荷空け用マガジン、および、ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレーを荷空けするための方法
【課題】製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレーの、確実で且つ均等な荷空けのための荷空け用マガジン、および方法を提供する。
【解決手段】荷空け用マガジン１０に、監視手段２８が所属して設けられており、この監視手段が、トレーの内側での充填状態の高さの検出のために設備、および形成されており、その際、この監視手段、またはそれぞれの監視手段２８が、流動制御要素２６の個々の制御のために、これら流動制御要素と作用結合の状態にあることによって特徴付けられる。
【解決手段】荷空け用マガジン１０に、監視手段２８が所属して設けられており、この監視手段が、トレーの内側での充填状態の高さの検出のために設備、および形成されており、その際、この監視手段、またはそれぞれの監視手段２８が、流動制御要素２６の個々の制御のために、これら流動制御要素と作用結合の状態にあることによって特徴付けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレーを荷空けするためのトレー荷空けステーション用の荷空け用マガジンであって、
この荷空け用マガジンが、
このトレーから流動する製品のための収容室を備えており、
その際、この収容室が、上方に向かってこのトレーの方向に開放されており、且つ、下方に向かって通路を形成する、これら製品を搬出するための搬送要素によって境界されており、
並びに、この荷空け用マガジンが、
この荷空け用マガジンの内側での製品の流れの制御のために、この収容室の内側で、流動制御要素を備えている様式の上記荷空け用マガジンに関する。
更に、本発明は、ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレーを荷空けするための方法であって、
この方法が、以下のステップ：即ち、
− トレー、即ち竪穴式トレーの開放、
− 搬送要素の領域内への、荷空け用マガジンの収容室を通っての、製品の流れの案内、
その際、この製品の流れが、収容室の内側の、並びに、この搬送要素によって形成された通路の領域内における、流動制御要素によって調節され、
および、
− この通路に沿っての、この製品の流れの搬出、
のステップを備えている上記方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
このような荷空け用マガジンおよび方法は、特に、たばこ加工産業内において、ロッド形状の製品の処理の際に使用される。シガレット、フィルターロッド、またはこれに類する物は、種々の理由から、容器、いわゆるトレー内において、貯蔵のために保管される。その際、これら容器は、製品のための個別の収容室を有する標準的なトレー、または竪穴式トレーとして形成されており、これらトレー内において、これら製品が、多数の相互に分離された竪穴内において横たわっている。これら貯蔵された製品の更なる処理のために、これら製品は、例えば包装機械またはこれに類する物のような、後続して設けられた装置に引き渡され、または存在する大量物質流内へと送り込まれる。これら容器からの、品物の自動的な供給のために、通常、荷空けステーションが使用される。これら荷空けステーションは、公知の方法で、製品でもって充填されたトレーのための供給装置、荷空け用マガジン、荷空けされたトレーのための導出装置、並びに引渡し装置を有しており、この引渡し装置を用いて、これら全てのトレーが、この供給装置からこの荷空け用マガジンの領域内へと、および、この荷空け用マガジンからこの導出装置の領域内へと移送される。この引渡し装置は、種々に構成されていることが可能である。１つまたは多数のトレーのための収容部を有しており、且つ、これらトレーに、移動可能な閉鎖要素が上方に向かって開放されたトレーのために所属して設けられている、旋回装置がよく知られている。
【０００３】
この本来の荷空け用マガジンは、要素が開放された際にトレーから流動する製品を、連続的且つ均等に荷空け用マガジンの収容室を下方に向かって境界する搬送要素を介して導出すること、および、後続して設けられた装置またはこれに類する物に供給することのために使用される。ドイツ連邦共和国特許出願公開第４１ １８ ２６７号明細書（特許文献１）から公知の荷空け用マガジンは、トレーから落下する製品を収容するための１つの収容室を有している。この収容室は、上方に向かって荷空けされるべきトレーの方向に開放されて形成されており、且つ、下方に向かって搬送要素によって境界されている。この搬送要素は、この収容室の下方で、この収容室と搬送要素との間で、通路が形成されているように設けられており、この通路がこれら製品の導出のために使用される。この収容室の内側に、多数の流動制御要素が設けられている。これら流動制御要素は、一方では、回転的または直線的に往復移動可能なロッド、他方では、上下に移動可能な竪穴壁を備えている。換言すれば、排出竪穴を形成する竪穴壁が、全体で、これら竪穴壁の位置において、垂直方向に位置移動可能である。この荷空け用マガジンの内側の製品の監視のために、収容領域内において、この収容室の内側でのレベルの監視ためのセンサーが設けられており、その際、これらセンサーによって検出された情報は、２つの搬出ベルトから形成された搬送要素の制御のために使用される。この装置は、しかしながら、荷空け工程が、この荷空け用マガジンの内側での製品の流れの監視にもかかわらず、不均等に行われることの欠点を有している。結果として、トレー、特に竪穴式トレーの荷空けの際に、個別の、垂直方向に指向する排出竪穴内において、及び／または水平方向の通路内において、封鎖の状態になる。
【特許文献１】ドイツ連邦共和国特許出願公開第４１ １８ ２６７号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従って、本発明の根底をなす課題は、製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレーの、確実で且つ均等な荷空けのための荷空け用マガジン、および方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
この課題は、冒頭に記載した様式の荷空け用マガジンにおいて、
荷空け用マガジンに、トレーの内側での充填状態の高さの検出のための、監視手段が所属して設けられており、その際、
この監視手段、またはそれぞれの監視手段が、流動制御要素の個々の制御のために、これら流動制御要素と作用結合の状態にあることによって解決される。
本発明による構成によって、これら流動制御要素の有効な位置調節が保証されている。一方では、これら制御された流動制御要素の組み合わせによって、および、他方では、このトレーおよびマガジンの内側での、充填状態の高さの監視手段によって、障害の無い荷空けが保障されている。まさしくこのトレーの内側での、および従って同様にこの荷空け用マガジンの内側での、並びに、通路の領域内におけるレベル制御は、意外に簡単な方法で、トレーおよび竪穴式トレーからの均等な荷空けを可能にする。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の合目的な更なる構成において、流動制御要素は、通路の高さ（断面積）の部分的な変更のために、これら流動制御要素の輪郭において変化可能である。その場合に、流動制御要素が全体として移動可能である、従来技術においてとは異なり、本発明による流動制御要素は、例えば互いに離間するように引き離されること、または、押して寄せ集められることによって容積変化が生起されるというやり方で、自体で変化可能、即ち形状可変である。このことによって、製品の流れは、個々に、その都度の充填状態に対して調節可能である。
