説明

薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置

【課題】薄型光ディスクの記録再生を行う記録再生装置を備えたディスクチェンジャ装置において、データの記録再生ができない場合に、その原因究明を行う。
【解決手段】薄型光ディスク(フレキシブルディスク)を正確に記録再生装置にローディングしたにもかかわらず、記録再生ができなかった場合、先ず薄型光ディスク及び姿勢制御兼光学補正板の代わりに基準ディスクを装填し、基準ディスクに対して記録再生を行う。記録再生が可能なら、姿勢制御兼光学補正板を予備の姿勢制御兼光学補正板に交換し、記録再生が可能でないなら、記録再生装置に問題があると判定し、記録再生装置を交換する。姿勢制御兼光学補正板又は記録再生装置を交換した後、元の薄型光ディスクに対して記録再生を行う。記録再生が可能でないなら、薄型光ディスクに問題があると判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄型光ディスクの記録再生装置を備えたディスクチェンジャ装置に関し、より詳細には、姿勢保持用及び光学補正用の板状部材を用いる薄型光ディスクの記録再生装置を備えたディスクチェンジャ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、重要且つ膨大な量のデータを扱う企業等では、磁気テープやハードディスクのみに頼ったデータ管理システムを採用していた。ところが、磁気テープは、テープ同士の癒着などを防止するための定期的なメンテナンスを行う必要があり、このメンテナンスは高いコストがかかる。また、ハードディスクは、ドライブと磁気記録媒体とが一対となっているため、ドライブが故障するとそのドライブと対になっている磁気記録媒体に記録された情報は再生できなくなる。このため、ドライブの故障に備えてデータをミラーリングしておくなどの対策を行わなければならないが、このような対策を行っていても、ミラーリングされたディスクと元のディスクとが同時に故障してしまった場合や、障害発生時にデータの復旧が完了する前にミラーリングされたディスクが更に故障してしまった場合などには、データの復旧が不可能となってしまう。
【0003】
そこで、昨今ではメンテナンスが容易で且つ信頼性の高い光記録媒体(光ディスク)を一部利用したデータ管理システムが注目されている。光ディスクを一部利用した管理システムでは、データの書換えが頻繁に行われるデータに関してはハードディスク等を利用し、アクセスは少ないが情報の長期保存が求められるデータに関しては光ディスクを利用するなどの工夫がなされている。光ディスクは、塵埃等による特性劣化さえ防げば基本的にメンテナンスフリーであり、ハードディスクの場合とは異なり、仮に記録再生用のドライブが故障しても光ディスクを別のドライブに移動させれば何ら問題ない。即ち、光ディスクを利用することにより、トラブルシューティングに要する時間を飛躍的に短縮することができるとともに、重要な情報を失う危険性が大幅に低減される。
【0004】
このように、光ディスクは、メンテナンスが容易で且つ信頼性の高い記録媒体として既に重要な位置を占めるに至っているが、最近の情報通信技術の発達により、更なる取り扱いの容易さの向上や記憶容量の増大に期待が集まっている。ここで、光ディスクの記憶容量を増大するためには、トラック間隔(トラックピッチ)を狭くし且つ記録マークの間隔を狭くする必要がある。しかしながら、トラック間隔や記録マークの間隔がレーザー光のスポット径λ/NA(λ:レーザー光の波長、NA:絞り込みレンズの開口数)より小さくなると、1つの光スポット内に複数の記録マークが入ってしまうので、個々の記録マークの識別ができなくなってしまう。即ち、光ディスクの記録容量は、レーザー光の波長と開口数とからその限界が決まっており、特別な方法を取らない限りこの限界を超えて大容量化を図ることは不可能である。
【0005】
このような上限を超えて光ディスクを大容量化する方法として、光学超解像、磁気超解像方式やスーパーレンズ、ホログラムなどといった様々な試みがなされているが、最も効率的な方法としては、光ディスク基板の厚みを薄くして体積当たりの記録容量を増やすことが挙げられる。例えば、特許文献1〜3に記載されているように、薄型光ディスクと、薄型光ディスクを面ぶれさせずに安定に回転させるためのスタビライザーとを組み合わせた記録再生装置を構成することにより、従来の光ディスクに比べて体積当たりの記録容量が数倍大きい薄型光ディスクの記録再生装置が実現されている。ここで用いられている厚さ100μm程度の薄い基板からなる光ディスクのことを、以下では「フレキシブルディスク」と呼ぶ。
