説明

自転車自動格納システム、前記システムのための自転車、及び前記システムのためのロックステーション

【課題】本発明は、自転車自動格納システムを提供する。
【解決手段】
自転車自動格納システムは、一端を自転車に接続され、他端をロックステーション(9)に接続される第1の固定装置及び第2の固定装置を介してロックステーション(9)にそれぞれロックされることができる複数の自転車を含む。第2の固定装置(10)は、略垂直な固定ヘッド部(14)を含む。第1の固定装置(11)は、・固定ヘッド部(14)を受容するために使用される垂直な開口受容領域(24)を有するフォークと、・フォークに関係して移動することができるロック要素(25)と、を含んでいる。垂直方向の間隙は、第1の固定装置(11)と第2の固定装置(10)との間に存在している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車自動格納システム、前記システムのための自転車、及び前記システムのためのロックステーションに関する。
【0002】
特に、本発明は、複数の自転車と複数の固定式ロックステーションとを含む自転車自動格納システムであって、各自転車は、一方の固定装置が自転車に接続され、且つ、他方の固定装置がロックステーションに接続される第1の固定装置及び第2の固定装置を介して、長手方向に沿ってロックステーション上にロック可能な自転車自動格納システムに関する。
【背景技術】
【0003】
そのような自転車格納システムは、例えば自転車を使用者に使用できるようにするために、自転車の使用者の識別及びおそらく対話型端末装置(interactive terminal)と共に使用料の支払いを必要とするように使用されることができる。
【0004】
特許文献1は、固定装置の1つが他の固定装置のラッチ式キャッチ(latch catch)に固定することによってロックするロック要素を含む自転車格納システムを開示する。
【0005】
そのような格納システムにおいて、ロック要素及びラッチ式キャッチは、固定方向として同一の方向に実質的に延在している。
【0006】
しかしながら、そのような実施形態は、実行すること及びロックステーション上で自転車をロックすることに関して、問題をもたらす。
【0007】
実際に、ロック要素とラッチ式キャッチとの間の延在される接触面のために、例えばグラウンドの不規則性に関連され、グラウンド上でロックステーションを設置することに関連され、自転車のタイヤの収縮に又はロックステーションに関して自転車の不適切な方向に関連された相対的な垂直方向のシフト又は角度のシフトは、ラッチ式キャッチにロック要素の先端部分を固定することが可能にすることはない。その後、使用者は、適合される位置及び方向を見つけるために自転車を移動し、ロックステーション上に自転車を載置することを複雑にする。
【0008】
さらに、ラッチ式キャッチ内にロック要素を部分的に固定した後で、シフトは、特に角度の、ラッチ式キャッチ内でロック要素のロックを得るために十分な固定を可能にすることはない状態で留まることができる。従って、使用者が自転車をロックしないでロックステーション上で傾斜している自転車の状態であるリスクが存在する。
【特許文献1】仏国特許第2837460号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、そのような問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そのような効果のために、本発明は、上記に述べた種類の自転車自動格納システムを提案する:
−第2の固定装置は、略垂直な固定ヘッド部を含む。
−第1の固定装置は、以下に示す要素を含む:
・フォークは、短手方向のベースと、固定ヘッド部を受容するように適合され、垂直方向に開口された受容空間を形成するために、長手方向に沿って略同一の水平面内でベースから延在し、互いから離間されている2つの横向きのブランチを有する。
・ロック要素は、ブランチとベースとの間の固定ヘッド部を保持するように、前記ロック要素が固定ヘッド部と干渉しない収納位置と、前記ロック要素が少なくとも部分的に受容領域内に延在しているロック位置との間でフォークに相対的に移動されることができる。
−垂直方向の間隙は、第1の固定装置と第2の固定装置との間に存在している。
【0011】
この方法において、固定ヘッド部は、接触面の範囲を制限することを可能にするために、受容領域において固定方向に対して略垂直な方向に沿って延在する。そのようなシステムは、ロックステーション上で自転車を載置し、ロックすることを容易にする垂直方向のシフト及び角度のシフトを可能にすることによって、固定装置のロックを得ることを可能にする。
【0012】
特定の実施形態において、自転車自動格納システムは、可能な限り相補的な方法において、以下の配置を有することができる。
−短手方向の間隙は、長手方向に対して垂直とされる水平方向に沿って第1の固定装置と第2の固定装置との間に存在している。
−長手方向の間隙は、前記長手方向に沿って第1の固定装置と第2の固定装置との間に存在している。
−第1の固定装置及び第2の固定装置は、少なくとも±2cmの垂直方向の間隙を有した状態で、固定ヘッド部と受容領域との間に固定可能なように適合される。
−固定ヘッド部は、略円筒形の直線状ロッドを形成する。