【０００７】
有利には、流動制御要素は、旋回可能な案内フラップを備えている。一方では、これら案内フラップによって、および、他方では、これら案内フラップの旋回可能性によって、更により良好で且つより精確な、製品の流れの均一化が、荷空け用マガジンの内側で保証され、このことは、荷空け工程を最適化する。
【０００８】
有利な実施形態は、監視手段が、少なくとも２つのセンサー要素を備えており、これらセンサー要素の数が、しかも有利には、荷空けされるべき竪穴式トレーの竪穴の数に相応しており、且つ、これらセンサー要素が、それぞれの竪穴の充填状態の高さが、別個に検出可能であるように設けられていることによって特徴付けられている。このことによって、流動制御要素の更に精密な調節が保障され、このことは、上記された利点を更にそれ以上に増大する。
【０００９】
更に合目的な実施形態は、荷空け用マガジンが、荷空けされるべき竪穴式トレーのそれぞれの竪穴のために、少なくとも２つのセンサー要素を有しており、その際、これらセンサー要素が、互いに上下に重なり合って設けられていることによって特徴付けられている。この実施形態は、同様に、部分毎のレベル制御を用いての、製品の流れの最適化された流出による、確実で均等な荷空けを保証している。
【００１０】
この課題は、同様に、
竪穴式トレーのそれぞれの竪穴の内側での充填状態の高さの検出が検出され、且つ、制御装置を介して評価され、その際、この評価の結果が、流動制御要素の位置調節のための基準を形成することによる、冒頭に記載した様式の方法によって解決される。上記のことから与えられる利点は、既に荷空け用マガジンとの関連において説明されており、従って、ここで繰り返しの説明を避けるために、適当なテキスト部分を参照されたい。
【００１１】
更に合目的または有利な特徴、および更なる構成、並びに、方法のステップは、従属請求項、および以下の説明から与えられる。次に、特に有利な実施形態を、添付された図に基づいて詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
この説明される荷空け用マガジンは、ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、即ち竪穴式トレーの荷空けに使用される。
【００１３】
図１内において、このような荷空け用マガジン１０の第１の実施形態が図示されており、
この荷空け用マガジンは、竪穴式トレー１１の荷空けのために形成されている。この竪穴式トレー１１は、側壁１２、これら側壁１２に対して平行に指向する、竪穴壁１３、背面壁１４、並びに底壁１５を有している。この底壁は、竪穴１７の内側の充填状態の高さを検出するための、更に以下で説明される監視手段を許容するために、開口部１６を有しており（図１を参照）、または、少なくとも部分的に、透明に形成されている。同様のことは、この背面壁１４に関しても言える。この荷空け用マガジン１０は、収容室１８を有しており、この収容室が、背面壁１９、より良好な見通しの理由から図示されていない前方壁、並びに側壁２０、２１から形成されている。下方に向かってこの収容室１８は、両方の方向に駆動可能な搬送要素２２によって境界されており、この搬送要素が、通路２３の形成のために、この収容室１８に対して離間された状態で設けられている。上方に向かってこの竪穴式トレー１１の方向で、この収容室１８は開放された状態で形成されている。
【００１４】
荷空けされるべき竪穴式トレー１１は、収容室１８の上方で、接続手段２４を介して、荷空け用マガジン１０と連結されており、即ちこの荷空け用マガジンと結合されている。この竪穴式トレー１１は、荷空け工程のために倒立している。このことは、製品が、竪穴１７の内側で、底壁１５に相対して位置している閉鎖要素２５の上に位置することを意味する。この閉鎖要素２５は、公知の方法で、例えば移動可能な横桁部材であり、この横桁部材が水平方向内において移動可能である。この閉鎖要素２５は、更に、荷空け用マガジン１０の構成要素であること、しかしながら同様に、満たされた、および荷空けされた竪穴式トレー１１のための、図示されていない引渡し装置の構成要素であることも可能である。この引渡し装置は、通例の旋回装置、またはこれに類する物であり、その理由で、図示および説明を必要としない。
【００１５】
収容室１８の内側に、荷空け用マガジン１０の内側での、製品の流れの制御のために使用される、流動制御要素２６が設けられている。これら流動制御要素２６は、この収容室１８の内側で、固定式に設けられており、即ち、まさに全体として移動可能ではない。もっとも、これら流動制御要素２６は、通路２３の高さの部分的な変更のために、これら流動制御要素の輪郭において変化可能である。これら図から見て取れるように、これら図内において左側に設けられている流動制御要素２６は、押して寄せ集められており、これに対して、右側の流動制御要素２６が、互いに離間するように引き離されている。換言すれば、これら流動制御要素２６は、テレスコープ式に、長さにおいて調節可能であり、その際、この流動制御要素２６の下側の移動可能な部分が、固定されている部分よりも幾分狭い幅を有しており、且つ、この固定されている部分の中に没入する。例えば櫛状の結合のような他の実施形態も同様に可能である。この調節の自動化のために、この流動制御要素２６に、有利には、それぞれ１つの駆動装置（図示されていない）が所属して設けられている。この調節可能性は、しかしながら、同様にそれぞれの他の通例の方法でも、実現可能である。この垂直方向における長さの調節可能性は、引込みまたは引出しの際に、個別の流動制御要素２６と搬送要素２２との間の間隔の変化を生起する。この変化された間隔によって、必然的に、同様に通路２３の断面積が変化され、従って、製品の流れに対して直接的な影響が及ぼされ得る。押し退け体として形成されている、多数のこのような流動制御要素２６は、収容室１８の内側に、有利には、下側の領域内において、互いに離間された状態で設けられており、且つ、垂直方向に指向する排出竪穴２７を形成する。これら流動制御要素の数、および配設は、もちろん変化可能である。これら記載された実施形態内において、３つの押し退け体が設けられており、これら押し退け体が、側壁２０、２１との協働で、４つの排出竪穴２７を形成している。これら排出竪穴２７は、一方では、これら側壁２０、２１の、および、他方では、流動制御要素２６の構成および配設によって、竪穴式トレー１１の方向に、ホッパー形状に開放され、このことは、製品の流れを容易にする。
【００１６】
