説明

自動電源オフ制御に特徴を有するカラオケ装置

【課題】店舗の従業員に多大な労力負担をかけることなく、また、人為ミスが生じやすい構成あるいはフロントなどで集中的に遠隔操作するような高い設備費のかかる構成を採用することなく、多数のカラオケ部屋に設置してあるカラオケ装置の電源をそれぞれ、部屋ごとの利用状況に応じた適切なタイミングで自動的にオフ制御し、節電をはかる。
【解決手段】待ち行列にリクエスト曲が登録されていない場合、複数の曲間番組の中から1つの曲間番組を再生し、1つの曲間番組の再生を終了した際、人感センサ21が人を検知していない場合、曲間番組を再生せずにタイマーを起動し、人感センサ21が人を検知せずに、タイマーがタイムアップした際、主電源(20)をオフにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動電源オフ制御に特徴を有するカラオケ装置に関し、とくに、人物を検知する人感センサを用いて電源オフ制御を行うようにしたカラオケ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケボックスのような、複数の部屋にカラオケ装置を設置したカラオケ店舗では、基本的には、店舗の従業員が各部屋(カラオケ部屋)を廻って、1台ずつカラオケ装置の電源をオン・オフする作業を行っている。具体的には、利用客がカラオケ部屋に入室する前にその部屋のカラオケ装置の電源をオンにし、利用客がカラオケ利用を終えて退室した後にその部屋のカラオケ装置の電源をオフにすることを行う。
【0003】
しかしながら、カラオケ部屋がビルの各階にまたがって設置されている店舗や、カラオケ部屋数が極端に多い店舗において、客の入退室ごとに電源のオン・オフを行うことには、多大な労力負担をともなう。このため、こういった店舗では、各部屋のカラオケ装置の電源が、店舗の開店前に一度オンにされた後、利用者の入退室に関わりなく、閉店時までオンのままに置かれることが多く、これにより無駄な電力消費が生じていた。
【0004】
カラオケ装置の電源を開店から閉店時までオンにしたままにする場合でも、閉店時には、各カラオケ部屋に設置されているカラオケ装置の電源を人手によりオフして回る作業が必要になる。この作業も、装置の設置台数が多いと結構な重労働である。また、人手によるので切り忘れなどもある。そこで、とくに設置台数の多い店舗では、所定時にカラオケ装置の主電源を自動的にオフしてくれるようなオフタイマー機能の導入が検討されることになる。
【0005】
たとえば、特開4−7690号(特許文献1)には、カラオケ店舗のフロントに設置されたコンピュータに各部屋の利用開始時刻と利用時間が入力されると、コンピュータがカラオケ装置の電源をオン制御するとともに、当該開始時刻と利用時間から終了時刻と残り時間を算出し、残り時間が「0」になったときにカラオケ装置の電源をオフ制御するという技術が開示されている。
【0006】
また、特許第3515061号(特許文献2)、特許第3515064号(特許文献3)には、カラオケ装置ごとにそのカラオケ装置の主電源をオフする予定時刻を設定し、設定した時刻を過ぎたときのリクエスト曲の演奏状態等により、カラオケ装置の主電源をオフ制御するオフタイマー制御の技術が開示されている。
【0007】
特許第3993034号(特許文献4)には、節電対策として、客室の電気設備(照明、換気扇、カラオケ機器の装置本体を除く周辺装置)の給電コンセント電源を、人物を検知する人感センサを用いて部屋別にオン・オフ制御する技術が開示されている。この技術によれば、フロントなどで集中的に遠隔操作するような高い設備費のかかる構成を採用せずとも、客室の利用状況に応じて設備の電源をこまめに入れ切れして節電を促進することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開4−7690号公報
【特許文献2】特許第3515061号公報
【特許文献3】特許第3515064号公報
【特許文献4】特許第3993034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
店舗のフロントに設置されたコンピュータに、各カラオケ部屋の利用開始時刻と利用時間を入力させ、この入力に基づいて各部屋のカラオケ装置の電源を個別にオフ制御させる技術は、店舗の従業員が各部屋のカラオケ装置の電源を一台ずつオフにする労力を省くことができる一方、従業員が各部屋の利用開始時間と利用時間を入力する際に、人為ミスが生じやすい。たとえば週末のように来店客が多くて忙しいときには、利用時間の入力を間違えるといったミスが発生しやすくなる。また、各部屋のカラオケ装置の電源をフロントのコンピュータで集中的に遠隔制御させるための設備コストも発生する。
