説明

自動熔接用ウィービングトーチ装置

本発明は溶接機に連結されたトーチ装置のウィービングトーチが、電磁石と移動スプリングの作動によって自動で上下に往復移動しながらウィービングを行い、前記ウィービングトーチの両側に設けられたヒンジピンと移動ピンが下部ケースのヒンジ支持具の係止突起と係止突部に結合されることで、左右に移動することを防止することにより、人が熔接するように適正な熔接に必要な溶融金属を維持することができ、最上の熔接ビードを提供することができる自動熔接用ウィービングトーチ装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動熔接用ウィービングトーチ装置に係り、より詳しくは溶接機に連結されたトーチ装置のウィービングトーチが、電磁石と移動スプリングの作動によって自動で上下に往復移動しがらウィービングを行い、前記ウィービングトーチの両側に設けられたヒンジピンと移動ピンが下部ケースのヒンジ支持具の係止突起と係止突部に結合されることで、左右に移動することを防止することにより、人が熔接するように適正な熔接に必要な溶融金属を維持することができ、最上の熔接ビードを提供することができる自動熔接用ウィービングトーチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、造船所などのような作業環境で行われる熔接作業は人が直接行う手動熔接と自動で熔接する自動熔接に区分される。前記のような自動熔接に使用される熔接方法には主にオートキャリッジ(auto carriage)熔接方法が使用される。
【0003】
前記のようなオートキャリッジ熔接には主に手動溶接トーチをもって熔接作業を行っている。
【0004】
しかし、前記のように手動溶接トーチをオートキャリッジ熔接に使用するため、熔接ビードに多くの不良が発生する問題点があった。
【0005】
一方、近来には電磁石を用いたウィービングトーチ(weaving torch)が使用されているが、前記のような従来のウィービングトーチは電磁石が溶接チップの上部に設置されるため、熔接作業の際に発生する熔接スパッタ、熔接煙、熔接火花、熔接残滓などが、熔接トーチが挿入されたケースの内部に逆流して流入することにより電磁石に欠陥が生じてウィービングトーチの寿命が短縮される問題点があった。
【0006】
そして、前記のように電磁石が溶接チップの上部に設置された従来のウィービングトーチは、熔接の際、アークと電磁石が隣り合っていることによって電磁石がアーク熱によって加熱されるため、長期間熔接の際、電磁石の磁力が低下してウィービングパターンの変化が発生して熔接品質を一様に維持することができない問題点があった。
【0007】
また、前記のような従来のウィービングトーチは、熔接の際、熔接ビードとスパッタ量、いろいろの内部欠陥などによって熔接速度が分当たり500mm以下に作業能率が落ち、船舶の熔接作業において熔接不良が発生すれば熔接作業を行い直さなければならない重大な問題点があった。

表1:電磁石シャフトのストローク長とシャフトストローク強度
【0008】
【表1】

【0009】
一方、前記表は電磁石シャフトのストローク長によるシャフトのストローク強度を示すもので、前記表に示すように、電磁石のストローク長が1mm以下の場合は、シャフトのストローク強度が180〜250Nに強くストロークされる一方、ストローク長が3mm以上の場合は、シャフトのストローク強度が40N以下に著しく落ちることが分かる。
【0010】
したがって、熔接作業の際、電磁石が適正なストローク強度でウィービングトーチをウィービングするために電磁石のシャフトがストローク長を適宜維持することが好ましいが、従来のウィービングトーチは電磁石シャフトのストローク長を適正に調節することができない問題点があった。
【0011】
また、従来のウィービングトーチは、一側が溶接機と連結され、他側はウィービングトーチの後端部に連結された熔接ケーブルが熔接作業時に曲がるか、あるいは外部の衝撃でウィービングトーチの上下ウィービングの幅に影響してアークが不安定になり、熔接性が落ち、熔接ビードに問題点があった。
【0012】
そして、前記のような従来のウィービングトーチは、熔接の際、熔接ビードとスパッタ量、いろいろの内部欠陥などによって船舶などの熔接作業において熔接不良が発生すれば、熔接作業を行い直さなければならない重大な問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は前記のような問題点を解決するために、溶接機に連結されたトーチ装置のウィービングトーチが、電磁石と移動スプリングの作動によって、ヒンジピンの後方に設けられた移動ピンが自動でヒンジピンを中心に上下に往復移動しながらウィービングを行い、前記ウィービングトーチの両側に設けられたヒンジピンと移動ピンが下部ケースのヒンジ支持具の係止突起と係止突部にそれぞれ結合されることで、左右に移動することを防止することにより、人が熔接するように適正な熔接に必要な溶融金属を維持することができ、最上の熔接ビードを提供することができる自動熔接用ウィービングトーチ装置を提供することに目的がある。
【0014】
そして、本発明は、ウィービングトーチのトーチ本体の先端部に結合された溶接チップに逆流防止膜が結合され、前記逆流防止膜の下部と上部が下部ケースと上部ケースの先端部の内部にそれぞれ結合されることにより、熔接作業の際に発生するスパッタ、熔接煙、熔接火花などが下部ケースと上部ケースの内部に逆流して流入することを防止してウィービングトーチ内部の欠陥を事前に防止することができ、電磁石の寿命を延ばすことができ、熔接速度を最大に高めることができるので、作業能率と生産性を向上させることができる自動熔接用ウィービングトーチ装置を提供することに他の目的がある。
【0015】
そして、本発明のさらに他の目的は、電磁石と移動スプリングによって自動でウィービングトーチがウィービングして熔接ビードを一様に維持して熔接品質を一様に維持することができ、スパッタ量を著しく減らすことができ、作業環境を改善することができ、熔接作業の際、安全性を向上させることができる自動熔接用ウィービングトーチ装置を提供することにある。
【0016】
また、本発明は、ウィービングトーチの後端部に連結される熔接ケーブルが下部ケースと上部ケースの後端部内周面に固定されることにより、外部の衝撃によって遊動してトーチの上下ウィービング幅が変化して熔接の品質に影響することを防止して最上の熔接ビードを提供するように熔接ケーブルを固定することができる自動熔接用ウィービングトーチ装置を提供することにさらに他の目的がある。
【0017】
そして、本発明は、熔接ケーブルの絶縁ケーブルの外部に、下部ケースと上部ケースの後端部の内周面に固定リングが圧着されて固定され、前記絶縁ケーブルの外部に圧着されて固定される固定リングによってガスケーブルが圧縮されないように、内部に前記固定リングを支持する支持リングが設けられることにより、ガスケーブルの内部に熔接ワイヤと二酸化炭素が円滑に供給できる自動熔接用ウィービングトーチ装置を提供することにさらに他の目的がある。
【0018】
そして、本発明のさらに他の目的は、下部ケースと上部ケースの後端部の内周面に、熔接ケーブルの絶縁ケーブルの外部に圧着されて固定された固定リングが遊動しないように上部と下部を固定させる固定溝をそれぞれ備え、前記固定溝の内周面には固定リングの外周面に密着して固定リングが遊動しないように固定する多数の遊動防止突条をそれぞれ備えることにより、外圧または外部の衝撃が熔接ケーブルに作用してもウィービングトーチのウィービングに影響が及ぶことを防止することができる自動熔接用ウィービングトーチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記のような目的を達成するために、本発明は、自動熔接用ウィービングトーチ装置において、
半円形に長く形成された下部本体110が設けられた下部ケース100と、
