説明

自動販売機

【課題】自動販売機に対して簡単に各種機能等の設定を行う。
【解決手段】操作キーの操作に応じて、自動販売機に対して所定の設定を行うための複数の項目を表示する表示部と、前記表示部に表示される前記複数の項目のうち、使用頻度が所定頻度以上の項目と前記使用頻度が前記所定頻度未満の項目との表示状態を異ならせる制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイに表示された自動販売機の設定項目をキー操作によって選択して自動販売機に対して各種機能等の設定を行う装置として、例えば特許文献1のキーボードが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−73763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるキーボードでは、例えば設定項目が複数ある場合、ディスプレイに表示された設定項目の一覧から所定の設定項目を、キー操作によって選択して自動販売機に対して種々の設定を行っていた。
【0005】
例えば使用頻度の低い設定項目がディスプレイの上位に表示された場合、使用頻度の高い設定項目を選択するために、例えばディスプレイに表示されたカーソルをその設定項目の位置に移動する必要があった。又、例えば使用頻度の低い設定項目のみがディスプレイに表示された場合、使用頻度の高い設定項目を選択するために、例えばディスプレイの表示項目をキー操作によって切り替えて、その使用頻度の高い設定項目を選択する必要があった。又、例えば複数の設定項目のうち、所定の設定項目のみを表示する場合、予めその設定項目をキーボードのメモリに記憶する必要があった。
【0006】
よって、設定項目が複数ある場合、選択する設定項目の位置にカーソルを移動したり、ディスプレイの表示項目をキー操作によって切り替えたり、予め所定の設定項目をキーボードのメモリに記憶したりする必要があり、自動販売機に対する各種機能等の設定が煩雑となる虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決する主たる本発明は、操作キーの操作に応じて、自動販売機に対して所定の設定を行うための複数の項目を表示する表示部と、前記表示部に表示される前記複数の項目のうち、使用頻度が所定頻度以上の項目と前記使用頻度が前記所定頻度未満の項目との表示状態を異ならせる制御部と、を備えたことを特徴とする自動販売機である。
【0008】
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、自動販売機に対して簡単に各種機能等の設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1乃至第3実施形態、その他の実施形態に係る自動販売機を示す図である。
【図2】本発明の第1及び第2実施形態、その他の実施形態に係る自動販売機の機能を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1及び第2実施形態、その他の実施形態に係るキーボードを示す図である。
【図4】本発明の第1及び第2実施形態、その他の実施形態に係る使用時刻テーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1及び第2実施形態、その他の実施形態に係る詳細表示テーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の第1及び第2実施形態、その他の実施形態に係る全表示キーが押下されたときの表示パネルの表示の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態、その他の実施形態に係る項目一覧キーが押下されたときの表示パネルの表示の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態、その他の実施形態に係る項目一覧キーが押下されたときの表示パネルの表示の一例を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態、その他の実施形態に係る自動販売機の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態、その他の実施形態に係る自動販売機の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3実施形態に係る自動販売機の機能を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係るキーボードを示す図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係る項目表示テーブルの一例を示す図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係る詳細表示テーブルの一例を示す図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係る表示モードを選択するときの表示パネルの表示の一例を示す図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係る自動販売機の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明のその他の実施形態に係る自動販売機の機能を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0012】
[第1実施形態]
===自動販売機の外観===
図1は、本実施形態に係る自動販売機を示す図である。
自動販売機1は、例えばレギュラーコーヒー飲料等を調理して販売する自動販売機である。自動販売機1は、筐体10、前扉12、軸11、接客面5、取出口6、ハンドルロック14、例えば4本の脚13a乃至13dを含んで構成される。尚、筐体10は図示されていないが、前扉12に重なって見えない状態となっている。脚13cは図示されていないが、脚13aに重なって見えない状態となっている。脚13dは図示されていないが、脚13bに重なって見えない状態となっている。
