説明

蓋付き容器

【課題】蓋体を確実に締めかつ簡単な開蓋を可能とするレバー及び係合具を備えた蓋付き容器であって簡易に成形できるものを提案する。
【解決手段】蓋体の第2周壁に係止凸部30を、容器体の第1周壁6に係合凸部へのロック手段32を設ける。このロック手段は、第1周壁から水平な第1回動軸Aを経て突出するレバー38と、第1回動軸付近のレバー部分から第2回動軸Aを経て突出する係合具44とを含み、係合具44を係合凸部に係合させた状態でレバー38を係止凸部と反対側へ回して蓋体18をロックするように設ける。上記係合具44は、係止凸部30への係合可能な係合棒46の両側から突出した同一方向へアーム48の先部をレバー38の両側に一体に連結させ、この連結部50とアーム他部との間に第2肉薄ヒンジ54を形成する。レバー38及び係合具44は、水平状態で重ならないように設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋付き容器、特にレバー(梃子)の作用で蓋をロックする仕組みを有する容器に関する。
【背景技術】
【0002】
蓋付き容器は、日常のあらゆる場面で用いられている。例えば海水浴場やプールの脱衣場に、財布などを入れるための容器や石鹸入りの容器を持参する場合に、これらの容器に水が入ると財布が濡れたり、石鹸が溶解した水が周囲に漏れたりして具合が悪い。
【0003】
そこで容器体に蓋体をしっかり嵌着し、かつ外すときには簡単に開蓋できる容器として、蓋体を外すレバーを備えたものが提案されている。
【0004】
例えば容器体の口部に嵌合した蓋の一部から肉薄ヒンジを介して略L字形の操作片を延長し、この操作片の先端に有する係合爪を、容器体側の一部に係止するとともに、上記操作片から係止爪と逆方向に操作レバーを突出し、このレバーの操作により係合爪が係合箇所から外れるものが知られている(特許文献1)。
【0005】
スーツケース・楽器ケース・鞄などに適用される金属製のロック機構として、蓋側に係止凸部を、本体側に基端を軸着させたレバーと、レバーの基端近くに軸着した係合具とで形成し、この係合具を係止凸部へ係合させた状態で、レバーを係止凸部と反対側へ回動することでロックするものが知られている(特許文献2の図7参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−241970
【特許文献2】特開平6−42248
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の操作レバーは、係止爪を係止箇所から離脱させるためのものであり、蓋を簡単に開くという点では便利であるが、容器体に蓋を固く嵌めることには寄与しない。
【0008】
特許文献2のロック手段は、レバー操作により係合具が係止凸部に圧接されシール性が高まるが、本体にレバーを、レバーに係合具をそれぞれ軸着させているから、少なくとも3パーツが必要となる。
【0009】
容器の種類によってはパーツの数が若干多くてもさほど問題ではないが、日常品の小物入れなどの容器はできるだけ少ない部品数で成形することが重要である。
【0010】
本発明の第1の目的は、蓋体を確実に締めかつ簡単な開蓋を可能とするレバー及び係合具を備えた蓋付き容器において、レバー及び係合具を容器体(又は蓋体)と一体に形成し、かつ簡易に成形できるものを提案することである。
【0011】
本発明の第2の目的は、上記蓋付き容器において、比較的簡易な構成でありながら、梃子の作用により蓋体と容器体とを確実にシールできるものを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の手段は、底壁4外周から第1周壁6を起立する容器体2と、
上記第1周壁6に嵌合可能な第2周壁22を有する蓋体18と、を具備し、
上記第1周壁6及び第2周壁のうち一方周壁に係止凸部30を、他方周壁に係止凸部へのロック手段32をそれぞれ設け、このロック手段は、他方周壁から水平な第1回動軸Aを経て突出するレバー38と、第1回動軸付近のレバー部分から第1回動軸Aと平行な第2回動軸Aを経て突出する係合具44とを含み、係合具44を係止凸部に係合させた状態でレバー38を係止凸部と反対側へ回して蓋体18をロックするように設けた蓋付き容器であって、
