説明

自動送信モードのアクティベーションを備える通信パートナ機器

少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用の通信パートナ機器(3、40)として提供されるデータ・キャリア(2)において、第1の通信モードまたは第2の通信モードがアクティべートされ得る。受信搬送波信号(RS)の存在を検出する検出装置(32)は、搬送波信号(RS)が存在している場合は搬送波信号存在信号(PS)を送信し、そうでない場合は搬送波信号不在信号(NPS)を送信する。搬送波信号(RS)を用いて送信され得る通信信号は、コマンド信号の終了が出現した後、所与の測定時点で、搬送波信号存在信号(PS)が存在しているかどうかを決定するために決定ステージ(27)をトリガする。搬送波信号存在信号(PS)が存在している場合、データ・キャリア(2)は、アクティベータ(30、35)を用いて第1の通信モードにされ、そうでない場合は第2の通信モードにされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回路に関し、この回路は、非接触型通信用に設計されている通信パートナ機器用に提供され、この通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、この回路により、第1の通信モードまたは第2の通信モードがアクティベートされ得る。
【0002】
本発明はさらに、データ・キャリアとして設計され、第1段落で上述したような回路を含む通信パートナ機器に関する。
【0003】
本発明はさらに回路に関し、この回路は、非接触型通信用に設計されている通信パートナ機器用に提供され、この通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、この回路は、後述する手段、すなわち搬送波信号を生成する生成手段、および搬送波信号を別の通信パートナ機器に送信する送信手段を含む。
【0004】
本発明はさらに、通信局として設計され、第3段落に上述したような回路を含む通信パートナ機器に関する。
【0005】
本発明はさらに、通信パートナ機器の第1の通信モードまたは第2の通信モードをアクティベートする方法に関し、通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、搬送波信号は、少なくとももう1つの通信パートナ機器によって送信され、この搬送波信号は、通信パートナ機器により受信される。
【背景技術】
【0006】
上記の第1段落に記載したタイプのこうした回路、およびこうした回路およびこうした方法を有する第2段落の最初に記載したタイプのこうした通信パートナ機器は、米国特許第6,466,771号明細書で知られている。一実施形態では、既知の文献は、回路を備える中継器を開示しており、中継器および/または回路は、つまり受動通信モードと能動通信モードとの切り替えが可能なように設計されている。また、この文献から、別の通信パートナ機器が搬送波信号を送信する読取局(reader station)または通信局として設計されていることも知られている。
【0007】
中継器の場合、能動通信モードの場合は、搬送波信号に依存しない回路用電源が提供され、受動通信モードの場合は、知られているように搬送波信号に依存する回路用電源が提供されている。既知の中継器または既知の回路は、コマンド信号を認識し、処理するコマンド信号認識手段を有し、これらのコマンド信号は、別の通信パートナ機器で生成され、搬送波信号を用いて送信される。受動通信モードと能動通信モードとの切り替えは、別の通信パートナ機器によって送信され、切り替えコマンド信号として設計される特別なコマンド信号により行われる。
【0008】
この既知の中継器および方法の場合の欠点は、他の通信システム、例えば読取局が切り替えコマンド信号を生成したり送信したりすることができない通信システムなどにおいて配置または使いやすさの所望の柔軟性が制限を受けやすい、または可能でないことである。
【0009】
もう1つの欠点は、比較的大きく、複雑であり、したがって実際には中継器にも読取局にもエラーを起こしやすい制御構成が必要であるということである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、上述した欠点を取り除き、データ・キャリアとして設計された通信パートナ機器の改良された方法および改良された回路、データ・キャリアとして設計された改良された通信パートナ機器、通信局として設計された通信パートナ機器の改良された回路、および通信局として設計された改良された通信パートナ機器を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、データ・キャリアとして設計されている本発明による通信パートナ機器用の回路の場合、本発明によるこうした回路が以降のように特徴付けられ得るように、本発明に従って特徴が提供される。
【0012】
非接触型通信用にデータ・キャリアとして設計されている通信パートナ機器用に提供される回路であって、この通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、この回路において、第1の通信モードまたは第2の通信モードをアクティベートすることができ、この回路は、以下に列挙した手段、すなわち
