説明

蔓植物カーテン面形成助成装置

【課題】 サンルームの嵌殺面に蔓植物のカーテン面を形成する助成装置を提供する。
【解決手段】 サンルームBの上下構造材6にそれぞれ断面C字状の横枠1をターンナット17を用いて固定する一方,該横枠1の固定片11に形成したネジ溝12に所定間隔のタップネジ7を螺入し,該タップネジ7によって方向転換して横桟間にステンレスワイヤー4を垂直に並列配置して蔓植物の蔓巻付け用とする一方,横枠1の正面開口に化粧カバー2をスナップイン固定し且つ端部の開口を端部キャップ3で閉塞して蔓植物カーテン面形成助成装置Aとする。鉢植えの蔓植物を据置することによってステンレスワイヤー4が蔓を巻付けて成長するから,サンルームBの嵌殺面に蔓植物のカーテン面5を形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,室内に据置し又は室外に据置乃至植生した蔓植物によって蔓性植物のカーテンを形成し得るようにした蔓植物カーテン面形成助成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばサンルームには,その天井面に開閉自在のカーテンを配置し,また正面,側面の嵌殺面には,例えばロールスクリーンを配置して,直射日光を遮光し,外部との目隠しとするものとされ,このとき天井面のカーテンは,例えば屋根構造材をなすように垂木掛と桁間に架設した各垂木に断面C字状両端のガイドレールを固定し,該ガイドレールによってカーテン端部のガイドブロックをスライド案内することによってその開閉を行うようにし,またロールスクリーンは,その昇降スクリーンの巻取装置を内蔵した巻取ケースを,桁等の上方位置の構造材に固定するとともに嵌殺面を区画する支柱や中間柱に同じく断面C字状両端のガイドレールを固定し,該ガイドレールによって昇降スクリーンの両端を昇降案内するものとされる。
【0003】
【特許文献1】特開平10−290745号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合,サンルームにおける天井面及び嵌殺面の遮光や目隠しをなし得るが,サンルームにアウトドア的な要素が加わるように変化しており,この場合,上記天井面のカーテンやロールスクリーンでは日常的な印象が強くなる一方,サンルームの室内又は室外には直射日光の照射が得られて,その育成に適した環境が得られることになり,例えば鉢植えの蔓植物を配置すると,上記ロールスクリーンに代えて蔓植物によるカーテン面を形成可能となり,日常的な印象を解消してアウトドア的な雰囲気を確保するとともに遮光や目隠しの機能を同時に確保し得るものとなる。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,サンルームを含めて蔓植物によるカーテン面を形成し得るようにした蔓植物カーテン面形成助成装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に沿って本発明は,正面を開口して固定片と突出片を備えた上下横桟をサンルーム等の構造物の上下構造材に固定し,上記突出片に透設した多数の透孔を介して上下横桟間に蔓巻付け用線材を配置するとともに該正面の開口に化粧カバーを,また上下横桟の長手方向両端に端部キャップを装着したものとすることによって,サンルーム等構造物の室内又は室外側に設置して蔓植物の蔓を蔓巻付け用線材によって支持して該上下横桟間に蔓植物のカーテン面を形成し得るようにするとともに良好な外観を確保し且つ可及的に簡易な構造にして構造物への設置を容易になし得るようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,正面を開口して背面側の固定片と正面側への突出片を備えた断面L字状乃至C字状にして上記突出片に所定間隔多数の透孔を透設した上下横桟と,該各横桟の上記開口に装着した化粧カバーと,上記各横桟の長手方向両端面に装着した端部キャップと,上記突出片における所定間隔の透孔を介して上下横桟間に配置した蔓植物の蔓巻付け用線材とを備え,上記上下横桟の固定片を構造物の上下構造材に固定して蔓植物によるカーテン面を形成自在としてなることを特徴とする蔓植物カーテン面形成助成装置としたものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上下横桟の正面に配置したネジ受溝に螺入したネジを蔓巻付け用線材の支持具とし,該ネジによって蔓巻付け用線材の固定乃至方向転換を行って上下横桟における突出片の透孔を介して上下横桟に対する蔓巻付け用線材の配置を可及的容易且つ確実になし得るものとするように,これを,上記上下横桟の各固定片に