上記他方周壁とレバー38とを連結する第1肉薄ヒンジ36で第1回動軸を形成し、
上記係合具44は、上記係止凸部30への係合可能な係合棒46の両側から同一方向へアーム48を突出して、各アームの先部をレバー38の両側に一体に連結させ、この連結部50と連結部を除くアーム部分52との間に、第2回動軸上に存する第2肉薄ヒンジ54を形成し、
さらにレバー38及び係合具44を水平状態としたときに、上方から見てレバー38と係合具44とが重ならないように形成したことを形成している。
【0013】
本手段は、図1の如く、被係合箇所(係止凸部)への係合用の係合具44を、レバー38の第1回動軸A近くに連係し、このレバーを被係合箇所と反対側へ回動させてロックする機構の形態に関して提案する。上記係合具は、係止凸部30へ係合可能な係合棒46の両側から2本のアーム48を突出し、各アームの端部をレバーに連結し、この連結部50と残りのレバー部分との間に第2回動軸Aを設けている。上記係合棒は第1回転軸と略平行な方向へ延びるものとするとよい。レバー手段の各部を肉薄ヒンジを介して一体的に形成したので部品数が低減され、組立作業が不要となり、型抜きも容易である。上記連結部は、図4の如く連結部を除くアーム部分52と当接してレバーの回動を停止するようにしてもよい。
【0014】
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記係止凸部30を蓋体18の第2周壁22に、また上記ロック手段32を容器体2の第1周壁6にそれぞれ設けるとともに、第1周壁6外面から水平に突出する突片34の先部とレバー38の基部との間に第1肉薄ヒンジ36を形成し、
上記係合棒46を係止凸部30に係合させた状態で、上記突片34先端の第1回動軸Aを中心として、レバー38を下外方への傾斜状態から下内方への傾斜状態まで回動させることで、容器体2の上部を蓋体18へ密接させることが可能に設けている。
【0015】
本手段では、第1周壁の突片34に第1肉薄ヒンジを介して連なるレバー38を、図8に示す下外方への傾斜状態から図2に示す下内方への傾斜状態まで回動可能としている。レバーの梃子作用により容器体と蓋体とのシール性が高まり、レバーに物が当たってシール状態が不意に解ける可能性も少ない。好適な図示例では、突片の巾を長くとるために、第1周壁の外周部のうち突片を形成する箇所を長辺Sとしている。
【0016】
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
上記係合具44は、上記連結部を除くアーム部分52を水平にした状態で、当該連結部50の上面が下内方へ傾斜している。
【0017】
本手段では、図5の状態でアームの先端部である連結部50の上面を、連結部を除くアーム部分52に対して内下方へ傾斜させている。これによりアームの回動範囲が広がる。
【0018】
第4の手段は、第2の手段又は第3の手段を有し、かつ
上記レバー38は、略板状に形成され、かつ水平状態で外端部を上方へ弯曲した弯曲板部42に形成している。
【0019】
本手段では、図1に示す如くレバーの外端部を弯曲板部42とした構造を提案している。弯曲板部の第1の作用は指掛け部として操作を容易にすることである。第2の作用は、図2に示す状態で、容器体の第1周壁と反対側(外側)へ弯曲することで、レバーの回動範囲を大きくすることである。すなわち図3に示すレバーの平板部40の傾斜角度θが大きくなる。
【0020】
第5の手段は、第2の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ
上記第1周壁6の上端部を小外径部8として、この小外径部外面に上記第2周壁の下部を嵌合するとともに、上記第2周壁22の下部内方にパッキング受部26を形成し、このパッキング受部に取り付けたパッキング28が少なくとも上記小外径部8の上端部に圧接されるように形成している。
【0021】
本手段では、図2に示すように、第1周壁の上端部に形成した小外径部8、第2周壁の下部内方に設けたパッキング受部26及びパッキング28について提案する。小外径部8は、第2周壁22に嵌合することで、蓋体の昇降を案内する。パッキング28は小外径部に圧接されることでシール性を確保する。またパッキングは、通常柔軟であり、この場合には第1肉薄ヒンジ36及び第2肉薄ヒンジ54に過剰な引張り力が作用することを防ぐクッションとなる。