【0013】
筐体10は、例えば略直方体形状であり、筐体10の底面が例えば4本の脚13a乃至13dに載置された状態で立設する。筐体10を支える脚13a乃至13dは、底面下の例えば四隅に設けられる。筐体10は、例えば中空構造であり、内部に例えば販売機構60が配設される。尚、販売機構60の詳細については後述する。
【0014】
前扉12は、筐体10の正面に取り付けられた状態で開閉する扉である。軸11は、長手方向が例えば鉛直方向に沿った状態で、筐体10の正面の縁に取り付けられる。前扉12は、軸11を軸に回動するように前扉12の縁が軸11に取り付けられる。
【0015】
ハンドルロック14は、前扉12を施錠するために前扉12に設けられた例えばシリンダ錠付きの錠前である。
【0016】
接客面5は、自動販売機1の利用者と自動販売機1とのインターフェースを司るものである。接客面5は、商品表示板64、選択釦65、表示ランプ66、硬貨投入口3、紙幣挿入口4、返却レバー3a、返却口3bを含んで構成される。尚、説明の便宜上、自動販売機1には、商品表示板64、選択釦65、表示ランプ66が、夫々例えば5個ずつ設けられているものとする。各商品表示板64は、例えば夫々異なる飲料のイメージを表示する。各選択釦65は、各商品表示板64に表示されたイメージの飲料を購入するときに押下される釦である。各表示ランプ66は、各商品表示板64に表示されたイメージの飲料が例えば売り切れであるか否かを示すためのランプである。尚、各商品表示板64に表示されたイメージの飲料が例えば売り切れである場合、各表示ランプ66は例えば点灯し、各商品表示板64に表示されたイメージの飲料が例えば売り切れでない場合、各表示ランプ66は例えば消灯するものとする。硬貨投入口3は、自動販売機1の利用者が飲料の代金を支払うために、硬貨を投入する投入口である。紙幣挿入口4は、自動販売機1の利用者が飲料の代金を支払うために、紙幣を挿入する挿入口である。返却レバー3aは、硬貨投入口3に投入された硬貨、紙幣挿入口4に挿入された紙幣を返却するためのレバーである。返却口3bは、返却レバー3aを例えば下側に向けて押下したときに、例えば硬貨投入口3に投入された硬貨を返却する返却口である。各商品表示板64、硬貨投入口3、紙幣挿入口4、返却レバー3a、返却口3bは、前扉12に設けられる。各選択釦65及び各表示ランプ66は、前扉12における各商品表示板64の例えば下部に設けられる。
【0017】
取出口6は、飲料が供給されるカップ63がセットされる空間を有するとともに、筐体10の内部に配設された販売機構60から供給管62を通じて飲料が供給される空間を有する取出口である。取出口6は、前扉12に設けられる。
【0018】
===自動販売機の機能===
以下、図1乃至図5を参照して、本実施形態に係る自動販売機1の機能について説明する。図2は、本実施形態に係る自動販売機の機能を示すブロック図である。図3は、本実施形態に係るキーボードを示す図である。図4は、本実施形態に係る第1の領域251に記憶された使用時刻テーブル25aの一例を示す図である。図5は、本実施形態に係る第2の領域252に記憶された詳細表示テーブル25bの一例を示す図である。
【0019】
自動販売機1は、主制御部2、複数の従制御部、硬貨投入機構30、紙幣挿入機構40、接客面5、販売機構60、キーボード7を含んで構成される。尚、従制御部は、例えば、硬貨処理制御部31、紙幣処理制御部41、接客制御部51、販売制御部61、入出力制御部71である。
【0020】
主制御部2は、従制御部を統括制御する。主制御部2は、CPU21、タイマ22(計時部)、ROM23、RAM25(記憶部)を含んで構成される。尚、CPU21とROM23が本実施形態における制御部、判定部に相当する。ROM23には、CPU21が従制御部を統括制御するプログラムが記憶される。RAM25には、CPU21が従制御部を統括制御するときに利用される情報が記憶される。RAM25は、例えば第1の領域251、第2の領域252、第3の領域253を有する。第1の領域251には、例えば使用時刻テーブル25aが記憶される。使用時刻テーブル25aには、例えば、自動販売機1に対して所定の設定を行うための複数の項目と、複数の項目を夫々使用したときに更新される使用時刻と、複数の項目夫々の重み付け係数とが夫々対応付けられている。尚、使用時刻テーブル25aの複数の項目には夫々、例えば項目番号が付されている。重み付け係数は、閾値時間を算出するための係数である。閾値時間の詳細は後述する。第2の領域252には、例えば詳細表示テーブル25bが記憶される。詳細表示テーブル25bには、例えば、自動販売機1に対して所定の設定を行うための複数の項目と、複数の項目を夫々選択したときに表示パネル701(表示部)に表示される詳細表示内容とが夫々対応付けられている。尚、詳細表示テーブル25bの複数の項目には夫々、例えば項目番号が付されている。表示パネル701の詳細は後述する。第3の領域253には、例えば、キーボード7の項目一覧キー706が押下されたときの計時時刻が記憶される。CPU21は、ROM23に記憶された所定のプログラムに基づいて、従制御部を統括制御する。タイマ22は、例えば表示パネル701に表示された項目が選択された時刻や、例えばキーボード7の項目一覧キー706が押下された時刻を計時する。尚、キーボード7の詳細については後述する。
【0021】
硬貨処理制御部31と硬貨投入機構30は、自動販売機1の利用者が硬貨投入口3から投入する硬貨を受け取り、必要に応じて返却口3bから例えば釣銭を返却する。
紙幣処理制御部41と紙幣挿入機構40は、自動販売機1の利用者が紙幣挿入口4から挿入する紙幣を受け取り、必要に応じて紙幣挿入口4から例えば釣札を返却したり、返却口3bから例えば釣銭を返却したりする。
【0022】