−第2の固定装置は、固定ヘッド部が第1の縁部に堅固に形成された状態で、一方の縁部を他方の縁部に対して相対的に長手方向に沿って移動させる第1の短手方向の縁部及び第2の短手方向の縁部を有し、略垂直に延在している中空体を含んでいる。前記中空体は、固定ヘッド部と第2の縁部との間で長手方向に対して垂直に測定される短手方向の寸法が、固定ヘッド部と第2の縁部との間で垂直に延在している横方向の固定用窪み部を形成するように固定ヘッド部及び第2の縁部の周辺領域における短手方向の寸法よりも小さい領域を有する。
−ロック要素は、略垂直な回転軸を中心としてフォーク上で回動するように取り付けられる。
−ロック要素は、薄いプレートと、プレートの両側部上で回転軸に対して同軸的にに延在している中心シャフトとを含み、前記プレートが前記プレートの縁部に位置する凹所を備え、固定ヘッド部に固定するように適合される。
−凹所は、抑制縁部及び支持縁部を含み、抑制縁部は前記プレートの収納位置において受容領域の外側に位置し、前記プレートのロック位置において前記ベースの反対側に、前記固定ヘッド部に面している前記受容領域に延在し、前記指示縁部は、収納位置からロック位置へプレートを切り替えるように、固定ヘッド部と接触するために適合される。
−第1の固定装置は、ロック要素の移動を制御するためのシステムを含み、制御システムはロック位置にロック要素を維持する第1の位置と、収納位置にロック要素を維持する第2の位置との間で移動可能である。
−制御システムは、中央の関節軸を中心として回転する際に、互いに回動可能に接続されている第1の接続ロッド及び第2の接続ロッドを含み、第1の接続ロッド及び第2の接続ロッドの自由端部のそれぞれは、前記第1の位置において、前記接続ロッドが位置合わせされ、且つ、前記第2の位置において、前記接続ロッドが接続ロッド間に前記中央の関節軸に上にエルボを形成するように、側方に位置する関節軸を中心として回動可能に接続要素及びフォークに接続される。
−関節軸は、垂直方向に延在している。
−制御システムは、前記ロッドが前記第1の位置に位置合わせされた状態を維持し、且つ、前記接続ロッドが位置合わせされない場合には前記接続ロッドを第2の位置へ向けて接続ロッドを弾性的に付勢するように適合された弾性要素を含む。
−前記制御システムは、前記接続ロッドのうち一つの前記接続ロッドに結合される維持要素をさらに含み、前記維持要素は、前記接続ロッドが位置合わせされた場合に、前記フォークの維持面に接続され、前記接続ロッドが位置合わせされない場合に、前記維持面から離隔される。
−維持要素は、永久磁石であり、前記フォークの前記維持面は、磁性を有している。
−制御システムは、維持面から維持要素を離隔するように適合された維持要素の放出要素をさらに含む。
−第1の固定装置は、ロック要素が取り付けられるハウジングを形成している閉鎖されたボックスをさらに含む。
−第1の固定装置は、ロック要素を制御している第1の電気回路を含む。
−第1の固定装置は、第1の電気回路に接続され、且つ、ロック要素のロック位置を示す信号を送信するように適合されている少なくとも1つのセンサーを含む。
−第1の固定装置は、第1の電気回路に接続され、且つ、受容領域において固定ヘッド部の存在を示す信号を送信するように適合されている少なくとも1つのセンサーを含む。
−第1の固定装置は、そのロック位置からロック要素を離隔するように適合されている電気的なアンロック要素を含む。
−第2の固定装置は、第2の電気回路を含み、第1の固定装置及び第2の固定装置は、自転車がロックステーションにロックされた場合に、前記第1の電気回路及び前記第2の電気回路を通信状態にするように適合されている通信インターフェースを含んでいる。
−通信インターフェースは、互いに面している電気的接点を含む。
−少なくとも幾つかの前記電気的接点は、自転車とロックステーションとの相対的な垂直方向位置について、第1の電気回路と第2の電気回路との間で通信可能となるように垂直方向に延在している。
−通信インターフェースは、非接触式インターフェースである。
−第1の固定装置は、自転車に接続され、第2の固定装置はロックステーションに接続される。
−自転車は、その一端が前記自転車に固定され、且つ、その他端が前記第1の固定装置の前記受容領域内にロック可能なように適合されている補助固定ヘッド部を備えたピンを含むケーブルを含んでいる盗難防止用の装置を含む。
【0013】
さらに、本発明は、上記に記載のような自転車自動格納システムのための自転車に関する。
【0014】
さらに、本発明は、上記に記載されるような自転車自動格納システムのためのロックステーションを提案する。
【0015】
本発明の他の目的及び利点は、添付される図面を参照して提供される以下の説明を読むときに現れるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図面において、同一の参照符号は、同一の要素又は類似の要素を示す。
【0017】
図1は、格納システムを使用者に利用させるために、特に公道上の複数の自転車1を収容することを可能にしている自転車自動格納システムを示す。
【0018】
示された例において、各自転車1は、特にフレーム上で回動するように取り付けられた2つの略同一平面にあるホイール3を介して地面に載置されるフレーム2を含む。
【0019】
図1において、自動格納システムは、例えばキーボード5、画面6、及び電子カードのリーダーを含むユーザーインターフェースを備える対話式端末装置4(interactive terminal)を含んでいる自転車のための格納グラウンドを含む。対話式端末装置4をそれぞれ含んでいる複数の格納グラウンドを含むことは、システムのために設けることが可能である。
【0020】
