説明

自声聞取り装置

【課題】 高価な装置や録音装置を用いることなく、自声を体内伝達経路よりも空気伝達経路を優先的に介して聞き取ることで、自分の声を客観的に聞くことができる新規な装置を提供する。
【解決手段】 自声聞き取り装置1は、中空半球体2、2’と、中空半球体の一端2Rを耳の裏側に配置させるとともに他端2Fを耳の前方に配置させ且つ他端2Fが頬または額側面との間に所定間隔の間隙が設けられるように中空半球体を支持するための支持具4、4’とを備える。中空半球体の一端と頬または額側面との間にある所定間隔の間隙を通じて、自声の空気伝達圧力波が中空半球体に入り、中空半球体内で反射して耳に入る。それゆえ、空気伝達経路を介した自声の伝達が明瞭となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自声を客観的に聞くための装置に関し、特に自分で発生した声を録音することなく直接且つ客観的に聞くための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人は、自分で発生した声を二つ経路で聞いている。一つは、声帯の振動が体を通じて聴覚に伝達される体内伝達経路である。体内伝達経路は両耳を指で完全に塞いで口を閉じたまま発生して見ると確認できる。もう一つの経路は空気伝達経路であり、声帯から発生した空気振動(圧力波)が口から体外に放出され、それが耳に入り鼓膜を通じて聴覚に伝達される。空気伝達経路は録音機で自分の声を録音・再生することで確認できる。空気伝達経路を介して聞こえる声が他人に聞こえる声、すなわち、自声の客観的な声となるのだが、人が普段話している声が自分の客観的な声と随分違うことは録音した声を再生してみると良く分る。つまり、人が認識している自声は、体内伝達経路によるものが殆どであり、空気伝達経路による声は認識し難いのである。
【0003】
ところで、声は人間の意思疎通の手段であると共に、声や話し方でその人の人柄や教養が現れると言われている。それゆえ、人は、声や話し方をより良くしたいという潜在的な願望を持っている。また、音声自体あるいは情報を音声に載せて提供する職業は多々あり、例えば、声楽家、歌手、アナウンサー、ガイドなどがある。そのような職業人にとっては発声練習は欠かせない。さらに、語学の習得にも発音練習は極めて重要である。そのような練習時に、その都度自声を録音するのは厄介であり、録音するにしてもパソコンのメディアプレイヤーのようにドラッグ&クリックにより瞬時に録音できる訳ではない。それゆえ、自声を発声しながら、自声を空気伝達経路を介して、すなわち自声を客観的に聞きとれる方法や装置があると重宝する。
【0004】
特許文献1及び特許文献2には、ユーザーの口を覆う集音器と、この集音器と連結された耳挿入具または耳カバーとを備える自声聞き取り装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−107988号公報
【特許文献2】実用新案登録第3027475号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び特許文献2に開示された装置は、いずれも口を覆う集音器を必要とするため装置構成が複雑となり、また、集音器が邪魔して発声しづらいという問題がある。また、耳挿入具や耳カバーを用いるために外部の音が聞こえなくなるので、伴奏を聞きながら発生する音楽の練習や外国語を聞きながら発音練習するには不向きである。
【0007】
本発明は、前記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、高価な装置や録音装置を用いることなく、自分の声を客観的に聞くことができる新規な装置を提供することにある。また、本発明の目的は、自声を体内伝達経路よりも空気伝達経路を優先的に介して聞き取る装置を提供することにある。さらに、本発明は、口元を拘束することなく、外部の音ともに自分の声を客観的に聞くことができる新規で簡単な構造の装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に従えば、中空半球体と、中空半球体の一端を耳の裏側に配置させるとともに中空半球体の他端を耳の前方に配置させ且つ中空半球体の他端が頬または額側面との間で所定間隔の間隙が設けられるように中空半球体を支持するための支持具とを備える自声聞き取り装置が提供される。本発明の第2の態様に従えば、眼鏡と共に使用される自声聞き取り装置であって、一対の中空半球体を備え、各中空半球体の一端部またはその近傍に、眼鏡のツル部を通す孔が形成されており、各中空半球体の孔に眼鏡のツル部を通して、各中空半球体の前記一端部を耳の裏側に配置させるとともに中空半球体の他端部を耳の前方に配置させ且つ中空半球体の他端部が頬または額側面との間で所定間隔の間隙が設けられるように、中空半球体を眼鏡で支持することを特徴とする自声聞き取り装置が提供される。