【0006】
フレキシブルディスクを使用する他の方法として、スタビライザーを用いる他に、平面の寸法形状がフレキシブルディスクとほぼ同じである円盤状ガラス板を用いてフレキシブルディスクを支持する方法が挙げられる。円盤状ガラス板は光学ガラスで作製されており、記録再生用のレーザー光をこのガラス板を介してフレキシブルディスクに照射すると、従来の光ディスクと同様に記録再生が行えるようになっている。即ち、従来の光ディスク記録再生装置の光学系との互換性が確保されている。例えば、DVDピットパターンが転写された100μm厚のフレキシブルディスクの上に500μm厚の円盤状光学ガラス板をほぼ中心が重なるようにして載せたものを市販のDVDドライブを用いて再生すると、フレキシブルディスク上にピットパターンとして刻まれた情報の再生を行うことが可能であることを、本発明者らは確認している。ここで用いた円盤状光学ガラス板は、フレキシブルディスクを支持するとともに、記録再生用のレーザー光に対して光学補正を行うものであるから、以下では「姿勢制御兼光学補正板」と呼ぶ。
【0007】
フレキシブルディスクを用いた記録再生装置においては、姿勢制御兼光学補正板を用いる方法の方がより簡便にシステムを構築することができるので、圧倒的に有利である。
【0008】
【特許文献1】特開昭62−212935号公報
【特許文献2】特開2003−331561号公報
【特許文献3】特開2003−91970号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
姿勢制御兼光学補正板を使用してフレキシブルディスクの記録再生を行う記録再生装置を備えたディスクチェンジャ装置が提案されている。姿勢制御兼光学補正板は、フレキシブルディスクの姿勢制御と光学補正の機能を有するが、キズ等の損傷が発生すると、レーザー光を正常に透過させることができなくなる。そのような場合には、ディスクの読み書きが行えない。
【0010】
姿勢制御兼光学補正板は、通常、ディスクチェンジャ装置内に配置されている。そのため、姿勢制御兼光学補正板に問題が発生しても、その原因の解明は困難である。
【0011】
本発明の目的は、姿勢制御兼光学補正板を用いてフレキシブルディスクの記録再生を行う記録再生装置を備えたディスクチェンジャ装置において、フレキシブルディスクを正確に記録再生装置にローディングしたにもかかわらず、データの記録再生ができない場合に、その原因究明を行う技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
姿勢制御兼光学補正板を使用してフレキシブルディスクの記録再生を行う記録再生装置を備えたディスクチェンジャ装置において、フレキシブルディスクを正確に記録再生装置にローディングしたにもかかわらず、データの記録再生ができない場合がある。その場合は、姿勢制御兼光学補正板、記録再生装置、及び、フレキシブルディスクの3つのうちのどれかに問題が発生したと考えることができる。但し、ここで述べている記録再生装置には、姿勢制御兼光学補正板を含まないものとする。以下でも同様とする。
【0013】
そこで本願発明者は、正常に記録再生可能な基準ディスクを使って試験を行う方法を考えた。
【0014】
(1)フレキシブルディスクを正確に記録再生装置にローディングしたにもかかわらず、記録再生ができなかったものとする。先ず、記録再生装置に装填されているフレキシブルディスク及び姿勢制御兼光学補正板を除去し、その代わりに基準ディスクを装填する。記録再生装置を起動し、基準ディスクに対して記録再生を行う。
【0015】
(2)基準ディスクに対して記録再生を行うことができるなら、姿勢制御兼光学補正板又はフレキシブルディスクに問題が生じたと判断し、先ず、この姿勢制御兼光学補正板を、機能が正常である予備の姿勢制御兼光学補正板と自動的に交換する。
【0016】
(3)基準ディスクに対して記録再生を行うことができないなら、記録再生装置に問題が生じたと判断し、この記録再生装置が異常であると警告し、新たな記録再生装置と交換する。
【0017】
