説明

自動ビデオレコーダの消去順序リスト

HDDベースのビデオレコーダであって、新しく記録するコンテントのための記憶容量をあけるために、どの記録されたコンテントアイテムを消去し、どういう順序で消去するかをユーザに示すコンテントマネージャを有するレコーダである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報コンテント管理システムに関する。本発明は特に、パーソナルビデオレコーダ(PVR)であってユーザがそのハードディスクドライブ(HDD)に格納されたコンテントを管理できるものの機能に関するが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
コンシューマエレクトロニクスの分野では、ビデオレコーダ等のデジタルコンテントレコーダが広く使われるようになってきている。こうしたレコーダは、テレビ番組やダウンロードした映画等のコンテントを受信し、一般的にはHDD等の記憶媒体にこのコンテントをデジタル的に記録する。レコーダのマネージメントシステムにより、1以上の基準にマッチするコンテントを自動的に記録することができる。ユーザ自身がどの番組や映画を記録するかを明示的に特定することもできるし、ユーザのプリファレンスプロファイルに基づきシステム自信がコンテントを選択することもできる。
【0003】
レコーダの記憶媒体の記憶容量が記録されたコンテントでいっぱいになった時、その記録されたコンテントを上書きまたは削除しなければ新しいコンテントを記憶させることはできない。例えば、TivoPVRのサービスビュアガイド(Service Viewer’s Guide)の2002年版には、記録された番組はスペースが必要となるまで保存されると書いてある。デフォルトでは、ユーザが予約した新しいコンテントのためのスペースを空けるために、最も古い録画が削除される。ユーザはこれをコントロールすることができ、上書きや削除をしないコンテントを特定することができる。ユーザはある番組を何日以降なら削除してもよいということを特定してやることもできる。Tivoは「ナウプレイング(Now Playing)」情報スクリーンを有し、HDDに保存されているすべての番組をリストすることができる。各番組タイトルの左側に表示される色つきアイコンは、その番組がどのくらい長く保存されるかを示している。例えば、緑色のアイコンはその番組はユーザが操作して削除するまでは保存されることを示す。黄色のアイコンはその番組は必要があればその日のうちに削除されることを示す。エクスクラメーションマーク付きの黄色のアイコンはその番組はいつでも削除され得ることを示す。赤色のアイコンは現在記録中の番組を示す。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記を鑑み、レコーダとのユーザインターラクションを容易にし、ユーザにエルゴノミック制御オプションを提供することを提案する。
【0005】
本発明は、記憶媒体にコンテントアイテムを記録するデータ処理システムに関する。該システムは、前記記憶媒体から前記記録されたコンテントアイテムのうち削除する予定の一つ以上のアイテムを有するリストまたはインベントリを保持する。スケジューリングは所定のコンテントマネージメントストラテジに基づく。例えば、first-in-first-out、most- (またはleast-) frequently-accessed first、large sized items first、アイテムのセマンティックコンテントに関してユーザが割り振ったプリファレンスまたはプライオリティ、またはこれらストラテジの組み合わせに基づく。これらのアイテムを消去して、新しく記録する予定のコンテントアイテムのストレージキャパシティを解放する。本発明におけるシステムは、前記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定のものの少なくとも1つが削除される順序を示し、前記リストを表示することを特徴とするシステムである。例えば、その表示はディスプレイモニターに表示され、記録されたアイテムのステータスレポートを有する。そのレポートはアイテムが削除される順序をグラフィカルに示す。これは、例えば削除するアイテムのタイトルを削除の順番に配列したり、各タイトルに伴うアイコンまたはフィールドにそのタイトルを削除するランクを表す数字を示したりすることにより実現することができる。好ましくは、該システムは例えば所定のイベント発生時にそのリストをユーザに通知する。そのようなイベントの例には以下のものが含まれる:記憶媒体の記憶容量が所定の閾値を下回る;ユーザがシステムに記憶媒体のステータスを提供するようにコマンドを与える;新しく記録する予定のアイテムを鑑みて十分な記憶容量がないとシステムが判断する;消去する候補のリストに新しいアイテムが加わる。好ましくは、該システムはユーザがアイテムをそのリストから削除したり、消去の順序を変更したりすることにより、そのリストを修正することを可能とする。
【0006】