【0009】
本発明の第3の態様に従えば、自声聞き取り装置であって、一対の中空半球体であって、各中空半球体の一端部またはその近傍に眼鏡のツルを通す孔が設けられている一対の中空半球体と、前記各中空半球体の孔に着脱可能な装着部を有し且つユーザーの耳形状に応じて変形可能な耳掛け部材とを備える自声聞き取り装置が提供される。本発明の第4の態様に従えば、本発明の第3の態様の自声聞き取り装置と、前記各中空半球体の孔に着脱可能な装着部を有し且つ眼鏡のツルまたは軸を保持するホルダとを有する自声聞き取り装置セットが提供される。
【0010】
本発明の自声聞き取り装置では、中空半球体の一端が頬または額側面との間で所定間隔の間隙が設けられているので、その間隔を通じて自声の空気伝達圧力波が中空半球体に入り、中空半球体内で反射し(さらに増幅して)耳に入る。それゆえ、自声の空気伝達経路を介した自声の伝達が明瞭となる。なお、本明細書において、「中空半球体」は、半径及び曲率などの点で完全に半球体のものだけに限らず、御椀形であり、半球体に近いものであれば含まれるのは言うまでもない。特に、内壁面が半球体に近いものであればよく、外面の形状は問わない。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1及び第2の態様に従う自声聞き取り装置を使えば、録音装置を要することなく、客観的な自声を瞬時に且つ客観的に聞き取ることができる。特に、この装置を使って自分の声を聞きながら歌うと音程がしっかり取れるようになる。また、自分の発音をその場で瞬時に且つ明瞭に確認することができる。また、軽量且つコンパクトであり持ち運びに便利である。このように効果は絶大であるにも拘わらず、簡単な構造で安価であるため、汎用性が極めて高い。第2〜第4の態様の発明によれば、本発明の装置が簡単な構造でありながら、眼鏡をかけているユーザーでもかけていないユーザーでも本発明の装置を使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
具体例1
図1(a)〜(c)に示すように、自声聞き取り装置1は、一対の中空半球体2,2’と、各中空半球体2,2’に取り付けられた柔軟なワイヤー(可撓性部材)4,4’を備える。中空半球体2(2’)の縁部には半球体の半径方向外側に延在するように鍔部6が設けられている。ワイヤー4(4’)の一端4aは、鍔部6に接着剤や溶着などで取り付けられている。ワイヤー4(4’)は、ユーザーが自在に屈曲できるようなアルミニウムなど材料で形成されており、表面に安全性確保のためプラスチックなどのコーティングが施されている。各中空半球体2において、ワイヤー4が取り付けられている部分を中空半球体下端2Lとし、図1(a)において半球体の中心Xから時計回りに90度ごとの回転対称位置をそれぞれ下端2L、前端2F、上端2U、後端2Rとする。ワイヤー4(4’)は、図1(a)に示すように、中空半球体下端2Lから後端2Rを介して上端2Uに至るように延在する。ワイヤー4(4’)の長さは、ユーザーの耳10に掛けられる長さで足りる。なお、中空半球体2,2’は内壁面がスムーズな御椀状の曲面であればよく、外面は音響に影響しないので外面形状は任意である。中空半球体2,2’は製造及び取り扱いの観点から、柔軟なプラスチックまたは紙で形成するのがよい。また、中空半球体2,2’の大きさはユーザーの耳を覆う寸法であればよいが大きい方が集音の点で効果的である。
【0013】
この装置1を使用するには、図1(a)に示すように中空半球体後端2Rの鍔部6がユーザーの耳10の後側、すなわち側頭部または首側部に接触するように配置し、ユーザーがワイヤー4,4’を適宜屈曲して、各中空半球体2がユーザーの耳10をすっぽりと覆うようにワイヤー4,4’を耳10に掛ける。次いで、図1(c)に示すように、中空半球体2,2’の中空半球体前端2Fがユーザーの耳前方の顔側部から2〜3センチ程度離れるように中空半球体2,2’の前端2Fを顔から開放する。このとき、中空半球体後端2Rの鍔部6はユーザーの側頭部または首側部に接触したままである。ユーザーは、この装置を装着して鏡やガラスなどの音波を反射する平板の正面から20〜50cmの距離を隔てて立つと極めて効果的である。その距離は発声しながら共鳴ポイントを探ると良い。所定の距離で、自声が増幅して聞こえることが体感できる。鏡の前に立つことで、顔の表情や口や舌の位置を確認できて発音や発生の練習に一層効果的である。