・第1の通信モードまたは第2の通信モードをアクティベートさせるアクティベータと、少なくとももう1つの通信パートナ機器によって送信される搬送波信号を受信する受信手段と、受信搬送波信号の存在を検出する検出器であって、搬送波信号が存在している場合は搬送波信号存在信号(carrier signal present signal)を送信し、そうでない場合は搬送波信号不在信号(carrier signal not-present signal)を送信する検出器と、搬送波信号を用いて送信され得るコマンド信号を認識し、送信コマンド信号の終了を表すコマンド終了信号(command-end signal)を送信するコマンド信号認識手段と、コマンド終了信号の出現後、所与の測定時点で、搬送波信号存在信号が存在しているかどうかを決定する決定手段であって、この決定手段により、搬送波信号存在信号が存在しているときは第1のアクティベーション信号を送信することができ、そうでない場合は第2のアクティベーション信号を送信することができ、第1のアクティベーション信号により、アクティベータを用いて回路を第1の通信モードにすることができ、第2のアクティベーション信号により、アクティベータを用いて回路を第2の通信モードにすることができる決定手段とを有する回路。
【0013】
上記の目的を達成するために、さらにデータ・キャリアとして設計されている本発明による通信パートナ機器の場合、本発明によるこうした通信パートナ機器が以降のように特徴付けられ得るように、本発明に従って特徴が提供される。
【0014】
データ・キャリアとして設計され、請求項1から3のいずれか1項に記載の回路を備える通信パートナ機器。
【0015】
上記の目的を達成するために、さらに通信局として設計されている本発明による通信パートナ機器用の回路の場合、本発明によるこうした回路が以降のように特徴付けられ得るように、本発明に従って特徴が提供される。
【0016】
非接触型通信用に通信局として設計されている通信パートナ機器用に提供される回路であって、この通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、このもう1つの通信パートナ機器において、第1の通信モードまたは第2の通信モードをアクティベートすることができ、この回路は、以下に列挙した手段、すなわち
・搬送波信号を生成する生成手段、および搬送波信号をもう1つの通信パートナ機器に送信する送信手段と、
・通信モードをアレンジするアレンジ手段、および搬送波信号を用いてもう1つの通信パートナ機器に送信され得る少なくとも1つのコマンド信号を生成する生成器と、
・生成されたコマンド信号の終了を表すコマンド終了信号を送信する第1の制御要素、およびコマンド終了信号の出現後、搬送波信号の生成および/または送信が特定の時点で終了されるようにすることができる第2の制御要素と
を有する回路。
【0017】
上記の目的を達成するために、さらに通信局として設計されている本発明による通信パートナ機器の場合、本発明によるこうした通信パートナ機器が以降のように特徴付けられ得るように、本発明に従って特徴が提供される。
【0018】
通信局として設計され、請求項5から9のいずれか1項に記載の回路を備える通信パートナ機器。
【0019】
上記の目的を達成するために、本発明による方法の場合、本発明による方法が以降のように特徴付けられ得るように、本発明に従って特徴が提供される。
【0020】
通信パートナ機器の第1の通信モードまたは第2の通信モードをアクティべートする方法であって、通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、搬送波信号は、少なくとももう1つの通信パートナ機器によって送信され、この搬送波信号は、通信パートナ機器により受信され、
・通信パートナ機器において、受信搬送波信号の存在の検出が行われ、搬送波信号が存在している場合、搬送波信号存在信号が送信され、そうでない場合は搬送波信号不在信号が送信され、搬送波信号を用いて送信され得るコマンド信号の認識が行われ、送信コマンド信号の終了を表すコマンド終了信号の送信が行われ、コマンド終了信号の出現後、ある測定時点で、搬送波信号存在信号が存在するかどうかを確認するための決定が行われ、搬送波信号存在信号が存在しているときは第1のアクティベーション信号が送信され、そうでない場合は第2のアクティベーション信号が送信され、第1のアクティベーション信号により、通信パートナ機器の第1の通信モードへのアクティベーションが行われ、または第2のアクティベーション信号により、通信パートナ機器の第2の通信モードへのアクティベーションが行われる。
【0021】
