説明

自動取引装置

【課題】
自動取引装置にて顧客が取引中に使用している顧客の取引終了時の装置状態を使用待ち顧客に対して報知することにより、顧客の戸惑いを無くし、利便性を向上させた自動取引装置を提供することにある。
【解決手段】
顧客の操作を受付けて取引を実行する自動取引装置であって、取引操作に関する情報を表示する第1の表示部と、装置の前面部に顧客側向きに配置された第2の表示部と、装置内での所定の処理が完了後の自動取引装置の状態変化を判定する状態変化判定手段と、状態変化判定手段によって判定された状態変化を取引中に前記第2の表示部に報知する予告報知手段とを備え、取引中に状態変化の判定と第2の表示部への報知を複数回行なうことが可能な構成とすることで、利用待ちの顧客に対し事前に装置の状態を案内することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば金融機関等に設置される自動取引装置(ATM)や両替機などのような顧客の操作を受付けて該顧客が希望する取引を実行する装置、特に、顧客に適切な案内を表示し、顧客の利便性を向上させたものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、金融機関等に設置された自動取引装置等においては、自動取引装置に顧客向きに案内表示画面を設け、操作中の顧客、および、使用待ちの顧客に対して、キャンペーン情報などの広告や、装置の状態などを表示し、顧客の利便性を向上させる取組みがなされている。
【0003】
例えば、装置に上向きに設けられ、顧客操作誘導情報を表示する第1の表示部と、装置の前面部に顧客側向きに配置された第2の表示部とを有する自動取引装置において、前記第2の表示部をドットマトリックスディスプレイで構成し、第2の表示部に取引可能な取引科目、取引不可能な取引科目、顧客案内情報、省エネ運用情報、媒体の状態などの情報を切替えて表示する自動取引装置が考案されている。(特許文献1参照)
これにより、装置の使用待ち顧客は、各装置において現在取引可能な取引科目や媒体の状態などの情報を装置から離れた場所から確認可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−235412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記特許文献1によれば、自動取引装置は、第2の表示部に現在の取引可能な取引科目や媒体の状態などを表示しているのみであり、装置の状態を事前に顧客に対して報知できていないために、顧客が戸惑う場合があった。
【0006】
例えば、自動取引装置は顧客の取引終了時に現金の出入りなどの取引の結果にしたがって取引可能な取引科目を判断し、取引可能な取引科目が変化した場合は、第2の表示部の取引可能な取引科目の表示が更新される。
【0007】
したがって、顧客がカード、通帳、現金などを抜き取ってすぐに自動取引装置を離れた場合は、次の顧客が自動取引装置の前まで来た後に取引可能な取引科目が更新される場合があった。
【0008】
このため、複数の自動取引装置が設置され、それらの自動取引装置がすべて使用中の際は使用待ち顧客が規定の場所に列を成して待つようにした店舗形態の場合、1台の自動取引装置の取引が終了すると、次の使用待ち顧客の列の先頭の顧客が該自動取引装置を使用しようとするが、その自動取引装置の前に来て取引を開始しようとした時点で取引可能な取引科目などが変化し、該顧客が行おうとしていた取引科目が使用中止となり、該顧客は待ち行列の先頭に戻らなければならないという場合があった。
【0009】
以上の課題を解決するために、本発明は、自動取引装置にて顧客が取引中に使用している顧客の取引終了時の装置状態を使用待ち顧客に対して報知することにより、顧客の戸惑いを無くし、利便性を向上させた自動取引装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の目的を達成するために、本発明は、顧客の操作を受付けて希望する取引を実行する自動取引装置であって、取引操作に関する情報を表示する第1の表示部と、装置の前面部に顧客側向きに配置された第2の表示部と、装置内での所定の処理完了後の自動取引装置の状態変化を判定する状態変化判定手段と、状態変化判定手段によって判定された状態変化を取引中に前記第2の表示部に報知する予告報知手段とを備え、取引中に状態変化の判定と第2の表示部への報知を複数回行なうことが可能な構成とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、自動取引装置を使用待ちの顧客に対して、事前に自動取引装置の状態を案内することにより利便性の高い自動取引装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】自動取引装置100の外観図
【図2】自動取引装置100の制御ブロック図
