説明

自動車に取り付けられている、付属のウィンドウウォッシャを備えるワイパの配置

本発明は、自動車に取り付けられている、付属のウィンドウウォッシャ(10)を備えるワイパの配置に関する。このウィンドウウォッシャ(10)はウォッシャ液供給ライン(14)を含み、このウォッシャ液供給ラインには、分岐箇所(36)の後に、対応する出口に通じる少なくとも2つの分配ライン(22、24、38、40)が接続されている。これらの出口は、ワイパの、対応するワイパアームと一緒に動くことができる。分配装置(16)によって、これらの出口の少なくとも1つから出るウォッシャ液の流出を制御することができ、この分配装置は自動車のエンジンルーム又はラゲッジルーム内に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に取り付けられている、付属のウィンドウウォッシャを備えるワイパの配置に関する。このウィンドウウォッシャはウォッシャ液供給ラインを含み、このウォッシャ液供給ラインには、分岐箇所の後に、対応する出口に通じる少なくとも2つの分配ラインが接続されている。これらの出口は、ワイパの、対応するワイパアームと一緒に動くことができる。分配装置によって、これらの出口の少なくとも1つから出るウォッシャ液の流出を制御することができる。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、自動車の伸縮式ワイパを説明しており、このワイパの場合、ワイパアームが動くと、ワイパアームに配置されているウォッシャ液用ノズルが一緒に動かされる。ここでは、ワイパアームのドライブシャフトが軸方向の穴を有しており、この穴は、軸方向の分離ウェブによって、互いに無関係な2つのウォッシャ液フィードチャンネルに分離されている。ホースラインを接続するための接続ピース内に配置されている切替え装置によって、それぞれ1つのフィードチャンネルにウォッシャ液を割り当てることができる。これらのフィードチャンネルはノズルにつながっている。切替え装置の回転は、ワイパアームの往復運動を生じるドライブシャフトの旋回運動と一緒に行われる。これにより、ワイパの作動方向に向かってワイパアームの前にそれぞれ配置されているノズルに、ウォッシャ液が確実に供給される。
【0003】
この種のウィンドウウォッシャにおける課題として、それぞれのフィードチャンネルへのウォッシャ液の分配が技術的に複雑であり、故障が多いという状況が認められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第3643476A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、ウォッシャ液の出口への分配を単純化する、冒頭に述べた種類の配置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の特徴を備える配置によって解決される。本発明の適切な発展形態を備える有利な実施形態は、従属請求項に示されている。
【0007】
付属のウィンドウウォッシャを備えるワイパの本発明に基づく配置では、ウィンドウウォッシャがウォッシャ液供給ラインを含み、このウォッシャ液供給ラインには、分岐箇所の後に、対応する出口に通じる少なくとも2つの分配ラインが接続されている。これらの出口は、ワイパの、対応するワイパアームと一緒に動くことができる。分配装置によって、これらの出口の少なくとも1つから出るウォッシャ液の流出を制御することができ、この分配装置は自動車のエンジンルーム又はラゲッジルーム内に配置されている。ラゲッジルームは、特に自動車のトランクルームであり得る。さらに、このウィンドウウォッシャは、自動車のリヤに配置されているワイパにも割り当てることができる。
【0008】
自動車のエンジンルーム又はラゲッジルーム内は、分配装置を収容するための十分なスペースを設けることが比較的簡単である。さらに、この分配装置は、外部の影響、特に気候の影響からも特に良く保護されている。分配装置部分におけるウォッシャ液の加熱も、技術的にとりわけ簡単に実現することができる。分配装置が故障した場合は、これを交換することができる。この分配装置は、特に、例えば運転席側のワイパアームのベアリングに接続することができる。
【0009】
この分配装置は、希望する出口からウォッシャ液を流出させるために用いられる。出口がワイパアームと一緒に動くことにより、ウォッシャ液は、希望する場所のすぐ近くで流出する。
【0010】
このことにより、ワイパの洗浄作用が向上する。さらに、ウォッシャ液の消費を抑えることができるため、とりわけ小さなウォッシャ液用リザーバを使用することが可能となる。自動車にワイパを配置する場合、このことは、自動車の重量を軽減することにつながり、従って、自動車の有害物質、特に二酸化炭素の排出を軽減することになる。
