苗植機のロール巻苗繰出タンク
【課題】 矩形状のマット苗を載せて繰出す苗タンクでは、繰出ベルトのベルト面がタンク面と略同位に形成されるため、ロール巻形態にしたロール巻苗を載せて繰出するときは、苗底面が繰出ベルト面に十分に重合できないで、繰出ベルトに対してロール巻苗がスリップされて繰出作用が正確に行われ難い。
【解決手段】 苗タンク１のタンク面２に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗３を受けて繰出す苗送ベルト４を設けた苗植機において、この苗送ベルト４の上手側を巻掛けるベルトプーリ５の回転径を、下手側を巻掛けるベルトプーリ６の回転径Ｄ２よりも大径に形成して、前記タンク面２上側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンクの構成とする。
【解決手段】 苗タンク１のタンク面２に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗３を受けて繰出す苗送ベルト４を設けた苗植機において、この苗送ベルト４の上手側を巻掛けるベルトプーリ５の回転径を、下手側を巻掛けるベルトプーリ６の回転径Ｄ２よりも大径に形成して、前記タンク面２上側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンクの構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、苗植機のロール巻苗繰出タンクに関するもので、帯状に長いマット苗として育苗されたロングマット苗をロール巻き形態にして支架させると共に、このロール巻苗を引き出して苗植付爪の作動域へ正確に繰出供給するものである。
【背景技術】
【０００２】
苗送ベルトを有する苗タンク上にロングマット苗をロール巻きにして支架させて、このロール巻苗を苗送ベルト上面に載せて繰出すロール巻苗繰出タンクの技術（例えば特許文献１参照）が知られている。
【特許文献１】特開平１１ー３１８１４７号公報（第２頁、図１）。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
矩形状のマット苗を載せて繰出す苗タンクでは、繰出ベルトのベルト面がタンク面と略同位に形成されるため、ロール巻形態にしたロール巻苗を載せて繰出するときは、苗底面が繰出ベルト面に十分に重合できないで、繰出ベルトに対してロール巻苗がスリップされて繰出作用が正確に行われ難い。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
請求項１に記載の発明は、苗タンク１のタンク面２に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗３を受けて繰出す苗送ベルト４を設けた苗植機において、この苗送ベルト４の上手側を巻掛けるベルトプーリ５の回転径Ｄ１を、下手側を巻掛けるベルトプーリ６の回転径Ｄ２よりも大径に形成して、前記タンク面２よりも上手側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンクの構成とする。ロングマット苗３をロール巻き形態にして、苗タンク１の上部に架設し、このマット苗３の引出端部をタンク面２上に載せて、このタンク面２上の苗送ベルト４を駆動することにより、マット苗３を上手側から下手側へ繰出して、苗タンク１の繰出端部で苗植付爪による苗の分離植付を行わせる。このような苗送ベルト４によるマット苗３の繰出において、上手側ではベルトプーリ５の回転径Ｄ１が大きくタンク面２上側に突出した状態にあるため、上側のロール巻き形態からこの繰出ベルト４面に沿う状態に移行するマット苗３の底面が、この繰出ベルト４面に平行状に載置し易く、ロール巻マット苗３の回動引出、及び繰出を正確に行わせることができる。
【０００５】
又、この上手側のベルトプーリ５の回転径Ｄ１に対して、下手側のベルトプーリ６の回転径Ｄ２は小さく形成されるため、繰出ベルト４の終端面を順次タンク面２上に接近させて、この傾斜により苗繰出作用を円滑に行わせると共に、苗植付爪による苗植付作用を安定させることができる。
【０００６】
請求項２に記載の発明は、苗タンク１のタンク面２に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗３を受けて繰出す苗送ベルト４を設けた苗植機において、この苗送ベルト４の中間部を支持案内するベルトガイド７を、前記タンク面２上側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンクの構成とする。苗送ベルト４を駆動することにより、ロール巻き形態のマット苗３を受けて繰出すとき、この繰出ベルト４の中間部がベルトガイド７によって苗タンク面２上に突出されているため、ロール巻き形態のマット苗３底面と略平行する状態に支持することができ、マット苗３の支持繰出スリップを少くすることができる。又、繰出ベルト４の終端部はタンク面２上に接近させて、この傾斜により苗繰出作用を円滑に行わせると共に、苗植付爪による苗植付作用を安定させることができる。
