説明

蓄光輝度測定器および測定方法

【課題】 施設や地下街の壁面、階段の蹴上がりなどに蓄光標識が設置されている場合でも、蓄光標識の残光輝度を容易に測定することのできる蓄光輝度測定器を提供する。
【解決手段】 蓄光標識の残光輝度を測定するとき、 遮光初期段階の輝度値に基づいて、遮光から所定時間経過後の第1の時刻から第2の時刻までの輝度の逆数に基づいて1次近似式を求める。次いで、上記近似式に基づいて上記第2の時刻以降の任意の時刻の輝度を予測する。これによって、蓄光標識の残光輝度を短時間で測定することができ、蓄光標識の残光輝度の保守点検が容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄光標識の残光輝度を測定するための蓄光輝度測定器と測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
地震等で夜間に突然停電になったとき、ビル内あるいは地下の連絡路、地下鉄の構内等では自家発電あるいは電池式の案内表示灯が点灯するようになっている。しかしながら地震発生時に自家発電が必ずしも起動するとは限らないしまた、電池式の案内表示灯では電池の保守を怠ると非常時に点灯しない事態が発生することになる。
【0003】
そこで、国として、上記の場所に停電後所定時間外部からエネルギーを与えなくても発光状態を持続する蓄光標識を壁面や、階段の蹴上がり等に設置することを推奨する方針が採られようとしている。この蓄光標識は、合成樹脂板製、陶器製、あるいはガラス製などの基板の表面に蓄光性材料によって加工し、色材によって安全標識のデザインを施した標識板である。
【0004】
上記蓄光性材料は、太陽光、蛍光灯などの光を吸収してそのエネルギーを蓄積し、蓄積したエネルギーを可視光として放出する。このような蓄光性材料で加工した蓄光標識は、周囲が暗くなったとき、そのりん光により視認することができ、また、停電のために暗闇になったようなときでも視認が可能である。
【0005】
蓄光標識のりん光は時間が経過すると、やがて視認できなくなる。近年、蓄光性材料として利用されているアルミン酸ストロンチウムやアルミン酸カルシウムの場合、暗闇であれば、10時間程度経過するまで視認することができる。硫化亜鉛などの場合、数時間程度で視認できなくなる。
【0006】
暗所で標識として機能するには、必要な時間が経過したときに必要な輝度を有していることが必要である。そこで日本工業規格Z9107では、安全に対する警告や指示、情報などを視覚的に伝達表示する蓄光標識を規定している。すなわち、遮光から20分間経過したときのりん光輝度が24mcd/m2以上であることが求められる。
【0007】
蓄光標識の残光輝度を測定するのには、スポットメータのような輝度計を用いることができる。例えば測定前に、暗所で数時間、蓄光標識を保管してから既定照度の光を照射して蓄光する。その後、蓄光標識を再び暗所に置き、蓄光標識の残光輝度を輝度計で測定する。
【特許文献1】特開平07−11250公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
地下鉄の構内、地下連絡路、ビル内等に上記蓄光標識を設置したとし、その蓄光標識は、長期に渡ってその能力を保持することが要求される。また、その能力を保っているか否かを随時検証する必要がある。
【0009】
ところが、上記したように日本工業規格Z9107では、遮光から20分間経過したときのりん光輝度が24mcd/m2以上であることが求められている。従って、ユーザは環境光を遮断してから20分待ったときの輝度を測定する必要がある。しかしながら、1つの蓄光標識についての輝度を測定するために20分を要するのでは効率が悪すぎることになる。
【0010】
本発明は、このような従来の技術における課題を鑑みてなされたものであり、遮光の初期段階で、測定対象の時間での残光輝度を予測することができる蓄光輝度測定器を得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の目的を達成するために、本発明の蓄光輝度測定器は、蓄光標識の残光輝度を測定する蓄光輝度測定器において、遮光初期段階の輝度値に基づいて、所定時間経過後の残光輝度を算出する演算手段を備えている。
【0012】
前記演算手段は、遮光初期の所定時間の輝度値の逆数に基づいて所定時間経過後の残光輝度を算出することで、精度のよい残光輝度を得ることができる。更に、前記演算手段は、遮光から所定時間経過後の第1の時刻から第2の時刻までの輝度の逆数に基づいて1次近似式を求める第1演算手段と、上記近似式に基づいて上記第2の時刻以降の任意の時刻の輝度を予測する第2演算手段とを備える構成とする。
【発明の効果】
【0013】
このような構成を採用することにより、本発明の蓄光輝度測定器では、短い時間で蓄光輝度を測定することができ、蓄光標識の保守点検を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。この実施の形態では、蓄光標識の残光輝度を測定する蓄光輝度測定器として本発明を具体化する。
【0015】
図7は本発明に使用する蓄光標識を示すものである。蓄光標識103は例えば長方形の外形に、避難方向が色材を用いて矢印で描かれ、また、必要な図柄が描かれ色材部108を構成している。また、図柄以外の部分に蓄光材料が塗布されて蓄光部109を構成している。本発明では上記の蓄光部109の任意の部位を測定対象にしている。蓄光標識の任意の部位の残光を測定する装置の構成については後に簡単に触れるが、その構成は本願出願人によって既に特許出願(特願2005-292862)されている。
【0016】
図1は、本発明に使用する6種の蓄光標識の試料(A-1、A-2、A-3、A-4、B-1、C-1)の測定部位を遮光してからの輝度減衰特性である。縦軸に輝度、横軸に遮光からの経過時間(分)をとっている。尚、蓄光標識A-1からA-4は樹脂基板上に蓄光材を塗布したもの、蓄光標識B-1も樹脂基板上に蓄光材を塗布したもの、蓄光標識C-1は陶器製基板上に蓄光材を塗布したものである。
【0017】
図2は図1と同じ測定結果を対数指標で表したものである。この種の蓄光材料は例えば特開平07−11250に示すように指数関数的な減衰特性を示すことがよく知られている。指数関数的に減衰するとすれば、例えば、蓄光標識の特定部位について遮光後の特定の時間間隔、例えば遮光から3分経過後5分迄(遮光してから3分までは不安定なデータと見なして)の間の測定値を用いて20分後の残光輝度L20を下式(1)より演算できるはずである。
【0018】
【数1】