荷空け用マガジン１０に、更に、監視手段２８が所属して設けられている。例えば、この荷空け用マガジン１０のフレーム２９またはこれに類する物に設けられ得る、この監視手段２８は、トレーの内側、即ち、竪穴式トレー１１の竪穴１７の内側の、製品の充填状態の高さの検出のために使用される。有利には、多数の、監視手段２８として使用されるセンサー要素３０は、流動制御要素２６の個々の制御のために、これら流動制御要素と作用結合の状態にある。この作用結合は、例えば、共通の（図示されていない）制御装置またはこれに類する物を介して形成され得る。この監視手段２８は、少なくとも２つのセンサー要素３０を備えている。有利には、これらセンサー要素３０の数は、しかも、排出竪穴２７の数に相応している。この荷空け用マガジン１０が、竪穴式トレー１１の荷空けのために設備されている場合に関して、これらセンサー要素３０の数は、この竪穴式トレー１１の竪穴１７の数に相応している。その際、これらセンサー要素３０は、それぞれの竪穴１７の充填状態の高さが、別個に検出可能であるように設けられている。この配設は、異なって選択可能である。
【００１７】
図１による実施形態において、センサー要素３０は、竪穴式トレー１１の上方に位置決めされている。より精確には、それぞれの竪穴１７の上方に、個別のセンサー要素３０が設けられている。更に上記で述べられているように、竪穴式トレー１１の底壁１５は、この竪穴１７の内側の、現在の充填状態の高さが検出され得るように準備または形成されている。明確には図示されていない１つの実施形態において、センサー要素３０は、これら竪穴１７の後方もしくは前方に設けられており、しかも、これらセンサー要素３０が、これら竪穴１７の内側の製品に対して斜め上からの角度で整向されているように設けられている。この場合、充填状態の高さは、開放された前方壁を通って、（更に上記されているように）準備されたまたは相応して形成された背面壁１４を通って検出され得る。
【００１８】
図２による実施形態は、図１内において示された実施形態と、基本的に、センサー要素３０が、水平方向に整向されていることにおいて異なっている。１つの竪穴式トレー１１のそれぞれの竪穴１７に、少なくとも２つのセンサー要素３０が所属して設けられており、これらセンサー要素は、互いに上下に重なり合って設けられている。図２による実施形態における更なる相違は、流動制御要素２６が、案内部材３１を備えていることにある。これら、旋回可能な案内フラップとして形成された案内部材３１は、排出竪穴２７の断面積の変化のために設備され、且つ設けられている。その際、それぞれの排出竪穴２７に、互いに相対して位置している側面において、２つの案内フラップが所属して設けられており、これら案内フラップは、センサー要素３０を介して制御された状態で、１つの軸線を中心に、静止位置（これら排出竪穴の最大の断面積）から、遮断位置（これら排出竪穴の最小の断面積）へと、および、反対向きに遮断位置から静止位置へと旋回可能である。これら案内フラップの形状および大きさは可変である。有利には、これら案内フラップは、しかしながら、これら案内フラップが、これら排出竪穴２７自体を、この遮断位置において、完全に閉鎖しないように形成されている。これら案内部材３１は、同様に排出竪穴２７の固定されている壁に設けられることも可能である。
【００１９】
既に上記した監視手段２８に対して付加的に、荷空け用マガジン１０に、少なくとも１つの、更に別の監視手段３２が所属して設けられていることは可能であり、この監視手段は、荷空けされるべき竪穴式トレー１１の下方、およびこの充填用マガジン（荷空け用マガジン）１０の収容室１８の上方に設けられている。例えば同様にセンサー要素３３でもあるこの水平方向に整向された監視手段３２は、収容室１８の充填状態の高さ検出のために使用される。特に、上記のことによって、これら竪穴式トレー１１が、交換の際に、この収容室１８の内側に存在する製品と接触することが防止される。全てのセンサー要素３０、３３は、有利には、アナログ式の光学的な光センサーとして形成されている。これらセンサー要素３０、３３の他の実施形態、例えば超音波センサー等は、同様に使用可能である。
【００２０】
荷空け用マガジン１０は、別個のユニットとして、または、製造ラインまたは製造装置の（一体的な）構成要素として使用され得る。もちろん、この荷空け用マガジン１０は、同様に個別の収容室を有する標準的なトレーの荷空けのためにも適している。つまりは、標準的なトレーの収容室が、同様に１つの（幅広の）竪穴１７でもあり、この竪穴に監視手段２８が所属して設けられている。
【００２１】
次に、方法の原理を、図に基づいて詳しく説明する：
製品でもって充填されたトレー、即ち竪穴式トレー１１は、通常の方法で、荷空け用マガジン１０の接続手段２４の領域内へと倒立、即ち旋回され、その際、これら製品が、閉鎖要素２５によって、この竪穴式トレー１１内において保持されている。この閉鎖要素２５が開放されるやいなや、これら製品は、この荷空け用マガジン１０の収容室１８内へと落下する。この製品の流れは、この収容室１８および排出竪穴２７を通って、搬送要素２２に供給され、この搬送要素が、この製品の流れを、通路２３を通って、この荷空け用マガジン１０から移送する。荷空け工程の間じゅう、トレー内における、即ち竪穴式トレー１１のそれぞれの竪穴１７内における充填状態の高さは監視され、且つ、これら検出された情報が、流動制御要素２６の制御のために使用される。換言すれば、これら流動制御要素２６は、これら竪穴１７の内側のその都度の充填状態の高さに依存して、これら流動制御要素の輪郭において変化され、即ち、拡大または縮小される。これに伴って、通路２３が、部分毎に断面積において変化され、従って、この製品の流れのレベルが、水平方向において制御される。選択的または付加的に、案内部材３１が移動されるというやり方で、同様に更にこれら排出竪穴２７の断面積が変化される。これら案内部材３１の移動は、同様に、センサー要素３０の情報を介して制御され、且つ、この製品の流れを、垂直方向において調節する。この記載された方法のやり方によって、トレー／竪穴式トレー１１からの均等な、および確実な荷空けが達成される。何故ならば、特に、この竪穴式トレー１１のこれら個別の竪穴１７が、均等に製品を放出するからである。この荷空け用マガジン１０の収容室１８の内側での、製品の滞留、及び／または不均等な充填状態は、従って回避される。付加的に、製品が、収容室１８から上方に向かって突出し、且つ従って、この竪穴式トレー１１の交換領域内において位置することを防止するために、この収容室１８の充填状態はセンサー要素３３によって監視される。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】前方壁の無い、荷空け用マガジンの第１の実施形態の正面図である。
【図２】前方壁の無い、荷空け用マガジンの第２の実施形態の正面図である。
【符号の説明】
【００２３】
１０ 荷空け用マガジン
１１ 竪穴式トレー
１２ 側壁
１３ 竪穴壁
１４ 背面壁
１５ 底壁
１６ 開口部
１７ 竪穴
１８ 収容室
１９ 背面壁
２０、 ２１ 側壁
２２ 搬送要素
２３ 通路
２４ 接続手段
２５ 閉鎖要素
２６ 流動制御要素
２７ 排出竪穴
２８ 監視手段
２９ フレーム
３０ センサー要素
３１ 案内部材
３２ 更に別の監視手段
３３ センサー要素
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレーを荷空けするためのトレー荷空けステーション用の荷空け用マガジンであって、