半円形に長く形成された上部本体210が設けられ、前記下部ケース100の上部に結合される上部ケース200と、
トーチ本体310の中央内部には熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部に溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部には外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合されて溶接機の熔接電流を溶接チップ340の末端部に伝達し、前記下部ケース100と上部ケース200の内部に結合されるウィービングトーチ300と、
前記上部ケース200の上部本体210の中央上部に結合され、ウィービングトーチ300のトーチ本体310を下方に移動させる電磁石400と、
中央に貫通孔510が設けられ、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340に結合され、下部ケース100の下部本体110と上部ケース200の上部本体210の先端部内側に結合される逆流防止膜500と、
前記下部ケース100の下部本体110の上部に下部が支持され、上部はウィービングトーチ300のトーチ本体310の下部を支持し、弾性によってトーチ本体310を上方に移動させる移動スプリング600とを含むことを特徴とする、自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【0020】
そして、前記下部ケース100は、下部本体110の先端部の内部両側に結合溝120が設けられ、両側に係止突起131が上方に突出し、係止突起131の中央内部にはヒンジ溝132が設けられ、前記結合溝120に結合されるヒンジ支持具130が設けられ、下部本体110の中央内部両側には上方に突出するように係止突部140がそれぞれ設けられ、前記係止突部140の中央内部には移動溝150が設けられ、前記下部本体110の下部中央には上方に突出するようにスプリング固定突起160が設けられ、下部本体110の先端部内周面には逆流防止膜500の下部が挿入されるように第1防止膜挿着溝170が設けられ、前記第1防止膜挿着溝170の後方には半円形に上方に突設された第1上下移動固定突部180が設けられる。
【0021】
前記上部ケース200は、半円形に長く形成された上部本体210の先端部内部両側に、前記下部ケース100のヒンジ支持具130係止突起131が挿入される支持具挿入溝220が設けられ、上部本体210の中央内部両側下部には下部ケース100の係止突部140が挿入される係止突部挿入溝230が設けられ、上部本体210の先端部内周面に逆流防止膜500の上部が挿入されるように第2防止膜挿着溝240が設けられ、前記第2防止膜挿着溝240の後方には半円形に下方に突設された第2上下移動固定突部250が設けられる。
【0022】
そして、前記ウィービングトーチ300は、トーチ本体310の中央内部に熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部には溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部には、ガスケーブル351と絶縁ケーブル352の間に銅線353が設けられて外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合され、トーチ本体310の先端部両側面には外側に突出するヒンジ突起360がそれぞれ設けられ、前記ヒンジ突起360の外側面にはヒンジ突起360の大きさより小さく外側に突出して下部ケース100のヒンジ支持具130のヒンジ溝132に結合されるヒンジピン370がそれぞれ設けられ、トーチ本体310の中央両側には外側に突出するように移動突起380がそれぞれ設けられ、前記移動突起380の外側面には下部ケース100の移動溝150に結合される移動ピン390がそれぞれ設けられ、そのトーチ本体310の上部には、下端部はトーチ本体310の上部に支持され、上部は上部ケース200の上部本体210の下部に支持されることによりヒンジピン370が上方に遊動しないように固定するヒンジ固定スプリング610が設けられる。
【0023】
一方、前記電磁石400は、
外部から供給される電源によって電磁石本体410の上部に着脱しながら上下に移動する着脱型移動板420と、
前記着脱型移動板420の中央下部に結合され、電磁石本体410の中央と上部ケース200の上部本体210を貫いて、着脱型移動板420とともに下方に移動する電磁石シャフト430と、
前記電磁石シャフト430の下端部に結合されて、ウィービングトーチ300のトーチ本体310と電磁石シャフト430を絶縁させる絶縁キャップ440と、
上下に移動して前記着脱型移動板420と電磁石シャフト430の上下移動距離を調節することができる上下移動調節具450と、
上部中央に上下移動調節具450が螺合されるネジ孔470が設けられ、前記電磁石本体410が外部に露出しないように内部に電磁石本体410を収容し、電磁石本体410から発生する熱を外部に放熱させるために上部ケース200の上部本体210上部に固定ボルト480で固定される電磁石保護ケース460とを含む。
【0024】
一方、本発明は、自動熔接用ウィービングトーチ装置において、
半円形に長く形成された下部本体110が設けられた下部ケース100と、
半円形に長く形成された上部本体210が設けられ、前記下部ケース100の上部に結合される上部ケース200と、
トーチ本体310の中央内部に熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部に溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部には外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合されて溶接機の熔接電流を溶接チップ340の末端部に伝達し、前記下部ケース100と上部ケース200の内部に結合されるウィービングトーチ300と、
前記上部ケース200の上部本体210の中央上部に結合され、ウィービングトーチ300のトーチ本体310を下方に移動させる電磁石400と:
中央に貫通孔510が設けられ、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340に結合されるとともに下部ケース100の下部本体110と上部ケース200の上部本体210の先端部内側に結合される逆流防止膜500と、
前記下部ケース100の下部本体110の上部に下部が支持され、上部はウィービングトーチ300のトーチ本体310の下部を支持し、弾性によってトーチ本体310を上方に移動させる移動スプリング600と、
前記熔接ケーブル200の絶縁ケーブル220の外部に固定される固定リング700と、
前記溶接ケーブル200のガスケーブル210の内部に挿入され、固定リング700を支持する支持リング800と、を含む。
【0025】
前記下部ケース100は、下部本体110の先端部の内部両側に結合溝120が設けられ、両側に係止突起131が上方に突出し、係止突起131の中央内部にはヒンジ溝132が設けられて前記結合溝120に結合されるヒンジ支持具130が設けられ、下部本体110の中央内部両側には上方に突出するように係止突部140がそれぞれ設けられ、前記係止突部140の中央内部には移動溝150が設けられ、前記下部本体110の下部中央に上方に突出するようにスプリング固定突起160が設けられ、下部本体110の先端部の内周面に逆流防止膜500の下部が挿入されるように第1防止膜挿着溝170が設けられ、前記第1防止膜挿着溝170の後方には半円形に上方に突出するように第1上下移動固定突部180が設けられ、前記下部ケース100の後端部の内周面に半円形に固定リング700の下部が挿入されるように下部固定溝190が設けられる。
