説明

苗移植機

【課題】多数条苗移植用の苗植付部の外側端部を収納位置まで回動した際に、苗受板が近接部の干渉を受けないようにして植付装置との関係を維持することができる苗移植機を提供することにある。
【解決手段】苗移植機は、後ろ下がりに傾斜する苗載台(80)と、その苗マットの下端を受ける苗受板(83)と、苗株を圃場に植え込む植付装置(200)と、これら苗受板(83)および植付装置(200)を一体に支持する複数のユニット伝動部(62)とからなる多条植付け用の苗植付部(4)を走行車体(2)に備えて構成され、外側端部のユニット伝動部(62)を収納位置まで回動可能に構成し、上記苗植付部(4)の外側端部の苗受板(83)は、その本体部(83b)が基台部(83a)より下位となる姿勢まで同ユニット伝動部(62)に回動可能に支持したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数条苗移植用の苗植付部の外側端部を収納位置まで跳ね上げるように側方回動可能に構成した苗移植機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、多数条苗移植用の苗植付部の外側端部を収納位置まで跳ね上げるように側方回動可能に構成した苗移植機が知られている。上記苗植付部は、苗載台と、苗受板と、植付装置一体のユニット伝動部とからなり、その外側端部について、苗載台側とユニット伝動部側をそれぞれ収納位置まで跳ね上げるように側方回動することにより、機体の収納の際に幅寸法を小さく折畳むことができる。
【特許文献1】特開平11−168909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ユニット伝動部側を収納位置に回動した際は、植付装置が苗株を取出すための取出口を備える苗受板が、隣接の苗載台と近接し、振動等によって干渉することがあり、苗載台の苗マットの下端を位置決めする苗受板と植付装置との相対位置関係を調整する煩わしい作業を強いられるという問題、および、苗受板の取出口から下方に延びる苗取ガイドが収納位置において外側方に突出し、損傷を受け易いという問題があった。
【0004】
解決しようとする問題点は、多数条苗移植用の苗植付部の外側端部を収納位置まで跳ね上げるように側方回動可能に構成した苗移植機において、その外側端部を収納位置に回動した際に、苗受板が近接部の干渉を受けないようにして植付装置との関係を維持することができる苗移植機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、後ろ下がりに傾斜して苗マットを載せる苗載台と、その苗マットの下端を受ける苗受板と、この苗受板の本体部に形成した苗取口にその後方から臨んで苗株を圃場に植え込む植付装置と、これら苗受板および植付装置を一体に支持する複数のユニット伝動部とからなる多条植付け用の苗植付部を走行車体に備え、外側端部のユニット伝動部を収納位置まで回動可能に構成した苗移植機において、上記苗植付部の外側端部の苗受板は、その本体部が基台部より下位となる姿勢まで同ユニット伝動部に回動可能に支持してなることを特徴とする。
【0006】
上記苗植付部の外側端部のユニット伝動部を収納位置まで跳ね上げるように側方回動する際に、苗受板の本体部が基台部より低い展開姿勢になるまで同苗受板を後方回動することにより、苗受板はその本体部が隣接配置の苗載台を回避した姿勢で収納位置まで側方回動される。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、前記苗受板の苗取口には、植付装置による植付軌跡に沿って下方に延びる苗取ガイドを設けたことを特徴とする。
上記苗受板から下方に延びる苗取ガイドは、苗受板の後方回動によって傾斜姿勢となり、ユニット伝動部側を収納位置まで側方回動した際に苗取ガイドの外方突出が抑えられる。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の構成の苗移植機は、苗植付部の外側端部のユニット伝動部を収納位置まで跳ね上げるように側方回動する際に、苗受板の本体部が基台部より低い展開姿勢になるまで同苗受板を後方回動することにより、苗受板はその本体部が隣接配置の苗載台を回避した姿勢で収納位置まで側方回動されることから、苗受板の本体部の保護によって植付装置との関係維持を確保しつつ、全幅寸法を小さく縮小することができる。
【0009】
請求項2の構成の苗移植機は、請求項1の効果に加えて、苗受板から下方に延びる苗取ガイドは、苗受板の後方回動によって傾斜姿勢となり、ユニット伝動部側を収納位置まで側方回動した際に苗取ガイドの外方突出が抑えられるので、外側障害物からの保護を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施の形態について、以下に図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の適用例である田植機を表している。この田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して10条植の苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5が設けられている。