【0010】
カラオケ装置ごとにそのカラオケ装置の主電源をオフする予定時刻をそれぞれ設定し、設定した時刻を過ぎたときのリクエスト曲の演奏状態等により、カラオケ装置の主電源をオフ制御するオフタイマー制御は、各カラオケ装置の電源オフをフロントのコンピュータで集中的に遠隔制御させるための設備コストは生じないかも知れないが、主電源をオフにする予定時刻をカラオケ装置ごとに設定するために、従業員が各部屋のカラオケ装置を廻らなければならず、結局、この場合は従業員の労力負担が軽減されない。
【0011】
節電だけを考えるならば、各カラオケ部屋に人感センサを設置し、その人感センサで人の存在が検知されない部屋の電気設備の給電コンセント電源をオフさせる構成が考えられるが、この場合、オフ制御対象である電気設備にカラオケ装置の主電源を含めることはできない。マイクロプロセッサを用いて構成される一種のコンピュータシステムであるカラオケ装置は、その主電源のオン・オフに際して所定のオン制御・オフ制御手順(プログラム)を正しく実行する必要があり、その手順を実行することなく電源を強制的にオフすることは故障の原因となる。
【0012】
人感センサは、カラオケ部屋が利用状態にある場合であっても、常にその状態を正しく検知するとは限らない。たとえば、利用客がトイレなどの所用により利用中のカラオケ部屋を一時的に無人にする場合は少なくない。
【0013】
また、部屋内に利用客がいても、それを人感センサが常に検知するという保証もない。現在もっとも多く使われている典型的な人感センサは焦電形赤外線センサであって、このセンサは、人や動物などの温度を持つものから自然に放射されている赤外線による温度変化を検知する。この焦電形赤外線センサも、検知対象の人間が一定時間静止していたりすると検知しないことがある。さらに、センサには検知の死角というものがあり、その死角に利用者がたまたま位置すると検知されないことがある。
【0014】
この発明は以上のような技術背景を鑑みたものであって、その目的は、店舗の従業員に多大な労力負担をかけることなく、また、人為ミスが生じやすい構成あるいはフロントなどで集中的に遠隔操作するような高い設備費のかかる構成を採用することなく、多数のカラオケ部屋に設置してあるカラオケ装置の電源をそれぞれ、部屋ごとの利用状況に応じた適切なタイミングで自動的にオフ制御し、節電をはかることができるカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明に係るカラオケ装置は、次の事項(1)〜(8)により特定されるものである。
(1)人感センサと、制御手段を備え、主電源を自動的にオフにすることが可能なカラオケ装置であること
(2)人感センサは、当該カラオケ装置が設置された室内に人がいるか否かを検出すること
(3)制御手段は、待ち行列にリクエスト曲が登録されている場合、リクエスト曲を演奏すること
(4)制御手段は、待ち行列にリクエスト曲が登録されていない場合、複数の曲間番組の中から1つの曲間番組を再生すること
(5)制御手段は、1つの曲間番組の再生を終了した際、人感センサが人を検知している場合、つぎの曲間番組を再生すること
(6)制御手段は、1つの曲間番組の再生を終了した際、人感センサが人を検知していない場合、曲間番組を再生せずにタイマーを起動すること
(7)制御手段は、前記タイマーがタイムアップする前に人感センサが人を検知した際、曲間番組を再生すること
(8)制御手段は、前記タイマーがタイムアップした際、主電源をオフにすること
【発明の効果】
【0016】
店舗の従業員に多大な労力負担をかけることなく、また、人為ミスが生じやすい構成あるいはフロントなどで集中的に遠隔操作するような高い設備費のかかる構成を採用することなく、多数のカラオケ部屋に設置してあるカラオケ装置の電源をそれぞれ、部屋ごとの利用状況に応じた適切なタイミングで自動的にオフ制御し、節電をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態をなすカラオケ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の要部をなす構成部分の動作概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
