説明

薬剤ウェハを格納して提供するデバイス及び使用法

本発明は、好適には避妊又はホルモン置換療法に資する薬剤ウェハ2を格納して提供するデバイスであって、薬剤ウェハ2を格納して提供する複数の薬剤用ポケット4の積層体1を備えて成るといデバイスにおいて、複数の第1薬剤用ポケット領域10は、夫々、互いに対して整列された開口8と、該開口8を貫通して案内される少なくとも1つの接続要素9であって、各薬剤用ポケット4を互いに対して接続してそれらを互いに対して移動可能に配置する少なくとも1つの接続要素9とを有するデバイスに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤ウェハ、すなわち層状形態の薬剤を格納して提供するデバイス、及び、避妊又はホルモン置換療法に対して有用な薬剤ウェハのための該デバイスの使用法に関する。
【背景技術】
【0002】
薬剤ウェハ(medicament wafer)とは、有効成分用担体内に保持された医薬的な有効成分を含有する薄寸体形態の部材である。ウェハ内の有効成分は、該ウェハを舌の上又は下に載置し、その後、有効成分用担体が溶け且つその様にする際に有効成分を放出することにより、例えば、経粘膜的に、すなわち口腔の粘膜を介して投与され得る。提供されるウェハは、フィルム・ポケット内に囲繞される。特許文献1に依れば、これらのポケットは少なくとも一枚の支持フィルム及び少なくとも一枚のカバー・フィルムから構成され得、その場合、少なくとも大きな面積を有する方のフィルムは2つの平行な側縁部を有し、且つ、上記支持フィルムとカバー・フィルムとの間には、フィルム状又は層状の材料(ウェハ)が気密的及び防湿的な様式で囲繞される。薬剤用ポケットを格納して提供するデバイスは、積層された複数のフィルム・ポケットを内部に収容し得る。
【0003】
ウェハを格納して提供するために特許文献1に記述されたデバイスは、少なくとも一回だけ仕切られたハウジングであって、その横方向内側面上には、積層された各フィルム・ポケットの側縁部が当接する一方、協働するカバー・フィルムの縁部を越えて突出する支持フィルムの縁部は前方向内側面に当接するハウジングを備えて成り、その場合、積層された複数のフィルム・ポケットは、スプリングにより、該ハウジングの上方向内側面に当接して押圧される。上記ハウジングの前方の上側領域は、上記支持フィルム及びカバー・フィルムの別体的な供与のために2つのスリットを有し、上記ウェハは、上記支持フィルムと共に、又は、上記カバー・フィルムと共に提供され得る。フィルム・ポケットが取出された後、上記スプリングは、残存するフィルム・ポケットを一体的に上記スリットの近傍に保持すると共に、それらを更なる取出しのために位置決めする、という目的を有している。上記各スリットの間には、上記カバー・フィルムから上記支持フィルムを分離するための分離ツールが配置され、このツールに対しては、最上の上記支持フィルムが、その領域を上記カバー・フィルムの前縁部の前方に位置させて当接する。回転軸心の回りで回転可能な位置移動要素が、上記ハウジングから各薬剤用ポケットを外方へと位置移動させる。
【0004】
このデバイスは、一定の時間に服用されるべきことが意図されたウェハが、既に服用されたのか依然として服用されるべきかを、ユーザが監視する可能性を有さない、という不都合を有している。結果として、1枚のウェハの代わりに2枚のウェハが服用されることが起こり易く、又は、ユーザがウェハを服用することを完全に失念する。更に、この閉じられたデバイスによれば、ユーザは、自身が既に何枚のウェハを服用したのか、又は、何枚のウェハが依然として服用されるべきかを視認することができない。このコンパクトなデバイスを開くことは企図されておらず、それを開くと破壊することになる。
【0005】
錠剤、被覆ピルなどを投与する時間及び頻度を監視する可能性に関し、先行技術は、所謂る薬剤ブリスタ・パック、すなわち、錠剤、被覆ピルなどを格納する部材を開示しており、その場合、錠剤、被覆ピルなどは、第1箔体にエンボス加工された複数のポケットを含み、且つ、該箔体は、上記各ポケットをシールする第2箔体であって、裂開され得る第2箔体に対して接続される。
【0006】