【発明の効果】
【０００７】
請求項１、及び２に記載の発明は、苗タンク１上に架設されるロール巻き形態のマット苗３の底面を、苗送ベルト４上面に平行状にして長域にわたって支持させて、スリップを少くして繰出を正確に行わせることができる。又、この苗送ベルト４の終端タンク面２に接近する傾斜ベルト面によって苗繰出作用を円滑に行わせると共に、苗植付爪による苗植付作用を安定させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
図面に基づいて、前輪１０と、後輪１１を有すると共に、エンジン１２、この上側のエンジンカバー１３上の運転席１４、及びフロア１５前のステアリングハンドル１６等を設けた乗用四輪駆動走行形態のトラクタ車体１７の後側には、昇降可能の平行リンク１８を介して多条植形態の苗植装置１９を装着する。リフトリンク１８は車体１７側のリフトシリンダ２０の伸縮によって昇降される。多条植え形態の苗植装置１９は、苗植フレーム２１の下部に接地滑走するセンタフロート２２と、この外側のサイドフロート２３とを上下揺動自在にして配置し、上部に後下り傾斜の苗タンク１を左右往復移動可能に配置し、後部にこの苗タンク１から繰出されるマット苗３を、苗受枠２４の分離口２５から分離して土壌面へ植付ける苗植付爪２６を設ける。この苗タンク１は、下半部底面に苗送ベルト４を設け、苗タンク１が横端に移動される毎に間歇的に苗植フレーム２１側からの連動機構によって所定角度毎回動されて、上面に支持するマット苗３を苗受枠２４側へ繰出すことができる。又、各苗タンク１は仕切壁２７を配置して区切られ、底面には左右２条毎の苗送ベルト４が設けられる。このベルト４の表面には突子２８を形成してマット苗３の底面を係合し易くしている。又、各苗タンク１の上部には、苗リール２９によってロール巻き状態にしたマット苗３をリールアーム３０により支架する。この苗リール２９によって支架されるマット苗３を苗タンク１上部に引出して、このタンク面２の苗送ベルト４の上面に載せる。この苗送ベルト４の回転によってマット苗３がリール軸３１周りに回動されて、苗受枠２４側へ向けて繰出される。
【０００９】
前記苗送ベルト４の下手側端部は、ベルトプーリ６によて巻掛けられる。このベルトプーリ６は、苗タンク１両側底部にブラケット３２に軸３３支される。回転径は苗タンク１のタンク面２と略同高さ、乃至これよりも若干低くなるように形成されて、この部分のベルトプーリ６に巻掛けた苗送ベルト４の周面の突子２８がこのタンク面２上に低く突出することができる。又、苗送ベルト４の上手側端部を巻掛けるベルトプーリ５は、該ベルトプーリ６の回転径Ｄ２よりも大径Ｄ１に形成している。このベルトプーリ５は軸３４でブラケット３５の長穴３６に嵌合させて支持する。このプーリ軸３４を長穴３６に沿わせて上下移動調節することによって、このベルトプーリ５のタンク面２上の突出高さを調節したり、このベルトプーリ５の回転面をタンク面２下に位置させるように出没を切替え可能に構成している。このベルトプーリ５の出没を切替えることによって、ロール巻マット苗３を使用して苗植作業するときは、タンク面２上に突出させ、単なる矩形状のマット苗を用いて苗植作業するときは、タンク面２下に下降させ普通マット苗植形態と、ロール巻き形態マット苗植形態とに切替ることができる。
【００１０】
前記ロール巻き形態のロングマット苗３を支架する苗リール２９は、リール軸３１の両端を、苗タンク１の後上端部に支持したリールアーム３０の支持溝３７に対して着脱可能嵌合させて支持している。リール２９の横端にはリール側板３８が形成されて、このリール側板３８の周縁部を各苗タンク１の仕切壁２７の内側面部に接近させるようにしてリール支架させている。この苗リール２９に装填されたロール巻マット苗３を苗タンク１へ引出すときの、マット苗３が苗タンク１の外側へ脱線するのを防止し、正確な引出を行わせるものである。
【００１１】
苗植作業時に、前記苗タンク１上側のロール巻きマット苗３は、苗床３Ａを外側にし、苗葉３Ｂを内側にすると共に、この葉先部がマット苗の引出方向Ｃに対して後退するように押し倒して傾斜させた形態にして、苗リール２９にロール巻きにする。このようにロール巻き形態のマット苗３を有した苗リール２９をリールアーム３０に支架させる。このマット苗３の外周端部底面を苗タンク１の苗送ベルト４の上面に載せて、この苗タンク１の横端移動位置における苗送ベルト４の間歇的回動によって、マット苗３の苗受枠２４側へ繰出を行わせる。苗リール２９のマット苗３は苗タンク面２よりも上側部に位置して吊下げ状態となるため、この引出時におけるこのマット苗３の苗床３Ａ底面は、苗タンク面２との間に間隔部を形成し易くなるが、この間隔部に位置して大径のベルトプーリ５周りに掛けわたされた苗送ベルト４の上端面部で受けられるため、苗繰出駆動時のスリップを少くして苗繰出を正確に行うことができる。又、この苗送ベルト４面は小径のベルトプーリ６側へ向けてタンク面２上に順次接近するように傾斜するため、苗タンク１の繰出側の苗受枠２４側ではタンク面２上に正確に載置させて、分離口２５における苗植付爪２６による苗分離作用を正確に行わせる。苗リール２９周りのロール巻き状のマット苗３は、このようなマット苗３の引出Ｃに伴ってロール巻径を小さくするために、タンク面２との間隔が大きくなる傾向にあるが、この苗送ベルト４の上方への突出、及び傾斜によって、マット苗３の引出、乃至繰出を正確化することができる。３９はリールアーム３０と一体のハンドルで、苗リール２９を昇降操作可能に構成している。４０は苗葉部を受ける苗葉受板である。