【0011】
四輪駆動車両である走行車体2は、機体の前部にミッションケース10を配し、該ミッションケースの左右側方に設けた前輪ファイナルケース13,13に前輪14,14を取り付けるとともに、ミッションケース10の背面部にメインフレーム15の前端部を固着し、該メインフレームの後端部にローリング自在に支持された後輪ギヤケース19,19に主後輪20,20及び補助後輪21,21,22,22を取り付けている。
【0012】
エンジン25はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジンの回転動力が、第一ベルト伝動装置及び第二ベルト伝動装置によりミッションケース10へ伝達される。ミッションケース10に伝達された回転動力は、該ケース内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と作業動力とに分離して取り出される。そして、走行動力は、前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪14,14を駆動するとともに、後輪ギヤケース19,19に伝達されて後輪20,20を駆動する。また、作業動力は、作業伝動軸を介して走行車体2の右側後部に設けた植付クラッチケースに伝達し、それから植付伝動軸によって苗植付部4へ伝達するとともに、施肥伝動機構によって施肥装置5へ伝達する。
【0013】
エンジン25の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪14,14を操向操作するハンドル33が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は、その上を人が移動可能なメインステップ35になっている。また、メインステップ35の後部左右外側にはメインステップ35とほぼ同レベルの拡張ステップ36,36が設けられている。そして、この拡張ステップ36,36の外側下方に、昇降用の足掛け37,37が設けられている。さらに、メインステップ35及び拡張ステップ36,36の後側には、これらステップの後部高さとほぼ同レベルのリヤステップ及び補助リヤステップが設けられている。なお、補助リヤステップは、収納のため内側に折りたたみ可能になっている。
【0014】
昇降リンク装置3は、メインフレーム15の後端部に固定のリンクベースフレーム50に上リンク51及び下リンク52,52を回動自在に取り付け、これらリンクの後端部に縦リンク53を連結している。そして、縦リンク53の下端部から後方に突出する軸受部に苗植付部側に設けたローリング軸が回転自在に挿入連結され、苗植付部4がローリング軸を中心にしてローリング自在に装着されている。メインフレーム15と上リンク51に一体のスイングアーム57との間に設けた昇降油圧シリンダ56を伸縮させると、各リンク51,52,52が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0015】
苗植付部4は、フレームを兼ねる伝動ケース60、苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ所定の苗取出口に供給する苗載台80、苗取出口に供給された苗を圃場に植付ける植付装置200,…、苗植付けに先行して泥面を整地するフロート210,…等を備えている。収納時の左右幅を縮小するために、苗載台80を含む苗植付部4の各部はその外側部分を内側に折りたためるようになっている。
【0016】
伝動ケース60は、左右中央部に位置する苗載台駆動ケース61の背面にユニット伝動部62−3の前端部を固着し、また苗載台駆動ケース61の左右側面に第一連結パイプ63,63の内端部を固着し、その第一連結パイプ63,63の外端部にユニット伝動部62−2,62−4の前部内面を固着し、そのユニット伝動部62−2,62−4の前部外面に第二連結パイプ64,64の内端部を固着し、その第二連結パイプ64,64の外端部にユニット伝動部62−1,62−5の前部内面を固着している。伝動ケース60の上側に苗載台80が支持されていると共に、各ユニット伝動部62−1〜62−5の後部に支承されている植付駆動軸65,…の左右突出部に植付装置200−1〜200−10が取り付けられている。
【0017】