【0019】
しかしながら、各種の蓄光材料を本願に使用する蓄光標識に加工した場合(すなわち基板に薄く塗布した場合)、指数関数的な減衰特性を示さないことが図2から理解できる。また、表1は、蓄光標識の特定部位について遮光時から3分経過後5分迄の測定値を用いて指数関数を立て、20分後の残光輝度を予測(計算)した値を示すものである。計算値は、実測値に対して50〜80%の誤差が生じる。
【0020】
図3は上記各試料についての測定値の逆数をグラフで表したものである。各試料とも、時間(横軸)に対して測定値の逆数(縦軸)が直線(一次式)で近似されることが理解できる。従って、遮光後t時間経過後の残光輝度は以下の一次式(2)で表されることになる。
【0021】
【数2】

【0022】
表2は遮光から3分経過後5分迄の測定値に基づいて1次近似式を算出し、20分後の残光輝度を計算した場合の、実測値、計算値、両者の誤差の比率(%)を示したものである。遮光直後は必ずしも直線で近似できない時間があるので、遮光直後から3分までのデータは除外している、これによると20分後の残光輝度の実測値と計算値は僅かな誤差(−0.9〜+3.4%)しか生じていない。
【0023】
表3はサンプリング時間を変えた場合の各試料についての、遮光から20分後の実測値、実測値と予測値の偏差、および両者の偏差の比率(%)を表したものである。サンプリング時間は遮光から2分経過後3分迄―3分経過後5分迄の6種類としている。いずれのサンプリング時間においても+−数%以内の偏差に治まっており、実用上の問題はないことが理解できる。
【0024】
図4は試料A-1について、蓄光条件を変えて残光輝度を測定したものであり、ここで蓄条件とは、遮光前の光の照射時間と強度をいう。ここでは50Lxで20分照射(条件A)、80Lxで20分照射(条件B)、100Lxで20分照射(条件C)、100Lxで1時間照射(条件D)、1000Lxで1時間照射(条件E)の5種を採用した。
【0025】
表4は、図4の実測データに基づいて左列の時間間隔でのデータを利用して20分後の残光輝度を、減衰が指数関数に近似するとの仮定のもとで計算した結果を示している。各照射条件(条件A−条件E)とも実測値に比べて−80%前後の値となり、実用には耐えない値であることが理解できる。
【0026】
図5は上記図4の実測値の逆数をグラフに表したものである。上記図3と同様、蓄光条件に関わらず直線(1次式)で近似されることが理解できる。表5は試料A−1について、遮光から所定時間経過後の所定時間の輝度の逆数に基づいて20分後の輝度を計算した結果を蓄光条件毎に示すものである。遮光から所定時間経過後の所定時間はここでは、表2と同じ6種の条件としている。各蓄光条件、サンプリング時間に関わらず実測値との偏差は−5〜+1.8の範囲に治まっており、実用上支障のない範囲であることが理解できる。
【0027】
更に表6は表5と同様、試料A−1について、遮光から所定時間経過後の所定時間の輝度の逆数に基づいて20分後の輝度を計算した結果を蓄光条件毎に示すものであるが、ここではサンプリング間隔30秒、15秒、10秒、5秒、1秒と変えている。サンプリング間隔がさほど測定精度に影響を与えることはないことが理解できる。
【0028】
図6は、図7に示す蓄光標識上の位置P1〜P4での残光輝度の減衰を示すグラフである。4つの位置での測定値は重なって同じ曲線となり、残光輝度は測定位置に依存しないことが理解できる。
【0029】
図8は本発明に用いる実施の形態における蓄光輝度測定器の外観の一例を示す図である。この蓄光輝度測定器101は、測光部102を蓄光標識103に密着させて用いる。蓄光輝度測定器101は、測定部102のほかシャフト部104やグリップ部105、表示部106、自在継手部107を備えている。シャフト部104はその一端にグリップ部105を有する。利用者は、グリップ部105で蓄光輝度測定器101を把持する。表示部106は、そのグリップ部105の上面に配置されている。表示部106は、液晶ディスプレイのような表示デバイスを有しており、蓄光標識103の残光輝度を表示する。シャフト部104の他端には自在継手部107が設けられている。自在継手部107はボールジョイントを有し、測光部102をシャフト部104に連結するとともに、測光部102を様々な角度で位置決めする。
【0030】
