説明

自動取引装置

【課題】利用者に取引時間に対応した有用な広告情報を提供する。
【解決手段】広告情報を1つの広告アイテムに関する複数の画面データ600で構成し、この画面データ600を、表示の順番を特定する順番属性601と、優先度を示す優先属性602とともに格納し、制御装置229が、選択された取り引きの複数の操作画面400に表示する画像データを前記優先属性602に基づいて抽出するとともに、これら抽出された画面データを前記順番属性601に基づいて前記複数の操作画面400の前記広告エリア401に順次表示するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動取引装置の取引時間に対応して有用な広告情報を提供する自動取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現金取引装置などの自動機においては、取引画面に各種の広告情報を表示して利用者に有用な情報を提供している。例えば、現金自動取引装置においては、この自動機の交信時間や処理時間を利用して待機画面に各種の広告情報を表示して利用者に有用な広告情報を提供している。近年においては、これらの広告情報を利用者の個人情報に応じて提供するものもや、現金自動取引装置の利用者に広告情報の要否を選択させ、その要否により得点を利用者に与えるなどの提案がなされている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−32826号公報
【0004】
【特許文献2】特開2004−86679号公報
【特許文献3】特開2004−152202号公報
【特許文献4】特開2004−362281号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
広告情報は適切な説明を加えて利用者に提供しないと、利用者にとって受け入れ難いものである。このような効果的な情報提供は適切なストーリー(物語性)をもって利用者に提供されることが有効である。しかし、前記従来の広告情報は、1画面1広告が一般的であり、複数の画面を用いて特定の広告情報を利用者に提供していなかった。つまり、現金自動取引装置では、残高照会や引出しのような取引時間(操作時間)が短いものや、振替手続のような取引時間が長いものがあるにもかかわらず、取引時間に対応した広告情報を提供しようとする思想がなかったために、取引時間が短い取り引きに対応した広告情報(1画面1広告)を提供していた。したがって、効果的な広告情報の提供がし難い課題がある。
そこで、この発明の目的とするところは、利用者に取引時間に対応した有用な広告情報を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る自動取引装置では、1つのストーリーに沿って作成された複数の画面データから成る広告情報の各画面データに優先順位をつけて、前記複数の画面データから取引時間に合わせて必要な画面データを抽出し、これら抽出された画面データを前記ストーリーに沿って操作画面の一部に表示するようにする。
具体的には、前記広告情報を1つの広告アイテムに関する複数の画面データで構成し、この画面データを、表示の順番を特定する順番属性と、優先度を示す優先属性ともに格納し、制御装置が、選択された取り引きの複数の操作画面に表示する画像データを前記優先属性に基づいて抽出するとともに、これら抽出された画面データを前記順番属性に基づいて前記複数の操作画面の前記広告エリアに順次表示するようにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、取引時間に合わせて有用な情報が提供されるので、利用者に取引時間に対応した有用な広告情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図1から図12を参照して、この実施の形態を説明する。この実施の形態は、銀行システムに採用される自動取引装置に関する。図1から図9が第1の実施の形態を示し、図10から図12が他の実施の形態を示している。なお、同一の部位や矢印は同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。
〈第1の実施の形態〉
先ず、図1から図12を参照して、第1の実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態に係る自動取引装置の概略説明図である。図2は銀行システムのネットワーク構成図である。図3は自動取引装置の動作フロー図である。図4は広告内容の画面図である。図5から図9は自動取引装置の操作画面図である。
【0009】
先ず、図1を参照して、この実施の形態に係る自動取引装置の概略構造を説明する。図1において、符号1で総括的に示すのは、金融機関等のロビーなどに設置される自動取引装置(以下ATMという)である。ATM1は、直方体の前面上方の一部分が側面から見てL字形に切り欠かれた開口部を有する本体筐体10と、L字形の開口部を塞ぐように配置され、側面から見てL字形に形成されたフロントパネル11とから構成される。
