説明

自動溶接方法

【課題】 多層盛溶接継ぎ手を分割して積層溶接し溶接変形の無い溶接構造物を施工できる自動溶接方法を提供する。
【解決手段】 同積層数とする複数の溶接継手を有し、溶接継手同志の継手構成部材の変形を防止する積層を予め分割し、この分割された積層を設定されたプログラムに従って順次積層溶接する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層盛溶接継手を分割して積層溶接する自動溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すように、BOX柱等の柱状ワーク100での直方体とした柱本体101…104間にフランジ105…107を仮付けし、このフランジ105…107の両側に形成される6個所の同じ積層とした多層盛溶接継手(溶接線)L1…L6を順次初層周溶接して溶接欠陥があれば補修し、その後、溶接線L1を溶接スラグ取りが必要な積層まで多層盛周溶接後、続いて溶接スラグ取りが必要な積層まで多層盛周溶接を順次行って溶接線L1の多層盛周溶接終了後、続く溶接線L2、L3、L4、L5、L6を順次同様に多層盛周溶接を行う溶接ロボットによる多層盛自動溶接方法が知られている(特開2000−79471号公報)。
【0003】この従来の多層盛自動溶接方法によれば、欠陥が皆無の初層溶接部に続き以降の多層盛周溶接を実施するので、初層溶接部の欠陥に起因した多層盛周溶接での溶接停止の発生頻度を低減できるとともに、多層盛周溶接ではスラグ巻き込み等による溶接欠陥の発生が低減でき、溶接作業効率を大幅に向上できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来の多層盛自動溶接方法では、全溶接線L1…L6の初層周溶接後、各溶接線L1…L6毎に多層盛周溶接を終了していくことから、例えば、溶接線L1の多層盛周溶接による溶接歪みによってフランジ105の溶接線L1側への変形が隣りの溶接線L2を多層盛周溶接後に戻ることが無く、全ての溶接線L1…L6の多層盛周溶接後に、各フランジ105…107が溶接歪みによって変形し、品質検査の一種である寸法検査で不合格となるとの問題があった。
【0005】また、従来の多層盛自動溶接方法では、各溶接線L1…L6毎に多層盛周溶接を終了していくことから、最近、施工された工場認定制度に合致した溶接パス間制御されたBOX柱等を溶接施工し、溶接品質を実現しようとしたときに、極めて大きな問題となる。
【0006】そこで、本発明の請求項1は、溶接変形の無い溶接構造物を施工できる自動溶接方法を提供することを目的としている。
【0007】また、本発明の請求項2は、溶接変形を防止して高い品質の溶接構造物を施工できる自動溶接方法を提供することを目的としている。
【0008】そして、本発明の請求項3は、溶接変形を防止して溶接部に欠陥の無い溶接構造物を施工できる自動溶接方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する、請求項1の発明は、同積層数とする複数の溶接継手を有し、溶接継手同志の継手構成部材の変形を防止する積層を予め分割し、この分割された積層を順次積層溶接することを特徴としている。
【0010】また、請求項2の発明は、前記積層溶接は、前記複数の溶接継手の各積層毎に順次溶接を行うことを特徴としている。
【0011】そして、請求項3の発明は、前記積層溶接の間に溶接スラグの除去処理することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。本発明の実施の形態に係る自動溶接方法を実施する自動溶接装置は、図1に示すように、溶接ロボット装置10と、この溶接ロボット装置10のロボット制御装置20とからなっている。
【0013】溶接ロボット装置10は、例えば、6軸の垂直多関節型のもので、図示省略の各アーム(以下、各アームと略する。)を揺動等させる図示省略の直流モータと位置検出器が設けられているとともに、図示省略の手首部先端に図示省略の溶接トーチ(以下、溶接トーチと略する。)が設けられている。また、溶接ロボット10は、ロボット制御装置20の後述するロボット本体制御装置30の図示省略のロボット本体制御装置からの位置制御信号を受けて各アームが動作され、図示省略の溶接トーチ先端(以下、トーチ先端と略する。)を教示プログラムデータに基づいて再生動作するようになっている。
