説明

自転車用表示装置及び自転車用表示装置用プログラム

【課題】電力消費の大きな表示画面を有しながらもその表示画面の電力消費を抑制し、必要な走行情報を常時表示させることができる自転車用表示装置及び自転車用表示装置用プログラムを提供すること。
【解決手段】サイクルコンピュータ10に第1の表示画面17と第2の表示画面18を設けるようにし、第1の表示画面17を画面が大きく電力消費の大きなカラー表示画面とする。一方、第2の表示画面18をモノクロの7セグ表示の小さな画面とする。走行中においては常時は第2の表示画面18を表示させ、第1の表示画面17を電力消費抑制モードとして消灯させるようにする。そして、必要に応じて第1の表示画面17をタッチして再点灯させる通常表示モードに復帰させるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車の走行に関する様々な情報を表示するための自転車用表示装置及び自転車用表示装置用プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自転車走行において走行計画を立てる際に自転車ユーザーが利用するため、自転車の走行に伴って変化する様々な情報(以下、走行情報とする)を表示することができる自転車用表示装置が従来から提案されている。走行情報としては、例えば走行速度、現在位置、平均速度、目的地までの距離、目的地までのラップ計測、目的地の方向、クランクの回転速度(ケイデンス)、走行中の心拍状態(ハートレート)、高度、気圧、方位、道路の勾配、時刻、日付等が挙げられる。このような自転車用表示装置の一例を特許文献1に示す。特許文献1では走行情報をLCDからなる表示部10に表示させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−324709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では自転車用表示装置はGPS受信装置と地図データを備えたカラー表示の大型表示画面を備えるような機種も増えてきている。これによって地図と連動させた現在位置をユーザーに目視させることが可能となる。しかし、このような大型表示画面を有すると電力の消費もそれに応じて大きくなる。そのため、電力の消費の大きな大型表示画面を有しながらも電力の消費を抑制することができる技術が求められている。電力の消費を抑制する技術としては、例えば上記特許文献1においても、バッテリーが消耗した場合にはメイン表示部10Aを非表示にしてサブ表示部10B等のみの表示とすることで消費電力を抑制するという技術が開示されている。しかし、この特許文献1の技術はあくまでバッテリーが消耗した際に表示機能を停止させないための非常手段にすぎず、通常の表示態様において消費電力を抑制するものではない。しかも、このような手段では表示できない走行情報が発生してしまうことになる。
そのため、バッテリー(充電可能な二次電池も乾電池のような一次電池も含む概念)が十分な電気量を有している場合であってもなるべく電力の消費を抑制し、なおかつ電力消費の大きな大型表示画面に地図データを展開させるような表示態様も含めて表示可能な走行情報はすべて表示させることが可能な自転車用表示装置が求められていた。
本発明は上記問題を解消するためになされたものであり、その目的は、電力消費の大きな表示画面を有しながらもその表示画面の電力消費を抑制し、必要な走行情報を常時表示させることができる自転車用表示装置及び自転車用表示装置用プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、自転車による走行中に走行に伴って変化する情報(以下、走行情報とする)をユーザーが目視可能に表示する表示装置であって、第1の表示画面と、前記第1の表示画面よりも相対的に電力消費の小さな第2の表示画面と、前記第1及び第2の表示画面への表示制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、走行情報のうち、走行中に変化し、かつ変化しながら前記ユーザーが把握可能な第2の走行情報を前記第2の表示画面に表示するとともに、前記第2の走行情報と比べ走行中には表示画面に表示された走行情報の把握が前記ユーザーにとって相対的に困難な第1の走行情報を前記第1の表示画面に表示する制御を行い、前記第2の表示画面には前記第2の走行情報を常時表示させる一方、前記第1の表示画面を所定の条件で電力消費抑制モードとする制御を行うことをその要旨とする。
このような構成であれば、例えば、第2の表示画面には走行中に常時第2の走行情報が表示され、一方、第1の走行情報を表示する第1の表示画面は所定の条件で電力消費抑制モードとされることとなる。これによって、例えば常時は第2の表示画面に第2の走行情報を表示させ、第1の表示画面側を電力消費抑制モードすることで、例えば、第2の表示画面ほどには明瞭に目視できないような低輝度あるいは消灯状態での表示制御をすることができ、電力消費の大きな第1の表示画面の電力消費を抑制することができる。つまり、通常の走行状態ではもともと第1の表示画面に比べて電力消費の小さな第2の表示画面を主として目視させ、電力消費の大きな走行情報の表示については第1の表示画面に担保させなおかつその電力消費を抑制するという発想である。
【0006】