この荷空け用マガジンが、
このトレーから流動する製品のための収容室を備えており、
その際、この収容室が、上方に向かってこのトレーの方向に開放されており、且つ、下方に向かって通路を形成する、これら製品を搬出するための搬送要素によって境界されており、
並びに、この荷空け用マガジンが、
この荷空け用マガジンの内側での製品の流れの制御のために、この収容室の内側で、流動制御要素を備えている様式の上記荷空け用マガジンに関する。
更に、本発明は、ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレーを荷空けするための方法であって、
この方法が、以下のステップ：即ち、
− トレー、即ち竪穴式トレーの開放、
− 搬送要素の領域内への、荷空け用マガジンの収容室を通っての、製品の流れの案内、
その際、この製品の流れが、収容室の内側の、並びに、この搬送要素によって形成された通路の領域内における、流動制御要素によって調節され、
および、
− この通路に沿っての、この製品の流れの搬出、
のステップを備えている上記方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
このような荷空け用マガジンおよび方法は、特に、たばこ加工産業内において、ロッド形状の製品の処理の際に使用される。シガレット、フィルターロッド、またはこれに類する物は、種々の理由から、容器、いわゆるトレー内において、貯蔵のために保管される。その際、これら容器は、製品のための個別の収容室を有する標準的なトレー、または竪穴式トレーとして形成されており、これらトレー内において、これら製品が、多数の相互に分離された竪穴内において横たわっている。これら貯蔵された製品の更なる処理のために、これら製品は、例えば包装機械またはこれに類する物のような、後続して設けられた装置に引き渡され、または存在する大量物質流内へと送り込まれる。これら容器からの、品物の自動的な供給のために、通常、荷空けステーションが使用される。これら荷空けステーションは、公知の方法で、製品でもって充填されたトレーのための供給装置、荷空け用マガジン、荷空けされたトレーのための導出装置、並びに引渡し装置を有しており、この引渡し装置を用いて、これら全てのトレーが、この供給装置からこの荷空け用マガジンの領域内へと、および、この荷空け用マガジンからこの導出装置の領域内へと移送される。この引渡し装置は、種々に構成されていることが可能である。１つまたは多数のトレーのための収容部を有しており、且つ、これらトレーに、移動可能な閉鎖要素が上方に向かって開放されたトレーのために所属して設けられている、旋回装置がよく知られている。
【０００３】
この本来の荷空け用マガジンは、要素が開放された際にトレーから流動する製品を、連続的且つ均等に荷空け用マガジンの収容室を下方に向かって境界する搬送要素を介して導出すること、および、後続して設けられた装置またはこれに類する物に供給することのために使用される。ドイツ連邦共和国特許出願公開第４１ １８ ２６７号明細書（特許文献１）から公知の荷空け用マガジンは、トレーから落下する製品を収容するための１つの収容室を有している。この収容室は、上方に向かって荷空けされるべきトレーの方向に開放されて形成されており、且つ、下方に向かって搬送要素によって境界されている。この搬送要素は、この収容室の下方で、この収容室と搬送要素との間で、通路が形成されているように設けられており、この通路がこれら製品の導出のために使用される。この収容室の内側に、多数の流動制御要素が設けられている。これら流動制御要素は、一方では、回転的または直線的に往復移動可能なロッド、他方では、上下に移動可能な竪穴壁を備えている。換言すれば、排出竪穴を形成する竪穴壁が、全体で、これら竪穴壁の位置において、垂直方向に位置移動可能である。この荷空け用マガジンの内側の製品の監視のために、収容領域内において、この収容室の内側でのレベルの監視ためのセンサーが設けられており、その際、これらセンサーによって検出された情報は、２つの搬出ベルトから形成された搬送要素の制御のために使用される。この装置は、しかしながら、荷空け工程が、この荷空け用マガジンの内側での製品の流れの監視にもかかわらず、不均等に行われることの欠点を有している。結果として、トレー、特に竪穴式トレーの荷空けの際に、個別の、垂直方向に指向する排出竪穴内において、及び／または水平方向の通路内において、封鎖の状態になる。
【特許文献１】ドイツ連邦共和国特許出願公開第４１ １８ ２６７号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従って、本発明の根底をなす課題は、製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレーの、確実で且つ均等な荷空けのための荷空け用マガジン、および方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
この課題は、冒頭に記載した様式の荷空け用マガジンにおいて、
荷空け用マガジンに、トレーの内側での充填状態の高さの検出のための、監視手段が所属して設けられており、その際、
この監視手段、またはそれぞれの監視手段が、流動制御要素の個々の制御のために、これら流動制御要素と作用結合の状態にあることによって解決される。
本発明による構成によって、これら流動制御要素の有効な位置調節が保証されている。一方では、これら制御された流動制御要素の組み合わせによって、および、他方では、このトレーおよびマガジンの内側での、充填状態の高さの監視手段によって、障害の無い荷空けが保障されている。まさしくこのトレーの内側での、および従って同様にこの荷空け用マガジンの内側での、並びに、通路の領域内におけるレベル制御は、意外に簡単な方法で、トレーおよび竪穴式トレーからの均等な荷空けを可能にする。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の合目的な更なる構成において、流動制御要素は、通路の高さ（断面積）の部分的な変更のために、これら流動制御要素の輪郭において変化可能である。その場合に、流動制御要素が全体として移動可能である、従来技術においてとは異なり、本発明による流動制御要素は、例えば互いに離間するように引き離されること、または、押して寄せ集められることによって容積変化が生起されるというやり方で、自体で変化可能、即ち形状可変である。このことによって、製品の流れは、個々に、その都度の充填状態に対して調節可能である。
【０００７】
有利には、流動制御要素は、旋回可能な案内フラップを備えている。一方では、これら案内フラップによって、および、他方では、これら案内フラップの旋回可能性によって、更により良好で且つより精確な、製品の流れの均一化が、荷空け用マガジンの内側で保証され、このことは、荷空け工程を最適化する。
【０００８】
有利な実施形態は、監視手段が、少なくとも２つのセンサー要素を備えており、これらセンサー要素の数が、しかも有利には、荷空けされるべき竪穴式トレーの竪穴の数に相応しており、且つ、これらセンサー要素が、それぞれの竪穴の充填状態の高さが、別個に検出可能であるように設けられていることによって特徴付けられている。このことによって、流動制御要素の更に精密な調節が保障され、このことは、上記された利点を更にそれ以上に増大する。