,正面側に突出した上下のリブによるネジ受溝を形成し,該ネジ受溝に螺入したネジに上記蔓巻付け用線材を固定し又は方向転換して上記透孔を介した蔓巻付け用線材の配置を行ってなることを特徴とする請求項1に記載の蔓植物カーテン面形成助成装置としたものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上下構造材に対する上下横桟の固定を,上下横桟に形成したスペーサーを介して該上下横桟の固定片からのターンナットを用いて行うことによって,スペーサーが上記蔓巻付け用線材を上下構造材間のパネルから蔓巻付けスペースを形成するように離隔した状態としてその固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにし,また必要に応じて既設の構造物の上下構造材に後付をなし得るものとするように,これを,上記上下横桟の各固定片に,背面側に突出して上記上下構造材の固定面に対接するスペーサーを配置し,該スペーサーを介して固定片の正面側から上下構造材に挿入したターンナットによって該上下横桟の固定を行ってなることを特徴とする請求項1又は2に記載の蔓植物カーテン面形成助成装置としたものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は,上下横桟,これらに対する2つの化粧カバー及び4つの端部キャップをそれぞれ共通部材とすることによって,部材数を可及的に減少して,各単一の横桟,化粧カバー,端部キャップの3部材によって基本構造を形成し得るものとするように,これを,上記上下横桟及び化粧カバーをそれぞれ共通断面形状の押出材によって形成し且つ上記端部キャップを共通形状の成形品によって形成してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の蔓植物カーテン面形成助成装置としたものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は,建造物及びその設置面を,蔓植物のカーテン面を形成するに好ましい形態とするように,これを,上記構造物を,上記構造物を,建物に付設したサンルームとし且つその上記上下構造材を該サンルームの嵌殺面を形成する構造材としてなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の蔓植物カーテン面形成助成装置としたものである。
【0011】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,正面を開口して固定片と突出片を備えた上下横桟をサンルーム等の構造物の上下構造材に固定し,上記突出片に透設した多数の透孔を介して上下横桟間に蔓巻付け用線材を配置するとともに該正面の開口に化粧カバーを,また上下横桟の長手方向両端に端部キャップを装着したものとすることによって,サンルーム等構造物の室内又は室外側に設置して蔓植物の蔓を蔓巻付け用線材によって支持して該上下横桟間に蔓植物のカーテン面を形成し得るようにするとともに良好な外観を確保し且つ可及的に簡易な構造にして構造物への設置を容易になし得るようにし蔓植物カーテン面形成助成装置を提供することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上下横桟の正面に配置したネジ受溝に螺入したネジを蔓巻付け用線材の支持具とし,該ネジによって蔓巻付け用線材の固定乃至方向転換を行って上下横桟における突出片の透孔を介して上下横桟に対する蔓巻付け用線材の配置を可及的容易且つ確実になし得るものとすることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上下構造材に対する上下横桟の固定を,上下横桟に形成したスペーサーを介して該上下横桟の固定片からのターンナットを用いて行うことによって,スペーサーが上記蔓巻付け用線材を上下構造材間のパネルから蔓巻付けスペースを形成するように離隔した状態としてその固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにし,また必要に応じて既設の構造物の上下構造材に後付をなし得るものとすることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は,上下横桟,これらに対する2つの化粧カバー及び4つの端部キャップをそれぞれ共通部材とすることによって,部材数を可及的に減少して,各単一の横桟,化粧カバー,端部キャップの3部材によって基本構造を形成し得るものとすることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は,建造物及びその設置面を,蔓植物のカーテン面を形成するに好ましい形態とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは,蔓植物によるカーテン面5を形成自在とした,例えばアルミ製の蔓植物カーテン面形成助成装置であり,該装置Aは,上下横桟1 