説明

自動拡大式膣内尿失禁用具用アプリケータ

【課題】膣内用具に好適なアプリケータを提供する。
【解決手段】バレル及びプランジャーを有する自動拡大式膣内用具用アプリケータであって、このアプリケータは、有意な挿入バレル歪みを伴わずに、快適なアプリケータ挿入を維持しつつ、自動拡大式膣内用具を実質的に包含できる。バレルは、挿入端部と、対向するつかみ機構端部と、それらの間にある中央部分とを有するものであり、自動拡大式膣内用具を実質的に包含するように配列及び構成される。プランジャーはバレルと入れ子状の関係にあり、プランジャーがバレルのつかみ機構端部に押し込まれたときに、自動拡大式膣内用具をバレルの挿入端部の外へ排出するように配列及び構成される。複数の可撓性のペタルがバレルの挿入端部を実質的に閉じており、バレルの中央部分が有する3mmたわむまでの負荷は最低約15ニュートンである。本発明のその他の観点は、自動拡大式膣内尿失禁システムと、そのアプリケータを作製する方法とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膣内用具に好適なアプリケータに関する。アプリケータは、用具が機能できるように用具を膣内の適正な位置に配置するために有用である。アプリケータは、自動拡大式膣内尿失禁用具と共に使用するように設計される。
【背景技術】
【0002】
タンポンは、血液及び他の月経排泄物を吸収するために女性の膣に挿入される。膣内尿失禁用具は、尿失禁を軽減又は抑制するために女性の膣に挿入される。アプリケータは、尿失禁用具及びタンポンの両方の挿入を容易にするために使用することができる。アプリケータは、典型的には、タンポン又は用具を保持して膣内に配置するための概して円筒形のバレルを含む。また、バレルは、一般にペタル(petals)と呼ばれるものを挿入端部に含む場合がある。ペタルは、「閉じた」すなわち丸い構成から、中に包含されているタンポン又は用具を、バレルから排出することを可能にする「開いた」構成になる可撓性のフラップである。アプリケータは、また、用具又はタンポンを膣内に排出するためのプランジャーも含む。厚紙及びプラスチックのアプリケータが、当該技術分野において既知である。通常、膣内にタンポンを送達するために、使い捨てのプラスチックアプリケータが使用される。タンポン用使い捨てアプリケータは、典型的には、単一プラスチック樹脂構成体である。しかし、いくつかのタンポンアプリケータでは、プラスチック材料の組み合わせの使用が考慮されてきた。例えば、米国特許第5681894号(ウィリアムス(Williams)ら)には、快適かつ容易な挿入を提供するための、線状低密度ポリエチレンとスチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマーとで作製されたタンポンアプリケータバレルが記述されている。
【0003】
しかし、いくつかの膣内尿失禁用具の物理的特徴は、タンポンによって大きく異なる。特に、自動拡大式膣内尿失禁用具は、それらを包含するアプリケータに対して有意な力を及ぼす場合があるため、アプリケータを作製するために使用する材料の選択が大きく制限される場合がある。
【0004】
膣内失禁用具は、隣接する泌尿器系を支持するために、使用者の膣内に有意な圧力を及ぼすように設計されている。膣内に送達される用具は、使用前はアプリケータ内に包含されている。したがって、これまで設計者らは、用具アプリケータに及び得る歪力を最小限にするために、膣内尿失禁用具を改善してこなければならなかった。例えば、米国特許公報第2007/0203429号(ジブ(Ziv))には、泌尿器系を支持するために挿入後に「有効化」又は手動で拡大しなくてはならない膣内尿失禁用具が開示されている。
【0005】
あるいは、自動拡大式膣内尿失禁用具の歪力に対抗するために、アプリケータの強度を増加しなくてはならない。そのような用具は収縮した構成にある場合があるので、(使用前に)長期間にわたり失禁用具が及ぼす圧力に耐え得るアプリケータであることが重要である。しかし、そのような改善は、過大の力を伴わずに用具の排出を許すために十分に可撓性のペタルを伴う閉じた挿入端部を提供することを困難又は不可能にする場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、使用前の長期保管期間にわたり歪み又は変形を避けるよう十分に構造的に強くありながら、快適な挿入のための柔らかく可撓性のペタルを有する、自動拡大式膣内尿失禁用具の必要はなおある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