例えば、特許文献2において、ブリスタ・パックは、錠剤に対する列状のポケットを備えており、その場合、各ポケットは明確な様式で少なくとも1暦月の各日に対応し、これに加え、各ポケットの近傍には、各ポケットが上記暦月の唯一の暦日により視覚的に特定され得る如き様式で更なる連続的な整数表示が配置されると共に、連続的な整数表示は、それらが第2箔体の後側から視認され得る如き様式で該第2箔体における裂開可能領域に基づいて配置され、且つ、各領域は、暦月の唯一の暦日により視覚的に特定可能である。故に、各ポケットは、前面及び後面の両方から、唯一の暦日により視覚的に特定され得る。この様にして、日々の錠剤の服用、及び、ユーザの服薬順守の観察は、更に容易とされ得る。
【0007】
更に、特許文献3は、各錠剤を配列形態で受容すべく使用される配置機構であって、該配置機構は、所定の表面積を備えるブリスタ・パックであって、選択された配列で構成された複数の錠剤が配置されるブリスタ・パックと、該ブリスタ・パックを受容する容器と、該ブリスタ・パックにおける錠剤の配列と整列され得る日次的暦とを備えて成り、上記日次的暦は、選択された開始日を上記錠剤の配列における第1の錠剤に位置決めするために移動可能とされ、且つ、上記容器上にはポインタが配備されると共に、上記ブリスタ・パックは、その縁部の近くに且つ第1錠剤の近傍に位置決定ノッチを有することから、服用されるべき上記第1錠剤が示される、という配置機構を記述している。
【0008】
更に、特許文献4は、ブリスタ・パックを受容するケースであって、第1ケース半体と、該第1ケース半体上に枢着された第2ケース半体とを備えて成るケースを開示している。上記第1ケース半体はブリスタ・パックを受容するポケットとして設計されると共に、該第1ケース半体は、外側部分と、内側視認部分と、該視認部分における第1の複数の開孔と、上記外側部分における第2の複数の開孔とを有し、上記第1の各開孔は、少なくとも、上記ポケット内に受容された後で各錠剤に対する容器が上記ブリスタ・パックにおいて位置決定される箇所にて特に、第2の各開孔と整列されている。上記第2ケース半体は、各曜日を表す表示手段を受容する区画と、該区画の領域において上記第2ケース半体の内側視認領域において各曜日を表す複数の窓部とを有し、各窓部は、それらが、上記ポケット内に受容されたブリスタ・パックの各容器の夫々の列に割当てられる如き様式で配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】独国特許第101 59 746号
【特許文献2】欧州特許第0 166 763号
【特許文献3】欧州特許第0 511 726号
【特許文献4】独国特許出願公開第10 2005 032 015号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、薬剤単位を格納して提供するデバイスのこれらの実施形態は、ブリスタ・パック内における錠剤に関しており、薬剤用ポケット内の薬剤ウェハには関していない。
【0011】
故に、本発明の目的は、薬剤ウェハを格納して提供するデバイスであって、薬剤ウェハが服用される推移を監視することを可能にするデバイスを実現するに在る。
【0012】
本発明の別の目的は、上記デバイスから各ウェハが所定の周期で確実に取出されること、すなわち、計画された如く所定時点において薬剤ウェハが服用されているか否かをユーザが監視することを上記デバイスが許容すること、を確実にするに在る。
【0013】
本発明の更なる目的は、薬剤ウェハを格納して提供するデバイスであって、毎日の使用に対して適切であると共に、必要とされる物理的安定性を有し、且つ、容易に且つ単純に、故に安価に、製造され得るデバイスを実現するに在る。
【0014】
本発明の更なる目的は、薬剤ウェハを格納する安全な手段を提供するに在る。
【課題を解決するための手段】
【0015】
これらの及び他の目的は、薬剤ウェハを格納して提供すべく権利請求されたデバイスにより、且つ、権利請求された該デバイスの使用法により達成される。本発明の好適実施形態は、従属請求項中に示される。
【0016】
本発明に係るデバイスにおける薬剤用ポケットは典型的に、基部フィルムとカバー・フィルムとから成る。上記カバー・フィルムは、好適には、該カバー・フィルムの側縁部に沿い延在する細片形状の結合部材を介して、例えば、上記基部フィルムに対して接着剤結合又は溶着される。更に、特に好適な実施形態において、上記基部フィルム及び上記カバー・フィルムは、少なくとも1つの側縁部上で、各々、相互に対して接続されない突出タブを有し得る。これにより、上記薬剤用ポケット内に収容されたウェハを取出すために該薬剤用ポケットを取り壊すことで開くことが相当に容易とされる、と言うのも、上記の2枚のフィルムが容易に把持され得るからである。上記結合部材により形成される領域の内側にて、上記基部フィルムと上記カバー・フィルムとの間には、好適には気密的及び防湿的な様式で薬剤ウェハが囲繞される。上記各フィルム・ポケットは、それらの構造の結果であるか、又は、ウェハにより引き起こされて該ウェハの領域においてのみ配備される小寸の隆起領域を有している。
