説明

荷締ベルト

【課題】 捻れや折れ曲がりの少ない安定して物品を固定できる荷締ベルトを提供する。
【解決手段】係止部材2にベルト4,6が連結された荷締ベルト1において、ベルト4,6の連結部12の内側に、滑り止め効果のある樹脂シート16を配する。係止部材2に対するベルト4,6の位置ずれが防止されるために、ベルト4,6の捻れや折れ曲がりが低減される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を固定するために用いられる荷締ベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば2以上の物品を一つにまとめて固定するために、物品に引っ掛ける為のフックを備えた荷締ベルトが知られている。中でも、両端にフックを備えており、その全長を物品の大きさに合わせて変更可能な荷締ベルトは、物品を安定して固定できるために、広く用いられている。
【0003】
荷締ベルトのフックは、一端部にフックを有し、他端部に貫通孔が開けられた係止部材をベルトに連結することで構成されることが多い。係止部材をベルトに連結する方法としては、ベルトの先端部分を係止部材の貫通孔に通して折り返し、対向するベルト同士を固定することにより、ベルトの先端部に係止部材の他端部を巻き込んだループ状の連結部を形成して連結する方法が一般的に行われる。
【0004】
最も簡易な構成を有する係止部材の一つに、1本の樹脂または金属の棒状部材が折り曲げられて形成された係止部材がある。棒状部材は、その一端部が略U字型に曲げられてフック部分が形成され、他端部が三角形に折り曲げられて貫通孔の周縁部が形成される。通常、このような係止部材と連結するベルトは、連結部が係止部材の貫通孔の周縁部を形成する辺の中のフック部分と対向する一辺を巻き込んで連結している。
【0005】
物品を固定している荷締ベルトには、様々な方向の力が加わる。このため、ベルトと係止部材の連結部分に不規則な力が加わってベルトの連結部が本来の位置から移動し、貫通孔を形成する周縁部の隣り合う二辺に跨って位置してしまうことがある。このようにベルトの連結部が係止部材に対して移動した場合には、屡々ベルトが折れたり捻れたりしてしまう。ベルトの捻れや折れ曲がりが発生するとベルトの使い勝手が悪くなる。また捻れや折れ曲がりのあるベルトで物品を固定すると、物品が不安定な状態で固定されてしまう恐れがある。このため、係止部材に対するベルトの移動を防ぎ、ベルトの捻れや折れ曲がりを防止する必要がある。
【0006】
係止部材に対するベルトの位置の移動を防止するために、従来は、ベルトの連結部に係止部材の貫通孔の周縁部を取り囲む金属の管を縫合したり、連結部の厚みを増やして強度を向上させたりする技術が提供されている。
【0007】
しかしながら、ベルトの連結部に金属の管を縫合する作業は非常に手間がかかるため、荷締ベルトの製造コストの上昇につながっていた。また、連結部の厚みを増やした場合でも、荷締ベルトを繰り返し使用している間に連結部に折り癖がついたり、連結部自体の強度が落ちたりしてくるために、連結部の移動を完全には防止することができなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
係止部材とこれに連結するベルトを備えた荷締ベルトにおいて、ベルトの連結部が係止部材の貫通孔の周縁を移動することは、ベルトの捻れや折れ曲がりにつながる。ベルトの捻れや折れ曲がりが発生すると、物品の固定が不安定になるという問題点があった。このため、ベルトの捻れや折れ曲がりを防止すべく、係止部材に対するベルトの連結部の移動を防止する技術が求められていた。ところが、従来提供されているベルトの連結部の移動防止手段は、高価であったり、時間の経過と共に十分な効果が得られなくなったりするものであった。そこで、ベルトの連結部の移動を防止するための安価でかつ効果の持続する技術が求められている。
【0009】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、一端部にフックを有し、他端部に貫通孔が設けられた係止部材がベルトに連結された荷締ベルトにおいて、ベルトの連結部が係止部材の貫通孔の周縁部を移動しない技術を提供し、以て捻れや折れ曲がりの少ない安定して物品を固定できる荷締ベルトの提供を課題としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、一端部に設けられたフックと、他端部にベルトを連結する連結棒と該連結棒に角を有して連設されている周縁部で形成される貫通孔とが設けられている係止部材と、該係止部材の連結棒を介して連結されている連結部を有するベルトを備えた荷締ベルトに関する。本発明の荷締ベルトは、前記連結部と前記連結棒との間に滑り止め効果のある樹脂シートが配されていることを特徴とする。
