説明

舌圧センサシート

【課題】咀嚼及び嚥下がより自然な状態ででき、口蓋床板の複合曲面に自由に倣い、口蓋床板への装着が簡単であることを可能にする舌圧センサシートを提供すること。
【解決手段】被験者の口蓋形状に合わせて形成された口蓋床板9に貼り付けられる厚みが20〜300μmの可撓性を有する舌圧センサシートSSであって、複数の感圧部Kを有するセンサ本体S、端子部T及び前記感圧部Kと端子部T相互を接続する配線部Hを備えており、仮想中心線上及び、前記仮想中心線に対して線対称に直径1〜5mmの感圧部Kが配置されていると共に、前記感圧部K,K相互が当該感圧部Kの直径と同等幅或いは細幅の接続部Rによりループを形成しない態様で接続してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、舌圧センサシート、特に咀嚼及び嚥下時における硬口蓋部(口蓋床或いは上顎義歯口蓋部)に対する舌の接触圧を計測するため舌圧センサシートに関するものである。なお、この舌圧センサシートは、被験者の硬口蓋部に装着される口蓋床板に貼り付けられる。
【背景技術】
【0002】
口腔における咀嚼及び嚥下は、食物を細分化し、こなれた食片を一つに集めて食塊を形成し、さらに咽頭に送り込み嚥下反射を誘発するという一連の流れを示す。舌や下顎の運動は、この過程において重要な役割を果たしており、高齢者、特に脳血管障害患者や舌腫瘍術後患者は、舌の機能的・器質的障害や下顎運動との不調和によってしばしば食物粉砕能力や食塊形成能力の低下をきたすといわれている。そのため、訓練によって或いは補綴治療により代償的に機能回復が図られるが、発明者等は、舌運動と下顎運動との協調性について明らかにすることが、咀嚼・嚥下障害に対する補綴治療を確立する上で非常に重要であると考えた。
【0003】
そこで、発明者等は、被験者の硬口蓋部の形状に合わせて形成した薄い口蓋床板上に複数個の歪みゲージを埋め込んで成るものを作成し、これを前記被験者の硬口蓋部に装着した状態で、咀嚼及び嚥下時における口蓋床板に対する舌の接触様相を観察(接触圧を計測)することを考えた。
【0004】
しかしながら、口蓋床板に複数の歪みゲージを正確な位置に埋め込むことは困難であり、熟練を要するが故にコスト高となってしまう。
【0005】
そこで、発明者等は、一方のフィルム基材に複数の行電極を印刷形成すると共に前記行電極上に圧力によって導電抵抗が変化する感圧インクを塗布したものと、他方のフィルム基材に複数の列電極を印刷形成すると共に前記行電極上に圧力によって導電抵抗が変化する感圧インクを塗布したものとを、印刷面が対面するように貼り合わせて成るマトリクス構造の圧力センサシートに着目した(例えば、特許文献1。)。
【0006】
しかしながら、上記構成の圧力センサシートは、印刷技術によりコストを低く抑えることができるものの、平面であるが故に口蓋床板の複合曲面に倣って貼り付けることができないため使用できない。無理に複合曲面に貼り付けた場合、皺が発生してセンサに微弱な出力(ノイズ)がでる原因となるからである。
【特許文献1】特許3336492号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、この発明では、低コストであり、口蓋床板の複合曲面に自由に倣い、口蓋床板への装着が簡単である舌圧センサシートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(請求項1記載の発明)
この発明は、被験者の口蓋形状に合わせて形成された口蓋床板に貼り付けられる厚みが20〜300μmの可撓性を有する舌圧センサシートであって、複数の感圧部を有するセンサ本体、端子部及び前記感圧部と端子部相互を接続する配線部を備えており、仮想中心線上及び、前記仮想中心線に対して線対称に直径1〜5mmの感圧部が配置されていると共に、前記感圧部相互が当該感圧部の直径と同等幅或いは細幅の接続部によりループを形成しない態様で接続してある。
【0009】
(請求項2記載の発明)
この発明の舌圧センサシートは、上記請求項1記載の発明に関し、センサ本体における複数の感圧部は、T字状の仮想線上に配置されている。
【0010】
(請求項3記載の発明)
この発明の舌圧センサシートは、上記請求項1又は2記載の発明に関し、口蓋床板を被験者の硬口蓋部に装着した状態において、感圧部は、口蓋正中線上、口蓋正中線と習慣性咀嚼側鉤切痕とを結んだ線上、及び口蓋正中線と非習慣性咀嚼側鉤切痕とを結んだ線上に位置すべく配置されている。
【0011】
(請求項4記載の発明)
この発明の舌圧センサシートは、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に関し、口蓋床板を被験者の硬口蓋部に取り付けた状態では、各感圧部と繋がる配線部は、最後臼歯の後方を回り込む態様で口腔外へ導きだすように形成してある。