===カラオケ装置のハードウェア構成===
この発明のシステムで使用されるカラオケ装置のハードウェア主体の概略構成を図1に示す。
このカラオケ装置は、周知のパソコン相当のコンピュータ応用機器であって、その中核をなす中央処理装置11は、CPU・RAM・ROMを含むコンピュータ本体を形成する。
【0019】
この中央処理装置11の制御管理下に、大容量の外部記憶としてのハードディスク装置12、CD−ROMやDVD−ROMなどの光ディスク再生装置13、光通信回線などの公衆通信回線を介してカラオケホスト装置やデータベースサーバーなどと通信する通信制御装置14、利用者からの入力と利用者に向けての応答をやりとりする利用者インタフェース装置15、MIDI形式の音楽演奏データに基づいて伴奏音楽の音響信号を生成する音楽生成装置16、伴奏音楽やマイクロホン171からの音響信号等を増幅してスピーカ172から発音させる音響装置17、LCDやPDPなどを用いたディスプレイ(表示装置)182、このディスプレイ182に表示すべき映像データを処理する映像処理装置18、USBポートなどのI/O(入出力)ポート19、および主電源部20などが設置されている。
【0020】
ハードディスク装置12には、多数のカラオケ楽曲について、MIDIデータを主体とした伴奏音楽データと、歌詞字幕の生成起源となる歌詞文字データなどを含むカラオケデータが蓄積されている。また、所定形式の長時間分の動画データと、動画データの処理シーケンス(処理すべき動画データの格納場所と処理順番など)を規定した台本データや、演奏可能なカラオケ楽曲について、曲名やアーティスト名、発表年、歌詞の歌い出し部分などの目次情報も格納されている。さらに、後述する曲間番組も格納される。
【0021】
通信制御装置14はLANインタフェース141を含む。カラオケ装置は、このLANインタフェース141を介して店舗内のLANに接続され、この店舗内LANを介してフロントに設置されている外部コンピュータなどに接続される。さらにその店舗内LANからルータを介して専用回線や公衆通信回線(WAN)に接続され、外部のカラオケホスト装置やデータベースサーバーなどと通信する。
【0022】
利用者インタフェース装置15は、カラオケ装置本体の操作パネル151やカラオケリモコン装置152を含む。そのカラオケリモコン装置152との間で操作情報をやりとりするため、双方向通信が可能な短距離無線通信手段(IrDAトランシーバ・赤外線LED・赤外線受光素子)を備えている。
【0023】
===カラオケ演奏の予約処理===
中央処理装置11は、各楽曲のカラオケデータ、台本データ、および目次情報などを楽曲IDによって識別し、これをカラオケデータベースとして管理する。この中央処理装置11は、利用者インタフェース装置15から予約コマンド(リクエスト)を受信する。予約コマンドは楽曲ID(楽曲識別符号)を含む。この予約コマンドを受信すると、そのコマンドに含まれている楽曲IDを受け取った順に処理予約の待ち行列の末尾に登録する。そして待ち行列の先頭から楽曲IDを順次取り出す。待ち行列から楽曲IDが取り出された場合は、カラオケデータベースから該当する楽曲用のカラオケデータを取り出して演奏処理に供する。
【0024】
===曲間番組とその再生処理===
待ち行列に楽曲IDが登録されていない場合、中央処理装置11は曲間番組を再生させる。曲間番組とは、メインコンテンツであるカラオケ演奏の曲間にて再生される広告宣伝や広報などのサブコンテンツであって、この曲間番組では、たとえば、顧客に対して新曲紹介やコンサート情報の提供などが行われる。
【0025】
この曲間番組は、時候や時間帯などに合わせて作成されたものが配信センタから通信回線を介して各カラオケ装置に配信され、カラオケ装置内のカラオケデータベースにダウンロードされる。カラオケデータベースには常に最新の曲間番組が格納されている。
【0026】
中央処理装置11は、ダウンロードされた曲間番組を、時候や時間帯、さらにはリクエスト曲の傾向などから把握される利用客の趣向等に合わせて最新かつ的確なものを選択し、1つずつ再生させる。
【0027】
===人感センサ、信号出力装置、主電源部===
I/Oポート19には、人感センサ21と、信号出力装置22が接続されている。人感センサ21は焦電形赤外線センサを用いて構成され、その検知状態は中央処理装置11により定期的にチェックされる。信号出力装置22は、中央処理装置11の制御下で動作し、外部の照明制御装置に対して照明オフ指令信号を、赤外線あるいは可視光などの無線信号の形で出力する。