【0011】
フックは、荷締すべき荷に引っ掛けるためのものであり、引っ掛けることが可能であれば、その形状を限定するものではない。例えば、U字型やV字型に折り曲げて形成するとよい。貫通孔は、フックと反対側に端部に設けられるものであり、ベルトが連結される連結棒とその連結棒に角を有して連設されている周縁部とで貫通孔を有するように形成される。貫通孔は限定するものではなく、三角形や四角形等に形成するとよい。そして、貫通孔を介して連結棒にベルトは連結され、かつ連結棒とベルトの間に樹脂シートが配されて、ベルトの連結部が連結棒から周縁部へ移動するのを防止される。ここで使用される樹脂シートとしては、ゴム、塩化ビニル等の滑り止め効果を有する樹脂であれば、限定するものではないが、軟質の合成樹脂を用いるとよい。また、合成樹脂シートの厚さは限定するものではない。また、連結棒にタイトに巻き付ける必要はなく、連結棒との間に隙間を設けて配置し、連結棒の間であれば自由に移動できるように設けても構わない。このように連結棒の間は自由に移動が可能であるにも拘わらず、周縁部側へ移動しようとした場合には、図4のaの部分が圧接されるため、その部分で樹脂シートが連結部の移動を防止し、周縁部への移動を防止することができるのである。こうして、樹脂シートによって、ベルトの連結部はその移動が妨げられて、係止部材の貫通孔の連結棒に留まることができる。この結果、ベルトの捻れや折れ曲がりが防止される。
【0012】
請求項2の発明は、係止部材の一端部に設けられたフックが、係止部材の他端部の貫通孔が設けられている面に対して、垂直に設けられていることを特徴とする。本発明により、フックの先端部がベルトに対して垂直に配されるため、フックを物品に引っかけたときのベルトの捻れや折れ曲がりが更に少なくなり、物品の固定を安定して行うことが可能となる。
【0013】
請求項3の発明は、一端部に設けられたフックと、他端部にベルトを連結する連結棒と該連結棒に角を有して連設されている周縁部で形成される貫通孔とが設けられている係止部材と、該係止部材の連結棒を介して連結されている連結部を有するベルトと、
前記連結部と連結棒との間に設けられた滑り止め効果のある樹脂シートとを有する第1の荷締ベルト、及び、一端部に設けられたフックと、他端部にベルトを連結する連結棒と該連結棒に角を有して連設されている周縁部で形成される貫通孔とが設けられている係止部材と、該係止部材の連結棒を介して連結されている連結部と該連結部と反対側端部に持ち手とを有するベルトと、前記連結部と連結棒との間に設けられた滑り止め効果のある樹脂シートとを有する第2の荷締ベルトと、備え、第1のベルトを固定し、第2のベルトを挿通させて任意の長さで固定することのできるバックルと、を備えていることを特徴とする。本発明により、両端にフックを備えており、その全長を物品の大きさに合わせて変更可能であって、係止部材に対するベルトの連結部の好ましくない移動が防止された荷締ベルトが提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明の係止部材とベルトを備えた荷締ベルトは、ベルトの連結部が係止部材の貫通孔の周縁部を移動することが防止されている。これにより、係止部材との連結部付近の捻れや折れ曲がりが低減された荷締ベルトが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に発明を実施するための最良の形態を列記する。
(形態1) 荷締ベルトは、一端部にフックが設けられ他端部に貫通孔が設けられている2個の係止部材と、一端部に係止部材の貫通孔を介して係止部材と連結する連結部が設けられている第1のベルトと、一端部に係止部材の貫通孔を介して係止部材と連結する連結部が設けられ反対側端部に持ち手部が設けられている第2のベルトと、第1のベルトを固定し、第2のベルトを挿通させて任意の長さで固定することのできるバックルを備えており、第1のベルトの連結部と第2のベルトの連結部には、係止部材の貫通孔の連結棒との間に、滑り止め効果のある樹脂シートが配されている。
