説明

荷役装置

【課題】積み荷を収容する箱体内に設けて荷の排出を行う荷役装置として、シリンダーにより前後動可能とした床板を配置し、この床板上に、係止時には床板のみが移動し、移動時には床板とともに移動する可動隔壁を設けた荷役装置において、可動隔壁の幅を大きくすることなく、コンパクト化が可能であり、その分積載容量を多く確保でき、しかも、スプロケット等の駆動用回転体に対してチェーンをしっかり係合させて確実な動きを得ることができる荷役装置を提供する。
【解決手段】チェーンガイド用回転体である第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dは可動隔壁12の台座部12aの前後幅β内で、かつ側方に設け、このチェーン用の回転体からの第1のチェーン2aと第2のチェーン2bが駆動回転体であるスプロケット3を介してSの字を描くように該スプロケット3の近傍に押し付け用回転体(プーリー)25a,25bを介在させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷の輸送に使用するトラック荷台や、トレーラーに搭載され荷の輸送に使用するコンテナなどに設け、積込まれた荷の荷降し作業を機械化して、ダンプアップさせることなく積込まれた荷の荷降し作業を行える荷役装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ダンプアップをさせることなく荷降しが行えることで、これまで困難だった大型トレーラーでの大量輸送が可能となり、コストの削減につながる。
【0003】
また、ダンプアップしないので、天井の低い倉庫内でも、屋外でも、安全性の高い荷降しが可能であり、ダンプアップせず、手前から順に荷降しをするので、積み方の工夫で分割収納も可能となる。
【0004】
このようにトラック荷台やコンテナなどに設ける荷役装置で、ダンプアップをさせることなく荷降しが行えるものであり、しかも、積込まれた荷の荷降し作業を機械化することができ、人手での荷降しという重作業をなくすことができ、これにより、作業者の高齢化、及び作業効率の向上にも対応できる荷役装置として下記の特許文献のものがある。
【特許文献1】特開2004−338790(荷役装置付き荷搬送箱体)
【0005】
これは、図4〜図6に示すように、後端を排出口11としたコンテナである箱体10内に荷排出装置もしくは荷積み装置として前後方向に移動する可動隔壁12を設け、さらに、可動隔壁12の下方に敷設する前後動可能とした床板(スライドプレート)13を敷設した。
【0006】
可動隔壁12は鋼製であり、箱体10が直方体であるとして、排出口11に平行する向きで配置される。また、可動隔壁12は下方がより前方に張り出す傾斜面12bを排出口11に向く側に有するものとした。また、床板13も鋼製もしくはステンレス製で、比較的薄いものでよい。
【0007】
前記可動隔壁12は床板13とは下面が接するだけで載置されており、一方、床板13と箱体10との間には往復運動するシリンダー15を設ける。
【0008】
第1の回転体(プーリー)1a、第2の回転体1bを可動隔壁12の下部に壁幅方向に離間させて設け、さらに、この第1の回転体1aに近接させて第3の回転体1cを、第2の回転体1bに近接させて第4の回転体1dを設けた。
【0009】
前記箱体10の後端側に一端を固定し、前端側に他端を固定する第1のチェーン2aの途中を前記第1の回転体1a、および第4の回転体1dに掛渡して張設する。
【0010】
また、前記箱体10の前端側に一端を固定し、後端側に他端を固定する第2のチェーン2bの途中を第2の回転体1b、第3の回転体1cに掛渡して張設する。
【0011】
このようにして第1のチェーン2aと第2のチェーン2bは第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dとの間で比較的近接して並行または略平行することになる。
【0012】
かかる第1のチェーン2a、第2のチェーン2b間に、図7に示すように、チェーンの連続環体の1つを嵌合させる凹部4を適宜間隔で周設したスプロケット3を配設した。なお、この第1のチェーン2a、第2のチェーン2bとスプロケット3との係合を確実にするために、第1のチェーン2a、第2のチェーン2bをスプロケット3に押し付けるような曲面を有するガイド22を設けた。このガイド22は、第1のチェーン2a、第2のチェーン2bに接合して、かつ、その移動を阻害しないように、前記押し付けるような曲面は波形のものである。
