説明

蓄積性蛍光体シート用保持部材

【課題】把持する際には蓄積性蛍光体シートが剥がれ落ちるのを抑制すると共に、蓄積性蛍光体シートを取り外す際には容易に取り外すことができるようにした蓄積性蛍光体シート用保持部材を提供する。
【解決手段】蓄積性蛍光体シート12よりも剛性が低く可撓性を有し蓄積性蛍光体シート12を保持する保持体16と、保持体16よりも剛性が高く保持体16の縁部に沿って取り付けられ保持体16の撓みを抑制する枠体としてのフレーム18とを備えるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄積性蛍光体シート用保持部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、被写体の放射線画像を記録する蓄積性蛍光体シートが知られている。蓄積性蛍光体シートは、これに放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線など)を照射すると放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後、励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じた光量の輝尽発光光を放射するという特性を有する。この特性を利用して、被写体を透過した放射線を蓄積性蛍光体シートに照射することにより被写体の放射線画像を一旦蓄積性蛍光体に記録し、この蓄積性蛍光体シートに励起光としてのレーザ光を走査して輝尽発光光を放射させ、放射させた輝尽発光光を検出することで被写体の放射線画像を読み取る読取器を備えた処理装置も知られている。
【0003】
一般的に、処理装置は規定サイズの蓄積性蛍光体シートに合わせて設計されており、特殊サイズ(小サイズ)の蓄積性蛍光体シートについては処理装置の内部での搬送が精度良く行えないため、特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを保持部材に保持させ、特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを保持した状態の保持部材を精度良く搬送することで、特殊サイズの蓄積性蛍光体シートの読み取りを行うようにしている。
【0004】
特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを保持する保持部材として、下記の特許文献1に記載のものが知られている。引用文献1に記載の保持部材にあっては、図3に示されるように、特殊サイズの蓄積性蛍光体シートに付設された突設体を差し込む差込口を設け、この差込口に突設体を差し込むことで特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを保持するように構成している。しかしながら、特殊サイズの蓄積性蛍光体シートに突設体を付設する必要があり、突設体を付設する分だけ蓄積性蛍光体シートのサイズが大きくなり、被写体の放射線画像を記録する際(撮影する際)の邪魔となる。
【0005】
一方、下記の引用文献2に記載の保持部材にあっては、図3に示されるように、特殊サイズの蓄積性蛍光体シートに突設体を付設することなく、粘着性部材を介して特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを貼り付ける形で保持するように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−182322号公報
【特許文献2】米国特許 US 7,781,746 B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
引用文献2に記載の保持部材にあっては、保持部材自体が可撓性を有するため、把持する際に撓みが生じると特殊サイズの蓄積性蛍光体シートが保持部材から剥がれ落ち易いといった問題がある。粘着性部材の粘着性を強めれば剥がれ落ちるのを抑制することができるが、処理装置での処理(放射線画像の読取処理および消去処理)を行った後で取り外すのが困難になるといった問題がある。
【0008】
本発明は、従来技術における問題点に鑑み、把持する際には蓄積性蛍光体シートが剥がれ落ちるのを抑制すると共に、蓄積性蛍光体シートを取り外す際には容易に取り外すことができるようにした蓄積性蛍光体シート用保持部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、蓄積性蛍光体シートよりも剛性が低く、可撓性を有し、前記蓄積性蛍光体シートを保持する保持体と、前記保持体よりも剛性が高く、前記保持体の縁部に沿って取り付けられ、前記保持体の撓みを抑制する枠体と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項1に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記枠体の厚みは、前記蓄積性蛍光体シートの厚みより厚く設定されていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項3に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項1または請求項2に