驚くべきことに、我々は、バレル及びプランジャーを有する自動拡大式膣内用具用アプリケータが、有意な挿入バレルの歪みを伴わずに、快適なアプリケータ挿入を維持しつつ、自動拡大式膣内用具を実質的に包含できることを見出した。バレルは、挿入端部と、対向するつかみ機構端部と、それらの間にある中央部分とを有するものであり、自動拡大式膣内用具を実質的に包含するように配列及び構成される。プランジャーはバレルと入れ子状の関係にあり、プランジャーがバレルのつかみ機構端部に押し込まれたときに、自動拡大式膣内用具をバレルの挿入端部の外へ排出するように配列及び構成される。複数の可撓性のペタルがバレルの挿入端部を実質的に閉じており、バレルの中央部分が有する3mmたわむまでの負荷は最低約15ニュートンである。
【0008】
本発明の別の観点では、自動拡大式膣内尿失禁システムは、自動拡大式膣内尿失禁用具と、この自動拡大式膣内尿失禁用具を実質的に包含するアプリケータと、を含む。アプリケータは、挿入端部を有するバレルと入れ子状の関係にあるプランジャーと、対向するつかみ機構端部と、それらの間の中央部分と、を有する。複数の可撓性のペタルがバレルの挿入端部を実質的に閉じており、バレルの中央部分が有する3mmたわむまでの負荷は最低約15ニュートンである。
【0009】
本発明の別の観点では、自動拡大式膣内用具用アプリケータのための挿入バレルを作製する方法は、
a.挿入バレルの挿入端部を備える第1のセクションに対応する第1の成形型空洞構成を形成する工程と、
b.第1の可撓性の高分子材料を第1の成形型空洞構成内に注入する工程と、
c.第2の比較的剛性の高分子材料を第1のセクション上にオーバーモールドすることを可能にするために、第2の成形型空洞構成を形成する工程と、
d.第1のセクションから延出する挿入バレルの第2のセクションを形成するために、第2の比較的剛性の高分子材料を第2の成形型空洞構成内に注入する工程であり、第2のセクションが挿入バレルの中央部分とつかみ機構部分とを備える、工程と、
e.第2の成形型空洞構成から挿入バレルを放出する工程と、を含む。
【0010】
本発明の更に別の観点では、自動拡大式膣内用具用アプリケータのための挿入バレルを作製する方法は、
a.挿入バレルの挿入端部を備える第1のセクションを形成するために、第1の可撓性の高分子材料を第1の成形型空洞内に注入する工程と、
b.挿入バレルの第1のセクションを第1の成形型から放出する工程と、
c.挿入バレルの中央部分とつかみ機構部分とを備える第2のセクションを形成するために、第2の比較的剛性の高分子材料を第2の成形型空洞内に注入する工程と、
d.挿入バレルの第2のセクションを第2の成形型から放出する工程と、
e.第2のセクションを第1のセクションに取り付けて挿入バレルを形成する工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の以下の「発明を実施するための形態」及び添付の図面が参照されるとき、本発明はより完全に理解され、かつ更なる利点が明らかになるであろう。図中、
【図1】本発明のアプリケータの側面図。
【図2】本発明のアプリケータにおいて有用な2構成要素挿入バレルの一実施形態の斜視図。
【図3】図2の挿入バレルの第1のセクションの斜視図。
【図4】図2の挿入バレルの第2のセクション端部の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、自動拡大式膣内尿失禁用具と、この用具を送達するためのアプリケータとを含む自動拡大式膣内尿失禁システムに関する。アプリケータは、用具を実質的に包含するバレルと、用具をバレルの挿入端部から排出するためにバレルと入れ子状の関係にあるプランジャーとを含む。自動拡大式膣内尿失禁用具は、それらを包含するアプリケータに大きな力を及ぼす場合があるため、アプリケータを作製するために使用する材料の選択は大きく制限される場合がある。更に、失禁用具が及ぼす力によって引き起こされる歪みに抵抗するアプリケータバレルを提供するために有用な材料は、過度の力を伴わずに用具の排出を許すために十分に可撓性のペタルを伴う閉じた挿入端部を提供するには硬すぎる場合がある。
【0013】
したがって、失禁用具の無理のない排出のために十分に可撓性である実質的に薄くされた挿入端部ペタルを伴う、十分な剛性を有するアプリケータバレルを提供することが可能である場合がある。あるいは、アプリケータバレルの部分によって異なるプラスチック材料を採用する必要がある場合がある。例えば、自動拡大式膣内尿失禁用具がバレルに及ぼす力に耐える比較的剛性の材料をバレルの中央部分に使用し、別の、比較的可撓性の材料を使用して、アプリケータバレルの挿入端部を実質的に閉じるペタルを形成することができる。
【0014】