(4)上述の(2)にて姿勢制御兼光学補正板を交換した後、又は、上述の(3)にて記録再生装置を交換した後、記録再生ができなかったフレキシブルディスクを記録再生装置にローディングし、記録再生を行う。記録再生ができた場合は、姿勢制御兼光学補正板に問題が生じたと判断し、記録再生ができなかった場合はこのフレキシブルディスクに問題が生じたと判断し、警告する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、姿勢制御兼光学補正板を用いてフレキシブルディスクの記録再生を行う記録再生装置を備えたディスクチェンジャ装置において、フレキシブルディスクを正確に記録再生装置にローディングしたにもかかわらず、データの記録再生ができない場合に、容易に且つ自動的に、その原因究明を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1を参照して本発明によるディスクチェンジャ装置1の例を説明する。本例のディスクチェンジャ装置1は、第1の格納部10、第2の格納部11、搬送装置13、及び、記録再生装置14を有する。第1の格納部10には、基準ディスク100及び予備の姿勢制御兼光学補正板200が格納されている。基準ディスク100の記録再生が正常に行われることは、予め、確認されている。予備の姿勢制御兼光学補正板200の機能が正常であることは、予め、確認されている。第2の格納部11には、複数のフレキシブルディスク101が格納されている。搬送装置13は、基準ディスク100及び予備の姿勢制御兼光学補正板200を、第1の格納部10と記録再生装置14の間で搬送し、フレキシブルディスク101を、第2の格納部11と記録再生装置14の間で搬送する。記録再生装置14は、フレキシブルディスク101又は基準ディスク100の記録再生を行う。
【0020】
本例の記録再生装置14は、姿勢制御兼光学補正板201を用いる。記録再生の対象であるフレキシブルディスク101は、姿勢制御兼光学補正板201上に保持される。記録再生装置14の光ピックアップは、姿勢制御兼光学補正板201を通して、フレキシブルディスク101の記録再生を行う。姿勢制御兼光学補正板201は、フレキシブルディスクの姿勢を保持し、且つ、光学補正を行う機能を有する板状部材である。姿勢制御兼光学補正板201を用いることによって、記録再生時に面ぶれが発生するのが防止される。基準ディスク100は、姿勢制御兼光学補正板201を用いないで、直接、記録再生装置14に装填される。
【0021】
ここでは、2つの格納部10、11を設けるが、2つの格納部10、11を合体した1つの格納部を用いてもかまわない。搬送装置13は、フレキシブルディスク、基準ディスク及び姿勢制御兼光学補正板のいずれかを搬送するとき、搬送する対象に応じて、最適な形状の搬送トレイを自動的に、選択するように構成されている。
【0022】
図2を参照して、本例のディスクチェンジャ装置1において、記録再生ができない場合の原因の解明方法を説明する。フレキシブルディスク101を正確に記録再生装置14にローディングしたにもかかわらず、データの記録再生ができない場合、姿勢制御兼光学補正板、記録再生装置、および、フレキシブルディスクのいずれかに問題が発生したと判断する。
【0023】
ステップS101にて、搬送装置13によって、第2の格納部11に格納されているフレキシブルディスク101を記録再生装置14にローディングする。ステップS102にて、記録再生装置14を起動し、フレキシブルディスク101の記録再生が可能であるか否かを判定する。記録再生が可能である場合には、この処理を終了する。記録再生が可能でない場合には、ステップS103に進む。ステップS103にて、搬送装置13によって、記録再生装置14に装填されているフレキシブルディスク101を第2の格納部11に戻す。ステップS104にて、搬送装置13によって、記録再生装置14に装填されている姿勢制御兼光学補正板201を、第1の格納部10に格納されている基準ディスク100に置き換える。ステップS105にて、記録再生装置14を起動し、基準ディスク100の記録再生が可能であるか否かを判定する。記録再生が可能である場合には、ステップS106に進み、記録再生が可能でない場合には、ステップS107に進む。
【0024】
ステップS106にて、搬送装置13によって、記録再生装置14に装填されている基準ディスク100を、格納部10に格納されている予備の姿勢制御兼光学補正板200に置き換え、ステップS111に進む。
【0025】
ステップS107にて、搬送装置13によって、記録再生装置14に装填されている基準ディスク100を第1の格納部10に戻す。ステップS108にて、記録再生装置14が異常であることを警告する。ステップS109にて、記録再生装置14を新しい記録再生装置と交換する。ステップS110にて、搬送装置13によって、第1の格納部10に格納されている予備の姿勢制御兼光学補正板200を記録再生装置14に装填し、ステップS111に進む。