と,化粧カバー2と,端部キャップ3と,上下横桟1間に配置した蔓植物の蔓巻付け用線材4とを備えたものとし,上記上下横桟1は,正面を開口して背面側の固定片11と正面側への突出片14を備えた断面L字状乃至C字状にして上記突出片14に所定間隔多数の透孔15を透設したものとし,化粧カバー2は,該各横桟1の上記開口に装着したものとし,端部キャップ3は,上記各横桟1の長手方向両端面に装着したものとし,また蔓巻付け用線材4は,上記突出片11における所定間隔の透孔15を介して上下横桟1間に配置したものとしてあり,上記上下横桟1の固定片11を構造物Bの上下構造材6に固定して上記蔓植物カーテン面形成助成装置Aを形成してある。
【0018】
本例にあって上下横桟1は,断面C字状にして,背面側の固定片11と正面側への上下の突出片14とを備え,該上下の突出片14間で正面を開口したものとする一方,各固定片11に,正面側に突出した上下のリブによるネジ受溝12を形成するとともに上下の突出片14に所定間隔多数の透孔15を透設し,また該各固定片11に,背面側に突出して上記上下構造材6の固定面に対接するスペーサー13,本例にあっては固定片11の上記上下の突出片14突出位置近傍から突出した一対のリブによるスペーサー13を配置し,更に上記上下の突出片14の先端にスナップイン一方の係止部16を配置したものとしてある。このとき該上下横桟1は,これを共通断面形状の押出材,本例にあってはアルミ押出材によって形成したものとしてあり,上記断面C字状とした本例の上下横桟1にあっては,これを上下に対称形状をなすものとし,例えば上下反転して上下横桟1として使用することなく,上下横桟1のいずれとしてもそのまま使用し得るようにしてある。
【0019】
本例にあって化粧カバー2は,上下端部の背面に上記突出片14先端のスナップイン一方の係止部16に対応したスナップイン他方の係止部21を備えたプレート,例えば断面I字状のプレートによるものとしてあり,このとき該化粧カバー2は,上記上下の横桟1に対して共通断面形状の押出材,本例にあってはアルミ押出材によって形成してあり,本例の化粧カバー2にあっては同じくこれを上下に対称形状をなすものとして上下横桟1のいずれにもそのまま使用し,該上下横桟1,特にその上下に突出片14にスナップイン係止することによって上下横桟1,即ちその上下の突出片14間の開口を閉塞して,該開口を目隠しするものとしてある。
【0020】
本例にあって端部キャップ3は,上下横桟1の固定片11と上下の突出片14間の正面開口の空隙に,本例にあっては上記ネジ受溝12の上下のリブの逃げ溝を形成した嵌合突部31を備えた合成樹脂の射出成形の成形品によるものとし,上記上下横桟1の空隙端部に嵌着し,必要に応じて上下横桟1の,例えば固定片11側から嵌合突部31に螺入したネジでその固定を行って,本例にあって上下横桟1の空隙と固定片11から背面側に突出した上記スペーサー13の一対のリブによる空隙を端部において閉塞するものとしてあり,このとき,該端部キャップ3は,共通形状の成形品によって形成したものとしてあり,例えば該端部キャップを3反転使用することによって上下横桟1の長手方向端部間でその左右勝手を解消したものとしてある。
【0021】
蔓植物カーテン面形成助成装置Aは,例えば上記端部キャップ3を嵌着した上下横桟1,該上下横桟1用の2本の化粧カバー2,蔓巻付け用線材4及びネジ等の付属部材をセットとして梱包出荷して現場に設置する現場組立設置用のものとしてある。このとき本例にあっては,例えば上記構造物Bを,建物に付設したサンルームとし且つその上記上下構造材6を該サンルームの嵌殺面を形成する構造材として,該助成装置Aの設置を行ってある。
【0022】
即ち該現場での設置は,上下横桟1を,上嵌殺面を形成する上下構造材6,即ち上位において桁,下位において下枠を固定面として固定してあり,このとき本例の桁及び下枠は,アルミ押出材による桁基部及び下枠基部と,スナップイン固定することによって該桁基部及び下枠基部にガイドレールを形成して開口部の,例えば図示省略の折畳戸を開閉自在に案内し,またパネル嵌着溝を形成して嵌殺部を形成するそれぞれ同じくアルミ押出材によるアタッチメント61とを備えて形成したものとしてあり,本例にあって該桁及び下枠の固定面は,これを該嵌殺部用に付したプレート状のアタッチメント6の室外面としてある。
【0023】