【００１２】
苗送ベルト４の上端部は、ベルトプーリ５をブラケット３５の長穴３６に沿わせて移動させて、タンク面２に対する突出高さの調節や、出没位置の切替えを行うことができる。前記ロール巻きマット苗３に代えて、単なる矩形状のマット苗を用いる普通マット苗の苗植作業においては、このベルトプーリ５をタンク面２下に引込めて、苗送ベルト４の突出を低くすることにより、苗タンク１面の後端部にわたって載置したマット苗を、この傾斜のタンク面２に沿って円滑に繰出すことができる。
【００１３】
次に、主として図４〜図６に基づいて、前記大径のベルトプーリ５に代えて、苗送ベルト４の途中上部に、このベルト４を受けて押上げるベルトガイド７を設けたものである。このベルトガイド７は、ローラ７Ａ形態（図４）とするもよく、又、受板７Ｂ形態（図６）とすることもできる。これらベルトガイド７の上面を、苗タンク１のタンク面２と同程度の位置に下げることによって、矩形状のマット苗を受けて繰出す形態の普通マット苗の苗植用とすることができ、又、タンク面２よりも上側へ上げて突出する形態とすることにより、ロール巻き形態のマット苗３用苗タンクとすることができる。該ローラ７Ａは、ロール軸４１の両端部を軸受ブラケット４２に回転自在に軸受けし、この軸受ブラケット４２をタンク面２の底面に取付けて、ローラ７Ａの回転上周面をタンク面２上に突出させる。又、軸受ブラケット４２には上下に軸受穴４３、４４を形成し、この軸受穴４３と４４にロール軸４１を架け替える。矩形状のマット苗を使用するときは、ロール軸４１を下側の軸受穴４４に軸受けさせる。ロール巻き形態のマット苗３を使用するときは、上側の軸受穴４３に軸受けする。苗送ベルト４の上端部を掛けわたすベルトプーリ５Ａは下端部のベルトプーリ６と同径として、タンク面２と略同面上で回転する。
【００１４】
又、このベルトガイド７を図４のローラ７Ａ形態に代えて、図６のような受板７Ｂ形態とすることもできる。受板７Ｂの上面には苗送ベルト４の底面を摺動自在に支持するもので、この摺接面を中高状に突出させている。下端部を苗タンク１部に上下回動自在に軸４５支し、上端部の係止ピンを苗タンク１のブラケット４６に形成した上下のピン穴４７、４８に差替えて、この受板７Ｂのタンク面２に対する突出位置を高低に切替えることができる。
【００１５】
前記苗タンク１の分離口２５上方に設けられる苗葉受板４０は、図７にように側面視でへ字状に屈曲形成することができる。ロール巻き状のマット苗３の苗葉３Ａ部の分離口２５における起立性をよくして、苗植付爪２６による苗分離を正確に行わせ、苗損傷を少くすることができる。又苗葉受板４０を苗タンク１面２に対して立てることによって、苗植付爪２６の作動干渉を少くすることができる。この苗葉受板４０は後上部を横方向の支持杆４８の周りに上下回動自在に支持し、ブラケット４９に設けられたストッパボルト５０の調節操作によって、この苗葉受板４０の繰出側への係止位置を調節することができる。この苗葉受板４０の下端縁５１はくし歯形態に形成される。５２はリードカムで、苗送ベルト４や苗歯受板４０等を有した苗タンク１を左右方向へ往復移動するために、苗植フレーム２１側の伝動機構によって連動される。
【００１６】
前記苗タンク１の下端部で左右両側の仕切壁２７の内側部には、図８のように、前記ベルトプーリ６と一体回転するスターホイル９を設けている。このステーホイル９は、仕切壁２７の内面から一苗分離間隔と略同隔位置に設けられて、このマット苗３の苗床３Ａ底面に切目を入れる。この切目の形成によって、苗タンク１横端部における苗植付爪２６による苗分離を容易に行わせることができる。
【００１７】
次に、主として図９〜図１２に基づいて、前記苗植装置１９に用いられるロール巻き形態のマット苗３を形成するための苗整装置６０を説明する。苗整装置６０は、一定幅で縦方向に長い形態の育苗トレイ６１内で育苗されたロングマット苗３上を移動Ｆさせながら、この苗葉姿勢を整えて、マット苗３を育苗トレイ６１から剥離して苗リール２９で巻き取るものである。苗リール２９は人手で苗トレイ６１に沿って回動Ｇさせながら、苗整装置６０で剥離したマット苗３を巻き付けることも可能である。箱形のキャリフレーム６２の左右両側に前後一対のローラ６３を軸装して、これらのローラ６３をモータＭの駆動によってチエン６４伝動して、育苗トレイ６１の左右両側部に沿うレール６５上に案内させて移動Ｆさせることができる。このキャリフレーム６２上にハンドル６６、モータＭ、及びバッテリー６７等が設けられる。モータＭ上にはスイッチノブ６８が設けられ、この操作でローラ６３の回転速度を調節することができる。キャリフレーム６２の後部には、左右両側部に横方向の回動支軸６９周りに上下回動可能のロールアーム７０を設ける。