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面には、粘着性部材が設けられていることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項4に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項3に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記粘着性部材は、前記枠体の内側領域を全て覆うように、前記保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面に設けられていることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項5に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項3または請求項4に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記粘着性部材は、前記蓄積性蛍光体シートを繰り返し着脱可能とする材料から構成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項6に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項1または請求項2に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面には、吸着性部材が設けられていることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項7に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項6に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記吸着性部材は、前記枠体の内側領域を全て覆うように、前記保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面に設けられていることを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項8に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項6または請求項7に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記吸着性部材は、吸盤から構成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項9に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記枠体は、黒色であることを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項10に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材において、前記枠体は、アルミ材から構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、蓄積性蛍光体シートよりも剛性が低く可撓性を有する保持体によって蓄積性蛍光体シートを保持しており、保持体よりも剛性が高い枠体が保持体の縁部に沿って取り付けられている。
【0020】
従って、蓄積性蛍光体シートを把持する際には、剛性の高い枠体を把持することで、保持体に撓みが生じるのが抑制され、蓄積性蛍光体シートが剥がれ落ちるのを抑制することができる。また、蓄積性蛍光体シートを取り外す際には、保持体の蓄積性蛍光体シートを保持する表面側とは反対の裏面側から保持体を表面側に向けて押して保持体を撓ませることで、蓄積性蛍光体シートに捲り上がり部を生じさせることができ、蓄積性蛍光体シートを容易に剥がすことができる。
【0021】
請求項2に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、枠体の厚みは、蓄積性蛍光体シートの厚みより厚く設定されている。従って、蓄積性蛍光体シートを保持した蓄積性蛍光体シート用保持部材を対のローラで挟持して搬送する場合、蓄積性蛍光体シートがローラに接触するのを抑制することができ、蓄積性蛍光体シートが剥がれ落ちるのを抑制することができる。
【0022】
請求項3に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、保持体の蓄積性蛍光体シートを保持する面には、粘着性部材が設けられている。従って、簡易な構成により蓄積性蛍光体シートを確実に保持することができる。
【0023】
請求項4に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、粘着性部材は、枠体の内側領域を全て覆うように、保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面に設けられている。従って、蓄積性蛍光体シートを枠体の内側領域において場所を選ばず何処にでも保持させることができる。
【0024】