走行車体2のミッションケース10より伝動される苗植付部駆動用動力が、伝動ケース60の入力部に伝動される。その回転動力が、苗載台駆動ケース61の下部を貫通してユニット伝動部62−2〜62−4の前部と第一連結パイプ63,63の内部に支承されているセンター植付主軸69に伝えられ、更に、畦クラッチ71−2〜71−4によってセンター植付主軸69と伝動入・切可能なチエン72,…を介してユニット伝動部62−2〜62−4の各植付駆動軸65,…へ伝動される。また、センター植付主軸69の回転動力が、畦クラッチ71−1,71−5によって、第二連結パイプ64,64の内部とユニット伝動部62−1,62−5の前部に支承されているサイド植付主軸70,70に伝動入・切可能に伝えられ、更にサイド植付主軸70,70からチエン72,72を介してユニット伝動部62−1,62−5の植付駆動軸65,65へ伝動される。
【0018】
また、センター植付主軸69の回転は、後記苗縦送り装置101,…を駆動する苗縦送り駆動軸73と、苗載台80を左右移動させる横移動棒74とに伝動される。
【0019】
各畦クラッチ71,…は個別に入・切操作するようになっているので、植付条PL1〜PL10を2条づつの単位で植付け・非植付けを切り替えられる。外側2条分の畦クラッチ71−1,71−5を操作する畦クラッチレバー75−1,75−5は走行車体2に設けられ、中央6条分の畦クラッチ71−2〜71−4を操作する畦クラッチレバー75−2〜75−4は苗植付部4に設けられ、それぞれの操作レバーと畦クラッチのクラッチピン76,…とを操作ワイヤ77,…で結んでいる。
【0020】
苗載台80は、前側が上位となるよう傾斜して設けられており、仕切壁81,…によって各苗植付条ごとの苗載部80−1〜80−10に区分されている。苗載台80は苗載面の裏面側で左右動自在に支持されている。その支持構造は、苗載面の裏面側下部に左右方向に設けた横枠82に係合摺接部材84,…を固着し(図5に図示)、該係合摺接部材をユニット伝動部62,…の上に設けた左右に長い苗受板83に左右に摺動自在に係合させていると共に、ユニット伝動部62−2,62−4に基部が支持された苗載台支持フレーム85に取り付けたローラ86,…を苗載面の裏面上部に固着した左右方向の断面コ字状の上部レール87に係合させている。前記横移動棒74の両端部に取り付けた連結部材74a,74aが横枠82に固着の取付部材88,88に連結させてあり(図9に図示)、横移動棒74が左右往復動することにより苗載台80も苗受板83に沿って左右往復動する。なお、各苗載面の上端部には、延長苗載せ部89,…が苗載面側へ回動可能に取り付けられている。
【0021】
前記苗受板83は、図5に示すごとく、係合摺接部材84,…が係合する断面長方形の基台部83aと、苗載台上の苗の下端面を受け止める断面L字状の本体部83bとを一体成形したものであり、各苗載部80に対応させて10箇所にコ字状に切り欠かれた苗取口90,…が形成されている。苗載台80が左右往復動することにより、各苗載部80の下端部に位置する苗がこの苗取口90,…に順次供給される。植付装置200の後記株挿具202が苗取口90を通過し、苗を一株分に分割して取り出す。また、図6に示すごとく、苗取口90の縁部左右側にゴム製の苗取ガイド91,91が取り付けられていると共に、苗取口90の縁部前側に株挿具202の先端軌跡に沿う形状に形成された金属線材製の背面ガイド92が取り付けられている。
【0022】
苗受板83の支持部の構造は下記のようになっている(図5参照)。すなわち、ユニット伝動部62,…に固着のブラケット94,…に苗受板上下動ガイドプレート95,…を取り付け、該ガイドプレートに対し上下に摺動自在に苗受板取付部材96,…を設け、さらに該取付部材96,…に苗受板83を取り付けている。また、ブラケット94,…には左右方向の苗取り量調節軸97が回転自在に嵌合しており、該苗取り量調節軸に固着した苗受板上下動アーム98,…の先端部が苗受板取付部材96,…にピン99にて連結されている。図示を省略した苗取り量調節レバーを用いて苗取り量調節軸97を回転させると、苗受板取付部材96,…と苗受板83が苗載台80と平行に上下移動し、それにより株挿具202による苗取り量が調節される。
【0023】
各苗載部80−1〜80−10の裏面側下部には、苗載部の下端部に位置する横1列分の苗が全て移植されると苗を下方に移送するベルト式の苗縦送り装置101,…がそれぞれ設けられている。この苗縦送り装置101は、図5及び図6に示すように外周部に小突起が形成された無端の苗送りベルト102を駆動ローラ103と従動ローラ104に張架し、引っ張りスプリング105によって従動ローラ104の回転軸104aを苗送りベルト102が張る方向に引っ張っている。駆動ローラ103が取り付けられているローラ駆動軸103aには駆動アーム107がラチェット機構108を介して取り付けられている。また、図8に示すように前記苗縦送り駆動軸73には苗縦送りアーム109,…が一体に取り付けられており、該苗縦送りアームの先端部にローラ110,…が支持されている。苗載台80が左右行程の端部に到達すると、駆動アーム107がローラ110に接当し、ローラ駆動軸103aが所定角度回転させられ、これによって苗送りベルト102が所定量だけ作動するようになっている。ローラ110が駆動アーム107から離れると、トルクスプリング111の張力によって駆動アーム107が駆動前の姿勢に戻る。また、前記畦クラッチ71を操作する操作具71aとワイヤ112を介して連動する作動停止部材113が設けられており、畦クラッチ71が「切」に操作されると、この作動停止部材113が従動ローラ104に係合して苗送りベルト102が送り作動しないようになる。