ここに、第2の走行情報としては走行情報のうち、走行中に変化し、かつ変化しながら前記ユーザーが把握可能なものであり、第2の走行情報と比べ走行中には表示画面に表示された走行情報の把握が前記ユーザーにとって相対的に困難なものが第1の走行情報である。
走行情報としては、例えば、自転車そのものの状態、自転車の周囲の環境の状態、自転車を運転する運転者の状態等に関する情報とするとよい。具体的には、例えば走行速度、現在位置、平均速度、目的地までの距離、目的地までのラップ計測、目的地の方向、クランクの回転速度(ケイデンス)、走行中の心拍状態(ハートレート)、高度、気圧、方位、道路の勾配、時刻、日付等が挙げられる。このうち、第2の走行情報となりうるものは、「走行中に変化し、かつ変化しながら前記ユーザーが把握可能なもの」である。一方、第1の走行情報は、第2の走行情報と比べ走行中には表示画面に表示された走行情報の把握がユーザーにとって相対的に困難な走行情報である。例えば、第2の走行情報を走行中に変化し、かつ変化しながら前記ユーザーが把握可能なものとして、数値やグラフで表示可能な情報とする一方、第1の走行情報を第2の走行情報と比べ走行中には表示画面に表示された走行情報の把握がユーザーにとって相対的に困難な走行情報である地図とする。この例のように、第1の走行情報は、全体的な配置関係を読み取る必要のある情報とする一方、第2の走行情報は、全体的な配置関係を読み取る必要のない情報とするとよい。また、第1の走行情報は、解釈を要する情報とする一方、第2の走行情報は解釈を要しない情報とするとよい。
制御手段としては、第1の表示画面と第2の表示画面の双方を制御する1つのマイコン等の制御部から構成してもよく、第1の表示画面の制御をする第1マイコン等の第1制御部と、第2の表示画面の制御をする第2マイコン等の第2制御部等の複数の制御部から構成するようにしてもよい。
自転車用表示装置は自転車と一体的に、あるいはアダプタのような取り付け手段によって間接的に(二次的に)取り付けることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明に加えて、前記第2の走行情報は、自転車の可動部の可動状態を検出する検出手段からの信号に基づく走行情報であり、前記第1の走行情報は、自転車の可動部の可動状態ではない状態を検出する検出手段からの信号に基づく走行情報であることをその要旨とする。
これは第1及び第2の走行情報の差異を請求項1から更に具体化した例を示すものである。「自転車の可動部の可動状態を検出する検出手段」とは具体的には例えば車輪の回転数を検出する車輪回転センサ(車輪回転数検出手段)やクランクの回転数を検出するクランク回転センサ(クランク回転速度算出手段)が挙げられる。これらの検出手段によって得られる情報としては、例えば、走行速度、クランクの回転速度(ケイデンス)が挙げられる。また、例えば、これらの情報をベースとして二次的に得られる平均速度、目的地までのラップ計測、目的地までの距離等が挙げられる。このように、「検出手段からの信号に基づく走行情報」は、例えば、検出手段からの信号に含まれる情報そのものとしてもよいし、検出手段からの信号に含まれる情報を利用して導出した情報としてもよい。検出手段は、例えば、複数の信号を出力し、走行情報は複数の信号に基づいて導出した情報としてもよい。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明に加えて、前記第2の走行情報は、前記第1の走行情報よりも走行中に高頻度に更新される情報であることをその要旨とする。
これは第1及び第2の走行情報の差異を請求項1又は2から更に具体化する例を示すものである。頻繁に更新する情報は値が刻一刻とどんどん変化していく情報であって常時ユーザーが目視したい情報でもあるため、これを常時表示画面である第2の表示画面に表示させるわけである。例えば上記車輪回転センサの情報から得られる走行速度は車輪が1秒間に数回回転するため頻繁に速度情報が更新されるが、地図情報の場合ではある領域を画面上に表示する場合についてその地図情報は車輪回転センサの情報から得られる走行速度に比べて急激に変化するものではないためは頻繁に更新がされないものである。クランク回転センサの情報も地図情報よりも高頻度に更新される情報である。
【0009】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明に加えて、前記第2の走行情報は複数の走行情報からユーザーによって選択された1又は複数の情報であることをその要旨とする。
これによって、ユーザー自身が常時目視したい任意の走行情報を第2の表示画面へ表示させることができ、ユーザーの選択した走行情報のみを常時表示させる走行情報とすることができ、ユーザーの目的に応じて常時表示させる走行情報の幅が広がることとなる。ユーザーによる選択は、例えば、入力手段をも受けて入力によって選択するように構成してもよいし、記憶手段に選択された走行情報を特定する情報を記憶しておき、この情報に従って選択するように構成してもよい。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明に加えて、前記第1の表示画面に表示される入力画面の表示に基づいて前記第2の走行情報のユーザーによる選択が実行されることをその要旨とする。
