説明

舗装路面における降雨水の集排水材

【課題】アスファルト等の舗装路面に降雨時、滞水による通行障害や車等の通行による飛散水の障害を除去する。
【解決手段】合成樹脂立体網状性成型体の厚さ5mmから60mm、幅10mmから100mmよりなる集排水材7を適宜な間隔で路面の開削溝に装着して滞水を集排水する排水材。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明はアスファルト等の舗装路面の降雨による滞水等の状況下に於いて路面表層の不陸等による排水不良による通行障害や車等の走行による飛散水の障害を除く集排水材に関する。
【背景技術】
【0002】
路面の降雨時の滞水による通行障害の除去のため、舗装を単粒砕石とアスファルトを混合溶解しこれを路面全体に舗装する透水性舗装が施工された路面が増えている。この透水性舗装は降雨時に滞水する事なく降雨水は効果的に排水されている。しかしながら通常の舗装と比較して高コストと路面全体を剥ぎ取り施工する為、通行止めとその施工時間等及び数年を経て土砂粒子等で目詰まりすると再施工又は高圧水洗浄とバキューム吸引などの諸問題があった。
【発明が解決しようとする課題とその手段】
【0003】
降雨時の路面滞水による障害を簡易に除く施工が出来ると共に、施工後土砂粒子等で目詰まりした時に容易に除去し再装着して再生する事により通行障害もなく路面の滞水排除が実施出来る集排水材の提供にある。
合成樹脂を溶融してノズルより押出した多数の線條の未だ固化しない間に集積溶着して成型した本願集排水材を舗装路面に横断方向、進行方向等に1mから2m程度の適宜の間隔にカッター等で切削した溝に装着して路面の滞水を集水桝等に連結して排水する集排水材である。
新設舗装施工では本願集排水材と同一寸法の目地材を舗装時に同時に展圧施工して後、目地材を取り外してその溝に本願集排水材を装着施工する。
自動車等の通行する路面ではタイヤ圧等にも耐えられる強度を必要とするが、本願集排水材が硬直で施工時路面に沿って曲げられない問題を解決するため、下部に切込みを入れて蛇腹状となし曲げに対応出来るようにすると共に上部には耐磨耗材の装着等を施す事も出来る。
車等の通行しない舗装路面にも同様に施工して降雨水の迅速な排水を図る事も出来る。
数年を経て目詰まりした時は本願集排水材を装着溝より取り外して目詰まり土砂を除去して再装着すれば再生は終了する。
【発明実施の形態】
【0004】
以下図面を用いて本願発明の実施形態を説明する。
【図1】
1 溶融押出ダイス
2 溶融合成樹脂
3 切り込み刃付成型ロール
4 対向平面ロール
5 引取りロール
6 切り込み溝
7 集排水材
8 耐磨耗材投入口
9 冷却水位
【図2】
6 本願集排水材の切り込み溝
7 本願集排水材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂を溶融してノズルより押出し、未だ固化しない間に押出し速度より遅く引取る事により、溶融線條を集合積層してなる長尺の幅5mmから60mm、長さ10mmから100mmの角型に押出し成型された合成樹脂製の立体網状集排水材を舗装路面の掘削溝に装着し側溝、排水桝等に連結して降雨水を排水施工する集排水材。
【請求項2】
請求項1の製造時その底部に切り込み溝を入れて曲げられるよう蛇腹状切り込みを付与したもの。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−113380(P2007−113380A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−333378(P2005−333378)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000191973)森村興産株式会社 (10)
【Fターム(参考)】