本発明による特徴の提供により、本発明に従って、通信局として設計された通信パートナ機器が使用されている場合、通信システムにおいてデータ・キャリアとして設計された通信パートナ機器との通信を開始するとき、データ・キャリアとして設計された通信パートナ機器は、データ・キャリアとして設計された通信パートナ機器の通信応答が、どの通信モードで行われるべきか、すなわち例えば能動送信または通信モードで応答されるべきか、受動送信または通信モードで応答されるべきかを自動的に認識することが、有利で容易に実現される方法で達成される。さらに、本発明による対策のために、特に通信パートナ機器が通信局およびデータ・キャリアの両方として設計されている場合に利点が得られ、それにより、様々な通信システムにおける様々な配置が可能である。したがって、例えばいわゆる「近距離無線通信(NFC)」システムにおいて、通信局およびデータ・キャリアの両方として設計されている2つの通信パートナ機器は、互いに通信することができ、2つの通信パートナ機器のうちの一方は、通信局としてアクティべートされ、もう一方の通信パートナ機器とデータを交換する。こうした通信パートナ機器は、ほとんど携帯装置として設計されており、携帯用電源を有する。こうした通信パートナ機器の場合のエネルギー消費を考慮した結果として、通信中に両方の通信パートナ機器が各自の電源をアクティベートさせたときに、最適なエネルギー節約型電源が得られることに留意されるべきである。一方、本発明によるこうした通信パートナ機器は、例えば入場監視システムに有利に使用されることができ、入場監視システムにより、入場監視通信局は、本発明に従ってデータ・キャリアとして設計されている通信パートナ機器と通信し、入場監視通信局は、固定電源を有し、言い換えれば、ある程度まで無尽蔵のエネルギー源があり、データ・キャリアは、受動通信モードで有利に通信することができ、したがってそれ自体のエネルギー源を保護し、それ自体のエネルギー源はエネルギー出力によって制限される。
【0022】
本発明による通信局の場合、通信モードは、ユーザまたはサポート技術によって実行されるアレンジ・アクションによってアレンジすることができる。さらに、請求項7に記載の対策が提供される場合、特に有利であることがわかっている。これにより、通信モードの自動切り替えは、通信局の電源に応じて実行することができる。
【0023】
本発明による通信局の場合、さらに、請求項8に記載の対策が提供される場合、有利であることが証明されている。これは、通信パートナ機器との通信における柔軟性をさらに提供する。例えば、能動通信モードの通信局によってデータ・キャリアへの問い合わせが行われ、[かつ]関連のデータ・キャリアが能動通信モードで通信するのに適したそれ自体の電源を有していないため、またはエネルギー源がある場合、この電源はもはや十分ではないためにこのデータ・キャリアが応答信号を発しない、または発することができず、欠如した応答信号の結果として、通信局において受動通信モードが設定される場合である。
【0024】
本発明による通信局の場合、さらに、請求項9に記載の対策が提供される場合、有利であることがわかっている。これにより、通信パートナ機器の電源の好ましいエネルギーバランスが達成され得る。
【0025】
本発明のこれらおよび他の態様は、以下に記載した実施形態から明らかになり、またそれらを参照して説明される。
【0026】
本発明は、図面に示されている実施形態に基づいて、以下でより詳しく説明されるが、本発明は図面に制限されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1は、破線で示されている通信エリアCA内の通信パートナ機器との通信システム1を示している。簡略化のため、以下では、通信パートナ機器は、装置と呼ばれる。ここで、1つの装置がデータ・キャリア2として設計され、もう1つの装置が通信局または読取局3として設計されている。
【0028】
読取局3は、データ・キャリア2との非接触型通信用に設計されている。データ・キャリア2は、回路4を有し、この回路4により、以下でより詳しく説明される第1の通信モードまたは第2の通信モードのいずれかがアクティベートされ得る。
【0029】
この場合、読取局3は、携帯用小型コンピュータ、言い換えればPDAの一部分であり、局回路(station circuit)5を含み、この局回路5は、集積回路として設計されており、局マイクロコンピュータ(station micro-computer)6を含む。局マイクロコンピュータ6は、中央処理ユニット7および局記憶媒体8を含み、この中央処理ユニット7および局記憶媒体8は、よく知られているように一緒に働く。局マイクロコンピュータ6は、さらに、図示されていないインターフェイス要素およびバス接続を用いてPDAのメインコンピュータに接続されており、主要コンピュータと通信するように設計されている。
【0030】
中央処理ユニット7を用いて、通信モードをアレンジするアレンジ手段9、少なくとも1つのコマンド信号を生成する生成器10、および少なくとも1つの生成されたコマンド信号の終了を表すコマンド終了信号CESを送信する第1の制御要素11、および
・第2の制御要素12、受信信号処理手段13、およびシーケンス・コントローラ14が実現される。これらの項目は、以下でより詳しく扱われる。
【0031】
局回路5は、さらに、搬送波信号RSを生成する生成手段15、変調要素16、および復調要素17を有する。変調要素16は、生成手段15および生成器10に接続され、コマンド信号により搬送波信号RSを変調するように設計されている。また、局回路5には、図示していない暗号化要素が含まれており、暗号化要素は、変調要素16の前に配列されており、変調前にそれぞれのコマンド信号の暗号化を実行する。