【0014】
ユーザーが発声すると、その音波(圧力波)は周囲の物体に反射して、中空半球体前端2Fと顔側部の間(開放部)から中空半球体2内に入り、球体内壁面で反射してユーザーの耳10に入る。中空半球体2の内壁面での音波の多重反射により音の共鳴又は増幅作用が得られるために、ユーザーが体外に発生した声(圧力波)を増幅して聞き取ることが出来る。このため、ユーザーは自声を体内伝達経路よりもむしろ空気伝達経路を介して聞き取ることができ、自声を客観的に且つダイレクトに聞き取れる。
【0015】
具体例2
図2(a)〜(c)に示すように、自声聞き取り装置11は、一対の中空半球体2,2’と、各中空半球体2に取り付けられた支持部材14,14’と、ユーザーの頭部に巻き付けられるバンド16を備える。中空半球体2,2’は実施例1で用いたものと同様の構造を有する。支持部材14は、図2(a)に示すように、棒状(円柱状)の基部14aと平板状のバンド通し部14bからなる。基部14aは、中空半球体2の上端2Uと後端2Rとの間の位置で鍔部6に、バンド通し部14bの面が鍔部6の面に対して所定の角度をなすように傾けて取り付けられている。バンド通し部14bには、バンド16が通る2本のスリット14cが平行に形成されている。バンド16は、図2(a)に示すように支持部材14(14’)のスリット14c通されている。バンド16は、例えば、伸縮性のあるゴム製ベルトやベルクロ付きベルトにし得る。
【0016】
この装置11を使用する際、ユーザーは、頭部にベルト16を周回させる。次いで、支持部材14,14’のバンド通し部14bをベルト16に沿って適宜移動して中空半球体2、2’が耳を覆うようにする。特に、中空半球体2の後端2Rが耳の後ろ側の頭部に接触するように支持部材14,14’をベルト16上でスライド移動させるのが望ましい。このように配置すると、前述のようにバンド通し部14bの面が鍔部6の面に対して傾いているので、図2(b)及び(c)に示すように中空半球体2の前端2Fが顔の側面に対して数センチの幅で開放される。
【0017】
変形例として、支持部材14の代わりに、図2(d)に示すように、基部114aに対してバンド通し部114bが回転可能とするために基部114aまたはバンド通し部114bに回転軸114dを設けた支持部材114を採用することができる。この変形例では、装置11をユーザーの頭部にセットした後に、基部114aをバンド通し部114bに対して回転させることで、中空半球体2の前端2Fと顔の側面との間隔を調節して最も自声が聞き取り易くすることができる。
【0018】
具体例3
この例の自声聞き取り装置21は、図3(a)及び(b)に示すように、ユーザーの眼鏡33に取り付けられる一対の中空半球体2(2’)を有する。図中、一方の中空半球体2のみを示した。中空半球体2の鍔部6の近傍の曲面部には、眼鏡33のツル端部33aを通すために、ツル端部33aよりわずかに大きな孔(開口)31が開けられている。
【0019】
この装置21を使用する際、眼鏡33を掛けているユーザーは、中空半球体2の中空部が耳を覆うように中空半球体2を耳に近づけ、ツル端部33aを中空半球体2の孔31に中空半球体2の内側から外側に向かって通す。ツル端部33aが孔31を通過していることによって、中空半球体2の後端2Rが耳後方の側頭部に付勢され、一方、中空半球体2の前端2Fが顔の側面(頬)に対して数センチの間隔で開放される。なお、孔31の周囲には眼鏡のツル部のすべりを防止するために、ゴムやシリコンなどの滑り止め用の膜や部材を取り付けても良い。
【0020】
この具体例の装置では、中空半球体2の鍔部6の近傍の曲面部に孔31を形成するだけで、中空半球体2を集音可能な状態でユーザーの耳に対して支持することができる。また、眼鏡を普段掛けないユーザーであってもサングラスやレンズなし眼鏡を使用すれば、自声聞き取り装置31を簡単に装着することができる。
【0021】
具体例4
この例の自声聞き取り装置41は、具体例2の変形例であり、ヘッドセットタイプの構造である。この装置41は、図4に示すように、バンド16の代わりに、中空半球体2,2’を連結すると共にユーザーの頭上部に沿って掛け渡される長尺で屈曲性のアーム43を備える。アーム43の両端部には、それぞれ、連結シャフト45,45’の一端が回転可能に取り付けられ、連結シャフト45,45’の他端は中空半球体2,2’の鍔部6の近傍の曲面部に取り付けられている。この装置41では、ユーザーはこの装置を装着した後に、中空半球体2,2’をシャフト45,45’を中心として回転することにより、最も自声を集音し易い位置を探すことができる。
【0022】
具体例5