したがって、ユーザは消去する予定の記録されたアイテムの概要を知ることができる。アイテムが消去される順序はリストの順序づけられた配列により表される。ユーザは、Tivoにおけるのと同様に、最も早くアイテムが消去される絶対的な日時には興味を持たないが、それはそのアイテムの関連性とリスト中の他のアイテムの関連性とを比較するだけだからである。Tivoにおける赤、黄、緑のアイコンは、そのアイテムがいつ消去されるのかについては大きくは違わない。また、アイコンはユーザによる解釈を必要とする。一方、本発明においては、消去または上書きされる順序を表すアイテムの順序に基づいて、リスト自体がアイテムの相対的関連性(relative relevance)を提供する。順序づけられた配列は記憶されたコンテントの適切な管理を可能とする。このように、前記リストとそれに対するユーザの操作は、記憶媒体中の利用可能なコンテントを管理する際にユーザを支援する直感的で簡単なツールを形成する。
【0007】
本発明は、ユーザにサービスを提供する方法にも関する。該方法は、電子コンテントアイテムを記憶する記憶容量を制御するステップと、新しく記録する予定のコンテントに対して記憶容量を提供するために、前記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定のものの少なくとも1つを有するリストを保持するステップとを有する。該方法は、さらに前記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定のものの少なくとも1つが削除される順序を示し、前記リストを表示するステップを有する。好ましくは、例えば、上で説明した所定イベントに際して、前記リストをユーザ通知可能とするステップを有する。好ましくは、該方法は、ユーザに前記リストを修正可能とするステップを有する。
【0008】
上記の方法は、例えば、ユーザがコンテント情報の管理の権限を有するインターネットや他のデータネットワーク上のサービスに関する。その管理には、インターネット等のデータネットワークを介して供給されたテレビ番組、電子メール、電子ドキュメント等のコンテントの記録のコントロールも含む。そのサービスはユーザのプリファレンスによりユーザのレコーダを遠隔制御してもよい。あるいは、そのサービスはインターネット上で記憶容量を提供してもよい。
【0009】
本発明の一実施形態は、PVRまたは他のデータ記録システムに実装するソフトウェアにも関係する。該ソフトウェアは、消去される予定の前記PVRに記録された一つ以上のコンテントアイテムを含むリストの保持を可能とする。消去することにより、新しく記録される予定のコンテントアイテムのための記憶容量を提供する。該ソフトウェアは、前記一つ以上のコンテントアイテムを削除する予定の順序を示す前記リストを表示させる。好ましくは、該ソフトウェアは、ユーザが前記リスト(例えば順序)を修正可能とする。該ソフトウェアはアフターマーケットモジュールとして提供され、市場のPVRをエルゴノミック制御機能でアップグレードすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
添付した図面を参照して実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
【0011】
図面全体を通じて、同じ参照数字は同様のまたは対応する機能を示す。
【0012】
図1は本発明におけるシステム100を示すブロック図である。システム100はチューナ104と電子番組ガイド(EPG)106とを含むレシーバ102を有する。また、システム100は記憶媒体110(例えば、HDD)とコンテントマネージャ112とを有するレコーダ108を有する。さらにまた、システム100はユーザインターフェイス(UI)114とレンダリング装置116とを有し、そのレンダリング装置116は例えばディスプレイモニターおよび/またはラウドスピーカである。レシーバ102とレコーダ108の機能はエンドユーザの設置場所で使用するコンシューマエレクトロニクス装置に組み込まれていてもよい。あるいは、これらの機能は地理的に分散していてもよい。例えば、レシーバとレコーダは両方ともサービスプロバイダーのところにあり、ユーザはコンパチブルなユーザインターフェイス114とレンダリング装置116だけを有していてもよい。他の例として、レシーバ102はサービスプロバイダーのところにあり、レコーダ108はユーザのところにあってもよいし、その逆でもよい。データ供給サービスまたはデータ記録サービスをサポートするビジネスモデルによる。さらに別の例として、レシーバ102とレコーダ108とはユーザのホームネットワーク上の別個のエンティティであってもよい。
【0013】
好ましくは、システム100はさらに別のコンテント情報120を受信する入力118を有し、そのコンテント情報は記憶媒体110に記憶することができる。入力118は例えばインターネットやその他のデータネットワーク(例えば、ホームネットワーク)を介して、またはユーザのモバイル装置からコンテント情報を受信する。例えば、ユーザはウェブ上のサービスから電子文書等の定期刊行物を受信してもよい。他の例として、ユーザは入力118を介してシステム100上のデジタルカメラから自分のデジタル写真をダウンロードすることもできる。簡単のため、ラジオやテレビジョン装置によるオーディオ/ビデオ(AV)環境を前提としてシステム100の動作を以下に説明する。しかし、上に説明した例から、本発明を適用できる分野はより広いものであることが明らかである。
【0014】