対話式端末装置4は、埋められたワイヤー結線8又は特に遠隔な任意の別の適切な結合手段によって、例えば公道上の地面に固定されたロックターミナルの形態である場合がある複数のロックステーション9に接続されている。
【0021】
残りの説明において、ロックステーション9が固定されたグラウンド表面は、特に格納グラウンド表面は、水平面Phを画定する。水平面Phの2方向は、例えば自転車1が実質的に延在する方向に対応する長手方向L及び長手方向Lに垂直である短手方向Tを画定される。水平面に対して垂直である垂直方向Vも画定される。長手方向L及び垂直方向Vを含んでいる垂直方向の平面、及び短手方向T及び垂直方向Vを含んでいる短手方向の平面も画定される。
【0022】
さらに、“前方(front)”及び“後方(rear)”という用語は、自転車1の標準的な移動方向に関係することを理解されたい。
【0023】
自転車自動格納システムにおいて、各自転車1は、一方を自転車1に接続され、他方をロックステーション9に接続される第1の固定装置11及び第2の固定装置10を介して、ロックステーション9の一つにロック可能である。
【0024】
本明細書は、第1の固定装置11が自転車1及びロックステーション9に接続された第2の固定装置10に接続される格納システムについて以下に説明するものである。
【0025】
しかしながら、図示されていない代替形態として、第1の固定装置11がロックステーション9に接続され、第2の固定装置10が自転車1に接続される格納システムを提供することができる。
【0026】
その後、各自転車1は、格納状態及び使用状態を採用することができる。
【0027】
格納状態において、自転車1は、互いに対して固定されている固定装置10,11と共にロックステーション9にロックされる。その結果、自転車1は、ロックステーション9上で載置することによって、又はフレーム2上で取り付けられた支持脚を用いて、そのホイール3上で垂直位置内に維持されることができる。
【0028】
使用状態において、自転車1はロックステーション9上でロックされず、使用者によって借りられることができる。
【0029】
本発明によれば、第2の固定装置10が固定装置を形成し、第1の固定装置11がロック装置を形成するように設けられる。
【0030】
図面において、第2の固定装置10は、略垂直に延在し、且つ、ロックステーション9の横方向の表面に結合される支持部12に取り付けられる中空体13を含むことができる。
【0031】
特に、中空体13は、長手方向Lと一致して他に関して一を移動させる第1の短手方向の縁部13a及び第2の短手方向の縁部13bを含むことができる。中空体13は、例えば、略垂直な軸に沿って略円筒形の直線状のロッドを形成している固定ヘッド部14を含み、第1の縁部13aに堅固に結合される。中空体13は、固定ヘッド部14と第2の縁部13bとの間で長手方向に垂直に測定された短手方向の寸法Drの領域を有し、短手方向の寸法Dは固定ヘッド部14の周辺領域及び第2の縁部13bの周辺領域において、それぞれ短手方向の寸法D,D未満である。従って、その領域は、固定ヘッド部14を超えて、固定ヘッド部14と第2の縁部13bとの間に垂直に延在している横方向の固定用窪み部13cを形成する。
【0032】
第2の固定装置10の支持部12は、特に電気回路と、少なくとも1つの通信インターフェース15と、を含むことができる。図面において、第2の固定装置10の通信インターフェース15は、例えば垂直方向に延在している2つの平行な電気的接点15を含む。
【0033】
従って、ロックステーションは、格納グラウンド上でその設置を容易にする単純な構造を有する。
【0034】
第1の固定装置11は、フレーム2の固定領域に固定されるクローズドケース16を含む。
【0035】
フレーム2の固定領域は、短手方向にフレーム2を交差する1つ又は複数の、図3に示される実施形態においては2つである、中空な留め具シリンダー17を含むことができ、先端部18がフレーム2の側部から突出する。留め具シリンダー17は、溶接又は別の方法によってフレーム2に固定されることができる。
【0036】
ケース16は、留め具シリンダー17の端部分18の一つがそれぞれ受容している2つの凹所19を備える。さらに、ネジ穴20は、図示されない留め具要素、例えばネジ又はボルトが各止め具シリンダー17内に配置されることができ、自転車1のフレーム2にロック装置11のケース16を固定するために対応しているネジ穴20と共にネジを介して協働するそのような方法で各凹所19の底部から延在することができる。ケースの向かい側に、カバー21は、留め具要素のヘッド部を覆うために達することができる。
【0037】
第1の固定装置11は、フォークとケース16との間に延在している、例えば、ネジ、ボルト、プロングロック(prong locks)または別のもののような留め具要素によってケース16に取り付けられたフォークも含む。
【0038】
フォークは、短手方向のベース22と、互いから離隔された2つの横方向のブランチ23(branches)を有している。内部ブランチ23aはフレーム2の近傍に位置し、外部ブランチ23bはフレーム2から所定距離で離隔されている。横方向のブランチ23a,23bは、固定ヘッド部14を受容するように適合された垂直方向に開口された受容領域24を形成するために、略同一水平面内でベース22から長手方向Lに沿って前面へ延在している。
【0039】
図示された実施形態において、ケース16は、ロック要素が取り付けられたハウジングを形成する。
【0040】