この例の自声聞き取り装置51は、具体例3で説明した自声聞き取り装置と、着脱可能な耳掛け部材61とを備える。耳掛け部材61は、変形可能なツル60とツル60の端部が結合されたゴム栓63とを有する。ツル60は、可撓性の長尺部材、例えば、柔軟なプラスチック製または金属製ワイヤーを用いることができる。ゴム栓63の端部62は、中空半球体2(2’)に形成された孔31よりもわずかに大きな外径を有する。耳掛け部材61は、ゴム栓63の端部62を撓ませて、図5(b)及び(c)に示すように、孔31に中空半球体2の内側から挿入する(嵌め込む)ことにより中空半球体2に着脱可能に取り付けることができる。耳掛け部材61が取り付けられた中空半球体2は図5(a)に示すようにユーザーの耳10に掛けられる。この際、ツル60を、中空半球体2(2’)が具体例1で示したように所定位置に配置されるように且つユーザーの耳の形状及び大きさに合わせて変形させることができる。
【0023】
眼鏡33をかけているユーザーが使用する場合には、中空半球体2から耳掛け部材61を取り外すことによって具体例3で説明したように、孔31に眼鏡33のツル端部を直接挿入して眼鏡33(眼鏡の軸またはツル)で中空半球体2を支持または保持することができる。従って、この例の自声聞き取り装置51は、簡単な構造でありながら、眼鏡をかけている人にもかけていないユーザーにも使用可能である。この装置は、例えば、販売時には、中空半球体2から耳掛け部材61を外した状態(あるいは取り付けたまま)で、それら(左右用一組)を1つのパッケージに収納して、自声聞き取り装置セット又はキットとして市場に提供することができる。
【0024】
具体例6
この例の自声聞き取り装置81は、具体例5で説明した自声聞き取り装置のさらなる改良例である。具体例5で説明した自声聞き取り装置において、眼鏡33をかけているユーザーが使用する場合には、中空半球体2(2’)に形成された孔31に、眼鏡用ホルダを装着することができる。図6(a)示すように、眼鏡用ホルダ71は、孔31に着脱可能に挿入される端部62を有するゴム栓63と、眼鏡33のツル端部33aが挿入されてツルまたは軸33bを保持する保持部75と、ゴム栓63及び保持部75を連結する変形可能なワイヤー70を備える。保持部75は、例えば、ウレタンなどのフォーム部材やシリコンなどの可撓性部材から形成された弾力性を有する円筒部材であり、軸方向に眼鏡33のツルを通す貫通孔75aが形成されている。保持部75の軸方向長さは眼鏡33のツルまたは軸を保持するのに十分な長さ(例えば5mm〜数cm)を有し、貫通孔75aの内径は一般的な眼鏡の軸の外径よりも小さいことが望ましい。この貫通孔75aの内壁に眼鏡33のツルまたは軸33bが接触することにより、眼鏡用ホルダ71ひいては中空半球体2(2’)が眼鏡33のツルまたは軸によりしっかりと保持されることができる。
【0025】
自声聞き取り装置81を、眼鏡をかけるユーザーが使用する場合には、図6(a)及び(b)に示すように、眼鏡用ホルダ71のゴム栓63を孔31に挿入し、次いで眼鏡33のツル端部33aを保持部75の貫通孔75aを通して眼鏡33のツルまたは軸33bの適当な部分を保持する。ワイヤー70を適宜変形してユーザーの耳の形状に合わせると共に、具体例1で説明したように中空半球体2(2’)を配置させる。一方、眼鏡をかけないユーザーが使用する場合には、眼鏡用ホルダ71を中空半球体2から外して、代わりに、具体例5で説明した耳掛け部材61を装着すればよい。このように、この装置81もまた眼鏡をかけているユーザーとかけていないユーザーのいずれにも対応可能であるが、眼鏡用ホルダ71を使用することにより、具体例3の場合よりも眼鏡を保持部する部分の接触面積がより広いので、眼鏡によって中空半球体2(2’)が一層しっかりと保持されることになる。また、眼鏡用ホルダ71を使用することにより種々の形状や寸法のツルまたは軸を有する眼鏡に対応可能である。なお、ワイヤ70は必須ではなく、保持部75をゴム栓63に直接取り付けてもよい。あるいは、保持部75とワイヤー70の代わりに、眼鏡33のツルまたは軸に通すことができるゴム製のリングを用いてもよい。
【0026】
本具体例の自声聞き取り装置81は、例えば、販売時には、中空半球体2から耳掛け部材61及び眼鏡用ホルダ71を外した状態(あるいはいずれか一方を取り付けた状態)で、それら(左右用一組)を1つのパッケージに収納して、眼鏡使用者及び未使用者のいずれにも対応可能な自声聞き取り装置セット又はキットとして市場に提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の自声聞き取り装置は、簡単な構造で安価であり、汎用性が高いので、世界中の人たちに使用されて人々のコミュニュケーション能力や音声能力の向上に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】具体例1の自声聞き取り装置を説明する図である。