【0011】
比較的少量のウォッシャ液が極めて適切な場所に正確なタイミングで制御されて、車両のウィンドウに送られる場合、ワイパアームが折り返し地点に到達して、ワイパの作動方向を変えるときに、ワイパのワイパブレードによって再び引き戻されるウォッシャ液の量も非常に少なくなる。従って、引き戻されるウォッシャ液が、望ましくない形でウィンドウ部分に達することはほとんどない。そのため、自動車の運転者の視野への悪影響が最小化される。
【0012】
拭き取るウィンドウに隣接して配置されている自動車のウィンドウ、例えばサイドウィンドウ、及び/又は自動車のルーフに、不正確に、及び/又は望ましくない形で多量のウォッシャ液がかかることも、特に、ほぼ回避することができる。比較的少量のウォッシャ液が洗浄するウィンドウに送られることにより、ワイパアームによって、及び/又はワイパブレードによって、及び/又はワイパブレードとワイパアームとを連結している連結部品によって運ばれ、好ましくないウィンドウ部分に滴下するウォッシャ液の量を少なくすることにもつながる。
【0013】
本発明の有利な実施形態では、分配ラインの少なくとも1つを閉鎖するための少なくとも1つの閉鎖装置が、分配装置の共通のハウジング内に格納されている。各分配ラインにそれぞれ1つの閉鎖装置が共通のハウジング内に配置されていることにより、閉鎖装置の制御が簡単になる。メンテナンス及び/又は修理を行う場合、これらの閉鎖装置へのアクセスは非常に良い。分配装置のハウジング内に閉鎖装置が格納されている場合、分配装置部分におけるウォッシャ液の加熱も、技術的にとりわけ簡単に実現することができる。従って、閉鎖装置の凍結を、氷点下の温度においても避けることができるため、閉鎖装置の機能効率を確実に確保することができる。
【0014】
さらに、少なくとも2つの閉鎖装置を互いに無関係に制御できる場合は有利である。好ましくは、全ての閉鎖装置が互いに独立して制御可能であることよって、ウォッシャ液をウィンドウに噴射する出口を適切な形で正確に開放することができる。好ましくは、運転席側のワイパアーム及び助手席側のワイパアームと一緒に動く出口も、互いに無関係に開放することができる。
【0015】
閉鎖装置が電磁的に作動可能なスイッチエレメントとして形成されている場合、特に短い切替え時間が達成できる。好ましくは、閉鎖装置がさらに1つのチェックバルブを有していることにより、それぞれの分配ラインを介するウォッシャ液の不適切な逆流が防止される。
【0016】
さらに、少なくとも実質的に第1の出口が一方のワイパ作動方向を向き、第2の出口が逆のワイパ作動方向を向いている場合は有利である。これによって、第1の出口を介して、ワイパ作動方向へウォッシャ液をウィンドウに噴射することが可能となる。ワイパアームの作動方向が切り替わると、次に、第2の出口からウォッシャ液を噴射することができる。
【0017】
特に、ウィンドウの汚れが比較的強い場合、少なくとも一時的に両方の出口を同時に利用することは有利であり得る。同様に、ワイパ作動方向に向けられている第1の出口からのウォッシャ液の流出を、ワイパアームの折り返し地点の少し前からすでに遮断して、第2の出口からのウォッシャ液の流出を、閉鎖装置を開けることにより可能にすることも考えられる。これによって、汚れのひどいウィンドウをとりわけ効果的に洗浄することができるようになる。つまり、ウォッシャ液を早期にウィンドウに加えることにより、こびりついた汚れを軟化することができるため、洗浄結果をより良くすることができる。
【0018】
第1の出口及び/又は第2の出口がワイパのワイパブレードに配置されている場合は、さらに有利であることが示されている。すなわち、ワイパブレードの部分でウォッシャ液がウィンドウに流出する場合、ウォッシャ液をとりわけ適切に、正確に、節約して使用することが可能になる。
【0019】
出口がノズルとして形成され、長手方向の範囲にわたり分配されて配置されている場合は、特に良い洗浄結果を達成することができ、同時に、とりわけウォッシャ液を節約して効率的に使用することも可能となる。ワイパブレードに出口が配置されている場合、長手方向の範囲は、好ましくはワイパブレードの長手部分に沿って通っている。
【0020】
分配装置が少なくとも1つの(ポートとも呼ばれる)接続部を有し、この接続部を介して補助剤をウォッシャ液に送り込むことができる場合は、さらに有利であることが示された。補助剤として、洗浄液(虫除去剤など)及び/又は加熱した媒体、特に加熱したウォッシャ液を、ウォッシャ液の中に送り込むことができる。送り込む補助剤ごとに別々の接続部を設けることもできる。