【発明の効果】
【0012】
この発明の舌圧センサシートは、低コストであり、口蓋床板の複合曲面に自由に倣い、口蓋床板への装着が簡単である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下にこの発明の舌圧センサシートを実施するための最良の形態としての実施例について詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図1はこの発明の実施例の舌圧センサシートSSの平面図、図2は舌圧センサシートSSにおけるセンサ本体Sの平面図、図3は前記センサ本体Sの分解図、図4はセンサ本体Sの感圧部K1等の半断面斜視図、図5は前記感圧部Kの断面図、図6はセンサ本体Sを貼り付けた口蓋床板9を硬口蓋板に取り付けた状態を示す平面図を示している。
【0015】
(口蓋床板9の製作、及びその構成について)
「口蓋床板9の製作順序」
先ず、歯科用シリコン印象材を用いて被験者の上顎を印象採得し、超硬石膏にて石膏模型を製作する。次に、その口蓋部にパラフィンワックス1枚(1.5mm厚み)を圧接し、埋没、流蝋後、注入型レジン(パラプレスバリオ,Kulzer社)を用いて加圧重合器(即重用加圧重合器SSKJ−50,松風社)にて重合する。重合後、厚みを一定にすべく研磨すると、口蓋床板9は完成する。
【0016】
「口蓋床板9の構成」
この口蓋床板9は、図6に示すように、その周縁は口蓋側歯頸部に接するようになっていると共に後縁はアーラインに設定してある。なお、この口蓋床板9は厚さは1.2〜1.5mmの板状に形成してある。
【0017】
「口蓋床板9への舌圧センサシートSSの取り付け方法」
口蓋床板9への舌圧センサシートSSの取り付けは、瞬間接着剤を用いている。
【0018】
(舌圧センサシートSSの基本的構成について)
この舌圧センサシートSSは、図1〜図3に示すように、印加側・レシーブ側センサ要素1,2相互を貼り合わせて成る厚みが0.1mm程度のシート状のものであり、基本的にはセンサ本体Sと、端子部Tと、前記センサ本体Sと端子部Tとを接続する配線部Hとから構成されている。
【0019】
センサ本体Sは、図2や図6に示すように、縦部S1と横部S2とから成るT字状に構成されており、縦部S1(仮想中心線)上には直径2〜3mmの三個の感圧部K1,K2,K3が、横部S2上の各端部には(仮想中心線に対して線対称に)直径2〜3mmの感圧部K4,K5が、配置されている。そして、図2に示すように、感圧部K1,K2相互、感圧部K2,K3相互、感圧部K3,K4相互、感圧部K3,K5相互はそれぞれ、これら感圧部の直径と同等幅或いは細幅の接続部Rで連結されている。
【0020】
ここで、被験者の硬口蓋部に、センサ本体Sが貼り付けられた口蓋床板9を適正設置した状態、つまり、センサ本体Sの仮想中心線を口蓋床板9口蓋正中線上に合わせ、感圧部K1を切歯乳頭から5mm後方に位置させた状態では、図6に示すように、上記感圧部K2,K3,K4,K5は以下に示すような位置関係で硬口蓋部に配置されている。すなわち、図6に示すように、感圧部K2は切歯乳頭と床後縁とを結んだ口蓋正中線上で前方より1/3の位置、感圧部K3は切歯乳頭と床後縁とを結んだ口蓋正中線上で前方より2/3の位置、感圧部K4は切歯乳頭と被験者が申告した自覚的な習慣性咀嚼側鉤切痕とを結んだ線上で前方より2/3の位置、感圧部K5は同様に切歯乳頭と非習慣性咀嚼側鉤切痕とを結んだ線上で前方より2/3の位置に、配置されるようになっている。
【0021】
配線部Hは、図1や図6に示すように、上記センサ本体Sの近傍部分に湾曲部hを設けてあり、口蓋床板9を被験者の硬口蓋部に取り付けた状態において、最後臼歯の後方を回り込む態様で口腔外へ導き出されるようにしてある。
【0022】
端子部Tは、図1に示すように、一個の印加側端子13と五個のレシーブ側端子23とを有するものとしてある。
【0023】
(舌圧センサシートSSの具体的構成について)
この舌圧センサシートSSを構成する印加側センサ要素1は、図1や図3に示すように、可撓性を有する樹脂製シート10上に、五個の印加側電極11、一本の印加側配線12及び一個の印加側端子13を印刷形成してあり、図4に示す如く前記印加側電極11上には感圧インク層14を印刷形成してある。なお、印加側端子13は一本の印加側配線12を介して五個の印加側電極11と実質的に電気的接続状態になっている。
【0024】
この舌圧センサシートSSを構成するレシーブ側センサ要素2は、図1や図3に示すように、可撓性を有する樹脂製シート20上に、五個のレシーブ側電極21、五本のレシーブ側配線22及び五個のレシーブ側端子23を印刷形成してあり、図4に示す如く前記レシーブ側電極21上には感圧インク層24を印刷形成してある。なお、レシーブ側端子23は各別に五本のレシーブ側配線22を介して五個のレシーブ側電極21と電気的接続状態になっている。