【0026】
また、前記上部ケース200は、半円形に長く形成された上部本体210の先端部の内部両側に前記下部ケース100のヒンジ支持具130の係止突起131が挿入される支持具挿入溝220が設けられ、上部本体210の中央内部の両側下部には下部ケース100の係止突部140が挿入される係止突部挿入溝230が設けられ、上部本体210の先端部内周面に逆流防止膜500の上部が挿入されるように第2防止膜挿着溝240が設けられ、前記第2防止膜挿着溝240の後方には半円形に下方に突出するように第2上下移動固定突部250が設けられ、前記上部ケース200の後端部の内周面には半円形に固定リング700の上部が挿入されるように上部固定溝260が設けられる。
【0027】
そして、前記ウィービングトーチ300は、トーチ本体310の中央内部に熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部には溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部にはガスケーブル351と絶縁ケーブル352の間に銅線353が設けられて外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合され、トーチ本体310の先端部の両側面には外側に突出するヒンジ突起360がそれぞれ設けられ、前記ヒンジ突起360の外側面にはヒンジ突起360の大きさより小さく外側に突出して下部ケース100のヒンジ支持具130のヒンジ溝132に結合されるヒンジピン370がそれぞれ設けられ、トーチ本体310の中央両側には外側に突出するように移動突起380がそれぞれ設けられ、前記移動突起380の外側面には下部ケース100の移動溝150に結合される移動ピン390がそれぞれ設けられ、トーチ本体310の上部には、下端部はトーチ本体310の上部に支持され、上部は上部ケース200の上部本体210下部に支持されて、ヒンジピン370が上方に遊動しないように固定するヒンジ固定スプリング610が設けられ、前記電磁石400は、
外部から供給される電源によって電磁石本体410の上部に着脱しながら上下に移動する着脱型移動板420と、
前記着脱型移動板420の中央下部に結合され、電磁石本体410の中央と上部ケース200の上部本体210を貫いて着脱型移動板420と同時に下方に移動する電磁石シャフト430と、
前記電磁石シャフト430の下端部に結合され、ウィービングトーチ300のトーチ本体310と電磁石シャフト430を絶縁させる絶縁キャップ440と、
上下に移動して前記着脱型移動板420と電磁石シャフト430の上下移動距離を調節することができる上下移動調節具450と、
上部中央に上下移動調節具450が螺合されるネジ孔470が設けられ、前記電磁石本体410が外部に露出しないように内部に電磁石本体410が挿入され、電磁石本体410から発生する熱を外部に放熱させるために上部ケース200の上部本体210の上部に固定ボルト480で固定される電磁石保護ケース460と、を含む。
【0028】
一方、前記支持リング800は、リング本体810の中央に流通孔820が設けられ、リング本体810の外周面に沿って一定間隔で突出した多数の支持突起830を含み、前記下部ケース100の下部固定溝190の内周面には、内周面に沿って一定間隔でそれぞれ突出して固定リング700の下部外周面に密着することにより、固定リング700の下部が遊動することを防止する多数の下部遊動防止突条191を含み、前記上部ケース200の上部固定溝260の内周面には、内周面に沿って一定間隔でそれぞれ突出して固定リング700の上部外周面に密着することにより、固定リング700の上部が遊動することを防止する多数の上部遊動防止突条261を含む。
【発明の効果】
【0029】
前記のように構成された本発明の自動熔接用ウィービングトーチ装置は、溶接機に連結されたトーチ装置のウィービングトーチが、電磁石と移動スプリングの作動によってヒンジピンの後方に設けられた移動ピンが自動でヒンジピンを中心に上下に往復移動しながらウィービングを行い、前記ウィービングトーチの両側に設けられたヒンジピンと移動ピンが下部ケースのヒンジ支持具の係止突起と係止突部に結合されることで、左右に移動することを防止することにより、人が熔接するように適正な熔接に必要な溶融金属を維持することができ、最上の熔接ビードを提供することができる効果がある。
【0030】
そして、本発明は、ウィービングトーチのトーチ本体の先端部に結合された溶接チップに逆流防止膜が結合され、前記逆流防止膜の下部と上部が下部ケースと上部ケースの先端部内部にそれぞれ結合されることにより、熔接作業の際に発生するスパッタ、熔接煙、熔接火花などが下部ケースと上部ケース内部に逆流して流入することを防止してウィービングトーチ内部の欠陥を事前に防止することができ、電磁石の寿命を延ばすことができ、熔接速度を最大に高めることができ、作業能率と生産性を向上させることができる効果がある。
【0031】
そして、本発明のさらに他の効果は、電磁石と移動スプリングによって自動でウィービングトーチがウィービングするので、熔接ビードを一様に維持して熔接品質を一様に維持することができ、スパッタ量を著しく減らすことができ、作業環境を改善することができ、熔接作業時の安全性を向上させることができる。
【0032】
また、本発明は、ウィービングトーチの後端部に連結される熔接ケーブルが下部ケースと上部ケースの後端部の内周面に固定されることにより、外部の衝撃によって遊動してウィービングトーチの上下ウィービング幅が変化して熔接の品質に影響することを防止して最上の熔接ビードを提供することができる効果がある。
【0033】
そして、本発明は、熔接ケーブルの絶縁ケーブル外部に下部ケースと上部ケースの後端部の内周面に固定される固定リングが圧着されて固定され、前記絶縁ケーブルの外部に圧着されて固定される固定リングによってガスケーブルが圧縮されないように、内部に前記固定リングを支持する支持リングが設けられるので、ガスケーブルの内部に熔接ワイヤと二酸化炭素が円滑に供給できる効果がある。
【0034】
そして、本発明のさらに他の効果は、下部ケースと上部ケースの後端部内周面に熔接ケーブルの絶縁ケーブルの外部に圧着されて固定された固定リングが遊動しないように上部と下部を固定させる固定溝を備え、前記固定溝の内周面には、固定リングの外周面に密着して固定リングが遊動しないように固定する多数の固定突起が遊動防止突条をそれぞれ備えることにより、外圧または外部衝撃が熔接ケーブルに作用してもウィービングトーチのウィービングに影響することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は本発明によるウィービングトーチ装置を示す例示図である。
【図2】図2は本発明によるウィービングトーチ装置の内部を示す例示図である。
【図3】図3は本発明によるウィービングトーチ装置の下部ケースと上部ケースの内部を示す例示図である。
【図4】図4は本発明によるウィービングトーチ装置の電磁石保護ケースが上部ケースから分離された状態を示す例示図である。
【図5】図5は本発明によるウィービングトーチ装置の下部ケースから上部ケースが分離された状態を示す例示図である。
【図6】図6は本発明によるウィービングトーチ装置のウィービングトーチが下部ケースと上部ケースに結合された状態の内部を示す例示図である。
【図7】図7は本発明によるウィービングトーチ装置の支持リングを示す例示図である。
【図8】図8は本発明によるウィービングトーチ装置の下部ケースからウィービングトーチが分離された状態を示す例示図である。
【図9】図9は本発明によるウィービングトーチ装置のウィービングトーチの内部を示す例示図である。
【図10】図10は本発明によるウィービングトーチ装置の下部ケースと上部ケースの内部でウィービングトーチが作動する状態を示す例示図である。
【図11】図11は本発明によるウィービングトーチ装置のウィービングトーチが作動する段階を示す例示図である。