【0024】
各苗載部の上面側下部には、苗が浮き上がるのを防止する苗押え具115と、最下段に位置する苗の葉を受けて葉が下方に垂れ下がらないように持ち上げる抵抗棒116,…とが設けられている。苗押え具115は、仕切壁81,81に突設した支柱117,117に回動自在に支持されており、図5において実線で示す苗押え作用状態と同図において鎖線で示す苗押え非作用状態とに切り替えられるようになっている。
【0025】
この田植機1は、運搬時や格納時に苗植付部4の左右幅を縮小させるための構成が各所に施されている。まず、苗載台80の左右端部をりたたみむ構成について説明する(図6〜図10参照)。
【0026】
左から3番目の苗載部80−3と4番目の苗載部80−4を仕切る仕切壁81−4は、内側の部位81aと外側の部位81bとに分割されており、内側の部位81aは中央部の苗載部80−4〜80〜8と一体に形成され、外側の部位81bは左外側3条の苗載部80−1,80−2,80−3と一体に形成されている。この仕切壁81−4は、仕切壁81−9を除く他の仕切壁よりも苗載面に対して高く形成されている。そして、両部位81a,81bの上端部に形成した筒状部120a,120b,…に1本の回動軸121を挿通して設け、この回動軸121を中心として左外側3条の苗載部80−1,80−2,80−3を上側内向きに反転させ、当該部分を左から4番目乃至6番目の苗載部80−4,80−5,80−6の上に重なり合う状態に折りたたむようにしている。左から5番目乃至7番目の仕切壁81−5,81−6,81−7に設けた支柱117,…の頂部には凹状の支柱受け122,…が固着されており、左外側3条の苗載部が折りたたまれたとき仕切壁81−1,81−2,81−3に設けた支柱117,…の頂部がこの支柱受け122,…に係合する。
【0027】
また、右から2番目の苗載部80−9と3番目の苗載部80−8を仕切る仕切壁81−9は、内側の部位81aと外側の部位81bとに分割されており、内側の部位81aは中央部の苗載部80−4〜80−8と一体に形成され、外側の部位81bは右外側2条の苗載部80−9,80−10と一体に形成されている。この仕切壁81−9は仕切壁82−4よりも更に苗載面に対して高く形成されている。そして、両部位81a,81bの上端部に形成した筒状部120a,120b,…に1本の回動軸121を挿通して設け、この回動軸121を中心として右外側2条の苗載部80−9,80−10を上側内向きに反転させ、当該部分を右から3番目と4番目の苗載部80−7,80−8の上に重なり合う状態に折りたたむようにしている。一番左側の仕切壁81−1の底面に凹状の支柱受け122が固着されており、右外側2条の苗載部が折りたたまれたときに一番右側の仕切壁81−11に設けた支柱117の頂部がこの支柱受け122に係合する。また、仕切壁81−8の設け支柱117の頂部と仕切壁81−10に設けた支柱117の頂部を補助支柱123で連結して、苗載部80−9,80−10を支える。
【0028】
なお、前記筒状部の配置に関し、筒状部120a,120bは上下3組に分けて配置され、上から120b,120a,120b,120a,120a,120bの順に並んでいる。また、上2組の筒状部120a,120b間には隙間がないが、最下部の筒状部120a,120bには隙間Sが設けられている。これは次の理由による。すなわち、苗受板83のL状本体部83bは側面視で鋭角になっているので、左外側3条の苗載部80−1,80−2,80−3及び右外側2条の苗載部80−9,80−10をそのままの位置では反転させることができず、L状本体部83bとの干渉を避けるために苗載台の傾斜に沿って隙間S分だけ押し上げた状態で上記苗載部を反転させるためである。
【0029】
図9における82は前記横枠で、この横枠は中央部の苗載部80−4〜80−8と左右外側部の苗載部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)の境界部近傍で中央部分82Aと外側部分82Bに分離している。そして、中央部分82Aの左右両端部に前記取付部材88が固着されていると共に、外側部分82Bの内端部に取付部材88に対向させて固定部材124が固着されている。固定部材124には左右に貫通する丸孔125が穿設され、また取付部材88には前記丸孔125の延長線上にねじ孔126が穿設されている。先端部にねじが切られた固定棒127を外側から固定部材124の丸孔125に挿入し、その先端ねじ部を取付部材88のねじ孔126に螺合させることにより、左右外側部の苗載部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)を中央部の苗載部80−4〜80−8に固定する。なお、固定棒127の適所に小径部127aが形成されており、左右外側部の苗載部を折りたたむに際して固定棒127をねじ孔126から引き抜くと、この小径部127aにノックピン128の先端が係合するため、固定棒127がそれ以上抜けないようになっている。小径部127aの外側の壁面はテーパ状になっているので、固定棒127を押し込むことはできる。図中の129はノックピン128を固定棒側に付勢するスプリングである。