【0010】
本体筐体10は、前面が開口したベース筐体12と、このベース筐体12の前面下方に設けられた板状の前面扉13と、ベース筐体12の背面に配置された板状の背面扉14とを有している。ベース筐体12は、各種の取引処理を行う機構部、例えば、図2に示す、タッチパネル付表示部220、カード部221、通帳明細印字部222、伝送制御部223、記憶装置部224、硬貨入出金部225、紙幣入出金部226と、電源部227、制御部229等を内蔵しており、タッチパネル付表示部220の操作表示部15や各部の媒体口をフロントパネル11から露出するように配置されている。
【0011】
図1に戻り、L字形のフロントパネル11は、本体正面の垂直面を形成するパネル面16と、水平面を構成するテーブル部17とを備えている。
【0012】
本実施形態では、垂直面を構成する前記パネル面16の中央にカード/明細票取扱口18や通帳取扱口19からなる媒体取扱部20が配置され、水平面を構成するテーブル部17の中央に操作表示部15、その両側に非常時の連絡用のハンドセット21と非接触型のカード部221のカード取扱部22が配置され、水平面と垂直面の角部には紙幣挿入/排出口23と硬貨挿入/排出口24が並設されている。なお、この実施の形態では、カード部221として、非接触型と挿入型の2つの装置を備えている。
【0013】
本実施の形態に係るATM1の特徴の1つは、各種の広告情報を備え、利用者のカードの挿入にともなって取得される個人情報に最適な広告情報を抽出して、当該抽出された広告情報を取引画面400の一部に設定される広告エリア401に表示して利用者が求める有用な広告情報を提供することができる点である。
【0014】
例えば、このATM1では、利用者が所持するIDカード212(図2参照)に記録された個人情報に基づいて、前記記憶装置部224に格納された複数の広告情報の中から、個人情報に対応して複数に区分けされた情報提供区分に該当する広告情報を読み出して、取引画面400一部に設定される広告エリア401に表示することで、利用者が求める有用な広告情報を提供することができる。前記情報提供区分としては、例えば、国籍情報による文字表示や、残高、定期貯金の有無などがある。図1の実施の形態では、広告A、B,Cの中から広告Aが選択された状態を示している。
【0015】
また、この実施の形態の他の特徴の1つは、このATM1で利用される広告情報は、1つの広告アイテムに関する情報を1つのストーリーに沿って作成された複数の画面データ600から構成され、これらの個々の画面データは利用者が選択する取引(取引画面数や時間)に対応して抽出され、利用者が選択した取引画面400の広告エリア401に順次表示される。
【0016】
例えば、図1に例示する実施の形態では、広告情報となる画面データ600は5個の画面データ610から650から構成される。なお、この事例では、説明を簡単にするための、5個の画面データで説明しているがこれに限定されるものではない。広告Aの複数の画面データ600は、1つの物語に沿って作成され、その物語に沿って表示する順に順番データ601が設定される。また、個々の画面データ600は、複数の画面データ600での表示する際の優先データ602が設定されている。
【0017】
したがって、この実施の形態によれば、利用者が取引を選択すると、その取引の取引画面数に対応した画面データ600が前記優先データ602に基づいて抽出され、これら抽出された画面データ600は、前記順番データ601順に表示される。例えば、利用者が選択した取引が3個の画面データ600を使うと判断すると、優先データ602に沿って、優先1の画面データ640と優先2の画面データ630と優先3の画面データ610を抽出する。この3つの画面データ600は物語によって、表示する順番が順番データ601で特定されるので、この順番データ601に沿って表示することにより、広告の物語性を崩すことなく利用者に提供することができる。
【0018】
以下図2から図9を参照して、更に詳細に説明する。
【0019】
先ず、図2を参照して、このATM1が設置される銀行システムとATM1の装置構成を説明する。この銀行システムでは、この銀行システムを統括するセンタ100に対して複数の営業店舗200や専門センタ350がネットワーク300で接続されている。前記営業店舗200には店舗ネットワーク211を介して複数の機器が接続され、これら機器が前記ネットワーク300を介して前記センタ100や前記専門センタ350と接続され、この銀行システムを利用する顧客に対して各種の金融サービスを提供することができる。この他、この銀行システムには前記ネットワーク300を介して他の金融システムや各種のサービスサイトに接続することができる。
【0020】
前記センタ100は、HUBサーバ150を介して他の営業店舗200や専門センタ350と接続することで、銀行内の全ての情報を統括管理している。このHUBサーバ150は、ゲートウエイサーバを兼用するものであり、チャネル系APサーバ群を統括する統合チャネルサーバ110と、勘定系ホスト140と、各種の新商品情報データを備えた新商品サーバ130と、全ての顧客情報を統括的に管理する顧客管理サーバ120などが接続される。