この左右ロールアーム７０間にわたって平ベルト形態の苗押えベルト７１の先端部を巻掛けるためのテンションローラ７２を軸７３装し、このテンションローラ７２の上方には、左右ロールアーム７０間を連結する連結ロッド７４を設け、この連結ロッド７４の周りに回転自在のロールチューブ７５を設けて、苗葉の接触抵抗を少くする。このロールアーム７０の上端連結ロッド７６をキャリフレーム６２に形成の円弧状の長穴７７に嵌合案内させている。この連結ロッド７６の中間部に螺挿の調節杆７８を、キャリフレーム６２後側のブラケット７９に対してハンドル８０で回すことによって、該ロールアーム７０を上下に回動調節して苗押えベルト７１の下端部の位置を調節することができる。この苗押えベルト７１の前上端部は、キャリフレーム６２に軸支８１されたローラ８２に掛けわたされる。この軸８１をチエン８３伝動して、モータＭより連動回転する。この苗押えベルト７１は、下辺部が後側下部へ移行するように回転Ｅ伝動される。又、このベルト７１の回転速度はキャリフレーム６２の前進Ｆ速度よりも速くなるように設定される。これによって苗床３Ａに対して苗葉３Ｂが後側へ傾斜するように押し倒された状態になり、この状態で苗リール２９周りにマット苗３をロール巻き形態に巻きつけることができる。
【００１８】
前記苗押えベルト７１の内周面で、左右両側端部にはＶベルト部８７を一体形成し、この苗押えベルト７１の前後端部を巻き掛ける駆動側ローラ８２と、テンション側ローラ７２との左右両側端部には、該Ｖベルト部８７を嵌合させるＶベルト溝８４、８５を形成する。又、このローラ８２のＶベルト溝８４の左右両側部には、歯車状の凹凸条面からなる歯車面８６を形成して、苗押えベルト７１をスリップなく回転案内させる。
【００１９】
前記キャリフレーム６２の下部左右両側には、透明板からなるサイドカバー８８を設けて、苗整装置６０の走行ローラ６３部を見易くして、育苗トレイ６１上へのセットを行い易くする。又、このキャリフレーム６２の前端下部の左右両側部には、苗葉３Ｂ部を分草案内する三角状の分草体８９を設けている。この分草体８９の下端部には、弾性体からなる苗寄せ案内杆９０を設け、後方中央部下側へ傾斜させて、後端を苗押えベルト７１の下面に接近させている。苗整装置６０の推進Ｆにより分草体８９で内側へ案内された苗葉３Ｂ部を、この弾性作用によって損傷しないようにマット苗３幅の中央部側へ押し寄せて、苗押えベルト７１の作用位置へ案内する。キャリフレーム６２の後側上部には左右両側に案内板９１が設けられ、苗リール２９の回動、及びこのリール２９に巻付けられるロール巻き形態のマット苗３の左右両側部を案内する。苗リール２９のリール側板３８はこの案内板９１の外側に沿うようにして回動される。又、この苗リール２９は、キャリフレーム６２側から突出されるリールアームに支架して、一体走行Ｆしながらマット苗３をロール巻状に巻取可能の構成とすることもできる。
【００２０】
次に、主として図１３に基づいて、前記苗整装置６０の前側に苗押えベルト９１、又は苗押えローラ（図面省略）を設けたものである。苗押えベルト９５は、前記苗押えベルト７１と略同形態である。上端の駆動ローラ９６と前下端のテンションローラ９７との間に張設して、この苗押えベルト９５を後側の苗押えベルト７１と同方向へ回転して、苗床３Ａの苗葉３Ｂを後倒れの形態に案内する。又、該苗押えベルト９５に代えて苗押えローラを設けることもできる。この苗押えローラは、チエン伝動等によってベルト９５と同様に連動回転させて、苗葉３Ｂを後倒れ形態に案内する。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】苗タンク部の側面図。
【図２】そのベルトプーリ部の断面図。
【図３】苗植機の側面図。
【図４】一部別実施例を示す苗タンク部の側面図。
【図５】その平面図。
【図６】一部別実施例を示す苗タンク部の側面図。
【図７】一部別実施例を示す苗タンク部の平面図と、この苗葉受板部の側面図。
【図８】一部別実施例を示す苗タンク部の平面図と、その一部の側面図。
【図９】苗取装置の平面図。
【図１０】その側面図。
【図１１】その苗押えベルト部の側面図。
【図１２】その背面図。
【図１３】一部別実施例を示す苗整装置の側面図。
【符号の説明】
【００２２】
１ 苗タンク
２ タンク面
３ マット苗
４ 苗送ベルト
５ ベルトプーリ
６ ベルトプーリ
７ ベルトガイド
【技術分野】
【０００１】
この発明は、苗植機のロール巻苗繰出タンクに関するもので、帯状に長いマット苗として育苗されたロングマット苗をロール巻き形態にして支架させると共に、このロール巻苗を引き出して苗植付爪の作動域へ正確に繰出供給するものである。
【背景技術】
【０００２】
苗送ベルトを有する苗タンク上にロングマット苗をロール巻きにして支架させて、このロール巻苗を苗送ベルト上面に載せて繰出すロール巻苗繰出タンクの技術（例えば特許文献１参照）が知られている。
【特許文献１】特開平１１ー３１８１４７号公報（第２頁、図１）。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