チューナ104は、例えば地上波ネットワーク、ケーブル、または衛星を介して、電子コンテントデータを供給する様々なチャンネルに同調させることができる。コンテントデータはブロードキャストモード、マルチキャストモード、またはユニキャストモードで供給される。後者のモードでは、ユーザはあたかもパーソナルなテレビチャンネルやラジオチャンネルを有するように、自分のパーソナルプリファレンスによりユニークなものとして編集されたコンテントを提供される。システム100は例えば自動受信モードを有しており、EPG106とユーザのプリファレンスにより決まる適当なステーションまたはチャンネルに同調している。そのユーザのプリファレンスは例えばユーザインターフェイス114を介して入力されたものや、ユーザ履歴から取得したプロファイルに基づくものである。チューナ104はコンテントをレンダリング装置116に直接供給することができ、ユーザはそのコンテントをライブで受信することができる。あるいは、チューナ104はそのコンテントをレコーダ108に供給することができ、後で使用するために記憶媒体110に記録することができる。
【0015】
レコーダ108はコンテントマネージャ112を有する。そのコンテントマネージャ112は記憶媒体110に記憶されたコンテント、記憶されるコンテント、および記録媒体110から消去されるコンテントを管理する。この点については以下にさらに詳しく説明する。
【0016】
図2は、本発明におけるコンテントマネージャ112の動作を例示するためのテーブルである。ユーザは、例えばユーザインターフェイス114とレンダリング装置116を介して、コンテントマネージャ112から、媒体110に記録された番組とそのステータスに関する情報の概観を読み出すことができる。代替的に、または付加的に、例えばユーザが記録のためにレコーダ108をプログラムしている時、または記録された番組を再生しようとしている時、コンテントマネージャ112はユーザに現在のインベントリとステータスを通知する。読み出された情報は例えば複数の行と列を有するテーブルとして提示される。図2のテーブルの例には、記録されたコンテントのタイトルまたは説明(ヘッダ「番組」の列)と、それが記録された日付(「記録日」の列)がある。テーブルにはさらに、記録されたコンテントを保持するか否か、すなわち消去しないか否か(「保持」の列)、および新しい録画で上書きするときに消去可能コンテントを消去する順序(「消去」の列)が示されている。このように、消去する予定である記録されたアイテムのリストの表示が記録されたアイテムすべてのインベントリの表示に組み込まれている。タイトルまたは説明および記録日は例えばEPG106を介して取得される。好ましくは、テーブルには番組の概略サイズも含まれている。そのサイズはEPG106を通して取得、またはコンテントマネージャ112により決定される。サイズは番組の長さを示し、占有する記憶容量を大体ではあるが示している。サイズはGB(ギガバイト)または放送時間で表される。なお、番組の長さはその番組の記録に要する記憶容量には必ずしも比例しないことに注意せよ。番組によっては他より高い解像度で放送や記録がされるものもある。それゆえ、コンテントマネージャが長さと占有記憶容量の両方を表示することが好ましい。ユーザがその番組を見るために確保した時間スロットにどの番組がフィットするかを決定する際には、前者が関係してくる。どの番組を保持し、残りの番組を新しいコンテントで上書きする順序を決定するために、どのコンテントが記憶媒体110の大きな部分を占有するかを示したいときには、後者が関係してくる。一般のユーザは「ギガバイト」という用語には興味が無いので、例えば記憶空間のパーセンテージや割合などの相対表示がこれらの目的には適している。
【0017】
ユーザはコンテントマネージャ112とインターラクトして、どの記録された番組を保持するか、すなわち上書きさせないかを指示することができる。インターラクションは好適なグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を通じて実現することができる。本発明は特にコンシューマエレクトロニクス環境に関することに注意を要する。コンシューマエレクトロニクス環境においては、ユーザは装置を制御する手段としてコンピュータマウスは一般的には使用しない。このコンシューマエレクトロニクス環境では、例えば、赤外線のコマンドを送信することができる単純なリモコンを用いてディスプレイモニターに表示されたメニューに沿ってナビゲートすることができる。そのメニューは格子状やツリー状、またはスクロールバーに配置されたオプションを有している。ユーザは、ジャンピングカーソルやハイライトをガイドとして、メニューオプションを選択することができる。スクロールバー中のオプションは所望のオプションを選択可能とした上で、スクロールを停止することにより選択することができる。例えば、「アメリ」を最後に消去するように予定するために、図2において「アメリ」の行と「消去」の列の交点のフィールドにハイライトを持って行く。そのフィールドをハイライトするとドロップダウンメニューが現れ、その中から最も大きい数字を選択することができる。その最も大きい数字は削除する番組のシーケンス中で最後のものを示している。その他、多数の別のメニューやユーザインターフェイスインターラクションを使用することができる。
【0018】
図示した例において、ユーザはダーウィンに関するドキュメンタリーと映画「ロザンナ」を保持したいと考えていることを示している。新しい録画をする時、「消去」列に示した順序で残りのコンテントが連続的に上書きされる。トークショーが最初に消去される。より大きな記憶容量が必要な場合、アイスホッケーの試合が消去される。さらに大きな記憶容量が必要な場合、モトクロス、第2次世界大戦に関するドキュメンタリー、オペラ、映画アメリが順番に消去される。
【0019】