【図12】図12は本発明によるウィービングトーチ装置のウィービングトーチが作動する状態を示す例示図である。
【図13】図13は本発明によるウィービングトーチ装置の下部ケースと上部ケースの他の実施例を示す例示図である。
【図14】図14は本発明によるウィービングトーチ装置の下部ケースと上部ケースのさらに他の実施例を示す例示図である。
【図15】図15は本発明によるウィービングトーチ装置の下部ケースと上部ケースのさらに他の実施例を示す例示図である。
【図16】図16は本発明によるウィービングトーチ装置の下部ケースと上部ケースのさらに他の実施はい内部を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明による好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明すれば次のようである。図面において、未説明符号900は上部ケースと下部ケースの先端部に結合される熔接ノズル、910は下部ケースと上部ケースの後端部に螺合されて下部ケースと上部ケースを固定するケース固定キャップである。
【0037】
まず、本発明の下部ケース100は、図3に示すように、半円形に長く形成された下部本体110の先端部の内部両側に結合溝120が設けられ、両側に係止突起131が上方に突出し、係止突起131の中央内部にはヒンジ溝132が設けられ、前記結合溝120に結合されるヒンジ支持具130が設けられ、下部本体110の中央内部両側には上方に突出するように係止突部140がそれぞれ設けられ、前記係止突部140の中央内部には移動溝150が設けられ、前記下部本体110の下部中央に上方に突出するようにスプリング固定突起160が設けられる。
【0038】
そして、前記下部ケース100の下部本体110の先端部内周面には、逆流防止膜500の下部が挿入されるように半円形に第1防止膜挿着溝170が設けられ、前記第1防止膜挿着溝170の後方には、半円形に上方に突出するように、第1上下移動固定突部180が設けられる。
【0039】
そして、上部ケース200は、半円形に長く形成された上部本体210の先端部内部両側に前記下部ケース100のヒンジ支持具130の係止突起131が挿入される支持具挿入溝220が設けられ、上部本体210の中央内部の両側下部には下部ケース100の係止突部140が挿入される係止突部挿入溝230が設けられて前記下部ケース100の上部に結合される。
【0040】
また、前記上部ケース200の上部本体210の先端部内周面には下部ケース100の第1防止膜挿着溝170と対応する位置に逆流防止膜500の上部が挿入されるように半円形に第2防止膜挿着溝240が設けられ、前記第2防止膜挿着溝240の後方には半円形に下方に突出するように第2上下移動固定突部250が設けられる。
【0041】
そして、前記下部ケース100の後端部内周面には、図3に示すように、固定リング700の下部が挿入されるように下部固定溝190が設けられ、前記下部固定溝190の内周面には、固定リング700の下部外周面に密着して固定リング700の下部が遊動しないように固定する多数の下部遊動防止突条191が内周面に沿って上方に突設される。
【0042】
そして、前記下部固定溝190と対応する位置の上部ケース200の後端部内周面には固定リング700の上部が挿入されて固定される上部固定溝260が設けられ、前記上部固定溝260の内周面には、固定リング700の上部外周面に密着して固定リング700の上部が遊動しないように固定する多数の上部遊動防止突条261が内周面に沿って一定間隔で下方に突設される。
【0043】
一方、ウィービングトーチ300は、図8及び図9に示すように、トーチ本体310の中央内部に熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部には溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部には外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合され、トーチ本体310の先端部両側面には外側に突出するヒンジ突起360がそれぞれ設けられる。
【0044】
そして、前記ヒンジ突起360の外側面には、ヒンジ突起360の大きさより小さく外側に突出して下部ケース100のヒンジ支持具130のヒンジ溝132に結合されるヒンジピン370がそれぞれ設けられる。
【0045】
また、前記トーチ本体310の中央両側には外側に突出するように移動突起380がそれぞれ設けられ、前記移動突起380の外側面には下部ケース100の移動溝150に結合される移動ピン390がそれぞれ設けられて前記下部ケース100と上部ケース200間の内部に結合される。
【0046】
この際、前記ウィービングトーチ300のトーチ本体310先端部両側に外側に突設されたヒンジ突起360の側面は、ヒンジピン370が下部ケース100のヒンジ支持具130のヒンジ溝132に挿入されるとき、係止突起131の内側面にそれぞれ密着し、トーチ本体310の中央両側に外側に突設された移動突起380の側面は、移動ピン390が下部ケース100の移動溝150にそれぞれ挿入されるとき、係止突部140の内側面にそれぞれ密着することにより、ウィービングトーチ300のトーチ本体310が上下に移動するときにトーチ本体310が左右に移動することを防止することになる。
【0047】
そして、前記ウィービングトーチ300のトーチ本体310の上部と上部ケースの上部本体の下部の間に結合されたヒンジ固定スプリング800の下端部はトーチ本体310の上部に支持され、上部は上部ケース200の上部本体210の下部に支持されることにより、ヒンジピン370が上方に遊動してヒンジ支持具130のヒンジ溝132から離脱しないように固定するとともに外部の衝撃にもウィービングトーチ300のトーチ本体310がヒンジピン370を中心に安定的に上下移動するようにする。
【0048】
この際、前記下部ケース100のヒンジ支持具130は、ウィービングトーチ300のヒンジピン370との摩擦によって摩耗されないように、金属材で作られることが好ましい。
【0049】
一方、図1及び図2に示すように、前記ウィービングトーチ300の後端部には、ガスケーブル351と絶縁ケーブル352の間に銅線353が設けられた熔接ケーブル350が連結される。
【0050】
そして、前記熔接ケーブル350の絶縁ケーブル352の外部には固定リング700が固定される。前記固定リング700は、下部ケース100と上部ケース200の後端部の内周面に設けられた下部固定溝190と上部固定溝260に挿入されるように、適当な位置の絶縁ケーブル352の外部に油圧機のような装置を用いて堅く圧着固定することが好ましい。
【0051】
そして、前記固定リング700の中心内部に位置するように熔接ケーブル350のガスケーブル351の内部には支持リング800が挿入されることで、絶縁ケーブル352の外部に圧着固定される固定リング700をガスケーブル351の内部で支持することになる。
【0052】
この際、前記支持リング800は、図7に示すように、リング本体810の中央に流通孔820が設けられ、リング本体810の外周面には外周面に沿って一定間隔で多数の支持突起830が設けられる。
【0053】
そして、前記支持リング800の支持突起830は両側面を曲面に形成することが好ましい。
【0054】
一方、前記上部ケース200の上部本体210の中央上部には、ウィービングトーチ300のトーチ本体310を下方に移動させる電磁石400が結合される。前記電磁石400は、図1、図2及び図6に示すように、外部から供給される電源によって電磁石本体410の上部に着脱しながら上下に移動する着脱型移動板420が設けられ、前記着脱パン移動板420の中央下部に結合されて、電磁石本体410の中央と上部ケース200の上部本体210を貫いて着脱型移動板420と同時に下方に移動する電磁石シャフト430が設けられ、前記電磁石シャフト430の下端部には絶縁キャップ440が結合されることにより、溶接機の熔接ケーブル350を通じて電流が伝達されるウィービングトーチ300のトーチ本体310と電磁石シャフト430が互いに絶縁されるようにする。