上下横桟1の固定は,本例にあっては,その背面に配置した上記スペーサー13を介して固定片11の正面側から上下構造材6,即ち上記桁及び下枠のアタッチメント61に挿入したターンナット17によって行ったものとしてあり,上下横桟1がスペーサー13を備えることによって上下横桟1を桁及び下枠に固定したとき,該上下横桟1に配置する蔓巻付け用線材4が嵌殺面のパネルに近接するのを防止して,蔓植物の蔓が該線材に巻付くスペースを確保するものとする一方,ターンナット17を用いて上下横桟1を固定することによって,一般にネジ受をなす程の肉厚を有しない構造材6の固定面,本例にあっては上記アルミ押出材のアタッチメント61に対しても容易且つ確実な固定を行うことができるとともにその固定面に対する固定位置を固定面の幅(高さ)方向に任意の位置とすることができる。即ちターンナット17は,上下横桟1の正面側から,上下構造材6の固定面,即ちアタッチメント61の任意位置に透設した透孔に挿入し,そのナットに固定片側からネジを螺入してフランジを回転させてこれを該固定面の裏面,即ちアタッチメント61の裏面に引寄せ対接することによって,常法に従ってその固定を行うようにすればよい。
【0024】
上下横桟1,即ち桁及び下枠に固定した上下横桟には,その上記ネジ受溝12にネジ7を螺入し,該ネジ7に上記蔓巻付け用線材4を固定し又は方向転換するように配置するものとしてあり,このとき該ネジ7は,上下横桟1における正面の開口からネジ受溝12長手方向に蔓巻付け用線材4の配置ピッチに合せて適宜数のものを螺入するとともに該ネジ7の螺入は,これをその軸長さの中間迄として,蔓巻付け用線材4を固定し又はその方向転換をなし得るようにこれを軸で支える余裕長さを残すように行うものとしてある。このとき該ネジ7をタップネジとすることによって,上記ネジ受溝12の長手方向任意位置にその螺入を行って蔓巻付け用線材4の配置ピッチを拡縮することができるようにしてある。
【0025】
該ネジ受溝12に螺入したネジ7に固定し又は方向転換した上記蔓巻付け用線材4,本例にあってステンレスワイヤーは,上下一方の横桟1における突出片14の透孔15,即ち上下の突出片14のそれぞれに透設した,桁に固定の横桟においては下位突出片の透孔,下枠に固定の横桟においては上位突出片の透孔を介して,上下の構造材6,即ち桁と下枠に設置固定した上下の横桟1の設置間隔に応じた長さに該横桟1長手方向に多数本をなすように,本例にあって垂直に並列配置してある。該蔓巻付け用線材4は,上記ネジ7間にこれを固定金具としてその一本づつを,例えば該線材4先端に形成したループを引掛け配置し,巻付け配置する等して固定配置することが可能であるが,本例にあっては,図2に示すように上下一方の横桟1の長手方向一端から他方又は該一方の横桟1の長手方向他端のネジ7間に同様に先端を固定した一連の蔓巻付け用線材4を用い,その余のネジ7を方向転換金具として各直交方向に方向を転換してその固定配置をしてある。このとき本例の蔓巻付け用線材4には,例えばクランプ管41を用いて,ループを形成する場合やネジ7の方向転換位置で該クランプ管41を上下横桟1の突出片14に引掛係合することによって蔓巻付け用線材4の弛みを吸収した上下横桟1間の配置をなし得るようにしてある。
【0026】
該蔓巻付け用線材1は,本例にあって現場において配置するものとしてあり,上記上下の横桟1の上下構造材6への固定と該蔓巻付け用線材4の配置後に,上下横桟1に化粧カバー2を配置してその正面の開口を閉塞すればよく,該化粧カバー2の配置は,上下の横桟1の上下突出片14に該化粧カバー2の裏面を押圧するようにしてスナップイン係止してその固定を行えばよい。なお端部キャップ3は,例えば出荷段階で上下の横桟の各長手方向端部に予め嵌着固定しても,上下横桟の構造材への固定前後の適宜段階で嵌着固定してもよい。
【0027】
以上のように,例えばサンルームの嵌殺面に設置した蔓植物カーテン面形成助成装置Aは,その嵌殺面の近傍に鉢植えの蔓植物を据置し又は地面に植生すれば,該蔓植物の蔓が蔓巻付け用線材4をガイドとするようにこれに巻付いて該嵌殺面に該蔓植物のカーテン面5を形成するのを助成できる。また本例にあって上下の横桟1の固定,蔓巻付け線材4の固定等を上下の横桟1の開口内で行うとともに上下の横桟1に化粧カバー2を配置することによって該開口を閉塞したから,上下構造材6に上下横桟1を固定することによって外観を損なうのを防止して違和感のないものとすることができ,また蔓巻付け用線材4をステンレスワイヤーとしたから,嵌殺面を透明パネルとしても,同じく室内側から見ても違和感のないものとすることができる。
【0028】