【0026】
ステップS111にて、搬送装置13によって、第2の格納部11に格納されているフレキシブルディスク101を記録再生装置14にローディングする。ステップS112にて、記録再生装置14を起動し、フレキシブルディスク101の記録再生が可能であるか否かを判定する。記録再生が可能である場合には、この処理を終了する。記録再生が可能でない場合には、ステップS113に進む。ステップS113にて、フレキシブルディスク101が異常であることを警告する。
【0027】
本例によると、ディスクチェンジャ装置内に、正常に記録再生を行える基準ディスク100と正常に機能する予備の姿勢制御兼光学補正板200を備える。フレキシブルディスク101を正確に記録再生装置14にローディングしたにもかかわらず、記録再生を行うことができない場合には、自動的に、原因を解明する。姿勢制御兼光学補正板201が異常であると判定した場合には、自動的に、予備の姿勢制御兼光学補正板200と交換する。フレキシブルディスク101に異常がある場合には、その旨を表示する。記録再生装置に異常がある場合には、それを交換する。
【0028】
図3を参照して本例のディスクチェンジャ装置1において、記録再生ができない場合の原因の解明方法の他の例を説明する。本例では、基準ディスク100もフレキシブルディスク(薄型光ディスク)である。従って、基準ディスク100を記録再生装置14にローディングする場合には、姿勢制御兼光学補正板を用いる。
【0029】
ステップS201にて、搬送装置13によって、第2の格納部11に格納されているフレキシブルディスク101を記録再生装置14にローディングする。ステップS202にて、記録再生装置14を起動し、フレキシブルディスク101の記録再生が可能であるか否かを判定する。記録再生が可能である場合には、この処理を終了する。記録再生が可能でない場合には、ステップS203に進む。ステップS203にて、搬送装置13によって、記録再生装置14に装填されているフレキシブルディスク101を、第1の格納部10に格納されている基準ディスク100に置き換える。ステップS204にて、記録再生装置14を起動し、基準ディスク100の記録再生が可能であるか否かを判定する。記録再生が可能である場合には、ステップS205に進み、記録再生が可能でない場合には、ステップS206に進む。
【0030】
ステップS206にて、フレキシブルディスク101が異常であることを警告し、処理を終了する。ステップS205にて、搬送装置13によって、記録再生装置14に装填されている姿勢制御兼光学補正板201を、第1の格納部10に格納されている予備の姿勢制御兼光学補正板200に置き換える。ステップS207にて、記録再生装置14を起動し、基準ディスク100の記録再生が可能であるか否かを判定する。記録再生が可能である場合には、ステップS208に進み、記録再生が可能でない場合には、ステップS209に進む。ステップS208にて、姿勢制御兼光学補正板201が異常であることを警告し、処理を終了する。ステップS209にて、搬送装置13によって、記録再生装置14に装填されている予備の姿勢制御兼光学補正板200を、第1の格納部10に戻す。ステップS210にて、記録再生装置14が異常であることを警告する。ステップS211にて、記録再生装置14を新しい記録再生装置と交換する。ステップS212にて、搬送装置13によって、第1の格納部10に格納されている予備の姿勢制御兼光学補正板200を記録再生装置14に装填し、処理を終了する。
【0031】
図4を参照して本発明によるディスクチェンジャ装置1の他の例を説明する。本例のディスクチェンジャ装置では、基準ディスク100と予備の姿勢制御兼光学補正板200の少なくとも一方が第1の格納部10に用意されていない。例えば、基準ディスク100と予備の姿勢制御兼光学補正板200の両方が第1の格納部10に用意されていない場合を説明する。基準ディスク100又は予備の姿勢制御兼光学補正板200が必要な場合には、ディスクチェンジャ装置1の挿入口10Aより、挿入する。
【0032】
以上、本発明の具体的な実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明によるディスクチェンジャ装置の構成を示す図である。
【図2】本発明によるディスクチェンジャ装置において、記録再生ができない場合の原因解明の処理を示す図である。
【図3】本発明によるディスクチェンジャ装置において、記録再生ができない場合の原因解明の処理の他の例を示す図である。