請求項5に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、粘着性部材は、蓄積性蛍光体シートを繰り返し着脱可能とする材料から構成されている。従って、蓄積性蛍光体シートを保持体から着脱する度に粘着性部材を設ける必要がない。
【0025】
請求項6に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、保持体の蓄積性蛍光体シートを保持する面には、吸着性部材が設けられている。従って、簡易な構成により蓄積性蛍光体シートを確実に保持することができる。
【0026】
請求項7に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、吸着性部材は、枠体の内側領域を全て覆うように、保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面に設けられている。従って、蓄積性蛍光体シートを枠体の内側領域において場所を選ばず何処にでも保持させることができる。
【0027】
請求項8に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、吸着性部材は、吸盤から構成されている。従って、簡易な構成により蓄積性蛍光体シートを確実に保持することができる。
【0028】
請求項9に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、枠体は黒色とされている。従って、処理装置の読取器から励起光としてのレーザ光が照射された場合でも、フレア光が生じるのを抑制することができる。
【0029】
請求項10に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材によれば、枠体は、アルミ材から構成されている。従って、保持部材を全体として軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る蓄積性蛍光体シート用保持部材を用いることなく搬送装置で搬送可能な規定サイズの蓄積性蛍光体シートを示す図である。(A)は平面図であり、(B)は(A)中の1B−1B線における断面図である。
【図2】本発明に係る蓄積性蛍光体シート用保持部材であって特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを保持した状態のものを示す図である。(A)はその平面図であり、(B)は(A)中の2B−2B線における断面図である。
【図3】図2の蓄積性蛍光体シート用保持部材に対する比較例として、フレームを有しない蓄積性蛍光体シート用保持部材で特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを保持した場合の挙動を説明する図である。
【図4】図2の蓄積性蛍光体シート用保持部材から特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを取り外す際の態様を示す図である。
【図5】図1の規定サイズの蓄積性蛍光体シートあるいは図2の特殊サイズの蓄積性蛍光体シートに記憶されている放射線画像の読み取りおよび消去の両方の処理を行う処理装置の構成を示す図である。
【図6】図5の処理装置の搬送装置のローラ対によって規定サイズの蓄積性蛍光体シートを挟持搬送している状態を示す図である。
【図7】図5の処理装置の搬送装置のローラ対によって特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを保持した蓄積性蛍光体シート用保持部材を挟持搬送している状態を示す図である。
【図8】図7に示す対向ローラとは別形態の対向ローラを有するローラ対によって特殊サイズの蓄積性蛍光体シートを保持した蓄積性蛍光体シート用保持部材を挟持搬送している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係る蓄積性蛍光体シート用保持部材の実施形態について、添付の図面に沿って説明する。
【0032】
(蓄積性蛍光体シート用保持部材)
図1は、本発明に係る蓄積性蛍光体シート用保持部材14を用いることなく後述の搬送装置34で搬送可能な規定サイズの蓄積性蛍光体シート10を示している。(A)はその平面図であり、(B)は(A)中の1B−1B線における断面図である。
【0033】
規定サイズの蓄積性蛍光体シート10は、支持体層と蓄積性蛍光体層と保護層(いずれも図示省略)とを順に積層して形成される矩形平板状を呈する。規定サイズの蓄積性蛍光体シート10のサイズについて、後述の搬送装置34で搬送される際の搬送方向Xの長さをL1、搬送方向Xと交差する方向の長さ(幅)をW1、厚みをH1とする。以降、規定サイズの蓄積性蛍光体シート10を「規定蓄積性蛍光体シート10」という。
【0034】
図2は、本発明に係る蓄積性蛍光体シート用保持部材14であって特殊サイズの蓄積性蛍光体シート12を保持した状態のものを示している。(A)はその平面図であり、(B)は(A)中の2B−2B線における断面図である。
【0035】
特殊サイズの蓄積性蛍光体シート12は、規定蓄積性蛍光体シート10と同様、支持体層と蓄積性蛍光体層と保護層(いずれも図示省略)とを順に積層して形成されるが、規定蓄積性蛍光体シート10とは異なる特殊サイズ、具体的には規定蓄積性蛍光体シート10に比べてサイズの小さい小サイズとされている。以降、特殊サイズ(小サイズ)の蓄積性蛍光体シート12を単に「特殊蓄積性蛍光体シート12」という。