【０００９】
更に合目的な実施形態は、荷空け用マガジンが、荷空けされるべき竪穴式トレーのそれぞれの竪穴のために、少なくとも２つのセンサー要素を有しており、その際、これらセンサー要素が、互いに上下に重なり合って設けられていることによって特徴付けられている。この実施形態は、同様に、部分毎のレベル制御を用いての、製品の流れの最適化された流出による、確実で均等な荷空けを保証している。
【００１０】
この課題は、同様に、
竪穴式トレーのそれぞれの竪穴の内側での充填状態の高さの検出が検出され、且つ、制御装置を介して評価され、その際、この評価の結果が、流動制御要素の位置調節のための基準を形成することによる、冒頭に記載した様式の方法によって解決される。上記のことから与えられる利点は、既に荷空け用マガジンとの関連において説明されており、従って、ここで繰り返しの説明を避けるために、適当なテキスト部分を参照されたい。
【００１１】
更に合目的または有利な特徴、および更なる構成、並びに、方法のステップは、従属請求項、および以下の説明から与えられる。次に、特に有利な実施形態を、添付された図に基づいて詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
この説明される荷空け用マガジンは、ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、即ち竪穴式トレーの荷空けに使用される。
【００１３】
図１内において、このような荷空け用マガジン１０の第１の実施形態が図示されており、
この荷空け用マガジンは、竪穴式トレー１１の荷空けのために形成されている。この竪穴式トレー１１は、側壁１２、これら側壁１２に対して平行に指向する、竪穴壁１３、背面壁１４、並びに底壁１５を有している。この底壁は、竪穴１７の内側の充填状態の高さを検出するための、更に以下で説明される監視手段を許容するために、開口部１６を有しており（図１を参照）、または、少なくとも部分的に、透明に形成されている。同様のことは、この背面壁１４に関しても言える。この荷空け用マガジン１０は、収容室１８を有しており、この収容室が、背面壁１９、より良好な見通しの理由から図示されていない前方壁、並びに側壁２０、２１から形成されている。下方に向かってこの収容室１８は、両方の方向に駆動可能な搬送要素２２によって境界されており、この搬送要素が、通路２３の形成のために、この収容室１８に対して離間された状態で設けられている。上方に向かってこの竪穴式トレー１１の方向で、この収容室１８は開放された状態で形成されている。
【００１４】
荷空けされるべき竪穴式トレー１１は、収容室１８の上方で、接続手段２４を介して、荷空け用マガジン１０と連結されており、即ちこの荷空け用マガジンと結合されている。この竪穴式トレー１１は、荷空け工程のために倒立している。このことは、製品が、竪穴１７の内側で、底壁１５に相対して位置している閉鎖要素２５の上に位置することを意味する。この閉鎖要素２５は、公知の方法で、例えば移動可能な横桁部材であり、この横桁部材が水平方向内において移動可能である。この閉鎖要素２５は、更に、荷空け用マガジン１０の構成要素であること、しかしながら同様に、満たされた、および荷空けされた竪穴式トレー１１のための、図示されていない引渡し装置の構成要素であることも可能である。この引渡し装置は、通例の旋回装置、またはこれに類する物であり、その理由で、図示および説明を必要としない。
【００１５】
収容室１８の内側に、荷空け用マガジン１０の内側での、製品の流れの制御のために使用される、流動制御要素２６が設けられている。これら流動制御要素２６は、この収容室１８の内側で、固定式に設けられており、即ち、まさに全体として移動可能ではない。もっとも、これら流動制御要素２６は、通路２３の高さの部分的な変更のために、これら流動制御要素の輪郭において変化可能である。これら図から見て取れるように、これら図内において左側に設けられている流動制御要素２６は、押して寄せ集められており、これに対して、右側の流動制御要素２６が、互いに離間するように引き離されている。換言すれば、これら流動制御要素２６は、テレスコープ式に、長さにおいて調節可能であり、その際、この流動制御要素２６の下側の移動可能な部分が、固定されている部分よりも幾分狭い幅を有しており、且つ、この固定されている部分の中に没入する。例えば櫛状の結合のような他の実施形態も同様に可能である。この調節の自動化のために、この流動制御要素２６に、有利には、それぞれ１つの駆動装置（図示されていない）が所属して設けられている。この調節可能性は、しかしながら、同様にそれぞれの他の通例の方法でも、実現可能である。この垂直方向における長さの調節可能性は、引込みまたは引出しの際に、個別の流動制御要素２６と搬送要素２２との間の間隔の変化を生起する。この変化された間隔によって、必然的に、同様に通路２３の断面積が変化され、従って、製品の流れに対して直接的な影響が及ぼされ得る。押し退け体として形成されている、多数のこのような流動制御要素２６は、収容室１８の内側に、有利には、下側の領域内において、互いに離間された状態で設けられており、且つ、垂直方向に指向する排出竪穴２７を形成する。これら流動制御要素の数、および配設は、もちろん変化可能である。これら記載された実施形態内において、３つの押し退け体が設けられており、これら押し退け体が、側壁２０、２１との協働で、４つの排出竪穴２７を形成している。これら排出竪穴２７は、一方では、これら側壁２０、２１の、および、他方では、流動制御要素２６の構成および配設によって、竪穴式トレー１１の方向に、ホッパー形状に開放され、このことは、製品の流れを容易にする。
【００１６】
荷空け用マガジン１０に、更に、監視手段２８が所属して設けられている。例えば、この荷空け用マガジン１０のフレーム２９またはこれに類する物に設けられ得る、この監視手段２８は、トレーの内側、即ち、竪穴式トレー１１の竪穴１７の内側の、製品の充填状態の高さの検出のために使用される。有利には、多数の、監視手段２８として使用されるセンサー要素３０は、流動制御要素２６の個々の制御のために、これら流動制御要素と作用結合の状態にある。この作用結合は、例えば、共通の（図示されていない）制御装置またはこれに類する物を介して形成され得る。この監視手段２８は、少なくとも２つのセンサー要素３０を備えている。有利には、これらセンサー要素３０の数は、しかも、排出竪穴２７の数に相応している。この荷空け用マガジン１０が、竪穴式トレー１１の荷空けのために設備されている場合に関して、これらセンサー要素３０の数は、この竪穴式トレー１１の竪穴１７の数に相応している。その際、これらセンサー要素３０は、それぞれの竪穴１７の充填状態の高さが、別個に検出可能であるように設けられている。この配設は、異なって選択可能である。
【００１７】