入力画面はある程度の面積のある画面とする方が入力が容易であるが、画面が大きくなると消費電力も大きくなる傾向となる。そのため、常時表示を行う第2の表示画面は消費電力を抑制するために入力画面を設定せず、電力消費抑制モードとすることができる第1の表示画面側から第2の表示画面側の第2の走行情報の設定を行うとするものである。これで第1の表示画面の入力画面を大きくしても電力消費抑制モードとすることができるため、電力消費の抑制となる。更に、前記第2の走行情報の任意の選択を実行するために前記第1の表示画面に前記入力画面を表示する際には、前記電力抑制モードとしない構成とするとよい。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれかに記載の発明に加えて、選択された前記第2の走行情報と同じ走行情報は前記第1の表示画面には表示させないことをその要旨とする。
つまり、第2の走行情報は常時表示させる第2の表示画面のみに表示させるようにし、第1の表示画面からは目視できないようにするものである。これによって、もともとそれほど大きな表示画面を設ける余裕の少ない自転車用表示装置において同じ走行情報が二重に表示されることによる第2の走行情報以外の走行情報の表示スペースへの影響を小さくすることができる。また、単純に二重に表示させる無駄をなくす意味もある。
【0010】
請求項7に記載の発明では、請求項1〜6のいずれかに記載の発明に加えて、前記第2の走行情報とは経時的に変化する数値情報であることをその要旨とする。
このような数値で表示できる走行情報は走行に伴う変化がユーザーにおいて瞬時に把握できる代表的な情報であるため、第2の走行情報として妥当であるからである。数値情報として表現できる走行情報としては、例えば、走行速度、平均速度、目的地までの距離、目的地までのラップ計測、クランクの回転速度(ケイデンス)、走行中の心拍状態(ハートレート)、高度、気圧、方位、道路の勾配、時刻、日付等が挙げられる。
請求項8に記載の発明では、請求項1〜7のいずれかに記載の発明に加えて、前記制御手段は前記電力消費抑制モードにおいては前記第1の表示画面を消灯させるようにしたことをその要旨とする。
これは第1の表示画面での電力消費抑制モードの具体的な例を挙げたものである。常時は消灯させることで電力消費は大幅に抑制できるからである。
請求項9に記載の発明では、請求項1〜7のいずれかに記載の発明に加えて、前記制御手段は前記電力消費抑制モードにおいては前記第1の表示画面の輝度を減衰させるようにしたことをその要旨とする。
これは第1の表示画面での電力消費抑制モードの具体的な例を挙げたものである。常時は輝度を減衰させることで第1の走行情報を減衰した表示状態であるものの目視できなおかつ電力消費も抑制できるからである。
【0011】
請求項10に記載の発明では、請求項1〜9のいずれかに記載の発明に加えて、入力手段による入力操作によって前記制御手段は前記第1の表示画面の前記電力消費抑制モードを解除するとともに、所定の時間の経過によって再び前記電力消費抑制モードに移行させることをその要旨とする。
これは常時は電力消費抑制モードにある第1の表示画面の電力消費抑制モードを解除して第2の表示画面と同じ通常の表示モードとする場合の条件である。入力手段を操作することで通常の表示モードとすることが可能であるが、その後の所定の時間の経過によって再び前記電力消費抑制モードに移行させることで電力消費を抑制することができる。所定の時間は変更して設定することが可能である。
ここに、「入力手段」としては第1の表示画面がタッチパネルを兼ねている場合には第1の表示画面自体が入力手段とされる。その他、自転車用表示装置に併設された入力用のボタンスイッチ等が想定される。
【0012】
請求項11に記載の発明では、請求項1〜10のいずれかに記載の発明に加えて、前記第1の表示画面は前記第2の表示画面より大きな画面であることをその要旨とする。
このような構成では、電力消費抑制モードとなる第1の表示画面が第2の表示画面より大きな画面であるため、より大きな電力消費抑制効果が期待できることとなる。
請求項12に記載の発明では、請求項1〜10のいずれかに記載の発明に加えて、前記第1の表示画面は前記第2の表示画面より大きな画面であって、前記第1の走行情報は第2の走行情報よりも大きな面積で表示されることをその要旨とする。
このような構成では、電力消費抑制モードとなる第1の表示画面が第2の表示画面より大きな画面であるため、より大きな電力消費抑制効果が期待できることとなる。また、大きな面積での表示が好ましい情報を第1の走行情報として第1の表示画面側に表示させるようにすることで電力消費抑制を図ることができる。
【0013】
請求項13に記載の発明では、請求項1〜12のいずれかに記載の発明に加えて、前記ハンドルバー又はステムに取り付けた状態で前記第2の表示画面は運転者の視線方向に向いて配置されるとともに、前記第1の表示画面は前記第2の表示画面とは異なる方向を向いて配置されることをその要旨とする。
このような構成とすることによって、ユーザーが走行中においては走行姿勢を保ったままで、第2の表示画面に視線を移すだけで走行情報を目視することができることとなり、走行しながら常に変化する第2の走行情報の確認がしやすくなっている。一方、常時は第2の走行情報ほどは頻繁に見ることがない第1の走行情報が表示される第1の表示画面をユーザーの視線方向に配置しないことで、あまり見ない画面が見やすい位置にあって第2の表示画面の目視の邪魔となってしまうことがないようにしている。第1の表示画面の向きは第2の表示画面の方向に対して上方に向かって変位させた方向が好ましい。
【0014】