【0013】
さらに、該スプロケット3は正逆回転可能なモータ7の回転軸に設けた。このモータ7は停止時にはスプロケット3の回転を固定するブレーキとなる機構のものである。
【0014】
次に使用法について説明する。この発明の箱体10をコンテナとしてトレーラートラックに積んだ状態で荷降しをする場合で、コンテナである箱体10内に積み荷があるとして、排出口11は開放する。また、可動隔壁12は箱体10の前側に位置している。
【0015】
シリンダー15を伸長すれば床板13が箱体10内の前側から後端へ向けて移動し、それとともにモータ7を駆動してスプロケット3を回転させ、床板13の動きに同期させて可動隔壁12も箱体10内の前側から後端へ向けて移動させ、その結果として床板13の積み荷および可動隔壁12もその分だけ移動する。
【0016】
なお、この状態では、第1のチェーン2aは前記第1の回転体1a、および第4の回転体1dに途中を巻回されるので、この第1の回転体1a、および第4の回転体1d間では可動隔壁12の幅方向に沿って張り巡らされ、同様に、第2のチェーン2bは第2の回転体1bおよび第3の回転体1cに途中を巻回されるので、これら第1のチェーン2aと第2のチェーン2bにより可動隔壁12はたすき掛けにされ、第1の回転体1a、第2の回転体1b、第3の回転体1c、第4の回転体1dを支点に可動隔壁12の左右はともに箱体10の前後に引張される形となるので、左右に旋回するような動きが阻止されて安定した状態を維持することができる。
【0017】
また、前記のごとく床板13とともに可動隔壁12が動く場合は、第1の回転体1a、第2の回転体1b、第3の回転体1c、第4の回転体1dが第1のチェーン2aと第2のチェーン2bを滑り、そのまま第1のチェーン2aと第2のチェーン2bにより可動隔壁12はたすき掛けにされた状態で移動する。
【0018】
次に、シリンダー15を縮小して床板13が逆方向に移動する場合には、モータ7は停止させ、これをブレーキとなる機構として、スプロケット3の回転を固定する。これがスプロケット3を介して第1のチェーン2aと第2のチェーン2bの動きを止めることになり、その反作用として可動隔壁12は固定され、積み荷は前端部が可動隔壁12に固定されているのでそのまま移動せず、床板13のみが移動してもとに戻る。
【0019】
このように、(1)床板13の後方への移動とそれに同期させた可動隔壁12と積み荷の移動、(2)可動隔壁12の係止、(3)床板13のみの前方への移動の手順を繰り返して、可動隔壁12とすべての積み荷を順次床板13の後方側に移動させ、積み荷は後端のものから箱体10外へ落下させる。
【0020】
積み荷をすべて荷降しした状態から、再度の荷降しに備えるため、または、荷積みを行うには、可動隔壁12を床板13の前部側に移動することが必要となる。
【0021】
この場合は、モータ7を逆転させて可動隔壁12のみを前側に移動させ、次の荷降しに備える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
前記第1の回転体1a、第2の回転体1b、第3の回転体1c、第4の回転体1dは、これを可動隔壁12の台座部12aに設けるが、図8に示すように、その前後にはみ出すように設けた(図示の例では第3の回転体1cと第4の回転体1d)のでは、図9に示すように、そのはみ出し分を置くスペースZを箱体10内に必要とし、箱体10内の荷の内容積がロスしてしまう。
【0023】
このようなことを無くすために、図4に示すように、第1の回転体1a、第2の回転体1b、第3の回転体1c、第4の回転体1dを台座部12aの前後幅内で、側方に設けるようにした場合は、第1のチェーン2aと第2のチェーン2bのスプロケット3に対する係合が浅くなり、すべりや空回りをしてしまうおそれがある。
【0024】
かかる不都合を解消するため、前記のように曲面を有するガイド22を設けているが、これでは不十分であり、しかも、ガイド22による摩擦抵抗でチェーンのスムーズな動きを阻害することもある。
【0025】