【0021】
ワイパが少なくとも2つのワイパアームを有している場合、有利には、それぞれ1つのワイパアームに少なくとも2つの分配ラインが割り当てられている。好ましくは、1つの分配ラインごとに1つの閉鎖装置が設けられている。従って、例えば、運転席側及び助手席側のワイパアーム又はワイパブレードに取り付けられている、ワイパ作動方向に向けられたそれぞれ1つの出口を介して、それぞれの閉鎖装置が開かれることにより、ウォッシャ液を噴射することができる。同様に、運転席側のワイパブレード及び/又は助手席側のワイパブレードが、ワイパ作動方向とは逆方向にウォッシャ液をウィンドウに噴射することも可能である。
【0022】
最後に、少なくとも1つの出口に向かう途中の少なくとも一部分に、ウォッシャ液を加熱できるヒータ装置が設けられている場合は、有利であることが示されている。特に、氷点下においてもウォッシャ液が凍結しないようにするため、熱線などを出口まで通すことができる。
【0023】
ここまでの説明で述べた特徴及び特徴の組合せ、並びに以下の図の説明で述べられている、及び/又は図の中にのみ示されている特徴及び特徴の組合せは、それぞれに示された特徴の組合せだけではなく、本発明の範囲から出ることなく、その他の組合せ又は単独でも適用可能である。
【0024】
特許請求の範囲と、以下に説明される有利な実施形態及び図に基づいて、本発明のさらなる利点、特徴及び詳細が示され、図の中では、同一エレメント又は機能を同じくするエレメントには同一の番号が付されている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】自動車用ウィンドウウォッシャの構成部品の断片図であり、分配装置を介して、分配ラインがウォッシャ液の通る自動車のワイパのワイパブレードに通じている。
【図2】図1に基づくウィンドウウォッシャの代替の分配装置である。
【図3】ウォッシャ液の通るワイパブレードの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1では、ウィンドウウォッシャ10のポンプ12が示されており、このポンプにより、(図示されていない)リザーバからウォッシャ液が供給される。ポンプ12には供給ライン14が接続されており、この供給ラインを介して、洗浄する自動車のウィンドウにウォッシャ液が送られる。
【0027】
供給ライン14は分配装置16に通じており、この分配装置は、入口20と4つの出口とを備えるハウジング18を含んでいる。分配装置16は、自動車のエンジンルーム内に配置されている。すなわち、ここでは、分配装置16を格納するためのスペースが十分にある。さらに、分配装置16が保護され、加熱も簡単に行うことができる。
【0028】
分配ライン22、24の第1のペアは、分配装置16のそれぞれ2つの出口から助手席側ワイパブレード26に通っている(図3を参照)。運転席側ワイパブレード26も同様に形成されている。
【0029】
図3に基づいて、多数のノズル28が、ワイパブレード26を通る第1の分配ライン22からワイパブレード26のワイパ作動方向に向いている。すなわち、ワイパブレード26がウィンドウ上を動いている間、これらのノズル28を介して、ワイパブレード26のラバーブレードエレメント30のすぐ前に位置しているウィンドウ部分にウォッシャ液を送ることが可能である。
【0030】
第1の分配ライン22と平行にワイパブレード26を通る第2の分配ライン24から、ワイパ作動方向と逆方向に向けられたノズル32を介して、ワイパ作動方向に向かってラバーブレードエレメント30の後ろに位置しているウィンドウ部分にウォッシャ液を噴射することができる。ワイパブレード26で洗浄する場合、ラバーブレードエレメント30の前に位置しているウィンドウ部分にウォッシャ液が噴射されるように、ノズル28、32からウォッシャ液がウィンドウ上に送られるのが好ましい。しかし、両方の分配ライン22、24が、それぞれのノズル28、32から流出可能なウォッシャ液を同時に送り出すこともできるであろう。
【0031】
分配ライン22、24を切り替えるため、従って付属のノズル28、32を切り替えるため、分配装置16内には電磁的に作動可能な切替えバルブ34が設けられている。互いに無関係に切替え可能な切替えバルブ34は、分岐スペース36の下流に、分配装置16のハウジング18の範囲内に配置されている。各切替えバルブ34により、それぞれの分配ライン22、24を閉鎖又は開放することができる。
【0032】
