対しての信号発生器の位置の調整を制御する位置制御装置を含む、請求項53に記載のシステム。
【請求項55】
位置制御装置および三次元脳結像システムに結合されたデータ処理システムを含む、請求項54に記載のシステム。
【請求項56】
制御装置は、信号発生器によって発される刺激的な信号の生成を制御するための信号発生制御装置を含む、請求項1〜55のいずれかに記載のシステム。
【請求項57】
信号発生制御装置は、タイミング、シーケンス、輝度、周波数、期間と言う発生される刺激信号のパラメータのうちの一つ以上のパラメータを制御するのに適している、請求項56に記載のシステム。
【請求項58】
信号発生制御装置は、刺激的信号の強度を時間とともに変化させるのに適している、請求項56または57に記載のシステム。
【請求項59】
信号発生制御装置は、刺激信号の強度を周期的に変化させる、請求項58に記載のシステム。
【請求項60】
患者の物理パラメータを検出するための物理パラメータ・センサを含み、前記信号発生制御装置は、物理パラメータ・センサのセンサ信号に応答して刺激信号の調整を制御するのに適している、請求項56〜59のいずれかに記載のシステム。
【請求項61】
システムの関数パラメタを検出するための関数パラメタ・センサを含み、
前記信号発生制御装置は、関数パラメタ・センサのセンサ信号に応答して刺激信号の調整を制御する、請求項56〜60のいずれかに記載のシステム。
【請求項62】
信号発生制御装置は、患者によって操作可能である、請求項56から61のいずれかに記載のシステム。
【請求項63】
信号発生制御装置は、システムをオン/オフするための手動で操作可能なスイッチを含み、当該スイッチが患者の体外から手動で操作可能であるように皮下埋め込み術に適応している、請求項62に記載のシステム。
【請求項64】
信号発生制御装置は、システムをオン/オフするのに適している無線式遠隔操作器を含む、請求項62に記載のシステム。
【請求項65】
信号発生制御装置は、異なる標的部位への刺激を同時に制御するのに適している、請求項56〜64のいずれかに記載のシステム。
【請求項66】
信号発生制御装置は、異なる標的部位への順次刺激を制御するのに適している、請求項65に記載のシステム。
【請求項67】
信号発生制御装置は、標的部位のうちの1つから他のものへと、刺激を時間とともに移す、請求項65に記載のシステム。
【請求項68】
信号発生制御装置は、パルス信号の形で刺激信号の放射を制御するのに適している、請求項56〜67のいずれかに記載のシステム。
【請求項69】
信号発生制御装置は、パルス列の形でパルス信号の放出を制御するのに適している、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
信号発生制御装置は、少なくとも標的部位の第1領域および第2領域が、第1のパルス列および第2のパルス列によって繰り返し刺激されるように、パルス列の放出を制御し、第1のパルス列および第2のパルス列は、時間とともに相互にシフトする、請求項65に従属する場合の請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
前記第1の領域が前記第1のパルス列によって刺激され、一方、前記第2領域が前記第2のパルス列によって刺激されないように、または、その逆に、信号発生制御装置はパルス列のシフトされた放出を制御する、請求項70に記載のシステム。
【請求項72】
前記第1および第2のパルス列が少なくとも部分的に重なり合うように、信号発生制御装置はパルス列のシフトされた放出を制御する、請求項70に記載のシステム。
【請求項73】
信号発生制御装置は、パルス列のパルスの振幅を変化させて刺激的信号の放射を制御する、請求項69〜72のいずれかに記載のシステム。
【請求項74】
信号発生制御装置は、パルス列のパルス間におけるオフタイム期間を変化させて刺激信号の放射を制御する、請求項69〜73のいずれかに記載のシステム。
【請求項75】
前記信号発生制御装置は、前記パルス列の周波数を変化させて刺激的信号の放射を制御する、請求項69〜74のいずれかに記載のシステム。
【請求項76】
信号発生制御装置は、パルス列中のパルス周波数を変化させて刺激信号の放射を制御する、請求項69〜75のいずれかに記載のシステム。
【請求項77】
信号発生制御装置は、パルス列のパルスの幅を変化させて刺激信号の放射を制御する、請求項69〜76のいずれかに記載のシステム。
【請求項78】
信号発生制御装置は、パルス列間におけるオフタイム期間を変化させて刺激信号の放射を制御する、請求項69〜77のいずれかに記載のシステム。
【請求項79】
特定の標的部位域がオフタイム期間間に刺激されないときに、信号発生制御装置は標的部位の良好な刺激環境を復元するのに十分長いパルス列間のオフタイムでパルス列の放出を制御する、請求項78に記載のシステム。