(形態2) 第1のベルトの連結部と第2のベルトの連結部は、同一の仕様で構成されている。連結部は、係止部材の貫通孔を介して折り返され、同じベルト同士で縫合されており、係止部材の貫通孔の連結棒を巻き込んだループとなっている。
(形態3) ベルトの連結部を構成するループの内側に、滑り止め効果のある樹脂シートが配置されている。樹脂シートの端部は、ループの縫合部に挟まれて共に縫合されることでベルトに固定されている。
(形態4) 第2のベルトの端部に、持ち手部が形成されている。持ち手部は、ベルトの端部が折り返されて縫合され、ループ状となっている。
【実施例】
【0016】
本発明の荷締ベルトを、図を参照しつつ説明する。図1に、荷締ベルト1の斜視図を示す。荷締ベルト1は、係止部材2と、第1のベルト4と、第2のベルト6と、バックル8を備えている。
【0017】
係止部材2は、1本の金属部材を折り曲げて形成されている。係止部材2の一端部には、金属部材が略U字型に曲げられてフック20が形成されており、他端部には金属部材が三角形に折り曲げられて貫通孔10の連結棒21、周縁部22が形成されている。連結棒21の一辺の長さは、第1のベルト4及び第2のベルト6の幅よりも広くなっている。従って、連結部12は、連結棒21の間を自由に移動できる。フック20は、U字型の平面が、連結棒21、周縁部22で形成される貫通孔10の平面に対して垂直となるように形成されている。この結果、フック20の先端を物品に掛けたとき、係止部材2の連結棒21、周縁部22で形成された貫通孔10が物品の表面にほぼ沿わせてベルトを設置することができる。
【0018】
第1のベルト4は、一端部に係止部材2と連結する連結部12が設けられている。第1のベルト4が係止部材2と連結している部分の斜視図を図2に示し、上面図を図3(a)に示し、断面図を図3(b)に示す。本実施例の連結部12は、第1のベルト4の一端部が、係止部材2の貫通孔10を通過し、周縁部21のなかのフック20と対向する一辺のところで折り返され、対向する同じ第1のベルト4の他の部分に縫合されることで構成されている。この結果、連結部12の形状は、係止部材2の周縁部21を巻き込んだループ状になっている。
【0019】
第1のベルト4の連結部12のループの内側に、滑り止め効果のある樹脂シート16が配置されている。樹脂シート16の素材としては、例えば塩化ビニルシートが用いられる。樹脂シート16は、連結部12のループの端のベルト同士の縫合部に挟まれて、ベルトと共に縫い合わされて固定されている。なお、この縫製部以外の部位は、ベルトと固定されていない。また、樹脂シート16及び第1のベルト4は連結棒21に対して、隙間を設けて固定されている。従って、連結棒21の間は、連結部12は自由に移動可能である。また、樹脂シート及び連結部12は、両方とも軟質の素材で作成されているため、連結部12は、樹脂シートを配しても柔軟性を保持していて、例えば幅方向に圧力を掛ければつぶすこともできる。樹脂シート16は、第1のベルト4の連結部12を縫合するときに、同時に挟み込まれて縫い合わすことが可能であるため、第1のベルト4に樹脂シート16を固定するための特別な製造工程は必要とならない。このため、樹脂シート16は、非常に効率良く簡単に第1のベルト4の連結部12に固定される。また、樹脂シートの材質や板厚を適宜調整することにより、樹脂シートの滑り止め効果を長く持続させることができる。
【0020】
第1のベルト4の連結部12は、柔軟性を備えているにも拘わらず、使用時に不規則な方向、例えば横方向に引っ張られたような場合であっても、移動する場合は、図4の如く、斜めになり、aの部分が圧接され樹脂シート16によってその移動が妨げられて、係止部材2の連結棒21から周辺部22に移動することはなくの当初配置された一辺に位置することができる。そのため、従来のベルトのように、第1のベルト4の連結部12が、図6の如く、連結棒21の隣り合う周縁部22二辺に跨る位置に移動してしまったときに発生するベルトの捻れや折れ曲がりが防止される。
【0021】