【図3】紙幣処理装置の構成図
【図4】装置稼動フローチャート
【図5】入金取引フローチャート
【図6】入金貨幣収納処理フローチャート
【図7】出金取引フローチャート
【図8】貨幣出金処理フローチャート
【図9】状態変化判定処理および再判定処理
【図10】自動取引装置コーナーにおける案内例
【図11】案内表示部への予告報知例
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は、一実施例が適用される現金自動預払機である自動取引装置100の外観図である。
【0015】
自動取引装置100は、紙幣を処理する紙幣処理装置101と、硬貨を処理する硬貨処理装置102と、顧客の取引カードや取引明細票を処理するカード・明細票処理装置103と、通帳を処理する通帳処理装置104と、取引に必要な情報の表示を行なう第1の表示部であり顧客の操作入力を受け付ける顧客操作部105と、自動取引装置100を使用している顧客および自動取引装置100の使用を待っている顧客に対して案内を表示する第2の表示部である案内表示部107を備えている。
【0016】
図2は、自動取引装置100の制御ブロック図である。
自動取引装置100内には、紙幣処理装置101、硬貨処理装置102、カード・明細票処理装置103、通帳処理装置104、顧客操作部105、係員操作部106、案内表示部107及びこれら各部を制御する本体制御部110が実装される。各部101〜107は本体制御部110の制御の下に必要な処理動作を行なう。例えば、本体制御部110は紙幣処理装置101に対して、紙幣の入金、出金、装填、補充、精査などの紙幣の処理動作の指示を行なう。また、本体制御部110はホストコンピュータ200に接続され、ホストコンピュータ200との間で顧客の取引などに必要なデータのやりとりを行なう。
【0017】
顧客操作部105はタッチパネルを備え、タッチパネルに必要な操作内容を表示し、顧客の入力を案内する。例えば、入金、出金、振込み等の取引種別の入力や、暗証番号、金額の入力等の案内を表示し、顧客からの入力を受けて、本体制御部110に伝える。
【0018】
係員操作部106は係員等の作業者が自動取引装置の運用、保守を行なうための操作部であり、紙幣の補充や精査などの指示を行なうための入力部、及び装置状態、運用モード、補充や精査の処理結果、障害箇所等を表示するための表示部を有する。なお、係員操作部106は装置の裏面など顧客から見えない位置にある。
【0019】
図3は、紙幣処理装置101の構成図である。図3を用いて、顧客が自動取引装置100にて、入金取引および出金取引を実行した場合の貨幣の処理動作を、本実施例では紙幣を例にとって詳細に説明する。
【0020】
ここで、入出金カセット4は万円紙幣専用、入出金カセット5は五千円紙幣専用、入出金カセット6は千円紙幣専用とする。また、L1〜L10は紙幣Sを搬送する搬送路である。
【0021】
自動取引装置100の稼動が開始すると、顧客による入金、出金、記帳、振込などの取引が可能となり、自動取引装置100は、顧客操作部105に入金、出金、記帳、振込などの取引可能な取引科目を表示し、顧客の取引開始を待つ。
【0022】
顧客が顧客操作部105より入金取引を選択すると、入金指示が本体制御部110から紙幣処理装置101に送られ、紙幣処理装置101にて入金計数処理が開始される。
【0023】
顧客が入出金口1に投入した紙幣Sが入出金口1から繰出され、搬送路L2を通って鑑別部2で紙幣Sが鑑別される。鑑別部2で鑑別された結果にしたがって、正常に鑑別された紙幣は搬送路L3、L4を通って、一時保留部3へ収納される。鑑別できなかった紙幣は搬送路L3、L6、L7を通って入出金口1に返却される。
【0024】
入金計数処理が終了するとその結果が紙幣処理装置101から本体制御部110へ通知される。本体制御部110は、紙幣処理装置101から入金計数処理の結果が通知されると、顧客が入金した合計金額を計算し、顧客操作部105に表示する。
【0025】
顧客が顧客操作部105に表示された入金金額を確認すると、本体制御部110はホストコンピュータ200へ入金取引の可否を照会する。ホストコンピュータ200より入金取引可能が通知されると、次に収納指示が本体制御部110から紙幣処理装置101に送られ、紙幣処理装置101にて収納処理が開始される。
【0026】
一時保留部3に保留されている紙幣Sが一時保留部3から繰出され、搬送路L5、L6、L2を通って鑑別部2で紙幣Sが鑑別される。鑑別部2で鑑別された結果にしたがって、正常に鑑別された紙幣は搬送路L3、L8を通って金種毎に入出金カセット4、5、6、へ収納され、鑑別できなかった紙幣は搬送路L3、L8を通って、リジェクトカセット7へ収納される。収納処理が終了すると、収納結果が紙幣処理装置101から本体制御部110へ通知される。本体制御部110は紙幣処理装置101から収納結果が通知されると、入金取引を終了する。
【0027】