【0025】
そして、前記印加側センサ要素1とレシーブ側センサ要素2とは、印加側配線12及び印加側端子13と、レシーブ側配線22及びレシーブ側端子23とが、電気的接続状態にならない態様で積層一体化されている。この手法としては、例えば、図4や図5に示すように、感圧インク層14,24を除いた全ての部分に絶縁層Zを介在させて印加側センサ要素1とレシーブ側センサ要素2を一体化させるものがある。
【0026】
ここで、印加側センサ要素1とレシーブ側センサ要素2とが積層一体化された状態において、感圧インク層14,24相互は非接触或いは圧接力がほとんど作用していないことが好ましく、そのため、感圧インク層14,24相互間に僅かな空気を密閉状態で収容している。なお、印加側・レシーブ側電極11,21及び感圧インク層14,24により間圧部K1,K2,K3,K4,K5が形成される。
【0027】
次に、舌圧センサシートSSを構成する材料等は以下の通りである。
「樹脂製シート10,20」
樹脂製シート10,20としては可撓性を有する各種樹脂等であれば使用できるが、例えば、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等が採用できる。なお、この樹脂製シート10,20の厚みは10〜100μmである。
【0028】
「印加側電極11、レシーブ側電極21、印加側配線12、レシーブ側配線22、印加側端子13、レシーブ側端子23」
これら電極、配線、端子は、導電性インクにより構成されている。導電性インクとしては、各種レジン(例えばポリエステルレジン)に銀の粉末を混合して成る銀インクがある。なお、印刷形成された導電性インクの厚みは10〜20μmである。
【0029】
「感圧インク層14,24」
感圧インク層14,24は、レジンに半導体粒子と導体粒子を含むインクにより構成されている。なお、印刷形成された感圧インク層14,24の厚みは10〜50μmである。
【0030】
「絶縁層Z]
絶縁層Zは、紫外線硬化レジンにより構成されている。絶縁層Zの厚みは5〜30μmである。
【0031】
(舌圧センサシートSSからの出力をパーソナルコンピュータPCにより読み取らせるためのシステムについて)
このシステムは、図7に示すように、舌圧センサシートSSからの出力を読み取るための回路を有しており、インターフェイス回路IFを介してコンピュータPCと接続されている。なお、上記したコンピュータPC、インターフェイス回路IF及び出力の読み取り回路の基本的動作は公知の特表昭62−502665号に開示されているので、ここでは詳述しない。
【0032】
図7に示したスイッチ80と抵抗81は感圧部K1,K2,K3,K4,K5の抵抗値を模式図として表現したものであり、感圧部K1,K2,K3,K4,K5に圧力が加わったときにはスイッチ80が閉状態となって印加側・レシーブ側電極11,21相互間の抵抗値が200KΩ(高抵抗)から20KΩ(低抵抗)に切り替わるものとしている。
【0033】
(1) 先ず、上記した舌圧センサシートSSからの出力情報を読み取るときは、図7に示す如く前記読み取り回路と印加側・レシーブ側端子11,21とをコネクタCNを介して接続状態にする。
【0034】
(2) ここで、インターフェース回路IFからのクロック信号「H」によって印加電圧(−V)は、増幅器73(この増幅器73の入力側は抵抗72により接地電位に保たれている)を介して印加側電極11に印加される。
【0035】
(3) 印加側電極11への電圧の印加から次のクロック信号「H」による印加側電極11への電圧の印加までの間に、列カウンター77からの出力によりマルチプレクサ76のスイッチが切り替わり、レシーブ側電極21が順にスキャンされる。
【0036】
(4) ここで、感圧部K1,K2,K3,K4,K5に圧力が加わると、スイッチ80が閉状態になると共に圧力に応じた低抵抗が減少変化してレシーブ側電極21に順に電流が流れ、それぞれの列の抵抗74及び増幅器75で反転増幅される。反転増幅された出力電圧は列のマルチプレクサ76により順次、レジスタ78に送られデジタル信号としてインターフェイス回路IFに送られる。
【0037】
(5) なお、この実施例ではインターフェイス回路IFに送られてきた情報は、パーソナルコンピュータPCにより読み取られ、ディスプレイ上に感圧部K1,K2,K3,K4,K5に加わった圧力に対応した数字が表示されるようになっている。
【0038】
(この舌圧センサシートSSを用いた場合の優れた点について)
(1) この舌圧センサシートSSを上記した口蓋床板9に貼り付けた場合、全体の厚みは1.3〜2mm程度になり、歪みゲージを用いたものと比較してかなり薄くなる。