図１による実施形態において、センサー要素３０は、竪穴式トレー１１の上方に位置決めされている。より精確には、それぞれの竪穴１７の上方に、個別のセンサー要素３０が設けられている。更に上記で述べられているように、竪穴式トレー１１の底壁１５は、この竪穴１７の内側の、現在の充填状態の高さが検出され得るように準備または形成されている。明確には図示されていない１つの実施形態において、センサー要素３０は、これら竪穴１７の後方もしくは前方に設けられており、しかも、これらセンサー要素３０が、これら竪穴１７の内側の製品に対して斜め上からの角度で整向されているように設けられている。この場合、充填状態の高さは、開放された前方壁を通って、（更に上記されているように）準備されたまたは相応して形成された背面壁１４を通って検出され得る。
【００１８】
図２による実施形態は、図１内において示された実施形態と、基本的に、センサー要素３０が、水平方向に整向されていることにおいて異なっている。１つの竪穴式トレー１１のそれぞれの竪穴１７に、少なくとも２つのセンサー要素３０が所属して設けられており、これらセンサー要素は、互いに上下に重なり合って設けられている。図２による実施形態における更なる相違は、流動制御要素２６が、案内部材３１を備えていることにある。これら、旋回可能な案内フラップとして形成された案内部材３１は、排出竪穴２７の断面積の変化のために設備され、且つ設けられている。その際、それぞれの排出竪穴２７に、互いに相対して位置している側面において、２つの案内フラップが所属して設けられており、これら案内フラップは、センサー要素３０を介して制御された状態で、１つの軸線を中心に、静止位置（これら排出竪穴の最大の断面積）から、遮断位置（これら排出竪穴の最小の断面積）へと、および、反対向きに遮断位置から静止位置へと旋回可能である。これら案内フラップの形状および大きさは可変である。有利には、これら案内フラップは、しかしながら、これら案内フラップが、これら排出竪穴２７自体を、この遮断位置において、完全に閉鎖しないように形成されている。これら案内部材３１は、同様に排出竪穴２７の固定されている壁に設けられることも可能である。
【００１９】
既に上記した監視手段２８に対して付加的に、荷空け用マガジン１０に、少なくとも１つの、更に別の監視手段３２が所属して設けられていることは可能であり、この監視手段は、荷空けされるべき竪穴式トレー１１の下方、およびこの充填用マガジン（荷空け用マガジン）１０の収容室１８の上方に設けられている。例えば同様にセンサー要素３３でもあるこの水平方向に整向された監視手段３２は、収容室１８の充填状態の高さ検出のために使用される。特に、上記のことによって、これら竪穴式トレー１１が、交換の際に、この収容室１８の内側に存在する製品と接触することが防止される。全てのセンサー要素３０、３３は、有利には、アナログ式の光学的な光センサーとして形成されている。これらセンサー要素３０、３３の他の実施形態、例えば超音波センサー等は、同様に使用可能である。
【００２０】
荷空け用マガジン１０は、別個のユニットとして、または、製造ラインまたは製造装置の（一体的な）構成要素として使用され得る。もちろん、この荷空け用マガジン１０は、同様に個別の収容室を有する標準的なトレーの荷空けのためにも適している。つまりは、標準的なトレーの収容室が、同様に１つの（幅広の）竪穴１７でもあり、この竪穴に監視手段２８が所属して設けられている。
【００２１】
次に、方法の原理を、図に基づいて詳しく説明する：
製品でもって充填されたトレー、即ち竪穴式トレー１１は、通常の方法で、荷空け用マガジン１０の接続手段２４の領域内へと倒立、即ち旋回され、その際、これら製品が、閉鎖要素２５によって、この竪穴式トレー１１内において保持されている。この閉鎖要素２５が開放されるやいなや、これら製品は、この荷空け用マガジン１０の収容室１８内へと落下する。この製品の流れは、この収容室１８および排出竪穴２７を通って、搬送要素２２に供給され、この搬送要素が、この製品の流れを、通路２３を通って、この荷空け用マガジン１０から移送する。荷空け工程の間じゅう、トレー内における、即ち竪穴式トレー１１のそれぞれの竪穴１７内における充填状態の高さは監視され、且つ、これら検出された情報が、流動制御要素２６の制御のために使用される。換言すれば、これら流動制御要素２６は、これら竪穴１７の内側のその都度の充填状態の高さに依存して、これら流動制御要素の輪郭において変化され、即ち、拡大または縮小される。これに伴って、通路２３が、部分毎に断面積において変化され、従って、この製品の流れのレベルが、水平方向において制御される。選択的または付加的に、案内部材３１が移動されるというやり方で、同様に更にこれら排出竪穴２７の断面積が変化される。これら案内部材３１の移動は、同様に、センサー要素３０の情報を介して制御され、且つ、この製品の流れを、垂直方向において調節する。この記載された方法のやり方によって、トレー／竪穴式トレー１１からの均等な、および確実な荷空けが達成される。何故ならば、特に、この竪穴式トレー１１のこれら個別の竪穴１７が、均等に製品を放出するからである。この荷空け用マガジン１０の収容室１８の内側での、製品の滞留、及び／または不均等な充填状態は、従って回避される。付加的に、製品が、収容室１８から上方に向かって突出し、且つ従って、この竪穴式トレー１１の交換領域内において位置することを防止するために、この収容室１８の充填状態はセンサー要素３３によって監視される。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】前方壁の無い、荷空け用マガジンの第１の実施形態の正面図である。
【図２】前方壁の無い、荷空け用マガジンの第２の実施形態の正面図である。
【符号の説明】
【００２３】
１０ 荷空け用マガジン
１１ 竪穴式トレー
１２ 側壁
１３ 竪穴壁
１４ 背面壁
１５ 底壁
１６ 開口部
１７ 竪穴
１８ 収容室
１９ 背面壁
２０、 ２１ 側壁
２２ 搬送要素
２３ 通路
２４ 接続手段
２５ 閉鎖要素
２６ 流動制御要素
２７ 排出竪穴
２８ 監視手段
２９ フレーム
３０ センサー要素
３１ 案内部材
３２ 更に別の監視手段
３３ センサー要素
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレー（１１）を荷空けするためのトレー荷空けステーション用の荷空け用マガジン（１０）であって、
この荷空け用マガジンが、このトレーから流動する製品のための収容室（１８）を備えており、
その際、この収容室（１８）が、上方に向かってこのトレーの方向に開放されており、且つ、下方に向かって通路（２３）を形成する、これら製品を搬出するための搬送要素（２２）によって境界されており、
並びに、この荷空け用マガジンが、この荷空け用マガジン（１０）の内側での製品の流れの制御のために、この収容室（１８）の内側で、流動制御要素（２６）を備えている様式の、上記荷空け用マガジンにおいて、
荷空け用マガジン（１０）に、監視手段（２８）が所属して設けられており、
この監視手段が、トレーの内側での充填状態の高さの検出のために設備、および形成されており、その際、
この監視手段、またはそれぞれの監視手段（２８）が、流動制御要素（２６）の個々の制御のために、これら流動制御要素と作用結合の状態にあるように構成されていることを特徴とする荷空け用マガジン。
【請求項２】
監視手段（２８）および流動制御要素（２６）は、制御装置を介して互いに結合されていることを特徴とする請求項１に記載の荷空け用マガジン。
【請求項３】
監視手段（２８）は、固定式に、収容室（１８）の内側で固定されていることを特徴とする請求項１または２に記載の荷空け用マガジン。