【図2】具体例2の自声聞き取り装置を説明する図である。
【図3】具体例3の自声聞き取り装置を説明する図である。
【図4】具体例4の自声聞き取り装置を説明する図である。
【図5】具体例5の自声聞き取り装置を説明する図である。
【図6】具体例6の自声聞き取り装置を説明する図である。
【符号の説明】
【0029】
1,21,41,51,81 自声聞き取り装置、2,2’ 中空半球体、4,4’ 支持ワイヤー、6 鍔部、16 バンド、31 孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の中空半球体と、各中空半球体の一端を耳の裏側に配置させるとともに中空半球体の他端を耳の前方に配置させ且つ中空半球体の他端が頬または額側面との間で所定間隔の間隙が設けられるように中空半球体を支持するための支持具とを備える自声聞き取り装置。
【請求項2】
支持具が、各中空半球体に取り付けられ且つユーザーの耳に掛ける耳架け部材である請求項1に記載の自声聞き取り装置。
【請求項3】
耳架け部材が、可撓性のあるワイヤーである請求項1に記載の自声聞き取り装置。
【請求項4】
支持具が、一対の中空半球体に連結され且つユーザーの頭部に装着されるベルトまたはアームである請求項1に記載の自声聞き取り装置。
【請求項5】
眼鏡と共に使用される自声聞き取り装置であって、
一対の中空半球体を備え、
各中空半球体の一端部またはその近傍に、眼鏡のツル部を通す孔が形成されており、
各中空半球体の孔に眼鏡のツル部を通して、各中空半球体の前記一端部を耳の裏側に配置させるとともに中空半球体の他端部を耳の前方に配置させ且つ中空半球体の他端部が頬または額側面との間で所定間隔の間隙が設けられるように、中空半球体を眼鏡で支持することを特徴とする自声聞き取り装置。
【請求項6】
自声聞き取り装置であって、
一対の中空半球体であって、各中空半球体の一端部またはその近傍に眼鏡のツルを通す孔が設けられている一対の中空半球体と、
前記各中空半球体の孔に着脱可能な装着部を有し且つユーザーの耳形状に応じて変形可能な耳掛け部材とを備える自声聞き取り装置。
【請求項7】
請求項6の自声聞き取り装置と、
前記各中空半球体の孔に着脱可能な装着部を有し且つ眼鏡のツルまたは軸を保持するホルダとを有する自声聞き取り装置セット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の中空半球体と、各中空半球体の一端を耳の裏側に配置させるとともに中空半球体の他端を耳の前方に配置させ且つ中空半球体の他端が頬または額側面との間で所定間隔の間隙が設けられるように中空半球体を支持するための支持具とを備え、前記支持具が、各中空半球体に取り付けられ且つ耳形状に応じて変形可能な耳架け部材である自声聞き取り装置。
【請求項2】
耳架け部材が、可撓性のあるワイヤーである請求項1に記載の自声聞き取り装置。
【請求項3】
眼鏡と共に使用される自声聞き取り装置であって、
一対の中空半球体を備え、
各中空半球体の一端部またはその近傍に、眼鏡のツル部を通す孔が形成されており、
各中空半球体の孔に眼鏡のツル部を通して、各中空半球体の前記一端部を耳の裏側に配置させるとともに中空半球体の他端部を耳の前方に配置させ且つ中空半球体の他端部が頬または額側面との間で所定間隔の間隙が設けられるように、中空半球体を眼鏡で支持することを特徴とする自声聞き取り装置。
【請求項4】
自声聞き取り装置であって、
一対の中空半球体であって、各中空半球体の一端部またはその近傍に眼鏡のツルを通す孔が設けられている一対の中空半球体と、
前記各中空半球体の孔に着脱可能な装着部を有し且つユーザーの耳形状に応じて変形可能な耳掛け部材とを備える自声聞き取り装置。
【請求項5】
請求項4の自声聞き取り装置と、
前記各中空半球体の孔に着脱可能な装着部を有し且つ眼鏡のツルまたは軸を保持するホルダとを有する自声聞き取り装置セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−191550(P2006−191550A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−353339(P2005−353339)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(504451520)