例えば、ロック装置は、略垂直な回転軸Aを中心としてフォーク上で回動するように取り付けられている薄いプレート25を含むことができる。このために、ロック装置は、プレート25の両側部上で回転軸Aの同軸的に延在することが可能であるように、プレート25の中央ボア27上で取り付けられた中央シャフト26も含むことができる。
【0041】
しかしながら、図示されていない実施形態において、プレート25は、垂直以外の方向を有している回転軸Aを中心として回動するように取り付けられることができることは提供される。もう1つの方法として、ロック装置11のフォーク上で平行移動するように取り付けられたロック要素は、提供されることができる。
【0042】
図10及び図11において、プレート25は、プレート25の縁部で存在する略U字状である凹所28と共に備えている。凹所は、互いに面している抑制縁部29及び支持縁部30を含む。支持縁部29は増大している曲率半径を有することができる一方、抑制縁部29の曲率半径は略一定である。
【0043】
凹所28の向かい側に、プレート25は、交差ホール31(crossing hole)と、交差ホール31のそれぞれの側部上で回転軸Aに相対的に径方向に延在するプレートの移動制限のための2つの表面32,33を有する。交差ホール31と支持縁部30との間に配置された制限表面32の一つは、抑制縁部29に略平行である。交差ホールと抑制縁部29との間に位置付けられた他の制限表面33は、支持縁部30に略平行である。
【0044】
薄いプレート25は、特に図7〜9に示される収納位置と、特に図4〜6に示されるロック位置との間で相対的にフォークを移動可能である。
【0045】
プレート25の収納位置において、抑制縁部29は、例えばフォークの内部ブランチ23a内に実質的に位置付けられた受容領域24の外側に配置されている。この位置において、プレート25は、固定ヘッド部14と干渉することはない。
【0046】
抑制縁部29、支持縁部30及び移動制限表面32,33の配置は、プレート25の収納位置において、支持縁部30が受容領域24に少なくとも部分的に延在することができるように、その収納位置からそのロック位置にプレート25を切り替えるように固定ヘッド部14と共に接触することができるように特に提供される。
【0047】
ロック位置において、抑制縁部29が受容領域24に少なくとも部分的に延在する。さらに、抑制縁部29は、固定ヘッド部14を固定することができ、横方向のブランチ23a,23b間で固定ヘッド部を保持することができるように、短手方向のベース22の反対側に、固定ヘッド部14に面している固定用窪み部13c内に位置付けられる。支持縁部30に平行である移動制限表面33は、抑制縁部が受容領域24に少なくとも部分的に延在することができるようにフォークの表面に接触する状態になる。
【0048】
固定装置10,11の相対的な位置を容易にするために、固定ヘッド部14の垂直方向の寸法dは、固定装置10,11間で垂直方向の間隙を存在するように、ブランチ23a,23bの垂直方向の寸法dよりも大きい。さらに、ブランチ23a,23bの垂直方向の寸法dは、抑制縁部29の垂直方向の寸法dよりもよりより大きくなることができる。
【0049】
さらに、図6に示されるように、短手方向の間隙Jは、短手方向Tに沿って固定装置10,11の間に存在することができる。特に、内部ブランチ23aと外部ブランチ23bとの間の間隙は、例えば固定ヘッド部14と外部ブランチ23bとの間、及び固定ヘッド部14と内部ブランチ23aとの間にそれぞれの短手方向の間隙JT1及びJT2の和によって、形成される短手方向の間隙と共に固定ヘッド部14を受容することができる。
【0050】
さらに、長手方向の間隙Jは、特に長手方向Lによる固定装置10,11の間で存在することができる。特に、プレート25がロック位置であるとき、抑制縁部29とベース22との間の距離は、受容領域24が固定ヘッド部14とベース22との間、及び固定ヘッド部14と抑制縁部29との間にそれぞれ長手方向の間隙JL1及びJL2の和によって形成された長手方向の間隙Jと共に固定ヘッド部14を保持することができるようである。
【0051】
別々である、又は組み合わせであるそのような配置は、第1の固定装置11と第2の固定装置との間の相対的な位置合わせの許容範囲及び方向付けの許容範囲を増加することを可能にさせる。
【0052】
例えば、ラッチは、少なくとも±2cmの垂直方向の間隙と共に固定ヘッド部14と受容領域24との間に設けられることができる。特に、決定された位置に対して相対的な±約3mmの垂直方向のシフト及び決定された方向に対して相対的な±約10°よりも大きいそれぞれの方向の中心とした角度シフトと共に第2の固定装置10上で第1の固定装置11のロックを得るように設けられることができる。
【0053】
第1の固定装置11は、その収納位置とそのロック位置との間でプレート25の移動制御のシステムを含むことができる。制御システムは、第1の位置と第2の位置との間を移動することができる。
【0054】
このために、制御システムは、回転軸Aに平行な中央の関節軸B1を中心として回転する際に、互いに回動可能に接続されている第1の接続ロッド34及び第2の接続ロッド35を含むことができる。第1の接続ロッド34の自由端部は、交差ホール31に取り付けられたシャフトを使用する例によって、回動しているプレートに第1の横方向の関節軸B2の中心として回動可能に接続されていることができる。そして、第2の接続ロッド35の自由端部は、第2の横方向の関節軸B3の中心としてフォークのベース22に回転可能に接続されていることができる。