【請求項80】
信号発生制御装置は、パルス列長さを変化させてパルス列の放出を制御する、請求項69〜79のいずれかに記載のシステム。
【請求項81】
信号発生制御装置は、パルス列のパルス数を変化させて刺激信号の放射を制御する、請求項69〜80のいずれかに記載のシステム。
【請求項82】
制御装置は、患者によって操作可能である、請求項53〜81のいずれかに記載のシステム。
【請求項83】
制御装置は、信号発生器とともに患者の頭蓋に取り付け得る第1部分と、遠隔コミュニケーション用の第2部分とを含んでいる、請求項53〜82のいずれかに記載のシステム。
【請求項84】
制御装置の第二部品は、ワイヤレスで制御信号を制御装置の第1部分に発信する、請求項83に記載のシステム。
【請求項85】
制御装置の第1部分は、制御装置の第2部分を介してプログラム可能である、請求項83または84に記載のシステム。
【請求項86】
制御装置の第2部分は、フィードバック信号を制御装置の第1部分へと発信する、請求項83〜85のいずれかに記載のシステム。
【請求項87】
制御装置および信号発生器の間でのデータ転送のための電流結合を含む、請求項53〜86のいずれかに記載のシステム。
【請求項88】
制御装置および信号発生器の間でのデータを送信するための電波式遠隔操作を含む、請求項53〜86のいずれかに記載のシステム。
直流電流のエネルギー供給
【請求項89】
エネルギー供給用に信号発生器に接続した電流結合を含む、請求項1〜88のいずれかに記載のシステム。
【請求項90】
信号発生器に接続された、少なくとも一つのエネルギー・トランスを含み、無線エネルギーを電気エネルギーに変え、または、間接的に信号発生器に電気エネルギーを供給するようにした、請求項1から88のいずれかに記載のシステム。
【請求項91】
少なくとも一つのエネルギー・トランスにエネルギーをワイヤレスで発信するエネルギー送信器を含む、請求項90に記載のシステム。
【請求項92】
患者の脳に移植するための触媒を含む、請求項1〜91のいずれかに記載のシステム。
【請求項93】
触媒は金属を含む、請求項92に記載のシステム。
【請求項94】
患者頭部上へ、
−患者の脳に隣接して患者の頭蓋骨構造より上の二箇所の患者の皮膚を切り、
−共に患者の脳の神経細胞の無線刺激を考慮に入れる刺激的な信号を生成するのに適している前記信号発生器において、各々の異なる位置に信号発生器を患者の頭蓋に、直接、または、間接的に、取り付け
−それら個々の刺激的な信号が前記異なる位置から患者の一般の標的部位の方へ発されるように、前記信号発生器を調整することはその標的部位に対する累積値を刺激している効果を提供するために脳である。そして、前記累積値が否定的に神経単位の脳細胞の解剖学構造に影響を及ぼさないために調整されている標的部位に対する効果を刺激する、請求項17に従属する場合の請求項1から93の何れかに記載のシステムを取り付ける方法。
【請求項95】
信号発生器を患者の頭蓋に取り付けるステップで、永久に信号発生器を患者の頭蓋に取り付けることを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
永久に信号発生器を患者の頭蓋に取り付けるステップは、信号発生器を頭蓋骨構造に取り付けることを含む、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
永久に信号発生器を患者の頭蓋に取り付けるステップは、その固い外層だけを透過するために信号発生器を頭蓋骨構造に取り付ける、請求項95に記載の方法。
【請求項98】
永久に信号発生器を患者の頭蓋に取り付けるステップは、完全に、脳の硬膜に深く入りこむことのない頭蓋骨構造を透過するために信号発生器を頭蓋骨構造に取り付けることを含む、請求項95に記載の方法。
【請求項99】
信号発生器は一つ以上のねじを含む、そして、永久に信号発生器を患者の頭蓋に取り付けるステップは頭蓋骨構造の信号発生器をねじることを含む、請求項95から98のいずれかに記載の方法。
【請求項100】
信号発生器の各々は、取付管の外面に設けられているねじを有する取付管に含まれる、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
信号発生器が皮下に移植されて、皮膚を透過しないように、患者の皮膚を縫合する、請求項95から100のいずれかに記載の方法。
【請求項102】
永久に信号発生器を患者の頭蓋に取り付けるステップは、頭蓋の異なる位置に支持構造体のための脚を取り付けることによって患者の頭蓋上へ支持構造体を修正する請求項95に記載の方法。
【請求項103】