その他の2つの分配ライン38、40は、分配装置16から運転席側ワイパブレード26に通じており、このワイパブレードは構造的に助手席側ワイパブレード26と同じである。これに応じて、分配ライン22、38に割り当てられている切替えバルブ34が同時に開くことにより、ワイパ作動方向に向かって運転席側ワイパブレード26と助手席側ワイパブレード26のラバーブレードエレメント30の前にそれぞれ位置しているウィンドウ部分にウォッシャ液を同時に噴射することができる。
【0033】
特に、こびりついた汚れ及び/又は虫をウィンドウから除去する必要がある場合は、さらに、ワイパ作動方向に向かってラバーブレードエレメント30の前に位置しているウィンドウ部分に加え、分配ライン24、40を介して、同じワイパ作動方向に向かってラバーブレードエレメント30の後ろに位置しているウィンドウ部分にもウォッシャ液を噴射することが可能である。
【0034】
分配ライン22、38を介するウィンドウへの噴射から分配ライン24、40を介する噴射への切替えは、特に、ワイパアーム及びワイパブレード26が折り返し地点に到達した場合、又は折り返し地点に到達する少し前に行うことができる。
【0035】
図2は、供給ライン14が接続されている入口と、ワイパブレード26(図2には図示されていない)に通じている4つの分配ライン22、24、38、40とを備える代替の分配装置16の拡大詳細図である。この分配装置16は、図2に示されているワイパの実施形態でも自動車のエンジンルーム内に配置されている。
【0036】
しかし、図1に示されている共通の分配スペース36に代わって、図2による分配装置16では、第1の分岐箇所42が設けられており、この分岐箇所で、ウォッシャ液は助手席側ワイパブレード26と運転席側ワイパブレード26とに分配される。この第1の分岐箇所42の下流には、2つの分岐部44が設けられており、これらの分岐部が助手席側の分配ライン22、24及び運転席側の分配ライン38、40の初期位置となる。
【0037】
分配ライン22、24、38、40の閉鎖及び開放のため、分配装置16のハウジング18には、電磁的に作動可能な4つの切替えバルブ34が設けられている。これらの切替えバルブ34は、さらに、それぞれ1つのチェックバルブが組み込まれている。切替えバルブ34が格納されているハウジング18は、もう1つの接続部46を有しており、この接続部を介して、虫除去剤及び/又は加熱されたウォッシャ液を分岐箇所42の中に送ることができる。
【0038】
助手席側の分配ライン22、24と運転席側分配ライン38、40とからのウォッシャ液の流出は、図1及び図2に示されている分配装置16の配置の場合、切替えバルブ34が独立して制御可能であることにより、運転席側と助手席側とで互いに無関係に行うことができる。例えば局所的なウィンドウの汚れに応じて、どちらか一方の側にウォッシャ液をより強く噴射することができる。
【0039】
それぞれのワイパ作動方向に向かってラバーブレードエレメント30の前にあるウィンドウにウォッシャ液を噴射する分配ライン22、38又は24、40へは、分配装置16内でウォッシャ液が分配される。
【0040】
ワイパブレード26からウォッシャ液がノズル28を介して流出するのか、又はノズル32を介して流出するのかに応じて、分配装置16内に配置されている切替えバルブ34により、スプレ噴射の方向を切り替えることが可能である(図3を参照)。分配ライン22の閉鎖によって、ワイパアームとワイパブレード26とが折り返し地点に達する前にすでにノズル28からのウォッシャ液が遮断され、すでにこの時点でウォッシャ液が分配ライン24とノズル32とを介してウィンドウに送られる場合、ウォッシャ液は比較的長く作用することができるため、汚れがよく軟化する。
【0041】
ノズル28、32は、ラバーブレードエレメント30に沿い、ウィンドウに対して垂直に通る(想定された)中心面と、例えば20°〜60°、特に30°の鋭角を成すことができる(図3を参照)。さらに、ノズル28、32は、ワイパブレード26の長軸と鋭角を成し、特にワイパアームの回転軸の方に開かれた角度を成しており、この角度は例えば5°〜30°、特に10°〜15°であり得る。
【0042】
図1及び図2に示されている分配装置16によって、運転席側の両方の分配ライン38、40を閉鎖し、ウォッシャ液が助手席側のワイパブレード26からのみ流出できるようにすることも可能である。助手席側のワイパブレード26でも、第1の分配ライン22と第2の分配ライン24とは、互いに無関係にウォッシャ液を噴射することができる。
【0043】
すなわち、運転席側のワイパブレード26と助手席側のワイパブレード26とは互いに無関係にウォッシャ液を噴射することができ、また、それぞれのワイパブレード26の範囲内ではそれぞれの分配ライン22、24又は38、40が互いに無関係にウォッシャ液を噴射することができる。
【0044】