【発明の効果】
【0022】
第1の手段に係る発明によれば、容器体2とレバー38と係合具44とを肉薄ヒンジを介して連結するから、これらの部分を一部品として成形することができ、またレバー及び係合具44を水平状態としたときに、上方から見てレバー38と重ならないように形成したから、蓋付き容器の成形が容易である。
【0023】
第2の手段に係る発明によれば、レバー38を図8に示す下外方への傾斜状態から図2に示す下内方への傾斜状態まで回動させるから、梃子作用により蓋体18を容器体2上部にしっかりシールさせることができる。
【0024】
第3の手段に係る発明によれば、係合具44は、上記連結部を除くアーム部分52を水平にした状態で、連結部50の上面を下内方へ傾斜させたから、アーム48が下内方へ回転するときに連結部が邪魔にならない。
【0025】
第4の手段に係る発明によれば、レバー38に弯曲板部42を設けたから操作し易い。
【0026】
第5の手段に係る発明によれば、上記第1周壁の小外径部8を第2周壁22の内方に取り付けたパッキングに当接させたから、シール性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1実施形態に係る蓋付き容器の平面図である。
【図2】図1の容器の半断面側面図である。
【図3】図1の容器の拡大縦断面図である。
【図4】図1の容器の要部の斜視図である。
【図5】図4の要部の使用状態での斜視図である。
【図6】図1の容器のロック操作の第1段階の側面図である。
【図7】図1の容器のロック操作の第2段階の側面図である。
【図8】図1の容器のロック操作の第3段階の側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
図1から図7は、本発明の第1の実施形態に係る蓋付き容器を示している。この容器は、容器体2と、中皿部材10と、蓋体18とで形成している。これら各部材は、とくに断らない限り合成樹脂で形成することができる。説明の便宜上、蓋体のロック機構を、後でまとめて解説するものとし、それ以外の部分を簡単に説明する。
【0029】
容器体2は、図2に示す如く底壁4の外周部から第1周壁6を起立している。この第1周壁の上部は小外径部8に形成している。
【0030】
中皿部材10は、第1周壁6の内側に嵌合させた支持筒14と、この支持筒の上端に、鍔部を係止した載置した中皿12とで構成している。
【0031】
蓋体18は、天板20の外周部から垂下する第2周壁22を有し、この第2周壁の下端部を上記小外径部8に嵌合させている。また天板20の裏面からは、内周壁24を垂下し、この内周壁を上記中皿12の上部内面に係合するとともに、内周壁と第2周壁との間に両周壁よりも短い垂壁を垂下し、この垂壁下面と内周壁の下部外面と第2周壁の下部内面とでパッキング受部26を形成している。このパッキング受部には、柔軟なパッキング28を取り付ける。
【0032】
好適な図示例では、図1に示す如く容器体2及び蓋体18の外周部のうち2つのロック箇所を長辺Sに、残りの部分を短辺Sに形成している。これについては後述する。
【0033】
本発明においては、第2周壁22の周方向の適所(図示例では左右両側の長辺部分)に、係止凸部30を設け、かつ第1周壁6の対応箇所にロック手段32を設ける。
【0034】
係止凸部30は、その上面を、後述の係合具を係止させるための係止面とする。図示例では、図2に示す如く係止面の外部側を上方へ隆起させて、この隆起部31が後述の係合具の脱落を防止するようにしている。
【0035】
ロック手段32は、図2の右半部に示す如く突片34とレバー38と係合具44とで一体に形成している。
【0036】
上記突片34は、第1周壁6から左右方向外方へ突出しており、その先端部は第1肉薄ヒンジ36を介してレバー38に連続している。図示例では、突片34及びレバー38の連続箇所に逆V字形の切り込みを穿設して第1肉薄ヒンジ36を形成しているが、この構成は適宜変更することができる。図1に示す如く第1肉薄ヒンジ36は前後方向に長く延び、第1回動軸Aを形成している。