また、本実施例の荷締ベルトの第1のベルト4が、係止部材2の略三角形の連結棒21に連結されていることから、フック20の先端を物品に掛けて物品を固定したとき、第1のベルト4はフック20の略U字型の突起の直線部分と同一方向にのびることになる。このため、ベルト4の連結部12の捩れが発生しにくい。また、このときフック20の略U字型の突起の曲線部分は、第1のベルト4に対して垂直な方向に向いているために、係止部材2の連結棒21、周縁部22と第1のベルト4がほぼ同一平面上に配置されることになる。このような係止部材2と第1のベルト4の位置関係の元で物品を固定したとき、第1のベルト4は均一に引っ張られることになり、ベルトの捻れや折れ曲がりが発生しにくくなる。
【0022】
第2のベルト6は、一端部に第1のベルト4と同一の構成の連結部12が設けられて、係止部材2が連結される。また、第2のベルト6の他端部には、持ち手部14が形成されている。持ち手部14は、ベルトの端部が折り返されて縫合されることで形成されており、ループ状となっている。持ち手部14によって、第2のベルト6の他端部の厚みは他の部分の二倍となっている。持ち手部14は、第2のベルト6がバックル8に挿通されて使用される際に、第2のベルト6の長さを容易に調整できるようにすると共に、第2のベルト6がバックル8から抜け落ちることを防止する効果を有する。
【0023】
荷締ベルト1は、第1のベルト4を固定し、第2のベルト6を挿通させて任意の長さで固定することのできるバックル8を備えている。バックル8に、第1のベルトが固定されており、第2のベルト6が通過している状態の側面図を図5(a)に示し、断面図を図5(b)に示す。
【0024】
バックル8には、市販されている汎用のバックルが適用できる。バックル8は、ベース24と、このベース24に回動可能に支持されたレバー26と、ガイド30と、ベルト固定部材32を備えている。レバー26は、ベルトを挟み込むための歯部28を備えている。第1のベルト4は、バックル8のベルト固定部材32に巻き付けられ、縫合されて固定される。第2のベルト6は、バックル8のレバー26の歯部28とガイド30の間に挿通される。
【0025】
バックル8は、レバー26の回転角度を調整することにより、歯部28がガイド30に対向する状態と、歯部28がガイド30と対向しない状態とを切り替えることができる。歯部28がガイド30と対向するとき、第2のベルト6は歯部28とガイド30の隙間に挟み込まれて固定される。これをバックル8の閉状態と称する。
【0026】
歯部28がガイド30と対向しない状態のときをバックル8の開状態と称する。このときのレバー26とガイド30の間の距離は、第2のベルト6の厚みよりも若干大きく、第2のベルト6の厚みの2倍よりも小さく設定されている。バックル8の開状態で、第2のベルト6は、レバー26とガイド30の隙間を一定の抵抗を受けつつも通過可能となる。ただし、第2のベルト6の持ち手部14は他の部分の2倍の厚みがあるために、バックル8が開状態であっても、レバー26とガイド30の隙間を通過することができない。
【0027】
バックル8が開状態のとき、第2のベルト6の一端部に連結された係止部材2もしくは他端部の持ち手部14を引っ張って第2のベルト6に対するバックル8の位置を調整することにより、第1のベルト4に連なる第2のベルト6の長さを適宜調整することができる。これにより、荷締ベルト1の実質的な長さを適宜調整することが可能となる。荷締ベルトの全体としての長さを適宜調整した後、バックル8を閉状態にすることで、荷締ベルト1全体を好適な長さで固定することができる。
【0028】
バックル8を閉状態から開状態に変更すると、第2のベルト6がバックル8を通過することが可能となり、荷締ベルト1全体をゆるめることができる。バックル8が開状態であっても、バックル8のレバー26とガイド30の隙間を第2のベルト6の持ち手部14は通過することができないことから、第2のベルトがバックル8から抜け落ちてしまうことが防止される。
【0029】
本実施例の荷締ベルト1を用いて、7台の買い物用カート32の固定を行う場合について、図6を用いて説明する。最初に、バックル8が開の状態で、第1のベルト4に連結している係止部材2のフック20が、先頭の買い物用カート32の取っ手部34に掛けられる。次に第2のベルト6に連結している係止部材2のフック20が、最後尾の買い物用カート32の取っ手部34に掛けられる。次に、第2のベルト6の持ち手部14を引っ張って、全ての買い物用カート32が互いに固定される距離に、荷締ベルト1全体の長さが調整される。バックル8が閉の状態にされて、買い物用カート32の固定が完了する。