【0030】
図10における131は苗載台の裏面上部に設けた横パイプで、この横パイプも中央部の苗載部80−4〜80−8と左右外側部の苗載部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)の境界部近傍で中央部分131Aと外側部分131Bに分離している。そして、中央部分131Aの中空部内端側に雄ねじ部材132が嵌装されている。先端部にねじ孔133が形成された固定棒134を外側から横パイプ131内に挿入し、そのねじ孔133を雄ねじ部材132に螺合させることにより、左右外側部の苗載部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)を中央部の苗載部80−4〜80−8に固定する。この固定棒134の抜落ち防止機構は、前記固定棒127のそれと同様で、スプリング136で付勢されたノックピン137を固定棒134の小径部134aに係合させるようになっている。
【0031】
左右外側部の苗載部を展開した状態では、中央部の苗縦送り装置101Aと左右外側部の苗縦送り装置101Bが伝動連結されるように構成されている(図6参照)。すなわち、中央部の苗縦送り装置101Aのローラ駆動軸103aAは、その内端部に駆動アーム107がラチェット機構108を介して取り付けられていると共に、外端部にクラッチ爪を備えた駆動クラッチ体140が一体に取り付けられている。駆動クラッチ体140には、外側部のローラ駆動軸103aBに取り付けた従動クラッチ体141が咬み合うようになっている。従動クラッチ体141は、外側部のローラ駆動軸103aBに一体回転するように嵌合し、かつ軸心方向に摺動可能で、スプリング142によって軸端側に付勢されている。したがって、両クラッチ体140,141を連結する際に、双方のクラッチ爪同士が突き合っても、従動クラッチ体141が逃げることができるので、両クラッチ体140,141の位相が合っていなくても無理なく連結すると共に、迅速に咬み合い状態になる。
【0032】
苗載台支持フレーム85は、図5に示すように、ユニット伝動部62−2,62−4に基部が固着された縦フレーム85a,85aの上部に横フレーム85bを水平に設け、該横フレームの左右端部に回動フレーム85c,85cを回動自在に設けた構成で、縦フレーム85a,85aの上端部に中央部の苗載部80−4〜80−8を支持するローラ86,86が取り付けられ、また回動フレーム85c,85cの先端部に左右外側の苗載部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)を支持するローラ86,86が取り付けられている。
【0033】
左右外側の苗載部を支持するローラ86は、図11に示すごとく、そのローラ軸86aが回動フレーム85cのローラ軸孔に軸方向に摺動自在に嵌合しており、ローラ軸86aに遊嵌するスプリング86bにて回動フレーム85cから離れる方向に付勢されローラ軸86aに挿通した割りピン86cによって抜止めされている。ローラ軸86aの端部には、指掛け86dが固着されている。この指掛け86dに指を掛けてローラ軸86aを下方に引き下げると、ローラ86が上部レール87のコ字状凹部から外れる。
【0034】
横フレーム85bと回動フレーム85cの連結部は、横フレーム85b側の軸85dに回動フレーム85c側の筒部85eが回動自在かつ軸方向に摺動自在に嵌合している。筒部85eには波状のカム85fが一体に形成されており、軸85dに直交させて挿通したピン85gがこのカム85fに接当するようにスプリング85hによって筒部85eが上向きに付勢されている。常時は、カム85fの凹部にピン85gが係合し、回動フレーム85cが左右側方を向く状態で安定するようになっている。その安定状態よりも回動フレーム85cが苗載台側に回動しないようにするストッパ85iがカム85fに固着されている。
【0035】
更に、前記外側2条部分の苗送りベルト作動停止用ワイヤ112の中間部が、回動フレーム85cの適所に固定されている。このため、左右外側の苗載部を支持するローラ86が上部レール87のコ字状凹部から外れた状態で苗載台の外側2条部分を折りたたむと、ワイヤ112に引かれて回動フレーム85cが後方に回動する。この時、ピン85gが波状のカム85fに沿って摺動するため、回動フレーム85cの回動は滑らかに行われる。
【0036】