図8に示す蓄光標識103は、図7に示した蓄光標識103をより簡略にして表していが、色材部108と蓄光部109を有する点は同じである。この例であれば、誘導するための矢印部分が色材部108であり、その他の部分が蓄光部109である。蓄光標識103が外光で照明されていれば、色材部108によって矢印部分を視認することができる。蓄光安全標識103の周囲が暗ければ、蓄光部109の残光によって矢印部分を視認することができる。図8では、この蓄光標識103が壁面110に設置されている。蓄光標識103が設置されているのは、壁面110が壁面111や床面112に隣接する箇所である。
【0031】
蓄光輝度測定器101を用いて蓄光標識103の残光輝度を測定する場合、利用者は、グリップ部105を握って蓄光輝度測定器101を支持し、蓄光標識103の蓄光部109に測光部102を押し当てる。蓄光部109に測光部102を密着させることにより、測光領域外からの有害光を遮光することができ、測定領域からの残光を測光することが可能となる。蓄光輝度測定器101はシャフト部104や自在継手部107を有しているので、たとえ上述のような箇所に蓄光安全標識103が設置されている場合でも、利用者が無理な姿勢をとる必要がない。このため、蓄光標識103の残光輝度を測定するのに必要な時間、利用者は楽に測光部102を固定することができる。また表示部106がグリップ部105に配置されているので、蓄光標識103の残光輝度を利用者が確認するのも容易である。
【0032】
図9は測光部の外観の一例を拡大して示す図である。測光部102は遮光部201や受光部202を蓄光標識との密着面側に備えている。遮光部201にはゴム状弾性体を用いる。測光部102を蓄光標識に押し当てることによりゴム状弾性体を変形させ、遮光部201と蓄光標識との密着性を確保する。この例において遮光部201は、円環状の密着面を形成する。この密着面の中央に受光部202が配置されている。受光部202は、蓄光標識からの残光を受光する。遮光部201と蓄光標識とが密着しているとき、蓄光標識外からの光は遮光されるため、蓄光標識の受光部202に対向する領域には光が照射されない。また蓄光標識の遮光部202と密着する領域からの残光も遮光される。蓄光標識の受光部202と対向する領域外からの有害光を遮光部201が遮光するので、受光部202はその領域からの残光のみを受光することができる。ゴム状弾性体を用いれば、利用者がその遮光状態を保つのは容易である。
【0033】
図10は測光部の一例についての断面図である。測光部102は、蓄光標識103の蓄光部109より小さな近接面301を有する。近接面301を蓄光標識103の蓄光部109よりも小さくするのは、蓄光標識103の周囲に障害物があるような場合でも測光部102がその障害物と干渉し、測光部102を蓄光標識103に密着させることができないような状況をできるだけ回避するためである。例えば階段の蹴上がりに蓄光標識103を設置するような場合、近接面301が大きいと、階段の踏み台に干渉し易い。図9の例のような設置箇所であれば、測光部102が他の壁面や床面に干渉し易い。そのような設置箇所でも蓄光標識103の残光輝度を測定し得るよう近接面301を蓄光標識103の蓄光部109より小さく設けている。蓄光標識103は、蓄光標識103の表面全体に渡って残光輝度がほぼ均一となるよう加工されているため、蓄光標識103の蓄光部109の一部についてだけ残光を測定しても、ほとんど支障はない。
【0034】
測光部102の遮光部201や受光部202はその近接面301に設けている。図10の例では、遮光部201の構造が図9の例と若干相違している。図10の例では、円環形状を有するゴム状弾性体302が近接面301に配設されており、その弾性体302の密着面は近接面301から僅かに突出している。このような構造により、測定部102を蓄光標識103に押し当てれば、弾性体302が十分に弾性変形し、測光部102と蓄光標識103との密着性を適切に確保することができる。弾性体302の中央部に受光部202が配置されている点は図9の例と同様である。
【0035】
