説明

自然放電防止用充電装置

【課題】充電池筐体とカバーを利用して充電池の陽極と陰極を常時外部と隔離させることで自然放電を抑制することができる自然放電防止用充電装置を提供する。
【解決手段】本発明による自然放電防止用充電装置は、電源を充電するための充電池と、上記充電池が収容され、上記充電池の陽極及び陰極にそれぞれ接続される第1の(+)端子及び第1の(−)端子を備える充電池筐体、及び上記充電池筐体の第1の(+)端子及び第1の(−)端子にそれぞれ対応する第2の(+)端子及び第2の(−)端子を備え、上記充電池筐体の一方側に取り付けられて上記充電池筐体の第1の(+)端子及び第1の(−)端子を外部と隔離させるカバーと、を含み、上記充電池筐体と上記カバーは、上記充電池筐体の第1の(+)端子及び第1の(−)端子と上記カバーの第2の(+)端子及び第2の(−)端子とがそれぞれ相互接触する状態と相互接触しない状態を選択的に保持することができることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自然放電防止用充電装置に係り、より詳しくは、充電池の陽極((+)極)と陰極((−)極)を常時外部と隔離させることで自然放電を抑制することができる充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
充電池(rechargeable battery)は、一般に蓄電池(storage battery)とも言われており、外部の電気エネルギーを化学エネルギーの形態に変えて貯蔵しておき、必要な時に電気を作り出す二次電池(secondary cell)である。多用される二次電池としては、鉛蓄電池、ニッケル・カドミウム(NiCd)電池、ニッケル水素(NiMH)電池、リチウムイオン(Li−ion)電池、リチウムイオンポリマー(Li−ion polymer)電池などがあり、これらは、一次電池とは異なって、何回も充電して使用することができるという長所をもつ。
【0003】
この種の充電池(蓄電池)は、家庭向けの携帯電話やMP3プレーヤーなどに使用する小型充電池から太陽エネルギー発電、風力エネルギー発電などに使用する大型充電池までの様々な形態のものがあり、その材料も前述したように多様である。
【0004】
しかし、一般に充電池は、充電してから使用せずにそのまま放置しておくと自然放電されてしまい、エネルギーの無駄遣いになるという問題点がある。このような問題は、とりわけ、太陽エネルギー発電、風力エネルギー発電などで使用される充電池のように、充電してから直ぐ使用しない充電池の場合に、その問題がより深刻化する。そこで、充電後の自然放電を極力抑制することで長寿命化が実現できる、より効率よい充電装置が切実に求められている実情がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述したような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、充電池筐体とカバーを利用して充電池の陽極((+)極)と陰極((−)極)を常時外部と隔離させることで自然放電を抑制することができる自然放電防止用充電装置を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、充電のための端子と電源供給のための端子とを別体で備えることで充電と電源供給を効率よく遂行することができる自然放電防止用充電装置を提供することである。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、充電池筐体とカバーとの間で斥力が作用するようにすることで充電池筐体の端子とカバーの端子とが相互接触しない状態を容易に保持できるようにする自然放電防止用充電装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一形態による自然放電防止用充電装置は、電源を充電するための充電池と、上記充電池が収容され、上記充電池の陽極((+)極)及び陰極((−)極)にそれぞれ接続される第1のプラス端子((+)端子)及び第1のマイナス端子((−)端子)を備える充電池筐体、及び上記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子にそれぞれ対応する第2のプラス端子及び第2のマイナス端子を備え、上記充電池筐体の一方側に取り付けられて上記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子を外部と隔離させるカバーと、を含み、上記充電池筐体と上記カバーは、上記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子と上記カバーの第2のプラス端子及び第2のマイナス端子とがそれぞれ相互接触する状態と相互接触しない状態を選択的に保持することができることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の他の形態による自然放電防止用充電装置は、電源を充電するための充電池と、上記充電池が収容され、上記充電池の陽極((+)極)に接続される第1のプラス端子及び第3のプラス端子と上記充電池の陰極((−)極)に接続される第1のマイナス端子及び第3のマイナス端子を備える充電池筐体と、上記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子にそれぞれ対応する第2のプラス端子及び第2のマイナス端子を備え、上記充電池筐体の一方側に取り付けられて上記