【0021】
統合チャネルサーバ110は、前記ネットワーク300を介して営業店舗200と接続されて、営業店舗200に各種の情報を提供する支援システムである。この統合チャネルサーバ110の統括下には、IBコンテンツデータを備えたIBサーバ111と、営業店のコンテンツデータを備えた営業店APサーバ112と、来店顧客情報データを備えた来店管理サーバ113と、商品のコンテンツデータを備えた商品情報サーバ114と、行員情報データを備えた行員管理サーバ115と、顧客情報データを備えた顧客情報管理サーバ116とを備えている。
【0022】
一方、営業店舗200は、店舗ネットワーク211を介して各種装置が接続されている。例えば、このシステムでは、ATM(現金自動預払機)1、顧客の店舗の出入りを管理する受付端末208、顧客の各種の相談に対応する相談端末207、顧客に各種の情報を提供する情報テーブル端末206、行員が顧客に対して相談や商談を薦める相談テーブル端末205、行員が顧客に対して各種サービスを行う窓口PC端末204、前記窓口PC端末204を支援する後方PC端末203、各種の金融関連装置からなる金融デバイス202、店舗内の各種情報を管理する営業店サーバ201、店舗内の無線通信や位置検知を行う店舗通信システム210などが設けられている。
【0023】
また、この銀行システムでは、顧客が所有する携帯端末213や、この銀行が顧客に提供するIDカード212などを介して各種の情報を提供することができる。
【0024】
前記ATM1は、このATM1を統括する制御部229の統括の下、タッチパネル付表示部220、各種のカードに対して読み取りや書き込みを行うカード部221と、通帳の書き込みを行う通帳明細印字部222と、店舗ネットワーク211に接続するための伝送制御部223と、各種のデータを記憶する記憶装置部224と、硬貨入出金部225と、紙幣入出金部226と、電源部227とを含んで構成される。
【0025】
次に、図3の動作フロー図に基づいて図4から図9の操作画面図を参照して、この実施の形態の特徴である操作画面について更に詳細に説明する。
【0026】
図5において、この実施の形態では、制御部229が初期状態において、図5に示すメニュー画面510を表示している。このメニュー画面510は、最上部に取引選択ボタン510aの選択を促す操作ガイダンスエリア511を備え、その下部に複数の取引ボタンからなる取引選択ボタン510aが配置される。この実施の形態では、2列4行の8個の取引ボタンを備えている。そして、上部の4個には利用頻度の高い取引ボタンを配置し、下部の4個の取引ボタンには利用頻度の低いものを配置するとともに、利用頻度の高いボタンを低いボタンより大きく形成している。
【0027】
この実施の形態では、利用頻度の高い取引ボタンとして、引き出しボタン512と、残高照会ボタン513と、預け入れボタン516と通帳記入ボタン517とで構成している。また、利用頻度の低い取引ボタンとして、振り込みボタン514と定期貯金ボタン515と振り替えボタン518と暗証番号変更ボタン416とで構成している。
【0028】
図3において、前記制御部229は、図5に示す前記メニュー画面510の取引選択ボタン510aの選択が成されたか否かを監視している(ステップ410)。
【0029】
前記制御部229は、取引選択ボタン510aの選択を受け付けると、図6に示すカード挿入画面520を表示して、カードが挿入されたか否かを監視する(ステップ412)。カード挿入画面520は、最上部に表示されるカード挿入するガイダンス文字523と、中央に表示されるガイダンス図524と、右上隅に表示される取消ボタン521を備えている。
【0030】
図3に戻り、制御部229は、カードが挿入されると、このカードに格納された個人情報とともに前記情報提供区分を取得し(ステップ414)、当該情報提供区分に対応した広告情報を前記記憶装置部224から呼び出して、前記取引選択ボタン510aの選択に対応して前記広告エリア401に表示すべき各取引画面を生成する(ステップ416)。
【0031】
例えば、前記広告Aの画面データ600を図4に示す。この広告Aは5個の画面データ610から650によって外貨貯金を促す広告となっている。つまり、(a)図の最初の画面データ610は、「普通貯金にお金が眠っていませんか?」との利用者に問いかける広告となっている。(b)図の2個目の画面データ620は「今の金利ではーーー」という比較対照とすべき情報を提供する広告となっている。(c)図の3個目の画面データ630は「外貨貯金ならーーー」というメリットを提供する広告となっている。(d)図の画面データ640は「外貨貯金キャンペーン実施中」というキャンペーンの期間情報を提供する広告となっている。(e)図の最後の画面データ650は「外貨貯金のご相談―――」という窓口を案内する広告となっている。
【0032】