請求項14に記載の発明では、請求項1〜13のいずれかに記載の発明に加えて、前記第1の表示画面は走行情報として地図情報を表示させることをその要旨とする。
地図情報は大きな表示領域とカラー表示をすることが多いため、電力消費が大きく、電力消費抑制モードの対象とすることが好ましいからである。
【0015】
請求項15に記載の発明では、請求項1〜14のいずれかに記載の発明に加えて、前記第1の表示画面はドットマトリックス方式のカラー液晶パネルからなるディスプレイから構成されていることをその要旨とする。
第1の表示画面がこのようなドットマトリックス方式のカラー液晶パネルのディスプレイから構成されていると電力消費が大きく、そのようなディスプレイであるからこそ電力消費抑制モードの対象とすることが好ましいからである。
請求項16に記載の発明では、請求項1〜14のいずれかに記載の発明に加えて、前記第2の表示画面はモノクロ液晶パネルからなるディスプレイから構成されていることをその要旨とする。
第2の表示画面がこのようなディスプレイから構成されていれば電力消費は小さいため常時通常の態様で表示させる場合には好ましいデバイスだからである。
請求項17に記載の発明では、請求項16に記載の発明に加えて、前記第2の表示画面のディスプレイはセグメントディスプレイであることをその要旨とする。
セグメントディスプレイはドットディスプレイに比べて消費電力が小さいため、第2の表示画面として好ましいからである。
請求項18に記載の発明では、請求項1〜17のいずれかに記載の発明に加えて、二次電池を電源とすることをその要旨とする。
二次電池を電源とするほどの電力消費がある自転車用表示装置だからこそ電力消費の抑制をする必要があるためである。
請求項19に記載の発明では、請求項1〜18のいずれかに記載の自転車用表示装置における制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムとすることをその要旨とする
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電力消費の大きな表示画面を有する場合であっても、その表示画面の電力消費を抑制することができ、なおかつ電力消費を抑制しながらも必要な走行情報を常時表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明にかかる実施の形態のサイクルコンピュータの(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図。
【図2】同じ実施の形態のサイクルコンピュータを自転車にセットした状態の概略を説明する説明図。
【図3】車輪回転センサとクランク回転センサの配設位置を説明する説明図。
【図4】実施の形態の電気的構成を説明するブロック図。
【図5】表示メインルーチンを説明するためのフローチャート。
【図6】電力抑制表示サブルーチンを説明するためのフローチャート。
【図7】第1の表示画面の一例となる模式図。
【図8】第2の表示画面の一例となる模式図。
【図9】(a)〜(c)は第2の表示画面に表示させる走行関数を設定する設定画面の一例となる模式図。
【図10】第1の表示画面の一例となる模式図。
【図11】第2の表示画面の一例となる模式図。
【図12】他の実施の形態のサイクルコンピュータを自転車にセットした状態の概略を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)〜(c)は自転車用表示装置としてのGPS機能付きのサイクルコンピュータ10の外観図である。サイクルコンピュータ10は本体となるプラスチック製の筐体11中に機構が収納されている。筐体11の表面11aは使用時において水平に配置される上部水平面14と、上部水平面14の下部側において上部水平面14に対して45度の斜度に形成される斜面15から構成されている。上部水平面14には第1の表示画面17が配設され、斜面15には第2の表示画面18が配設されている。つまり縦列に2つの表示画面が異なる方向を向いて配置されている。本実施の形態では第1の表示画面17は3インチのカラー液晶ディスプレイから構成されており、第2の表示画面18は第1の表示画面17の上下幅に対して1/3の大きさのモノクロ液晶ディスプレイから構成されている。第1の表示画面17は入力手段としてのタッチパネルを兼ねている。
筐体11の裏面11b側にはハンドル固定用アーム19が取着されている。ハンドル固定用アーム19は回動軸20を回動中心として図1(b)の仮想線で示す開放位置と実線で示す閉鎖位置との間を揺動可能とされている。ハンドル固定用アーム19は側面視において外方に半側面視において半円形状に膨出形成されており、閉鎖位置においては筐体11の裏面11bに形成された凹部21と対向配置されて取り付け時に自転車SのハンドルバーHを包囲する円筒状内周面22が形成されることとなる。ハンドル固定用アーム19の先端には固定ネジ23が配設されている。
【0019】
図2に示すように、サイクルコンピュータ10は自転車SのハンドルバーH上のユーザーの目視しやすい位置にセットされ、ハンドル固定用アーム19を操作してハンドルバーHを筐体11の裏面11bの凹部21とハンドル固定用アーム17によって挟み、固定ネジ23で締め付けることで取り付けるようになっている。サイクルコンピュータ10はハンドルバーH上に取り付けられた状態で第1の表示画面17がユーザーから遠い位置(前方)に配置されることとなる。取りつけた状態で第1の表示画面17は水平面に対してほぼ水平となるように配置され、第2の表示画面18は自転車Sに乗車するユーザーの視線とほぼ正対するように斜めに配置されることとなる。