【0036】
蓄積性蛍光体シート用保持部材14は、可撓性を有するシート状の保持体16と、保持体16の縁部に沿って取り付けられる枠体としてのフレーム18とを備えている。換言すると、蓄積性蛍光体シート用保持部材14は、保持体16がフレーム18に例えば接着剤や締結ネジなどの固定手段により取り付けられることで構成されている。
【0037】
保持体16は、その一面側に特殊蓄積性蛍光体シート12が貼り付けられることで特殊蓄積性蛍光体シート12を一面側で保持する。図2では、保持体16が各種形状の特殊蓄積性蛍光体シート12を4個保持している状態を示している。なお、保持体16の剛性(曲げ剛性)は、特殊蓄積性蛍光体シート12の剛性(曲げ剛性)よりも低く設定されている。
【0038】
具体的に、図2(B)に示すように、保持体16は、支持部材20と、支持部材20の一面側に設けられる固定部材22とから構成されている。支持部材20は、例えばポリカーボネイトから構成され、0.1mmから0.5mmの範囲の厚さとされている。正確には、フレーム18はこの支持部材20の縁部に沿って取り付けられており、固定部材22はフレーム18の内側領域において支持部材20の一面側に設けられている。
【0039】
固定部材22は、粘着性材料から構成されている。具体的には、特殊蓄積性蛍光体シート12を繰り返し着脱しても粘着性があまり低下しないような材料(特殊蓄積性蛍光体シート12を繰り返し着脱可能とする材料)、例えばシリコン系材料やポリジメチルシロキサン系材料(商品名:プロリーダー、富士フイルム株式会社製)から構成されている。固定部材22は、特殊蓄積性蛍光体シート12を繰り返し着脱可能とする材料から構成されているので、特殊蓄積性蛍光体シート12を保持体16から着脱する度に固定部材22を新たに付設する必要はない。なお、固定部材22は、吸着性部材から構成されていてもよい。吸着性部材として、例えば多数のミクロ吸盤を有する部材(商品名:リバースμタック、RIVERS株式会社製)を選択するとよい。そして、粘着性材料あるいは吸着性部材から構成される固定部材22は、フレーム18の内側領域を全て覆うように保持体18の一面側(特殊蓄積性蛍光体シート12を保持する面側)に設けられている。従って、特殊蓄積性蛍光体シート12をフレーム18の内側領域において場所を選ばず何処にでも保持させることができる。
【0040】
フレーム18は、保持体よりも剛性(曲げ剛性)が高い材料、例えばアルミ材などから構成されており、塗料を塗布するなどにより黒色とされている。蓄積性蛍光体シート用保持部材14では、剛性の高い(硬い)フレーム18が可撓性を有する(柔らかい)保持体16の縁部に沿って取り付けられている。即ち、フレーム18により、保持体18に撓みが生じるのが抑制されるようになっている。また、フレーム18をアルミ材から構成することで、蓄積性蛍光体シート用保持部材14を全体的として軽量化することができる。
【0041】
図3は、蓄積性蛍光体シート用保持部材14に対する比較例として、フレーム18を有しない蓄積性蛍光体シート用保持部材100で特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した場合の挙動を説明する図である。蓄積性蛍光体シート用保持部材100を取り扱う者がこれを把持する際、図3(A)のように、蓄積性蛍光体シート用保持部材100を上方に凸となるように湾曲させた場合、特殊蓄積性蛍光体シート12の両端部に保持体16と非接触となる捲れ上がり部24が生じる。また、図3(B)のように、蓄積性蛍光体シート用保持部材100を下方に凸となるように湾曲させた場合、特殊蓄積性蛍光体シート12の中央部に保持体16と非接触となる捲れ上がり部24が生じる。特殊蓄積性蛍光体シート12にこのような捲れ上がり部24が生じると、保持体16による特殊蓄積性蛍光体シートの保持力が低下し、特殊蓄積性蛍光体シート12が剥がれ落ちる場合がある。
【0042】
これに対し、蓄積性蛍光体シート用保持部材14では、剛性の高い(硬い)フレーム18が可撓性を有する(柔らかい)保持体16の縁部に沿って取り付けられている。このため、蓄積性蛍光体シート用保持部材14を取り扱う者がフレーム18領域を把持することで、保持体16に撓みが生じるのが抑制される。従って、特殊蓄積性蛍光体シート12が剥がれ落ちるのが抑制される。
【0043】
図4は、蓄積性蛍光体シート用保持部材14から特殊蓄積性蛍光体シート12を取り外す際の態様を示している。
【0044】
図4に示すように、特殊蓄積性蛍光体シート12を取り外す際には、保持体16の特殊蓄積性蛍光体シート12を保持する表面側とは反対の裏面側から保持体16を表面側に向けて押して保持体16を撓ませることで、特殊蓄積性蛍光体シート12の縁部に捲り上がり部24を生じさせることができ、蓄積性蛍光体シート12を容易に剥がすことができる。保持体16を裏面側から表面側に向けて押すことで、特殊蓄積性蛍光体シート12の縁部に捲り上がり部24が生じるのは、特殊蓄積性蛍光体シート12が保持体16よりも剛性が高いためである(保持体16が特殊蓄積性蛍光体シート12よりも剛性が低いためである)。なお、特殊蓄積性蛍光体シート12を人の手によらず機械的に取り外す際には、捲れ上がった特殊蓄積性蛍光体シート12がフレーム18の上端面から突出する程度まで保持体18を押すことで特殊蓄積性蛍光体シート12の取り剥がしが容易となる。