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子を外部と隔離させる第1のカバー、及び上記充電池筐体の第3のプラス端子及び第3のマイナス端子にそれぞれ対応する第4のプラス端子及び第4のマイナス端子を備え、上記充電池筐体の他方側に取り付けられて上記充電池筐体の第3のプラス端子及び第3のマイナス端子を外部と隔離させる第2のカバーと、を含み、上記充電池筐体と上記第1のカバーは、上記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子と上記第1のカバーの第2のプラス端子及び第2のマイナス端子とがそれぞれ相互接触する状態と相互接触しない状態を選択的に保持することができ、上記充電池筐体と上記第2のカバーは、上記充電池筐体の第3のプラス端子及び第3のマイナス端子と上記第2のカバーの第4のプラス端子及び第4のマイナス端子とがそれぞれ相互接触する状態と相互接触しない状態を選択的に保持することができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、充電池筐体とカバーを利用して充電池の陽極((+)極)と陰極((−)極)を常時外部と隔離させることで自然放電を抑制し、エネルギーの損失を低減し且つ充電池の長寿命化を実現することができるという効果を奏する。
【0011】
また、本発明によれば、充電池筐体に充電のための端子と電源供給のための端子とを別体で備えることで充電と電源供給を効率よく遂行することができるという効果を奏する。
さらに、本発明によれば、充電池筐体とカバーとの間で斥力が作用するように永久磁石及び/または弾性体を備えることで充電池筐体の端子とカバーの端子とが相互接触しない状態を容易に保持することができるようにする効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態による自然放電防止用充電装置の斜視図である。
【図2】図1の自然放電防止用充電装置が接触状態である場合の断面図である。
【図3】図1の自然放電防止用充電装置が非接触状態である場合の断面図である。
【図4】図1の自然放電防止用充電装置が永久磁石を利用して非接触状態を保持していることを説明する断面図である。
【図5】図1の自然放電防止用充電装置が弾性体を利用して非接触状態を保持していることを説明する断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態による自然放電防止用充電装置の斜視図である。
【図7】図6の自然放電防止用充電装置が充電状態である場合の断面図である。
【図8】図6の自然放電防止用充電装置が電源供給状態である場合の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面及び好適な実施形態を参照して本発明について詳しく説明する。なお、下記説明において本発明の要旨を曖昧にし得る公知の機能や構成についての詳細な説明は省略することにする。
【0014】
先ず、図1は、本発明の一実施形態による自然放電防止用充電装置の斜視図である。そして、図2は、図1の自然放電防止用充電装置が接触状態である場合の断面図であり、図3は、図1の自然放電防止用充電装置が非接触状態である場合の断面図である。
【0015】
図1ないし図3を参照すると、本発明の一実施形態による自然放電防止用充電装置は、大別して、充電池114と、これを取り囲んでいる充電池筐体110、及び充電池筐体110の一方の側に備えられて充電池筐体110のプラス端子((+)端子)111及びマイナス端子((−)端子)112を外部と隔離させるカバー120とで構成される。
【0016】
これを詳述すると、充電池114としては、鉛蓄電池、ニッケル・カドミウム(NiCd)電池、ニッケル水素(NiMH)電池、リチウムイオン(Li−ion)電池、リチウムイオンポリマー(Li−ion polymer)電池などのように一般に公知されている充電池を使用することができる。
【0017】
充電池筐体110は、充電池114がその内部に収容できるように形成され、充電池114を保護し且つ充電池114を外部と隔離させる筐体である。充電池筐体110は、充電池114の陽極((+)極)及び陰極((−)極)にそれぞれ接続される(+)端子111及び(−)端子112を備え、充電池114の(+)極と(−)極を外部と完全に隔離させることで自然放電を抑制する。参考として、図中では充電池114の(+)極と(−)極とを明示的に示してはいないが、充電池114の(+)極と(−)極とは製造時から充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112に接触するように形成されていてもよく、また、電線や導体などを介して充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112に接続されるように形成されていてもよい。言い換えれば、充電池筐体110は、充電装置の製造時に充電池114の(+)極及び(−)極が充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112に直接接触するように充電池114と一体型で形成されていてもよく、また、充電池114の(+)極及び(−)極を電線などを介して充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112に接続させた後、充電池筐体110に充電池114を組み込んで固定板113で封止する形態で形成されていてもよい。そして、その結果、充電池114の(+)極及び(−)極が外部と完全に隔離されるようになる。