受光部202には開孔303が設けられており、その開孔303の僅かに奥側に保護窓304が配置されている。保護窓304のさらに奥側には受光素子305が配置されている。受光素子305にはフォトダイオードのような光電変換素子を用いることができ、保護窓304を介して入射した光に応じて電気信号を生成する。受光素子305の出力は基板306に接続されている。基板306は、受光素子305からのアナログ電気信号にしたがってデジタルデータを生成し信号線307へ出力する。信号線307は自在継手部107やシャフト部104の内部に挿入されており、グリップ部に設けられた信号処理回路へ接続されている。測光結果を表すデジタルデータは、その信号線307を通じて、基板306から信号処理回路へ伝送される。
【0036】
図11は蓄光輝度測定器の電気的構成の一例を概略的に説明するための図である。受光素子305は蓄光標識からの光を受光すると、その光に応じたアナログ電気信号を基板306に出力する。基板306にはアナログ処理回路401やAD変換器402などが設けられる。アナログ処理回路401は、入力されたアナログ電気信号を増幅したりサンプリングホールドしたりする。AD変換器402はホールドされた電気信号をサンプリング周期ごとにデジタルデータへ変換する。
【0037】
基板306の出力は、信号処理回路403に接続されている。信号処理回路403には専用回路または汎用回路を用いることができる。ここでは、信号処理回路403に汎用回路を用いている。信号処理回路403はバス404を備えている。このバス404には、基板306に対するインタフェース回路405が接続されている。信号処理回路403はこのインタフェース回路405により基板306からのデジタルデータを受信する。バス404には、インタフェース回路405のほか、RAM406やROM407、CPU408が接続されている。RAM406には、基板306から受信したデジタルデータを格納することができる。ROM407は、信号処理および制御用のプログラムや設定データなどを格納する。CPU408は、そのプログラムの指令にしたがって信号処理や制御のための演算を行う。CPU408は、RAM406から読み出したデータに基づいて、測定開始から予め定めた時間が経過したときの蓄光標識の残光輝度を算出する。
【0038】
バス404には、表示部106に対するインタフェース回路409も接続されている。この実施の形態における信号処理回路403は、このインタフェース回路409を通じて表示部106の制御も行う。表示部106は、測定結果を表示するためのディスプレイ410に加えて操作ボタン411および412を備えている。例えば操作ボタン411はメニュー選択ボタンであり、操作ボタン412は決定ボタンである。利用者は、操作ボタン411を用いてメニューの項目を選択し、操作ボタン412を用いてその選択を確定する。メニューの項目は、初期設定や校正、測定実行などである。校正は、残光輝度が既知の基準板について測定をすることで行うことができる。利用者が測定実行の項目を選択しその選択を確定する操作を行うと、信号処理回路403は、測光結果を表すデジタルデータをRAM406に取り込む。このデジタルデータはサンプリング周期毎に順次RAM406に格納される。CPU408は必要なサンプルが得られると、そのサンプルの値から蓄光標識の残光輝度を算出する。
【0039】
図12は上記CPU408とROM407に蓄積されたプログラムとが協働して働いた場合の機能ブロック図を示すものである。受光素子305よりのデータは所定時間間隔ごとにサンプリングされAD変換器402でディジタルデータに変換される。ここで得られたディジタルデータはインターフェイス405を解して、RAM406、あるいは別途の記憶手段に蓄積される。
【0040】
第1演算手段511は、当該データの内の遮光から所定時間経過後の第1の時刻から第2の時刻までのデータを用いて当該残光輝度の逆数に対応する直線(1次近似式)を求める。即ち式(2)の定数α、βを求めその値をRAM406の所定の位置に記憶する。次いで第2演算手段512は上記式(2)に基づいて所定時間t後の残光輝度を演算することになる。ここで、上記第1の時刻は、表3からも明らかなように2分から3分程度である、また、第2の時刻は、第1の時刻から1分から2分で充分である。更に、演算すべき残光輝度は遮光から20分後の残光輝度である。表示手段413は、残光輝度を算出すると、ディスプレイ410にその算出結果を表示する構成となっている。
【産業上の利用可能性】
【0041】
蓄光標識の残光輝度を短い時間で測定することができ、蓄光標識の保守点検に極めて有効に用いることができる。
【0042】
【表1】