【0055】
この際、前記電磁石400は、電磁石保護ケース460の中央上部に設けられたネジ孔470に上下移動調節具450が螺合されるので、この上下移動調節具450を回転させることにより、電磁石400の着脱型移動板420の上下移動距離を調節することができるものである。
【0056】
そして、前記電磁石400の電磁石本体410は、上部ケース200の上部本体210の上端部に密着させた後、上部本体210の下から固定ボルト(図示せず)などで遊動しないように堅く固定させることが好ましい。
【0057】
また、図1及び図2に示すように、電磁石400を保護する電磁石保護ケース460は、上部中央にネジ孔470が設けられ、前記電磁石400の電磁石本体401が外部に露出しないように電磁石本体410が内部に挿入され、電磁石400の電磁石本体410で発生する熱が電磁石保護ケース460に伝達されて外部に放熱されるように、上部ケース200の上部本体210の上部に固定ボルト480で固定される。
【0058】
この際、前記電磁石500の電磁石保護ケース460の上部内側面と電磁石400の着脱型移動板420の間には、着脱型移動板420の中央下部に結合された電磁石シャフト430が上下に移動できるように、移動空間を備えることが好ましい。
【0059】
一方、逆流防止膜500は、図8に示すように、中央に貫通孔510が設けられ、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340に結合され、下部ケース100の下部本体110の先端部に内側に設けられた第1防止膜挿着溝170に下部が挿入され、上部ケース200の上部本体210の先端部内側に設けられた第2防止膜挿着溝240に上部がそれぞれ結合されることにより、下部ケース100の下部本体110の内部と上部ケース200の上部本体210の内部が外部に露出しないで密閉されるようにする。
【0060】
この際、前記逆流防止膜500は、熔接の際に発生する高熱にうまく耐えるとともに長期間の使用にも摩耗されないように、耐熱性及び耐磨耗性にすぐれるとともにフレキシブルなシリコンのような材質で作られることが好ましい。
【0061】
そして、トーチ本体310を上方に移動させる移動スプリング600は、図8に示すように、下部ケース100の下部本体110のスプリング固定突起160に下部が結合され、上部はウィービングトーチ300のトーチ本体310の下部を支持するように下部ケース100の下部本体110とウィービングトーチ300のトーチ本体310の間に結合される。
【0062】
一方、前記下部ケース100の下部本体110と上部ケース200の上部本体210の先端部には、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340を保護する熔接ノズル900が結合される。
【0063】
そして、熔接ケーブル350のガスケーブル351の内部に支持リング800のリング本体810が挿入される。この際、前記支持リング800は、リング本体810の外周面に外周面に沿って一定間隔で多数突出した支持突起830の側面が曲面に形成されているので、ガスケーブル351の内部への挿入が容易である。
【0064】
前記のように熔接ケーブル350のガスケーブル351の内部に支持リング800のリング本体810が挿入された後、支持リング800と同じ位置の絶縁ケーブル352の外部に固定リング700を油圧機のような装置で圧着固定する。
【0065】
この際、前記のように固定リング700が熔接ケーブル350の絶縁ケーブル352の外部に圧着固定されるとき、ガスケーブル351の内部に支持リング800が挿入され、支持リング800の支持突起830が固定リング700をガスケーブル351の内部から支持することにより、ガスケーブル351の内部が圧着されて屈曲されるか狭くなることを防止することができる。
【0066】
そして、前記のように熔接ケーブル350のガスケーブル351の内部が圧縮されないように内部に前記固定リング700を支持する支持リング800が挿入されることにより、支持リング800のリング本体810の内部に設けられた流通孔820を通じてガスケーブル351の内部に熔接ワイヤ320と二酸化炭素が円滑に供給できるものである。
【0067】
そして、前記のように熔接ケーブル350のガスケーブル351の内部に支持リング800が挿入され、絶縁ケーブル352の外部に固定リング700がそれぞれ固定された後、前記熔接ケーブル350の先端部がウィービングトーチ300のトーチ本体310の後端部に連結される。
【0068】
この際、前記熔接ケーブル350のガスケーブル351はウィービングトーチ300のトーチ本体310の内部に挿入され、絶縁ケーブル352はウィービングトーチ100のトーチ本体310の外周面を包み、ガスケーブル351と絶縁ケーブル352の間に設けられた銅線353はトーチ本体310に連結される。
【0069】
そして、図面に示されていないが、前記熔接ケーブル350は、固定リング700と同様な方法で、固定リングなどを用いてトーチ本体310から熔接ケーブル350が分離しないように堅く固定することが好ましい。
【0070】
前記のようにウィービングトーチ300のトーチ本体310の後端部に連結された熔接ケーブル350が、図8に示すように、絶縁ケーブル352の外部に固定された固定リング700の下部が下部ケース100の後端部の内周面に設けられた下部固定溝190に挿入されるように、下部ケース100の上部から下向きに挿入される。
【0071】
この際、前記固定リング700の下部は下部固定溝190に挿入され、下部固定溝190の内周面に上方に突設された多数の下部遊動防止突条191が固定リング700の下部外周面に密着して固定リング700の下部を支持することになる。
【0072】
前記のように固定リング700の下部が下部ケース100の下部固定溝190に挿入されれば、上部ケース200が熔接ケーブル350の上部から下向きに移動することで、上部ケース200の後端部内周面に設けられた上部固定溝260に前記固定リング700の上部が挿入されるように結合される。
【0073】
そして、前記のように固定リング700の上部が挿入されると、上部固定溝260の内周面下方に突設された多数の上部遊動防止突条261は固定リング700の上部外周面に密着して固定リング700の上部を支持することになる。
【0074】
前記のように、下部ケース100と上部ケース200の下部固定溝190と上部固定溝260に固定リング700の下部と上部がそれぞれ挿入されるように下部ケース100と上部ケース200が結合されれば、図6に示すように、下部ケース100と上部ケース200の後端部には、内周面にネジ部が形成されたケース固定キャップ910が螺合されることにより、下部ケース100と上部ケース200の下部本体110と上部本体210が互いに分離されないように固定される。
【0075】
このように、下部固定溝190と上部固定溝260に下部と上部がそれぞれ挿入された固定リング700は上下左右に遊動せずに、下部ケース100と上部ケース200の後端部内周面に固定された状態を維持することになる。
【実施例】
【0076】
このように結合されたウィービングトーチ装置は、図10〜図12に示すように、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の内部に設けられたワイヤ挿入孔330に熔接ワイヤ320が挿入された状態で溶接機を作動させれば、溶接機(図示せず)に連結された熔接ケーブル350のガスケーブル351の内部に挿入された支持リング800のリング本体810の中央に設けられた流通孔820を通じて熔接ワイヤ320が連続的に供給されるとともに二酸化炭素ガスが供給され、ガスケーブル351と絶縁ケーブル352の間に設けられた銅線353を通じてウィービングトーチ100のトーチ本体310に電流が供給され、このようにトーチ本体310に流れる電流はトーチ本体310を通じてトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340に流れて熔接作業を開始する。