接客制御部51は、接客面5における選択釦65の押下を検出し、検出信号を主制御部2に送信する。主制御部2から売り切れ信号が送信された場合、接客制御部51は、表示ランプ66を例えば点灯させる。主制御部2から売り切れ信号が送信さない場合、接客制御部51は、表示ランプ66を例えば消灯させる。
【0023】
販売制御部61と販売機構60は、選択釦65の押下にともない主制御部2から送信される制御信号に基づいて、取出口6の内部で供給管62を通じて、該当の飲料をカップ63に供給する。尚、主制御部2は、例えば、接客制御部51から送信された検出信号を受信したときに、制御信号を送信するものとする。
【0024】
入出力制御部71は、例えばキーボード7の所定のキーが押下されると、その押下信号を主制御部2に送信したり、主制御部2から送信される表示信号を受信して、例えば、使用時刻テーブル25aの項目を表示パネル701に表示させたりする。尚、キーボード7の詳細は後述する。
【0025】
===キーボード===
以下、図2乃至図5を参照して、本実施形態に係るキーボード7について説明する。
キーボード7は、表示パネル701、テンキー702、上矢印キー703、下矢印キー704、決定キー705、項目一覧キー706、全表示キー707を含んで構成される。
【0026】
表示パネル701は、例えば、使用時刻テーブル25aの項目や詳細表示テーブル25bの詳細表示内容を表示する例えば液晶ディスプレイである。尚、表示パネル701は、例えば複数の表示色で表示できるものとする。
全表示キー707は、押下されたときに使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て表示するキーである。
項目一覧キー706は、押下されたときに例えば使用時刻テーブル25aの使用時刻に基づいて所定の項目を表示するキーである。尚、項目一覧キー706を押下したときに表示パネル701に表示される項目の詳細については後述する。
ここで、表示パネル701には、カーソル700が表示される。カーソル700は、表示パネル701に表示された例えば複数の項目のうち、選択する項目を示す例えばプロンプトである。尚、カーソル700は、項目一覧キー706、全表示キー707が押下されたとき、表示パネル701に表示される項目のうち例えば最上位に表示される項目を示すものとする。
上矢印キー703と下矢印キー704は、表示パネル701に表示された例えばカーソル700を移動させるキーである。
決定キー705は、例えば、表示パネル701のカーソル700に示された項目を選択するキーである。
【0027】
===主制御部===
以下、図2乃至図5を参照して、本実施形態に係る主制御部2について説明する。
主制御部2は、ROM23に記憶された所定のプログラムに基づいて、従制御部を統括制御する。
主制御部2は、入出力制御部71から送信される押下信号を受信して、受信した押下信号に基づいて、RAM25から情報を読み出したり、RAM25に情報を書き込んだりする。主制御部2は、受信した押下信号に基づいて、例えば入出力制御部71に表示信号を送信する。
【0028】
例えば、全表示キー707が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合、主制御部2は、第1の領域251から使用時刻テーブル25aを読み出して、使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。例えば、決定キー705が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合、主制御部2は、選択された項目の使用時刻として、例えば決定キー705が押下された時刻を使用時刻テーブル25aに記憶する。又、その場合、主制御部2は、詳細表示テーブル25bから選択された項目の詳細表示内容を読み出して、その詳細表示内容を表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。例えば、項目一覧キー706が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合、主制御部2は、第3の領域253に項目一覧キー706が押下されたときの計時時刻を記憶する。又、その場合、主制御部2は、第1の領域251から使用時刻テーブル25aを読み出して、使用時刻テーブル25aの使用時刻に基づいて所定の項目を所定の順序に並べた状態で表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。尚、所定の順序に並べた状態で表示パネル701に表示される所定の項目の詳細については後述する。
【0029】
===自動販売機の動作===
以下、図1乃至図7、図9を参照して、本実施形態に係る自動販売機の動作について説明する。図6は、本実施形態に係る全表示キー707が押下されたときの表示パネル701の表示の一例を示す図である。図7は、本実施形態に係る項目一覧キー706が押下されたときの表示パネル701の表示の一例を示す図である。図9は、本実施形態に係る自動販売機の動作を示すフローチャートである。
【0030】
ROM23に記憶された自動販売機1に対して各種機能等の設定を行うプログラムの実行が開始され、主制御部2が制御動作を開始したところから説明する。
【0031】
主制御部2は、全表示キー707が押下されたか否かを判断する(ステップS11)。
全表示キー707が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合(ステップS11のYES)、主制御部2は、使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て表示パネル701に表示させる。主制御部2は、第1の領域251から使用時刻テーブル25aを読み出して、使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て表示パネル701に表示させる(ステップS12)。
【0032】