【0028】
主電源部20は、中央処理装置11が実行する所定の制御プログラムにより電源のオン・オフが制御される。
【0029】
===この発明の特徴をなす構成部分===
この発明によるカラオケ装置では、カラオケ装置の主電源部20等を人感センサ21の検知およびカラオケ利用状況等に基づいて制御する制御手段が、中央処理装置11にソフトウェア的に構成されている。
【0030】
この制御手段が実行する制御プログラムには、カラオケ装置の主電源部20を所定の手順で自動的にオン・オフさせる制御プログラムが含まれている。人感センサ21はカラオケ装置の入出力ポート19に接続され、当該カラオケ装置が設置された室内に人がいるか否かを検出する。
【0031】
===主電源の自動オフ制御===
図2において、制御手段は、待ち行列にリクエスト曲が登録されている場合、リクエスト曲を演奏する(S101→S102)。一方、待ち行列にリクエスト曲が登録されていない場合、複数の曲間番組の中から1つの曲間番組を再生させる(S101→S103)。
【0032】
ここで、1つの曲間番組の再生を終了した際、人感センサが人を検知している場合は、つぎの曲間番組を再生する(S104→S105→S101→S103)。一方、1つの曲間番組の再生を終了した際、人感センサが人を検知していない場合は、曲間番組を再生せずにタイマーを起動する(S104→S105→S106)。
【0033】
起動したタイマーがタイムアップする前に人感センサが人を検知した際は、曲間番組を再生する(S107→S108→S101→S103→S104)。一方、そのタイマーが、人感センサが人を検知する前に、タイムアップした際は、所定の電源オフ制御プログラムを実行して主電源をオフにする(S107→S109)。
【0034】
つまり、リクエスト曲の登録がなく、1つの曲間番組の再生終了後に人感センサが人を検知しない場合、タイマーで設定される所定時間の猶予を置いて、主電源オフの制御が実行される。しかし、タイマーが起動された場合でも、そのタイマーがタイムアップするまでの間に人感センサが人を検知した場合は、そのタイマーは起動前の状態に初期化(リセット)されるとともに、そのタイマーを起動に至らせる前のプロセスが繰り返される(S108→S101)。
【0035】
上記により、店舗の従業員に多大な労力負担をかけることなく、また、人為ミスが生じやすい構成、あるいはフロントなどで集中的に遠隔操作するような高い設備費のかかる構成を採用することなく、多数のカラオケ部屋に設置してあるカラオケ装置の電源をそれぞれ、部屋ごとの利用状況に応じた適切なタイミングで自動的にオフ制御し、節電をはかることができる。
【0036】
===タイマー起動後に再生する曲間番組===
人感センサが人を検知しなかったことによってタイマーが起動された場合でも、そのタイマーがタイムアップする前に人感センサが人を検知した際は、曲間番組を再度再生するが(S107→S108→S101→S103→S104)、この場合に再生する曲間番組は、複数の曲間番組の中からあらかじめ決められた特定の番組とする。この特定番組は、ステップS108にて人感センサが人を検知した際に指定する。
【0037】
つまり、タイマーがいったん起動した後に人感センサが人を検知したということは、その部屋に新しい利用客が入って来た場合が想定される。この場合、その新しい利用客の入室を想定してあらかじめ決められた特定の番組を再生することにより、利用客から高い好感を得ることができる。
【0038】
===外部の照明制御装置に対する照明オフ指令===
人感センサが人を検知する前にタイマーがタイムアップした際は、所定の電源オフ制御プログラムを実行して主電源をオフにするが(S107→S109)、このとき、信号出力装置22から外部の照明制御装置に対して照明オフ指令信号を出力するように制御手段を構成することにより、カラオケ装置の主電源とともに照明電源も一緒にオフさせることができ、これにより、節電の効果をさらに高めることができる。
【0039】
さらに、外部の照明制御装置が赤外線等の無線信号による照明オフ指令信号に対応している場合は、その無線信号による照明オフ指令信号を出力することで、配線等の工事負担を伴うことなく、照明の節電を行うことができる。
【0040】
===状態データの通知===