矩形状のマット苗を載せて繰出す苗タンクでは、繰出ベルトのベルト面がタンク面と略同位に形成されるため、ロール巻形態にしたロール巻苗を載せて繰出するときは、苗底面が繰出ベルト面に十分に重合できないで、繰出ベルトに対してロール巻苗がスリップされて繰出作用が正確に行われ難い。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
請求項１に記載の発明は、苗タンク１のタンク面２に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗３を受けて繰出す苗送ベルト４を設けた苗植機において、この苗送ベルト４の上手側を巻掛けるベルトプーリ５の回転径Ｄ１を、下手側を巻掛けるベルトプーリ６の回転径Ｄ２よりも大径に形成して、前記タンク面２よりも上手側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンクの構成とする。ロングマット苗３をロール巻き形態にして、苗タンク１の上部に架設し、このマット苗３の引出端部をタンク面２上に載せて、このタンク面２上の苗送ベルト４を駆動することにより、マット苗３を上手側から下手側へ繰出して、苗タンク１の繰出端部で苗植付爪による苗の分離植付を行わせる。このような苗送ベルト４によるマット苗３の繰出において、上手側ではベルトプーリ５の回転径Ｄ１が大きくタンク面２上側に突出した状態にあるため、上側のロール巻き形態からこの繰出ベルト４面に沿う状態に移行するマット苗３の底面が、この繰出ベルト４面に平行状に載置し易く、ロール巻マット苗３の回動引出、及び繰出を正確に行わせることができる。
【０００５】
又、この上手側のベルトプーリ５の回転径Ｄ１に対して、下手側のベルトプーリ６の回転径Ｄ２は小さく形成されるため、繰出ベルト４の終端面を順次タンク面２上に接近させて、この傾斜により苗繰出作用を円滑に行わせると共に、苗植付爪による苗植付作用を安定させることができる。
【０００６】
請求項２に記載の発明は、苗タンク１のタンク面２に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗３を受けて繰出す苗送ベルト４を設けた苗植機において、この苗送ベルト４の中間部を支持案内するベルトガイド７を、前記タンク面２上側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンクの構成とする。苗送ベルト４を駆動することにより、ロール巻き形態のマット苗３を受けて繰出すとき、この繰出ベルト４の中間部がベルトガイド７によって苗タンク面２上に突出されているため、ロール巻き形態のマット苗３底面と略平行する状態に支持することができ、マット苗３の支持繰出スリップを少くすることができる。又、繰出ベルト４の終端部はタンク面２上に接近させて、この傾斜により苗繰出作用を円滑に行わせると共に、苗植付爪による苗植付作用を安定させることができる。
【発明の効果】
【０００７】
請求項１、及び２に記載の発明は、苗タンク１上に架設されるロール巻き形態のマット苗３の底面を、苗送ベルト４上面に平行状にして長域にわたって支持させて、スリップを少くして繰出を正確に行わせることができる。又、この苗送ベルト４の終端タンク面２に接近する傾斜ベルト面によって苗繰出作用を円滑に行わせると共に、苗植付爪による苗植付作用を安定させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
図面に基づいて、前輪１０と、後輪１１を有すると共に、エンジン１２、この上側のエンジンカバー１３上の運転席１４、及びフロア１５前のステアリングハンドル１６等を設けた乗用四輪駆動走行形態のトラクタ車体１７の後側には、昇降可能の平行リンク１８を介して多条植形態の苗植装置１９を装着する。リフトリンク１８は車体１７側のリフトシリンダ２０の伸縮によって昇降される。多条植え形態の苗植装置１９は、苗植フレーム２１の下部に接地滑走するセンタフロート２２と、この外側のサイドフロート２３とを上下揺動自在にして配置し、上部に後下り傾斜の苗タンク１を左右往復移動可能に配置し、後部にこの苗タンク１から繰出されるマット苗３を、苗受枠２４の分離口２５から分離して土壌面へ植付ける苗植付爪２６を設ける。この苗タンク１は、下半部底面に苗送ベルト４を設け、苗タンク１が横端に移動される毎に間歇的に苗植フレーム２１側からの連動機構によって所定角度毎回動されて、上面に支持するマット苗３を苗受枠２４側へ繰出すことができる。又、各苗タンク１は仕切壁２７を配置して区切られ、底面には左右２条毎の苗送ベルト４が設けられる。このベルト４の表面には突子２８を形成してマット苗３の底面を係合し易くしている。又、各苗タンク１の上部には、苗リール２９によってロール巻き状態にしたマット苗３をリールアーム３０により支架する。この苗リール２９によって支架されるマット苗３を苗タンク１上部に引出して、このタンク面２の苗送ベルト４の上面に載せる。この苗送ベルト４の回転によってマット苗３がリール軸３１周りに回動されて、苗受枠２４側へ向けて繰出される。
【０００９】