一方、全表示キー707が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信しない場合(ステップS11のNO)、主制御部2は、以下の制御を行う。主制御部2は、項目一覧キー706が押下されたか否かを判断する(ステップS13)。
【0033】
項目一覧キー706が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信しない場合(ステップS13のNO)、主制御部2は、上記ステップS11の判断を再度実行する。
【0034】
一方、項目一覧キー706が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合(ステップS13のYES)、主制御部2は、以下の制御を行う。主制御部2は、項目一覧キー706が押下されたときの計時時刻を第3の領域253に記憶する(ステップS14)。主制御部2は、第1の領域251から使用時刻テーブル25aを読み出して、使用時刻テーブル25aの使用時刻と、第3の領域253に記憶された計時時刻に基づいて、表示パネル701に表示する項目を選択する。主制御部2は、例えば、使用時刻と計時時刻との間の時間(以下、経過時間という)を算出する。主制御部2は、使用時刻テーブル25aの複数の項目夫々の経過時間が、閾値時間(所定時間)を超えるか否かを判定する。ここで、閾値時間は、表示パネル701に項目を表示するか否かを判定するための時間であり、例えば使用時刻テーブル25aの複数の項目ごとに設けられる。各閾値時間は、例えば、使用時刻テーブル25aの各項目の重み付け係数と所定の長さの時間を掛け合わせて算出される。尚、所定の長さの時間は、例えば30日である。ここで、使用時刻テーブル25aの例えば項目番号2、3、4、5、7、9が付された項目の経過時間が、各閾値時間を例えば超えて、例えば項目番号1、6、8が付された項目の経過時間が、各閾値時間を例えば超えないものとする。主制御部2は、表示パネル701に表示する項目として、例えば項目番号1、6、8が付された項目を選択する(ステップS15)。主制御部2は、表示パネル701に表示する項目の表示順を決定する。主制御部2は、表示パネル701に表示する項目の経過時間の長さを相互に比較する。ここで、使用時刻テーブル25aの例えば項目番号8が付された項目の経過時間は、例えば項目番号1が付された項目の経過時間よりも例えば短いものとする。使用時刻テーブル25aの例えば項目番号1が付された項目の経過時間は、例えば項目番号6が付された項目の経過時間よりも例えば短いものとする。主制御部2は、表示パネル701の上位から下位に向かって、例えば項目番号8、1、6が付された項目の順番で表示パネル701に表示することを決定する(ステップS16)。主制御部2は、使用時刻テーブル25aの例えば項目番号8、1、6が付された項目の順番で表示パネル701に表示する表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、使用時刻テーブル25aの例えば項目番号8、1、6が付された項目の順番で表示パネル701に表示させる(ステップS17)。
【0035】
前述したように、主制御部2は、使用時刻テーブル25aの各項目が使用されたときにタイマ22で計時される各使用時刻を更新する。項目一覧キー706が押下されたとき、主制御部2は、そのときにタイマ22で計時された計時時刻を第3の領域253に記憶する。又、そのとき、主制御部2は、使用時刻テーブル25aの各使用時刻と第3の領域253に記憶された計時時刻との間の各経過時間が閾値時間を超えるか否かを判定する。主制御部2は、経過時間が閾値時間を超えない項目を表示パネル701に表示させ、経過時間が閾値時間を超える項目を表示パネル701に表示させないように、入出力制御部71を制御する。よって、使用時刻テーブル25aの各項目が、各項目の使用頻度に応じて表示パネル701に表示されるので、自動販売機1に対して簡単に各種機能等の設定を行うことができる。
【0036】
又、閾値時間は、使用時刻テーブル25aの各項目に設けられた各重み付け係数に応じた時間とされる。よって、自動販売機1に対して各種機能等の設定を行うときに必要な項目を表示パネル701に表示できるので、自動販売機1に対して各種機能等の設定を行う作業の作業効率を向上させることができる。
【0037】
又、主制御部2は、表示パネル701に表示される各項目の経過時間の長さを相互に比較して、例えば経過時間の長さが短い順に表示パネル701の上位から表示させるように入出力制御部71を制御する。よって、使用頻度の例えば高い順に各項目が表示パネル701に表示されるので、使用頻度の例えば高い項目を選択するときに、その項目を簡単に選択できるため、自動販売機1に対してより簡単に各種機能等の設定を行うことができる。
【0038】
[第2実施形態]
===自動販売機===
第2実施形態における自動販売機1aは、第1実施形態における自動販売機1のROM23に記憶されたプログラムを、自動販売機1aのCPU21を動作させるプログラムに変更したものである。尚、自動販売機1aのプログラム以外の構成は、自動販売機1の構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0039】
===主制御部===
主制御部2は、ROM23に記憶された所定のプログラムに基づいて、従制御部を統括制御する。
主制御部2は、受信した押下信号に基づいて、例えば入出力制御部71に表示信号を送信する。
例えば、全表示キー707が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合、主制御部2は、第1の領域251から使用時刻テーブル25aを読み出す。その後、主制御部2は、使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て例えば黒色の表示色で表示パネル701(表示部)に表示させる表示信号を送信する。例えば、項目一覧キー706が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合、主制御部2は、第3の領域253に項目一覧キー706が押下されたときの計時時刻を記憶する。又、その場合、主制御部2は、第1の領域251から使用時刻テーブル25aを読み出して、使用時刻テーブル25aの使用時刻に基づいて所定の項目を例えば黒色で表示パネル701に表示し、所定の項目以外の項目を例えば灰色の表示色で表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。