【0037】
上記突片34を設けることで、レバーの梃子作用を適切に発揮させることができ、また図2に示すように、レバー38を下内方への傾斜状態まで回動させることができる。外側へ突出した状態で停止させると、レバーに他物が当たってロック状態が外れるリスクが増すからである。突片34の突出長さは、第1回動軸Aが上記係止凸部30の隆起部31内縁よりも側外方に位置するように設定することが好適である。
【0038】
また上記第1薄肉ヒンジ36を前後方向(突出方向と直交する方向)に長く形成した理由は、ロック操作において生ずる引っ張り応力を分散するためである。ロック手段を合成樹脂で形成しても第1薄肉ヒンジ及び容器体の長辺S側の巾を大きく設計することで所要の強度を実現できる。
【0039】
上記レバー38は、上記第1肉薄ヒンジ36を介して突片34と連続し、上下に回動自在に形成する。図示例のレバーは、平板部40と、水平状態でこの平板部の先から上方へ弯曲する弯曲板部42とで形成している。
【0040】
上記係合具44は、図1の左半部に示す如く、第1回動軸Aに平行で水平な係合棒46の両側から左右方向内方へ2本のアーム48を突出してなり、全体として平面視略コ字形に形成することができる。
【0041】
上記係合棒46には、上記係止凸部への係合可能な係合部46aを有する。
【0042】
上記アーム48の突出方向の先部は、上記レバー38の平板部両側に連結された連結部50とすることができる。連結部50は、梃子作用を大きくするために、第1回動軸の近くに形成することが好ましい。
【0043】
2本のアーム48の連結部50と連結部を除くアーム部分(以下「回動腕部」という)52との間には、第2肉薄ヒンジ54を形成している。2つの第2肉薄ヒンジ54は、同軸線上にあり、第2回動軸Aを形成する。上記第2肉薄ヒンジ54は、水平状態でのアームの下側から逆V字形の切込みを穿設することで形成する。
【0044】
図示のアーム48は、図5に示すように板厚に比べて前後の巾が広い長板状であり、これにより第2肉薄ヒンジ54の巾を長くし、応力の緩和を可能としている。
【0045】
上記連結部50も、板厚に比べて前後巾及び左右長さが大きい板状(図示例では平板状)であり、かつ回動腕部52を水平にした状態で、下内方へ一定の傾斜角度で傾斜している。図示例では、この傾斜角度を、図3に示す平板部40が垂直方向となす角度と等しくいる。これにより図4に示すロック状態で、連結部が回動腕部52に当接するようにしている。
【0046】
図3は、ロック手段32の作用の説明図である。同図中のCは、係止凸部30の上面の一点を中心Oとし、係合部46aから回動腕部52の端部までの距離Rを半径とする円弧である。また図中のC’は、第1回動軸Aを中心とし、第1回動軸Aと第2回動軸Aまでの距離rを半径とする円弧である。二つの円弧は、2つの交点I、Iで交わる。レバー38は、この両点の間の範囲に在るときに係合具44を強制的に引っ張り、蓋体を容器体の上部に圧接させる。
【0047】
上記突片34とレバー38と係合具44とは水平方向に展開した状態で図1左半図に示す如く垂直方向からみて相互に重ならないように形成する。これにより、金型で形成したときに上下方向に金型を抜くことができ、成形が容易である。
【0048】
上記構成において、図6の状態から係合具44を第2回動軸Aの回りを上方へ回動させて係合部46aを係止凸部30の上に載せ、次にレバー38を、第2回動軸Aを中心として下方へ回動させる。するとレバー38は、第1肉薄ヒンジ36を支点、弯曲板部42を力点、第2肉薄ヒンジ54を作用点として係合具44を引っ張り、小外径部8の上端部をパッキング28に密接させる。梃子の倍力作用により、比較的弱い力で十分な密着力が得られる。レバーと連結した連結部50が回動腕部52の裏面に当接すると、レバーの回動が停止する。
【0049】
図1の状態から蓋体を開くときには、レバー38の弯曲板部42を摘んで開方向へ回動させればよい。この場合にも梃子の作用により弱い力で簡単に開くことができる。
【0050】
なお、図示例とは反対に、係止凸部30を容器体側へ、ロック手段32を蓋体側へそれぞれ設けてもよい。この場合には、係止凸部30と、ロック手段32とは、それぞれ図示の構造のものが上下反転させて配置するとよい。具体的な構造は図示例のものを援用する。