【0017】
本発明に係る薬剤ウェハを格納して提供するデバイスは、薬剤ウェハを格納して提供する複数の薬剤用ポケットの積層体と、少なくとも1つの接続要素とを備えて成る。上記薬剤用ポケットは各々が第1薬剤用ポケット領域を有し、これらの第1薬剤用ポケット領域は夫々、相互に対して整列された開口であって、該開口を貫通して上記少なくとも1つの接続要素が案内されて各薬剤用ポケットを相互に対して接続すると共に、それらを相互に対して移動可能に配置する開口を備える。
【0018】
整列された各開口を貫通して案内される上記接続要素の機能であって、各薬剤用ポケットを相互に対して移動可能に配置するという機能によれば、上記開口を有する薬剤用ポケットの領域同士は直接的に相互の上に位置する必要が無い代わり、それらは相互から僅かに離間され得ることが好適に達成される。これにより、例えば、濡れた書籍であって、背部で綴じられていない方の該書籍の各頁の側部領域が空間的広がりにおいて全体的に更に多くの場所を占有することから該書籍を見苦しく不体裁にする書籍と同じ様に、夫々の薬剤ウェハの領域における薬剤用ポケットの大きな厚みの故に、特に、薬剤用ポケットの上記開口から離間された方の側にて、その他の場合には相互の上に緊密に位置する各薬剤用ポケットの方向において、上記積層体が非実用的で不適切な様式で扇状に拡開する、という状況が回避される。
【0019】
先行技術と比較して、この簡素なデバイスは、ユーザは残存する薬剤用ポケットの個数を常にチェックし得ると共に、該ユーザは、最初の投与の開始時に薬剤用ポケットの総数を知り且つ薬剤用ポケットの最初の投与又は取出しの開始日を知ることにより、自身が既に薬剤用ポケットを取出したか、又は、依然としてそれを取出すべきかを決定し得る、という更なる利点を有している。これに加え、ユーザは、治療がどれだけ継続するか、又は、自身が新たなデバイスをいつ必要とするかを決定し得る。
【0020】
本発明に係る上記デバイスは好適には、避妊又はホルモン置換療法に資する薬剤ウェハを格納して提供すべく使用され得る。
【0021】
詳細な説明
上記各開口を貫通して案内されると共に、各薬剤用ポケットを相互に対して接続し且つそれらを相互に対して移動可能に配置する上記少なくとも1つの接続要素は、例えば、リベットとして設計され得、すなわち、該少なくとも1つの接続要素は、例えばロッド形状である2つの接続要素部分であって、相互内に差込まれるか、又は、一体的に螺着されるか、又は、相互に対して接着剤結合され得る2つの接続要素部分から成り得る。上記少なくとも1つの接続要素は、ロッド形状ともされ得る。
【0022】
本発明の別実施形態において上記接続要素はまた、それが2つの部分から成り、それらが一体的に結合されたとき、各薬剤用ポケットにおける開口を殆ど完全に充填し得る、というコンパクトな設計態様も有し得る。上記少なくとも1つの接続要素は特に、上記各開口を貫通通過するために自身内に配置されたリブを備えるボックス形状の下側部分と、該ボックス形状の下側部分を閉鎖する上側部分とを備えて成り得る。更に、上記ボックス形状の接続要素の上記ボックス形状の下側部分は、基部プレートと、該基部プレート上に着座すると共に、夫々の第1薬剤用ポケット領域を部分的に囲繞することでそれらを案内する壁部と、上記リブとを有し得る。
【0023】
接続要素とは、いずれの場合でも、各薬剤用ポケットにおける開口を貫通して案内されて各薬剤用ポケットを接続する構成要素として理解されるものとする。故に、リベット、及び、上記コンパクトな接続要素の上記リブもまた、接続要素として理解され得る。上記リブの場合は当然乍ら、上記積層体を一体的に保持するために、該リブの脚部及び頭部にて付加的で適切な保持デバイスが必要とされる。これらの付加的な保持デバイスは、例えば、上記ボックス形状の下側部分と、上記上側部分とから成る上記ボックス構造により実現され得る。代替的に、上記リブの脚部及び頭部は、協働して上記積層体を保持すべく異なる様に構成された頭部部分及び脚部部分を備えることも可能である。上記リブはまた、リブ形状の2つのリベット頭部を備えたリベットとしても設計され得る。
【0024】