【0055】
関節軸Bと接続ロッド34,35の長さとの間の間隙は、第1の位置において、接続ロッド34,35が長手方向Lに沿って同一の略垂直な平面内に位置付けられ、(図4〜図6のように)プレート25がロック位置にあるとき、プレート25の回転を妨げるように設けられる。そして、接続ロッド34,35が位置合わせされない場合に、接続ロッドは、接続ロッド自身の間に中央の関節軸B1上でエルボ36を形成し、互いに相対的に移動されることができ、(図7〜図9のように)そのロック位置から離隔されることができるプレート25の回転を可能にする。
【0056】
それ故に、制御システムは、接続ロッドが位置合わせされず、収納位置でプレート25を維持するときに、プレート25に取り付けられる垂直方向のパイロットポイント37と接続ロッドを第2の位置に向かって弾性的に付勢するフォークとの間に取り付けられるばね38のような弾性要素を含むことができる。
【0057】
そのような制御システムは、第1の位置及び第2の位置が安定するシステムを形成する。
【0058】
図示されていない代替形態において、接続ロッド及び関節軸Bの配置は、以前に描かれている以外で設けられることができる。
【0059】
制御システムは、接続ロッドが位置付けられるとき、例えば磁性でフォークの維持面40に接続され、且つ、接続ロッドが位置合わせされないとき、フォークの維持面40から離隔されるように、接続ロッド34,35のうちの1つに結合される、例えば永久磁石39のような、維持要素も含むことができる。
【0060】
特に、永久磁石39は、磁性の維持面40を含む短手方向の接触を形成している電磁石41と接触するように、第1の接続ロッド34の短手方向に延在して取り付けられることができる。
【0061】
その後、制御システムは、磁石39を維持表面40の維持から離隔するように、永久磁石39に反発するために、例えば突出している位置へ向けて弾性的に移動されるプッシャのような、放出要素39aを含むことができる。
【0062】
ロック装置11は、例えば中央ユニットCPUと、バッテリーBATTによって電力を供給された電力回路ALと、を含む電気回路を含むことができる。
【0063】
電流が電磁石41に流れるとき、電磁石が永久磁石39と維持面40との間の結合、ここでは磁気を遮断する磁場を発生するように設けられることができる。磁場及びプッシャ39aの組み合わされた作用は、永久磁石39を後方へ押し出し、維持面40から永久磁石を離隔する。永久磁石を離隔することによって、接続ロッド34及び接続ロッド35は、位置合わせされず、そのロック位置からプレート25を分離するために中央の関節軸B1上でエルボ36を形成し、プレート25を回転することを可能にする。従って、電磁石は、電気的なアンロック要素から形成する。
【0064】
第1の固定装置11の電気回路に接続されたセンサー42は、プレート25のロック位置を示す信号を送信するために適合されることができる。図7及び8において、センサー42は、信号が第2の接続ロッド35に位置付けられる位置で第1の接続ロッド34の存在を検出するとき、例えば誘導的にそのような信号を伝達する。しかしながら、様々なセンサーは、このタイプの検出を認識するために設けられることができる。
【0065】
さらに、第1野の固定装置の電気回路に接続された第2のセンサー43も、受容領域24において固定ヘッド部14の存在を示す信号を送信するために適合されることができる。図7において、センサー43は、固定ヘッド部14の存在を検出するために外部ブランチ23bの受容領域に面している側部上で例えば誘導的に位置付けられる。
しかしながら、様々なセンサーは、このタイプの検出を認識するために設けられることができる。
【0066】
自転車が格納状態であるとき、第2の固定装置10の電気回路と対話式端末装置4とを通信する第1の固定装置の電気回路を有するために、第1の固定装置11が、第2の固定装置10の通信インターフェース15と共に通信するために適合された通信インターフェースCOMを包含することができる。
【0067】
第1の固定装置11の通信インターフェースCOMは、第2の固定装置10の電気的接点15を面している電気的接点を含むことができる。
【0068】
少なくともいくつかの電気的接点が垂直方向に延在している電気的接点は、自転車1とロックステーション9との間の相対的な垂直方向位置についての所定の範囲において、第1の電気回路と第2の電気回路との間の通信を確立するために互いに接触するように適合される。電気的接点は、第1の固定装置11の中央ユニットCPUに電力を供給するバッテリーBATT、及び/又は使用状態で自転車1の推進力を手助けするために自転車1に設けられる電気モーターMのバッテリーを再充電するために使用されることができる。
【0069】
可能である追加の代替形態において、第2の固定装置10の通信インターフェース及び第1の固定装置11の通信インターフェースには、非接触式インターフェースが含まれる。この方法において、第1の固定装置11と第2の固定装置10の間の通信の信頼性は、特に一方で接触しないインターフェースを使用する無線通信によって、他方で電気的接点の手段で金属線を使用することによって、この2重の通信によって、データの通信を増加することによって改善されることができる。
【0070】
上記に記載された自転車自動格納システムの操作は、これから記載されるであろう。
【0071】
使用者がロックステーション9の1つに格納状態である自転車1を借りたいとき、使用者は、例えば端末装置4のリーダー7に電子カードを挿入することによって、電子カード対話式端末装置4を使用して身元を確認する。