【図4】本発明によるディスクチェンジャ装置の他の例の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1…ディスクチェンジャ装置、10…第1の格納部、11…第2の格納部、13…搬送装置、14…記録再生装置、101…フレキシブルディスク、100…基準ディスク、200…予備の姿勢制御兼光学補正板、201…姿勢制御兼光学補正板、10A…挿入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄型光ディスク及び姿勢制御兼光学補正板を記録再生装置に装填することと、
上記記録再生装置を起動し、上記薄型光ディスクに対して記録再生を行うことと、
上記薄型光ディスクに対して記録再生ができなかったとき、上記記録再生装置に装填されている上記薄型光ディスク及び上記姿勢制御兼光学補正板を除去し、その代わりに正常に機能する基準ディスクを装填することと、
上記記録再生装置を起動し、上記基準ディスクに対して記録再生を行うことと、
上記基準ディスクに対して記録再生を行うことができるとき、上記記録再生装置は正常であるが上記薄型光ディスク及び上記姿勢制御兼光学補正板のいずれかが正常でないと判断し、上記基準ディスクに対して記録再生を行うことができないとき、上記記録再生装置が正常でないと判断することと、
を含む薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置におけ故障原因解明方法。
【請求項2】
請求項1記載の薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置におけ故障原因解明方法において、
上記記録再生装置は正常であるが上記薄型光ディスク及び上記姿勢制御兼光学補正板のいずれかが正常でないと判断したとき、上記記録再生装置に装填されている上記基準ディスクを除去し、その代わりに上記薄型光ディスクと正常に機能する予備の姿勢制御兼光学補正板を装填することと、
上記記録再生装置を起動し、上記薄型光ディスクに対して記録再生を行うことと、
上記薄型光ディスクに対して記録再生ができなかったとき、上記薄型光ディスクが正常でないと判断し、上記薄型光ディスクに対して記録再生ができたとき、上記姿勢制御兼光学補正板が正常でないと判断することと、
を含む薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置におけ故障原因解明方法。
【請求項3】
請求項1記載の薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置におけ故障原因解明方法において、
上記記録再生装置が正常でないと判断したとき、上記記録再生装置を除去し、その代わりに正常に機能する記録再生装置を設置することと、
上記記録再生装置に上記薄型光ディスクと正常に機能する予備の姿勢制御兼光学補正板を装填することと、
上記正常に機能する記録再生装置を起動し、上記薄型光ディスクに対して記録再生を行うことと、
上記薄型光ディスクに対して記録再生ができなかったとき、上記薄型光ディスクが正常でないと判断することと、
を含む薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置におけ故障原因解明方法。
【請求項4】
薄型光ディスク及び姿勢制御兼光学補正板を記録再生装置に装填することと、
上記記録再生装置を起動し、上記薄型光ディスクに対して記録再生を行うことと、
上記薄型光ディスクに対して記録再生ができなかったとき、上記記録再生装置に装填されている上記薄型光ディスクを除去し、その代わりに正常に機能する基準薄型光ディスクを装填することと、
上記記録再生装置を起動し、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことと、
上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことができるとき、上記記録再生装置は正常であるが上記薄型光ディスクが正常でないと判断し、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことができないとき、上記姿勢制御兼光学補正板又は上記記録再生装置が正常でないと判断することと、
を含む薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置におけ故障原因解明方法。