本発明の目的は、前記従来例の不都合を解消し、可動隔壁の幅を大きくすることなく、コンパクト化が可能であり、その分積載容量を多く確保でき、しかも、スプロケット等の駆動用回転体に対してチェーンをしっかり係合させて確実な動きを得ることができる荷役装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、コンテナまたはトラック荷台等の荷搬送箱体内に設ける荷排出もしくは荷積みの荷役装置として、底部にシリンダーにより前後動可能とした床板を配置し、この床板上に、係止時には床板のみが移動し、移動時には床板とともに移動する可動隔壁を設け、チェーンへの係止または摩擦係合による駆動用回転体を正逆回転可能なモータにより回転駆動するようにして可動隔壁の台座部に設け、前記箱体の後端側に一端を固定し、前端側に他端を固定する第1のチェーンと、箱体の前端側に一端を固定し、後端側に他端を固定する第2のチェーンとをチェーンガイド用回転体を介してたすき掛けの状態に張設し、これらチェーンの途中を前記駆動用回転体に係合させた荷役装置において、前記チェーンガイド用回転体は可動隔壁の台座部の前後幅内で、側方に設け、このチェーンガイド用回転体からのチェーンが前記駆動用回転体を介してSの字を描くように該駆動用回転体近傍に押し付け用回転体を介在させたことを要旨とするものである。
【0027】
第2に、可動隔壁の台座部の前後幅内で、側方に、可動隔壁が荷搬送箱体の後端まで移動した際に、荷搬送箱体の後端付近で固定する第1のチェーンと第2のチェーンの端部を収める空間を確保したことを要旨とするものである。
【0028】
請求項1記載の本発明によれば、チェーンガイド用回転体は可動隔壁の台座部の前後幅内で、側方に設けたので、このチェーンガイド用回転体が後方等に張り出すこともないので可動隔壁の可動隔壁の幅を大きくすることなく、コンパクト化が可能であり、その分積載容量を多く確保できる。
【0029】
しかも、チェーンガイド用回転体からのチェーンが駆動用回転体を介してSの字を描くように該駆動用回転体近傍に押し付け用回転体を介在させたので、摩擦抵抗なくチェーンを駆動用回転体に大きく巻回して、しっかりと係合させることができる。
【0030】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、可動隔壁が荷搬送箱体の後端まで移動した際には、荷搬送箱体の後端付近で固定する第1のチェーンと第2のチェーンの端部は、可動隔壁の台座部の前後幅内の空間に収まり、図10に示すように可動隔壁の台座部が排出エンド地点に到達しないで積載物Yが残ってしまうようなことはない。
【発明の効果】
【0031】
以上述べたように本発明の荷役装置は、可動隔壁の幅を大きくすることなく、コンパクト化が可能であり、その分積載容量を多く確保でき、しかも、スプロケット等の駆動用回転体に対してチェーンをしっかり係合させて確実な動きを得ることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の荷役装置の1実施形態を示す要部の平面図、縦断側面図、図2は同上縦断正面図で、全体構成は前記従来例を示す図4〜図6と同一である。
【0033】
すなわち、図4〜図6に示すように、後端を排出口11としたコンテナである箱体10内に荷排出装置もしくは荷積み装置として前後方向に移動する可動隔壁12を設け、さらに、可動隔壁12の下方に敷設する前後動可能とした床板(スライドプレート)13を敷設した。
【0034】
可動隔壁12は鋼製であり、箱体10が直方体であるとして、排出口11に平行する向きで配置される。また、可動隔壁12は下方がより前方に張り出す傾斜面12bを排出口11に向く側に有するものとした。また、床板13も鋼製もしくはステンレス製で、比較的薄いものでよい。
【0035】
前記可動隔壁12は床板13とは下面が接するだけで載置されており、一方、床板13と箱体10との間には往復運動するシリンダー15を設ける。
【0036】
チェーンガイド用回転体として、第1の回転体(プーリー)1a、第2の回転体1bを可動隔壁12の下部に壁幅方向に離間させて設け、さらに、この第1の回転体1aに近接させてチェーンガイド用回転体として第3の回転体1cを、第2の回転体1bに近接させて第4の回転体1dをチェーンガイド用回転体として設けた。
【0037】
前記箱体10の後端側に一端を固定し、前端側に他端を固定する第1のチェーン2aの途中を前記第1の回転体1a、および第4の回転体1dに掛渡して張設する。
【0038】
また、前記箱体10の前端側に一端を固定し、後端側に他端を固定する第2のチェーン2bの途中を第2の回転体1b、第3の回転体1cに掛渡して張設する。
【0039】