図を参照すると、図1は、本発明の一実施形態を図示する。アプリケータ10は、細長い挿入バレル12とプランジャー14とを備える。挿入バレル12は、自動拡大式膣内尿失禁用具16を実質的に包含するように配列及び構成される。挿入バレルは、挿入端部18と、対向するつかみ機構端部20と、それらの間の中央部分22とを有する。図2〜4の実施形態では、挿入バレル12は、バレル12の挿入端部18を含む第1のセクション24を含む。このセクションは、アプリケータバレル12の挿入端部18を実質的に閉じるペタル26を形成する比較的可撓性の材料で形成することができる。挿入バレル12のつかみ機構端部20と中央部分22とを含む第2のセクション28は、第1のセクション24に隣接する。この第2のセクション28は、自動拡大式膣内尿失禁用具16が及ぼす力に耐えるよう比較的剛性の材料で形成することができる。
【0015】
バレル12の長さは、約20mm〜100mmの範囲であってよい。バレルの外径は、膣内への快適な挿入のために約5mm〜25mmの範囲であってよい。バレルの壁の厚さは、用具が及ぼす圧力に耐えるために十分であり、例えば、約0.5mm〜2mmの範囲であってよい。尿失禁用具は、アプリケータ10の最終アセンブリの前に、バレルのいずれかの端部から投入することができる。挿入端部18は、アプリケータの挿入を容易にするための、及び配備まで用具を保持するための、ペタル26を有する。本発明の一実施形態では、挿入端部18を含む第1のセクション24は、第1のセクション24から分離している。別の実施形態では、第1のセクション24と第2のセクション28とは異なる材料であるが、オーバーモールドなどによって、別個の部品でなく一体に形成される。
【0016】
本明細書で用いられるとき、用語「可撓性材料」は、包含された自動拡大式膣内尿失禁用具をアプリケータから容易に排出することを可能にする十分な可撓性を有する材料を意味する。可撓性材料は、以下に説明するように、剛性材料より低い曲げ弾性率を有する。
【0017】
本明細書で用いられるとき、用語「剛性材料」は、包含された自動拡大式膣内尿失禁用具の負荷による有意な歪みに抵抗するために挿入バレルの中央部分を十分な剛性と共に提供する構造材料を意味する。バレル硬さの有意な測定値は、以下に説明するバレル硬さ試験で測定される「3mmたわむまでの負荷」である。
【0018】
バレル硬さ試験
バレル硬さ試験は、アプリケータバレルを3mmの固定距離だけ圧縮するために要求される力、すなわち「3mmたわむまでの負荷」を測定するために使用される。ペタル及び指つかみ端部を切断し、長さ約3.81〜5.08cm(1.5〜2”)の円筒を作ることによって、アプリケータバレル試料を用意した。次いで、試料を2つの10.16×10.16cm(4×4”)圧縮プレート間に保持した。下位のプレートを基底部で固定し、もう一方のプレートを移動クロスヘッドに取り付けた。上位の圧縮プレートが試料と接触するまで、上位の圧縮プレートを下げた。これをゼロ位置と設定する。試料を、上位のプレートで、約50.8mm(2インチ)/分の速度で、距離にして3mm圧縮し、抵抗力を記録する。
【0019】
3つの比較用タンポンアプリケータを、本発明の2つの実施形態と共に、バレル硬さ試験により試験した。結果を下記の表1に示す。
【表1】

【0020】
使用した3つの比較用製品は、1)キンバリークラーク社(ウィスコンシン州ニーナ)のコーテックス(Kotex(登録商標))セキュリティ(Security(登録商標))超吸収性(Super Plus Absorbency)タンポン、2)プロクター・アンド・ギャンブル社(オハイオ州シンシナティ)のタンパックス(Tampax(登録商標))パール(Pearl)超吸収性タンポン、及び3)プレイテックスプロダクツ社(デラウェア州ドーバー)のプレイテックス(Playtex(登録商標))ジェントルグライド(Gentle Glide(登録商標))超吸収性タンポンである。
【0021】
挿入バレル12は、好ましくは、2つの異なるプラスチック材料、すなわち、比較的可撓性の高分子材料で形成された挿入端部18及びそのペタル26を含む第1のセクション24と、比較的剛性の高分子材料からなる第1のセクション24とを含む。有用な可撓性の高分子材料の代表的、非限定的リストには、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、熱可塑性エラストマー(TPE)、及びこれらの組み合わせが含まれる。有用な剛性の高分子材料の代表的、非限定的リストには、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(ナイロン又はPA)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせが含まれる。