筐体11の側面には電源スイッチ24が形成されている。本実施の形態ではサイクルコンピュータ10はリチウムイオン電池からなるバッテリー(二次電池)を電源とし、図示しない裏蓋を取り外して筐体11内部に収容するようにしている。また、後述するメモリカードリーダー34も筐体11内部に配設され、裏蓋を取り外して外付け記憶媒体としてのSDカードをこのメモリカードリーダー34に脱着するようにしている。
また、図3に示すように、サイクルコンピュータ10は車輪回転センサ25とクランク回転センサ26を備えている。車輪回転センサ25は車輪27(前輪でも後輪でもよい。ここでは後輪)のスポーク28に取着したマグネット29を検出できる位置に取り付けられ、クランク回転センサ26はペダル30に取着したマグネット31を検出できる位置に取り付けられる。車輪回転センサ25は車輪27に取着したマグネット29の磁力線を車輪の一回転ごとに1回ずつ検出する。クランク回転センサ26はペダル30に取着したマグネット31の磁力線をペダルの一回転ごとに1回ずつ検出する。
【0020】
次に、図4のブロック図に基づいてサイクルコンピュータ10の筐体11内部の電気的な構成を説明する。尚、本発明とは直接関係のない構成については省略する。
制御手段としてのコントローラMCには位置検出器33、メモリカードリーダー34、データベース35、センサ信号受信機36、第1及び第2の表示画面17,18、前記電源スイッチ24等がそれぞれ接続されている。
コントローラMCは周知のCPUやROM及びRAM等のメモリ、タイマ等を備えるマイコン等から構成されている。コントローラMC内のROM内にはセンサ信号受信機36によって受信された車輪回転センサ25からの出力に基づいて走行速度を求めるための第1の走行速度計算プログラム、センサ信号受信機36によって受信されたクランク回転センサ26からの出力に基づいて1分当たりに換算したクランクの回転速度を求めるためのクランク回転速度計算プログラム、計算した走行速度、クランクの回転速度、平均速度、目的地までのラップ計測等を数値として第1又は第2の表示画面17,18に表示させる数値表示プログラム等が記憶されている。また、コントローラMCは第1の表示画面17を通常の目視可能な表示モードから電力消費抑制モードへとモードの変更を行う電力消費抑制モード変更プログラムや、第1又は第2の表示画面17,18に表示させるための走行情報の設定のための走行情報設定プログラムが記憶されている。
また、位置検出器33と関連するプログラムとして、位置検出器33のGPS受信器37によって受信されたGPS情報を処理するGPS情報処理プログラム、地図データを呼び出し位置検出器33のGPS受信器37によって受信された位置データと関連付けて第1の表示画面17に表示させる地図表示プログラム、位置検出器33のGPS受信器37によって受信された位置データと単位時間当たりの移動距離から走行速度を求めるための第2の走行速度計算プログラム、GPS受信器37によって受信された走行履歴(ログデータ)をSDカードに記憶させる履歴保存プログラム等の各種プログラムが記憶されている。
また、RAM内には上記各計算プログラムで計算された計算値や位置検出器33で検出された位置情報が一旦記憶される。
【0021】
現在位置取得手段、速度取得手段、現在時刻取得手段としての位置検出器33は構成の中核としてGPS情報を取得する公知の時刻取得手段としてのGPS受信器37を備えており、コントローラMCの指示に基づいて取得した位置情報と移動距離に基づいて速度計算を行う。検出される位置情報は自車の緯度、経度、高度である。尚、走行速度の取得源としてはGPS受信器37に基づく場合と上記車輪回転センサ25に基づく場合のいずれかを選択することが可能である。
メモリカードリーダー34はSDカードのデータを読み取り、あるいはSDカードのデータを更新する。
データベース35はコントローラMC内、あるいはコントローラMCに外付けした不揮発性メモリ(例えばEEPROM)である。本実施の形態ではデータベース35内には待ち受け状態で第1及び第2の表示画面17,18に表示させるオブジェクトデータ、マスター画像データ、第1及び第2の表示画面17,18に表示させる各種フォントデータ等が記憶されている。尚、これらデータは上記ROMに記憶させるようにしてもよい。
センサ信号受信機36は集積化された素子群からなる受信用チップであって、車輪回転センサ25及びクランク回転センサ26側のセンサ信号送信機38,39から送信された検出データを受信する。センサ信号受信機36と送信機38,39とは近距離無線通信用のANTプラス(+)を無線通信プロトコルとするが、他の通信プロトコル、例えばブルートゥースを通信プロトコルとしてもよい。
また、コントローラMCは100msecのタイミングで第1の表示画面17への接触状態を検出しており、GUI入力による命令に従って処理を行う。
【0022】
上記のような電気的構成において、コントローラMCの実行する表示ルーチンの一例についてフローチャートに基づいて説明する。
まず、図5に基づいて表示メインルーチンについて説明する。
