説明

自動水栓

【課題】構成を簡易にし、流量の切り替えを迅速に行うことができ、快適さを向上させることができる自動水栓を提供する。
【解決手段】給水路16の主給水路16a上にはそれぞれ手等を感知する第1センサ17及び第2センサ18からの信号により切り替わる第1電磁弁21及び第2電磁弁22が設けられるとともに、バイパス流路16bに定流量の絞り弁23が接続されている。すなわち、両電磁弁21、22が直列に接続され、絞り弁23が下流側の第2電磁弁22と並列に接続されている。そして、第2センサ18が手等を感知しなくなったとき、絞り弁23が開弁されて小流量で吐水されるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ感知によって吐水されるようにした自動水栓に関するものであって、快適に使用することができる自動水栓に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動水栓は、使用者の手、食器類等の物体がセンサで感知されたときに自動吐水されるとともに、物体がセンサで感知されなくなったときに自動止水されるように構成されている。このため、無駄な吐水をなくして節水を図ることができる。
【0003】
また、食器類の洗浄に際しては、使用者の手、食器類等の物体が水栓の吐水口に向けて頻繁に出し入れされる。この場合、物体が吐水口に差し出されてからセンサがそれを感知して自動吐水を行うまで、あるいは、物体が吐水口から退いてからセンサがそれを感知して自動止水を行うまでにそれぞれ時間遅れがあって、吐水や止水が応答良く行われないと、使用者が煩雑さや苛立ちを感じ、自動水栓を快適に使用することができないという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するための自動水栓が、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1の自動水栓は、対象物を検知するセンサと、給水路上に設けられて吐水と止水を行う開閉弁と、吐水流量を調整する流量調整弁と、センサからの信号に基づいて流量調整弁を作動制御する制御部とを備えている。そして、使用者の手動入力により開閉弁が開弁され、その状態でセンサが対象物を検知したときには流量調整弁の開度が大きくなって大流量で吐水され、センサが対象物を検知しなくなったときには流量調整弁の開度が小さくなって小流量で吐水され、さらに、使用者の手動入力により開閉弁が閉動作されて止水されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3993415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した特許文献1に記載されている従来構成の自動水栓では、前述のように制御部の制御により、センサが対象物を検知して流量調整弁が所定開度に開いて大流量で吐水され、センサが対象物を非検知状態になると流量調整弁が絞られて小流量で吐水される。すなわち、この特許文献1においては、検知対象がセンサから外れても小流量の吐水が継続され、このため、大流量への移行が応答性良く行なわれるとしている。しかし、特許文献1においては、1つの流量調整弁の開度を制御部により制御して、大流量の吐水と小流量の吐水を得るように構成されている。このため、センサが検知動作してから大流量で吐水されるまでに開度調整のための時間を要するとともに、センサが検知しなくなってから小流量に変更されて吐水されるまでの間にも開度調整のための時間を要する。このように、依然として使用者にとって時間遅れによる不快さに感じることは解消されず、快適さに欠けるものであった。また、制御部によって弁の開度を調節するためには、その制御部の記憶領域に弁の開度調節のためのプログラムを記憶させたり、プログラムを用いない場合は、複雑な電気回路が必要になったりし、このため、制御部として構成が複雑になることを回避できなかった。