支持点を患者の頭蓋に取り付けるステップは、その固い外層だけを透過するために頭蓋骨構造の脚部を修正することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
発生器が前記信号発生器を保つために充分な剛性を提供している一般の支持構造体に接続していて、前記信号、患者頭部の対向側に位置に配列されるときに、患者の頭蓋骨と接触して、永久に信号発生器を患者の頭蓋に取り付けるステップは、患者頭部の対向側に位置に患者の頭蓋骨に隣接して信号発生器を配置することを含む、請求項95に記載の方法。
【請求項105】
患者頭部上へ
−着脱可能に、共に患者の脳の神経細胞の無線刺激を考慮に入れる刺激的な信号を生成するのに適している少なくとも2つおよび好ましくは3つ以上の信号発生器を支持している前記支持構造体を患者頭部に取り付け、
−それらの個々の刺激的な信号が支持構造体の異なる位置から患者の一般の標的部位の方へ発されるように、支持構造体上の前記信号発生器を調整することはその標的部位に対する累積値を刺激している効果を提供するために脳であり、前記累積値が否定的に神経単位の脳細胞の解剖学構造に影響を及ぼさないために調整されている標的部位に対する効果を刺激する、請求項25に従属する場合の請求項1から93のいずれかに記載のシステムを取り付ける方法。
【請求項106】
着脱可能であって、支持構造体を患者の頭蓋に取り付けるステップは、頭蓋骨の外側に患者の皮膚に対してパディングを有する支持構造体を取り付けることを含む、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
支持構造体は、ヘルメットのような帽子に組み込まれている、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
打込みの標的部位において、標的部位の増加した累積値刺激を引き起こす触媒として材料からなる、請求項94から107のいずれかに記載の方法。
【請求項109】
システムが患者頭部に載置後、
個々の刺激信号が最大限に患者の標的部位にたまるように、信号発生器のうちの少なくとも1つの位置を、患者の脳に予め定められた標的部位と関連して調整するステップを含む、
請求項1から93のいずれかに記載の方法。
【請求項110】
信号発生器を調整するステップは、少なくとも一つのピボット演算軸について信号発生器を回転させることを含む、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
信号発生器を調整するステップは、支持構造体の曲り梁に沿って信号発生器を移動させることを含む、請求項109から110のいずれかに記載の方法。
【請求項112】
信号発生器を調整するステップは、標的部位の方へ、または離れて信号発生器を移動することを含む、請求項109から11のいずれかに記載の方法。
【請求項113】
信号発生器は、患者頭部に載置する一般の支持構造体に配置される、請求項109から112のいずれかに記載の方法。
【請求項114】
信号発生器は、取付管に取り付けられる、請求項109から113のいずれかに記載の方法。
【請求項115】
信号発生器の位置を調整するステップの方法は、信号発生器の間の距離を調整するステップと標的部位とを具備している、請求項109に記載の方法。
【請求項116】
標的部位から距離を調整するステップは、第一の方向に患者の頭蓋に対して実質的に垂直な信号発生器を移動させることを含む、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
標的部位から距離を調整するステップは、患者の頭蓋と実質的に平行して第2の方向の信号発生器を移動させることを含む、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
標的部位から距離を調整するステップは、患者の頭蓋に対して実質的に垂直である第1の距離調節軸線周辺で円周上に第2の方向の信号発生器を移動させることを含む、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
標的部位から距離を調整するステップは、第1の距離調節軸線と実質的に平行であるが、別である第2の距離調節軸線周辺で円周上に第2の方向の信号発生器を移動させることを含む、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
標的部位から距離を調整するステップは、信号発生器および標的部位の間の角度を調整することを含む、請求項115から119のいずれかに記載の方法。
【請求項121】
信号発生器は対称軸周辺でヘリカル巻きから成り、標的部位から距離を調整するステップは標的部位と関連して前記信号発生器の対称軸を回すことを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