【0040】
===自動販売機の動作===
図8は、本実施形態に係る項目一覧キー706が押下されたときの表示パネル701の表示の一例を示す図である。
【0041】
図10は、本実施形態に係る自動販売機の動作を示すフローチャートである。尚、図9に示されたステップと同じステップについては同じ番号を付すのみで、その説明は省略する。
【0042】
ROM23に記憶された自動販売機1aに対して各種機能等の設定を行うプログラムの実行が開始され、主制御部2が制御動作を開始したところから説明する。
【0043】
全表示キー707が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合(ステップS11のYES)、主制御部2は、使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て例えば黒色の表示色で表示パネル701に表示させる。主制御部2は、第1の領域251から使用時刻テーブル25aを読み出して、使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て例えば黒色の表示色で表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、使用時刻テーブル25aの項目を例えば全て例えば黒色の表示色で表示パネル701に表示させる(ステップS120)。項目一覧キー706が押下されたことを示す押下信号を主制御部2が受信した場合(ステップS13のYES)、主制御部2は、以下の制御を行う。主制御部2は、第1の領域251から使用時刻テーブル25aを読み出して、使用時刻テーブル25aの使用時刻と、第3の領域253に記憶された計時時刻に基づいて、使用時刻テーブル25aの複数の項目を夫々表示パネル701に表示する表示色を決定する。主制御部2は、例えば、使用時刻と計時時刻との間の時間(以下、経過時間という)を算出する。主制御部2は、使用時刻テーブル25aの複数の項目夫々の経過時間が、閾値時間(所定時間)を超えるか否かを判定する。ここで、閾値時間は、表示パネル701に項目を表示する表示色を判定するための時間であり、例えば使用時刻テーブル25aの複数の項目ごとに設けられる。各閾値時間は、例えば、使用時刻テーブル25aの各項目の重み付け係数と所定の長さの時間を掛け合わせて算出される。尚、所定の長さの時間は、例えば30日である。ここで、使用時刻テーブル25aの例えば項目番号2、3、4、5、7、9が付された項目の経過時間が、各閾値時間を例えば超えて、例えば項目番号1、6、8が付された項目の経過時間が、各閾値時間を例えば超えないものとする。主制御部2は、使用時刻テーブル25aの例えば項目番号1、6、8が付された項目を例えば黒色の表示色で表示し、例えば項目番号2、3、4、5、7、9が付された項目を例えば灰色の表示色で表示することを決定する(ステップS150)。主制御部2は、使用時刻テーブル25aの例えば項目番号1、6、8が付された項目を例えば黒色の表示色で表示する表示信号を送信し、例えば項目番号2、3、4、5、7、9が付された項目を例えば灰色の表示色で表示する表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、項目番号1、6、8が付された項目を例えば黒色の表示色で表示パネル701に表示させ、項目番号2、3、4、5、7、9が付された項目を例えば灰色の表示色で表示させる(ステップS170)。
【0044】
前述したように、主制御部2は、使用時刻テーブル25aの各項目が使用されたときにタイマ22(計時部)で計時される各使用時刻を更新する。項目一覧キー706が押下されたとき、主制御部2は、そのときにタイマ22で計時された計時時刻を第3の領域253に記憶する。又、そのとき、主制御部2は、使用時刻テーブル25aの各使用時刻と第3の領域253に記憶された計時時刻との間の各経過時間が閾値時間を超えるか否かを判定する。主制御部2は、経過時間が閾値時間を超えない項目を表示パネル701に例えば黒色の表示色で表示させ、経過時間が閾値時間を超える項目を表示パネル701に例えば灰色の表示色で表示させるように、入出力制御部71を制御する。よって、使用時刻テーブル25aの各項目が、各項目の使用頻度に応じた表示色で表示パネル701に表示されるので、自動販売機1aに対して簡単に各種機能等の設定を行うことができる。
【0045】
[第3実施形態]
===自動販売機===
第3実施形態における自動販売機1bは、第1実施形態における自動販売機1の主制御部2、キーボード7を、自動販売機1bの主制御部2b、キーボード7bに変更したものである。尚、自動販売機1bの主制御部2b、キーボード7b以外の構成は、自動販売機1の構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0046】
===主制御部===
以下、図1、図11乃至図14を参照して、本実施形態に係る主制御部2bについて説明する。図11は、本実施形態に係る自動販売機の機能を示すブロック図である。尚、図2に示された機能と同じ機能については同じ番号を付すのみで、その説明は省略する。図12は、本実施形態に係るキーボードを示す図である。尚、図3に示された構成と同じ構成については同じ番号を付すのみで、その説明は省略する。図13は、本実施形態に係る第1の領域251bに記憶された項目表示テーブル250aの一例を示す図である。図13は、本実施形態に係る第2の領域252bに記憶された詳細表示テーブル250bの一例を示す図である。
【0047】