【請求項４】
流動制御要素（２６）は、通路（２３）の断面積の部分的な変更のために、これら流動制御要素２６の輪郭において変化可能であることを特徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項５】
流動制御要素（２６）は、テレスコープ式に、垂直方向の長さにおいて、この流動制御要素（２６）と搬送要素（２２）との間の間隔の変化のために、引出し、および引込み可能であることを特徴とする請求項１から４のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項６】
多数の押し退け体として形成された流動制御要素（２６）は、収容室（１８）の内側で、
垂直方向に整向された排出竪穴（２７）の形成のために設けられていることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項７】
２つの外側の側壁（２０、２１）と、３つの押し退け体の間の収容室（１８）の全幅は、
４つの排出竪穴（２７）が形成されているように設けられていることを特徴とする請求項６に記載の荷空け用マガジン。
【請求項８】
流動制御要素（２６）は、旋回可能な案内フラップを備えていることを特徴とする請求項１から７のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項９】
案内フラップは、排出竪穴（２７）の断面積の変化のために、設備、および設けられていることを特徴とする請求項８に記載の荷空け用マガジン。
【請求項１０】
それぞれの排出竪穴（２７）には、少なくとも２つの案内フラップが所属して設けられていることを特徴とする請求項８または９に記載の荷空け用マガジン。
【請求項１１】
監視手段（２８）は、少なくとも２つのセンサー要素（３０）を備えていることを特徴とする請求項１から１０のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１２】
センサー要素（３０）の数は、排出竪穴（２７）の数に相応することを特徴とする請求項１から１１のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１３】
センサー要素（３０）の数は、荷空けされるべき竪穴式トレー（１１）の竪穴（１７）の数に相応しており、その際、これらセンサー要素（３０）が、それぞれの竪穴（１７）の充填状態の高さが別個に検出可能であるように設けられていることを特徴とする請求項１から１２のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１４】
センサー要素（３０）は、竪穴（１７）の上方に設けられており、且つ、
これらセンサー要素が、充填状態の高さを、トレーの、相応して予め準備された底壁（１５）を貫いて検出可能であるように形成、および設備されていることを特徴とする請求項１３に記載の荷空け用マガジン。
【請求項１５】
センサー要素（３０）は、これらセンサー要素が、それぞれに、竪穴１７の内側の製品に対して斜め上からの角度で整向されているように、トレー、即ち竪穴式トレー（１１）の竪穴（１７）の手前、もしくは後方に設けられていることを特徴とする請求項１から１２のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１６】
荷空け用マガジン（１０）が、荷空けされるべき竪穴式トレー（１１）のそれぞれの竪穴（１７）のために、少なくとも２つのセンサー要素（３０）を有しており、その際、これらセンサー要素（３０）は、互いに上下に重なり合って設けられていることを特徴とする請求項１から１１のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１７】
荷空けされるべきトレーの下方、および、荷空け用マガジン（１０）の収容室（１８）の上方に、付加的なセンサー要素（３３）が、この収容室（１８）の充填状態の高さ検出のために設けられていることを特徴とする請求項１から１６のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１８】
センサー要素（３０、３３）は、アナログ式の光学的な光センサーであることを特徴とする請求項１から１７のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１９】
ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレー（１１）を荷空けするための方法であって、
この方法が、以下のステップ：即ち、
− トレー、即ち竪穴式トレー（１１）の開放、
− 搬送要素（２２）の領域内への、荷空け用マガジン（１０）の収容室（１８）を通っての、製品の流れの案内、
その際、この製品の流れが、収容室（１８）の内側の、並びに、この搬送要素（２２）によって形成された通路（２３）の領域内における、流動制御要素（２６）によって調節され、
および、
− この通路（２３）に沿っての、この製品の流れの搬出、
のステップを備えている上記方法において、
トレー、即ち竪穴式トレー（１１）の内側での充填状態の高さの検出が検出され、且つ、
流動制御要素（２６）が、この充填状態の高さに相応して位置調節されることを特徴とする方法。
【請求項２０】
竪穴式トレー（１１）のそれぞれの竪穴（１７）の内側での充填状態の高さの検出が検出され、且つ、制御装置を介して評価され、その際、
この評価の結果が、流動制御要素（２６）の位置調節のための基準を形成することを特徴とする請求項１９に記載の方法。
【請求項２１】
流動制御要素（２６）の輪郭が自動的に変化されることを特徴とする請求項１９または２０に記載の方法。
【請求項２２】
通路（２３）の断面積が部分的に変化されることを特徴とする請求項１９から２１のいずれか一つに記載の方法。
【請求項２３】
流動制御要素（２６）、および収容室（１８）の側壁（２０、２１）によって形成される排出竪穴（２７）が、これら排出竪穴の断面積において変化されることを特徴とする請求項１９から２２のいずれか一つに記載の方法。
【請求項１】
ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレー（１１）を荷空けするためのトレー荷空けステーション用の荷空け用マガジン（１０）であって、
この荷空け用マガジンが、このトレーから流動する製品のための収容室（１８）を備えており、
その際、この収容室（１８）が、上方に向かってこのトレーの方向に開放されており、且つ、下方に向かって通路（２３）を形成する、これら製品を搬出するための搬送要素（２２）によって境界されており、
並びに、この荷空け用マガジンが、この荷空け用マガジン（１０）の内側での製品の流れの制御のために、この収容室（１８）の内側で、流動制御要素（２６）を備えている様式の、上記荷空け用マガジンにおいて、
荷空け用マガジン（１０）に、監視手段（２８）が所属して設けられており、
この監視手段が、トレーの内側での充填状態の高さの検出のために設備、および形成されており、その際、
この監視手段、またはそれぞれの監視手段（２８）が、流動制御要素（２６）の個々の制御のために、これら流動制御要素と作用結合の状態にあるように構成されていることを特徴とする荷空け用マガジン。