【0032】
読取局3は、局送信手段18を有し、これらの局送信手段18は、送信機および受信機を共に形成し、送信の場合の通信エリアCAを画定し、この場合、通信局信号または読取信号RS’の送信のために13.56MHzの周波数で設計され、データ・キャリア2からのデータ搬送波信号TSを受信するよう設計されている。ここで、局送信手段18は、変調要素16および復調要素17に接続されている。こうした生成手段15、変調要素16、復調要素17、局送信手段18、および暗号化要素は、米国特許第5 537 105 Alなどから、当業者によく知られており、この開示は、本明細書に含まれるものとみなされる。
【0033】
読取局3は、さらに蓄電池19、外部電源接続20、およびエネルギー源認識手段21を有し、これらのエネルギー源認識手段21は、蓄電池19および外部電源接続20に接続されており、電源電圧Vを局回路5に発するとともに、エネルギー源認識信号ESSをアレンジ手段9に発するように設計されている。この場合、エネルギー源認識手段21は、電子切り替えスイッチとして設計されており、外部エネルギー源または外部電圧源が外部電源接続20に存在する場合、この外部電圧電源は、局回路5にエネルギーまたは電圧を供給するように設計されており、この外部電圧源を表すエネルギー源認識信号ESSが発せられ、そうでなければ、蓄電池19への切り替えが行われ、局回路5には蓄電池19を用いて供給され、蓄電器19を表すエネルギー源認識信号ESSが発せられる。
【0034】
この場合、データ・キャリア22は、携帯電話の一部分であり、すでに言及された回路4を含む。回路4は、集積回路として設計されており、マイクロコンピュータ22を含む。マイクロコンピュータ22は、中央処理ユニット23および局記憶媒体24を含み、この中央処理ユニット23および局記憶媒体24は、よく知られているように一緒に働く。
【0035】
中央処理ユニット23を用いて、読取局3の読取信号RS’を用いて送信され得るコマンド信号COMを認識するコマンド信号認識手段25、コマンド/応答コマンド生成器26、決定手段27、およびシーケンス・コントローラ28が実現される。上述され、中央処理ユニット23により実現される手段を以下でより詳しく扱うものとする。
【0036】
回路4は、データ・キャリア2の搬送波信号TSを生成し、発する発振器29、第1の切り替え要素30、変調要素31、読取局3によって読取信号RS’として送信された、受信搬送波信号RSの存在を検出する検出器32、受信搬送波信号RSを復調する復調要素33、DC電圧生成手段34、および電源切り替え要素35も有する。
【0037】
データ・キャリア2は、送信手段36も有しており、これらの送信手段36は、送信機および受信機を共に形成し、送信の場合、図示していないデータ・キャリアの通信エリアを画定し、データ・キャリアの通信エリアは読取局3を含む。また、データ・キャリア2には蓄電池37も含まれており、この蓄電池37は、電源切り替え要素35に接続され、以下でより詳しく扱われる一方の通信モードでエネルギーまたは電圧を回路4に供給するよう働く。
【0038】
携帯電話およびPDAは、NFC通信システム用のいわゆる「近距離無線通信」(NFC)装置として設計されている。このNFC通信システムにおいて、携帯電話およびPDAは、アクセスが平等な通信パートナ機器として設計されており、携帯電話およびPDAはいずれもイニシエータの役割を引き受けることができ、2つの通信パートナ機器のうちの一方によってイニシエータの役割が引き受けられるとき、もう一方の通信パートナ機器はそれぞれ対象の役割を引き受ける。その結果、この場合、上述されたデータ・キャリア2および読取局3の機能は、2つのNFC装置のそれぞれに含まれ、NFC装置ごとに、データ・キャリア2および読取局3の機能に必要なすべての構成要素がともに集積回路に含まれ、または実現される。これらすべての構成要素を2つの個別の回路に含むことができることに言及され得る。
【0039】
2つのNFC装置のそれぞれ、または2つの設備(facilities)のそれぞれは、それぞれ想定された役割の通信プロトコルに従い、この通信プロトコルは、それぞれの記憶媒体に格納され、それぞれのシーケンス・コントローラを用いて実行される。この場合、対象の機能のために必要とされる通信プロトコルは、データ・キャリア2の記憶媒体24の通信プロトコル記憶域38に格納され、データ・キャリア2のシーケンス・コントローラ28を用いて実行され得る。さらに、イニシエータの機能のために必要とされる通信プロトコルは、読取局3の局記憶媒体8の通信プロトコル記憶域に格納され、読取局3のシーケンス・コントローラ14を用いて実行され得る。2つのNFC装置のそれぞれは、能動通信モードまたは受動通信モードで動作することができると予想され、対象については、能動通信モードの場合、搬送波信号RSに依存しない回路4の電源が提供され、受動通信モードの場合、搬送波信号RSに依存する回路4の電源が提供される。こうした能動および受動通信モードは、例えば2002年12月発行された標準ECMA−340(http://www.ecma.ch or http://www.ecma-international.org/)に記載されており、これに関するその開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0040】