図示した例は以上のとおりとしたが,正面と上面又は下面に開口を配置した形態とするように,上下の横桟を,固定片と上下一方の突出片を備えた断面L字状とし,また上下の突出片の突出長さを異長とした突出片異長の断面C字状とし,同様に開口に化粧カバーを装着してその閉塞を行うようにすること,上下横桟,化粧カバーを合成樹脂の押出材によって形成することによって蔓植物カーテン面形成助成装置を合成樹脂製とすること,化粧カバーの横枠に対する装着をスライド装着によるものとすること,蔓巻付け用線材を,例えば繊維系ロープとすること,上記垂直の並列配置の蔓巻付け用線材に横方向の線材を追加して格子状配置のものとすること,上下横枠の構造材への固定をネジ止めによって行うようにすること,嵌殺面に上下又はその一方の中間横枠を配置して桁と中間横枠間,中間横枠と下枠間又は中間横枠間に蔓植物カーテン面形成助成装置を設置すること,腰壁付の建物やサンルームに設置するとき,桁と該腰壁上に設置の下枠間に蔓植物カーテン面形成助成装置を設置すること,上下横桟を構造材の室内側に固定して蔓植物カーテン面形成助成装置を室内側に設置すること等を含めて,本発明の実施に当って,上下横桟,化粧カバー,端部キャップ,蔓巻付け用線材等の具体的材質,構造,形状,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り,様々な形態のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】サンルームの嵌殺面に設置した蔓植物カーテンの形成状態を示す斜視図である。
【図2】蔓植物カーテン面助成装置の正面図である。
【図3】桁と下枠に上下横桟を設置した状態を示す室内側の縦断面図である。
【図4】上下横桟に対する蔓巻付け用線材の配置状態を示す斜視図である。
【図5】上位横桟と蔓巻付け用線材の関係を示す斜視図である。
【図6】下位横桟と蔓巻付け用線材の関係を示す斜視図である。
【図7】ターンナットによる横桟固定状態を示す縦断面図である。
【図8】横桟と端部キャップの関係を示す斜視図である。
【図9】桁,上位横桟,化粧カバー等の関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
A 蔓植物カーテン面形成助成装置
B 構造物
1 横枠
11 固定片
12 ネジ受溝
13 スペーサー
14 突出片
15 透孔
16 スナップイン係止部
17 ターンナット
2 化粧カバー
21 スナップイン係止部
3 端部キャップ
31 嵌合突部
4 蔓巻付け用線材
41 クランプ管
5 蔓植物カーテン面
6 上下構造材
61 アタッチメント
7 ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面を開口して背面側の固定片と正面側への突出片を備えた断面L字状乃至C字状にして上記突出片に所定間隔多数の透孔を透設した上下横桟と,該各横桟の上記開口に装着した化粧カバーと,上記各横桟の長手方向両端面に装着した端部キャップと,上記突出片における所定間隔の透孔を介して上下横桟間に配置した蔓植物の蔓巻付け用線材とを備え,上記上下横桟の固定片を構造物の上下構造材に固定して蔓植物によるカーテン面を形成自在としてなることを特徴とする蔓植物カーテン面形成助成装置。
【請求項2】
上記上下横桟の各固定片に,正面側に突出した上下のリブによるネジ受溝を形成し,該ネジ受溝に螺入したネジに上記蔓巻付け用線材を固定し又は方向転換して上記透孔を介した蔓巻付け用線材の配置を行ってなることを特徴とする請求項1に記載の蔓植物カーテン面形成助成装置。
【請求項3】
上記上下横桟の各固定片に,背面側に突出して上記上下構造材の固定面に対接するスペーサーを配置し,該スペーサーを介して固定片の正面側から上下構造材に挿入したターンナットによって該上下横桟の固定を行ってなることを特徴とする請求項1又は2に記載の蔓植物カーテン面形成助成装置。
【請求項4】
上記上下横桟及び化粧カバーをそれぞれ共通断面形状の押出材によって形成し且つ上記端部キャップを共通形状の成形品によって形成してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の蔓植物カーテン面形成助成装置。
【請求項5】
上記構造物を,建物に付設したサンルームとし且つその上記上下構造材を該サンルームの嵌殺面を形成する構造材としてなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の蔓植物カーテン面形成助成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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