したがって、端末装置4は、維持面40から永久磁石39を離隔するために、電流を電磁石41に流させるための第1の固定装置11の電子回路を制御する。
【0072】
示された実施形態において、そのような制御は、通信インターフェースを介して、自転車1上に存在する第1の固定装置11に認識される。第1の固定装置11がロックステーション9上に存在する実施形態において、この制御は直接行われることができる。
【0073】
エルボ36を形成している接続ロッド34,35は、プレート25の回転を可能にし、使用者が、例えば後方に向けて、受容領域24の外側に固定ヘッド部14の遊離の方向において、略長手方向に移動することができる。これを行うことによって、固定ヘッド部14は抑制縁部29に接触し、プレート25がばね38によって保持される収納位置まで回動させる。その後、自転車は、ロックステーション9から解錠される。
【0074】
自転車1が、図1に明示される盗難防止用の装置44を含み、盗難防止用の装置44は、例えば一端が自転車1に固定され、特に自転車1の前面に位置しているバスケット取り付け部45上で固定されるケーブルを含むことができる。ケーブルの他端は、図示されていないが、第1の固定装置11の受容領域24に受容されることができるための第2の固定装置10の固定ヘッド部14に類似である形状寸法(geometry)の補助固定ヘッド部を備えたピンを含むことができる。この盗難防止用の装置44は、使用者が使用状態で自転車1を一時的に固定することを可能にする。
【0075】
補助固定ヘッド部の解放は、自転車1の第1の固定装置11に機械的又は電気的に組み込まれた制御装置を介して、第2の固定装置10の固定ヘッド部14の解放に類する方法で実施される。
【0076】
自転車1がロックステーション9上に載置された場合、使用者は、固定ヘッド部14が受容領域24の内部に固定される方向、すなわち前方に向かって、使用可能な状態の自転車1を略長手方向に移動させことができる。ばね38による付勢によって、プレート25は収納位置に位置するので、固定ヘッド部は回動式プレート25の支持縁部30に接触することができる。前記プレートは、ロック位置に向かって回転軸Aを中心として回動する。接続ロッド34,35が位置合わせされ、且つ、永久磁石が維持面40に接続された場合には、抑制縁部29は、ベース22に面した状態で維持され、受容領域24内に固定ヘッド部14を保持するように受容領域24を閉鎖する。
【0077】
センサー43は受容領域において固定ヘッド部14の存在を検出し、センサー42はその位置合わせ位置において第1の接続ロッド34の存在を検出する。その後、各センサーは、通信インターフェースによって、ロックステーション9及び対話型端末装置4に送信している情報と共に、ロックステーション9上に自転車1の位置及びロックステーション9上に自転車のロックを関係する情報信号を送信する。
【0078】
補助固定ヘッド部は、固定装置10の固定ヘッド部14を載置する方法に類した方法で載置される場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の一の実施形態による自転車自動格納システムを示す概略斜視図である。
【図2】ロックステーション上の自転車のフレームのロックを示す図1の格納システムの詳細図である。
【図3】図2の平面IIIによる断面図である。
【図4】図1の格納システム上の第2の固定装置にロックされる第1の固定装置の一部分の斜視図である。
【図5】図4の第1の固定装置の拡大図である。
【図6】図4の第1の固定装置及び第2の固定装置の平面図である。
【図7】非ロック位置に置いて、図1の格納システムの第2の固定装置及び第1の固定装置の一部分の斜視図である。
【図8】図7の第1の固定装置の拡大図である。
【図9】図7の第1の固定装置及び第2の固定装置の平面図である。
【図10】図1の格納システムの第1の固定装置のロック要素の斜視図である。
【図11】図10のロック要素の平面図である。
【符号の説明】
【0080】
1 自転車
2 フレーム
3 ホイール
4 対話型端末装置
5 キーボード
6 画面
7 電子カードリーダー
8 ワイヤー結線
9 ロックステーション
10 第1の固定装置
11 第2の固定装置
12 支持部
13 中空体
13a 第1の短手方向の縁部
13b 第2の短手方向の縁部
13c 窪み部
14 固定ヘッド部
15 通信インターフェース
16 ケース
17 留め具シリンダー
18 端部
19 凹所
20 抑制縁部
21 カバー
22 ベース
23 水平なブランチ
23a 内部ブランチ
23b 外部ブランチ
24 受容領域
25 プレート
26 シャフト
27 中央ボア
28 凹所
29 抑制縁部
30 支持縁部
31 交差ホール
32 制限表面
33 制限表面
34 第1の接続ロッド
35 第2の接続ロッド
36 エルボ
37 パイロットポイント
38 ばね
39 永久磁石
40 維持面
41 電磁石
42 センサー
44 盗難防止用の装置
45 バスケット
A 回転軸
B1 関節軸
B2 関節軸
B3 関節軸
垂直方向の寸法
垂直方向の寸法
垂直方向の寸法
短手方向の寸法
短手方向の寸法
短手方向の寸法
L1 間隙
L2 間隙
T1 間隙
T2 間隙
L 長手方向
Ph 水平面
T 短手方向