【請求項２】
監視手段（２８）および流動制御要素（２６）は、制御装置を介して互いに結合されていることを特徴とする請求項１に記載の荷空け用マガジン。
【請求項３】
監視手段（２８）は、固定式に、収容室（１８）の内側で固定されていることを特徴とする請求項１または２に記載の荷空け用マガジン。
【請求項４】
流動制御要素（２６）は、通路（２３）の断面積の部分的な変更のために、これら流動制御要素２６の輪郭において変化可能であることを特徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項５】
流動制御要素（２６）は、テレスコープ式に、垂直方向の長さにおいて、この流動制御要素（２６）と搬送要素（２２）との間の間隔の変化のために、引出し、および引込み可能であることを特徴とする請求項１から４のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項６】
多数の押し退け体として形成された流動制御要素（２６）は、収容室（１８）の内側で、
垂直方向に整向された排出竪穴（２７）の形成のために設けられていることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項７】
２つの外側の側壁（２０、２１）と、３つの押し退け体の間の収容室（１８）の全幅は、
４つの排出竪穴（２７）が形成されているように設けられていることを特徴とする請求項６に記載の荷空け用マガジン。
【請求項８】
流動制御要素（２６）は、旋回可能な案内フラップを備えていることを特徴とする請求項１から７のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項９】
案内フラップは、排出竪穴（２７）の断面積の変化のために、設備、および設けられていることを特徴とする請求項８に記載の荷空け用マガジン。
【請求項１０】
それぞれの排出竪穴（２７）には、少なくとも２つの案内フラップが所属して設けられていることを特徴とする請求項８または９に記載の荷空け用マガジン。
【請求項１１】
監視手段（２８）は、少なくとも２つのセンサー要素（３０）を備えていることを特徴とする請求項１から１０のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１２】
センサー要素（３０）の数は、排出竪穴（２７）の数に相応することを特徴とする請求項１から１１のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１３】
センサー要素（３０）の数は、荷空けされるべき竪穴式トレー（１１）の竪穴（１７）の数に相応しており、その際、これらセンサー要素（３０）が、それぞれの竪穴（１７）の充填状態の高さが別個に検出可能であるように設けられていることを特徴とする請求項１から１２のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１４】
センサー要素（３０）は、竪穴（１７）の上方に設けられており、且つ、
これらセンサー要素が、充填状態の高さを、トレーの、相応して予め準備された底壁（１５）を貫いて検出可能であるように形成、および設備されていることを特徴とする請求項１３に記載の荷空け用マガジン。
【請求項１５】
センサー要素（３０）は、これらセンサー要素が、それぞれに、竪穴１７の内側の製品に対して斜め上からの角度で整向されているように、トレー、即ち竪穴式トレー（１１）の竪穴（１７）の手前、もしくは後方に設けられていることを特徴とする請求項１から１２のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１６】
荷空け用マガジン（１０）が、荷空けされるべき竪穴式トレー（１１）のそれぞれの竪穴（１７）のために、少なくとも２つのセンサー要素（３０）を有しており、その際、これらセンサー要素（３０）は、互いに上下に重なり合って設けられていることを特徴とする請求項１から１１のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１７】
荷空けされるべきトレーの下方、および、荷空け用マガジン（１０）の収容室（１８）の上方に、付加的なセンサー要素（３３）が、この収容室（１８）の充填状態の高さ検出のために設けられていることを特徴とする請求項１から１６のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１８】
センサー要素（３０、３３）は、アナログ式の光学的な光センサーであることを特徴とする請求項１から１７のいずれか一つに記載の荷空け用マガジン。
【請求項１９】
ロッド形状の製品でもって充填されたトレー、特に竪穴式トレー（１１）を荷空けするための方法であって、
この方法が、以下のステップ：即ち、
− トレー、即ち竪穴式トレー（１１）の開放、
− 搬送要素（２２）の領域内への、荷空け用マガジン（１０）の収容室（１８）を通っての、製品の流れの案内、
その際、この製品の流れが、収容室（１８）の内側の、並びに、この搬送要素（２２）によって形成された通路（２３）の領域内における、流動制御要素（２６）によって調節され、
および、
− この通路（２３）に沿っての、この製品の流れの搬出、
のステップを備えている上記方法において、
トレー、即ち竪穴式トレー（１１）の内側での充填状態の高さの検出が検出され、且つ、
流動制御要素（２６）が、この充填状態の高さに相応して位置調節されることを特徴とする方法。
【請求項２０】
竪穴式トレー（１１）のそれぞれの竪穴（１７）の内側での充填状態の高さの検出が検出され、且つ、制御装置を介して評価され、その際、
この評価の結果が、流動制御要素（２６）の位置調節のための基準を形成することを特徴とする請求項１９に記載の方法。
【請求項２１】
流動制御要素（２６）の輪郭が自動的に変化されることを特徴とする請求項１９または２０に記載の方法。
【請求項２２】
通路（２３）の断面積が部分的に変化されることを特徴とする請求項１９から２１のいずれか一つに記載の方法。
【請求項２３】
流動制御要素（２６）、および収容室（１８）の側壁（２０、２１）によって形成される排出竪穴（２７）が、これら排出竪穴の断面積において変化されることを特徴とする請求項１９から２２のいずれか一つに記載の方法。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００８−１８９３８９（Ｐ２００８−１８９３８９Ａ）
【公開日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１９３５２（Ｐ２００８−１９３５２）
【出願日】平成２０年１月３０日（２００８．１．３０）
【出願人】（５９５１１２０１８）ハウニ・マシイネンバウ・アクチエンゲゼルシヤフト (123)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１月３０日（２００８．１．３０）
【出願人】（５９５１１２０１８）ハウニ・マシイネンバウ・アクチエンゲゼルシヤフト (123)
【Ｆターム（参考）】
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