前記苗送ベルト４の下手側端部は、ベルトプーリ６によて巻掛けられる。このベルトプーリ６は、苗タンク１両側底部にブラケット３２に軸３３支される。回転径は苗タンク１のタンク面２と略同高さ、乃至これよりも若干低くなるように形成されて、この部分のベルトプーリ６に巻掛けた苗送ベルト４の周面の突子２８がこのタンク面２上に低く突出することができる。又、苗送ベルト４の上手側端部を巻掛けるベルトプーリ５は、該ベルトプーリ６の回転径Ｄ２よりも大径Ｄ１に形成している。このベルトプーリ５は軸３４でブラケット３５の長穴３６に嵌合させて支持する。このプーリ軸３４を長穴３６に沿わせて上下移動調節することによって、このベルトプーリ５のタンク面２上の突出高さを調節したり、このベルトプーリ５の回転面をタンク面２下に位置させるように出没を切替え可能に構成している。このベルトプーリ５の出没を切替えることによって、ロール巻マット苗３を使用して苗植作業するときは、タンク面２上に突出させ、単なる矩形状のマット苗を用いて苗植作業するときは、タンク面２下に下降させ普通マット苗植形態と、ロール巻き形態マット苗植形態とに切替ることができる。
【００１０】
前記ロール巻き形態のロングマット苗３を支架する苗リール２９は、リール軸３１の両端を、苗タンク１の後上端部に支持したリールアーム３０の支持溝３７に対して着脱可能嵌合させて支持している。リール２９の横端にはリール側板３８が形成されて、このリール側板３８の周縁部を各苗タンク１の仕切壁２７の内側面部に接近させるようにしてリール支架させている。この苗リール２９に装填されたロール巻マット苗３を苗タンク１へ引出すときの、マット苗３が苗タンク１の外側へ脱線するのを防止し、正確な引出を行わせるものである。
【００１１】
苗植作業時に、前記苗タンク１上側のロール巻きマット苗３は、苗床３Ａを外側にし、苗葉３Ｂを内側にすると共に、この葉先部がマット苗の引出方向Ｃに対して後退するように押し倒して傾斜させた形態にして、苗リール２９にロール巻きにする。このようにロール巻き形態のマット苗３を有した苗リール２９をリールアーム３０に支架させる。このマット苗３の外周端部底面を苗タンク１の苗送ベルト４の上面に載せて、この苗タンク１の横端移動位置における苗送ベルト４の間歇的回動によって、マット苗３の苗受枠２４側へ繰出を行わせる。苗リール２９のマット苗３は苗タンク面２よりも上側部に位置して吊下げ状態となるため、この引出時におけるこのマット苗３の苗床３Ａ底面は、苗タンク面２との間に間隔部を形成し易くなるが、この間隔部に位置して大径のベルトプーリ５周りに掛けわたされた苗送ベルト４の上端面部で受けられるため、苗繰出駆動時のスリップを少くして苗繰出を正確に行うことができる。又、この苗送ベルト４面は小径のベルトプーリ６側へ向けてタンク面２上に順次接近するように傾斜するため、苗タンク１の繰出側の苗受枠２４側ではタンク面２上に正確に載置させて、分離口２５における苗植付爪２６による苗分離作用を正確に行わせる。苗リール２９周りのロール巻き状のマット苗３は、このようなマット苗３の引出Ｃに伴ってロール巻径を小さくするために、タンク面２との間隔が大きくなる傾向にあるが、この苗送ベルト４の上方への突出、及び傾斜によって、マット苗３の引出、乃至繰出を正確化することができる。３９はリールアーム３０と一体のハンドルで、苗リール２９を昇降操作可能に構成している。４０は苗葉部を受ける苗葉受板である。
【００１２】
苗送ベルト４の上端部は、ベルトプーリ５をブラケット３５の長穴３６に沿わせて移動させて、タンク面２に対する突出高さの調節や、出没位置の切替えを行うことができる。前記ロール巻きマット苗３に代えて、単なる矩形状のマット苗を用いる普通マット苗の苗植作業においては、このベルトプーリ５をタンク面２下に引込めて、苗送ベルト４の突出を低くすることにより、苗タンク１面の後端部にわたって載置したマット苗を、この傾斜のタンク面２に沿って円滑に繰出すことができる。
【００１３】
次に、主として図４〜図６に基づいて、前記大径のベルトプーリ５に代えて、苗送ベルト４の途中上部に、このベルト４を受けて押上げるベルトガイド７を設けたものである。このベルトガイド７は、ローラ７Ａ形態（図４）とするもよく、又、受板７Ｂ形態（図６）とすることもできる。これらベルトガイド７の上面を、苗タンク１のタンク面２と同程度の位置に下げることによって、矩形状のマット苗を受けて繰出す形態の普通マット苗の苗植用とすることができ、又、タンク面２よりも上側へ上げて突出する形態とすることにより、ロール巻き形態のマット苗３用苗タンクとすることができる。該ローラ７Ａは、ロール軸４１の両端部を軸受ブラケット４２に回転自在に軸受けし、この軸受ブラケット４２をタンク面２の底面に取付けて、ローラ７Ａの回転上周面をタンク面２上に突出させる。又、軸受ブラケット４２には上下に軸受穴４３、４４を形成し、この軸受穴４３と４４にロール軸４１を架け替える。矩形状のマット苗を使用するときは、ロール軸４１を下側の軸受穴４４に軸受けさせる。ロール巻き形態のマット苗３を使用するときは、上側の軸受穴４３に軸受けする。苗送ベルト４の上端部を掛けわたすベルトプーリ５Ａは下端部のベルトプーリ６と同径として、タンク面２と略同面上で回転する。
【００１４】