分配ライン22、24又は38、40は、ワイパブレード26の長軸とほぼ平行に合わせられている。この場合、分配ライン22、24又は38、40は、ワイパブレード26の全長にわたって伸びているのが好ましい。
【符号の説明】
【0045】
10 ウィンドウウォッシャ
12 ポンプ
14 供給ライン
16 分配装置
18 ハウジング
20 入口
22、24 分配ライン
26 ワイパブレード
28 ノズル
30 ラバーブレードエレメント
32 ノズル
34 切替えバルブ
36 分岐スペース
38、40 分配ライン
42 分岐箇所
44 分岐部
46 接続部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に取り付けられている、付属のウィンドウウォッシャ(10)を備えるワイパの配置であり、分岐箇所(36、42、44)の後に、対応する出口(28、32)に通じる少なくとも2つの分配ライン(22、24、38、40)が接続されているウォッシャ液供給ライン(14)を備え、前記出口(28、32)は、前記ワイパの対応するワイパアームと一緒に動くことができ、前記出口(28、32)の少なくとも1つから出る前記ウォッシャ液の流出を制御することができる分配装置(16)を備える配置であって、
前記分配装置(16)が自動車のエンジンルーム又はラゲッジルーム内に配置されていることを特徴とする配置。
【請求項2】
前記分配ライン(22、24、38、40)の少なくとも1つを閉鎖するための少なくとも1つの閉鎖装置(34)が、前記分配装置(16)の共通のハウジング(18)内に格納されていることを特徴とする、請求項1に記載の配置。
【請求項3】
少なくとも2つの前記閉鎖装置(34)が、互いに独立に制御可能であることを特徴とする、請求項2に記載の配置。
【請求項4】
少なくとも1つの前記閉鎖装置が、電磁的に作動可能な、特にチェックバルブを有しているスイッチエレメント(34)として形成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の配置。
【請求項5】
少なくとも実質的に第1の出口(28)が一方のワイパ作動方向を向き、第2の出口(32)が逆のワイパ作動方向を向いていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の配置。
【請求項6】
前記第1の出口(28)及び/又は前記第2の出口(32)が、前記ワイパのワイパブレード(26)に配置されていることを特徴とする、請求項5に記載の配置。
【請求項7】
前記出口がノズル(28、32)として形成され、長手方向の範囲にわたり分配されて配置されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の配置。
【請求項8】
前記分配装置(16)が、少なくとも1つの接続部(46)を有し、該接続部を介して補助剤、特に洗浄液及び/又は加熱した媒体を、前記ウォッシャ液に送り込むことができることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の配置。
【請求項9】
前記ワイパが少なくとも2つのワイパアーム含み、ワイパアームのそれぞれ1つに、少なくとも2つの前記分配ライン(22、24、38、40)が割り当てられていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の配置。
【請求項10】
前記出口の少なくとも1つに向かう途中の少なくとも一部分に、前記ウォッシャ液を加熱できるヒータ装置が設けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の配置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−514921(P2013−514921A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543508(P2012−543508)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/EP2010/007367
【国際公開番号】WO2011/072809
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(598051819)ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【氏名又は名称原語表記】Daimler AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 137,70327 Stuttgart,Deutschland
【Fターム(参考)】