【0018】
カバー120は、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112にそれぞれ対応するプラス端子((+)端子)121及びマイナス端子((−)端子)122を備え、上記充電池筐体110の一方側に取り付けられて充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112を外部と隔離させる。参考として、カバー120の(+)端子121及び(−)端子122は、充電時にはソーラセル(solar cell)などに接続されて充電を遂行するようになり、電源供給の際は、電子機器などに接続されて電源供給を遂行するようになる。また、図中では示されていないが、カバー120の(+)端子121及び(−)端子122を覆って外部と隔離させる端子蓋体(例えば、ねじ止め方式や嵌め込み方式にて取り付けられるゴム蓋体)を備えることもできる。
【0019】
充電池筐体110とカバー120の取り付け形態は、例えば、充電池筐体110の外周面にねじ山が形成され、カバー120の内周面にそれに対応するねじ山が形成されることでねじ止め方式にて取り付けることができる。勿論、充電池筐体110とカバー120との取り付け形態は、ねじ止め方式の他、公知の様々な方式を用いればよい。
【0020】
図2及び図3を参照すると、図2は、カバー120が充電池筐体110に完全にねじ止めされ、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112がカバー120の(+)端子121及び(−)端子122と接触した状態を示す図であり、図3は、カバー120が充電池筐体110に完全にねじ止めされておらず、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112がカバー120の(+)端子121及び(−)端子122と接触していない状態を示す図である。
【0021】
これを詳述すると、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112が外部と完全に隔離された状態における、図2の場合は、カバー120の(+)端子121及び(−)端子122と接触し、その結果、充電や電源供給を遂行することができる場合であり、図3の場合は、カバー120の(+)端子121及び(−)端子122と接触しておらず、その結果、充電や電源供給を遂行することができない場合である。すなわち、本発明による充電装置は、使用状態では充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112とカバー120の(+)端子121及び(−)端子122とが接触し、充電池114から充電や電源供給を遂行するようになり、未使用状態では充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112とカバー120の(+)端子121及び(−)端子122とが接触しておらず、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112を外部と隔離させることで自然放電が起こることを抑制する。参考として、この場合、カバー120の(+)端子121及び(−)端子122は、ソーラセル、電子機器などとの接続が容易な大きさ及び形状で形成し、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112は、表面積が小さく(例えば、カバー120の(+)端子121及び(−)端子122よりも小さい表面積を有するように)形成することにより、自然放電の効率を高めることができる。
【0022】
一方、本発明の好適な実施形態によれば、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112とカバー120の(+)端子121及び(−)端子122とが非接触状態を容易に保持するために永久磁石や弾性体などを利用することができる(図4及び図5参照)。例えば、カバー120が充電池筐体110にねじ止め方式ではない他の方式にて取り付けられる場合は、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112とカバー120の(+)端子121及び(−)端子122とが非接触状態を安定して保持し続けられなくなる場合が生じ得るが、本発明では、これを解決するために永久磁石や弾性体などを利用して非接触状態を容易に保持できるようにする(勿論、永久磁石や弾性体などはねじ止め方式の場合にも適用できる)。
【0023】
図4は、充電池筐体110とカバー120とが永久磁石115、125を利用して非接触状態を容易に保持していることを説明する図であり、図5は、充電池筐体110とカバー120とが弾性体116を利用して非接触状態を容易に保持していることを説明する図である。
【0024】
図4を参照すると、充電池筐体110には、カバー120と対向する面に永久磁石115が備えられ、カバー120には、充電池筐体110と対向する面に永久磁石125が備えられる。そして、充電池筐体110の永久磁石115とカバー120の永久磁石125とは互いに斥力が作用するように配設され、カバー120が充電池筐体110に正常に閉められていない状態(すなわち、完全に取り付けられていない状態)では、充電池筐体110の端子111、112とカバー120の端子121、122とが接触しないように保持する。
【0025】