又、このベルトガイド７を図４のローラ７Ａ形態に代えて、図６のような受板７Ｂ形態とすることもできる。受板７Ｂの上面には苗送ベルト４の底面を摺動自在に支持するもので、この摺接面を中高状に突出させている。下端部を苗タンク１部に上下回動自在に軸４５支し、上端部の係止ピンを苗タンク１のブラケット４６に形成した上下のピン穴４７、４８に差替えて、この受板７Ｂのタンク面２に対する突出位置を高低に切替えることができる。
【００１５】
前記苗タンク１の分離口２５上方に設けられる苗葉受板４０は、図７にように側面視でへ字状に屈曲形成することができる。ロール巻き状のマット苗３の苗葉３Ａ部の分離口２５における起立性をよくして、苗植付爪２６による苗分離を正確に行わせ、苗損傷を少くすることができる。又苗葉受板４０を苗タンク１面２に対して立てることによって、苗植付爪２６の作動干渉を少くすることができる。この苗葉受板４０は後上部を横方向の支持杆４８の周りに上下回動自在に支持し、ブラケット４９に設けられたストッパボルト５０の調節操作によって、この苗葉受板４０の繰出側への係止位置を調節することができる。この苗葉受板４０の下端縁５１はくし歯形態に形成される。５２はリードカムで、苗送ベルト４や苗歯受板４０等を有した苗タンク１を左右方向へ往復移動するために、苗植フレーム２１側の伝動機構によって連動される。
【００１６】
前記苗タンク１の下端部で左右両側の仕切壁２７の内側部には、図８のように、前記ベルトプーリ６と一体回転するスターホイル９を設けている。このステーホイル９は、仕切壁２７の内面から一苗分離間隔と略同隔位置に設けられて、このマット苗３の苗床３Ａ底面に切目を入れる。この切目の形成によって、苗タンク１横端部における苗植付爪２６による苗分離を容易に行わせることができる。
【００１７】
次に、主として図９〜図１２に基づいて、前記苗植装置１９に用いられるロール巻き形態のマット苗３を形成するための苗整装置６０を説明する。苗整装置６０は、一定幅で縦方向に長い形態の育苗トレイ６１内で育苗されたロングマット苗３上を移動Ｆさせながら、この苗葉姿勢を整えて、マット苗３を育苗トレイ６１から剥離して苗リール２９で巻き取るものである。苗リール２９は人手で苗トレイ６１に沿って回動Ｇさせながら、苗整装置６０で剥離したマット苗３を巻き付けることも可能である。箱形のキャリフレーム６２の左右両側に前後一対のローラ６３を軸装して、これらのローラ６３をモータＭの駆動によってチエン６４伝動して、育苗トレイ６１の左右両側部に沿うレール６５上に案内させて移動Ｆさせることができる。このキャリフレーム６２上にハンドル６６、モータＭ、及びバッテリー６７等が設けられる。モータＭ上にはスイッチノブ６８が設けられ、この操作でローラ６３の回転速度を調節することができる。キャリフレーム６２の後部には、左右両側部に横方向の回動支軸６９周りに上下回動可能のロールアーム７０を設ける。この左右ロールアーム７０間にわたって平ベルト形態の苗押えベルト７１の先端部を巻掛けるためのテンションローラ７２を軸７３装し、このテンションローラ７２の上方には、左右ロールアーム７０間を連結する連結ロッド７４を設け、この連結ロッド７４の周りに回転自在のロールチューブ７５を設けて、苗葉の接触抵抗を少くする。このロールアーム７０の上端連結ロッド７６をキャリフレーム６２に形成の円弧状の長穴７７に嵌合案内させている。この連結ロッド７６の中間部に螺挿の調節杆７８を、キャリフレーム６２後側のブラケット７９に対してハンドル８０で回すことによって、該ロールアーム７０を上下に回動調節して苗押えベルト７１の下端部の位置を調節することができる。この苗押えベルト７１の前上端部は、キャリフレーム６２に軸支８１されたローラ８２に掛けわたされる。この軸８１をチエン８３伝動して、モータＭより連動回転する。この苗押えベルト７１は、下辺部が後側下部へ移行するように回転Ｅ伝動される。又、このベルト７１の回転速度はキャリフレーム６２の前進Ｆ速度よりも速くなるように設定される。これによって苗床３Ａに対して苗葉３Ｂが後側へ傾斜するように押し倒された状態になり、この状態で苗リール２９周りにマット苗３をロール巻き形態に巻きつけることができる。
【００１８】
前記苗押えベルト７１の内周面で、左右両側端部にはＶベルト部８７を一体形成し、この苗押えベルト７１の前後端部を巻き掛ける駆動側ローラ８２と、テンション側ローラ７２との左右両側端部には、該Ｖベルト部８７を嵌合させるＶベルト溝８４、８５を形成する。又、このローラ８２のＶベルト溝８４の左右両側部には、歯車状の凹凸条面からなる歯車面８６を形成して、苗押えベルト７１をスリップなく回転案内させる。
【００１９】