【0077】
この際、前記のように熔接作業が開始する前、外部の電源コントローラ(図示せず)によって電磁石400に電源が印加されれば、電磁石400の電磁石本体410に磁場が形成され、この磁場によって電磁石本体410の上部に設置された着脱型移動板420が電磁石本体410の上端部に密着する。
【0078】
そして、前記のように電磁石400の電磁石本体410に電源を印加する電源コントローラは一定時間の間隔で電源をオン/オフさせるように作動する。
【0079】
前記のように電磁石400の電磁石本体410に電源が印加されて、着脱型移動板420が下部に位置する電磁石本体410の上端部に磁力によって付着されれば、着脱型移動板420の中央下部に結合された電磁石シャフト430も下方に移動して電磁石シャフト430の下部末端部がウィービングトーチ300のトーチ本体310を下方に押し下げることになる。
【0080】
そして、前記のように電磁石シャフト430の下部末端部がウィービングトーチ300のトーチ本体310を下方に押せば、下部ケース100の下部本体110の中央に上方に突設されたスプリング固定突起160に結合されて下部が下部ケース100の下部本体110の上端部に支持され上部がトーチ本体300の下部に支持された移動スプリング600が圧縮されるとともにトーチ本体310が下部ケース100のヒンジ支持具130のヒンジ溝132に結合されたヒンジピン370を中心に回転し、トーチ本体310の中央両側面に外側に突出した移動突起380の外側面に突設された移動ピン390が下部ケース100の下部本体110に両側内面に形成された移動溝150に沿って下方に移動する。
【0081】
この際、前記電磁石シャフト430の下端部に結合された絶縁キャップ440は、一端が溶接機に連結され他端はトーチ本体310の後端部に連結された熔接ケーブル350を通じて流れる電流が電磁石シャフト430に流れないように絶縁する。
【0082】
前記のようにウィービングトーチ300のトーチ本体310がヒンジピン370を中心に下方に移動されれば、トーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340が上方に移動する。
【0083】
そして、前記のように電磁石400の電磁石シャフト430の下方への移動によってウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340が上方に移動され、電磁石400に電源を印加する電源コントローラ(図示せず)の電源がオフ状態になれば、電磁石本体410の磁力が除去されるので、トーチ本体310の下部に支持された移動スプリング600の弾性によってトーチ本体310は上方に移動する。
【0084】
前記のように移動スプリング600によってウィービングトーチ300のトーチ本体310が上方に移動されれば、トーチ本体310の上部に密着していた電磁石シャフト430も同時に上方に移動され、磁力が除去された電磁石本体410の上端部に付着されていた着脱型移動板420も電磁石本体410の上端部から分離されて上方に移動する。
【0085】
そして、前記のようにトーチ本体310が上方に移動されれば、トーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340はヒンジピン370を中心に下方に移動する。
【0086】
前記のように電磁石400に電源を印加する電源コントローラによって電源がオン/オフされ、トーチ本体310を下方に移動させる電磁石シャフト430とトーチ本体310を上方に移動させる移動スプリング600によってウィービングトーチ300のトーチ本体310が自動で上下に往復移動、つまりウィービングしながら熔接ワイヤ320が熔接して熔接ビードを形成することになるものである。
【0087】
そして、前記電磁石400の電磁石保護ケース460の上部中央に設けられたネジ孔470に螺合された上下移動調節具450を一方向に回転させれば、上下移動調節具450の下端部が下方に移動され、電磁石400の着脱型移動板420と前記上下移動調節具450の距離が小さくなって着脱型移動板420の上下移動距離を調節することで、着脱型移動板420とともに上下に移動する電磁石シャフト430の上下移動距離が調節され、前記のように電磁石シャフト430の上下移動距離を一定に調節することで、ウィービングトーチ300のウィービング距離を一様に維持することができるものである。
【0088】
この際、外部の衝撃または圧力が熔接ケーブル350に作用しても、前記熔接ケーブル350は、絶縁ケーブル352の外部に圧着固定されて下部ケース100と上部ケース200の下部固定溝190と上部固定溝260に下部と上部がそれぞれ挿入されて、下部固定溝190の内周面に設けられた多数の下部遊動防止突条191と上部固定溝260の内周面に設けられた多数の上部遊動防止突条261によって下部外周面と上部外周面がそれぞれ支持される固定リング700によって遊動せずに固定状態を維持するので、ウィービングトーチ100の上下ウィービング幅が変化して熔接の品質に影響することを防止して最上の熔接ビードを提供することができるものである。
【0089】
一方、図13は本発明によるウィービングトーチ装置において下部ケースと上部ケースの他の実施例を示す例示図で、下部ケース100の下部本体110と上部ケース200の上部本体210の先端部の内周面に上方と下方にそれぞれ突設された第1上下移動固定突部180と第2上下移動固定突部250は内周面が上下に長く楕円形に設けられることにより、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340が第1上下移動固定突部180と第2上下移動固定突部250の間で上下移動だけ可能にし、左右に移動することを防止するように実施することができる。
【0090】
そして、図14は本発明によるウィービングトーチ装置において下部ケースと上部ケースのさらに他の実施例を示す例示図で、前記下部ケース100と上部ケース200の下部遊動防止突条191と上部遊動防止突条261の断面形状は、三角形、半円形、楕円形、四角形など、下部ケース100と上部ケース200の後端部の内周面において熔接ケーブル350の絶縁ケーブル352の外部に固定された固定リング700の下部と上部の外周面に密着してそれぞれ固定させることができる多様な形状に実施することができる。
【0091】
一方、図10及び図11に示すように、逆流防止膜500は中央に貫通孔510を持ち、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340に結合され、下部ケース100の下部本体110の先端部内側に設けられた第1防止膜挿着溝170に下部が挿入され、上部ケース200の上部本体210の先端部内側に設けられた第2防止膜挿着溝240に上部がそれぞれ結合されて、下部ケース100の下部本体110内部と上部ケース200の上部本体210の内部が外部に露出しないで密閉されるようにする。これは、熔接作業の際に発生するスパッタ、熔接煙、熔接火花などが下部ケースと上部ケースの内部に逆流して流入することを防止して、ウィービングトーチの内部欠陥を事前に防止することができ、電磁石の寿命を延ばすことができるものである。