【0030】
買い物用カート32の固定が完了したとき、係止部材2の連結棒21,周縁部22からなる貫通孔10と、第1のベルト4と、第2のベルト6は、全体がほぼ平面上に位置することになり、捻れや折れ曲がりの発生が低減される。また、各々のベルトの連結部14に配された樹脂シート16によって、第1のベルト4の連結部12と第2のベルトの連結部12は、共にその移動が妨げられる。このため、7台の買い物用カート32を一度に移動させた場合に、ベルト4,6と係止部材2との間に様々な方向から不規則な力が加えられた場合であっても、係止部材2に対する連結部12の位置は、本来の位置からずれることがない。このため、連結部12が係止部材2の連結棒21の隣り合う周縁部22二辺に跨ってしまうことがなく、連結部12捻れや折れ曲がりに由来するベルト4,6の捻れや折れ曲がりは全く発生しない。このように、本実施例の荷締ベルト1は、非常に使い勝手が良く、安定して物品を固定することができる。
【0031】
以上、実施例において本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。たとえば、実施例における係止部材2の孔の形状は三角形であったが、四角形その他の多角形とすることも可能である。また、本発明は買い物用カート以外の物品の固定にも容易に適用することができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施例の荷締ベルトの斜視図である。
【図2】実施例の荷締ベルトの係止部材とベルトの連結部の斜視図である。
【図3】図3aは、実施例の荷締ベルトの係止部材とベルトの連結部の上面図であり、図3bは、実施例の荷締ベルトの係止部材とベルトの連結部の断面図である。
【図4】実施例の荷締ベルトの係止部材とベルトの連結部との移動が防止される状態を示す斜視図である
【図5】図3aは、実施例の荷締ベルトのバックル周辺の側面図であり、図5bは実施例の荷締ベルトのバックル周辺の断面図である。
【図6】実施例の荷締ベルトを買い物用カートの固定に適用した図である。
【図7】従来のベルトにおいて、荷締ベルトの係止部材とベルトの連結部との移動する状態を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
1: 荷締ベルト
2: 係止部材
4: 第1のベルト
6: 第2のベルト
8: バックル
10: 孔
12: 連結部
14: 持ち手部
16: 樹脂シート
20: フック
22: 周縁部
24: ベース
26: レバー
28: 歯部
30: ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部に設けられたフックと、他端部にベルトを連結する連結棒と該連結棒に角を有して連設されている周縁部で形成される貫通孔とが設けられている係止部材と、
該係止部材の連結棒を介して連結されている連結部を有するベルトと、を備え、
前記連結部と前記連結棒との間に滑り止め効果のある樹脂シートが配されていることを特徴とする荷締ベルト。
【請求項2】
係止部材の一端部に設けられたフックが、係止部材の貫通孔が設けられている面に対して垂直に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の荷締ベルト。
【請求項3】
一端部に設けられたフックと、他端部にベルトを連結する連結棒と該連結棒に角を有して連設されている周縁部で形成される貫通孔とが設けられている係止部材と、
該係止部材の連結棒を介して連結されている連結部を有するベルトと、
前記連結部と連結棒との間に設けられた滑り止め効果のある樹脂シートとを有する第1の荷締ベルト、
及び、一端部に設けられたフックと、他端部にベルトを連結する連結棒と該連結棒に角を有して連設されている周縁部で形成される貫通孔とが設けられている係止部材と、
該係止部材の連結棒を介して連結されている連結部と該連結部と反対側端部に持ち手とを有するベルトと、
前記連結部と連結棒との間に設けられた滑り止め効果のある樹脂シートとを有する第2の荷締ベルトと、備え、
第1のベルトを固定し、第2のベルトを挿通させて任意の長さで固定することのできるバックルと、を備えていることを特徴とする荷締ベルト。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate