説明

薄鋼板波板の曲げ加工機

【課題】アーチ形パイプハウス等に設ける薄鋼板波板用に、多用途利用の曲げ加工機を提供する。
【解決手段】1・曲面に設けた駆動ローラー1およびローラーA2とローラーB3に波板状ベルトA4を設ける。2・曲面に設けたローラー7およびローラーA2と曲面盤5に波板状ベルトB6を設け、昇降機能を設ける。3・曲面に設けたローラー7およびローラーA2に波板状ベルとC8を設け、昇降機能を設ける。4・駆動ローラー1の両端に歯車を設け、波板状ベルトA4の内側両端にラックを設ける。

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【0001】
薄鋼板波板には、なまこ板・角波板・リブ波板等のカラー波板があり、この薄鋼板波板に曲げを設け、パイプハウス等に設ける多用途利用の曲げ薄鋼板波板である。
【背景技術】
【0002】
従来のパイプハウスは、フィルムを設けるのであり、薄鋼板波板を設ける構成では無かった。したがって、曲げ薄鋼板波板または曲げを設ける薄鋼板波板の曲げ加工機はなかった。
【発明が解決しようとする課題点】
【0003】
パイプハウス(地中押し込み式パイプハウス)の小屋形状は、アーチ形・山形などがあり、薄鋼板波板を小屋に設ける場合には折れなどが生じる欠点があった。パイプハウスの小屋等に設ける薄鋼板波板には曲げ加工が必要となるのであり、薄鋼板波板の曲げ加工機を開発をしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1・駆動ローラー1およびローラーA2とローラーB3を曲面に設けて波板状ベルトA4を設ける。
2・駆動ローラー1両端に設けた歯車1−2を一体に設ける。
3・波板状ベルトA4の内側両端に、ラックを設ける。
4・駆動ローラー1の歯車1−2および波板状ベルトA4のラックは、噛み合わせに設ける。
5・ローラー7およびローラーA2と曲面盤5を曲面に設けて波板状ベルトB6を設け、昇降機能に設ける。
6・ローラー7およびローラーA2を曲面に設けて波板状ベルトC8を設け、昇降機能に設ける。
7・ローラーA2の曲面はアーチ形パイプハウスの屋根部分の曲面であり、ローラーB3および曲面盤5の曲面は桁行きの肩部の曲面に設ける。
【作用】
【0005】
曲面に設けたローラーおよび曲面盤に波板状ベルトを設けて波板状ベルトの低速回転により、薄鋼板波板を曲げ加工するのである。波板状ベルトA4に設けたラックは、駆動ローラー1に設けた歯車1−2と噛み合い滑りを防ぐのである。波板状ベルトB(ローラーおよび曲面盤を含む)および波板状ベルトC(ローラーを含む)は、昇降機能により上下するのである。
【実施例1】
【0006】
請求項1の実施例について説明する。
曲面に設けた駆動ローラー1およびローラーA2とローラーB3に波板状ベルトA4を設けた薄鋼板波板の曲げ加工。
薄鋼板波板をアーチ形等のパイプハウスに設ける場合には曲げ加工が必要となるのであり、特に桁行の肩部(名称は地中押し込み式パイプハウス安全構造指針より)の曲げ加工は重要である。この薄鋼板波板を曲げる為に、駆動ローラー1およびローラーA2とローラーB3を曲面に設けて波板状ベルトA4を設けた曲げ加工である。曲げを要するアーチ形等のパイプハウスでは、屋根および桁行の肩部に設ける薄鋼板波板の曲げ加工である。曲げ加工の構成は、駆動ローラー1およびローラーA2に設ける曲面は屋根面の曲面であり、駆動ローラー1およびローラーB3に設ける曲面は桁行き肩部の曲面である。この曲面に設けた駆動ローラー1およびローラーA2とローラーB3に波板状ベルトA4を設け、低速回転による薄鋼板波板の曲げ加工である。
薄鋼板波板の挿入は、図1波板挿入方向aである。したがって、曲面薄鋼板波板をアーチ形等のパイプハウス桁行の肩部に設けるのである。
【実施例2】
【0007】
請求項2の実施例について説明する。
曲面に設けたローラー7およびローラーA2と曲面盤5を設け、波板状ベルトB6を設けた薄鋼板波板の曲げ加工。
[実施例1]と一対で曲げ加工するものである。
薄鋼板波板の曲げ加工の構成は、ローラー7およびローラーA2に設ける曲面は屋根面の曲面であり、曲面盤5およびローラー7に設ける曲面は、桁行き肩部の曲面である。この曲面に設けたローラー7およびローラーA2と曲面盤5に波板状ベルトB6を設け、低速回転による薄鋼板波板の曲げ加工である。また、パイプハウスの桁行き肩部等の曲げ加工による薄鋼板波板の折れ等を防ぎ、安定した薄鋼板波板の曲面を設ける為に曲面盤5を設けるのである。
薄鋼板波板の挿入は、図1の波板挿入方向aである。したがって、曲面薄鋼板波板をアーチ形等のパイプハウスの桁行き肩部に設けるのである。
【実施例3】
【0008】
請求項3の実施例について説明する。
曲面に設けたローラー7およびローラーA2に波板状ベルトC8を設けた薄鋼板波板の曲げ加工。
[実施例1]と一対で曲げ加工するものである。
薄鋼板波板の曲げ加工の構成は、ローラー7およびローラーA2に設ける曲面は屋根面の曲面であり、この曲面に設けたローラー7およびローラーA2に波板状ベルトC8を設け、低速回転による薄鋼板波板の曲げ加工である。