一方、本発明のウィービングトーチ300において、トーチ本体310の先端部両側面に外側に突出するヒンジ突起360の外側面は、ヒンジ支持具130のヒンジ溝132にヒンジピン370が結合されるとき、ヒンジ支持具130の係止突起の内側面に密着し、トーチ本体310の中央両側に外側に突設された移動突起380の側面は、移動ピン390が下部ケース100の移動溝150にそれぞれ挿入されるとき、係止突部140の内側面にそれぞれ密着し、前述した下部ケース100の第1上下移動固定突部180と上部ケース200の第2上下移動固定突部250はウィービングトーチ300のトーチ本体310が上下に移動するとき、トーチ本体310が左右に移動することを防止する。
【0092】
前記のように、本発明のウィービングトーチ装置は、熔接速度を最大に分当たり1300mmまで可能にして生産性を大きく向上させることができるものである。
【0093】
一方、図15及び図16は本発明によるウィービングトーチ装置において下部ケースと上部ケースのさらに他の実施例を示す例示図で、下部ケース100の下部本体110と上部ケース200の上部本体210の後端部内周面に下部遊動防止突条191と上部遊動防止突条261がそれぞれ上部と下方に突出するように備えることで、熔接ケーブル350の絶縁ケーブル352に固定リング700がない場合、前記下部遊動防止突条191と上部遊動防止突条261が絶縁ケーブル352の外周面に密着することにより、熔接ケーブル350が遊動することを防止するように実施することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動熔接用ウィービングトーチ装置において、
半円形に長く形成された下部本体110が設けられた下部ケース100と、
半円形に長く形成された上部本体210が設けられ、前記下部ケース100の上部に結合される上部ケース200と、
トーチ本体310の中央内部には熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部に溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部には外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合されて溶接機の熔接電流を溶接チップ340の末端部に伝達し、前記下部ケース100と上部ケース200の内部に結合されるウィービングトーチ300と、
前記上部ケース200の上部本体210の中央上部に結合され、ウィービングトーチ300のトーチ本体310を下方に移動させる電磁石400と、
中央に貫通孔510が設けられ、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340に結合され、下部ケース100の下部本体110と上部ケース200の上部本体210の先端部内側に結合される逆流防止膜500と、
前記下部ケース100の下部本体110の上部に下部が支持され、上部はウィービングトーチ300のトーチ本体310の下部を支持し、弾性によってトーチ本体310を上方に移動させる移動スプリング600とを含むことを特徴とする、自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項2】
前記下部ケース100は、下部本体110の先端部の内部両側に結合溝120が設けられ、両側に係止突起131が上方に突出し、係止突起131の中央内部にはヒンジ溝132が設けられ、前記結合溝120に結合されるヒンジ支持具130が設けられ、下部本体110の中央内部両側には上方に突出するように係止突部140がそれぞれ設けられ、前記係止突部140の中央内部には移動溝150が設けられ、前記下部本体110の下部中央には上方に突出するようにスプリング固定突起160が設けられ、下部本体110の先端部内周面には逆流防止膜500の下部が挿入されるように第1防止膜挿着溝170が設けられ、前記第1防止膜挿着溝170の後方には半円形に上方に突設された第1上下移動固定突部180が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項3】
前記上部ケース200は、半円形に長く形成された上部本体210の先端部内部両側に、前記下部ケース100のヒンジ支持具130係止突起131が挿入される支持具挿入溝220が設けられ、上部本体210の中央内部両側下部には下部ケース100の係止突部140が挿入される係止突部挿入溝230が設けられ、上部本体210の先端部内周面に逆流防止膜500の上部が挿入されるように第2防止膜挿着溝240が設けられ、前記第2防止膜挿着溝240の後方には半円形に下方に突設された第2上下移動固定突部250が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項4】
前記ウィービングトーチ300は、トーチ本体310の中央内部に熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部には溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部には、ガスケーブル351と絶縁ケーブル352の間に銅線353が設けられて外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合され、トーチ本体310の先端部両側面には外側に突出するヒンジ突起360がそれぞれ設けられ、前記ヒンジ突起360の外側面にはヒンジ突起360の大きさより小さく外側に突出して下部ケース100のヒンジ支持具130のヒンジ溝132に結合されるヒンジピン370がそれぞれ設けられ、トーチ本体310の中央両側には外側に突出するように移動突起380がそれぞれ設けられ、前記移動突起380の外側面には下部ケース100の移動溝150に結合される移動ピン390がそれぞれ設けられ、そのトーチ本体310の上部には、下端部はトーチ本体310の上部に支持され、上部は上部ケース200の上部本体210の下部に支持されることによりヒンジピン370が上方に遊動しないように固定するヒンジ固定スプリング610が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項5】
前記電磁石400は、
外部から供給される電源によって電磁石本体410の上部に着脱しながら上下に移動する着脱型移動板420と、
前記着脱型移動板420の中央下部に結合され、電磁石本体410の中央と上部ケース200の上部本体210を貫いて、着脱型移動板420とともに下方に移動する電磁石シャフト430と、
前記電磁石シャフト430の下端部に結合されて、ウィービングトーチ300のトーチ本体310と電磁石シャフト430を絶縁させる絶縁キャップ440と、
上下に移動して前記着脱型移動板420と電磁石シャフト430の上下移動距離を調節することができる上下移動調節具450と、
上部中央に上下移動調節具450が螺合されるネジ孔470が設けられ、前記電磁石本体410が外部に露出しないように内部に電磁石本体410を収容し、電磁石本体410から発生する熱を外部に放熱させるために上部ケース200の上部本体210上部に固定ボルト480で固定される電磁石保護ケース460とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項6】
自動熔接用ウィービングトーチ装置において、
半円形に長く形成された下部本体110が設けられた下部ケース100と、
半円形に長く形成された上部本体210が設けられ、前記下部ケース100の上部に結合される上部ケース200と、
トーチ本体310の中央内部に熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部に溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部には外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合されて溶接機の熔接電流を溶接チップ340の末端部に伝達し、前記下部ケース100と上部ケース200の内部に結合されるウィービングトーチ300と、