こうしたNFC装置の有利な使用は、図2および図3に基づいて以下で説明される。
【0041】
図2には、入場監視通信システム39が示されており、この場合、PDAに含まれているデータ・キャリア2および読取局40が示されている。読取局40およびデータ・キャリア2は、標準ISO/IEC14443、タイプA(MIFARE)に定義されている通信プロトコルに従って非接触型通信用に設計されている。ここで、例えばISO/IEC14443、タイプB、ISO/IEC15693、ISO/IEC18000に従って、異なる通信プロトコルを適用することができることに言及され得る。読取局40は、それ以上詳細に示されていないが、データ・キャリア2として設計されている装置と通信する通信要素を含み、これらの通信要素は、例えば米国特許第20030128124号明細書「Communication station for inventorizing transponders by means of selectable memory areas of the transponders」に開示されており、この開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0042】
この場合、入場監視通信システム39は、地下鉄への入場を監視するよう働く。この例では、データ・キャリア2は、入場許可データを有し、これらの入場許可データは、地下鉄へのアクセス、したがって地下鉄の使用のために提供されている。読取局40は、固定電源を有し、受動通信モードで作動される。読取局40に適用されるような「受動通信モード」という用語は、読取局40が離れて配置されているエネルギー源から供給されるためではなく、読取局40の受動通信モードの場合、読取局40と通信接続する少なくとも1つのデータ・キャリア2がその受動通信モードで作動されるために選択された。この場合、そこに配置されているデータ・キャリア2を備えるPDAは、PDAのユーザにより、読取局40の通信エリアCA’に運ばれる。受動通信モードにより、読取局40は、読取信号RSを連続的に送信し、この読取信号RSは、データ・キャリア2の送信手段36によって受信され、検出器32、復調要素33、およびDC電圧生成手段34に送信される。DC電圧生成手段34は、電源切り替え要素35に接続され、よく知られているように供給電圧Vを送出するように設計されている。この場合、電源切り替え要素35は、最初に、DC電圧生成手段34によって送出され得る電圧が回路4に供給するよう働くように設計される。この場合、搬送波信号RS読取局40が存在する場合、検出器32は、搬送波信号存在信号PSを決定手段27に送信する。復調要素33は、受信された読取信号RSを復調し、読取信号RSを用いて送信されたコマンド信号をコマンド信号認識手段25に送信するように設計されている。例えば、この場合、インベントリ・コマンド信号(inventorizing command signal)ICOが送信される。コマンド信号認識手段25は、決定手段27に送信コマンド信号の終了を表すコマンド終了信号CESを送信するよう設計されている。決定手段27は、ここで、コマンド終了信号CESの出現後、ある測定時点で、搬送波信号存在信号PSが存在するかどうかを確定し、決定手段27は、搬送波信号存在信号PSが存在しているときは第1のアクティベーション信号AS1を送信し、そうでない場合、すなわち、搬送波信号存在信号PSが存在していないときは、第2のアクティベーション信号AS2を送信する。受動通信モードに従って設定されている読取局40の場合、コマンド終了信号CESが送信された後、搬送波信号存在信号PSが存在し、決定手段27は、第1のアクティベーション信号AS1を切り替え要素30および電源切り替え要素35に送信する。電源切り替え要素35は、第1のアクティベーション信号AS1に基づいて、DC電圧生成手段34によって送出されるべき、回路4に供給する電圧に切り替えるよう設計されている。したがって回路4は、受動通信モードに切り替えられ、電源は、読取信号RSに応じて適用され、有利には、蓄電池37によって提供される装置自体の限られた電源が保護される。
【0043】