次に、図12〜14に基づき、伝動ケース60の左右端折曲げ部の構造について説明する。第二連結パイプ64は、植付伝動ケース62−2(或は62−4)側の内側パイプ64Aと植付伝動ケース62−1(或は62−5)側の外側パイプ64Bとからなり、両パイプの接合部の上方に位置する前後方向の回動支点軸170を支点にして、内側パイプ64Aに対し外側パイプ64Bが上側に回動可能になっている。回動支点軸170は、その中央部が外側パイプ64Bの回動支点軸支持部171に穿設した回動支点軸挿通孔172に挿通され、その前後端部が内側パイプ64Aに固着した前後の連結プレート174,175にそれぞれ設けたベアリング176,176によって回転自在に支承されている。
【0037】
回動支点軸170の前後中央部には平面状の面取り部170aが形成されており、回動支点軸支持部171の上面側からねじ込んだ回動支点軸固定ボルト178の先端部を上記面取り部170aに係合させ、回動支点軸170を上下方向にガタつかないように固定している。また、連結プレート174,175の外面側からねじ込んだベアリング固定ボルト179,179によって、前記ベアリング176,176を固定することにより、回動支点軸170が左右方向にガタつかないようにしている。
【0038】
両パイプ64a,64bの接合部は、内側パイプ64A側のテーパ状凸部183と外側パイプ64B側のテーパ状凹部184が嵌合する構造になっている。接合部の下方に、ロックナット185a,185aにて内側パイプ64Aに螺着された左右一対の調節ボルト185,185が設けられており、この調節ボルトの頭部で外側パイプ64Bの内端面下部を受けている。調節ボルト185,185のねじ込み量を変更することにより、内側パイプ64Aに対する外側パイプ64Bの左右及び上下の傾きを調節することができる。
【0039】
第二連結パイプ64が真っ直ぐな状態では、内側パイプ64Aに基部が左右軸回り回動自在に支持されている固定ハンドル351(図19参照)に固着された固定用プレート188に、外側パイプ64Bにロックナット189aにて螺着された固定用ボルト189の頭部が当接することにより、内外両パイプ64A,64Bが離れないように固定する。
【0040】
上記状態から、固定ハンドル351を下側に回動させると、第二連結パイプ64の固定が解除される。その状態で、内側パイプ64Aに対し外側パイプ64Bを上側に90度折り曲げると、外側パイプ64Bに設けられているロックピン193の先端部が連結プレート174に形成されているロックピン穴174aに嵌り込み、その姿勢で第二連結パイプ64が固定される。
【0041】
サイド植付主軸70は、第二連結パイプ64の折曲げ部の位置で内側部70Aと外側部70Bに分かれており、内側パイプ64Aと外側パイプ64Bが接合する状態では爪クラッチ194にて両部70A,70Bが連結され、第二連結パイプ64を折り曲げると、爪クラッチ194が外れて外側部70Bは外側パイプ64Bと共に回動するようになっている。爪クラッチ194は内側部70A側の爪194aと外側部70B側の爪194bとが一箇所でだけ噛み合う構成であるので、内側部70Aと外側部70Bを連結する際に爪クラッチ194の噛み合わせを誤り、外側2条の苗植付装置200−1,200−2(或は200−9,200−10)の作動の位相がずれることが防止される。
【0042】
図16はフロート支持軸の分割部の構造を表す図である。フロート支持軸211は、センターフロート210C及びミッドフロート210M,210Mを支持する中央部分211Aと、サイドフロート210S,210Sを支持する左右端部分211B,211Bとからなり、両部にそれぞれ固着した断面U字状の連結具260,261を互いに係合させてある。連結具260,261は前後に長く成形されているので、植付深さレバー215の操作による中央部分211Aの回動が左右端部分211B,211Bへ確実に伝達される。また、この構成にすると、連結具260,261の内側に形成された前後に連通する空間部262を通って泥が後方に抜けるため、泥等を咬み込むことによる連結不良が生じない。
【0043】
伝動ケース60の左右端部を上側に回動させて折り曲げると、それに連動して折りたたみ部211B,211Bも上側に折りたたまれ、また伝動ケース60の左右端部を本体側に連結すると、それに連動して両部211A,211Bが連結される。このように、フロート支持軸211については折りたたみ時及び戻し時に操作を行わなくてもよいので、水田作業機全般の左右幅縮小作業の労力が軽減される。なお、フロート支持軸211を折りたたむ際には、植付深さレバー215を運搬位置すなわちフロート210,…が持ち上がる位置に操作して行う。この時、連結具260,261が回動支点軸170と平行になるようしてあるので、フロート支持軸211を折りたたんだときに連結具260,261が下方に突出せず邪魔にならない。
【0044】
上記苗移植機1は、以上の構成により、運搬時や格納時には次のようにして機体の両サイド2条ずつを折りたたんで左右幅を縮小する(図17)。