標的部位から距離を調整するステップは、第1の角度調節軸線周辺で信号発生器を回すことを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記第1の角度調節軸線は患者の皮膚と実質的に平行であり、方法が第2の角度調節軸線のまわりの信号発生器を第1の角度調節軸線と実質的に直角をなすようにするステップを含む、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
モーターによってどこに進むか調整し、信号発生器を移動させることが設けられている、請求項109から123のいずれかに記載の方法。
【請求項125】
一つ以上の別々のモーターによってどこに進むか調整し、発生器が各々の信号発生器を移動させることができる、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
一つ以上の別々のモーターによってどこに進むか調整し、発生器が各々の信号発生器を移動させることができる、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
標的部位と関連して、自動的に支持構造体上の信号発生器の相対位置が位置制御装置によって刺激されるように調整するステップを含む、請求項109から126のいずれかに記載の方法。
【請求項128】
自動的に信号発生器の位置を調整するステップは、位置を三次元脳結像システムから得られるデータに関連させることを含む、請求項127のいずれかに記載の方法。
【請求項129】
システムが患者頭部に載置したあと、信号エミッタによって発される刺激的な信号の生成を制御するステップを含む、請求項1から93のいずれかに記載の方法。
【請求項130】
発された個々の刺激の以下に記載のパラメータの制御である、
タイミング、シーケンス、輝度、周波数、期間 の一つ以上のステップを含み、信号を送る、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
時間とともに刺激的な信号の輝度を変化させる、請求項129から130のいずれかに記載の方法。
【請求項132】
周期的に刺激的な信号の輝度を変化させる、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
患者の検出された物理パラメータに応答して、刺激的な信号の輝度を調整するステップを含む、請求項129から132のいずれかに記載の方法。
【請求項134】
システムの検出された関数パラメターに応答して、刺激的な信号の輝度を調整するステップを含む、請求項129から133のいずれかに記載の方法。
【請求項135】
システムは刺激信号の放射を制御するための信号発生制御装置を含み、患者は前記信号発生制御装置を操作する、請求項129から134のいずれかに記載の方法。
【請求項136】
信号発生制御装置はシステムをオン/オフするための皮下に作動された配置されたスイッチから成り、患者は手動で患者のボディの外側でからの転換を操作する、請求項135に記載の方法。
【請求項137】
電波式遠隔操作を介してシステムをオン/オフするステップを含む、請求項135に記載の方法。
【請求項138】
一度に標的部位の異なる領域を刺激するステップを含む、請求項129から137のいずれかに記載の方法。
【請求項139】
順次異なる標的部位域を刺激するステップを含む、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
標的部位域のうちの1つから、標的部位域の別のものへ時間とともに刺激を移すステップを含む請求項138に記載の方法。
【請求項141】
パルス信号の形で刺激的な信号を発するステップを含む、請求項129から140のいずれかに記載の方法。
【請求項142】
パルス列の形でパルス信号を発するステップを含む、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
少なくとも標的部位域の第1の領域および第2領域が第1のパルス列によって繰り返し刺激されるように、パルス列を発するステップおよび第2のパルス列から成り、
前記第1および第2のパルス列については、存在は、各々と関連して時間とともに変わる、請求項138及び142に記載の方法。
【請求項144】
前記第2領域が前記第2のパルス列によって刺激されないと共に前記第1の領域が前記第1のパルス列によって刺激されるように、パルスの放出を移すステップを含むことは訓練を受ける請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記第1および第2のパルス列が少なくとも部分的に重なり合うように、パルス列の放出を移すステップを含む、請求項143に記載の方法。