【0045】
蓄積性蛍光体シート用保持部材14のサイズについて述べると、図1および図2を対比すると分かるように、蓄積性蛍光体シート用保持部材14の搬送方向Xの長さL2は、規定蓄積性蛍光体シート10の搬送方向の長さL1と同じとされている(L1=L2)。蓄積性蛍光体シート用保持部材14の搬送方向と交差する方向の長さ(幅)W2は、規定蓄積性蛍光体シート10の搬送方向と交差する方向の長さ(幅)W1よりも長くされている(W1<W2)。蓄積性蛍光体シート用保持部材14のフレーム18領域の厚み(フレーム18の厚み+支持部材20の厚み)H2は、規定蓄積性蛍光体シートの厚みH1よりも厚くされている(H1<H2)。
【0046】
また、特殊蓄積性蛍光体シート12の厚みH3は規定蓄積性蛍光体シートの厚みH1よりも薄いものであり(H1>H3)、特殊蓄積性蛍光体シート12が保持体16に保持されている状態において、保持体16と特殊蓄積性蛍光体シート12とを合わせた厚み(支持部材20の厚み+固定部材22の厚み+特殊蓄積性蛍光体シート12の厚み)H4は、規定蓄積性蛍光体シート10の厚みH1よりも薄いものとされている(H1>H4)。
【0047】
また、特殊蓄積性蛍光体シート12が保持体16に保持されている状態において、フレーム18の保持体16とは反対側の面26が特殊蓄積性蛍光体シート12の保持体16とは反対側の面28よりも突出するように、フレーム18の厚みが設定されている。即ち、フレーム18の厚みは、特殊蓄積性蛍光体シート12の厚みよりも厚く設定されている。従って、特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14を後述するローラ対40,42,44で挟持して搬送する場合、特殊蓄積性蛍光体シート12が対向ローラ60に接触するのが抑制される。それにより、特殊蓄積性蛍光体シート12が剥がれ落ちるのを抑制することができる。
【0048】
また、フレーム18が黒色とされているので、後述する処理装置30の読取器36から励起光としてのレーザ光が照射される場合、フレーム18と保持体16との間に形成される段差部においてフレア光が生じるのが抑制される。それにより、蓄積性蛍光体シート用保持部材14によって保持した特殊蓄積性蛍光体シート12の放射線画像を精度よく読み取ることができる。
【0049】
(処理装置)
図5は、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12に記憶されている放射線画像の読み取り処理および消去処理の両方の処理を行う蓄積性蛍光体シート処理装置30(以下、単に「処理装置30」という)の構成を示している。処理装置30は、その筐体32の内部に蓄積性蛍光体シート用搬送装置34(以下、単に「搬送装置34」という)と読取器36と消去器38とを備えている。
【0050】
搬送装置34は、3個のローラ対40,42,44と4個の搬送補助台46,48,50,52とを有している。3個のローラ対40,42,44は、処理装置30の内部においてローラ軸方向を互いに平行として所定の間隔を置いて配置されている。4個の搬送補助台46,48,50,52はそれぞれ、筐体32の開口部54とローラ対40との間、ローラ対40とローラ対42との間、ローラ対42とローラ対44との間、ローラ対44と処理装置30の開口部54とは反対側の壁56との間に配置されている。各ローラ対40,42,44の下方のローラ58は駆動源(図示省略)によって駆動される駆動ローラであり、下方のローラ58に対向する上方の対向ローラ60は搬送対象物Mを下方のローラ58との間で挟持することで従動する従動ローラとされている。
【0051】
筐体32の開口部54は、搬送対象物Mの出入口とされており、搬送対象物Mが開口部54から処理装置30の内部に入れられると、3個のローラ対40,42,44の下方のローラ58が図5に示す矢印A方向に回転駆動され、搬送対象物Mは開口部54から処理装置30の奥側へと搬送される。3個のローラ対40,42,44の下方のローラ58が図5の矢印Bで示す方向に回転駆動されると、搬送対象物Mは処理装置30の奥側から開口部54へと搬送され、開口部54から取り出される。
【0052】
ここで、搬送対象物Mとは、規定蓄積性蛍光体シート10、および、特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14の2者を指す。この搬送装置34にあっては、後述するように、規定蓄積性蛍光体シート10と、特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14との両方を搬送可能に構成されている。
【0053】
読取器36は、光走査装置62と光検出装置64とから構成されている。光走査装置62は搬送装置34によって一定速度で搬送されてくる規定蓄積性蛍光体シート10あるいは蓄積性蛍光体シート用保持部材14に保持された特殊蓄積性蛍光体シート12に向けて励起光としてのレーザ光を搬送方向(副走査方向)とは交差する方向(主走査方向)に一次元的に走査する。レーザ光の照射を受けた規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12からは、そこに記憶されている放射線画像に応じた輝尽発光光が放射される。光検出装置64は、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12から放射される輝尽発光光を経時的に検出する。それにより、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12に記憶されている放射線画像が読み取られることとなる。なお、光検出装置64からは放射線画像を示す出力信号が得られ、これを例えばCRT表示装置(図示省略)などの画像表示装置に送信することで、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12に記憶されている放射線画像を可視像として見ることができる。
【0054】
消去器38は、消去用光源66を複数内蔵している。複数の消去用光源66は、搬送対象物Mの搬送方向に沿って並べられている。規定蓄積性蛍光体シート10あるいは蓄積性蛍光体シート用保持部材14に保持された特殊蓄積性蛍光体シート12は、放射線画像が読み取れた後、消去器38の直下に搬送される。その際、複数の消去用光源66が点灯され、消去光が規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12に照射される。それにより、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12に残存している放射線エネルギーが放出され、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12は新たな放射線画像の撮影に使用される状態となる。
【0055】
ローラ対40,42,44は、搬送対象物Mの搬送経路において読取器36および消去器38を挟むように間をおいて複数設けられている。それにより、搬送対象物Mは搬送経路に沿って的確に搬送される。
【0056】
この処理装置30における動作プロセスを説明する。
【0057】
先ず、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14が筐体32の開口部54から処理装置30の内部へと入れられると、各ローラ対40,42,44の下方のローラ58が図5の矢印Aで示す方向に回転駆動される。規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14は、ローラ対40,42によって矢印Cで示す方向に挟持搬送され、消去器38の直下を通過する。ここでは消去器38は動作されない。
【0058】
次いで、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14は、ローラ対42,44によって矢印Cで示す方向に挟持搬送され、読取器36のレーザ光が走査される走査箇所68を通過する。ここで読取器36が動作され、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは蓄積性蛍光体シート用保持部材14に保持された特殊蓄積性蛍光体シート12に記憶された放射線画像が読み取られる。
【0059】
次いで、各ローラ対40,42,44の下方のローラ58が矢印Bで示す方向に逆回転駆動される。規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14は、ローラ対44,42によって矢印Dで示す方向に挟持搬送され、読取器36のレーザ光が走査される走査箇所68を再度通過するが、ここでは読取器36は動作されない。なお、読取器36を再度動作させてもよい。
【0060】
次いで、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14は、ローラ対42,40よって矢印Dで示す方向に挟持搬送され、消去器38の直下を再度通過する。ここで消去器38が動作され、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12に残存している放射線エネルギーが放出され、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12は新たな放射線画像の撮影に使用される状態とされる。
【0061】
次いで、規定蓄積性蛍光体シート10あるいは特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14は、ローラ対40によって矢印Dで示す方向に挟持搬送され、筐体32の開口部54から排出される。
【0062】
図6は、ローラ対40によって規定蓄積性蛍光体シート10を挟持搬送している状態を示している。図7は、ローラ対40によって特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14を挟持搬送している状態を示している。
【0063】
図6および図7に示すように、ローラ対40の下方のローラ58は軸方向において全長に渡って均一な径とされているが、上方の対向ローラ60は軸方向における両端部が中央部に比べて縮径されている。そして、上方の対向ローラ60の中央部と下方のローラ58の距離D1は、規定蓄積性蛍光体シート10の厚みH1と同一となる(あるいは規定蓄積性蛍光体シート10の厚みH1よりも若干短くなる)ように設定されている。また、上方の対向ローラ60の両端部と下方のローラ58の距離D2は、蓄積性蛍光体シート用保持部材14のフレーム18領域の厚み(フレーム18の厚み+支持部材20の厚み)H2と同一となる(あるいは蓄積性蛍光体シート用保持部材14のフレーム18領域の厚みH2よりも若干短くなる)ように設定されている。