(1)補助ステップ、(2)固定具、肥料貯蔵部、施肥ホース、(3)苗載せ枠、(4)拡張ステップ、側部足掛け、(5)マーカ支持フレーム、線引きマーカ、サイドマーカ、等を事前に収納準備する。
(6)補助車輪21,21,22,22を内側にスライドさせる。
(7)左端部2条分の苗載部80を上側内向きに反転させると共に、右端部2条分の苗載部80を上側内向きに反転させ、苗載台80を折りたたむ。これに伴って、苗載台支持フレーム85の回動フレーム85c,85cが後方に回動させられる。
(8)苗載台駆動機構を作動させて、折りたたまれた苗載台80の中心が車体の左右中心になるようにする。
(9)係止具、被係止具164から外し、苗取り量調節軸の折りたたみ部分97B,97Bを外側に引き抜く。そして、連結解除状態維持レバー166を操作して、苗取り量調節軸97を連結解除状態にロックする。
(10)苗受板83の取外し部分83B,83Bを取り外す。
(11)伝動ケース60の第二連結パイプ64を中間部で上側に約90度折り曲げ、最外側のユニット伝動部62−1,62−5とそれに取り付けられている外側2条の植付装置200−1,200−2,200−9,200−10を上方へ回動させる。これに連動して、苗取り量調節軸の折りたたみ部分97B,97Bが上側に折りたたまれると共に、フロート支持軸211の左右端部分211B,211Bがサイドフロート210S,210Sごと上側に回動する。
【0045】
(苗受板)
次に、苗受板について説明する。
苗植付部は、ユニット伝動部の要部拡大側面図を図18に示すように、後ろ下がりに傾斜して苗マットを載せる苗載台80と、その苗マットの下端を受ける苗受板83と、この苗受板83の本体部83bに形成した苗取口90にその後方から臨んで苗株を圃場に植え込む植付装置200と、これら苗受板83および植付装置200を一体に支持する複数のユニット伝動部62とからなる多条植付け用の苗植付部4を走行車体2に備え、その苗植付部4の外側端部を収納位置まで跳ね上げるように側方回動可能に構成し、上記苗植付部4の外側端部の苗受板83は、苗取口90を形成した本体部83bがその基台部83aより下位となる展開姿勢になるまでの角度範囲Aで、同ユニット伝動部62に設けた支軸83cについて後方回動可能に屈曲アーム83dにより軸支して構成する。上記苗受板83の苗取口90には、必要により、植付装置200による植付軌跡に沿って下方に延びる苗取ガイド91、背面ガイド92を設ける。
【0046】
上記苗植付部4の外側端部のユニット伝動部62を収納位置まで跳ね上げるように側方回動する際は、苗受板83の本体部83bが基台部83aより低い展開姿勢になるまで同苗受板83を後方回動することにより、苗受板83がその本体部83bが隣接配置の苗載台80等の近接部を回避した姿勢で収納位置まで側方回動されることから、苗受板83の本体部83bの保護によって植付装置200との関係維持を確保しつつ、全幅寸法が縮小収納される。また、苗受板83から下方に延びる苗取ガイド91、背面ガイド92は、苗受板83の後方回動によって傾斜姿勢となり、ユニット伝動部62を収納位置まで側方回動した際に苗取ガイド91、背面ガイド92の外方突出が抑えられるので、外側障害物からの保護を図ることができる。
【0047】
この場合において、上記屈曲アーム83dには長穴83eを形成して支軸83cに遊動軸支することにより、苗取り調節時の苗受板83の動きに対応することができ、また、回動半径を大きくすることで、株挿具202への干渉を小さくすることができる。また、苗受板83が後方回動した位置でユニット伝動部62に固定するためのマグネット83fを取付けることによりワンタッチ固定が可能となる。
【0048】
前述の固定ハンドル351は、その要部拡大側面図を図19に示すように、その長穴Bの範囲による移動状態において深さパイプ352をストッパとすることにより、収納位置からの垂れ下がりを防止することができる。
【0049】
(い草移植適用)
次に、い草苗移植の適用例について説明する。
稲苗より丈の長い“い草”の苗移植に適用する場合は、線引きマーカの支柱353と苗送りのアームとの間にスペースがない場合の干渉の問題や、線引きマーカが45°傾斜苗載台80に回動・収納させるための傾斜平面内を回動する際に、傾斜が緩くてマーカの跡が付きにくいという問題があることから、苗植付部4の平面図および側面図をそれぞれ図20、図21に示すように、線引きマーカの支柱(チューブ)353とサイドパイプのチューブ354を平面視でクランク状とすることにより、線引きマーカの支柱と苗送りのアーム(リターン)との間にスペースができるのみならず、線引きマーカ傾斜平面を立てることになるので、マーカの跡が付き易く、かつ、収納も容易になる。
【0050】
い草のマット苗の植付方法については、株挿しピッチより苗取量を小さくする。詳細には、図22に示すように、縦ピッチP1の株挿し時(a)のマット苗が、完成時(b)の縦ピッチP2が自重で傾斜方向に縮むことから、欠株を防止するために、株挿しピッチP1よりもマット苗が縮んだ分の苗取量を減らした縦ピッチP2で植付けを行う。