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、構成を簡易にし、流量の切り替えを迅速に行うことができ、快適さを向上させることができる自動水栓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明の自動水栓は、給水路上には第1センサ及び第2センサからの信号により開閉される第1,第2電磁弁を直列接続するとともに、第2電磁弁と並列をなすように定流量の絞り弁を接続したことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記第1,第2電磁弁の上流側に手動によって流量を調節可能にした流量調節弁を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記給水路を主給水路とその主給水路に対して並列に接続されたバイパス水路とにより構成し、前記主給水路に第1,第2電磁弁が直列に接続されるとともに、前記バイパス水路を第2電磁弁を迂回するように構成し、そのバイパス水路に前記絞り弁が接続されたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記第1センサと第1電磁弁とよりなるユニットは動作保持型であって、第2センサと第2電磁弁とよりなるユニットは切替型であることを特徴とする。ここで、動作保持型とは、センサの1回目のオンで電磁弁が開弁され、2回目にオンされるまで電磁弁の開弁状態が維持され、その2回目のオンで電磁弁は閉弁状態とされるものを指す。切替型とは、センサがオンしている時にのみ電磁弁が開弁され、オフになると電磁弁は閉弁されるものを指す。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記第1センサが非感知状態から感知状態に切り替わったとき、第2電磁弁が一定時間開放されるように構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、給水路を並列接続された第1給水路と第2給水路とにより構成し、前記第1給水路には、第1センサによって開閉される第1電磁弁を、第2給水路には、第2センサによって開閉される第2電磁弁をそれぞれ接続するとともに、前記第2給水路には、定流量の絞り弁を第2電磁弁と直列に接続したことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、前記第1センサと第1電磁弁とよりなるユニット及び第2センサと第2電磁弁よりなるユニットは動作保持型であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
本発明の自動水栓では、センサの感知により電磁弁が開弁されて、大流量で吐水されたり、別の電磁弁のみが閉弁されて、絞り弁により小流量で吐水されたりすることが可能になる。以上のように電磁弁の開閉のみで大流量の吐水と小流量の吐水とに速やかに切り替えられる。
【0014】
従って、本発明の自動水栓によれば、制御構成による弁開度調整が不要となって構成を簡素化できるとともに、大流量吐水と小流量吐水との間の切り替えを迅速に行うことができ、快適さを向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a)は本発明の第1、第2実施形態の自動水栓を示す概略正面図、(b)はその自動水栓を示す概略側面図。
【図2】第1、第2実施形態の自動水栓の弁機構を示す模式図。
【図3】(a)は本発明の第3実施形態の自動水栓を示す概略正面図、(b)はその自動水栓を示す概略側面図。
【図4】第3実施形態の自動水栓の弁機構を示す模式図。
【図5】変更例を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態を、図1及び図2に基づいて詳細に説明する。
図1(a)及び(b)に示すように、キッチンの流し台等の設置部11には自動水栓10が設置され、その本体10a上部には円弧状の吐水管12が接続され、該吐水管12の先端部が吐水口12aになっている。本体10aの側部にはシングルレバー13が配置され、このシングルレバー13を手動で操作することにより、図2に示す流量調節弁20が調節動作される。そして、流量調節弁20が開弁されると、給湯管14及び給水管15からの水または湯が流量調節弁20によって設定された流量及び温度の湯水となって給水路16に流れ、その給水路16から吐水管12を経て吐水口12aから吐出される状態となる。なお、本明細書において、湯水とは、水、湯及び水と湯との混合水を意味する。
【0017】
前記吐水管12の先端側の上部位置には斜め上方を向く非接触感知タイプの第1センサ17が設けられ、水栓使用者が第1センサ17の前方に手や食器等の物体をかざすことによりオンするように構成されている。吐水管12の先端側の下部位置には下方を向く同じく非接触感知タイプの第2センサ18が設けられ、その下方に存在する手、食器類等の物体を感知するように構成されている。なお、第1センサ17及び第2センサ18としては、例えば近赤外線拡散反射方式のセンサが用いられ、それぞれ物体が設定距離内に位置したときにそれらを感知する。前記設置部11の下部において給水路16には、前記両センサ17、18により動作される弁機構19が設けられている。