次に、通信システム39bが示されている図3に基づいて、こうしたNFC装置のさらに有利な使用について説明される。この場合、地下鉄内のPDAのユーザは、以下簡潔にするためにポスターと呼ばれるイベントの広告ビラに気付くと想定される。ポスターは、図3に示すようなタグ41を有し、このタグ41は、ポスターに宣伝されているイベントについてのイベント情報を含んでおり、受動通信モードで通信するように設計されている。こうしたタグは、当業者にはよく知られているため、本明細書ではこれ以上説明されない。また、図3には、図1に従って、読取局3として指定されているPDAの一部分も示されている。この場合、読取局3は、タグ41からイベント情報を読み出すために使用される。この場合キーボードなど、ここではそれ以上詳細に示されてはいないPDAの入力手段を介して、読取局3は、イニシエータとしてアクティべートされ、いろいろな状況のために、蓄電池19は、回路5に電源を提供するためにアクティべートされる。PDAまたは読取局3は、ここで、ポスターの近くに運ばれ、したがってタグ41は、読取局3の通信エリアCAに入る。図3による読取局3は、応答信号検出器42も有しており、これらの応答信号検出器42は、中央処理ユニット7を用いて実現される。応答信号検出器42は、受信信号処理手段13に接続され、もう1つの通信パートナ機器によって送信される応答信号TSの検出のために提供され、応答信号検出器42によって応答信号TSが検出されると、切り替え信号USを生成することができ、切り替え信号USは、アレンジ手段9に送信され得る。ここで、アレンジ手段9は、生成された切り替え信号USに応じて通信モードを設定するよう自動的に設計される。
【0044】
この場合、読取局3が能動通信モードのプロトコルに従って開始する場合、タグ41は、応答信号TSを発することなく、したがって、応答信号TSは、読取局3で受信されず、処理されない。引き続き、応答信号検出器42を用いて、切り替え信号USが生成され、アレンジ手段9に送信されると、読取局3は、タグ41と通信するのに適した受動通信モードに切り替わる。ここでイベント情報は、従来通りタグ41から読み出し、次いでさらに使用するために局記憶媒体8に格納することができる。
【0045】
次に、図1に基づいて、こうしたさらなる使用について説明される。この場合、PDAのユーザは、友人の興味を上記のイベントにひきつけ、イベント情報をその友人に伝えることを望んでいると仮定される。これは、上記の携帯用電話によって行われることである。このため、読取局3のPDAまたは局記憶媒体8に格納されているイベント情報は、携帯電話に送信される。PDAまたは読取局3は、上述したように、入力手段によってアクティベートすることができる、イニシエータの役割を引き受ける。データ・キャリア2が含まれる携帯電話は、通信エリアCAに運ばれる。図2との関連ですでに言及したように、データ・キャリア2では、電源切り替え要素35は、最初に、DC電圧生成手段34によって送出され得る電圧が回路4に供給するよう働くように設計される。蓄電池37による電力供給のために、読取局3は、まず第一に、能動通信モードで作動される。次に、図4に基づいて、その後の通信シーケンスが説明される。
【0046】
図4に示されるように、搬送波信号RSは、第1の時点t1以降、生成され、次いで読取信号RS’として送信される。第2の時点t2から第3の時点t3に、読取局3の生成器10において、コマンド信号COMが生成され、搬送波信号RSとともに変調された信号として発せられる。第1の制御要素11が、生成されたコマンド信号COMの終了を表す読取局3のコマンド終了信号CESを第2制御要素12に送信すると、第2の制御要素12は、各コマンド終了信号の出現後のある期間TPR後、搬送波信号RSが生成手段15における読取局3のコマンド終了信号CESによってオフに切り替えられ、またはもはや生成されないという状況を開始し、その結果、読取信号RS’はデータ・キャリア2に送信されない。期間TPRは、この場合、搬送波信号または読取信号RSの30回の振動の期間に相当する。期間TPRを、例えば搬送波信号の60回または90回の振動など、より大きくしたり、例えば搬送波信号のわずか10回または20回の振動など、より小さくしたりすることができることに言及され得る。ここで重要なことは、検出器32は、搬送波信号RS’が存在しているかもはや存在していないか、またはオフに切り替えられたかを安全かつ確実に認識することができるほど十分な時間を有することである。
【0047】
搬送波信号RSのオフは、図4によれば、第4の時点t4で行われる。読取信号RS’の送信を中断する中断要素は、変調要素16と送信手段18との間に配列することができ、これらの中断要素は、次いで中断のために第2の制御要素12によってアクティベートすることができることに言及され得る。
【0048】
すでに言及したように、データ・キャリア2の検出器32は、受信搬送波信号RSの存在を検出するように設計されている。検出器32は、さらに、搬送波信号RSが存在している場合、搬送波信号存在信号PSを発し、または送信し、そうでない場合は、搬送波信号不在信号NPSを発し、または送信するように設計されている。この場合、図4に搬送波信号存在信号PSの時間に依存する挙動が示されており、こうした搬送波信号存在信号PSは、もはや第4の時点t4以降送信されない。さらに、データ・キャリア2のコマンド信号認識手段25は、搬送波信号RSを用いて送信され得るコマンド信号を認識し、送信コマンド信号の終了を表すコマンド終了信号CESを発するように設計されている。図4には、この場合のデータ・キャリア2のコマンド終了信号CESの時間に依存する挙動が示されており、第3の時点t3以降、すなわち読取局3によって送信されたコマンド信号COMの終了後、コマンド終了信号CESが短いパルスとして示されている。