自動販売機1bは、主制御部2b、複数の従制御部、硬貨投入機構30、紙幣挿入機構40、接客面5、販売機構60、キーボード7bを含んで構成される。尚、従制御部は、例えば、硬貨処理制御部31、紙幣処理制御部41、接客制御部51、販売制御部61、入出力制御部71である。
【0048】
主制御部2bは、従制御部を統括制御する。主制御部2bは、CPU21、タイマ22、ROM23、RAM35bを含んで構成される。RAM35bには、CPU21が従制御部を統括制御するときに利用される情報が記憶される。RAM35bは、例えば第1の領域251b、第2の領域252b、第3の領域253b、第4の領域254bを有する。
【0049】
第1の領域251bには、例えば項目表示テーブル250aが記憶される。項目表示テーブル250aには、例えば、自動販売機1bに所定の設定を行うための複数の項目と、各表示モードのときに、複数の項目が夫々表示パネル701に表示されるか否かを示す情報とが夫々対応付けられている。尚、複数の項目には夫々、項目番号が付されている。表示モードの詳細については後述する。
【0050】
第2の領域252bには、例えば詳細表示テーブル250bが記憶される。詳細表示テーブル250bには、例えば、自動販売機1bに所定の設定を行うための複数の項目と、複数の項目を夫々選択したときに表示パネル701に表示される詳細表示内容とが夫々対応付けられている。尚、詳細表示テーブル250bの複数の項目には夫々、例えば項目番号が付されている。
【0051】
第3の領域253bには、例えば、易しい、普通、難しいのうち、何れの表示モードが選択されているかを示す表示モード情報が記憶される。
【0052】
第4の領域254bには、表示モードとして例えば、難しいが選択されたときに認証されるパスワードを示すパスワード情報が記憶される。
【0053】
例えば、表示モードを選択するときに決定キー705が押下されたことを示す押下信号を主制御部2bが受信した場合、主制御部2bは、選択された表示モードを示す表示モード情報を第3の領域253bに記憶する。例えば、項目表示テーブル250aの複数の項目のうち、所定の項目が選択されたことを示す押下信号を主制御部2bが受信した場合、主制御部2bは、詳細表示テーブル250bから選択された項目の詳細表示内容を読み出して、その詳細表示内容を表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。例えばテンキー702によってパスワードが入力されて決定キー705が押下されたことを示す押下信号を主制御部2bが受信した場合、主制御部2bは、第4の領域254bに記憶されたパスワード情報に示されるパスワードと、例えばテンキー702によって入力されたパスワードとが同じであるか否かの判断を行う。
【0054】
===自動販売機の動作===
以下、図15、図16を参照して、本実施形態に係る自動販売機の動作について説明する。図15は、本実施形態に係る表示モードを選択するときの表示パネル701の表示の一例を示す図である。図16は、本実施形態に係る自動販売機の動作を示すフローチャートである。
【0055】
ROM23に記憶された自動販売機1bに対して各種機能等の設定を行うプログラムの実行が開始され、主制御部2bが制御動作を開始したところから説明する。
【0056】
主制御部2bは、選択する表示モードを表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、表示パネル701に選択する表示モードとして、例えば易しい、普通、難しいを表示する(ステップS201)。主制御部2bは、決定キー705が押下されたか否かを判断する(ステップS202)。決定キー705が押下されたことを示す押下信号を主制御部2bが受信しない場合(ステップS202のNO)、主制御部2bは、上記ステップS202の判断を再度行う。決定キー705が押下されたことを示す押下信号を主制御部2bが受信した場合(ステップS202のYES)、主制御部2bは、選択された表示モードを示す表示モード情報を第3の領域253bに記憶する(ステップS203)。主制御部2bは、表示モードとして易しいが選択されたか否かを判断する(ステップS204)。主制御部2bは、第3の領域253bに記憶された表示モード情報を読み出す。表示モードとして易しいが選択されたことを示す表示モード情報が第3の領域253bに記憶されている場合(ステップS204のYES)、主制御部2bは、項目表示テーブル250aの複数の項目のうち、所定の項目を表示する。主制御部2bは、項目表示テーブル250aの複数の項目の例えば項目番号1、2が付された項目を表示させる表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、例えば項目番号1、2が付された項目を表示パネル701に表示させる(ステップS205)。表示モードとして易しいが選択されたことを示す表示モード情報が第3の領域253bに記憶されていない場合(ステップS204のNO)、主制御部2bは、表示モードとして普通が選択されたか否かを判断する(ステップS206)。主制御部2bは、第3の領域253bに記憶された表示モード情報を読み出す。表示モードとして普通が選択されたことを示す表示モード情報が第3の領域253bに記憶されている場合(ステップS206のYES)、主制御部2bは、項目表示テーブル250aの複数の項目のうち、所定の項目を表示する。主制御部2bは、項目表示テーブル250aの複数の項目の例えば項目番号1、2、3が付された項目を表示させる表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、例えば項目番号1、2、3が付された項目を表示パネル701に表示させる(ステップS207)。表示モードとして普通が選択されたことを示す表示モード情報が第3の領域253bに記憶されていない場合(ステップS206のNO)、主制御部2bは、パスワードを入力する画面を表示パネル701に表示させる(ステップS208)。