番組が消去される順序は、例えば、その録画日時、コンテントの意味カテゴリー(例えば、スポーツ、トークショー、ドキュメンタリー、映画等)に関わるユーザのプリファレンス、コンテントアイテムにより占有されている記憶スペースのサイズ、またはこれらの基準の重み付けされた組み合わせにより自動的に設定される。ユーザはコンテントマネージャ112に消去順序を受け入れるように明示的に命令してもよい。あるいは、コンテントマネージャ112は、ユーザが操作して番組を消去または保存するプロファイルに基づき、削除の順序を決定してもよい。
【0020】
好ましくは、コンテントマネージャ112とのユーザインターラクションを容易にするため、コンテントマネージャ112に情報を異なるフォーマットで配列させることができてもよい。例えば、図示したように「記録日」により配列してもよいし、「番組」の「あいうえお順」に配列してもよいし、消去順に配列してもよい。また、ユーザプロファイル中のプリファレンスにより配列してもよい。
【0021】
図2のテーブルにあるように、ユーザはコンテントマネージャ112から媒体110のインベントリとステータスについて通知を受けると仮定する。また、ユーザはドキュメンタリー「ブリテンの戦い」を消去しないことにしたと仮定する。よって、そのユーザはユーザインターフェイス114を通してコンテントマネージャ112に適当な入力をして、この格納されたコンテントに「消去しない」旨のフラグをたてる。その結果、入力後のテーブルにおいてそのコンテントの「保持」列にマーク「X」が表示される。さらに、現在「消去」するとされた他のすべての番組が上書きされるまでモトクロスのコンテントを保存したいとユーザが欲していると仮定する。ユーザインターフェイス114を介して適当な入力をすると、図3の入力後のテーブルに示したように、モトクロスには最後に消去されるものとしてフラグがたてられ、他の番組は消去される相対的な順序を保ったまま再配列される。
【0022】
システム100の他の実施形態において、削除される予定のアイテムだけを示した、順序づけられたリストを読み出して表示することができることに注意を要する。この順序づけられたリストは、ユーザがどれを保持し、どれを最初に消去し、またはどれをどの順番で消去するかを決定するときの枠組みである。図2と3のテーブルはこれよりも多くの情報を提供するが、この状況では余分なものを取り除いたテーブルが好適な表示である。
【0023】
記憶媒体110に新しいアイテムを加えると、消去する予定のアイテムのリストが変更されることに注意を要する。例えば、記録されたアイテムを消去する予定をユーザに対する意味的関連性(semantic relevance)により決めるストラテジを考える。ユーザがウェブ上のサービスに加入しており、ニュースフラッシュを含んだ日替わりウェブページのコピーを受信すると仮定する。システム100は記憶媒体110にこのページを自動的に格納するようプログラムされている。このアイテムのユーザとの関連性(relevance)は、受信した日には高いが、その後低くなる。従って、このページはシステム100の制御下において時間がたつと自動的にリストに入れられる。例えば、このアイテムをリストに加えることを、システム100がユーザにリストを通知するイベントとしてもよい。
【0024】
EPGのより詳しい背景については、例えば2000年5月11日にEugene Shteyn、Rudy Rothにより出願された米国特許出願第09/568,932号(attorney docket US000106)「ELECTRONIC CONTENT GUIDE RENDERS CONTENT RESOURCES TRANSPARENT」を参照せよ。この出願はここに参照援用(incorporated by reference)されている。この特許文献は米国特許出願第20020133821A1号として出願公開されており、ここに参照援用されている。この特許文献は、典型的にはホームエンターテイメントシステムの環境において、EPGのデータを他のタイプのコンテント情報のデータに結合するデータマネージメントシステムに関する。該システムは放送ステーションやビデオオンデマンド(VOD)サービス等のコンテントプロバイダーからの予定されたコンテント情報に関連するスケジュール情報を表すデータベースを有する。また、該データベースは、例えば、放送時にコンシューマのデジタルパーソナルテレビレシーバで録画され、CDまたはDVDジュークボックスなどである、他のリソースから入手可能なコンテント情報に関連したインベントリ情報も表す。従って、このシステムは一般的なタイプのガイドを導入しており、電子コンテントガイド(ECG)とも呼ばれる。
【0025】
コンシューマエレクトロニクス環境におけるメニューナビゲーションについては、例えば、2000年1月19日にMaurice Cuijpers、Jan van Eeにより出願された米国特許出願第09/487,149号(attorney docket US000012)「JOG WHEEL FOR FAST WEB BROWSER NAVIGATION」を参照せよ。この出願はPCT WO200153925として公開されており、ここに参照援用されている。この特許文献は、ウェブドキュメント中のユーザインターラクティブアイテムを選択するための、テレビディスプレイモニター上のジャンピングハイライトのセットトップボックスを介したユーザ制御に関する。ジャンピングハイライトのスピード制御のために、ユーザはリモコン上のジョグホイールを操作する。