説明

荷造テープの縁折り貼着装置

【課題】 この発明は、強靭な基材と、強力な接着力を具えた合成樹脂フイルム製の荷造テープ等を主として使用するハンドパッケージングシーラーにおいて、荷造テープの一側を縁折り接着してから段ボール箱の蓋部等の対象部分に接着し、その終端を切断する荷造テープの縁折り貼着装置の提供。
【解決手段】 手持ち部2の上方に荷造テープ7を回転抵抗を付与して回転自在に支承する架台部4と、その架台部4に対応し、荷造テープ7の外周面7aに連接して荷造テープ7の先端を剥離する角付けローラ5と、その角付けローラ5と離隔し同一面上に対応する圧着ローラ17と、その角付けローラ5と、圧着ローラ17との間に荷造テープ7の引出し部7dの一側縁に対応するループ型縁折りガイド部を配備したループ型縁折り機構18とを具備してなる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、強靭な基材と、強力な接着力を具えた合成樹脂フイルム製の荷造テープ等を主として使用するハンドパッケージングシーラーにおいて、荷造テープの一側を縁折り接着してから段ボール箱の蓋部等の対象部分に接着し、その終端を切断する荷造テープの縁折り貼着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、荷造テープは、紙管に巻回されており、その状態で、または適度な回転抵抗を付与してセット器にセットした状態で、手に持って荷造り段ボールの蓋部等の対象部分に引き出して接着し、その引き出し終端は、手または切断器で切断していた。荷造りテープは、基材に紙、布、合成構成樹脂フイルム等を用い、その基材の裏面に接着剤を配備させたものであり、対象物に対する接着力と、容易な切断性が要求されるが、特に、基材に紙、布を用いたものは、その良好な接着力と、道具なしで容易に切断できる特性を具備するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、基材の強靭性と、強力な接着力を具え、しかも、低価格である合成樹脂フイルム製の荷造テープの普及が著しい。そこで、接着力が強いゆえに、剥がし難い、開け難いの苦情が絶えない。また、強靭であるがゆえに道具なしでは切断ができず、開放にはカッターを必要とするものである。そこで、カッターで切断の際に内部のものを傷付ける事故が多発し、その責任をめぐって発送者と注文者との間でトラブルが発生している。発送者は、カッターが内部の発送物にとどかないように、外装を二重にするなどの保護手段を採ることが余儀なくされるため、発送費のコスト高を招いている。
【0004】この発明は、前記従来の欠点を解消しようとなされたもので、合成樹脂フイルム製の荷造テープの利点を生かすと共に、荷造テープが段ボール等から容易に剥がすことができるように、荷造テープを縁折りして貼着する荷造テープの縁折り貼着装置を提供しようとしてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】強靭な基材と、強力な接着力を具えた合成樹脂フイルム製の荷造テープ等を主として使用するハンドパッケージングシーラーにおいて、手持ち部の上方に荷造テープを回転抵抗を付与して回転自在に支承する架台部と、その架台部に対応し、荷造テープの外周面に連接して荷造テープの先端を剥離する角付けローラと、その角付けローラと離隔し同一面上に対応する圧着ローラと、その角付けローラと、圧着ローラとの間に荷造テープの引出し部の一側縁に対応するループ型縁折りガイド部を配備したループ型縁折り機構とを具備してなる荷造テープの縁折り貼着装置にある。
【0006】前記架台部は、手持ハンドル部と一体に形成する機枠における左右側板の上部背縁に弧状形に形成し、左右側板に上方側に角付けローラ、下方側に角付け保持縁を差し渡して荷造テープの外周面を連接可能に設けると共に、一方の側板の内面を荷造テープの一側外面を連接して規制する定置面を設け、架台部の軸受孔に回転自在に支承し、コイルバネの作用で架台部に連接する荷造テープの内径面に連接して荷造テープに所要の回転抵抗を付与し、架台部に引き出し回転自在に弾圧支持するコ字形弾圧押え棒を配備してなるものとしてもよいものである。
【0007】前記架台部は、その前方側の両側板に支承板を差し渡し形成し、この支承板に荷造テープの反対の側外面に連接し、移動を規制する規制杆を調整自在に固定してなるものとしてもよいものである。
【0008】前記架台部は、その前方側の両側板に支承板を差し渡し形成し、この支承板の上面に、横方向の案内溝および上下に貫通し、かつ横方向に開口するスライド許容孔を設け、前記荷造テープの反対の側外面に連接し、移動を規制する規制杆を対設した規制板を前記支承板上に配備し、前記案内溝およびスライド許容孔に沿って横方向にスライド自在であると共に、引上げ挟持片を支承板の下方に、前記スライド許容孔に貫通する固定軸に螺合して配備し、この固定軸の頭部を摘んで回転することにより支承板を規制板と引上げ挟持片で挟持し、規制杆を荷造テープの幅に適合して定置できるように設けてなるものとしてもよいものである。
【0009】前記ループ型縁折り機構は、機枠の左右側板に、差し渡されて左右方向にスライド調整自在で、縁折り幅を所要に設定可能に設けてなるものとしてもよいものである。
【0010】前記ループ型縁折り機構は、一側にループ型縁折りガイド部を形成したガイド板の左右側縁に、前左右スライド腕部と後左右スライド腕部を、前後に所要の間隔で、左右に所要幅で所要長さ突出せて設け、機枠の左右側板に、前記前左右スライド腕部および後左右スライド腕部に夫々対応して設けた前左右軸受孔と後左右軸受孔にスライド自在に嵌合し、ガイド板の上面にナットを内臓した螺合部を設け、この螺合部に、左側板の取付孔に貫通して差し込まれた調整軸のネジ部を螺合し、調整軸の頭部をもって回転させることにより前記ガイド板を左右にスライドし、荷造テープの引き出し部の一側の縁折り部の幅を大小させてなるものとしてもよいものである。
【0011】手持ち部の上方に構成される機枠の左右側板の前端上部間に刃物台主部を差し渡し一体に形成し、その上面に突歯を具えた切断刀を交換自在に固定し、刃物台主部の後縁から上方へ、荷造テープの引き出し部を切断する時の押さえバネ板を立設してなるものとしてもよいものである。
【0012】
【発明の実施の形態】強靭な基材と、強力な接着力を具えた合成樹脂フイルム製の荷造テープ等を主として使用するハンドパッケンジグシーラーおいて、手持ち部の上方に荷造テープを回転抵抗を付与して回転自在に支承する架台部は、手持ハンドル部と一体に形成する機枠における左右側板の上部背縁に弧状形に形成し、左右側板に上方側に角付けローラ、下方側に角付け保持縁を差し渡して荷造テープの外周面を連接可能に設けると共に、一方の側板の内面を荷造テープの一側外面を連接して規制する定置面を設け、架台部の軸受孔に回転自在に支承し、コイルバネの作用で架台部に連接する荷造テープの内径面に連接して荷造テープに所要の回転抵抗を付与し、架台部に引き出し回転自在に弾圧支持するコ字形弾圧押え棒を配備し、また前記架台部は、その前方側の両側板に支承板を差し渡し形成し、この支承板の上面に横方向の案内溝および上下に貫通し、かつ横方向に開口するスライド許容孔を設け、前記荷造テープの反対の側外面に連接し、移動を規制する規制杆を対設した規制板を前記支承板上に配備し、前記案内溝およびスライド許容孔に沿って横方向にスライド自在であると共に、引上げ挟持片を支承板の下方に、前記スライド許容孔に貫通する固定軸に螺合して配備し、この固定軸の頭部を摘んで回転することにより支承板を規制板と引上げ挟持片で挟持し、規制杆を荷造テープの幅に適合して定置できるように設け、この架台部に対応し、荷造テープの外周面に連接して荷造テープの先端を剥離する角付けローラと、その角付けローラと離隔し同一面上に対応する圧着ローラと、その角付けローラと、圧着ローラとの間に配備するループ型縁折り機構は、一側にループ型縁折りガイド部を形成したガイド板の左右側縁に、前左右スライド腕部と後左右スライド腕部を、前後に所要の間隔で、左右に所要幅で所要長さ突出せて設け、機枠の左右側板に、前記前左右スライド腕部および後左右スライド腕部に夫々対応して設けた前左右軸受孔と後左右軸受孔にスライド自在に嵌合し、ガイド板の上面にナットを内臓した螺合部を設け、この螺合部に、左側板の取付孔に貫通して差し込まれた調整軸のネジ部を螺合し、調整軸の頭部をもって回転させることにより前記ガイド板を左右にスライドし、荷造テープの引き出し部の一側の縁折り部の幅を大小させ、手持ち部の上方に構成される機枠の左右側板の前端上部間に刃物台主部を差し渡し一体に形成し、その上面に突歯を具えた切断刀を交換自在に固定し、刃物台主部の後縁から上方へ、荷造テープの引き出し部を切断する時の押さえバネ板を立設してなる荷造テープの縁折り貼着装置。
【0013】
【実施例】以下、この発明の荷造テープの縁折り貼着装置を実施例として示す図面により説明すると、1は、実施例である手持型荷造テープの縁折り貼着装置であって、手持ハンドル部2と一体に形成する機枠3における左右側板3a、3bの上部背縁に弧状形の架台部4を形成し、左右側板3a、3bに上方側の角付けローラ5と下方側の角付け保持縁6を差し渡して荷造テープ7の外周面7aを連接可能に設けると共に、一方の左側板3aの内面3a1を荷造テープ7の一側外面7b1を連接して規制する定置面を設け、架台部4の軸受孔8a、8bに回転自在に支承し、コイルバネ9の作用で架台部4に連接する荷造テープ7の内径面7cに連接して荷造テープ7に所要の回転抵抗を付与して架台部4に引き出し回転自在に弾圧支持するコ字形弾圧押え棒10を配備している。
【0014】前記架台部4の前方側の両側板3a、3bに支承板11を差し渡し形成し、この支承板11の上面に、横方向の案内溝12および上下に貫通し、かつ横方向に開口するスライド許容孔13を設け、前記荷造テープ7の反対の側外面7b2に連接し、移動を規制する規制杆14aを対設した規制板14を前記支承板11上に配備し、前記案内溝12およびスライド許容孔13に沿って横方向にスライド自在であると共に、引上げ挟持片15を支承板11の下方に、前記スライド許容孔13に貫通する固定軸16に螺合して配備し、この固定軸16の頭部16aを摘んで回転することにより支承板11を規制板14と引上げ挟持片15で挟持し、規制杆14aを荷造テープ7の幅に適合して定置できるように設けている。前記上方側の角付けローラ5の一側に鍔部5aを設け、荷造テープ7の一側外面7b1に連接し、該側を回転自在に規制している。なお、架台部4については、前記構成に限定されるものではなく、図示しないが、荷造テープ7を支軸にセットする型のものであってもよく、また、その場合に、同じく図示しないが、荷造テープ7に若干の回転抵抗を付与するものであってもよいものである。
【0015】前記上方側の角付けローラ5と対応して圧着ローラ17を機枠3の左右側板3a、3bの前端間に回転自在に配備し、また、その圧着ローラ17と前記上方側の角付けローラ5との間に左右側板3a、3bに支持するループ型縁折り機構18を配備し、上方側の角付けローラ5から荷造テープ7の先端を剥離して引き出し、その引き出し部7dをループ型縁折り機構18に通過させて荷造テープ7の引き出し部7dの一側縁を縁折りして縁折り部7d1を設け、これを圧着ローラ17に導き、この圧着ローラ17で縁折り部7d1の対面する接着面を圧接して先端側に引き出すものである。
【0016】前記ループ型縁折り機構18は、一側にループ型縁折りガイド部19aを形成したガイド板19の左右側縁に、前左右スライド腕部20a、20bと後左右スライド腕部21a、21bを、前後に所要の間隔で、左右に所要幅で所要長さ突出せて設け、機枠3の左右側板3a、3bに、前記前左右スライド腕部20a、20bおよび後左右スライド腕部21a、21bに夫々対応して設けた前左右軸受孔22a、22bと後左右軸受孔23a、23bにスライド自在に嵌合し、ガイド板19の上面にナット24aを内臓した螺合部24を設け、この螺合部24に、左側板3aの取付孔25に貫通して差し込まれた調整軸26のネジ部26aを螺合し、調整軸26の頭部26bをもって回転させることにより前記ガイド板19を左右にスライドし、荷造テープ7の引き出し部7dの一側の縁折り部7d1の幅を大小させるものである。また、調整軸26には拡張コイルバネ27を巻回外装し、その両端を左側板3aの内面3a1とナット24aに圧接し、ガイド板19を調整位置に保持するように設けている。
【0017】前記ガイド板19の上面には、スライド表示柱28を立設し、その上端を前記支承板11に開口した表示孔29に挿通して支承板11の上面側から見えるように設け、表示孔29内の位置により荷造テープ7の引き出し部7dの縁折り部7d1の幅を表示できるようにしている。
【0018】機枠3の左右側板3a、3bの前端上部間に刃物台主部30を差し渡し一体に形成し、その上面に突歯31aを具えた切断刀31をネジ32により交換自在に締着固定し、刃物台主部30の前縁から下方へ排除板33を垂設し、下端縁33aを圧着ローラ17に所要の間隙をもって対応させ、圧着ローラ17に巻付く荷造テープ7の引き出し部7dを排除するように設けている。刃物台主部30の後縁から上方へ、荷造テープ7の引き出し部7dを切断する時の押さえバネ板34を立設している。なお、ループ型縁折りガイド部19aの出口に下方から対応する先端ガイド部35を左側側板3aと一体に形成している。