このように、広告Aは、利用者に問いかけ、現状を説明し、商品を紹介し、メリットを説明し、窓口への相談を促すような、物語性をもって利用者に提供される。この実施の形態に係る広告は、この広告Aのように複数の画面データが組み合わされて1つの商品情報を提供するように作成される。
【0033】
ここで、この実施の形態では、説明を簡単にするために文字列からなる静止画像で説明したが、所定の時間からなる動画像でもよい。
【0034】
前記画面データ610から650は、図1で説明したように、順番データ601と優先データ602を備えており、制御部229は、ステップ416において、利用者が選択した取引に対応して必要な画面データを抽出し、利用者が選択した取引画面400の広告エリア401に順次表示する(ステップ418)。
【0035】
この実施の形態によれば、取引画面が多い(取引時間が長い)取引では、5個の画像データ600が全て表示されるので、きめ細かな広告情報を取得することができる一方、取引画面が少ない(取引時間が短い)取引では、取引画面数(取引時間)に対応した画面データ600が抽出されるので、広告情報の主要な情報のみを取得することができる。
【0036】
さて、この実施の形態では、利用者が選択する取引に対応して広告情報を表示する。ここでは、利用者が前記メニュー画面510において、残高照会ボタン513を選択したとして説明を進める。
【0037】
図7において、制御部229は、カードが挿入されると、図7に示す暗証番号入力画面530を表示して暗証番号の入力を促す。この実施の形態では、取引画面400の左側を広告エリア401としている。このため、前記暗証番号入力画面530は、左側には広告1を表示する広告エリア401aが設けられ、右側にはワークエリア402aが設けられる。
【0038】
ワークエリア402aは、最上部に暗証番号の入力を促すガイダンスエリア532と取消ボタン531が設けられ、その下部に、テンキー群535と、入力確認表示部533と訂正ボタン534が設けられている。
【0039】
図8において、制御部229は、暗証番号が入力されるとセンタ100に当該個人情報の照会と残高照会を行う。そして、制御部229は、暗証番号とカードの個人情報が一致することによって提供される残高情報を図8に示す残高画面540に表示する。この残高画面540も広告エリア401bとワークエリア402bに左右に分割されている。そして、広告エリア401bには広告2が表示され、ワークエリア402bには、最上部に残高の操作を促すガイダンスエリア542と取消ボタン543が設けられ、その下部に残高表示部534と、引き出しボタン512と、振り込みボタン514、預け入れボタン516と、振り替えボタン518と確認ボタン535が設けられる。この残高画面540によれば、残高を確認して、他の取引ボタンを選択することができるし、残高を確認して操作を終えることもできる。操作を終える場合は前記確認ボタン535を操作する。
【0040】
図9において、制御部229は、前記確認ボタン535が操作されると、図9に示す明細票画面550を表示する。この明細票画面550もまた左側の広告エリア401cとワークエリア402cに左右分割される。前記広告エリア401cには、広告3が表示され、ワークエリア402cには、最上部に明細書とカードの受け取りを促すガイダンスエリア552が設けられ、その下部にガイダンス図553が設けられる。
【0041】
そして、制御部29は、前記明細書とカードが利用者によって取り除かれると取引を終了して元のメニュー画面510を表示する。
【0042】
このように、前記した残高照会では、3つの広告エリア401a、401b、401cを備えた取引画面が表示されるので、この3つの広告エリアにそれぞれ広告1として図4の(a)図の画面データ610が、広告2として(c)図の画面データ630、広告3として(d)図の画面データ640が表示される。
【0043】
したがって、この残高照会では、図4の(b)(e)図が除かれるが、最低限の(a)(c)(d)の情報を物語性を持って取得することができる。
【0044】
次に、前記した実施の形態では、広告エリア401とワークエリア402とが左右に分割される取引画面で説明したが、これに限定されるものではない。図10から図12は、広告エリアの他の配置を示す実施例を示している。図10から図12は他の実施の形態にかかる取引画面図である。なお、ここでは、暗証番号入力画面を事例として説明するが、他の画面も同様な配置を取ることができる。
【0045】
図10において、この実施の形態に係る暗証番号入力画面530aは、最上部に広告エリア401を設けて、広告エリア401とワークエリア402とを上下に分割したものである。この実施の形態によれば、広告エリアは横長の画面一杯の幅を利用できるので、文字列を表示するのに適している。また、この配列では、ワークエリア402は横長となるので、テンキー群535と入力確認表示部533とを左右に並べて配置すると良い。
【0046】
図11において、この実施の形態に係る暗証番号入力画面530bは、画面の片側に、ガイダンスエリア532と広告エリア401とを上下に配置する。画面の右側は第1の実施例と同様な配置とする。この実施の形態によれば、広告エリア401をワークエリア402の中に溶け込ませた挿絵的な印象を利用者に与えることができるので、広告エリア401を必要以上に目立たなくすることができる。
【0047】
図12において、この実施の形態に係る暗証番号入力画面530cは、画面の中央に広告エリア401を配置したものである。つまり、この実施の形態では、広告エリア401を、ガイダンスエリア532と、テンキー群535及び入力確認表示部533との間に配置する。この実施の形態によれば、広告エリア401は、ガイダンスエリア532の説明を読んだ利用者がテンキー群535へ目線を移動する途中に配置されているので、広告を見るチャンスを高めることができる。
【0048】
以上述べたように、この実施の形態に係るATMは、表示部に各種の取り引きメニューを表示して、この取り引きメニューの選択にともなって、選択された取り引きに関する操作画面を前記表示部に順次表示して自動取り引きを行う制御装置を備え、前記操作画面は広告情報を表示する表示エリアを備え、前記広告情報は、1つの広告アイテムに関する複数の画面データで構成され、前記画面データは、表示の順番を特定する順番属性と、優先度を示す優先属性とを備え、前記制御装置は、前記選択された取り引きの複数の操作画面に表示する前記画像データを前記優先属性に基づいて抽出するとともに、これら抽出された画面データを前記順番属性に基づいて前記複数の操作画面の前記広告エリアに順次表示するようにする。ここで、前記画面データは静止画像または動画像であってもよい。また、 前記自動取引装置に記憶装置とカードリーダを備え、前記記憶装置には、利用者の個人情報に対応した複数の広告情報を格納し、前記制御装置は、前記カードリーダから取得した個人情報に基づいて前記広告情報を選択するものである。また、前記広告情報は、ネットワークを介して他の記憶装置から取得するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】第1の実施の形態に係る自動取引装置の概略説明図である。
【図2】銀行システムのネットワーク構成図である。
【図3】自動取引装置の動作フロー図である。
【図4】広告内容の画面図である。
【図5】自動取引装置の操作画面図である。
【図6】自動取引装置の操作画面図である。
【図7】自動取引装置の操作画面図である。
【図8】自動取引装置の操作画面図である。
【図9】自動取引装置の操作画面図である
【図10】他の実施の形態に係る自動取引装置の操作画面図である。
【図11】他の実施の形態に係る自動取引装置の操作画面図である。
【図12】他の実施の形態に係る自動取引装置の操作画面図である。
【符号の説明】
【0050】
1…ATM、100…センタ、200…営業店舗、220…タッチパネル付表示部、221…カード部、222…通帳明細印字部、223…伝送制御部、224…記憶装置部、225…硬貨入出金部、226…紙幣入出金部、227…電源部、229…制御部、300…ネットワーク、350…専門センタ、400…取引画面、401…広告エリア、600…画面データ、610から650…画面データ、601…順番データ、602…優先データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に各種の取り引きメニューを表示して、この取り引きメニューの選択にともなって、選択された取り引きに関する操作画面を前記表示部に順次表示して自動取り引きを行う制御装置を備えた自動取引装置において、
前記操作画面は広告情報を表示する表示エリアを備え、
前記広告情報は、1つの広告アイテムに関する複数の画面データで構成され、
前記画面データは、表示の順番を特定する順番属性と、優先度を示す優先属性とを備え、
前記制御装置は、前記選択された取り引きの複数の操作画面に表示する前記画像データを前記優先属性に基づいて抽出するとともに、これら抽出された画面データを前記順番属性に基づいて前記複数の操作画面の前記広告エリアに順次表示する
ことを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
請求項1記載の自動取引装置において、
前記画面データは静止画像または動画像である
ことを備えていることを特徴とする自動取引装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の自動取引装置において、
前記自動取引装置は記憶装置とカードリーダを備え、
前記記憶装置には、利用者の個人情報に対応した複数の広告情報が格納され、
前記制御装置は、前記カードリーダから取得した個人情報に基づいて前記広告情報を選択する
ことを特徴とする自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−267307(P2006−267307A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−82903(P2005−82903)
【出願日】平成17年3月23日(2005.3.23)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】