ホイールの回転の方向とスピードにより、リモコンはTABまたはSHIFT+TABの赤外線コマンドを高レートまたは低レートで送信する。コンシューマエレクトロニクス環境におけるメニューナビゲーションの他の例として、2001年7月23日にMaurice Cuijpers、Jan van Ee、Roel Foppemaにより出願された米国特許出願第09/912,123号(attorney docket US018108)「SEAMLESSLY COMBINED FREELY MOVING CURSOR AND JUMPING HIGHLIGHTS NAVIGATION」を参照せよ。この出願は米国特許出願第20030016249号として出願公開されており、ここに参照援用されている。この文献は、例えばセットトップボックスの、ディスプレイモニター上に表示されたメニューを操作するリモートコントロールデバイスに関する。該リモコンは粗いまたはフリーナビゲーションのためのフォースセンシティブレジスタ(FSR)と、細かいナビゲーションのためのキーパッドをFSRの周辺に有している。ユーザは、FSRを操作する時はハイライトされたアイテムまたはカーソルにより、またキーパッドを使用するクローズレンジナビゲーションに対してはアイテムのハイライトにより視覚的フィードバックを得る。ハイライトされたオプションを選択するために、FSRはOK(または「確認」あるいは「選択」)ボタンとして2つの役割を果たす。
【0026】
完全を期して、1999年8月16日にChanda Dharapにより出願された米国特許出願第09/374,694号(attorney docket No. PHA23,737)「SEMANTIC CACHING」も参照する。この出願はPCT国際出願第WO0113265A2として公開されており、ここに参照援用される。この特許文献はリソースのセマンティックタイプに基づくリソースのキャッシングに関する。キャッシュマネージメントストラテジは異なるセマンティックタイプには異なるキャッシングポリシーを用いて、各セマンティックタイプに対してカスタマイズされる。ニュースや天気予報等の動的情報を含むと期待されるセマンティックタイプは、アクティブなキャッシングポリシーを用いる。キャッシュメモリ中のリソースは、それがキャッシュメモリに入っていた時間に基づき選択され置き換えられる。逆に、百科辞典的情報などの静的リソースを含むと期待されるセマンティックタイプは、より保守的なキャッシングストラテジを用いる。例えばLRU(Last Recently Used)およびLFU(Least Frequently Used)であるが、これらはリソースがキャッシュメモリにある時間とは実質的に独立である。また、やりとりされた電子メール、ニュースグループ等のセマンティックタイプは、複数のストラテジを組み合わせたものを用いる。ここでリソースはダイナミックキャッシングポリシーを有するアクティブキャッシュから、よりダイナミックではないキャッシングポリシーを有するよりスタティックなキャッシュに進む。セマンティックコンテントタイプとそれに関連づけるキャッシングポリシーの間の関係はあらかじめ決めておくことができるし、ユーザにより直接決められてもよいし、ユーザヒストリーとリソースとのユーザインターラクションのプロファイリングとに少なくとも部分的に基づき決められてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明におけるシステムを示すブロック図である。
【図2】記録された番組のステータスを示すテーブルである。
【図3】記録された番組のステータスを示すテーブルである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体にコンテントアイテムを記録するデータ処理システムであって、
新しく記録するコンテントアイテムに対して記憶容量を提供するために、前記記憶媒体から前記記録されたコンテントアイテムのうち削除する予定のものを少なくとも一つ有するリストを保持し、
前記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定のものの少なくとも1つが削除される順序を示し、前記リストを表示することを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、所定イベント発生時にユーザに前記リストを通知することを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムであって、ユーザが前記リストを修正可能であることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、ユーザが前記順序を変更可能であることを特徴とするシステム。
【請求項5】
ユーザにサービスを提供する方法であって、
電子コンテントアイテムを記憶する記憶容量を制御するステップと、
新しく記録する予定のコンテントに対して記憶容量を提供するために、前記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定の少なくとも1つを有するリストを保持するステップと、