【0022】
好ましくは、可撓性の高分子材料は、比較的剛性の高分子材料より低い曲げ弾性率を有する。これは、快適なペタルを第1のセクションに形成するために有用な可撓性及び中央部分の剛性を提供するために有用な硬さを提供する。
【0023】
剛性の高分子材料は、挿入バレル12の剛性の中央部分22を提供する。好ましくは、挿入バレル12は、最低約15ニュートン、より好ましくは最低約20ニュートン、更により好ましくは最低(at east)約30ニュートン、最も好ましくは最低約40ニュートンの3mmたわむまでの負荷を有する。
【0024】
図2〜4は、本発明のバレルをより詳細に図示する。既に述べたように、バレル12は、挿入端部18を含む第1のセクション24を形成してから、それを第2のセクション28に取り付けることによって形成することができる。第1のセクションと第2のセクション24、28を取り付ける1つの方法は、機械的嵌め合いによる方法である。図の実施形態では、挿入端部18から離間して置かれた穴30が、第1のセクション24の内面の突出部32を係合して、2つの異なるセクション間の機械的嵌め合いをもたらす。また、超音波溶接のような他の方法を使用して2つのセクションを一つに合体することもできる。
【0025】
別の実施形態では、アプリケータバレルを2つの異なる、適合性のある高分子材料の2工程射出成形(又はオーバーモールド)によって作製して、セクションの固定取り付けを提供することができる。このプロセスでは、LDPEのような可撓性材料の第1のショットを成形型の一部分に注入して、ペタル26を含むバレル12の第1のセクション24を形成し、LLDPEのようなより剛性の材料の第2のショットを変更された成形型に注入して、中央部分22及び指つかみ端部20を含む第1のセクション24を形成する。代替プロセスでは、より剛性の材料の第1のショットで中央部分及び指つかみ端部を形成し、可撓性材料の第2のショットをオーバーモールドして挿入端部を形成する。
【0026】
下表2は、構成要素間の良好な接着をもたらす異なる高分子材料の適合性組み合わせを提供する。
【表2】

+=良好な接着 o=芳しくない接着 −=接着なし
1.Designing for production,7.2 Cooling and solidification,Pg 275〜309.Hanser Publishers,Copyright(著作権)2006。
ABS−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
ASA−アクリロニトリル−スチレン−アクリレート
SAN−スチレン−アクリロニトリル
S/B−
PS−ポリスチレン
PMMA−ポリメチルメタクリレート
PC−ポリカーボネート
PSU−ポリスルホン
HDPE−高密度ポリエチレン
LDPE−低密度ポリエチレン
PP−ポリプロピレン
エバ−エチレンビニルアセテート
PA6−ポリアミド6
PA66−ポリアミド66
POM−ポリオキシメチレン
PBT−ポリブチレンテレフタレート
PPE+S/B−
ABS+PC−
PC+PBT−
【0027】
本発明によるアプリケータはまた、バレル12内に入れ子状に嵌るように設計される細長い装置である配備プランジャー14も含む。プランジャー14は、失禁用具16を支えかつ失禁用具16を配備するための先行端部34と、プランジャーが遠くまで押し込まれすぎないようにし、かつ膣内における用具の正しい配置を確保するためのストップ38を有する対向する端部36と、を有する。プランジャー14は、入れ子状に嵌るやり方で挿入バレル12に軸方向に移動されて、挿入端部18から用具16を膣内に配備する。プランジャー14は、任意の好適な材料で作製することができる。例えば、プランジャーは、ポリエチレン(HDPE、LDPE、LLDPEなどが含まれる(ただし限定せず))、ポリプロピレン、及び多様なコポリマーのような従来の熱可塑性材料(ただし限定せず)で成形することができる。重要なのは、座屈せずに失禁用具をバレルから排出するためにプランジャーが十分に強いことである。
【0028】
挿入深さ指標40(図2及び3に図示)は、挿入バレルの長手方向軸(すなわち、挿入の方向)に対して概して垂直に配向された、挿入バレル表面の隆起要素であってよい。これは、挿入が完了したときに触感できるフィードバックをもたらす。挿入深さ指標の高さは、2mm〜20mmの範囲であってよい。挿入深さ指標は、ポリエチレン、ポリプロピレン、多様なコポリマー、シリコーン、並びにエチレンプロピレンジエンモノマーなどのようなエラストマー材料のような、任意の好適な材料で作製することができる。挿入深さ指標は、バレルと一体に成形すること、あるいは別個に形成して、接着剤、摩擦嵌め合いなどのような従来の方法によってアプリケータに取り付けることができる。挿入深さ指標は、用具が膣内の正しい位置に配備されるように位置付けられる。
