説明

自動取引装置

【課題】カード挿入口部材が取り外されたことを検出可能なセンサを配設することによって、カード挿入口部材が取り外されたことを検出し、カードスキミング等の不正行為の発生を確実に防止することができるようにする。
【解決手段】利用者が操作して取引を行う自動取引装置であって、前記利用者のカードが挿入されるカード挿入口16aが形成されたカード挿入口部材16と、前記利用者が本人認証を行うための暗証番号を入力する入力手段と、前記カード挿入口部材16が着脱可能に取り付けられた筐(きょう)体と、前記カード挿入口部材16が前記筐体から取り外されたことを検出可能なセンサと、前記自動取引装置の動作を制御する制御部とを有し、該制御部は、前記センサが前記カード挿入口部材16が前記筐体から取り外されたことを検出すると、前記自動取引装置を操作不能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動取引装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行、信用金庫、郵便局等の金融機関の支店等には、ATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置が配設されている。そして、利用者は前記自動取引装置を自分で操作して、入金、出金、振込、振替等の金融取引を行うようになっている。この場合、利用者が、自分のキャッシュカードを自動取引装置の筐(きょう)体の前面等に開口するカード挿入口に挿入し、さらに、タッチセンサ方式のキーボードパネルを備える入力機能を兼ね備えたタッチパネル付表示装置に表示されたテンキーを操作して暗証番号を入力することによって、本人認証が行われる。
【0003】
しかし、近年では、カード挿入口内等に細工を施して、利用者が挿入したキャッシュカードの磁気ストライプに記録された磁気データを不正に取得したり、利用者が挿入したキャッシュカードそのものを不正に取得したりして、利用者になりすまして該利用者の口座から出金したりする不正行為が多発している。
【0004】
そこで、このような不正行為を防止するために、カード挿入口が形成されたカード挿入口部材を自動取引装置の筐体とは別個に、かつ、透明な材料で形成し、前記カード挿入口部材を自動取引装置の筐体の前面等に着脱可能に取り付ける技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これにより、透明なカード挿入口部材の内部を外部から視認することができ、カード挿入口内等に施された細工を発見することができる。
【0005】
また、金融機関等の要望に応じて、カード挿入口の周囲の板部材、いわゆる、エスカッション(Escutcheon)の形状、色彩等を独自のものに変更可能とするために、カード挿入口が形成されたカード挿入口部材を自動取引装置の筐体とは別個に形成し、該筐体の前面等に着脱可能に取り付けることも行われている。
【0006】
図2は従来の自動取引装置を示す斜視図である。
【0007】
図において、10は、筐体11を有する自動取引装置であり、前記筐体11の前面には、利用者に対面する前面パネル12が配設されている。そして、前記筐体11の内部には、入金、振替、振込すべき紙幣又は出金される紙幣を、多数枚一括して投入又は取出し可能な紙幣入出金ユニットが取り付けられている。また、前面パネル12の水平面には、利用者が紙幣を投入又は取り出すための入出金口31が配設されている。
【0008】
さらに、前面パネル12の水平面には、タッチパネルから成る表示部15が配設されている。該表示部15は、入力手段としての機能も備え、操作手順、その他の情報をイラスト、文字又は文言によって画面に表示して利用者を誘導するとともに、暗証番号、金額、口座番号、取引の承認、確認、取消等に対応するキーを表示する。そして、表示されたキーが押圧されると、タッチパネルのセンサが押圧を検知し、図示されない制御部に対応する信号を送信する。これにより、いわゆるキー入力操作が行われる。
【0009】
また、前面パネル12の垂直面には、暗証番号及び口座番号が記録されているキャッシュカードを取り扱うカードリーダライタのカード挿入口16aが配設され、利用者が、自分のキャッシュカードを前記カード挿入口16aに挿入し、さらに、タッチセンサ方式のキーボードパネルを備える入力機能を兼ね備えた前記表示部15に表示されたテンキーを操作して暗証番号を入力することによって、本人認証が行われる。
【0010】
ここで、前記キャッシュカードは、金融機関の顧客である利用者に対して発行した入金、出金、振込、残高照会等の金融取引を行うためのカードであり、利用者の氏名、口座番号、暗証番号、顧客ID等の情報を格納する磁気ストライプを備える。なお、前記情報を格納する部材としては、前記磁気ストライプに代えて、キャッシュカードに埋め込まれたICであってもよい。そして、前記カードリーダライタ内には、キャッシュカードを搬送する搬送装置、及び、キャッシュカードの磁気ストライプやICに格納された情報の読取、上書、消去等を行うための磁気ヘッド等の記録ヘッドが配設される。
【0011】
そして、前記カード挿入口16aが形成されたカード挿入口部材16は、筐体11及びその前面パネル12とは別個に形成された部材であり、前面パネル12に着脱可能に取り付けられている。これにより、金融機関等の要望に応じて、カード挿入口部材16を変更することができる。なお、前記金融機関等の要望は、例えば、以下の(1)〜(3)のようなものである。
(1)カード挿入口16aの周囲のエスカッションを所望の色彩とすること。
(2)カード挿入口16aの周囲のエスカッションを透明にすること(その内部にLED(Light Emitting Diode)等の光源を配設し、前記エスカッションを発光させて操作ガイダンスの一助とする。)。
(3)キャッシュカードの磁気ストライプに記録された磁気データを不正に取得するカードスキミングに使用されるデバイスを取り付けにくくするために、カード挿入口16aの周囲のエスカッションに凹凸を付けること。
【0012】
また、カード挿入口部材16を別部材として形成し、前面パネル12に着脱可能に取り付けられるようにすることで、最低限の部材交換によって前記(1)〜(3)のような要望に応じることができ、その他の部分を共通化することができるので、コストの増加を回避することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2004−094482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、前記従来の自動取引装置10においては、カード挿入口部材16を取り外され、カードスキミングに使用されるデバイスを筐体11の内部に取り付けられてしまう可能性があり、カードスキミングという不正行為を防止することができないという問題があった。
【0015】
本発明は、前記従来の自動取引装置の問題点を解決して、カード挿入口部材が取り外されたことを検出可能なセンサを配設することによって、カード挿入口部材が取り外されたことを検出し、カードスキミング等の不正行為の発生を確実に防止することができる自動取引装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
そのために、本発明の自動取引装置においては、利用者が操作して取引を行う自動取引装置であって、前記利用者のカードが挿入されるカード挿入口が形成されたカード挿入口部材と、前記利用者が本人認証を行うための暗証番号を入力する入力手段と、前記カード挿入口部材が着脱可能に取り付けられた筐体と、前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出可能なセンサと、前記自動取引装置の動作を制御する制御部とを有し、該制御部は、前記センサが前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出すると、前記自動取引装置を操作不能にする。
【0017】
本発明の他の自動取引装置においては、さらに、前記筐体は、前記カード挿入口部材及びセンサが取り付けられた前面パネルを含む。
【0018】
本発明の更に他の自動取引装置においては、さらに、前記センサはマイクロスイッチであり、前記制御部は、前記マイクロスイッチの状態に基づいて前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出する。
【0019】
本発明の更に他の自動取引装置においては、さらに、前記センサは前記カード挿入口部材と筐体とを結ぶケーブルであり、前記制御部は、前記ケーブルの状態に基づいて前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出する。
【0020】
本発明の更に他の自動取引装置においては、さらに、前記制御部は、前記センサが前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出すると、アラームを発生させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、自動取引装置においては、カード挿入口部材が取り外されたことを検出可能なセンサが配設されている。これにより、カード挿入口部材が取り外されたことを検出することができるので、カードスキミング等の不正行為の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態における自動取引装置のカード挿入口部材の取付状態を示す要部拡大側断面図である。
【図2】従来の自動取引装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における自動取引装置のカード挿入口取外し検出処理の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明の実施の形態における自動取引装置のカード挿入口部材の取付状態を示す要部拡大側断面図である。
【0025】
図において、16は本実施の形態における自動取引装置10のカード挿入口部材であり、利用者がキャッシュカード等のカードを挿入するためのカード挿入口16aが形成されている。
【0026】
なお、本実施の形態における自動取引装置10の基本的な構造は、「背景技術」の項において説明した従来の自動取引装置10の構造と同様であるので、その説明を援用する。また、本実施の形態における自動取引装置10の各部についても、従来の自動取引装置10と同一のものについては同一の符号を付与し、説明を省略する。
【0027】
前記自動取引装置10は、銀行、信用金庫、郵便局等の金融機関の支店等に配設され、利用者が、自分で操作して入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金等の取引、すなわち、金融取引を行うための装置であるが、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート等の商店の店舗、地下街、駅の構内、市役所、病院等の公共施設、工場、事務所等の私企業、駐車場、道路脇(わき)等の屋外等に配設されていてもよい。
【0028】
また、前記自動取引装置10は、必ずしも金融取引を行うための装置に限定されるものではなく、例えば、無担保ローン、カードローン等のローン契約を行うために自分で操作する無人契約端末、チケット予約や商品購入申込みを行うためのショッピング端末、タバコや飲料を販売する自動販売機、店舗のレジに配設された代金の精算を行うためのPOS(Point of Sales)端末、駅の構内等に配設された鉄道の切符を発券するための券売機、空港等に配設された航空機の搭乗券を発券するための発券機等であってもよい。ここでは、説明の都合上、自動取引装置10が金融取引を行うATM、CD等の自動取引装置である場合についてのみ説明する。
【0029】
前記自動取引装置10は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、通信手段等を備え、前記自動取引装置10の動作を統括的に制御する図示されない制御部を有する。また、前記自動取引装置10は、図示されない勘定系上位装置としての前記金融機関のホストコンピュータに通信可能に接続され、金融取引を行う。
【0030】
本実施の形態において、自動取引装置10の筐体11の前面パネル12には、図に示されるように、パネル開口12aが形成され、該パネル開口12aにカード挿入口部材16が着脱可能に取り付けられている。なお、図において、前面パネル12の右側が筐体11の内部であり、前面パネル12の左側が筐体11の外部である。
【0031】
そして、カード挿入口部材16には、前面パネル12の板厚方向(図における横方向)に延在するスロット状の貫通孔(こう)であるカードスロット16bが形成されている。該カードスロット16bは、筐体11の内部(図において、カード挿入口部材16の右側)に配設された図示されないカードリーダライタに連通するカード搬送路の一部であり、その左端が利用者がカードを挿入するためのスリット状の開口であるカード挿入口16aとなっている。なお、前記カードリーダライタは、他の金融機関の発行したキャッシュカードやクレジットカード、デビットカード等の他の種類のカードも取り扱えることが望ましい。
【0032】
図に示される例において、カード挿入口部材16は、筐体11の内部側から前面パネル12に取り付けられ、カード挿入口16aの周囲のエスカッションに相当する前面部16cがパネル開口12aから筐体11の外部に露出している。また、カード挿入口部材16の後端(図における右端)部分には、上下方向に外側に向けて延出するフランジ部16dが形成され、該フランジ部16dの前面が前面パネル12裏面のパネル開口12a周縁に対向している。
【0033】
そして、本実施の形態においては、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出可能なセンサが配設されている。本実施の形態においては、前記センサとしてマイクロスイッチ13が使用され、図に示されるように、前面パネル12裏面のパネル開口12a周縁に前記マイクロスイッチ13が取り付けられている。該マイクロスイッチ13は、カンチレバー状の可動レバー13aとプランジャ13bとを備え、前記可動レバー13a及びプランジャ13bの動作によってON(オン)からOFF(オフ)に状態が切り替わるようになっている。
【0034】
具体的には、図に示されるように、カード挿入口部材16のフランジ部16dが可動レバー13a及びプランジャ13bに当接し、可動レバー13a及びプランジャ13bをマイクロスイッチ13の本体に向けて押し付けているときには、マイクロスイッチ13がONとなり、カード挿入口部材16のフランジ部16dが可動レバー13a及びプランジャ13bから離脱したときには、マイクロスイッチ13がOFFとなるように設定されている。
【0035】
そして、マイクロスイッチ13の信号線は、自動取引装置10の制御部に接続されている。これにより、該制御部は、マイクロスイッチ13の出力信号を検出し、該マイクロスイッチ13がONであるかOFFであるかを判断することができ、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出することができる。
【0036】
なお、図に示される例においては、マイクロスイッチ13が前面パネル12に取り付けられているが、マイクロスイッチ13は前面パネル12以外の部位に取り付けることもできる。また、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出可能なセンサであれば、マイクロスイッチ13以外のものであってもよく、いかなる種類のセンサを使用することもできる。
【0037】
その他の点については、「背景技術」の項において説明した従来の自動取引装置10と同様であるので、説明を省略する。
【0038】
次に、本実施の形態における自動取引装置10の動作について説明する。ここでは、入金、出金、振込、残高照会等の金融取引を行う際の動作についての説明は省略し、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出するためのカード挿入口取外し検出処理の動作について説明する。
【0039】
図3は本発明の実施の形態における自動取引装置のカード挿入口取外し検出処理の動作を示すフローチャートである。
【0040】
本実施の形態において、自動取引装置10の制御部は、常時、マイクロスイッチ13を監視し、該マイクロスイッチ13の状態に基づいてカード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出する。
【0041】
具体的には、前記制御部は、マイクロスイッチ13の出力信号を検出し、該マイクロスイッチ13が『ON状態』であるか否か、すなわち、カード挿入口部材16が前面パネル12に取り付けられている状態を示しているか否かを判断する。
【0042】
そして、マイクロスイッチ13が『ON状態』である場合には、カード挿入口部材16が前面パネル12に取り付けられているのであるから、前記制御部は、マイクロスイッチ13が『ON状態』であるか否かの判断を継続的に繰り返して行い、マイクロスイッチ13の監視を継続する。
【0043】
また、マイクロスイッチ13が『ON状態』でない場合には、すなわち、マイクロスイッチ13が『OFF状態』である場合には、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたのであるから、前記制御部は、自動取引装置10の取扱を中止する。すなわち、自動取引装置10による金融取引等の取引の実行を含むすべての動作を停止させるとともに、自動取引装置10を操作不能の状態とする。
【0044】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 マイクロスイッチ13が『ON状態』であるか否かを判断する。『ON状態』である場合は『ON状態』であるか否かの判断を継続的に繰り返して行い、『ON状態』でない場合はステップS2に進む。
ステップS2 自動取引装置10の取扱を中止する。
【0045】
このように、本実施の形態における自動取引装置10は、カード挿入口部材16が取り外されたことを検出可能なセンサであるマイクロスイッチ13を有する。具体的には、筐体11の前面パネル12にマイクロスイッチ13を配設し、該マイクロスイッチ13の出力信号によって得られたマイクロスイッチ13の状態に基づいて、制御部がカード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出する。そして、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外された場合には、制御部は、自動取引装置10の取扱を中止する。これにより、自動取引装置10が操作不能となるので、カードスキミング等の不正行為の発生を未然に確実に防止することができる。
【0046】
なお、本実施の形態においては、カード挿入口部材16が取り外されたことを検出可能なセンサとしてマイクロスイッチ13を使用し、該マイクロスイッチ13の状態に基づいてカード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出する例についてのみ説明した。しかし、前記センサとしてカード挿入口部材16と筐体11の前面パネル12とを結ぶケーブルを配設し、ケーブルの状態に基づいて、すなわち、ケーブルが断線したことによって、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出するようにしてもよい。
【0047】
また、前記制御部が、バッテリ等の蓄電手段によって駆動されるようにするならば、自動取引装置10の電源がOFFしている状態であっても、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出することができる。
【0048】
さらに、本実施の形態においては、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出すると、自動取引装置10の取扱を中止する例についてのみ説明した。しかし、自動取引装置10の取扱を中止することに加えて、カード挿入口部材16が前面パネル12から取り外されたことを検出すると、アラームとしての警報音を発生したり、監視センタ等の管理部署にアラームを通知したりすることによって、自動取引装置10の周辺にいる他の利用者、金融機関等の職員、警備員等に注意を促すこともできる。
【0049】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、自動取引装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0051】
10 自動取引装置
11 筐体
12 前面パネル
13 マイクロスイッチ
15 表示部
16 カード挿入口部材
16a カード挿入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)利用者が操作して取引を行う自動取引装置であって、
(b)前記利用者のカードが挿入されるカード挿入口が形成されたカード挿入口部材と、
(c)前記利用者が本人認証を行うための暗証番号を入力する入力手段と、
(d)前記カード挿入口部材が着脱可能に取り付けられた筐体と、
(e)前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出可能なセンサと、
(f)前記自動取引装置の動作を制御する制御部とを有し、
(g)該制御部は、前記センサが前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出すると、前記自動取引装置を操作不能にすることを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
前記筐体は、前記カード挿入口部材及びセンサが取り付けられた前面パネルを含む請求項1に記載の自動取引装置。
【請求項3】
前記センサはマイクロスイッチであり、前記制御部は、前記マイクロスイッチの状態に基づいて前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出する請求項1又は2に記載の自動取引装置。
【請求項4】
前記センサは前記カード挿入口部材と筐体とを結ぶケーブルであり、前記制御部は、前記ケーブルの状態に基づいて前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出する請求項1又は2に記載の自動取引装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記センサが前記カード挿入口部材が前記筐体から取り外されたことを検出すると、アラームを発生させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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