【符号の説明】
【0051】
2…容器体 4…底壁 6…第1周壁 8…小外径部 10…中皿部材
12…中皿 14…支持筒
18…蓋体 20…天板 22…第2周壁 24…内周壁 26…パッキング受部
28…パッキング 30…係止凸部 31…隆起部
32…ロック手段 34…突片 36…第1肉薄ヒンジ 38…レバー
40…平板部 42…弯曲板部 44…係合具 46…係合棒 46a…係合部
48…アーム
50…連結部 52…連結部を除くアーム部分(回動腕部) 54…第2肉薄ヒンジ
…第1回動軸 A…第2回動軸 C,C’…円弧
,I…交点
R、r…円弧半径 S…長辺 S…短辺
θ…傾斜角度


【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁(4)外周から第1周壁(6)を起立する容器体(2)と、
上記第1周壁(6)に嵌合可能な第2周壁(22)を有する蓋体(18)と、を具備し、
上記第1周壁(6)及び第2周壁のうち一方周壁に係止凸部(30)を、他方周壁に係止凸部へのロック手段(32)をそれぞれ設け、このロック手段は、他方周壁から水平な第1回動軸(A)を経て突出するレバー(38)と、第1回動軸付近のレバー部分から第1回動軸Aと平行な第2回動軸(A)を経て突出する係合具(44)とを含み、係合具(44)を係止凸部に係合させた状態でレバー(38)を係止凸部と反対側へ回して蓋体(18)をロックするように設けた蓋付き容器であって、
上記他方周壁とレバー(38)とを連結する第1肉薄ヒンジ(36)で第1回動軸を形成し、
上記係合具(44)は、上記係止凸部(30)への係合可能な係合棒(46)の両側から同一方向へアーム(48)を突出して、各アームの先部をレバー(38)の両側に一体に連結させ、この連結部(50)と連結部を除くアーム部分(52)との間に、第2回動軸上に存する第2肉薄ヒンジ(54)を形成し、
さらにレバー(38)及び係合具(44)を水平状態としたときに、上方から見てレバー38)と係合具(44)とが重ならないように形成したことを形成したことを特徴とする、蓋付き容器。
【請求項2】
上記係止凸部(30)を蓋体(18)の第2周壁(22)に、また上記ロック手段(32)を容器体(2)の第1周壁(6)にそれぞれ設けるとともに、第1周壁(6)外面から水平に突出する突片(34)の先部とレバー(38)の基部との間に第1肉薄ヒンジ(36)を形成し、
上記係合棒(46)を係止凸部(30)に係合させた状態で、上記突片(34)先端の第1回動軸(A)を中心として、レバー(38)を下外方への傾斜状態から下内方への傾斜状態まで回動させることで、容器体(2)の上部を蓋体(18)へ密接させることが可能に設けたことを特徴とする、請求項1記載の蓋付き容器。
【請求項3】
上記係合具(44)は、上記連結部を除くアーム部分(52)を水平にした状態で、当該連結部(50)の上面が下内方へ傾斜していることを特徴とする、請求項2記載の蓋付き容器。
【請求項4】
上記レバー(38)は、略板状に形成され、かつ水平状態で外端部を上方へ弯曲した弯曲板部(42)に形成したことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の蓋付き容器。
【請求項5】
上記第1周壁(6)の上端部を小外径部(8)として、この小外径部外面に上記第2周壁の下部を嵌合するとともに、上記第2周壁(22)の下部内方にパッキング受部(26)を形成し、このパッキング受部に取り付けたパッキング(28)が少なくとも上記小外径部(8)の上端部に圧接されるように形成したことを特徴とする、請求項2から請求項4のいずれかに記載の蓋付き容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−251713(P2011−251713A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125406(P2010−125406)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】