【0029】
本発明によるアプリケータはまた、配向指標42(同じく、図2〜3に図示)も含むことができる。配向指標42は、失禁用具16が配備されるときに、圧力を付加する用具の部分が尿道−膀胱結合部に圧力を及ぼし、かつあらゆる固定部材が膣の側面にのしかかるようにして失禁用具16を膣内に配置するために有用である場合がある。配向指標42は、アプリケータ10内の用具の配向を明確に印すことができる。指標42は、隆起線、色付き線、点、エンボス加工、又は、配向を示す任意の好適な印し又は形であってよい。配向指標は、従来の指つかみ部、挿入深さ指標、及びバレル12自体のいずれか又は全てにあってよい。アプリケータ内の用具が配向指標と整列していれば、挿入後に身体と整列することになる。配向指標42が挿入深さ指標40の一部であるとき、配向指標42は、挿入深さ指標40の形の一部であってよい。
【0030】
本発明のアプリケータと共に用いるのに好適な尿失禁用具としては、限定はしないが、同時係属中の米国特許出願である米国特許公報第20080009662 A1号、同第20080033230 A1号、同第20080009931 A1号、同第20080009814 A1号、同第20080009663 A1号、同第20080033231 A1号、同第20080009664 A1号、同第20080009666 A1号に教示されている用具が挙げられる。
【0031】
本発明の本質及びその実施方法を更に説明するために実施例を以下に示す。しかし、本発明がこれらの詳細に限定されると見なすべきではない。
【実施例】
【0032】
(実施例1)
図2によるバレルの第2のセクションをポリプロピレン(PP)で成形し、図4による挿入端部及びペタルを含む第1のセクションを低密度ポリエチレン(LDPE)で成形した。図1による配備プランジャーを、1%の改善された(modified)ポリエチレンスリップ剤を伴う線状低密度ポリエチレン(LLDPE)で成形した。次いで、従来の機械的な固定方法を用いて、ペタルをバレルに取り付けた。ツバ及び指つかみ部の構成要素にも単一空洞射出成形型を用いた。指つかみスリーブ及び挿入深さ指標ツバは、両方、アプリケータに摩擦嵌め合いによって取り付けられるように設計した。使用した材料は、C−フレックス(C-flex)という商標名の65ジュロ硬度の熱可塑性エラストマーである。ツバ及び指つかみ部は、両方、BMI(肥満判定の共通の尺度)と関連付けられる女性の大陰唇の深さと関連付けられるバレル上の異なる位置に滑動することができるように、バレルに嵌めた。
【0033】
また、バレル及びペタルの試料を、下表に記す異なる高分子材料を使用して成形した。
【表3】

【0034】
加えて、いくつかの製品を、同時係属中の米国特許出願である米国特許公報第20080009662 A1号、同第20080033230 A1号、同第20080009931 A1号、同第20080009814 A1号、同第20080009663 A1号、同第20080033231 A1号、同第20080009664 A1号、同第20080009666 A1号(これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる)に教示されている、ニチノールで形成された自動拡大式膣内尿失禁用具と共に保管した。
【0035】
促進老化(老化条件:40℃/75% RH)の後、楕円率を測定した。下表4は、異なる高分子材料を用いて作製した挿入バレルの第2のセクションの測定結果を提供する。
【表4】

【0036】
ここに示されるように、選択した材料では、自動拡大式膣内尿失禁用具の内圧による歪みが最低限である。
【0037】
消費者実用試験
23人の女性で実用試験を行い、2構成要素アプリケータ製品のアプリケータの快適度を評価した。試験では、これらの女性にアプリケータ、潤滑剤(KY(登録商標)ジェリー(Jelly)、及び挿入・取り出し説明書一式を提供した。これらの女性は説明書を読んでからアプリケータを挿入し、次いで、体内にタンポン製品を残してアプリケータを取り出した。膣内失禁用具をタンポン製品で置き換えて使用した。次いで、これらの女性は、アプリケータに関するアンケートに記入した(快適さ、エルゴノミクス、ペタルによる圧迫感など)。次いで、彼女らのコメントを評価するために1対1の面談を行った。
【0038】
本試験の結果を下表5に示す。
【表5】

n=23
【0039】