コントローラMCはステップS1において電源のON状態を検出すると、ステップS2において第1及び第2の表示画面17,18への表示動作を開始する。具体的には第1の表示画面17には図7に示すようなマスター画像(下記表示領域41〜43及びアイコン44〜47)に地図と数値を組み合わせたドットマトリックス方式によるカラー表示をさせ、第2の表示画面18には図8に示すようなマスター画像(下記文字表示領域50)に7セグ方式を組み合わせたモノクロ表示をさせる。
図7において、地図が展開される地図表示領域41にはGPS受信器37からの移動距離情報に基づいて現在位置Pをプロット表示させる。地図表示領域41の上部位置には距離表示領域42と速度表示領域43が表示され、それぞれリセット状態からの走行距離と速度が表示される。地図表示領域41の下部位置にはラップを設定するためのボタンアイコンであるラップ設定用アイコン44、経過時間や走行距離の記録を消去するためのボタンアイコンである消去用アイコン45、経過時間や走行距離の記録を開始したり停止したりするためのボタンアイコンである記録設定用アイコン46が表示される。これらアイコン44〜46の下部位置には地図スケールを表示する地図スケール表示領域47と現在地住所を表示する現在地住所表示領域48が表示される。
図8において7セグ表示部49の上部には文字表示領域50が表示される。文字表示領域49には設定により「速度」「走行距離」「ケイデンス」のいずれかの走行情報の内容を表示し、7セグ表示部49には文字表示領域50に表示する走行情報に応じた数値を表示する。
コントローラMCはステップS3において電力抑制表示サブルーチンを実行し、ステップS4で電源のOFF状態を検出すると、過去の走行距離を保存しメインルーチンを終了させる。
【0023】
次に図6に基づいて電力抑制表示サブルーチンについて説明する。電力抑制表示サブルーチンは第1の表示画面17に走行情報を目視できる通常表示モードと消灯された電力消費抑制モードのいずれかの表示態様を採らせるためのコントローラMCの処理を説明するものである。尚、本実施の形態ではコントローラMCはメインルーチンのステップS2の処理の後、ステップS4で電源がOFF状態となるまで100msecのタイミングでこのサブルーチンを実行するものとする。
コントローラMCはステップS11において第1の表示画面17にタッチがあったかどうかを判断し、タッチされたと判断した場合にステップS12に移行する。一方、タッチがないと判断するとステップS13に移行する。ここで第1の表示画面17へタッチすることによって、消灯状態(電力消費抑制モード)の第1の表示画面17を点灯させて通常の走行データを目視できる状態(通常表示モード)となるため、ユーザーにおいて第1の表示画面17へのタッチはモード切替の入力手段への入力操作となる。
まず、ステップS12では第1の表示画面17が消灯しているかどうかを判断し、ここで消灯している、つまり電力消費抑制モードである場合にはステップS14で第1の表示画面17を点灯させ通常表示モードとする。これは、第1の表示画面17が現状で消灯状態にある場合に点灯状態に復帰させることを意味する。次いで、コントローラMCはステップS15でタッチから30秒経過したかどうかを判断する。ここで、30秒経過したと判断した場合にはステップS16でフラグを「1」に設定し、次のサブルーチンの実行まで待機状態とする。この待機状態においてこの回のルーチンは通常表示モードで終了することとなる。一方、ステップS15で30秒経過していない場合にはステップS17に移行し再度のタッチがされているかどうかを判断する。タッチがなければステップS15に戻り、タッチがあれば処理はステップS12に移行する。ステップS17の処理は何度も第1の表示画面17にタッチしたり継続的にタッチしている場合を念頭においている。
【0024】
これに対してステップS13に移行した場合、つまり第1の表示画面17にタッチがない場合にはステップS18で電源オンから30秒経過したか、あるいはフラグが「1」かどうかを判断し、どちらでもない場合にはステップS11に移行する。これは第1の表示画面17が点灯されてからまだ30秒経過していない場合で、点灯を継続させる処理となる。一方、ステップS18で電源オンから30秒経過したか、あるいはフラグが「1」である場合にはステップS19で消灯させる。つまり、電源投入後あるいは最後に第1の表示画面17にタッチしてから30秒経過したと判断し、第1の表示画面17を電力消費抑制モードとする処理である。次いで、ステップS19でフラグが「1」である場合にフラグを0に設定し、次のサブルーチンの実行まで待機状態とする。この待機状態においてこの回のルーチンは電力消費抑制モードで終了することとなる。
【0025】
次に、電源投入状態で常時第2の表示画面18に表示させるための走行情報を設定する入力動作について説明する。
a)ユーザーの第1の表示画面17からのアクセス(例えば、短く2回タッチを検出)を検出した場合、コントローラMCは図9(a)のようなGUI入力可能な画面51aを第1の表示画面17に表示させる。
b)ユーザーが画面51aにおいて「設定」をタッチしたことを検出した場合、コントローラMCは画面51aの下位の階層となる画面51b(図9(b))を第1の表示画面17に表示させる。
c)次いで、ユーザーが画面51bにおいて「常時表示情報」をタッチしたことを検出した場合、コントローラMCは画面51bの下位の階層となる画面51c(図9(c))を第1の表示画面17に表示させる。
c)画面51cは「速度」「走行距離」「ケイデンス」のいずれかを選択するよう促す画面である。例えば「ケイデンス」を選択し、確定ボタンアイコン52にタッチすることでコントローラMCは第2の表示画面18に表示させる走行情報をケイデンスデータとする。これによって例えば図8のように表示されることとなる。
d)本実施の形態では「速度」「走行距離」「ケイデンス」の3つが第2の表示画面18に表示可能な選択肢であって、いずれかを第2の表示画面18に表示させる走行情報とすると他の2つが第1の表示画面17に表示される設定となっており、ある1つを新たに選択すると第1及び第2の表示画面17,18間で表示が入れ替わるようになっている。例えば「速度」にタッチされたことを検出すると、コントローラMCは第2の表示画面18として例えば図11のような表示をさせ、第1の表示画面17は図10のように速度表示領域43がケイデンス表示領域53となって「速度」の代わりに「ケイデンス」を入れ替えて表示させることとなる。
このような構成のサイクルコンピュータ10ではコントローラMCによって常時第2の表示画面18に「速度」「走行距離」「ケイデンス」から選択されたいずれかの走行情報がモノクロの7セグ表示で表示されるとともに、第1の表示画面17には第2の表示画面18に表示された走行情報以外の残りの2つの走行情報が地図情報とともにカラー表示されることとなる。そして、通常表示モードから一定時間(上記実施の形態では30秒)経過するとコントローラMCは第1の表示画面17を電力消費抑制モードとし表示内容を目視させないようにする。また、コントローラMCは電力消費抑制モードにおいて第1の表示画面17にタッチしたことを検出すると第1の表示画面17を通常表示モードに復帰させ、第2の表示画面18とともに目視可能とする。
【0026】
上記のように構成することにより本実施の形態では次のような効果が奏される。
(1)第1の表示画面17は一定時間の経過で消灯されて電力消費抑制モードとなるため大画面でドットマトリックス方式のカラー表示であって比較的電力の消費の大きな第1の表示画面17の電力消費が抑制されることとなる。また、常時表示される第2の表示画面18はそれほど電力消費が大きくないためトータルの電力消費が大きく改善される。
(2)第2の表示画面18には選択肢の3つの走行情報から任意の情報を選択して常時表示できるため、常にユーザーにとって把握したい走行情報を優先して目視できることとなり、第1の表示画面17が常時表示されなくとも支障がない。
(3)第1の表示画面17は消灯していても必要に応じてタッチすることで瞬時に点灯して通常表示モードになるので、地図で現在位置をじっくりと確認したい場合でも、ユーザーがもどかしく感じることはない。
(4)第2の表示画面18をユーザーの視線方向に向けて配置することで、頻繁に目視する第2の表示画面18が見やすく、ユーザーのストレスが軽減される。また、第2の表示画面18は上下幅が狭いため、このように斜めに配置してもハンドルバーH上で他の部材に干渉することなくコンパクトに配置させることができる。
【0027】
本発明を以下のように具体化して実施してもよい。
・上記実施の形態では消灯までの時間は30秒とされ、第1の表示画面17は通常表示モードから電力消費抑制モードに戻るような設定であったが、この30秒の消灯時間は設定を変更することで異なる時間とすることが可能である。
・上記実施の形態では電力消費抑制モードとして第1の表示画面17を消灯させるようにしていたが、消灯ではなく輝度を減衰させるようにしてもよい。
・第2の表示画面18に表示させることができる走行情報としては「速度」「走行距離」「ケイデンス」の3つが選択肢として挙げられたが、これらは一例であって、他の走行情報を選択可能なようにしてもよい。
・上記実施の形態では第2の表示画面18にある走行情報を表示させる場合には第1の表示画面17にはその走行情報を表示させないようにいしているが、画面の余裕があれば両方の表示画面17,18に表示させるようにしてもよい。
【0028】
・図12に示すように、第1の表示画面17と第2の表示画面18の前後を入れ替えてサイクルコンピュータ10を構成するようにしてもよい。また、この図12のようにハンドルバーHではなく、ステムSTに取り付けるようにしてもよい。
・上記ではサイクルコンピュータ10は2つの表示画面17,18を有する例として記載したが、3つ以上の表示画面の機種を排除するものではない。
・入力手段として第1の表示画面17(タッチパネル)以外のボタンスイッチ等を設けた機種に適用することも自由である。
・上記実施の形態では第1の表示画面17を電力消費の大きなドットマトリックス方式のカラー表示としたが、第2の表示画面18との相対的な消費であれば、つまり第1の表示画面17の通常の消費電力が第2の表示画面18の消費電力より大きければよいため、ディスプレイデバイスの種類や形状は特に限定されるものではない。この点で第2の表示画面18もモノクロで表示されなければならないものではない。
・上記実施の形態ではサイクルコンピュータ10としたが、携帯電話や携帯音楽プレーヤーとして実施することも可能である。
・上記実施の形態のサイクルコンピュータ10の形状は一例であって、他の形状に適用することも自由である。
・本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において変更した態様で実施することは自由である。
【符号の説明】
【0029】
10…自転車用表示装置としてのサイクルコンピュータ、17…第1の表示画面、18…第2の表示画面、MC…制御手段としてのコントローラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車による走行中に走行に伴って変化する情報(以下、走行情報とする)をユーザーが目視可能に表示する表示装置であって、
第1の表示画面と、
前記第1の表示画面よりも相対的に電力消費の小さな第2の表示画面と、
前記第1及び第2の表示画面への表示制御を行う制御手段を備え、
前記制御手段は、走行情報のうち、走行中に変化し、かつ変化しながら前記ユーザーが把握可能な第2の走行情報を前記第2の表示画面に表示するとともに、前記第2の走行情報と比べ走行中には表示画面に表示された走行情報の把握が前記ユーザーにとって相対的に困難な第1の走行情報を前記第1の表示画面に表示する制御を行い、前記第2の表示画面には前記第2の走行情報を常時表示させる一方、前記第1の表示画面を所定の条件で電力抑制モードとする制御を行うことを特徴とする自転車用表示装置。
【請求項2】
前記第2の走行情報は、自転車の可動部の可動状態を検出する検出手段からの信号に基づく走行情報であり、前記第1の走行情報は、自転車の可動部の可動状態ではない状態を検出する検出手段からの信号に基づく走行情報であることを特徴とする請求項1に記載の自転車用表示装置。
【請求項3】
前記第2の走行情報は、前記第1の走行情報よりも走行中に高頻度に更新される情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用表示装置。
【請求項4】
前記第2の走行情報は複数の走行情報からユーザーによって選択された1又は複数の情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項5】
前記第1の表示画面に表示される入力画面の表示に基づいて前記第2の走行情報のユーザーによる選択が実行されることを特徴とする請求項4に記載の自転車用表示装置。
【請求項6】
任意に選択された前記第2の走行情報と同じ走行情報は前記第1の表示画面には表示させないことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項7】
前記第2の走行情報とは経時的に変化する数値情報であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項8】
記制御手段は前記電力消費抑制モードにおいては前記第1の表示画面を消灯させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項9】
記制御手段は前記電力消費抑制モードにおいては前記第1の表示画面の輝度を減衰させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項10】
入力手段による入力操作によって前記制御手段は前記第1の表示画面の前記電力消費抑制モードを解除するとともに、所定の時間の経過によって再び前記電力消費抑制モードに移行させることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項11】
前記第1の表示画面は前記第2の表示画面より大きな画面であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項12】
前記第1の表示画面は前記第2の表示画面より大きな画面であって、前記第1の走行情報は第2の走行情報よりも大きな面積で表示されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項13】
前記ハンドルバー又はステムに取り付けた状態で前記第2の表示画面は運転者の視線方向に向いて配置されるとともに、前記第1の表示画面は前記第2の表示画面とは異なる方向を向いて配置されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項14】
前記第1の表示画面は走行情報として地図情報を表示させることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項15】
前記第1の表示画面はドットマトリックス方式のカラー液晶パネルからなるディスプレイから構成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項16】
前記第2の表示画面はモノクロ液晶パネルからなるディスプレイから構成されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項17】
前記第2の表示画面のディスプレイはセグメントディスプレイであることを特徴とする請求項16に記載の自転車用表示装置。
【請求項18】
二次電池を電源とすることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の自転車用表示装置。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれかに記載の自転車用表示装置における制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−44622(P2013−44622A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182085(P2011−182085)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】