【0014】溶接ロボット装置10の再生動作する対象溶接部材(以下、ワークと略する。)は、例えば図8に示す従来の技術と同様な柱状ワーク100で、このワークの各溶接線は同じ積層とした多層盛周溶接継手L1…L6である。なお、ワーク内に積層数の異なる多層盛周溶接継手群があっても、それらの多層盛周溶接継手群を周溶接して両者の継手構成部材に対して何等溶接変形を及ぼさないのであれば、積層数の異なる多層盛周溶接継手群があるワークでも構わない。また、ワークは、少なくとも同じ積層の多層盛溶接継手があり、この多層盛溶接継手が周溶接継手でなくても良い。
【0015】また、溶接ロボット装置10には、ワークの各溶接継手を動作範囲に納め、かつ適正な溶接姿勢に位置決め、もしくは周溶接同期するポジショナや自身の動作範囲を拡大する移動・上下装置も含めても良い。
【0016】また、溶接ロボット装置10には図示省略のスラグ除去ヘッド装置が付帯され、この図示省略のスラグ除去ヘッド装置には先端部を金属製の図示省略のチツパ(以下、チッパと略する。)とした図示省略のスラグ除去ヘッド(以下、スラグヘッドと略する。)が溶接トーチと甲間可能にも設けられている。このスラグヘッドを溶接トーチと交換した際には、チッパ先端がトーチ先端と略一致するようになっている。そして、スラグ除去処理の場合には、溶接トーチがスラグヘッドに代えて後述する記憶装置40の教示プログラム記憶部62に記憶された分割積層教示プログラム内のスラグ除去処理が実行されるようになっている。なお、対象ワークの大きさ等によっては図示省略のスラグ除去ヘッド装置を付帯せず、人力でスラグ除去処理する形態でも良い。
【0017】ロボット制御装置20は、ロボット本体制御装置30と、教示装置40からなっている。
【0018】ロボット本体制御装置30は、図示省略のロボット本体演算処理装置と、ロボット本体記憶装置と、ロボット本体を位置制御するロボット本体制御装置と、図示省略のロボット本体入力装置などで構成されている。
【0019】ロボット本体制御装置30は、ロボット本体入力装置である図示省略の教示ペンダントから指令により図示省略のロボット本体制御装置(以下、ロボット本体制御装置と略する。)を介して溶接ロボット装置10の各アームを各軸動作するようになっている。また、ロボット本体制御装置30は、後述する教示装置40のオフライン演算処理部51からの実行指令に基づいて多層盛周溶接の教示プログラムや分割多層盛周溶接教示プログラム等の各教示プログラムデータによりロボット本体制御装置を介して溶接ロボット装置10の各アームを再生動作するようになっている。また、ロボット本体制御装置30は、後述するオフライン演算処理部51からの実行指令に基づいて各教示プログラムデータによりにより図示省略のスラグ除去ヘッド装置や図示省略の溶接電源(以下、溶接電源と略する。)等の動作を演算処理するようになっている。また、ロボット本体制御装置30は、各教示プログラムの終了信号等を後述するオフライン演算処理部51へ送信するようになっており、例えば、分割多層盛周溶接教示プログラムの図4に示す継手の各実行毎に終了信号を送信するようになっている。
【0020】教示装置40は、別途コンピュータ等の例えばパソコンを利用したオフライン教示装置で、オフライン演算処理装置50と、オフライン記憶装置60と、オフライン表示装置のCRT70と、オフライン入力装置80からからなっている。
【0021】オフライン演算処理装置50は、オフライン演算処理部51と、教示プログラム作成演算部52等からなっている。