期間DTP後、コマンド終了信号CESによってトリガされる決定手段27において、コマンド終了信号CESの出現後、ある測定時点で、この場合有効期限DTP後の第5の時点t5で、搬送波信号存在信号PSが存在しているかどうかが確定される。この場合、期間DTPは、搬送波信号RSの60回の振動または期間の間続く。期間DRPは、例えば期間TPRの期間の3倍または4倍など、異なる期間とすることができることに言及され得る。この状況によれば、決定手段27は、第5の時点t5で、搬送波信号存在信号PSが存在しないため、第2のアクティベーション信号AS2を送信する。その後、第2のアクティベーション信号AS2を用いて、回路4は、アクティベータを用いて第2の通信モード、すなわちこの場合は能動通信モードにされ、このために、電源切り替え要素35は、回路4の電源が蓄電池37によって提供されるように制御され、第1の切り替え要素30は、よく知られているようにデータ搬送波信号TSを生成する搬送波信号が発振器29によって、データ・キャリア2の変調要素31に送信され得るように制御される。
【0049】
こうしたタグ41を読み出すために、上記のPDAの代わりに上記の携帯電話を使用することができ、次いでイベント情報をPDAに送信することができ、この過程で、携帯電話は、読取局3の役割を担うことができることに言及され得る。
【0050】
さらに、携帯電話またはPDAの代わりに、例えばラップトップ、時計、デジタル・カメラ、カムコーダなど、他の装置をNFC装置として設計することができることに言及されるべきである。したがって、例えば、NFCとして設計されたこうした時計で、上述したイベント情報のタイプがポーリングされ、その後、例えば予約管理のために、このイベント情報がラップトップに運ばれ得る場合がある。ラップトップは、任意選択で電源網に接続される、または蓄電池により電源とは関係なく作動されることができる。ラップトップの電気または電源の状況に応じて、上述したように、対応する通信を、受動通信モードまたは能動通信モードで開始することができる。
【0051】
さらに、読取信号RS’およびデータ搬送波信号TSは、例えば125kHzの周波数で、別の周波数範囲内にあることができることに言及されるべきである。
【0052】
さらに、設定された通信モードに応じて搬送波信号RSの信号強度に影響を与える影響手段を、読取局3および/またはデータ・キャリア2に設けることができることに言及されるべきである。したがって、影響手段は、例えば、能動通信モードで、低磁界強度で読取信号RS’が送信されるように設計することができ、それにより、能動通信モードの場合に使用される装置自体の電源が保護され得る。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明による回路をそれぞれ含む、現在の接続において重要な本発明による通信パートナ機器の一部分を示す概略ブロック図である。
【図2】入場監視通信システムにおける本発明による通信パートナ機器の配置を示す図である。
【図3】別の通信システムにおける本発明による通信パートナ機器の配置を示す図である。
【図4】通信パートナ機器間で送信されるコマンドおよび信号を示す概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触型通信用にデータ・キャリアとして設計されている通信パートナ機器用に提供される回路であって、この通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、この回路において、第1の通信モードまたは第2の通信モードをアクティベートすることができ、この回路は、以下に列挙した手段、すなわち
前記第1の通信モードまたは前記第2の通信モードをアクティべートするアクティベータと、
少なくとももう1つの通信パートナ機器によって送信される搬送波信号を受信する受信手段と、
前記受信搬送波信号(RS)の存在を検出する検出器であって、前記搬送波信号が存在している場合は搬送波信号存在信号(PS)を送信し、そうでない場合は搬送波信号不在信号(NPS)を送信する検出器と、
前記搬送波信号(RS)を用いて送信され得るコマンド信号を認識し、前記送信コマンド信号の終了を表すコマンド終了信号(CES)を送信するコマンド信号認識手段と、
前記コマンド終了信号(CES)の出現後、所与の測定時点で、前記搬送波信号存在信号(PS)が存在しているかどうかを決定する決定手段であって、前記搬送波信号存在信号が存在しているときは第1のアクティベーション信号(AS1)が送信され、そうでない場合は第2のアクティベーション信号(AS2)を送信することができ、第1のアクティベーション信号(AS1)により、前記アクティベータを用いて回路を前記第1の通信モードにすることができ、第2のアクティベーション信号(AS2)により、前記アクティベータを用いて回路を第2の通信モードにすることができる決定手段と
を有する回路。
【請求項2】
前記アクティベータが前記第1の通信モードとしての受動通信モード、および前記第2の通信モードとしての能動通信モードをアクティべートするように設計されており、前記能動通信モードの場合、前記搬送波信号(RS)に依存しない前記回路の電源が提供され、前記受動通信モードの場合、前記搬送波信号に依存する前記回路の電源が提供される請求項0に記載の回路。