同様に、図5を参照すると、充電池筐体110とカバー120との間にばねやスポンジなどのような弾性体116を備えさせ、充電池筐体110の端子111、112とカバー120の端子121、122とが非接触状態を容易に保持できるように実現することもできる。また、永久磁石115、125と弾性体116との双方を利用して(例えば、充電池筐体110とカバー120とが対向する面の中央に永久磁石115,125を斥力が作用するように配置させ、縁部に弾性体116を備えさせる)、充電池筐体110の端子111、112とカバー120の端子121、122とが非接触状態を容易に保持できるように実現することもできる。
【0026】
以下、図6ないし図8を参照して本発明の他の実施形態による自然放電防止用充電装置を説明する。参考として、図6ないし図8に示された自然放電防止用充電装置は、充電のための(+)端子及び(−)端子と電源供給のための(+)端子及び(−)端子を別体で備える場合を例示したものである。
【0027】
図6は、本発明の他の実施形態による自然放電防止用充電装置の斜視図である。そして、図7は、図6の自然放電防止用充電装置が充電状態である場合の断面図であり、図8は、図6の自然放電防止用充電装置が電源供給状態である場合の断面図である。
【0028】
図6ないし図8を参照すると、本発明の他の実施形態による自然放電防止用充電装置は、大別して、充電池114と、これを取り囲んでいる充電池筐体110、及び充電池筐体110の一方の側及び他方の側にそれぞれ備えられて充電池筐体110のプラス端子((+)端子)111,117、及びマイナス端子((−)端子)112,118を外部と隔離させる第1のカバー120及び第2のカバー130とで構成される。
【0029】
これを詳述すると、充電池114としては、鉛蓄電池、ニッケル・カドミウム(NiCd)電池、ニッケル水素(NiMH)電池、リチウムイオン(Li−ion)電池、リチウムイオンポリマー(Li−ion polymer)電池などのように一般に公知されている充電池を使用することができる。
【0030】
充電池筐体110は、充電池114がその内部に収容できるように形成され、充電池114を保護し且つ充電池114を外部と隔離させる筐体である。充電池筐体110は、充電池114の(+)極及び(−)極にそれぞれ接続される(+)端子111、117及び(−)端子112、118を備え、充電池114の(+)極と(−)極を外部と完全に隔離させることで自然放電を抑制する。参考として、図中では充電池114の(+)極と(−)極を明示的に示してはいないが、充電池114の(+)極と(−)極とは製造時から充電池筐体110の(+)端子111、117及び(−)端子112、118に接触するように形成されていてもよく、また、電線や導体などを介して充電池筐体110の(+)端子111、117及び(−)端子112、118に接続されるように形成されていてもよい。言い換えれば、充電池筐体110は、充電装置の製造時に充電池114の(+)極及び(−)極が充電池筐体110の(+)端子111、117及び(−)端子112、118に直接接触するように充電池114と一体型で形成されていてもよく、また、充電池114の(+)極及び(−)極を電線などを介して充電池筐体110の(+)端子111、117及び(−)端子112、118に接続させた後、充電池筐体110に充電池114を組み込んで固定板113、119で封止する形態で形成されていてもよい。そして、その結果、充電池114の(+)極及び(−)極が外部と完全に隔離されるようになる。
【0031】
第1のカバー120は、充電池筐体110の第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112にそれぞれ対応する第2のプラス端子((+)端子)121及び第2のマイナス端子((−)端子)122を備え、上記充電池筐体110の一方の側に取り付けられて充電池筐体110の第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112を外部と隔離させる。参考として、第1のカバー120の第2の(+)端子121及び第2の(−)端子122は、電子機器などに接続されて電源供給を遂行するようになる。
【0032】
カバー120の(+)端子121及び(−)端子122は、ソーラセル、電子機器などとの接続が容易な大きさ及び形状で形成し、充電池筐体110の(+)端子111及び(−)端子112は、表面積が小さく(例えば、カバー120の(+)端子121及び(−)端子122よりも小さい表面積を有するように)形成することにより、自然放電の効率を高めることができる。
【0033】
そして、第2のカバー130は、充電池筐体110の第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118にそれぞれ対応する第4のプラス端子((+)端子)131及び第4のマイナス端子((−)端子)132を備え、上記充電池筐体110の他方の側に取り付けられて充電池筐体110の第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118を外部と隔離させる。参考として、第2のカバー120の第4の(+)端子131及び第4の(−)端子132は、ソーラセル(solar cell)などに接続されて充電を遂行するようになる。
【0034】
充電池筐体110と第1の及び第2のカバー120、130の取り付け形態は、例えば、充電池筐体110の外周面にねじ山が形成され、第1及び第2のカバー120、130の内周面にそれに対応するねじ山が形成されることでねじ止め方式にて取り付けることができる。勿論、充電池筐体110と第1及び第2のカバー120、130の取り付け形態は、ねじ止め方式の他、公知の様々な方式を用いればよい。