上記データに基づき、挿入に際して2構成要素アプリケータは快適であると判定され、女性らは圧迫感又は不快感を体験しなかった。
【0040】
上記の明細書及び実施形態は、本明細書に開示された発明の完全かつ非限定的な理解を助けるために提示されている。本発明の多数のバリエーション及び実施形態が、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく行われ得るので、本発明は、以下に添付される請求項中に存する。
【0041】
〔実施の態様〕
(1) 自動拡大式膣内用具用アプリケータであって、
a.挿入端部と、対向するつかみ機構端部と、それらの間にある中央部分と、を有するバレルであり、前記自動拡大式膣内用具を実質的に包含するように配列及び構成される、バレルと、
b.前記バレルと入れ子状の関係にあるプランジャーであり、前記プランジャーが前記バレルの前記つかみ機構端部に押し込まれたときに、前記自動拡大式膣内用具を前記バレルの前記挿入端部の外へ排出するように配列及び構成される、プランジャーと、を備え、
複数の可撓性のペタルが前記バレルの前記挿入端部を実質的に閉じており、前記バレルの前記中央部分が最低約15ニュートンの、3mmたわむまでの負荷、を有する、アプリケータ。
(2) 前記複数の可撓性のペタルが、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される可撓性の高分子材料を含む、実施態様1に記載のアプリケータ。
(3) 前記バレルの前記中央部分が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される剛性の高分子材料を含む、実施態様1に記載のアプリケータ。
(4) 前記複数の可撓性のペタルが第1の可撓性材料を含み、前記バレルの前記中央部分が第2の剛性材料を含む、実施態様1に記載のアプリケータ。
(5) 前記複数の可撓性のペタルを含む前記バレルの前記挿入端部が、前記バレルの前記中央部分に機械的に固定される、実施態様4に記載のアプリケータ。
(6) 前記バレルの前記中央部分が、前記複数の可撓性のペタルを含む前記バレルの前記挿入端部上に成形される、実施態様4に記載のアプリケータ。
(7) 自動拡大式膣内尿失禁システムであって、
a.自動拡大式膣内尿失禁用具と、
b.前記自動拡大式膣内尿失禁用具を実質的に包含するアプリケータと、を備え、前記アプリケータが、
i.挿入端部と、対向するつかみ機構端部と、それらの間の中央部分と、を有するバレルであり、複数の可撓性のペタルが前記バレルの前記挿入端部を実質的に閉じ、前記バレルの前記中央部分が最低約15ニュートンの、3mmたわむまでの負荷、を有する、バレルと、
ii.前記バレルと入れ子状の関係にあるプランジャーであり、前記プランジャーが前記バレルの前記つかみ機構端部に押し込まれたときに、前記自動拡大式膣内尿失禁用具を前記バレルの前記挿入端部の外へ排出するように配列及び構成される、プランジャーと、を備える、システム。
(8) 自動拡大式膣内用具用アプリケータのための挿入バレルを作製する方法であって、
a.前記挿入バレルの挿入端部を備える第1のセクションに対応する第1の成形型空洞構成を形成する工程と、
b.第1の可撓性の高分子材料を前記第1の成形型空洞構成内に注入する工程と、
c.第2の比較的剛性の高分子材料を前記第1のセクション上にオーバーモールドすることを可能にするために、第2の成形型空洞構成を形成する工程と、
d.前記第1のセクションから延出する前記挿入バレルの第2のセクションを形成するために、前記第2の比較的剛性の高分子材料を前記第2の成形型空洞構成内に注入する工程であり、前記第2のセクションが前記挿入バレルの中央部分とつかみ機構部分とを備える、工程と、
e.前記第2の成形型空洞構成から前記挿入バレルを放出する工程と、を含む、方法。
(9) 前記可撓性の高分子材料が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様8に記載の方法。
(10) 前記比較的剛性の高分子材料が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様8に記載の方法。
【0042】
(11) 前記可撓性の高分子材料が、前記比較的剛性の高分子材料より低い曲げ弾性率を有する、実施態様8に記載のアプリケータ。
(12) 自動拡大式膣内用具用アプリケータのための挿入バレルを作製する方法であって、
a.前記挿入バレルの中央部分とつかみ機構部分とを備える第1のセクションに対応する第1の成形型空洞構成を形成する工程と、
b.第1の比較的剛性の高分子材料を前記第1の成形型空洞構成内に注入する工程と、