このようにして第1のチェーン2aと第2のチェーン2bは第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dとの間で比較的近接して並行または略平行することになり、第1のチェーン2aと第2のチェーン2bとを第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dを介してたすき掛けの状態に張設する。
【0040】
このたすき掛けのクロスする部分にチェーンの連続環体の1つを嵌合させる凹部4を適宜間隔で周設したスプロケット3を配設した。
【0041】
該スプロケット3は正逆回転可能なモータ7の回転軸に設けた。このモータ7は停止時にはスプロケット3の回転を固定するブレーキとなる機構のものである。
【0042】
以上は従来例と同じであるが、本発明は、第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dは可動隔壁12の台座部12aの前後幅β内で、かつ側方に設けた。
【0043】
図示の例では、取付用のブラケット24を台座部12aに組み込み、このブラケット24に第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dは第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dをそれぞれ回転自在に設けるが、第1の回転体1aと第2の回転体1bとの間隔より、第3の回転体1cと第4の回転体1dとの間隔は狭いものとし、これら第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dよりも後方(排出側)の第1のチェーン2aと第2のチェーン2bの相互間隔は前方の第1のチェーン2aと第2のチェーン2bの相互間隔よりも多少、広いものとなる。
【0044】
さらに、本発明ではこれら第1の回転体1a、第3の回転体1cと第2の回転体1b、第4の回転体1dからの第1のチェーン2aと第2のチェーン2bがスプロケット3を介してSの字を描くように該スプロケット3の近傍に押し付け用回転体(プーリー)25a,25bを介在させた。
【0045】
押し付け用回転体(プーリー)25aは第1のチェーン2a用のもの、押し付け用回転体(プーリー)25bは第2のチェーン2b用のもので、ともにプロケット3からのチェーンを逆方向に戻すような位置に設置される。
【0046】
また、可動隔壁12の台座部12aの前後幅β内で、かつ側方に、可動隔壁12が箱体10の後端まで移動した際に、箱体10の後端付近で固定する第1のチェーン2aと第2のチェーン2bの端部を収める空間26を確保した。
【0047】
次に使用法について説明する。前記従来例とおなじく、箱体10内に積み荷があるとして、排出口11は開放する。また、可動隔壁12は箱体10の前側に位置している。
【0048】
シリンダー15を伸長すれば床板13が箱体10内の前側から後端へ向けて移動し、それとともにモータ7を駆動してスプロケット3を回転させ、床板13の動きに同期させて可動隔壁12も箱体10内の前側から後端へ向けて移動させ、その結果として床板13の積み荷および可動隔壁12もその分だけ移動する。
【0049】
なお、この状態では、第1のチェーン2aは前記第1の回転体1a、および第4の回転体1dに途中を巻回されるので、この第1の回転体1a、および第4の回転体1d間では可動隔壁12の幅方向に沿って張り巡らされ、同様に、第2のチェーン2bは第2の回転体1bおよび第3の回転体1cに途中を巻回されるので、これら第1のチェーン2aと第2のチェーン2bにより可動隔壁12はたすき掛けにされ、第1の回転体1a、第2の回転体1b、第3の回転体1c、第4の回転体1dを支点に可動隔壁12の左右はともに箱体10の前後に引張される形となるので、左右に旋回するような動きが阻止されて安定した状態を維持することができる。
【0050】
また、前記のごとく床板13とともに可動隔壁12が動く場合は、第1の回転体1a、第2の回転体1b、第3の回転体1c、第4の回転体1dが第1のチェーン2aと第2のチェーン2bを滑り、そのまま第1のチェーン2aと第2のチェーン2bにより可動隔壁12はたすき掛けにされた状態で移動する。
【0051】
次に、シリンダー15を縮小して床板13が逆方向に移動する場合には、モータ7は停止させ、これをブレーキとなる機構として、スプロケット3の回転を固定する。これがスプロケット3を介して第1のチェーン2aと第2のチェーン2bの動きを止めることになり、その反作用として可動隔壁12は固定され、積み荷は前端部が可動隔壁12に固定されているのでそのまま移動せず、床板13のみが移動してもとに戻る。