【0035】
図7を参照すると、同図は、第1のカバー120が充電池筐体110に完全にねじ止めされておらず、充電池筐体110の第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112が第1のカバー120の第2の(+)端子121及び第2の(−)端子122と接触していない状態を保持し、また第2のカバー130が充電池筐体110に完全にねじ止めされており、充電池筐体110の第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118が第2のカバー130の第4の(+)端子131及び第4の(−)端子132に接触している状態を保持していることを示す図である。すなわち、図7は、本発明による自然放電防止用充電装置がソーラセル(solar cell)などに接続されている第2のカバー130の第4の(+)端子131及び第4の(−)端子132から充電を遂行するある場合を示すものであって、このとき、充電池筐体110の第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112は、外部と完全に隔離されることで第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112からの自然放電が抑制される。
【0036】
図8を参照すると、同図は、第1のカバー120が充電池筐体110に完全にねじ止めされており、充電池筐体110の第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112が第1のカバー120の第2の(+)端子121及び第2の(−)端子122に接触する状態を保持し、また、第2のカバー130が充電池筐体110に完全にねじ止めされておらず、充電池筐体110の第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118が第2のカバー130の第4の(+)端子131及び第4の(−)端子132に接触しない状態を保持していることを示す図である。すなわち、図8は、本発明による自然放電防止用充電装置が電子機器などに接続されている第1のカバー120の第2の(+)端子121及び第2の(−)端子122から電源供給を遂行している場合を示すものであって、このとき、充電池筐体110の第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118は、外部と完全に隔離されることで第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118からの自然放電が抑制される。
【0037】
一方、図中では図示していないが、本発明の他の実施形態による自然放電防止用充電装置は、充電と電源供給とを同時に遂行することができ、このとき、充電池筐体110の第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112は、第1のカバー120の第2の(+)端子121及び第2の(−)端子122と接触状態を保持し、充電池筐体110の第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118も第2のカバー130の第4の(+)端子131及び第4の(−)端子132と接触状態を保持する。そして、充電及び電源供給をしていない場合は、充電池筐体110の第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112は、第1のカバー120の第2の(+)端子121及び第2の(−)端子122と非接触状態を保持し、充電池筐体110の第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118も第2のカバー130の第4の(+)端子131及び第4の(−)端子132と非接触状態を保持する。
【0038】
また、図中では図示していないが、本発明による自然放電防止用充電装置は、充電池筐体110の第1の(+)端子111及び第1の(−)端子112と第1のカバー120の第2の(+)端子121及び第2の(−)端子122とが非接触状態を容易に保持するために、及び/または充電池筐体110の第3の(+)端子117及び第3の(−)端子118と第2のカバー130の第4の(+)端子131及び第4の(−)端子132とが非接触状態を容易に保持するために、永久磁石や弾性体などを利用することができる。これについては、図4及び図5に関連した先の説明を参照すればよく、図4及び図5に適用された方式が図6ないし図8の自然放電防止用充電装置に対して同様または類似に適用できる。
【0039】
以上、本発明の好適な実施形態について詳しく説明したが、本発明の属する技術分野における当業者ならば、本発明の技術的思想や必須特徴を変更することなく他の具体的な各種の形態で実施することができることから、上述した実施形態はすべての面において例示的なもので、本発明を限定するためのものではないことと理解されるべきである。
【0040】
また、本発明の範囲は上記詳細な説明よりは特許請求の範囲によって特定されるべきであり、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態は本発明の範囲に含まれることと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0041】