前記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定のものの少なくとも1つが削除される順序を示し、前記リストを表示するステップとを有することを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記リストをユーザ通知可能とするステップを有することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項5に記載の方法であって、ユーザに前記リストを修正可能とするステップを有することを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記ユーザに前記順序を変更可能とするステップを有することを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項5に記載の方法であって、前記記憶容量を提供するステップを有することを特徴とする方法。
【請求項10】
PVRに実装するソフトウェアであって、前記PVRに、
新しく記録する予定のコンテントアイテムに対して記憶容量を提供するために消去される予定の前記PVRに記録された複数のコンテントアイテムを一つ以上含むリストを保持させ、
前記一つ以上のコンテントアイテムを削除する予定の順序を示す前記リストを表示させることを特徴とするソフトウェア。
【請求項11】
請求項10に記載のソフトウェアであって、ユーザが前記リストを修正可能であることを特徴とするソフトウェア。
【請求項12】
請求項10に記載のソフトウェアであって、ユーザが前記順序を修正可能であることを特徴とするソフトウェア。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体にコンテントアイテムを記録するデータ処理システムであって、
新しく記録するコンテントアイテムに対して記憶容量を提供するために、前記記憶媒体から前記記録されたコンテントアイテムのうち削除する予定のものを少なくとも一つ有するリストを保持し、
前記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定のものの少なくとも1つが削除される順序を示前記リスト表示を出力し、
前記コンテントアイテムのそれぞれの意味的カテゴリーに関してユーザの好みに基づき前記リストを自動的に保持することを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、所定イベント発生時にユーザに前記リストを通知することを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムであって、ユーザが前記リストを修正可能であることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、ユーザが前記順序を変更可能であることを特徴とするシステム。
【請求項5】
ユーザにサービスを提供する方法であって、
電子コンテントアイテムを記憶する記憶容量を制御するステップと
記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定の少なくとも1つを有するリストであって前記コンテントアイテムのそれぞれの意味的カテゴリーに関してユーザの好みに基づき自動的に保持されるリストを、新しく記録する予定のコンテントに対して記憶容量を提供するために保持するステップと、
前記記憶されたコンテントアイテムのうち削除される予定のものの少なくとも1つが削除される順序を示前記リストを表示するステップとを有することを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記リストをユーザ通知可能とするステップを有することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項5に記載の方法であって、ユーザに前記リストを修正可能とするステップを有することを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記ユーザに前記順序を変更可能とするステップを有することを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項5に記載の方法であって、前記記憶容量を提供するステップを有することを特徴とする方法。
【請求項10】
PVRに実装するソフトウェアであって、前記PVRに
去される予定の前記PVRに記録された複数のコンテントアイテムを一つ以上含むリストであって前記コンテントアイテムのそれぞれの意味的カテゴリーに関してユーザの好みに基づき自動的に保持されるリストを、新しく記録する予定のコンテントに対して記憶容量を提供するために保持させ、
前記一つ以上のコンテントアイテムを削除する予定の順序を示す前記リストを表示させることを特徴とするソフトウェア。
【請求項11】
請求項10に記載のソフトウェアであって、ユーザが前記リストを修正可能であることを特徴とするソフトウェア。
【請求項12】
請求項10に記載のソフトウェアであって、ユーザが前記順序を修正可能であることを特徴とするソフトウェア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2006−516790(P2006−516790A)
【公表日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502526(P2006−502526)
【出願日】平成16年1月19日(2004.1.19)
【国際出願番号】PCT/IB2004/050031
【国際公開番号】WO2004/070725
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】