【0022】オフライン演算処理部51は、オフライン記憶装置60の後述する教示プログラム記憶部62に記憶された多層盛周溶接の教示プログラムや分割多層盛周溶接教示プログラム等の再生に際し、各教示プログラムデータをロボット本体制御装置30の座標変換演算するようになっている。また、オフライン演算処理部51は、座標変換の各教示プログラムデータをロボット本体制御装置30に送信演算するようになっている。また、オフライン演算処理部51は、例えば、ロボット本体制御装置30からの図4に示す実行値Pの第1実行終了信号を受け、第2実行を開始する開始信号をロボット本体制御装置30へ送信することを順次行うようになっている。
【0023】教示プログラム作成演算部52は、図2(a)示すCRT70の表示画面Gに表示されるワーク教示図WFの入力設定値、すなわち、柱本体101…104の幅寸法W、各柱本体101…104の長さ寸法A…D、各フランジ(継手構成部材)105…107の板厚t1…t3、および柱本体101…104のコーナー半径Ra…Rd寸法から基本教示プログラムを作成・演算するようになっている。また、教示プログラム作成演算部52は、基本教示プログラムを元に、図2(b)に示すCRT70の表示画面Gに表示される多層盛周溶接条件設定図Sの各層の入力設定値、すなわち、積層数設定枠S1の積層数と、溶接条件設定枠S2の各積層毎の溶接電流・電圧・速度と、ウィービング条件設定枠S3の各積層毎のウィービング幅・回数・両端停止時間と、シフト量設定枠S4の各積層毎のシフト量とから演算して多層盛周溶接の教示プログラムを作成・演算するようになっている。
【0024】また、教示プログラム作成演算部52は、多層盛周溶接の教示プログラムを元に、図3に示すCRT70の表示画面Gに表示される多層盛周溶接条件設定図PFの各層の入力設定値、すなわち、分割設定枠S5の実行値P(第1実行…第5実行スラグ、処理)と、実行内容設定枠S6の各実行値での積層数Nとから分割多層盛周溶接教示プログラムを作成・演算するようになっている。
【0025】そして、教示プログラム作成演算部52は、作成・演算した多層盛周溶接の教示プログラムや分割多層盛周溶接教示プログラムを後述するオフライン記憶装置60の教示プログラム記憶部62に記憶させるとともに、多層盛周溶接条件設定図Sの各層の入力設定値を後述するオフライン記憶装置60の溶接条件記憶部63に記憶させるようになっている。また、教示プログラム作成演算部52は、後述するオフライン記憶装置60の教示プログラム記憶部62に記憶された分割多層盛周溶接教示プログラムデータを元に、図4に示すワーク模式図WMと分割多層盛周溶接実行表示枠PGとを表示させるようになつている。なお、図4に示す符号Jは多層盛周溶接継手(L1…L6)の溶接順序を示すものである。
【0026】これら分割積層パターンと積層間のスラグ処理との入力設定は、図8に示すワークに対して後述するオフライン記憶装置60の教示プログラム記憶部62に記憶された分割多層盛周溶接教示プログラム等によって多層盛周溶接を実行し、各ワークに対しての分割数、各分割数での積層数とスラグ処理とを予め求めた結果としている。
【0027】オフライン記憶装置60は、作画データ記憶部61と、教示プログラム記憶部62と、溶接条件記憶部63と、各種演算等の一時記憶部64等からなっている。
【0028】作画データ記憶部61は、例えば、図2(a)示すCRT70の表示仮面Gに表示されるワーク教示図WF(各入力寸法表示図)のワーク作画情報と、ワーク教示図WFの図示省略の各寸法設定枠とを記憶している。また、作画データ記憶部61は、図2(b)に示すCRT70の表示画面Gに表示される多層盛溶接条件設定図Sの積層数設定枠S1、溶接条件設定枠S2、ウィービング条件設定枠S3、シフト量設定枠S4とを記憶している。また、作画データ記憶部61は、図3に示すCRT70の表示画面Gに表示される分割設定枠S5と実行内容設定枠S6とを記憶している。また、作画データ記憶部61は、図3に示すCRT70の表示画面Gに表示される分割多層盛周溶接設定図PFの分割設定枠S5と実行内容設定枠S6とを記憶している。また、作画データ記憶部61は、図4に示すCRT70の表示画面Gに表示されるワーク模式図WMと、分割多層盛周溶接実行表示枠PGとを記憶している。また、作画データ記憶部61は、溶接ロボット装置10の各軸情報をオフライン教示装置40の座標軸値として記憶している。なお、この作画データ記憶部61は、上述のワーク作画情報を図示省略のCADシステムから収録して記憶するようにしても良い。
【0029】教示プログラム記憶部62は、教示プログラム作成演算部52で演算された基本教示プログラムや多層盛周溶接の教示プログラムや分割多層盛周溶接教示プログラム等の各教示プログラムを記憶している。
【0030】溶接条件記憶部63は、図2(b)に示すCRT70に表示される多層盛溶接条件設定図の各層の入力設定値、すなわち、溶接電流・電圧・速度、ウィービング幅・回数・両端停止時間、およびシフト量とを記憶するようになっている。なお、図2(b)に示す入力設定値でのウィービング条件で幅、回数が「0」設定の場合、ウィービング溶接でなくストレート溶接であり、シフト量の左右が「0」の場合、教示プログラムの溶接線L1…L6の軌跡と一致し、「+4」が軌跡に対して左側に4mmずらした軌跡となる。同様に、「−4」が軌跡に対して右側に4mmずらした軌跡となる。
【0031】一時記憶部64は、オフライン演算処理装置50のオフライン演算処理部51や教示プログラム作成演算部52等が演算した演算データを一時的に記憶するようになっている。
【0032】表示装置のCRT70は、入力装置80の指令により、例えば図2(a)示すワーク教示図WFやこのワーク教示図WFの図示省略の各寸法設定枠や図2(b)に示す多層盛溶接条件設定図Sや図3に示すCRT70の表示画面Gに表示される分割多層盛周溶接設定図PF教示作業に必要な教示図を表示するようになっている。また、表示装置のCRT70は、図4に示すCRT70の表示画面Gに表示されるワーク模式図WMと、分割多層盛周溶接実行表示枠PG等のオペレータが再生動作内容を認識できるものを表示するようになっている。
【0033】入力装置80は、キーボードやマウス等で、基本教示プログラムを作成するための図2(a)示すワーク教示図WFの各寸法を入力設定するとともに、多層盛周溶接の教示プログラムを作成するための図2(b)に示す多層盛溶接条件設定図Sの積層数とそれら積層数での各溶接条件を入力設定するようになっている。また、入力装置80は、分割多層盛周溶接教示プログラム等を作成するための図3に示す分割多層盛周溶接設定図PFの実行値と各実行値での積層数Nとを入力設定するようになっている。
【0034】次に、このような構成の自動溶接装置による自動溶接を説明する。
【0035】自動溶接装置による自動溶接するには、図5R>5に示すように、オペレータにより図8に示すワークを図示省略のポジショナの所定位置にセットされ(S2)、そのワーク用に教示した分割多層盛周溶接教示プログラム等をオペレータがキーボードで設定する(S3)。すると、CRT70の表示画面Gに図4に示すワーク模式図WMと、分割多層盛周溶接実行表示枠PGとが表示され、再生動作内容を認識したオペレータが溶接開始指令を入力する(S4)。
【0036】すると、第1実行の図6に示す初層周(ウィービング)溶接が実行され(S5)、多層盛周溶接継手L1からL6へと順次初層溶接されるとともに、この第1実行の初層周溶接の完了信号を受け、続けて、次の第2実行へと進んでいく。
【0037】そして、上述と同様に第2実行の図6に示す2、3層周(ウィービング)溶接が実行され、例えば、多層盛周溶接継手L1の周溶接によって、フランジ105が多層盛周溶接継手L1側に傾くけれど、続く多層盛周溶接継手L2の周溶接によって今度は多層盛周溶接継手L2側に引張られてフランジ105の変形を無くすことができる。その他のフランジ106、107も同様となる。
【0038】この2層周(ウィービング)溶接に続いて第3実行の図6に示す4,5周(ウィービング)溶接が終了すると(S6)、第4実行のスラグ処理となり、溶接トーチに代えてスラグヘッドにより多層盛周溶接継手L1…L6の5層周(ウィービング)溶接で累積した溶接スラグを順次除去し(S7)、第5実行の図6に示す6層周(ウィービング)溶接での溶接スラグ巻き込みによる溶接欠陥の発生を防止できる。
【0039】続いて、第5実行の図6に示す6層(ウィービング)溶接と7、8層(ストレート)溶接を多層盛周溶接継手L1…L6へと順次周溶接され(S8)、8層周(ストレート)溶接が終了し、このワークの溶接実行が終了する(S9)。なお、この各層の溶接では、それまでの各層の溶接ビードがフランジ105、106,107を変形防止の土台となって、フランジ105、106,107への変形の影響が余りない。また、多層盛周溶接の各実行に際し、多層盛周溶接継手L6の周溶接終了して多層盛周溶接継手L1を周溶接時には継手構成部材からの放熱により所定溶接パス間温度より低くなっており、高い品質のワークを施工できる。
【0040】上述の実施の形態では、図4に示す溶接順序Jで多層盛周溶接継手L1…L6を溶接したが、その溶接順序を多層盛周溶接継手L1とL2とを図7に示す実行値Pの第1((1)、(2))、2((3)〜(4))、3((7)〜(10))実行後、同様に多層盛周溶接継手L3とL4とを実行値Pの第1、2、3実行し、最後に多層盛周溶接継手L5とL6とを完了後に、実行値Pの第5実行を溶接順序とする形態でも良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発明は、同積層数とする複数の溶接継手を有し、溶接継手同志の継手構成部材の変形を防止する積層を予め分割し、この分割された積層を順次積層溶接するので、溶接変形の無い溶接構造物を施工できる。
【0042】また、請求項2の発明は、前記積層溶接は、前記複数の溶接継手の各積層毎に順次溶接を行うので、溶接変形を防止して高い品質の溶接構造物を施工できる。
【0043】そして、請求項3の発明は、前記積層溶接の間に溶接スラグの除去処理するので、溶接変形を防止して溶接部に欠陥の無い溶接構造物を施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施の形態での自動溶接装置の制御ブロック図である。
【図2】同じく、実施の形態での多層盛溶接条件設定図で、(a)はワーク教示図、(b)は多層盛溶接条件設定図である。
【図3】同じく、実施の形態での分割多層盛周溶接設定図である。
【図4】同じく、実施の形態でのワーク模式図と分割多層盛周溶接実行表示枠図である。
【図5】同じく、実施の形態での自動溶接装置が分割多層盛周溶接を実行するフローチャート図である。
【図6】同じく、実施の形態での自動溶接装置が分割多層盛周溶接を実行する溶接積層模式図である。
【図7】他の実施の形態での自動溶接装置が分割多層盛周溶接を実行する溶接積層模式図である。
【図8】従来ならびに本発明に係わる実施の形態でのワーク図である。
【符号の説明】
10 溶接ロボット装置10
30 ロボット本体制御装置
40 教示装置
50 オフライン演算処理装置
60 オフライン記憶装置
70 CRT
80 オフライン入力装置
105 フランジ(継手構成部材)
106 フランジ(継手構成部材)
107 フランジ(継手構成部材)
L1…L6 多層盛周溶接継手(溶接線)
S7 溶接スラグ除去

【特許請求の範囲】
【請求項1】 同積層数とする複数の溶接継手を有し、溶接継手同志の継手構成部材の変形を防止する積層を予め分割し、この分割された積層を順次積層溶接することを特徴とする自動溶接方法。
【請求項2】 前記積層溶接は、前記複数の溶接継手の各積層毎に順次溶接を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動溶接方法。
【請求項3】 前記積層溶接の間に溶接スラグの除去処理することを特徴とする請求項1乃至2に記載の自動溶接方法。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【図8】
image rotate


【公開番号】特開2002−336962(P2002−336962A)
【公開日】平成14年11月26日(2002.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−141691(P2001−141691)
【出願日】平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】