110 充電池筐体
111 (+)端子
112 (−)端子
114 充電池
115、125 永久磁石
120 カバー
121 (+)端子
122 (−)端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自然放電防止用充電装置において、
電源を充電するための充電池と、
前記充電池が収容され、前記充電池の陽極及び陰極にそれぞれ接続される第1のプラス端子及び第1のマイナス端子を備える充電池筐体と、
前記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子にそれぞれ対応する第2のプラス端子及び第2のマイナス端子を備え、前記充電池筐体の一方側に取り付けられて前記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子を外部と隔離させるカバーと、を含み、
前記充電池筐体と前記カバーは、前記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子と前記カバーの第2のプラス端子及び第2のマイナス端子とがそれぞれ相互接触する状態と相互接触しない状態を選択的に保持することができることを特徴とする自然放電防止用充電装置。
【請求項2】
前記充電池筐体は、前記カバーと対向する面に第1の永久磁石を備え、前記カバーは、前記充電池筐体と対向する面に前記第1の永久磁石と斥力が作用するように第2の永久磁石を備えることを特徴とする請求項1に記載の自然放電防止用充電装置。
【請求項3】
前記充電池筐体と前記カバーとの間に弾性体を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の自然放電防止用充電装置。
【請求項4】
前記カバーは、ねじ止め方式にて前記充電池筐体の一方の側に取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の自然放電防止用充電装置。
【請求項5】
前記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子は、前記カバーの第2のプラス端子及び第2のマイナス端子よりも表面積が小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の自然放電防止用充電装置。
【請求項6】
前記カバーの第2のプラス端子及び第2のマイナス端子を覆う端子蓋体をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の自然放電防止用充電装置。
【請求項7】
自然放電防止用充電装置において、
電源を充電するための充電池と、
前記充電池が収容され、前記充電池の陽極に接続される第1のプラス端子及び第3のプラス端子と前記充電池の陰極に接続される第1のマイナス端子及び第3のマイナス端子を備える充電池筐体と、
前記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子にそれぞれ対応する第2のプラス端子及び第2のマイナス端子を備え、前記充電池筐体の一方側に取り付けられて前記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子を外部と隔離させる第1のカバーと、
前記充電池筐体の第3のプラス端子及び第3のマイナス端子にそれぞれ対応する第4のプラス端子及び第4のマイナス端子を備え、前記充電池筐体の他方側に取り付けられて前記充電池筐体の第3のプラス端子及び第3のマイナス端子を外部と隔離させる第2のカバーと、を含み、
前記充電池筐体と前記第1のカバーは、前記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子と前記第1のカバーの第2のプラス端子及び第2のマイナス端子とがそれぞれ相互接触する状態と相互接触しない状態を選択的に保持することができ、
前記充電池筐体と前記第2のカバーは、前記充電池筐体の第3のプラス端子及び第3のマイナス端子と前記第2のカバーの第4のプラス端子及び第4のマイナス端子とがそれぞれ相互接触する状態と相互接触しない状態を選択的に保持することができることを特徴とする自然放電防止用充電装置。
【請求項8】
前記充電池筐体は、前記第1のカバー及び第2のカバーの少なくとも一つと対向する面に第1の永久磁石を備え、前記第1のカバー及び第2のカバーの少なくとも一つは、前記充電池筐体と対向する面に前記第1の永久磁石と斥力が作用するように第2の永久磁石を備えることを特徴とする請求項7に記載の自然放電防止用充電装置。
【請求項9】
前記充電池筐体と前記第1のカバー及び第2のカバーの少なくとも一つとの間に弾性体を備えることを特徴とする請求項7または8に記載の自然放電防止用充電装置。
【請求項10】
前記第1のカバー及び第2のカバーは、ねじ止め方式にて前記充電池筐体の一方側及び他方側にそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項7または8に記載の自然放電防止用充電装置。
【請求項11】
前記充電池筐体の第1のプラス端子及び第1のマイナス端子は、前記第1のカバーの第2のプラス端子及び第2のマイナス端子よりも表面積が小さいことを特徴とする請求項7または8に記載の自然放電防止用充電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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