【請求項146】
パルス列のパルスの振幅を変化させるステップを含む、請求項142から145のいずれかに記載の方法。
【請求項147】
パルス列のパルスとの間にオフタイム期間を変化させるステップを含む、請求項142から146のいずれかに記載の方法。
【請求項148】
前記パルス列の周波数を変化させるステップを含む、請求項142から147のいずれかに記載の方法。
【請求項149】
パルス列の中でパルスの周波数を変化させるステップを含む、請求項142から148のいずれかに記載の方法。
【請求項150】
パルス列のパルスの幅を変化させるステップを含む、請求項142から149のいずれかに記載の方法。
【請求項151】
パルス列との間にオフタイム期間を変化させるステップを含む、請求項142から150のいずれかに記載の方法。
【請求項152】
特定の標的部位域がオフタイム期間の間に刺激されないときに、パルスの放出を制御するステップを含むことは標的部位域の良好な刺激気候を復元するのに十分長いパルス列との間に時限を避けるための訓練を受ける、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
各パルス列の長さを変化させるステップを含む、請求項142から152のいずれかに記載の方法。
【請求項154】
パルス列のパルスの数を変化させるステップを含む、請求項142から153のいずれかに記載の方法。
【請求項155】
刺激が信号を送る制御のステップは、電波式遠隔操作を必要とする、請求項129に記載の方法。
【請求項156】
無線エネルギーを電気エネルギーに変えて、直接、または、間接的に信号発生器に電気エネルギーを供給するステップを含む、請求項129から155のいずれかに記載の方法。
【請求項157】
個々の刺激を発するステップを含み、電磁放射の形で信号を送る、請求項129から156のいずれかに記載の方法。
【請求項158】
電磁放射は、赤外線および紫外との間に波長を有する光波を範囲に含む、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
電磁放射は、赤外光より長く、波長を有する波を含む、請求項157に記載の方法。
【請求項160】
電磁放射は、電子レンジを含む、請求項159に記載の方法。
【請求項161】
信号発生器によって発される、個々の刺激信号は、ビームの形で発され、標的部位の各々を交差させるためにビームを導くステップをさらに含んでいる請求項129から160のいずれかに記載の方法。
【請求項162】
標的部位にビームを集中させるステップを含む、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
標的部位の交差ビームは、一つ以上の神経細胞の治療的な刺激信号を引き起こす、請求項161から162のいずれかに記載の方法。
【請求項164】
個々の刺激を発するステップを含み、信号発生器によって音波の形で信号を送る、請求項129から156のいずれかに記載の方法。
【請求項165】
発される音波が超音波音波を含む、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
標的部位から信号発生器を等しい距離に置くステップを含む、請求項164から165のいずれかに記載の方法。
【請求項167】
距離が決定される標的部位から少し離れて信号発生器を配置するステップを含む、超音波の位相の依存に関する請求項164から166のいずれかに記載の方法。
【請求項168】
引き起こしている電磁場の形で個々の刺激信号を発するステップから成り、
患者の脳の予め定められた標的部位の神経細胞の電流に関する、請求項129から156のいずれかに記載の方法。
【請求項169】
それぞれの電磁場が、同一直線上にあり、重なり合うように、信号発生器を調整する、標的部位の現在の方向を誘導した、請求項168に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−518629(P2011−518629A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506612(P2011−506612)
【出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際出願番号】PCT/EP2009/003150
【国際公開番号】WO2009/132855
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(510101826)ミルックス・ホールディング・エスエイ (31)
【Fターム(参考)】