この発明の一実施形態をなすカラオケ装置は、図1に示したように、外部コンピュータとの通信を可能にするLANインタフェース141を備えているが、このLANインタフェース141を介して、現在の動作状態がカラオケ演奏中・曲間番組再生中・タイマー動作中のいずれであるのかを表現した状態データを外部コンピュータに対して通知させる機能を、上記制御手段にソフトウェア的に構成することができる。これにより、店舗のフロントのコンピュータから、各部屋の利用状況を的確に管理して把握することができるようになる。
【0041】
===主電源の自動オン制御===
図示はしていないが、電源オフ制御プログラムにより主電源をオフにした後は、主電源オフ時の節電モード(あるいはスリープモード)で実行される待機動作にて、人感センサが人を検知しているか否かを定期的にチェックし、そのチェックにより人が検知された場合に、電源オン制御プログラムを実行して電源を自動的にオンさせるようにしてもよい。
【0042】
また、主電源オフ時の節電モードで実行される待機動作にて、LANを介してフロントのコンピュータを定期的にアクセスし、その定期的なアクセスによりフロント・コンピュータから電源オン指令を受信した場合に、電源オン制御プログラムを実行して電源を自動的にオンさせるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
11 中央処理装置
12 ハードディスク装置
13 光ディスク再生装置
14 通信制御装置
141 LANインタフェース(I/F)
15 利用者インタフェース装置
151 操作パネル
152 カラオケリモコン装置
16 音楽生成装置
171 マイクロホン
172 スピーカ
17 音響装置
18 映像処理装置
182 ディスプレイ(表示装置)
19 I/O(入出力)ポート
20 主電源部
21 人感センサ
22 信号出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
つぎの事項(1)〜(8)により特定されるカラオケ装置。
(1)人感センサと、制御手段を備え、主電源を自動的にオフにすることが可能なカラオケ装置であること
(2)人感センサは、当該カラオケ装置が設置された室内に人がいるか否かを検出すること
(3)制御手段は、待ち行列にリクエスト曲が登録されている場合、リクエスト曲を演奏すること
(4)制御手段は、待ち行列にリクエスト曲が登録されていない場合、複数の曲間番組の中から1つの曲間番組を再生すること
(5)制御手段は、1つの曲間番組の再生を終了した際、人感センサが人を検知している場合、つぎの曲間番組を再生すること
(6)制御手段は、1つの曲間番組の再生を終了した際、人感センサが人を検知していない場合、曲間番組を再生せずにタイマーを起動すること
(7)制御手段は、前記タイマーがタイムアップする前に人感センサが人を検知した際、曲間番組を再生すること
(8)制御手段は、前記タイマーがタイムアップした際、主電源をオフにすること
【請求項2】
発明特定事項(7)において、制御手段は、複数の曲間番組の中からあらかじめ決められた特定の番組を再生する
請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
外部の照明制御装置に対して照明オフ指令信号を出力可能な信号出力手段を備え、
発明特定事項(8)において、制御手段は、信号出力手段より照明オフ指令信号を出力させる
請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
信号出力手段は、無線の照明オフ指令信号を出力する
請求項3に記載のカラオケ装置。
【請求項5】
外部コンピュータとの通信を可能にするLANインタフェースを備え、
制御手段は、現在の動作状態がカラオケ演奏中・曲間番組再生中・タイマー動作中のいずれであるのかを表現した状態データを外部コンピュータに対して通知可能である
請求項1に記載のカラオケ装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−48182(P2011−48182A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−197025(P2009−197025)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(390004710)株式会社第一興商 (537)
【Fターム(参考)】