【0019】この発明は以上のように構成されるから、荷造りテープ7を、図2に示すように、第1の実施例の手持型荷造テープの縁折り貼着装置1には、荷造りテープ7の先端からの引出し部7dの外面が上方側の角付けローラー5に接し、接着剤面が反対面になるようにセットする。このときコ字形弾圧押え棒10をコイルバネ9に抗して荷造りテープ7の内径面の中心に回動して置くと、荷造りテープ7の外周面7aを上方側の角付けローラ5と、下方側の角付け保持縁6に連接することができ、また、荷造テープ7の一側外面7b1を左側板3aの内面3a1に対面し、上方側の角付けローラ5の鍔部5aの内側に嵌入することができ、最後に規制板14を固定軸16を緩めて規制杆14aを荷造テープ7の反対の側外面7b2に連接し、その状態で、固定軸16を締め付けて固定することにより左右にガタがないように固定するすることができる。この時、引出し部7dの先端の一側縁をループ型縁折りガイド部19aを通過させると、内径面に沿って所要幅が180度折曲され、出口では接着剤面を互いに内側に接合して縁折り部7d1になり、さらに、圧着ローラ17で湾曲されることにより縁折り部7d1は圧着されるのである。圧着ローラ17は、静電気が発生するように構成されており、このため合成樹脂フイルム製の荷造テープ7を吸引するから、切断後、先端ガイド部35にも案内されて圧着ローラ17に所要角度巻き付き、その状態に保持される。したがって、荷造テープ7の接着面を他から離隔するに役立つものである。また、再び引き出すときにこの部分を持って容易に引き出すことがてきる。したがって、荷造テープ7の引出し部7dの一側縁を縁折りして接着した状態で、例えば、図6に示すように、段ボール箱36の蓋板36a、36bの突合部に差し渡して接着し、これをシールすることができる。そして、最後に、押えバネ板34をしならせ、これを軸に荷造テープ7の引出し部7dに切断刀31を当ててその終端を容易に切断するものである。
【0020】
【発明の効果】この発明の荷造テープの縁折り貼着装置は、以上のようになるから、合成樹脂フイルム製の荷造テープの一側縁を折り曲げて接着し、裏面の一部に接着剤面がなくなるから、強力な接着力を生かしながら、その接着剤の無い面を手掛かりにカッターを使用しないで段ボール等から容易に荷造テープを剥がすことができるのである。よって、包装についても、二重にすることがなく、簡易化を図り、荷造りコストの低減に寄与できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面はこの発明の実施例である手持型荷造テープの縁折り貼着装置を背面上方から見た外観斜視図である。
【図2】同じく、その縦断側面図である。
【図3】同じく、この発明の実施例である手持型荷造テープの縁折り貼着装置の前部の縁折りループガイドにおいて荷造テープの縁折り状態を示す部分底面図である。
【図4】同じく、この発明の実施例である手持型荷造テープの縁折り貼着装置の縁折りループガイドの折り幅調整機構部を後方からみた横断背面図である。
【図5】同じく、この発明の実施例である手持型荷造テープの縁折り貼着装置の要部の縁折りループガイドにおける縁折り状態を下方から見た作用説明図である。
【図6】同じく、この発明の実施例である手持型荷造テープの縁折り貼着装置を用いて段ボール箱の蓋部分を荷造テープで貼着作業状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 手持型荷造テープの縁折り貼着装置
2 手持ハンドル部
3 機枠
3a 左側板
3a1 内面
3b 右側板
4 架台部
5 上方側の角付けローラ
5a 鍔部
6 下方側の角付け保持縁
7 荷造テープ
7a 外周面
7b1 一側外面
7b2 反対の側外面
7c 内径面
7d 引き出し部
7d1 縁折り部
8a 軸受孔
8b 軸受孔
9 コイルバネ
10 コ字形弾圧押え棒
11 支承板
12 案内溝
13 スライド許容孔
14 規制板
14a 規制杆
15 引上げ挟持片
16 固定軸
16a 頭部
17 圧着ローラ
18 ループ型縁折り機構
19 ガイド板
19a ループ型縁折りガイド部
20a 前左スライド腕部
20b 前右スライド腕部
21a 後左スライド腕部
21b 後右スライド腕部
22a 前左軸受孔
22b 前右軸受孔
23a 後左軸受孔
23b 後右軸受孔
24 螺合部
24a ナット
25 取付孔
26 調整軸