例えばテンキー702によってパスワードが入力されて決定キー705が押下されたことを示す押下信号を主制御部2bが受信したとき、主制御部2bは、第4の領域254bに記憶されたパスワード情報に示されるパスワードと、例えばテンキー702によって入力されたパスワードとが同じであるか否かの判断を行う(ステップS209)。第4の領域254bに記憶されたパスワード情報に示されるパスワードと、例えばテンキー702によって入力されたパスワードとが同じである場合(ステップS209のYES)、主制御部2bは、項目表示テーブル250aの複数の項目のうち、例えば全ての項目を表示する。主制御部2bは、項目表示テーブル250aの複数の項目のうち例えば全ての項目を表示させる表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、例えば全ての項目を表示パネル701に表示させる(ステップS210)。第4の領域254bに記憶されたパスワード情報に示されるパスワードと、例えばテンキー702によって入力されたパスワードとが同じでない場合(ステップS209のNO)、主制御部2bは、上記ステップS201の制御動作の後、上記ステップS202の判断を再度行う。
【0057】
前述したように、主制御部2bは、選択された表示モードに基づいて、自動販売機1bに所定の設定を行うための所定の項目を表示パネル701に表示させるように、入出力制御部71を制御する。よって、選択された表示モードに基づいた項目のみが表示パネル701に表示されるので、表示パネル701に表示された項目以外の項目を誤設定するのを防止することができる。
【0058】
又、例えば表示モードとして難しいが選択された場合、主制御部2bは、パスワードの認証を行い、入力されたパスワードと、第4の領域254bに記憶されたパスワード情報に示されたパスワードとが一致したときに、例えば全ての項目を表示パネル701に表示させるように、入出力制御部71を制御する。よって、所定の項目を、パスワードが一致したときにのみ表示パネル701に表示させることができる。従って、自動販売機1bに対して各種機能等の設定を行うときのセキュリティを向上させることができる。
【0059】
[その他の実施形態]
第1実施形態においては、表示パネル701に表示される複数の項目夫々の経過時間が例えば短い順にその複数の項目を表示パネル701に表示させるように、主制御部2が入出力制御部71を制御する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、過去の一定期間に複数の項目が夫々使用された回数の順にその複数の項目を表示パネル701に表示させるように、主制御部2dが入出力制御部71を制御してもよい。以下、図17を参照して、複数の項目が過去の一定期間に夫々使用された回数の順にその複数の項目を表示パネル701に表示させる自動販売機1dについて説明する。尚、過去の一定期間は、例えば、直近の一ヶ月間であることとする。図17は、本実施形態に係る自動販売機の機能を示すブロック図である。尚、図2に示された機能と同じ機能については同じ番号を付すのみで、その説明は省略する。自動販売機1dは、第1実施形態における自動販売機1のRAM25に第4の領域254dを追加したものである。第4の領域254dには、例えば使用履歴テーブルが記憶される。使用履歴テーブルには、使用時刻テーブル25aの複数の項目と、その複数の項目が夫々使用された時刻の履歴とが夫々対応付けられている。例えば、決定キー705が押下されて表示パネル701に表示された複数の項目のうち何れかの項目が選択されたことを示す押下信号を主制御部2dが受信した場合、主制御部2dは、選択された項目が使用された時刻の履歴として、例えば決定キー705が押下されたときにタイマ22で計時された時刻を使用履歴テーブルに記憶する。以下、項目一覧キー706が押下されて所定の項目を表示パネル701に表示させる自動販売機1dの動作について説明する。例えば、項目一覧キー706が押下されたことを示す押下信号を主制御部2dが受信した場合、主制御部2dは、前述したように表示パネル701に表示させる項目を選択する。そして、主制御部2dは、第4の領域254dの使用履歴テーブルの複数の項目が夫々使用された時刻の履歴を参照する。主制御部2dは、選択された複数の項目が夫々例えば直近の一ヶ月間に使用された回数として、選択された複数の項目が使用された時刻の履歴のうち、例えば直近の一ヶ月間に該当する時刻の個数を計数する。主制御部2dは、その選択された複数の項目を、例えば直近の一ヶ月間に使用された回数が例えば多い順で表示パネル701に表示させる表示信号を送信する。入出力制御部71は、その表示信号を受信して、複数の項目を例えば直近の一ヶ月間に使用された回数が例えば多い順に表示パネル701に表示させる。この場合、過去の一定期間に複数の項目が夫々使用された回数の順にその複数の項目が表示パネル701に表示される。よって、自動販売機1dに対して簡単に各種機能等の設定を行うことができる。又、第4の領域254dには、例えば使用履歴テーブルが記憶されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第4の領域254dには、例えば使用回数テーブルが記憶されているものとしてもよい。使用回数テーブルには、使用時刻テーブル25aの複数の項目と、その複数の項目が例えば一ヶ月ごとに使用された回数が夫々対応付けられている。ここで、主制御部2dには、複数の項目が夫々選択された回数を計数する例えばカウンタ(不図示)が設けられているものとする。カウンタは、例えば一ヶ月ごとにリセットされるものとする。例えば、決定キー705が押下されて表示パネル701に表示された複数の項目のうち何れかの項目が選択されたことを示す押下信号を主制御部2dが受信した場合、主制御部2dは、カウンタで計数された、その項目の使用回数をその月の使用回数として使用回数テーブルに記憶する。複数の項目が表示パネル701に表示されるとき、主制御部2dは、使用回数テーブルを参照する。そして、主制御部2dは、複数の項目を例えば直近の一ヶ月間の使用回数の順に表示パネル701に表示させる。この場合、過去の一定期間に複数の項目が夫々使用された回数の順にその複数の項目が表示パネル701に表示される。よって、自動販売機1dに対して簡単に各種機能等の設定を行うことができる。尚、過去の一定期間は、例えば直近の一ヶ月間であることとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一定期間を直近の二ヶ月間としてもよい。