薄鋼板波板の挿入は、図1の波板挿入方向bである。したがって、曲面薄鋼板波板をアーチ形等のパイプハウスの屋根面に設けるのである。
【実施例4】
【0009】
請求項4の実施例について説明する。
[実施例1]の薄鋼板波板の曲げ加工において、両端に歯車1−2を設けた駆動ローラー1およびベルトの内側両端にラックを設けた波板状ベルトA4を設けた薄鋼板波板の曲げ加工。
薄鋼板波板の曲げ加工では波板状ベルトA4に抵抗が生じ、駆動ローラー1と波板状ベルトA4に滑りが生じるのである。滑りを防ぎ、安定した曲げ加工をする為に駆動ローラー1の両端に歯車1−2を設け、波板状ベルトA4の内側両端にラックを設けるのである。このラックと歯車1−2による噛み合いにより、滑りを防ぐのである。したがって、駆動ローラー1の両端に歯車1−2を設けて一体化にし、波板状ベルトA4の内側両端にラックを設けた薄鋼板波板の曲げ加工である。また薄鋼板波板の挿入は、パイプハウス肩部の曲げ加工では図1波板挿入方向aであり、屋根面の曲げ加工では図1波板挿入方向bである。
【実施例5】
【0010】
請求項5の実施例について説明する。
[実施例2]および[実施例3]の薄鋼板波板の曲げ加工において、昇降機能を設けた薄鋼板波板の曲げ加工。
以下、実施例2および実施例3を▲2▼・▲3▼とし、実施例1を▲1▼と記述する。
▲2▼ローラー7およびローラーA2と曲面盤5に波板状ベルトB6を設けた構成、▲3▼ローラー7およびローラーA2に波板状ベルトC8を設けた構成に昇降機能を設けるのである。▲1▼駆動ローラー1およびローラーA2とローラーB3に波板状ベルトA4設けた構成は固定である。この▲1▼の駆動ローラー1により波板状ベルトA4が低速回転するのであり、▲2▼の波板状ベルトB6または▲3▼の波板状ベルトC8も低速回転するのである。アーチ形パイプハウスの桁行き肩部に設ける薄鋼板波板では、▲1▼および▲2▼の低速回転による曲げ加工であり、屋根面に設ける薄鋼板波板では、▲1▼および▲3▼の低速回転による曲げ加工である。
したがって、▲1▼および▲2▼(波板挿入方向a)の曲げ加工では▲3▼の昇降機能により回転を停止するのであり、▲1▼および▲3▼(波板挿入方向b)による曲げ加工では▲2▼の昇降機能により回転が停止するのである。
【0011】
本願に関係する工業所有権の出願。
1・特許出願(申請)番号 2005− 25671号 波板張りパイプハウスの保温構成。
2・特許出願(申請)番号 2006−228448号 薄鋼板波板の曲げ加工。
【0012】
本出願の参考文献。
1・地中押し込み式パイプハウス安全構造指針: 社団法人 日本施設園芸協会。
【発明の効果】
【0011】
薄鋼板波板の曲げ加工により、パイプハウスの桁行き肩部および屋根面等に設ける強度向上の薄鋼板波板である。したがって、アーチ形等のパイプハウスまたは反り形屋根等に設ける多用途利用の曲げ薄鋼板波板であり、曲げ加工機である。また、薄鋼板波板には、なまこ板または角波板やリブ波板等のカラー波板があり、曲げ加工機による曲げ薄鋼板波板である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 曲げ加工機の断面図。
【図2】 駆動ローラーおよび歯車の一部正面。
【図3】 歯車側面および軸の断面図
【符号の説明】
1 駆動ローラー
2 ローラーA
3 ローラーB
4 波板状ベルトA
5 曲面盤
6 波板状ベルトB
7 ローラー
8 波板状ベルトC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲面に設けた駆動ローラー1およびローラーA2とローラーB3に波板状ベルトA4を設け、薄鋼板波板を曲面に曲げることを特徴とした薄鋼板波板の曲げ加工機。
【請求項2】
曲面に設けたローラー7およびローラーA2と曲面盤5を設け、波板状ベルトB6を設けて薄鋼板波板を曲面に曲げることを特徴とした薄鋼板波板の曲げ加工機。
【請求項3】
曲面に設けたローラー7およびローラーA2に波板状ベルトC8を設けて薄鋼板波板を曲面に曲げることを特徴とした薄鋼板波板の曲げ加工機。
【請求項4】
請求項1に記載の薄鋼板波板の曲げ加工機において、両端に歯車1−2を設けた駆動ローラー1およびベルトの内側両端にラックを設けた波板状ベルトA4を設けたことを特徴とした薄鋼板波板の曲げ加工機。
【請求項5】
請求項2および請求項3に記載の薄鋼板波板の曲げ加工機において、昇降機能を設けたことを特徴とした薄鋼板波板の曲げ加工機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−284603(P2008−284603A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−158053(P2007−158053)
【出願日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(591260199)
【Fターム(参考)】