【請求項3】
専用の電源のためにバッテリまたは蓄電池が提供される請求項0に記載の回路。
【請求項4】
データ・キャリアとして設計され、請求項0から0のいずれか1項に記載の回路を備える通信パートナ機器。
【請求項5】
非接触型通信用に通信局として設計されている通信パートナ機器用に提供される回路であって、この通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、このもう1つの通信パートナ機器において、第1の通信モードまたは第2の通信モードをアクティベートすることができ、この回路は、以下に列挙した手段、すなわち
搬送波信号(RS)を生成する生成手段と、
前記搬送波信号(RS)を前記もう1つの通信パートナ機器に送信する送信手段と、
通信モードをアレンジするアレンジ手段と、
少なくとも1つのコマンド信号を生成する生成器であって、コマンド信号は前記搬送波信号(RS)を用いて前記もう1つの通信パートナ機器に送信され得る生成器と、
前記生成されたコマンド信号の前記終了を表すコマンド終了信号(CES)を送信する第1の制御要素と、
第2の制御要素であって、この第2の制御要素により、前記コマンド終了信号(CES)の出現後、前記搬送波信号(RS)の生成および/または送信がある特定の時点(t4)で終了され得る第2の制御要素と
を含む回路。
【請求項6】
前記アレンジ手段が能動通信モードまたは受動通信モードの任意のアレンジのために設計され、能動通信モードで、前記もう1つの通信パートナ機器は、前記搬送波信号(RS)に依存しない電源を有し、受動通信モードで、前記もう1つの通信パートナ機器は、前記搬送波信号(RS)に依存する電源を有する請求項0に記載の回路。
【請求項7】
エネルギー源認識手段が提供され、これらのエネルギー源認識手段が電力を前記回路に供給するエネルギー源を認識するようにされ、このエネルギー源認識手段により、エネルギー源認識信号が、認識された前記エネルギー源に応じて送信されることができ、前記アレンジ手段が、前記エネルギー源認識信号に応じて前記通信モードをアレンジするように設計される請求項0または0に記載の回路。
【請求項8】
前記もう1つの通信パートナ機器によって送信された応答信号(TS)を検出する応答信号検出器が提供され、検出の過程で、切り替え信号(US)を生成することができ、前記アレンジ手段が、生成された前記切り替え信号(US)に応じて前記通信モードを自動的にアレンジするように設計されている請求項0に記載の回路。
【請求項9】
前記アレンジされた通信モードに応じて、前記搬送波信号(RS)の信号強度に影響を与える影響手段が提供される請求項0に記載の回路。
【請求項10】
通信局として設計され、請求項0から0のいずれか1項に記載の回路を備える通信パートナ機器。
【請求項11】
通信パートナ機器の第1の通信モードまたは第2の通信モードをアクティべートする方法であって、前記通信パートナ機器は、少なくとももう1つの通信パートナ機器との通信システム用に提供され、搬送波信号は、前記少なくとももう1つの通信パートナ機器によって送信され、この搬送波信号は、前記通信パートナ機器により受信され、
前記通信パートナ機器において、前記受信搬送波信号(RS)の存在の検出が行われ、前記搬送波信号(RS)が存在する場合、搬送波信号存在信号(PS)が送信され、そうでない場合は搬送波信号不在信号(NPS)が送信され、
前記搬送波信号(RS)を用いて送信され得るコマンド信号(ICO)の認識が行われ、前記送信コマンド信号(ICO)の終了を表すコマンド終了信号(CES)の送信が行われ、
前記コマンド終了信号(CES)の出現後、ある測定時点(ts)で、前記搬送波信号存在信号(PS)が存在しているかどうかを確認するために決定が行われ、前記搬送波信号存在信号(PS)が存在しているときは第1のアクティベーション信号(AS1)が送信され、そうでない場合、第2のアクティベーション信号(AS2)が送信され、前記第1のアクティベーション信号(AS1)により、前記通信パートナ機器の前記第1のモードへのアクティベーションが行われ、または前記第2のアクティベーション信号(AS2)により、前記通信パートナ機器の前記第2の通信モードへのアクティベーションが行われる
方法。
【請求項12】
請求項0から0のいずれか1項に記載の回路、および請求項0から0のいずれか1項に記載の回路を有する装置。
【請求項13】
請求項0から0のいずれか1項に記載の前記回路、および請求項0から0のいずれか1項に記載の前記回路が単一の回路で実現される請求項0に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−517423(P2007−517423A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−537531(P2006−537531)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【国際出願番号】PCT/IB2004/052231
【国際公開番号】WO2005/043810
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】