26a ネジ部
26b 頭部
27 拡張コイルバネ
28 スライド表示柱
29 表示孔
30 刃物台主部
31 切断刀
31a 突歯
32 ネジ
33 排除板
33a 下端縁
34 押さえバネ板
35 先端ガイド部
36 段ボール箱
36a 蓋板
36b 蓋板

【特許請求の範囲】
【請求項1】 強靭な基材と、強力な接着力を具えた合成樹脂フイルム製の荷造テープ等を主として使用するハンドパッケージングシーラーにおいて、手持ち部の上方に荷造テープを回転抵抗を付与して回転自在に支承する架台部と、その架台部に対応し、荷造テープの外周面に連接して荷造テープの先端を剥離する角付けローラと、その角付けローラと離隔し同一面上に対応する圧着ローラと、その角付けローラと、圧着ローラとの間に荷造テープの引出し部の一側縁に対応するループ型縁折りガイド部を配備したループ型縁折り機構とを具備してなる荷造テープの縁折り貼着装置。
【請求項2】 架台部は、手持ハンドル部と一体に形成する機枠における左右側板の上部背縁に弧状形に形成し、左右側板に上方側に角付けローラ、下方側に角付け保持縁を差し渡して荷造テープの外周面を連接可能に設けると共に、一方の側板の内面を荷造テープの一側外面を連接して規制する定置面を設け、架台部の軸受孔に回転自在に支承し、コイルバネの作用で架台部に連接する荷造テープの内径面に連接して荷造テープに所要の回転抵抗を付与し、架台部に引き出し回転自在に弾圧支持するコ字形弾圧押え棒を配備してなる請求項1の荷造テープの縁折り貼着装置。
【請求項3】 架台部は、その前方側の両側板に支承板を差し渡し形成し、この支承板に荷造テープの反対の側外面に連接し、移動を規制する規制杆を調整自在に固定してなる請求項2の荷造テープの縁折り貼着装置。
【請求項4】 架台部は、その前方側の両側板に支承板を差し渡し形成し、この支承板の上面に、横方向の案内溝および上下に貫通し、かつ横方向に開口するスライド許容孔を設け、前記荷造テープの反対の側外面に連接し、移動を規制する規制杆を対設した規制板を前記支承板上に配備し、前記案内溝およびスライド許容孔に沿って横方向にスライド自在であると共に、引上げ挟持片を支承板の下方に、前記スライド許容孔に貫通する固定軸に螺合して配備し、この固定軸の頭部を摘んで回転することにより支承板を規制板と引上げ挟持片で挟持し、規制杆を荷造テープの幅に適合して定置できるように設けてなる請求項2の荷造テープの縁折り貼着装置。
【請求項5】 ループ型縁折り機構は、機枠の左右側板に、差し渡されて左右方向にスライド調整自在で、縁折り幅を所要に設定可能に設けてなる請求項1、請求項2、請求項3または請求項4の荷造テープの縁折り貼着装置。
【請求項6】 ループ型縁折り機構は、一側にループ型縁折りガイド部を形成したガイド板の左右側縁に、前左右スライド腕部と後左右スライド腕部を、前後に所要の間隔で、左右に所要幅で所要長さ突出せて設け、機枠の左右側板に、前記前左右スライド腕部および後左右スライド腕部に夫々対応して設けた前左右軸受孔と後左右軸受孔にスライド自在に嵌合し、ガイド板の上面にナットを内臓した螺合部を設け、この螺合部に、左側板の取付孔に貫通して差し込まれた調整軸のネジ部を螺合し、調整軸の頭部をもって回転させることにより前記ガイド板を左右にスライドし、荷造テープの引き出し部の一側の縁折り部の幅を大小させてなる請求項1、請求項2、請求項3または請求項4の荷造テープの縁折り貼着装置。
【請求項7】 手持ち部の上方に構成される機枠の左右側板の前端上部間に刃物台主部を差し渡し一体に形成し、その上面に突歯を具えた切断刀を交換自在に固定し、刃物台主部の後縁から上方へ、荷造テープの引き出し部を切断する時の押さえバネ板を立設してなる請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6の荷造テープの縁折り貼着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2003−54826(P2003−54826A)
【公開日】平成15年2月26日(2003.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−246287(P2001−246287)
【出願日】平成13年8月14日(2001.8.14)
【出願人】(000114639)ヤエス軽工業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】