なお、以上の例では紙幣処理装置101における例を示したが、硬貨処理装置102においても同様の入金処理および収納処理が実行される(以下に示す出金取引についても同様)。
【0028】
次に、出金取引の動作に関して説明を行なう。
顧客が顧客操作部105より出金取引を選択すると、カード・明細票処理装置103にてカードを受付けるか、または、通帳処理装置104にて通帳が受付ける。顧客が顧客操作部105より、暗証番号や出金金額を入力すると、本体制御部110はホストコンピュータ200へ出金取引の実行可否を照会する。ホストコンピュータ200より出金取引可能が通知されると、出金指示が本体制御部110から紙幣処理装置101に送られ、紙幣処理装置101にて出金処理が開始される。
【0029】
紙幣処理装置101は、出金金額分の紙幣を、入出金カセット4、5、6から繰出し、搬送路L9、L2を通って鑑別部2で紙幣が鑑別される。鑑別部2で鑑別された結果にしたがって、正常に鑑別された紙幣は搬送路L3、L6、L7を通って入出金口1へ放出され、鑑別できなかった紙幣は搬送路L3、L8を通って、リジェクトカセット7へ収納される。リジェクトカセット7へ収納された紙幣がある場合、顧客が希望した出金金額に不足している分の紙幣を再度入出金カセット4、5、6から繰出して、同様に処理を行なう。
【0030】
出金処理が終了すると、出金結果が紙幣処理装置101から本体制御部110へ通知される。顧客が入力した出金金額分の紙幣が入出金口に正常に放出されると、カード・明細票処理装置103によって顧客のカードおよび取引明細票を、通帳処理装置104によって顧客の通帳を返却し、紙幣処理装置101によって顧客が希望した紙幣および硬貨が顧客に渡され、出金取引が終了する。
【0031】
図4は、自動取引装置100の稼動を示す装置稼動フローチャートである。
自動取引装置100の稼動が開始すると、自動取引装置100はリジェクトカセットが満杯になっていないかなど装置自体の取扱が可能であるか中止であるかを判定(S1)する。取扱中止であれば(S1:Y)、案内表示部107に取扱中止である旨の表示を行い(S2)、係員により取扱中止となる原因が解消され、取扱開始の操作、即ち、取扱開始キー押下が行なわれるのを待つ(S3)。係員により取扱開始キーが押下されると、装置の状態変化判定処理を実施する(S4)。ここでの状態変化判定処理は、図9(a)に示す項目について判定を行なう。即ち、紙幣処理装置101または硬貨処理装置102のリジェクトカセットが満杯になった状態(リジェクトカセットフル)が解除され、紙幣または硬貨が取扱可能な状態になっているか否かの判定を実施する。
【0032】
装置の取扱が可能な状態になっていなければ(S5:N)S3に戻り、再度係員に取扱中止の原因を解消させ、装置の取扱が可能であれば(S5:Y)、案内表示部107に取扱中である旨の表示と、入金、出金、記帳、振込などの取引可能な取引科目、および、取引中止されている金種などがあれば中止されている内容を表示する(S6)。
【0033】
S1の判定にて、取扱中止ではないと判定された場合は(S1:N)、S6に進み、案内表示部107に前述と同様の表示を行なう。なお、本実施例では装置の取扱中止となる条件をリジェクトカセットが満杯になっていないかとしたが、この判定条件に限定をするものではなく、その他の条件で判定してもよい。
【0034】
次に、顧客操作部105に、入金、出金、記帳、振込などの取引可能な取引科目を表示し(S7)、顧客の取引選択を待つ(S8)。顧客が取引選択を行ない取引を開始すると、選択された取引の処理を開始し(S9)、入金が選択された場合は入金取引処理を(S10)、出金が選択された場合は出金取引処理を(S11)、その他の取引、例えば、記帳や振込などが選択された場合はそれぞれに該当する取引処理を行なう(S12)。なお、本実施例においては、入金取引および出金取引に関して説明を行なう。
【0035】
各取引処理が終了すると、その処理結果に基づいて装置状態を更新し(S13)、S1のステップに戻る。ここで、装置状態を更新するとは、例えば、装置の取扱いが出来なくなれば取扱中止に、紙幣や硬貨の取扱いが出来なくなれば紙幣や硬貨を取扱中止に、また、千円紙幣が無くなって千円紙幣の出金が出来なくなれば千円紙幣の出金を取扱中止にすることを示す。
【0036】
次に図5および図6を用いて、入金取引の動作を説明する。図5は、入金取引(図4:S10)の詳細を示すフローチャートである。
【0037】
顧客が顧客操作部105より入金取引を選択すると、入金取引処理が開始され、自動取引装置100は、カード・明細票処理装置103にてカードを受付ける、あるいは、通帳処理装置104によって通帳を受付ける(S21)。
【0038】
次に、紙幣処理装置101および硬貨処理装置102の入出口シャッタを開け、顧客によって入金貨幣が挿入されることを待つ(S22)。
【0039】
入金貨幣が挿入されると、入出口シャッタを閉め、入金貨幣を鑑別し、計数を行なう(S23)。入金貨幣の鑑別および計数とは、入金紙幣に関しては、図3を用いて前述した紙幣の入金計数処理を示し、入金硬貨に関しても同様の入金計数処理が実行される。
【0040】
入金計数処理が完了すると、次に、状態変化判定処理を実施する(S24)。ここでの状態変化判定処理は、図9(b)に示す判定項目のうち、判定タイミングが状態変化判定処理となっている項目について判定を行なう。即ち、入金された貨幣により取扱休止していた出金金種が出金可能となるか否か、取引科目の取扱開始および取扱休止の時刻に達したか否か、装置の取扱開始および取扱休止の時刻に達したか否か、取引にかかる手数料が変化する時刻に達したか否か、係員が現金等の補充を開始しようとしているか否か、についてそれぞれ判定を行なう。
【0041】
本実施例では、出金金種の取扱休止を判断する入出金カセット内の残量と、出金金種の取扱開始を判断する入出金カセット内の残量は異なる値に設定している。出金金種の取扱休止を判断する入出金カセット内の残量は、出金可能な限界量に設定しており、一方、出金金種の取扱開始を判断する入出金カセット内の残量は出金可能な限界量よりも余裕を持った値に設定している。
【0042】
このようにすることにより、一旦当該金種が取扱可能となっても、次の顧客が取引を行なうとすぐに取扱休止になってしまい、利用待ち顧客が戸惑ってしまうという事態が回避できる。さらに、入金された貨幣から取引終了後の入出金カセットの媒体量を計算して取扱開始可能と判断したにも関わらず、入金貨幣を入出金カセットに収納する際に鑑別できないなどの理由により入出金カセットに収納できなかった場合に、最終的に取扱開始不可という結果になってしまうことが回避可能となる。したがって、顧客への案内を変更せざるを得なくなって顧客が戸惑ってしまうことを回避できるとともに、入金処理が完了した時点で確実な案内を使用待ち顧客に対して案内可能となる。
【0043】
次に状態変化判定処理により、状態変化ありと判定されたか否かをチェックし(S25)、状態変化ありと判定された場合は(S25:Y)案内表示部107に状態変化の案内を表示する(S26)。
【0044】
例えば、現在使用中の顧客が貨幣を入金したことにより、今まで取扱休止となっていた出金金種が出金可能となる旨の案内を、現在の顧客が使用中に、後続の使用待ち顧客に案内することにより、今まで取扱休止となっていた金種を出金しようとしていた顧客は、現在の顧客が自動取引装置を使用し終わったらその自動取引装置も当該金種が出金可能になることが事前に認識できるため、利便性が向上する。
【0045】
S25において、状態変化ありと判定されなかった場合は(S25:N)何もせずに次のステップ(S27)に進む。
【0046】
次に自動取引装置100は、ホストコンピュータ200との入金電文送受信、即ち、ホストコンピュータ200へ入金取引の可否を照会する(S27)。ホストコンピュータ200より入金取引不成立、即ち、入金取引不可が通知された場合は(S28:N)、顧客が挿入した媒体すべてを顧客に返却し(S29)、入金取引が終了となる。
【0047】
ホストコンピュータ200より入金取引成立が通知された場合は(S28:Y)、入金された貨幣の収納処理を実行し(S30)、通帳処理装置104にて通帳を、カード・明細票処理装置103にて取引明細票を印刷し(S31)、カード、通帳、取引明細票を顧客に放出して(S32)、入金処理が完了する。
【0048】
次に図6を用いて入金貨幣の収納処理、および、収納処理中の装置状態変化の再判定処理について説明する。図6は、入金貨幣の収納処理(図5:S30)の詳細を示すフローチャートである。
【0049】
まず、入金計数処理で一時保留部3に受入れられた入金貨幣を、一時保留部3から1枚ずつ繰出し(S41)、鑑別部2にて貨幣を鑑別し(S42)、鑑別結果によって貨幣の収納先を決定する(S43)。
【0050】
貨幣の収納先が決定されると、次に装置の状態変化の再判定処理を行なう(S44)。ここでの再判定処理は、図9(b)に示す判定項目のうち、判定タイミングが再判定処理となっている項目について判定を行なう。即ち、入金貨幣の収納処理にてリジェクトカセットが満杯になることにより紙幣または硬貨の取扱いが出来なくなっていないかどうか、取引科目の取扱開始および取扱休止の時刻に達したか否か、装置の取扱開始および取扱休止の時刻に達したか否か、取引にかかる手数料が変化する時刻に達したか否か、係員が現金等の補充を開始しようとしているか否か、についてそれぞれ判定を行なう。
【0051】
次に再判定処理により、状態変化ありと判定されたか否かをチェックし(S45)、状態変化ありと判定された場合は(S45:Y)案内表示部107に状態変化の案内を表示する(S46)。例えば、入金硬貨の収納処理にてリジェクトカセットが満杯(リジェクトカセットフル)になった場合は、図11(c)に示したような、現在使用中の顧客が取引を終了した時点で硬貨の取扱を休止する旨を、現在の顧客が使用中に、後続の使用待ち顧客に案内する。このような案内を事前に表示することにより、硬貨を使用した取引を行なおうとしていた後続の使用待ち顧客は、その自動取引装置は使えなくなることが事前に認識できるため、利便性が向上する。
【0052】
S45において、状態変化ありと判定されなかった場合は(S45:N)何もせずに次のステップ(S47)に進む。
【0053】
当該貨幣の鑑別結果により、正常な貨幣であると鑑別されれば(S47:Y)、当該金種の入出金カセットに収納可能か否かをチェックし(S48)、収納可能であれば(S48:N)当該金種の入出金カセットに収納する(S49)。
【0054】
正常な貨幣でない場合(S47:N)および当該金種の入出金カセットが満杯(入出金カセットフル)の場合(S48:Y)は、リジェクトカセットに収納する(S50)。
【0055】
全貨幣の収納が完了したかどうかを判定し、収納が完了していなければS41に戻って収納処理を継続し、全貨幣の収納が完了した場合は、入金貨幣の収納処理を終了し、次のステップ(S31)に進む。
【0056】
次に図7および図8を用いて、出金取引の動作を説明する。図7は、出金取引(図4:S11)の詳細を示すフローチャートである。
【0057】
顧客が顧客操作部105より出金取引を選択すると、出金取引処理が開始され、自動取引装置100は、カード・明細票処理装置103にてカード受付ける、あるいは、通帳処理装置104によって通帳を受付ける(S61)。
【0058】
次に、顧客操作部105に暗証番号入力画面を表示し、顧客からの暗証番号入力を受付ける(S62)。続いて、顧客操作部105に出金金額入力画面を表示し、顧客からの出金金額入力を受付ける(S63)。
【0059】
次に、ホストコンピュータ200と出金電文を送受信、即ち、ホストコンピュータ200へ出金取引の実行可否を照会する(S64)。ホストコンピュータ200からの回答内容をチェックし(S65)、出金取引不成立、即ち、出金不可が通知された場合は(S65:N)、全ての媒体を顧客に返却し(S66)出金取引を終了する。
【0060】
出金取引成立、即ち、出金可能が通知された場合は(S65:Y)、装置の状態変化判定処理を実行する(S67)。
【0061】
ここでの状態変化判定処理は、図9(c)に示す判定項目のうち、判定タイミングが状態変化判定処理となっている項目について判定を行なう。即ち、貨幣の出金取引により、出金金種が取扱休止になるか否か、取引科目の取扱開始および取扱休止の時刻に達したか否か、装置の取扱開始および取扱休止の時刻に達したか否か、取引にかかる手数料が変化する時刻に達したか否か、係員が現金等の補充を開始しようとしているか否か、についてそれぞれ判定を行なう。
【0062】
状態変化判定処理において、状態変化ありと判定された場合は(S68:Y)、案内表示部107に状態変化の案内を表示する(S69)。例えば、図11(a)に示すように、千円紙幣の出金の取扱休止を案内する。このように、出金金種の取扱休止を、現在の顧客が使用中に、後続の使用待ち顧客に案内することにより、当該金種を出金しようとしていた使用待ち顧客は、その自動取引装置を使用しようとした時点で要望する金種が出金できなくなったことを認識して待ち行列に戻るというような戸惑いがなくなり、利便性が向上する。
【0063】
状態変化判定処理において、状態変化なしと判定された場合は(S68:N)何もせずに次のステップ(S70)に進む。
【0064】
続いて、顧客が要望した貨幣の出金処理を実施し(S70)、通帳処理装置104にて通帳を、カード・明細票処理装置103にて取引明細票を印刷し(S71)、カード、通帳、取引明細票を顧客に放出し(S72)、顧客が要望した紙幣および硬貨を顧客へ放出して(S73)、出金処理が完了する。
【0065】
次に、図8を用いて貨幣出金処理、および、出金処理中の装置状態変化の再判定処理について説明する。図8は、貨幣の出金処理(S70)の詳細を示すフローチャートである。
【0066】
貨幣出金処理が開始されると、まず、入出金カセットから1枚ずつ貨幣を繰出し(S81)、貨幣の鑑別および計数を行い(S82)。鑑別結果にしたがって搬送先を決定する(S83)。
【0067】
続いて、決定された搬送先に伴って、装置の状態変化の再判定処理を行なう(S84)。ここでの再判定処理は、図9(c)に示す判定項目のうち、判定タイミングが再判定処理となっている項目について判定を行なう。即ち、貨幣の出金取引により、出金金種が取扱休止になるか否か、リジェクトカセットが満杯になることにより紙幣または硬貨が取扱休止になるか否か、取引科目の取扱開始および取扱休止の時刻に達したか否か、装置の取扱開始および取扱休止の時刻に達したか否か、取引にかかる手数料が変化する時刻に達したか否か、係員が現金等の補充を開始しようとしているか否か、についてそれぞれ判定を行なう。
【0068】
再判定処理において、状態変化ありと判定された場合は(S85:Y)、案内表示部107に状態変化の内容を表示し(S86)、状態変化なしと判定あれた場合は(S85:N)何もせずに次のステップ(S87)に進む。
【0069】
鑑別結果により、正常な貨幣と判定された場合は(S87:Y)、当該貨幣を入出口に搬送し(S88)、正常な貨幣と判定されなかった場合は(S87:N)、当該貨幣をリジェクトカセットへ収納する(S89)。
【0070】
続いて、顧客が要望した全貨幣の出金が完了したかどうかを判定し、顧客が要望したすべての貨幣の出金が完了していなければ(S90:N)S81に戻って不足分の貨幣を追加で繰出し、出金が完了しておれば(S90:Y)貨幣出金処理を終了する。
【0071】
以上のように、貨幣の出金においては、入出金カセットから繰出した貨幣が鑑別不能などの理由によってリジェクトカセットに収納され、不足分が追加で繰出されるため、貨幣の出金開始前に行なう状態変化判定処理と、貨幣の出金処理の動作を監視しながら行なう再判定処理を組み合わせることにより、出金金種の取扱休止を事前にかつ出来る限り早いタイミングで適切に使用待ち顧客に案内可能となる。
【0072】
次に図9を用いて、状態変化判定処理と再判定処理に関して説明する。図9は、状態変化判定処理および再判定処理における判定項目、判定タイミング、判定方法を表した図である。
【0073】
図9(a)は取扱開始時の判定処理を表した図である。
【0074】
装置の取扱いを開始する際に、係員が係員操作部106から取扱開始キーを押下することにより状態変化判定処理が実行される(図4:S4)。紙幣または硬貨のリジェクトカセットが満杯の状態(リジェクトカセットフル)が発生し紙幣または硬貨が取扱休止となっている場合は、係員がリジェクトカセット内の貨幣を抜き取ってリジェクトカセットが満杯の状態を解除し取扱可能にしなければならないため、係員が取扱開始キー押下した際に判定を行なうこととしている。なお、自動取引装置を稼動したままで、リジェクトカセットを抜き取れる構成とすれば、リジェクトカセットが装着された時点で判定することとしてもよい。
【0075】
図9(b)は入金取引時の判定処理を表した図である。
【0076】
出金金種の取扱開始の判定とは、入出金カセットが空になったために出金ができなくなっている金種が、現在の顧客が投入した入金貨幣によって出金の取扱を開始できるかどうかの判定を行なう処理である。また、この判定は、状態変化判定処理のみで行ない、再判定処理では行なわないこととしている。この理由については、後述の出金金種の取扱休止の判定の説明時に記述する。ここで、判定方法に記載の「取引終了時の該当金種の入出金カセット内の残量」とは、入金取引において、顧客が投入した現金の入金計数処理が終了した時点での、計数した該当金種の枚数と既に該当金種の入出金カセットに収納されている枚数とを合計したものである。なお、計数した該当金種は全て入出金カセットに収納されるものとする。
【0077】
紙幣または硬貨の取扱休止の判定とは、入金取引および出金取引の両方で使用するリジェクトカセットが満杯(リジェクトカセットフル)になっていないかを判定する処理である。状態変化判定処理の時点では、リジェクトカセットは取引開始時と変化が無いため、再判定処理でのみ判定を行なう。ここで、リジェクトカセットフルの判定とは、入金貨幣の収納処理において、鑑別した結果、リジェクトカセットに収納することが決定した貨幣の枚数を現在のリジェクトカセット内の枚数に加算して、取引終了時にリジェクトカセットが満杯になるかどうかを判定する。
【0078】
取引科目の取扱休止、取引科目の取扱開始、装置の取扱休止、装置の取扱開始、手数料の変化の判定とは、通常、自動取引装置を運用する場合、平日または休日、およびその時間帯によって、装置の取扱開始または取扱休止、取引科目の取扱開始または取扱休止、および手数料が変化するように予め定められているため、その予め定められた時刻に達したかどうかを判定する。
【0079】
また、装置の取扱休止の判定方法における「係員が補充等の係員処理を選択した場合」とは、媒体の切れやあふれなどにより、自動取引装置の一部の取引科目や金種が取扱休止となっている場合に、係員がその切れやあふれを解消しようとして、係員操作部106にて係員処理を選択したことを判定することであり、この場合、後述の図11(f)に示すような案内を案内表示部107に表示して、使用待ち顧客に対して案内を行なう。
【0080】
なお、取引科目の取扱休止、取引科目の取扱開始、装置の取扱休止、装置の取扱開始、手数料の変化の判定項目は、顧客取引中に任意のタイミング、または、定期的に判定を行なうこととしてもよい。
【0081】
図9(c)は出金取引時の判定処理を表した図である。
出金金種の取扱休止の判定とは、現在の顧客が貨幣を出金したことにより、入出金カセットの残量が少なくなり、当該顧客が取引を終了した時点で出金ができなくなる金種がないかどうかの判定である。ここで、「取引終了時の該当金種の入出金カセット内の残量」とは、金種毎に、現在の入出金カセット内の残量から出金予定の枚数を差し引いた枚数であり、再判定処理においては、鑑別結果によってリジェクトカセットに収納すると判断した枚数分も差し引いた枚数となる。
【0082】
なお、図9(b)入金取引時の判定処理における出金金種の取扱開始の判定も含めて、出金金種の取扱休止と取扱開始の判定に関して、千円紙幣を例にとって説明する。ここで、千円紙幣の1回の取引での最大出金枚数は10枚とする。
【0083】
この場合、千円紙幣の残量が20枚未満になると千円紙幣の出金が取扱休止となり、50枚以上になると千円紙幣の出金が取扱開始となる。ここで、1回の取引で最大10枚まで出金できる千円紙幣を、残量20枚未満で取扱休止としているのは、出金の際に、鑑別できずにリジェクトカセットに収納された場合、1回の取引で10枚を超える紙幣が千円紙幣の入出金カセットから繰り出されることになるため、出金中に紙幣が無くなって装置が障害となるのを回避するためである。
【0084】
ここで、仮に、取扱開始の判定を20枚以上とした場合を考えると、顧客が行なう入金取引と出金取引により千円紙幣の残量は増減するため、残量が20枚未満か20枚以上かによって、千円紙幣の取扱休止と取扱開始を切替えることにより、千円紙幣の取扱休止と取扱開始が頻繁に切替り、顧客が戸惑うことが考えられる。
【0085】
さらに、千円紙幣の残量が15枚で出金が取扱休止となっている状態で、顧客が千円紙幣5枚を入金した場合、入金計数処理終了時の状態変化判定処理では取引終了時に残量20枚に達すると計算し千円紙幣の出金を取扱開始すると判定するが、入金紙幣の収納処理時に1枚が鑑別できなかった場合は取引終了時の残量は19枚となり、千円紙幣の出金を取扱開始することができなくなる。
【0086】
このような場合、状態変化判定処理で千円紙幣の出金を取扱開始すると判定した時点で、案内表示部107に案内を表示すると、再判定処理にて取扱開始できないと判定するために、案内表示部107の案内が取引途中で変化することになり、顧客に適確な案内ができずに顧客を戸惑わせてしまうことになる。
【0087】
本実施例では、千円紙幣の出金を、残量20枚未満で取扱休止、残量50枚以上で取扱開始とし、入金取引時の出金金種の取扱開始の判定は状態変化判定処理のみとしている。これは、例えば、千円紙幣の残量が45枚の状態で千円紙幣5枚が入金された場合に、状態変化判定処理で千円紙幣の出金を取扱開始すると判定し、収納時に1枚リジェクトカセットに収納されることにより再判定処理で千円紙幣の出金を取扱開始すると判定されないという状況を回避するためである。取扱開始とする残量を、取扱休止とする残量よりも大きい値に設定しているため、状態変化判定処理のみで判定しても問題は無く、早いタイミングで確実な案内を使用待ち顧客に案内可能となる。
【0088】
以上のように、顧客の戸惑いを回避し、早いタイミングで確実な案内を行なうことが可能となる。なお、別の条件によって出金金種の取扱開始または取扱休止を決定してもよい。
【0089】
次に、紙幣または硬貨の取扱休止の判定とは、入金取引および出金取引の両方で使用するリジェクトカセットが満杯(リジェクトカセットフル)になっていないかを判定する処理である。状態変化判定処理の時点では、リジェクトカセットは取引開始時と変化が無いため、再判定処理でのみ判定を行なう。ここで、リジェクトカセットフルの判定とは、出金取引の貨幣出金処理において、鑑別した結果で、リジェクトカセットに収納することが決定した貨幣の枚数を現在のリジェクトカセット内の枚数に加算して、取引終了時にリジェクトカセットが満杯になるかどうかを判定する。
【0090】
取引科目の取扱休止、取引科目の取扱開始、装置の取扱休止、装置の取扱開始、手数料の変化の判定項目に関しては、前記の図9(b)入金取引時の判定処理の説明と同一である。
【0091】
次に、図10および図11を用いて、案内表示部107に表示する案内について説明する。
【0092】
図10は自動取引装置コーナーにおける案内の例である。この例では、自動取引装置(1)は硬貨が取扱休止の状態で稼動中である。自動取引装置(2)は現在使用中の顧客が取引を終了すると千円紙幣の出金が取扱休止になる案内を使用待ち顧客に対して案内している。自動取引装置(3)は記帳および振込が取扱休止の状態で稼動中である。
【0093】
図11は、顧客が自動取引装置を使用中に、当該顧客の取引終了時に装置状態が変化することを、事前に使用待ち顧客に対して、案内表示部107へ予告を報知する事前案内例を示した図である。
【0094】
図11(a)は千円紙幣の出金の取扱休止を、図11(b)は千円紙幣の出金の取扱開始を、図11(c)は硬貨の取扱休止を、図11(d)は振込取引の取扱休止を、図11(e)は装置の取扱休止を、図11(f)は現金の補充による装置の取扱休止を、図11(g)は手数料の変化を、それぞれ事前案内する表示例である。なお、これら表示例以外にも事前案内の表示を行ってもよい。
【0095】
本実施例において、前記第2の表示部は自動取引装置に装備する構成としたが、自動取引装置とは別装置として、通信などによって自動取引装置の状態を報知することとしてもよい。また、前記第2の表示部は、表示のみによって顧客に報知する構成としたが、音声なども含めて報知する構成としてもよい。
【0096】
また、本実施例では入出金カセットが満杯になった場合、入金貨幣収納処理において当該金種の貨幣はリジェクトカセットに収納することとしたため、入金金種の取扱休止、および、入金金種の取扱開始は判定不要となっている。
【0097】
しかし、入出金カセットが満杯になった場合は、当該金種は入金を休止し、状態変化判定処理、および、再判定処理において、入金金種の取扱休止、および、入金金種の取扱開始を判定することとしてもよい。
【0098】
このようにすることにより、リジェクトカセットに入る貨幣を削減できるため、リジェクトカセットが満杯になることにより、紙幣または硬貨の出金までも取扱が休止してしまう可能性を低減させることが可能である。
【0099】
なお、入金貨幣収納処理および貨幣出金処理において、1枚ずつ繰出して識別し、決定した行き先に搬送するフローとしているが、実際には、高速に貨幣を処理するために、1枚ずつ分離しながら連続して繰出して、複数枚の貨幣に対して、繰出し、鑑別、搬送などを、すべて並行処理で実施するのが一般的であり、このように並行で処理する構成としても問題ない。
【符号の説明】
【0100】
1…入出金口
2…鑑別部
3…一時保留部
4,5,6…入出金カセット
7…リジェクトカセット
8…補充回収カセット
9…セパレータ
10…補充回収部
11…補充リジェクト部
100…自動取引装置
101…紙幣処理装置
102…硬貨処理装置
103…カード・明細票処理装置
104…通帳処理装置
105…顧客操作部
106…係員操作部
107…案内表示部
110…本体制御部
200…ホストコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の操作に基づいて、取引を実行する自動取引装置であって、
当該顧客に対して取引操作に関する情報を表示する第1の表示部と、当該装置の前面部に顧客側向きに配置された第2の表示部とを設け、
取引の実行中に、少なくとも装置内での所定の処理が完了後の当該装置の状態変化を判定する状態変化判定手段と、
前記状態変化判定手段によって判定された当該装置の状態変化を、当該取引が継続している際に、前記第2の表示部に報知する予告報知手段とを備えること、を特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動取引装置であって、
前記状態変化は、少なくとも、
当該装置自体の取扱開始あるいは取扱休止の変化、
当該装置が取扱う顧客取引において、取引可能な取引科目の取扱開始あるいは取扱休止の変化、
当該装置が取扱う顧客取引において、使用可能な媒体種類の取扱開始あるいは取扱休止の変化、
前期顧客取引にかかる手数料の変化、
のいずれかを含むこと、を特徴とする自動取引装置。
【請求項3】
請求項1および請求項2に記載の自動取引装置であって、
前記状態変化判定手段は、入金取引において、顧客が投入した貨幣の数量に基づいて、前記状態変化を判定すること、を特徴とする自動取引装置。
【請求項4】
請求項1および請求項2に記載の自動取引装置であって、
前記状態変化判定手段は、出金取引において、顧客が要求した出金貨幣の金額、または、出金貨幣毎の枚数に基づいて、前記状態変化を判定すること、を特徴とする自動取引装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4に記載の自動取引装置であって、
前記状態変化を判定した後の当該装置の動作に基づいて、前記状態変化を再度判定する再判定手段を備えること、を特徴とする自動取引装置。
【請求項6】
請求項5に記載の自動取引装置であって、
前記予告報知手段は、前記再判定手段によって再度判定された前記状態変化を前記第2の表示器に報知すること、を特徴とする自動取引装置
【請求項7】
請求項1から請求項6に記載の自動取引装置であって、
前記状態変化判定手段は、
媒体毎の媒体量が媒体毎に設定された所定の第1の媒体量より多くなる場合、該当する媒体の取扱開始を判定し、
媒体毎の媒体量が媒体毎に設定された所定の第2の媒体量より少なくなる場合、該当する媒体の取扱休止を判定すること、を特徴とする自動取引装置。
【請求項8】
請求項1および請求項2に記載の自動取引装置であって、
前記状態判定手段は前記状態変化を判定する際に、予め定められた時刻に達したか否かを判定することで取引終了後の当該装置の状態変化を判定すること、を特徴とする自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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