【0064】
図6に示すように、規定蓄積性蛍光体シート10が上方の対向ローラ60と下方のローラ58との間に導入される場合、規定蓄積性蛍光体シート10は上方の対向ローラ60の中央部と下方のローラ58との間で挟持搬送されるようになっている。一方、図7に示すように、特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14が上方の対向ローラ60と下方のローラ58との間に導入される場合、蓄積性蛍光体シート用保持部材14は上方の対向ローラ60の両端部と下方のローラ58との間で挟持搬送されるようになっている。
【0065】
このように、対向ローラ60の中央部には、規定蓄積性蛍光体シート10に接触し、規定蓄積性蛍光体シート10を下方のローラ58との間で挟持搬送する第1挟持搬送部70が設けられている。また、対向ローラ60の両端部には、蓄積性蛍光体シート用保持部材14のフレーム18に接触し、蓄積性蛍光体シート用保持部材14を下方のローラ58との間で挟持搬送する第2挟持搬送部72が設けられている。ここで、第1挟持搬送部70は、蓄積性蛍光体シート用保持部材14に保持される特殊蓄積性蛍光体シート12に対して非接触とされている。なお、残りのローラ対42,44もローラ対40と同一の構成となっている。
【0066】
従って、この搬送装置34にあっては、規定蓄積性蛍光体シート10と、特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14との両方を搬送することができるようになっている。そして、ローラ対40,42,44によってこれら搬送対象物Mを搬送する構成としているので、対向ローラ60がなく下方のローラ58のみで搬送対象物Mを搬送する場合に比べると、搬送対象物Mに対する滑りが生じるが抑制されるため、搬送対象物Mを精度良く搬送することができるようになっている。従って、読取器36における放射線画像の読み取り処理および消去器38における放射線画像の消去処理を精度良く行えるようになっている。
【0067】
また、蓄積性蛍光体シート用保持部材14の搬送方向Xと交差する方向の長さ(幅)W2は、規定蓄積性蛍光体シート10の長さ(幅)W1よりも長くされており(W1<W2)、蓄積性蛍光体シート用保持部材14のフレーム18領域の厚み(フレーム18の厚み+支持部材20の厚み)H2は、規定蓄積性蛍光体シート10の厚みH1よりも厚くされている(H1<H2)。このことに対応させて、第1挟持搬送部70を対向ローラ60の中央部に設けると共に、第2挟持搬送部72を第1挟持搬送部70よりも縮径させて対向ローラ60の両端部に設けるように構成している。従って、互いにサイズを異にする規定蓄積性蛍光体シート10と蓄積性蛍光体シート用保持部材14との両方を精度良く搬送することができるようになっている。また、第1挟持搬送部70は、蓄積性蛍光体シート用保持部材14に保持される特殊蓄積性蛍光体シート12に対して非接触とされているので、蓄積性蛍光体シート用保持部材14の挟持搬送中に特殊蓄積性蛍光体シート12が蓄積性蛍光体シート用保持部材14から剥がれ落ちるのが抑制されるようになっている。
【0068】
第1挟持搬送部70は、第2挟持搬送部72よりも軟質な材料であって弾性変形自在な材料、例えばスポンジ材から構成されている。なお、第2挟持搬送部72は例えばゴム材から構成されている。第1挟持搬送部70を軟質なスポンジ材から構成することで、図6の吹き出し拡大図に示すように、対向ローラ60の第1挟持搬送部70と下方のローラ58との間で規定蓄積性蛍光体シート10を挟持搬送する際、規定蓄積性蛍光体シート10が第1挟持搬送部70に食い込むこととなる。従って、規定蓄積性蛍光体シート70の厚みにバラツキがある場合でも、そのバラツキを吸収することができる。また、規定蓄積性蛍光体シート10が第1挟持搬送部70に食い込んだ状態としつつ規定蓄積性蛍光体シート10を挟持搬送することで、搬送方向に交差する方向へ寄れて搬送されるが抑制される。即ち、規定蓄積性蛍光体シート10を搬送方向に沿って精度良く搬送することができる。
【0069】
なお、蓄積性蛍光体シート用保持部材14がローラ対40,42,44に導入される際またはローラ対40,42,44から導出される際、蓄積性蛍光体シート用保持部材14の搬送方向の前方または後方のフレーム18が第1挟持搬送部70にも接触することになるが、第1挟持搬送部70がフレーム18に押されて凹む(弾性変形する)ため、第1挟持搬送部70は蓄積性蛍光体シート用保持部材14の挟持搬送の妨げとはならない。
【0070】
図8は、対向ローラ60とは別形態の対向ローラ74を有するローラ対40によって特殊蓄積性蛍光体シート12を保持した状態の蓄積性蛍光体シート用保持部材14を挟持搬送している状態を示している。
【0071】
図8に示すように、対向ローラ74の両端部に設けられる第2挟持搬送部72は、鼓状を呈している。即ち、対向ローラ74の両端部の第2挟持搬送部72はそれぞれ、軸方向における中央が凹とされている。第2挟持搬送部72を鼓状とすることで、蓄積性蛍光体シート用保持部材14を挟持搬送する際、蓄積性蛍光体シート用保持部材14が搬送方向に沿って案内されるため、搬送方向に交差する方向へ寄れて搬送されるのが抑制される。即ち、蓄積性蛍光体シート用保持部材14を搬送方向に沿って精度良く搬送することができる。