【0060】
又、第1実施形態においては、表示パネル701に表示される複数の項目を選択し、その選択された複数の項目夫々の経過時間が例えば短い順にその複数の項目を表示パネル701に表示させるように、主制御部2が入出力制御部71を制御する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、表示パネル701に表示される複数の項目を選択せずに、使用時刻テーブル25aの複数の項目夫々の経過時間が例えば短い順にその複数の項目を全て表示パネル701に表示させるように、主制御部2が入出力制御部71を制御してもよい。この場合、使用頻度の例えば高い順に複数の項目が全て表示パネル701に表示されるので、使用頻度の例えば高い項目を選択するときに、その項目を簡単に選択できるため、自動販売機1に対して簡単に各種機能等の設定を行うことができる。
【0061】
又、第2実施形態においては、使用時刻テーブル25aの複数の項目を、その複数の項目ごとに決定された表示色で表示パネル701に表示させるように、主制御部2が入出力制御部71を制御する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、複数の項目を、経過時間が例えば短い順に並べた状態で、複数の項目ごとに決定された表示色で表示パネル701に表示させるように、主制御部2が入出力制御部71を制御してもよい。この場合、使用頻度の例えば高い順に複数の項目が表示パネル701に表示されるので、使用頻度の例えば高い項目を選択するときに、その項目を簡単に選択できるため、自動販売機1aに対して簡単に各種機能等の設定を行うことができる。
【0062】
又、第1及び第2実施形態においては、例えば閾値時間が使用時刻テーブル25aの複数の項目ごとに設けられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、複数の項目全てに対して共通の閾値時間を設けてもよい。その場合、複数の項目ごとに重み付け係数を設けることなく、各種機能等の設定を簡単に行える自動販売機1、1aを提供できる。
【0063】
又、第3実施形態においては、例えば難しいの表示モードが選択されたときにパスワードの認証を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1実施形態における使用時刻テーブル25aの所定の項目が表示パネル701に表示されるときに、パスワードの認証を行ってもよい。その場合、自動販売機1に対して各種機能等の設定を行うときのセキュリティを向上させることができる。
【0064】
尚、第1乃至第3実施形態、その他の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0065】
1、1a、1b、1d 自動販売機
2、2b、2d 主制御部
3 硬貨投入口
4 紙幣挿入口
5 接客面
6 取出口
7、7b キーボード
10 筐体
11 軸
12 前扉
13a、13b、13c、13d 脚
21 CPU
22 タイマ
23 ROM
25、35b、35d RAM
30 硬貨投入機構
31 硬貨処理制御部
40 紙幣挿入機構
41 紙幣処理制御部
51 接客制御部
60 販売機構
61 販売制御部
71 入出力制御部
700 カーソル
701 表示パネル
702 テンキー
703 上矢印キー
704 下矢印キー
705 決定キー
706 項目一覧キー
707 全表示キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作キーの操作に応じて、自動販売機に対して所定の設定を行うための複数の項目を表示する表示部と、
前記表示部に表示される前記複数の項目のうち、使用頻度が所定頻度以上の項目と前記使用頻度が前記所定頻度未満の項目との表示状態を異ならせる制御部と、
を備えたことを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
前記制御部は、
前記使用頻度が前記所定頻度以上の項目を前記表示部に表示させ、
前記使用頻度が前記所定頻度未満の項目を前記表示部に表示させないこと、
を特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項3】
前記制御部は、
前記使用頻度が前記所定頻度以上の項目を前記表示部に第1表示色で表示させ、
前記使用頻度が前記所定頻度未満の項目を前記表示部に前記第1表示色とは異なる第2表示色で表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項4】
前記制御部は、
前記使用頻度が前記所定頻度以上の項目を前記使用頻度が高い順に表示させること、
を特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
【請求項5】
時刻を計時する計時部と、
前記計時部の計時時刻に基づいて、前記複数の項目夫々の使用時刻を更新して記憶する記憶部と、
前記複数の項目のうち、前記使用時刻に応じた時刻と前記計時時刻との間の時間が所定時間を超える項目を前記使用頻度が所定頻度未満の項目と判定する判定部と、
を備え、
前記制御部は、前記判定部の判定結果に応じて前記表示部を制御すること、
を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の自動販売機。
【請求項6】
前記所定時間は、前記複数の項目ごとに設定されること
を特徴とする請求項5に記載の自動販売機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図8】
image rotate