【0052】
このように、(1)床板13の後方への移動とそれに同期させた可動隔壁12と積み荷の移動、(2)可動隔壁12の係止、(3)床板13のみの前方への移動の手順を繰り返して、可動隔壁12とすべての積み荷を順次床板13の後方側に移動させ、積み荷は後端のものから箱体10外へ落下させる。
【0053】
そして、可動隔壁12が積み荷を移動させる場合には、図3に示すように可動隔壁12の前方側および後方側(排出側)には出っ張るものがなく、図9のZ部分のスペースが必要なくなるので、その分前側に移動して可動隔壁12の始点とすることができ、X分の内容積の増加を確保することが可能となる。
【0054】
また、可動隔壁12が箱体10の排出口11まで移動した場合に、図1に示すように、箱体10の後端付近で固定する第1のチェーン2aと第2のチェーン2bの端部は可動隔壁12の台座部12aの側方の空間26に納まり、その結果、可動隔壁12は確実に排出口11まで到達し、図10に示すように、排出終了後に床板13上に積載物Yが残留してしまうことはない。(図3左側参照)
【0055】
なお、前記実施形態は、チェーンの環体穴に係合する突起を周設したスプロケット3を正逆回転可能なモータ7により回転駆動するようにして、第1のチェーン2aと第2のチェーン2bの途中をこのスプロケット3に係合させたが、スプロケット3に替えて突起を周設していない回転体であるプーリーを使用し、該プーリーを摩擦により第1のチェーン2aと第2のチェーン2bの途中に係合させ、駆動用回転体としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の荷役装置の1実施形態を示す要部の平面図である。
【図2】本発明の荷役装置の1実施形態を示す要部の縦断正面図である。
【図3】本発明の荷役装置の1実施形態を示す説明図である。
【図4】従来を示す平面図である。
【図5】従来を示す縦断側面図である。
【図6】従来を示す縦断正面図である。
【図7】従来を示す要部の平面図である。
【図8】他の従来例を示す平面図である。
【図9】従来例の不都合を示す説明図である。
【図10】従来例の他の不都合を示す説明図である。
【符号の説明】
【0057】
1a…第1の回転体(プーリー)
1b…第2の回転体 1c…第3の回転体
1d…第4の回転体 2a…第1のチェーン
2b…第2のチェーン 3…スプロケット
4…凹部 5…回転軸
6…凹溝部 7…モータ
10…箱体 11…排出口
12…可動隔壁 12a…台座部
12b…傾斜面 13…床板
14…テレスコピックシリンダー
15…シリンダー 22…ガイド
24…ブラケット
25a,25b…押し付け用回転体(プーリー)
26…空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナまたはトラック荷台等の荷搬送箱体内に設ける荷排出もしくは荷積みの荷役装置として、
底部にシリンダーにより前後動可能とした床板を配置し、この床板上に、係止時には床板のみが移動し、移動時には床板とともに移動する可動隔壁を設け、
チェーンへの係止または摩擦係合による駆動用回転体を正逆回転可能なモータにより回転駆動するようにして可動隔壁の台座部に設け、前記箱体の後端側に一端を固定し、前端側に他端を固定する第1のチェーンと、箱体の前端側に一端を固定し、後端側に他端を固定する第2のチェーンとをチェーンガイド用回転体を介してたすき掛けの状態に張設し、これらチェーンの途中を前記駆動用回転体に係合させた荷役装置において、
前記チェーンガイド用回転体は可動隔壁の台座部の前後幅内で、側方に設け、このチェーンガイド用回転体からのチェーンが前記駆動用回転体を介してSの字を描くように該駆動用回転体近傍に押し付け用回転体を介在させたことを特徴とする荷役装置。
【請求項2】
可動隔壁の台座部の前後幅内で、側方に、可動隔壁が荷搬送箱体の後端まで移動した際に、荷搬送箱体の後端付近で固定する第1のチェーンと第2のチェーンの端部を収める空間を確保した請求項1記載の荷役装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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