前記キャリフレーム６２の下部左右両側には、透明板からなるサイドカバー８８を設けて、苗整装置６０の走行ローラ６３部を見易くして、育苗トレイ６１上へのセットを行い易くする。又、このキャリフレーム６２の前端下部の左右両側部には、苗葉３Ｂ部を分草案内する三角状の分草体８９を設けている。この分草体８９の下端部には、弾性体からなる苗寄せ案内杆９０を設け、後方中央部下側へ傾斜させて、後端を苗押えベルト７１の下面に接近させている。苗整装置６０の推進Ｆにより分草体８９で内側へ案内された苗葉３Ｂ部を、この弾性作用によって損傷しないようにマット苗３幅の中央部側へ押し寄せて、苗押えベルト７１の作用位置へ案内する。キャリフレーム６２の後側上部には左右両側に案内板９１が設けられ、苗リール２９の回動、及びこのリール２９に巻付けられるロール巻き形態のマット苗３の左右両側部を案内する。苗リール２９のリール側板３８はこの案内板９１の外側に沿うようにして回動される。又、この苗リール２９は、キャリフレーム６２側から突出されるリールアームに支架して、一体走行Ｆしながらマット苗３をロール巻状に巻取可能の構成とすることもできる。
【００２０】
次に、主として図１３に基づいて、前記苗整装置６０の前側に苗押えベルト９１、又は苗押えローラ（図面省略）を設けたものである。苗押えベルト９５は、前記苗押えベルト７１と略同形態である。上端の駆動ローラ９６と前下端のテンションローラ９７との間に張設して、この苗押えベルト９５を後側の苗押えベルト７１と同方向へ回転して、苗床３Ａの苗葉３Ｂを後倒れの形態に案内する。又、該苗押えベルト９５に代えて苗押えローラを設けることもできる。この苗押えローラは、チエン伝動等によってベルト９５と同様に連動回転させて、苗葉３Ｂを後倒れ形態に案内する。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】苗タンク部の側面図。
【図２】そのベルトプーリ部の断面図。
【図３】苗植機の側面図。
【図４】一部別実施例を示す苗タンク部の側面図。
【図５】その平面図。
【図６】一部別実施例を示す苗タンク部の側面図。
【図７】一部別実施例を示す苗タンク部の平面図と、この苗葉受板部の側面図。
【図８】一部別実施例を示す苗タンク部の平面図と、その一部の側面図。
【図９】苗取装置の平面図。
【図１０】その側面図。
【図１１】その苗押えベルト部の側面図。
【図１２】その背面図。
【図１３】一部別実施例を示す苗整装置の側面図。
【符号の説明】
【００２２】
１ 苗タンク
２ タンク面
３ マット苗
４ 苗送ベルト
５ ベルトプーリ
６ ベルトプーリ
７ ベルトガイド
【特許請求の範囲】
【請求項１】
苗タンク（１）のタンク面（２）に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗（３）を受けて繰出す苗送ベルト（４）を設けた苗植機において、この苗送ベルト（４）の上手側を巻掛けるベルトプーリ（５）の回転径（Ｄ１）を、下手側を巻掛けるベルトプーリ（６）の回転径（Ｄ２）よりも大径に形成して、前記タンク面（２）上側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンク。
【請求項２】
苗タンク（１）のタンク面（２）に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗（３）を受けて繰出す苗送ベルト（４）を設けた苗植機において、この苗送ベルト（４）の中間部を支持案内するベルトガイド（７）を、前記タンク面（２）上側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンク。
【請求項１】
苗タンク（１）のタンク面（２）に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗（３）を受けて繰出す苗送ベルト（４）を設けた苗植機において、この苗送ベルト（４）の上手側を巻掛けるベルトプーリ（５）の回転径（Ｄ１）を、下手側を巻掛けるベルトプーリ（６）の回転径（Ｄ２）よりも大径に形成して、前記タンク面（２）上側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンク。
【請求項２】
苗タンク（１）のタンク面（２）に、この上方に架設したロール巻き形態のマット苗（３）を受けて繰出す苗送ベルト（４）を設けた苗植機において、この苗送ベルト（４）の中間部を支持案内するベルトガイド（７）を、前記タンク面（２）上側に突出させることを特徴とするロール巻苗繰出タンク。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公開番号】特開２００６−１８０７３３（Ｐ２００６−１８０７３３Ａ）
【公開日】平成１８年７月１３日（２００６．７．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３７５５８６（Ｐ２００４−３７５５８６）
【出願日】平成１６年１２月２７日（２００４．１２．２７）
【出願人】（００００００１２５）井関農機株式会社 (3,813)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年７月１３日（２００６．７．１３）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１２月２７日（２００４．１２．２７）
【出願人】（００００００１２５）井関農機株式会社 (3,813)
【Ｆターム（参考）】
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