【0051】
(苗マット株挿装置)
苗マット作成用の株挿装置361において、その平面図を図23(a)に示すように、投入されたい草株が投入カップ362から抜け落ちないように、投入者Wの場所に、巡回移動する投入カップ362…とは別に、本体側からストッパとして、要部拡大斜視図(b)のように、取出口側にスカート363を設けることにより、株挿しを確実化することができる。
【0052】
苗搬送部371については、苗箱ガイドの例示平面図を図24に示すように、い草の苗箱の幅Cに合わせて、片側の苗箱ガイド372を延長することにより、少ない部品点数で片側に寄せて使用することができ、また、両側の苗箱ガイド373,373を延長することにより、迅速な組付け作業により両側から狭めて使用することができる。このようにして、播種装置374、潅水装置375、覆土装置376を水稲用とい草用に兼用することができる。
【0053】
土詰装置381については、ホッパーの仕切例(a)(b)の平面図を図25に示すよう、い草苗箱Dの幅に合わせて、両側の仕切板382,382を設け、または、片側の仕切板383を設けて床土供給部を狭めることにより、土の回収回数を少なくして、い草培土の供給を効率的に行うことができる。
【0054】
い草用移植機については、その側面図を図26に示すように、苗載台80の中に苗の根を切る切断刃391を設置することにより、植付精度を向上することができる。上記切断刃391は、苗載台80の横移動によって苗がずれないように同苗載台80の下部に配置し、図例のようにスターホイール式で苗送りと連動させても良いし、また、苗送りとは別途駆動してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】乗用施肥田植機の側面図
【図2】乗用施肥田植機の平面図
【図3】苗植付部の一部を省略した平面図
【図4】苗植付部の一部を省略した背面図
【図5】苗載台下部の側部断面図
【図6】図5におけるA矢視図
【図7】左右外端部の苗載部を折りたたんだ状態を示す苗載台の側面図
【図8】一部を省略して表した図7におけるA矢視図その2
【図9】中央部の苗載部と左右外側部の苗載部との上部連結部の断面図
【図10】中央部の苗載部と左右外側部の苗載部との下部連結部の断面図
【図11】苗載台支持フレームの要部の正面図
【図12】伝動ケースの折曲げ部の背面断面図
【図13】図12におけるS1−S1断面図
【図14】図12におけるS2−S2断面図
【図15】サイドフロートの取付部の側面図
【図16】フロート支持軸の分割部の(a)平面図、及び(b)平面図
【図17】左右幅縮小状態にある田植機の側面図
【図18】ユニット伝動部の要部拡大側面図
【図19】固定ハンドルの要部拡大側面図
【図20】苗植付部の平面図
【図21】図20の苗植付部の側面図
【図22】い草のマット苗の株挿し時(a)および完成時(b)の側面図
【図23】い草の株挿装置の平面図(a)および要部拡大斜視図(b)
【図24】マットの苗搬送部の苗箱ガイドの例示平面図
【図25】土詰装置のホッパーの仕切例(a)(b)の平面図
【図26】い草用移植機の側面図
【符号の説明】
【0056】
1 田植機
2 走行車体
4 苗植付部
62 ユニット伝動部
80 苗載台(苗載部)
83 苗受板
83a 基台部
83b 本体部
83c 支軸
83d 屈曲アーム
83e 長穴
84 係合摺接部材
85 苗載台支持フレーム
90 苗取口
91 苗取ガイド
92 背面ガイド
200 植付装置
202 株挿具
A 角度範囲
B 長穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
後ろ下がりに傾斜して苗マットを載せる苗載台(80)と、その苗マットの下端を受ける苗受板(83)と、この苗受板(83)の本体部(83b)に形成した苗取口(90)にその後方から臨んで苗株を圃場に植え込む植付装置(200)と、これら苗受板(83)および植付装置(200)を一体に支持する複数のユニット伝動部(62)とからなる多条植付け用の苗植付部(4)を走行車体(2)に備え、外側端部のユニット伝動部(62)を収納位置まで回動可能に構成した苗移植機において、
上記苗植付部(4)の外側端部の苗受板(83)は、その本体部(83b)が基台部(83a)より下位となる姿勢まで同ユニット伝動部(62)に回動可能に支持してなることを特徴とする苗移植機。
【請求項2】
前記苗受板(83)の苗取口(90)には、植付装置(200)による植付軌跡に沿って下方に延びる苗取ガイド(91)を設けたことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2009−165424(P2009−165424A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−8469(P2008−8469)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】