【0018】
次に、前記給水路16,第1センサ17,第2センサ18及び弁機構19等の詳細について説明する。
図2に示すように、前記給水路16は、主給水路16aと、その主給水路16aに対して並列接続されたバイパス流路16bとによって構成されている。主給水路16a上において、流量調節弁20の下流側には第1センサ17からの信号により開閉する第1電磁弁21が接続されている。該第1電磁弁21の下流側の主給水路16aには、第2センサ18により開閉する第2電磁弁22が前記第1電磁弁21と直列に接続されている。そして、前記第1センサ17と第1電磁弁21との第1ユニット31は動作保持型であって、第1センサ17の1回目のオンで第1電磁弁21が開弁され、2回目にオンされるまで第1電磁弁21の開弁状態が維持され、その2回目のオンで第1電磁弁21は閉弁状態とされる。第2センサ18と第2電磁弁22との第2ユニット32は動作保持機能を備えない切替型であって、第2センサ18がオンしている時にのみ第2電磁弁22が開弁され、オフになると第2電磁弁22は閉弁される。
【0019】
前記バイパス流路16bは前記第2電磁弁22を迂回するとともに、そのバイパス流路16bには、常開型の定流量弁で構成されて、バイパス流路16b内の湯水の流量を規定の小流量に設定するための絞り弁23が接続されている。
【0020】
次に、以上のように構成された第1実施形態の自動水栓10について作用を説明する。
食器洗浄等の作業が行われず、第1センサ17及び第2センサ18がそれぞれオフ状態にあるときには、第1電磁弁21及び第2電磁弁22は閉弁されている。その状態で、食器類の洗浄等のために水栓使用者が第1センサ17の前方に手等をかざすと該第1センサ17がそれを感知してオンされ、第1電磁弁21が開弁され、その状態が継続される。この状態においては、第2電磁弁22が閉弁されるとともに、第1電磁弁21が開弁されているため、流量調節弁20の開弁により、その流量調節弁20によって設定された温度の湯水は絞り弁23を通って小流量で吐水口12aから吐出される。従って、突然に大流量吐水が行われることはなく、節水が可能となる。この状態で、食器や手を第2センサ18の下にもっていくと、同第2センサ18がそれを感知してオンされ、第2電磁弁22が開弁される。従って、主給水路16aが開放され、流量調節弁20で設定された温度及び流量の湯水が主給水路16a及びバイパス流路16bの双方を通って吐水口12aから大流量で吐出され、食器類を能率良く洗浄することができる。ここで、シングルレバー13による流量調節弁20の開閉,開度調節及び湯水混合割合の設定は、第1,第2センサ17,18の感知動作の前後いずれでも構わない。
【0021】
引き続いて、例えば洗浄された食器を水切りかごに入れるためにその食器を横へ移動させると、第2センサ18が非感知状態になることから、第2電磁弁22が閉じられ、このため、主給水路16aは閉鎖されるが、バイパス流路16bの絞り弁23を通して小流量の湯水が吐出される。このため、食器類を洗浄しない間における湯水の吐出量を小流量に抑えて、節水を図ることができる。
【0022】
次いで、例えば、別の食器を洗浄するために食器や手を吐水口12aの下方に位置させると、第2センサ18の感知によって、第2電磁弁22が再度開弁される。従って、湯水の吐出が小流量から大流量に切り替わり、別の食器を十分な水量にて洗浄することができる。食器洗浄等が終了し、水栓使用者が第1センサ17の前方に手等をかざすとともに、第2センサ18の下方から手や食器等を後退させると、センサ17,18が切り替って、第1電磁弁21及び第2電磁弁22が閉弁し、流量調節弁20が開放状態にあったとしても、湯水の吐出が停止される。
【0023】
以上のように、大流量の吐水・止水及び小流量への切り替えやその逆順の切り替え等が第1電磁弁21、第2電磁弁22の開閉のみによって瞬時に行われるとともに、吐水口12aの下方に食器等がないときには、小流量の吐水しか行なわれず、無駄な湯水の吐出が抑えられる。
【0024】
従って、この第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1実施形態の自動水栓10では、前記第1電磁弁21、第2電磁弁22の開閉のみで大流量の吐水・止水と小流量の吐水・止水とが速やかに行われる。
【0025】
従って、第1実施形態の自動水栓10によれば、弁開度を調整するような動作や、そのための制御構成は不要であるため、構成を簡易にできるとともに、大流量と小流量との間の切り替えを迅速かつ円滑に行うことができ、快適さを向上させることができるという効果を発揮することができる。
(2)前記第1センサ17が感知状態にあっても、第2センサ18が非感知状態のとき、絞り弁23を接続したバイパス流路16bのみが開放され、小流量で吐水される。このため、食器類等の洗浄を行わないとき等における節水が可能となる。
(3)既存の自動水栓の弁機構に対し、第2電磁弁22及び絞り弁23を追加して第1実施形態の自動水栓10を簡単に構成することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態以降の実施形態及び変更例では、前記第1実施形態と異なる部分を中心にして説明する。
【0026】
第2実施形態の自動水栓10においては、図2に2点鎖線で示すように、第2センサ18にタイマ18aが付設されている。このタイマ18aは第1センサ17が非感知状態から感知状態(オン状態)に切り替わって、第1電磁弁21が開弁されたとき、一定時間(例えば10秒間)第2ユニット32を感知状態(オン状態)に保持して、その間、第2電磁弁22を開弁させるものである。従って、第1センサ17が最初に手等を感知した後の例えば10秒間は第1電磁弁21、第2電磁弁22の双方の開弁により設定大流量の湯水が吐水口12aから吐出される状態となる。
【0027】
すなわち、食器類の洗浄を行うために水栓使用者が第1センサ17の前方に手等をかざすと該第1センサ17がそれを感知し、第1電磁弁21が開弁されるとともに、それと同時に一定時間に亘って第2電磁弁22が開弁され、設定大流量の吐水が行われる状態となる。従って、この状態でシングルレバー13を操作することにより、流量調節弁20を動作させて湯水の温度及び大流量吐出状態の流量を調節できる。一定時間経過後であって、第2センサ18がオフ状態にあるときは第2電磁弁22が閉弁される。その後は、第1実施形態の構成と同様な作用を得ることができる。
【0028】
従って、この第2実施形態の自動水栓10によれば、以下の効果がある。
(4)この第2実施形態においては、洗浄等の水使用に先立って湯水の温度及び大流量吐出時の流量を簡単に調節できる。
(第3実施形態)
次に、この発明を具体化した第3実施形態について説明する。
【0029】
図3に示すように、この実施形態においては、前記第1実施形態の自動水栓10における第1センサ17及び第2センサ18に代えて、吐水管12の先端部の両側面に手等を非接触で感知する第1センサ25及び第2センサ26を設けている。さらに、図4に示すように、流量調節弁20と吐水管12との間の給水路16が第1水路16Aと第2水路16Bとの並列回路によって構成されている。
【0030】
第1水路16A及び第2水路16Bにはそれぞれ第1電磁弁41及び第2電磁弁42が接続されるとともに、第2電磁弁42の下流側において第2水路16Bには常開型の定流量弁で構成され、小流量に設定するための絞り弁23が接続されている。前記第1センサ25と第1電磁弁41とよりなる第1ユニット51及び第2センサ26と第2電磁弁42とよりなる第2ユニット52は、前記第1実施形態における第1ユニット31と同様に動作保持型である。
【0031】
そして、第1センサ25が手等を1回目に感知すると第1電磁弁41が開弁されて流量調節弁20で設定された大流量の湯水が吐出され、2回目に感知すると止水される。また、第2センサ26が手等を1回目に感知すると第2電磁弁42が開弁されて絞り弁23で設定された小流量の湯水が吐出され、2回目に感知すると止水される。
【0032】
さらに、これらの第1ユニット51及び第2ユニット52は交互動作式であって、一方のセンサ25、26の感知に伴う一方の電磁弁41、42の開状態で他方のセンサ25、26が感知状態になると開状態の電磁弁41、42が閉に切り替わるとともに、感知状態になったセンサ25、26に対応する電磁弁41、42が開状態になる。従って、大流量又は小流量吐出状態で、動作状態のユニット51,52の反対側のセンサ25、26に手等を近づければ、吐出される流量を切り替えることができる。
【0033】
従って、水を溜めたり、食器の汚れを落としたりするために大流量の湯水が必要な場合には、第1センサ25に手や物を近づけることにより、ただちに大流量の湯水を得ることができる。この状態で、作業を一時中断する場合や、小流量の湯水が必要な場合には、第2センサ26に手等を近づければ、小流量の湯水を得ることができる。そして、大流量の吐水を再開したい場合は、再度第1センサ25に手等を近づければよい。大流量の湯水や小流量の湯水を止めたい場合は、吐水側のユニット51,52のセンサ25,26に手等を近づければよい。また、止水状態において小流量吐水が必要な場合は、第2センサ26に手等を近づければよい。以上の場合、大流量の吐水や小流量の吐水、あるいは止水が第1,第2電磁弁41、42の開閉のみによって迅速に実行される。
【0034】
従って、この第3実施形態においても、前記第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
(変更例)
なお、前記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0035】
・ 図5に示すように、前記第1実施形態における第1ユニット31及び第2ユニット32を入れ替え、第1電磁弁21が第2電磁弁22の下流側に位置するように構成するとともに、絞り弁23を第1実施形態と同様に第2電磁弁22と並列に接続すること。このように構成した場合、第1実施形態と同様に、第1電磁弁21のみが開弁されているときに、湯水が絞り弁23を通って小流量で吐出され、両電磁弁21,22が開弁されているときには、大流量で吐出される。
【0036】
・ 前記絞り弁23による設定小流量を調節できるように構成してもよい。
・ 第2実施形態のタイマ18aの動作時間を調節できるようにしてもよい。
・ 本発明の自動水栓10を、洗面台等における水栓として使用することも可能である。
【0037】
・ 流量調節弁20を有しない水栓に本発明を具体化してもよい。従って、吐水及び止水は、第1,第2電磁弁21,22の開閉のみで行なわれる。
・ 第1,第2センサに代えて、2つのフットスイッチ等のスイッチを設けてもよい。従って、本発明におけるセンサはスイッチを含むものとする。
【符号の説明】
【0038】
10…自動水栓、16…給水路、16a…主給水路、16b…バイパス流路、16A…第1水路、16B…第2水路、17,25…第1センサ、18,26…第2センサ、20…流量調節弁、21…第1電磁弁、22…第2電磁弁、23…絞り弁、41…第1電磁弁、42…第2電磁弁、31,51…第1ユニット、32,52…第2ユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水路上には第1センサ及び第2センサからの信号により開閉される第1,第2電磁弁を直列接続するとともに、第2電磁弁と並列をなすように定流量の絞り弁を接続したことを特徴とする自動水栓。
【請求項2】
前記第1,第2電磁弁の上流側に手動によって流量を調節可能にした流量調節弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動水栓。
【請求項3】
前記給水路を主給水路とその主給水路に対して並列に接続されたバイパス水路とにより構成し、前記主給水路に第1,第2電磁弁が直列に接続されるとともに、前記バイパス水路を第2電磁弁を迂回するように構成し、そのバイパス水路に前記絞り弁が接続されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動水栓。
【請求項4】
前記第1センサと第1電磁弁とよりなるユニットは動作保持型であって、第2センサと第2電磁弁とよりなるユニットは切替型であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の自動水栓。
【請求項5】
前記第1センサが非感知状態から感知状態に切り替わったとき、第2電磁弁が一定時間開放されるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の自動水栓。
【請求項6】
給水路を並列接続された第1給水路と第2給水路とにより構成し、前記第1給水路には、第1センサによって開閉される第1電磁弁を、第2給水路には、第2センサによって開閉される第2電磁弁をそれぞれ接続するとともに、前記第2給水路には、定流量の絞り弁を第2電磁弁と直列に接続したことを特徴とする自動水栓。
【請求項7】
前記第1センサと第1電磁弁とよりなるユニット及び第2センサと第2電磁弁よりなるユニットは動作保持型であることを特徴とする請求項6に記載の自動水栓。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−113052(P2013−113052A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262403(P2011−262403)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000242378)株式会社ケーブイケー (130)
【Fターム(参考)】