V 垂直方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の自転車(1)及び複数の固定式ロックステーション(9)を含み、各前記自転車(1)が第1の固定装置(11)及び第2の固定装置(10)を介して長手方向(L)に沿って前記ロックステーション(9)にロック可能とされ、前記第1の固定装置(11)及び前記第2の固定装置(10)のうち一方の固定装置が前記自転車(1)に接続され、その他方の固定装置が前記ロックステーション(9)に接続される自転車自動格納システムであって、
前記第2の固定装置(10)が略垂直な固定ヘッド部(14)を含み、
前記第1の固定装置(11)が、
・短手方向のベース(22)と、前記固定ヘッド部(14)を受容するように適合され、垂直方向に開口された受容領域(24)を形成するために、前記長手方向(L)に沿って略同一水平面内で前記ベース(22)から延在し、互いから離間されている2つの横向きのブランチ(23a,23b)とを有しているフォークと、
・前記ブランチ(23a,23b)と前記ベース(22)との間の前記固定ヘッド部(14)を保持するように、ロック要素(25)が前記固定ヘッド部(14)と干渉しない収納位置と、前記ロック要素(25)が少なくとも部分的に受容領域(24)内に延在しているロック位置との間で前記フォークに相対的に移動可能とされる前記ロック要素(25)と、
を含み、
垂直方向の間隙が、前記第1の固定装置(11)と前記第2の固定装置(10)との間に存在していることを特徴とする自転車自動格納システム。
【請求項2】
短手方向の間隙(J)が、前記長手方向(L)に対して垂直とされる水平方向(T)に沿って前記第1の固定装置(11)と前記第2の固定装置(10)との間に存在していることを特徴とする請求項1に記載の自転車自動格納システム。
【請求項3】
長手方向の間隙(J)が、前記長手方向(L)に沿って前記第1の固定装置(11)と前記第2の固定装置(10)との間に存在していることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車自動格納システム。
【請求項4】
前記第1の固定装置(11)及び前記第2の固定装置(10)は、少なくとも±2cmの垂直方向の間隙を有した状態で、前記固定ヘッド部(14)と前記受容領域(24)との間に固定可能なように適合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項5】
前記固定ヘッド部(14)は、略円筒形の直線状ロッドを形成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項6】
前記第2の固定装置(10)は、略垂直に延在する中空体(13)を含み、
前記中空体は、固定ヘッド部(14)が第1の縁部(13a)に堅固に形成されている状態で、前記長手方向(L)に沿って互いに対して相対的に移動される短手方向の前記第1の縁部(13a)及び第2の縁部(13b)を含み、
前記中空体(13)は、前記固定ヘッド部(14)と前記第2の縁部(13b)との間で前記長手方向に対して垂直に測定される短手方向の寸法(D)が、前記固定ヘッド部(14)と前記第2の縁部(13b)との間で垂直に延在している横方向の固定用窪み部(13c)を形成するように、前記固定ヘッド部(14)及び前記第2の縁部(13b)の周辺領域における短手方向の寸法(D,D)よりも小さい領域を有していることを特徴とする請求項5に記載の自転車自動格納システム。
【請求項7】
前記ロック要素(25)は、略垂直な回転軸(A)を中心としてフォーク上で回動するように取り付けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項8】
前記ロック要素は、薄いプレート(25)と、前記プレート(25)の両側部上で回転軸(A)に対して同軸的に延在している中心シャフト(26)とを含み、
前記プレート(25)が前記プレートの縁部に位置する凹所(28)を備え、前記固定ヘッド部(14)に固定するように適合されていることを特徴とする請求項7に記載の自転車自動格納システム。
【請求項9】
前記凹所(28)は、抑制縁部(29)及び支持縁部(30)を含み、
前記抑制縁部(29)は、前記プレート(25)の収納位置において前記受容領域(24)の外側に位置し、前記プレート(25)のロック位置において前記ベース(22)の反対側に、前記固定ヘッド部(14)に面している前記受容領域(24)内へ延在し、
前記支持縁部(30)は、収納位置からロック位置へ前記プレート(25)を切り替えるように、前記固定ヘッド部(14)と接触するために適合されていることを特徴とする請求項8に記載の自転車自動格納システム。
【請求項10】
前記第1の固定装置(11)は、前記ロック要素(25)の移動を制御するためのシステムを含み、
前記制御システムは、前記ロック位置に前記ロック要素(25)を維持する第1の位置と、前記収納位置に前記ロック要素(25)を維持する第2の位置との間で移動可能であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項11】
前記制御システムは、中央の関節軸(B1)を中心として回転する際に、互いに回動可能に接続されている第1の接続ロッド(34)及び第2の接続ロッド(35)を含み、
前記第1の接続ロッド(34)及び前記第2の接続ロッド(35)の自由端部のそれぞれは、前記第1の位置において、前記接続ロッド(34,35)が位置合わせされ、且つ、前記第2の位置において、前記接続ロッド(34,35)が前記接続ロッド間に前記中央の関節軸(B1)に上にエルボ(36)を形成するように、側方に位置する関節軸(B2,B3)を中心として回動可能に前記接続要素(25)及び前記フォークに接続されていることを特徴とする請求項10に記載の自転車自動格納システム。