【請求項5】
請求項4記載の薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置におけ故障原因解明方法において、
上記姿勢制御兼光学補正板又は上記記録再生装置が正常でないと判断したとき、上記姿勢制御兼光学補正板を正常に機能する予備の姿勢制御兼光学補正板に交換することと、
上記記録再生装置を起動し、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことと、
上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことができるとき、上記姿勢制御兼光学補正板が正常でないと判断し、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことができないとき、上記記録再生装置が正常でないと判断することと、
を含む薄型光ディスクのディスクチェンジャ装置におけ故障原因解明方法。
【請求項6】
姿勢制御兼光学補正板上に保持された薄型光ディスクの記録再生を行う記録再生装置と、正常に機能する基準ディスクと、正常に機能する予備の姿勢制御兼光学補正板と、を有するディスクチェンジャ装置において、
薄型光ディスクに対して記録再生ができなかったとき、上記記録再生装置に装填されている薄型光ディスク及び姿勢制御兼光学補正板を除去し、その代わりに上記基準ディスクに対して記録再生を行い、上記基準ディスクに対して記録再生を行うことができるとき、上記記録再生装置は正常であるが上記薄型光ディスク及び上記姿勢制御兼光学補正板のいずれかが正常でないと判断し、上記基準ディスクに対して記録再生を行うことができないとき、上記記録再生装置が正常でないと判断することを特徴とするディスクチェンジャ装置。
【請求項7】
請求項6記載のディスクチェンジャ装置において、上記記録再生装置は正常であるが上記薄型光ディスク及び上記姿勢制御兼光学補正板のいずれかが正常でないと判断したとき、上記記録再生装置に装填されている上記基準ディスクを除去し、その代わりに上記薄型光ディスクと上記予備の姿勢制御兼光学補正板を装填し、上記薄型光ディスクに対して記録再生ができなかったとき、上記薄型光ディスクが正常でないと判断し、上記薄型光ディスクに対して記録再生ができたとき、上記姿勢制御兼光学補正板が正常でないと判断することを特徴とするディスクチェンジャ装置。
【請求項8】
姿勢制御兼光学補正板上に保持された薄型光ディスクの記録再生を行う記録再生装置と、正常に機能する基準薄型光ディスクと、正常に機能する予備の姿勢制御兼光学補正板と、を有するディスクチェンジャ装置において、
薄型光ディスクに対して記録再生ができなかったとき、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行し、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことができるとき、上記記録再生装置は正常であるが上記薄型光ディスクが正常でないと判断し、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことができないとき、上記姿勢制御兼光学補正板又は上記記録再生装置が正常でないと判断することを特徴とするディスクチェンジャ装置。
【請求項9】
請求項8記載のディスクチェンジャ装置において、上記姿勢制御兼光学補正板又は上記記録再生装置が正常でないと判断したとき、上記姿勢制御兼光学補正板を正常に機能する予備の姿勢制御兼光学補正板に交換して、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行し、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことができるとき、上記姿勢制御兼光学補正板が正常でないと判断し、上記基準薄型光ディスクに対して記録再生を行うことができないとき、上記記録再生装置が正常でないと判断することを特徴とするディスクチェンジャ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−234122(P2007−234122A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−54300(P2006−54300)
【出願日】平成18年3月1日(2006.3.1)
【出願人】(000005810)日立マクセル株式会社 (2,366)
【Fターム(参考)】