【0039】
したがって、この舌圧センサシートSSが貼り付けられた口蓋床板9を、被験者の硬口蓋部に取り付けた状態において、被験者は咀嚼及び嚥下が自然な状態で行える。
【0040】
(2) この舌圧センサシートSSのセンサ本体Sは厚みが0.1mm(20〜300μmで使用可)であり、しかも感圧部相互は当該感圧部の直径と同等幅或いは細幅の接続部Rによりループを形成しない態様で接続されている。
したがって、舌圧センサシートSSのセンサ本体Sは、口蓋床板9の複合曲面に倣うことになる。
【0041】
(3) 一枚の舌圧センサシートSSを口蓋床板9へ貼り付けるだけであるから、作業が簡単であり、複数の歪みゲージを貼り付けるような時間・コストはかからない。また、撤去も容易である。
【0042】
(他の実施の形態)
上記実施例1では、センサ本体Sのを平面視形状をT字型としたが、これに限定されることはなく、感圧部K1,K2,K3,K4,K5が実施例1と同じ位置にあり且つ、前記感圧部相互が当該感圧部の直径と同等幅或いは細幅の接続部Rによりループを形成しない態様で接続されていればよい。その例を図8、図9に示す。
【0043】
また、感圧部は五個に限定されず、図10に示す如く感圧部K1,K2,K3,K4,K5に感圧部K6,K7を付加することもできる。
【0044】
さらに、舌圧センサシートSSが、三種類の大きさのセンサ本体S1(大)、S2(中)、S3(小)を備えたものとすることができる。この舌圧センサシートSSによると、大人、子供、男性、女性を問わず、対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明の実施例の舌圧センサシートの平面図。
【図2】前記舌圧センサシートにおけるセンサ本体の平面図
【図3】前記センサ本体の分解図。
【図4】前記センサ本体の感圧部の斜視図。
【図5】前記感圧部の断面図。
【図6】前記センサ本体を貼り付けた口蓋床板を口蓋床に取り付けた状態を示す平面図。
【図7】前記舌圧センサシートからの出力をパーソナルコンピュータにより読み取らせるためのシステムの説明図。
【図8】他の実施の形態のセンサ本体の平面図。
【図9】他の実施の形態のセンサ本体の平面図。
【図10】7個の感圧部を備えたセンサ本体の平面図。
【図11】3種類のセンサ本体を有する舌圧センサシートの平面図。
【符号の説明】
【0046】
SS 舌圧センサシート
S センサ本体
H 配線部
T 端子部
K1 感圧部
K2 感圧部
K3 感圧部
K4 感圧部
K5 感圧部
R 連結部
9 口蓋床板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の口蓋形状に合わせて形成された口蓋床板に貼り付けられる厚みが20〜300μmの可撓性を有する舌圧センサシートであって、複数の感圧部を有するセンサ本体、端子部及び前記感圧部と端子部相互を接続する配線部を備えており、仮想中心線上及び、前記仮想中心線に対して線対称に直径1〜5mmの感圧部が配置されていると共に、前記感圧部相互が当該感圧部の直径と同等幅或いは細幅の接続部によりループを形成しない態様で接続してあることを特徴とする舌圧センサシート。
【請求項2】
センサ本体における複数の感圧部は、T字状の仮想線上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の舌圧センサシート。
【請求項3】
口蓋床板を被験者の硬口蓋部に装着した状態において、感圧部は、口蓋正中線上、口蓋正中線と習慣性咀嚼側鉤切痕とを結んだ線上、及び口蓋正中線と非習慣性咀嚼側鉤切痕とを結んだ線上に位置すべく配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の舌圧センサシート。
【請求項4】
口蓋床板を被験者の硬口蓋部に取り付けた状態では、各感圧部と繋がる配線部は、最後臼歯の後方を回り込む態様で口腔外へ導きだすように形成してあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の舌圧センサシート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−234(P2006−234A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−177519(P2004−177519)
【出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【出願人】(504176911)国立大学法人大阪大学 (1,536)
【出願人】(000111085)ニッタ株式会社 (588)
【Fターム(参考)】