c.第2の可撓性の高分子材料を前記第1のセクション上にオーバーモールドすることを可能にするために、第2の成形型空洞構成を形成する工程と、
d.前記第1のセクションから延出する前記挿入バレルの第2のセクションを形成するために、前記第2の可撓性の高分子材料を前記第2の成形型空洞構成内に注入する工程であり、前記第2のセクションが前記挿入バレルの挿入端部を備える、工程と、
e.前記第2の成形型空洞構成から前記挿入バレルを放出する工程と、を含む、方法。
(13) 前記可撓性の高分子材料が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様12に記載の方法。
(14) 前記比較的剛性の高分子材料が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様12に記載の方法。
(15) 前記可撓性の高分子材料が、前記比較的剛性の高分子材料より低い曲げ弾性率を有する、実施態様12に記載のアプリケータ。
(16) 自動拡大式膣内用具用アプリケータのための挿入バレルを作製する方法であって、
a.前記挿入バレルの挿入端部を備える第1のセクションを形成するために、第1の可撓性の高分子材料を第1の成形型空洞内に注入する工程と、
b.前記挿入バレルの前記第1のセクションを前記第1の成形型から放出する工程と、
c.前記挿入バレルの中央部分とつかみ機構部分とを備える第2のセクションを形成するために、第2の比較的剛性の高分子材料を第2の成形型空洞内に注入する工程と、
d.前記挿入バレルの前記第2のセクションを前記第2の成形型から放出する工程と、
e.前記第2のセクションを前記第1のセクションに取り付けて前記挿入バレルを形成する工程と、を含む、方法。
(17) 前記可撓性の高分子材料が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様16に記載の方法。
(18) 前記比較的剛性の高分子材料が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様16に記載の方法。
(19) 前記可撓性の高分子材料が、前記比較的剛性の高分子材料より低い曲げ弾性率を有する、実施態様16に記載のアプリケータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動拡大式膣内用具用アプリケータであって、
a.挿入端部と、対向するつかみ機構端部と、それらの間にある中央部分と、を有するバレルであり、前記自動拡大式膣内用具を実質的に包含するように配列及び構成される、バレルと、
b.前記バレルと入れ子状の関係にあるプランジャーであり、前記プランジャーが前記バレルの前記つかみ機構端部に押し込まれたときに、前記自動拡大式膣内用具を前記バレルの前記挿入端部の外へ排出するように配列及び構成される、プランジャーと、を備え、
複数の可撓性のペタルが前記バレルの前記挿入端部を実質的に閉じており、前記バレルの前記中央部分が最低約15ニュートンの、3mmたわむまでの負荷、を有する、アプリケータ。
【請求項2】
前記複数の可撓性のペタルが、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される可撓性の高分子材料を含む、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項3】
前記バレルの前記中央部分が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される剛性の高分子材料を含む、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項4】
前記複数の可撓性のペタルが第1の可撓性材料を含み、前記バレルの前記中央部分が第2の剛性材料を含む、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項5】
前記複数の可撓性のペタルを含む前記バレルの前記挿入端部が、前記バレルの前記中央部分に機械的に固定される、請求項4に記載のアプリケータ。
【請求項6】
前記バレルの前記中央部分が、前記複数の可撓性のペタルを含む前記バレルの前記挿入端部上に成形される、請求項4に記載のアプリケータ。
【請求項7】
自動拡大式膣内尿失禁システムであって、
a.自動拡大式膣内尿失禁用具と、
b.前記自動拡大式膣内尿失禁用具を実質的に包含するアプリケータと、を備え、前記アプリケータが、
i.挿入端部と、対向するつかみ機構端部と、それらの間の中央部分と、を有するバレルであり、複数の可撓性のペタルが前記バレルの前記挿入端部を実質的に閉じ、前記バレルの前記中央部分が最低約15ニュートンの、3mmたわむまでの負荷、を有する、バレルと、