【0072】
なお、上記では、ローラ対40,42,44の下方のローラ58を駆動ローラとし上方の対向ローラ60,74を従動ローラとしたが、下方のローラ58を従動ローラとし上方の対向ローラ60,74を駆動ローラとしてもよいし、下方のローラ58と上方の対向ローラ60,74との両方を駆動ローラとしてもよい。下方のローラ58と上方の対向ローラ60,74のうちのいずれか一方を駆動ローラとし、他方を従動ローラとすることで、ローラ対40,42,44の構成が簡易となる。下方のローラ58と上方の対向ローラ60,74との両方を駆動ローラとすることで、搬送対象物Mの搬送がより的確となる。
【0073】
また、処理装置30は、読取器36および消去器38を備え放射線画像の読み取り処理および消去処理の両方の処理を行うように構成したが、読取器36および消去器38のうちいずれか一方のみを備え放射線画像の読み取り処理および消去処理のいずれか一方の処理を行うものであってもよい。
【0074】
また、フレーム18を保持体18(支持部材20)とは異なる材質として剛性を保持体16よりも高くするようにしたが、同じ材質であってもフレーム18の断面積を大きく設定するなどして剛性を保持体16よりも高くするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0075】
10 規定蓄積性蛍光体シート(規定サイズの蓄積性蛍光体シート)
12 特殊蓄積性蛍光体シート(特殊サイズの蓄積性蛍光体シート)
14 蓄積性蛍光体シート用保持部材
16 保持体
18 フレーム(枠体)
20 支持部材
22 固定部材
30 処理装置(蓄積性蛍光体シート処理装置)
34 搬送装置(蓄積性蛍光体シート用搬送装置)
36 読取器
38 消去器
40,42,44 ローラ対
58 ローラ
60 対向ローラ
70 規定蓄積性蛍光体シート(規定サイズの蓄積性蛍光体シート)
70 第1挟持搬送部
72 第2挟持搬送部
74 対向ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄積性蛍光体シートよりも剛性が低く、可撓性を有し、前記蓄積性蛍光体シートを保持する保持体と、
前記保持体よりも剛性が高く、前記保持体の縁部に沿って取り付けられ、前記保持体の撓みを抑制する枠体と、
を備える蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項2】
前記枠体の厚みは、前記蓄積性蛍光体シートの厚みより厚く設定されている請求項1に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項3】
前記保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面には、粘着性部材が設けられている請求項1または請求項2に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項4】
前記粘着性部材は、前記枠体の内側領域を全て覆うように、前記保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面に設けられている請求項3に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項5】
前記粘着性部材は、前記蓄積性蛍光体シートを繰り返し着脱可能とする材料から構成されている請求項3または請求項4に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項6】
前記保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面には、吸着性部材が設けられている請求項1または請求項2に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項7】
前記吸着性部材は、前記枠体の内側領域を全て覆うように、前記保持体の前記蓄積性蛍光体シートを保持する面に設けられている請求項6に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項8】
前記吸着性部材は、吸盤から構成されている請求項6または請求項7に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項9】
前記枠体は、黒色である請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。
【請求項10】
前記枠体は、アルミ材から構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の蓄積性蛍光体シート用保持部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−76657(P2013−76657A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217314(P2011−217314)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】