【0043】
【表2】

【0044】
【表3】

【0045】
【表4】

【0046】
【表5】

【0047】
【表6】

【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】蓄光標識の複数試料に対応する残光輝度の実測値を示すグラフ
【図2】図1の実測値の対数を示すグラフ
【図3】図1の実測値の逆数を示すグラフ
【図4】蓄光条件を変えたときの残光輝度実測値を示すグラフ
【図5】図4の実測値の逆数を示すグラフ
【図6】蓄光標識上の異なる位置での残光輝度実測値
【図7】測定位置を変えたときの残光輝度の実測値を示すグラフ
【図8】本実施の形態における蓄光輝度測定器の外観の一例を示す図
【図9】測光部の外観の一例を拡大して示す図
【図10】測光部の一例についての断面図
【図11】蓄光輝度測定器の電気的構成の一例を概略的に説明するための図
【図12】本発明の機能ブロック図
【符号の説明】
【0049】
101 蓄光輝度測定器
102 測光部
103 蓄光標識
104 シャフト部
105 グリップ部
106 表示部
107 自在継手部
108 色材部
109 蓄光部
201 遮光部
202 受光部
301 近接面
302 遮光用弾性体
305 受光素子
403 信号処理回路
410 ディスプレイ
411、412 操作ボタン
511 第1の演算手段
512 第2の演算手段



【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄光標識の残光輝度を測定する蓄光輝度測定器において、遮光初期段階の輝度値に基づいて、所定時間経過後の残光輝度を、遮光初期の所定時間の輝度値の逆数に基づいて所定時間過後の残光輝度を算出する演算手段を備えたことを特徴とする蓄光輝度測定器。
【請求項2】
前記演算手段が、遮光から所定時間経過後の第1の時刻から第2の時刻までの輝度の逆数に基づいて1次近似式を求める第1演算手段と、
上記近似式に基づいて上記第2の時刻以降の任意の時刻の輝度を予測する第2演算手段とを備えた請求項1に記載の蓄光輝度測定器。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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