ii.前記バレルと入れ子状の関係にあるプランジャーであり、前記プランジャーが前記バレルの前記つかみ機構端部に押し込まれたときに、前記自動拡大式膣内尿失禁用具を前記バレルの前記挿入端部の外へ排出するように配列及び構成される、プランジャーと、を備える、システム。
【請求項8】
自動拡大式膣内用具用アプリケータのための挿入バレルを作製する方法であって、
a.前記挿入バレルの挿入端部を備える第1のセクションに対応する第1の成形型空洞構成を形成する工程と、
b.第1の可撓性の高分子材料を前記第1の成形型空洞構成内に注入する工程と、
c.第2の比較的剛性の高分子材料を前記第1のセクション上にオーバーモールドすることを可能にするために、第2の成形型空洞構成を形成する工程と、
d.前記第1のセクションから延出する前記挿入バレルの第2のセクションを形成するために、前記第2の比較的剛性の高分子材料を前記第2の成形型空洞構成内に注入する工程であり、前記第2のセクションが前記挿入バレルの中央部分とつかみ機構部分とを備える、工程と、
e.前記第2の成形型空洞構成から前記挿入バレルを放出する工程と、を含む、方法。
【請求項9】
前記可撓性の高分子材料が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記比較的剛性の高分子材料が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記可撓性の高分子材料が、前記比較的剛性の高分子材料より低い曲げ弾性率を有する、請求項8に記載のアプリケータ。
【請求項12】
自動拡大式膣内用具用アプリケータのための挿入バレルを作製する方法であって、
a.前記挿入バレルの中央部分とつかみ機構部分とを備える第1のセクションに対応する第1の成形型空洞構成を形成する工程と、
b.第1の比較的剛性の高分子材料を前記第1の成形型空洞構成内に注入する工程と、
c.第2の可撓性の高分子材料を前記第1のセクション上にオーバーモールドすることを可能にするために、第2の成形型空洞構成を形成する工程と、
d.前記第1のセクションから延出する前記挿入バレルの第2のセクションを形成するために、前記第2の可撓性の高分子材料を前記第2の成形型空洞構成内に注入する工程であり、前記第2のセクションが前記挿入バレルの挿入端部を備える、工程と、
e.前記第2の成形型空洞構成から前記挿入バレルを放出する工程と、を含む、方法。
【請求項13】
前記可撓性の高分子材料が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記比較的剛性の高分子材料が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記可撓性の高分子材料が、前記比較的剛性の高分子材料より低い曲げ弾性率を有する、請求項12に記載のアプリケータ。
【請求項16】
自動拡大式膣内用具用アプリケータのための挿入バレルを作製する方法であって、
a.前記挿入バレルの挿入端部を備える第1のセクションを形成するために、第1の可撓性の高分子材料を第1の成形型空洞内に注入する工程と、
b.前記挿入バレルの前記第1のセクションを前記第1の成形型から放出する工程と、
c.前記挿入バレルの中央部分とつかみ機構部分とを備える第2のセクションを形成するために、第2の比較的剛性の高分子材料を第2の成形型空洞内に注入する工程と、
d.前記挿入バレルの前記第2のセクションを前記第2の成形型から放出する工程と、
e.前記第2のセクションを前記第1のセクションに取り付けて前記挿入バレルを形成する工程と、を含む、方法。
【請求項17】
前記可撓性の高分子材料が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記比較的剛性の高分子材料が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記可撓性の高分子材料が、前記比較的剛性の高分子材料より低い曲げ弾性率を有する、請求項16に記載のアプリケータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−92728(P2011−92728A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−243238(P2010−243238)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(506105814)マクニール−ピーピーシー・インコーポレーテツド (69)
【Fターム(参考)】