前記上部ケース200の上部本体210の中央上部に結合され、ウィービングトーチ300のトーチ本体310を下方に移動させる電磁石400と:
中央に貫通孔510が設けられ、ウィービングトーチ300のトーチ本体310の先端部に結合された溶接チップ340に結合されるとともに下部ケース100の下部本体110と上部ケース200の上部本体210の先端部内側に結合される逆流防止膜500と、
前記下部ケース100の下部本体110の上部に下部が支持され、上部はウィービングトーチ300のトーチ本体310の下部を支持し、弾性によってトーチ本体310を上方に移動させる移動スプリング600と、
前記熔接ケーブル200の絶縁ケーブル220の外部に固定される固定リング700と、
前記溶接ケーブル200のガスケーブル210の内部に挿入され、固定リング700を支持する支持リング800と、を含むことを特徴とする、自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項7】
前記下部ケース100は、下部本体110の先端部の内部両側に結合溝120が設けられ、両側に係止突起131が上方に突出し、係止突起131の中央内部にはヒンジ溝132が設けられて前記結合溝120に結合されるヒンジ支持具130が設けられ、下部本体110の中央内部両側には上方に突出するように係止突部140がそれぞれ設けられ、前記係止突部140の中央内部には移動溝150が設けられ、前記下部本体110の下部中央に上方に突出するようにスプリング固定突起160が設けられ、下部本体110の先端部の内周面に逆流防止膜500の下部が挿入されるように第1防止膜挿着溝170が設けられ、前記第1防止膜挿着溝170の後方には半円形に上方に突出するように第1上下移動固定突部180が設けられ、前記下部ケース100の後端部の内周面に半円形に固定リング700の下部が挿入されるように下部固定溝190が設けられることを特徴とする、請求項6に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項8】
前記上部ケース200は、半円形に長く形成された上部本体210の先端部の内部両側に前記下部ケース100のヒンジ支持具130の係止突起131が挿入される支持具挿入溝220が設けられ、上部本体210の中央内部の両側下部には下部ケース100の係止突部140が挿入される係止突部挿入溝230が設けられ、上部本体210の先端部内周面に逆流防止膜500の上部が挿入されるように第2防止膜挿着溝240が設けられ、前記第2防止膜挿着溝240の後方には半円形に下方に突出するように第2上下移動固定突部250が設けられ、前記上部ケース200の後端部の内周面には半円形に固定リング700の上部が挿入されるように上部固定溝260が設けられることを特徴とする、請求項6に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項9】
前記ウィービングトーチ300は、トーチ本体310の中央内部に熔接ワイヤ320が挿入されるようにワイヤ挿入孔330が設けられ、前記トーチ本体310の先端部には溶接チップ340が結合され、トーチ本体310の後端部にはガスケーブル351と絶縁ケーブル352の間に銅線353が設けられて外部の電源が供給される熔接ケーブル350が結合され、トーチ本体310の先端部の両側面には外側に突出するヒンジ突起360がそれぞれ設けられ、前記ヒンジ突起360の外側面にはヒンジ突起360の大きさより小さく外側に突出して下部ケース100のヒンジ支持具130のヒンジ溝132に結合されるヒンジピン370がそれぞれ設けられ、トーチ本体310の中央両側には外側に突出するように移動突起380がそれぞれ設けられ、前記移動突起380の外側面には下部ケース100の移動溝150に結合される移動ピン390がそれぞれ設けられ、トーチ本体310の上部には、下端部はトーチ本体310の上部に支持され、上部は上部ケース200の上部本体210下部に支持されて、ヒンジピン370が上方に遊動しないように固定するヒンジ固定スプリング610が設けられることを特徴とする、請求項6に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項10】
前記電磁石400は、
外部から供給される電源によって電磁石本体410の上部に着脱しながら上下に移動する着脱型移動板420と、
前記着脱型移動板420の中央下部に結合され、電磁石本体410の中央と上部ケース200の上部本体210を貫いて着脱型移動板420と同時に下方に移動する電磁石シャフト430と、
前記電磁石シャフト430の下端部に結合され、ウィービングトーチ300のトーチ本体310と電磁石シャフト430を絶縁させる絶縁キャップ440と、
上下に移動して前記着脱型移動板420と電磁石シャフト430の上下移動距離を調節することができる上下移動調節具450と、
上部中央に上下移動調節具450が螺合されるネジ孔470が設けられ、前記電磁石本体410が外部に露出しないように内部に電磁石本体410が挿入され、電磁石本体410から発生する熱を外部に放熱させるために上部ケース200の上部本体210の上部に固定ボルト480で固定される電磁石保護ケース460と、を含むことを特徴とする、請求項6に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項11】
前記支持リング800は、リング本体810の中央に流通孔820が設けられ、リング本体810の外周面に沿って一定間隔で突出した多数の支持突起830を含むことを特徴とする、請求項6に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項12】
前記下部ケース100のヒンジ支持具130は金属材でなることを特徴とする、請求項7に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項13】
前記下部ケース100の下部固定溝190の内周面には、内周面に沿って一定間隔でそれぞれ突出して固定リング700の下部外周面に密着することにより、固定リング700の下部が遊動することを防止する多数の下部遊動防止突条191を含むことを特徴とする、請求項7に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項14】
前記上部ケース200の上部固定溝260の内周面には、内周面に沿って一定間隔でそれぞれ突出して固定リング700の上部外周面に密着することにより、固定リング700の上部が遊動することを防止する多数の上部遊動防止突条261を含むことを特徴とする、請求項8に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。
【請求項15】
前記下部ケース100と上部ケース200の下部遊動防止突条191と上部遊動防止突条261の形状が三角形、半円形、及び四角形の中でいずれか一つであることを特徴とする、請求項13または14に記載の自動熔接用ウィービングトーチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2010−536582(P2010−536582A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531971(P2010−531971)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際出願番号】PCT/KR2008/006523
【国際公開番号】WO2010/038921
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(510038566)エスエム ティー アンド ディー カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】