【請求項12】
前記関節軸(B1,B2,B3)は、垂直方向に延在していることを特徴とする請求項11に記載の自転車自動格納システム。
【請求項13】
前記制御システムは、前記接続ロッド(34,35)が前記第1の位置に位置合わせされた状態を維持し、且つ、前記接続ロッドが位置合わせされていない場合には前記接続ロッド(34,35)を前記第2の位置へ向けて弾性的に付勢するように適合された弾性要素(38)を含んでいることを特徴とする請求項11又は12に記載の自転車自動格納システム。
【請求項14】
前記制御システムは、前記接続ロッドのうち一つの前記接続ロッド(34)に結合される維持要素(39)をさらに含み、
前記維持要素(39)は、前記接続ロッド(34,35)が位置合わせされた場合に前記フォークの維持面(40)に接続され、前記接続ロッド(34,35)が位置合わせされていない場合に前記維持面(40)から離隔されていることを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項15】
前記維持要素(39)は永久磁石であり、前記フォークの前記維持面(40)は磁性を有していることを特徴とする請求項14に記載の自転車自動格納システム。
【請求項16】
前記制御システムは、前記維持面(40)から前記維持要素(39)を離隔するように適合された前記維持要素(39)の放出要素(39a)をさらに含んでいることを特徴とする請求項14又は15に記載の自転車自動格納システム。
【請求項17】
前記第1の固定装置(11)は、前記ロック要素(25)が取り付けられているハウジングを形成している閉鎖されたケース(16)をさらに含むことを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項18】
前記第1の固定装置(11)は、前記ロック要素(25)を制御する第1の電気回路を含んでいることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項19】
前記第1の固定装置(11)は、前記第1の電気回路に接続され、且つ、前記ロック要素(25)の前記ロック位置を示す信号を送信するように適合されている少なくとも1つのセンサー(42)を含んでいることを特徴とする請求項18に記載の自転車自動格納システム。
【請求項20】
前記第1の固定装置(11)は、前記第1の電気回路に接続され、且つ、前記受容領域(24)において前記固定ヘッド部(14)の存在を示す信号を送信するように適合されている少なくとも1つのセンサー(43)を含んでいることを特徴とする請求項18又は19に記載の自転車自動格納システム。
【請求項21】
前記第1の固定装置(11)は、前記ロック位置から前記ロック要素(25)を離隔するように適合されている電気的なアンロック要素(41)を含んでいることを特徴とする請求項18〜20のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項22】
前記第2の固定装置(10)は、第2の電気回路を含み、
前記第1の固定装置及び前記第2の固定装置は、前記自転車(1)が前記ロックステーション(9)にロックされた場合に、前記第1の電気回路及び前記第2の電気回路を通信状態にするように適合されている通信インターフェース(15、COM)を含んでいることを特徴とする請求項18〜21のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項23】
前記通信インターフェース(15、COM)は、互いに面している電気的接点(15)を含んでいることを特徴とする請求項22に記載の自転車自動格納システム。
【請求項24】
少なくとも幾つかの前記電気的接点(15)は、前記自転車(1)と前記ロックステーション(9)との相対的な垂直方向位置についての所定範囲において、前記第1の電気回路と前記第2の電気回路との間で通信可能となるように垂直方向に延在していることを特徴とする請求項23に記載の自転車自動格納システム。
【請求項25】
前記通信インターフェース(15、COM)は、非接触式インターフェースであることを特徴とする請求項22〜24のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項26】
前記第1の固定装置(11)は、前記自転車(1)に接続され、前記第2の固定装置(10)は、前記ロックステーション(9)に接続されることを特徴とする請求項1〜25のいずれか一項に記載の自転車自動格納システム。
【請求項27】
前記自転車(1)は、その一端が前記自転車(1)に固定され、且つ、その他端が前記第1の固定装置(11)の前記受容領域(24)内にロック可能なように適合されている補助固定ヘッド部を備えたピンを有するケーブルを含んでいる盗難防止装置(44)を含んでいることを特徴とする請求項26に記載の自転車自動格納システム。
【請求項28】
請求項1〜27のいずれか一項に記載の自転車自動格納システムのための前記自転車(1)。
【請求項29】
請求項1〜27のいずれか一項に記載の自転車自動格納システムのための前記ロックステーション(9)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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