上記少なくとも1つの接続要素を形成する各接続要素部分が一体的に結合されたとき、それらの接続要素部分は、相互上に掛止し得ると共に、好適には、破壊されなければ再び分離され得ないか、又は、それらの接続要素部分は、相互に対して接着剤結合又は溶着され得るか、又は、別の結合技術を用いて一体的に結合もされ得る。これらの全ての場合において、上記結合部材は、不正操作防止閉塞体、すなわち、不正操作に対して安全な閉塞体と称されるものを構成する。上記接続要素を形成する上記少なくとも2つの部材が形状的嵌合接続により一体的に結合されれば、特に好適である。
【0025】
リベットとは、相互内に係合することから形状的嵌合により相互に接続される少なくとも2つの部分から成る接続要素であって、適切な頭部の設計態様により、該少なくとも2つの部分の間に配置された薬剤用ポケットの積層体を協働して保持もし得る接続要素として理解されるものとする。
【0026】
上記第1薬剤用ポケット領域に配置される上記開口は好適には、長楕円形孔の形態である。本発明の特に好適な実施形態において、各薬剤用ポケットは、相互から離間された2つの接続要素を用いて接続され得ると共に、特に、各接続要素は各々、上記長楕円形孔の各端部に隣接して貫通して案内され得る。この実施形態は、個々の薬剤用ポケットが相互に対して移動することを回避する。この様にして、各接続要素は、薬剤用ポケットに対する案内要素としても作用する。
【0027】
上記各開口の形状は好適には、該開口を貫通して案内される接続要素が摩擦なしで該開口内を摺動する如きである。
【0028】
上記デバイスの選択された構造により、ウェハが自身内に収容された各薬剤用ポケットは、一体的に冊子体又は書籍における如く積層されると共に、好適には頂部から相次いで取出され得る。最初のウェハを投与するために、頂部に位置するポケットが取出されるとき、積層体においてその下方に位置するポケットが視認可能となる。下方に位置するこのポケットは次に、引き続く二回目の投与の間に取出され得る。ウェハを備える他の各ポケットは、上記積層体における該ポケットの順序に従い取出され得る。上記ポケットは、破り取られ又は切り離されることで、取出され得る。
【0029】
本発明の好適実施形態において、薬剤ウェハではなく上記開口が配置される第1薬剤用ポケット領域を有することに加え、上記薬剤用ポケットは、薬剤ウェハが配置される第2薬剤用ポケット領域も有している。
【0030】
上記第1薬剤用ポケット領域及び上記第2薬剤用ポケット領域は好適には、相互に対して分離可能に接続される。上記第1薬剤用ポケット領域及び上記第2薬剤用ポケット領域は好適には、ミシン目を介して相互に対して接続される。これにより各ポケットは、例えば、破り取られ又は切離されることにより、積層体から容易に取出され得る。本発明の特に好適な実施形態において、当該ミシン目を介して上記第1薬剤用ポケット領域及び上記第2薬剤用ポケット領域が相互に対して接続される上記ミシン目は、上記薬剤用ポケットの全幅に亙っては形成されず、代わりに、更に短寸とされて、その各端部の両方において、切欠きの如く作用するスリットへと融合する。これにより、薬剤ウェハの取出しが相当に容易とされる。故に、薬剤用ポケットの堅固な材料特性を考慮すると、上記第2薬剤用ポケット領域を分離するプロセスの開始時に生ずることが多い困難性を回避又は低減し得ることが見出された。
【0031】
薬剤用ポケットの個数の概覧を更に簡素化又は改善するために、薬剤用ポケットは各々、該薬剤用ポケットの縁部上に配置された切欠であって、好適には上記第1及び第2の薬剤用ポケット領域により連帯して形成される切欠を有し得る。各切欠は、例えば、上記薬剤用ポケットから打抜かれ得る。それらは、上記積層体において下方に位置する薬剤用ポケットのグラフィック記号の視認を与える。上記グラフィック記号は、例えば、2個の着色ドット、笑顔マーク、会社ロゴ又は横棒の如き記号とされ得る。上記切欠は、積層体における全ての薬剤用ポケットを縦断して見ると各切欠が階段状の外郭形状を有する結果として全ての薬剤用ポケット上のマークが視認可能である如く、薬剤用ポケット毎に段増的に大きくなる。上記各切欠、及び、それを通して認識され得るグラフィック記号はまた、上記積層体の製造の間において製造作業員、又は、適切な監視デバイスが、積層体が完全であることを容易にチェックし得ることから、積層体における薬剤用ポケットの個数を容易にチェックし得る、という利点を有している。
【0032】
本発明の別の好適実施形態において、上記第2薬剤用ポケット領域の各々は、マーク縁部上に、該マーク縁部にて相互に隣接して配置された数個のマーク付け部分の内の1つのマーク付け部分におけるマークを有し、上記積層体内における各第2薬剤用ポケット領域上の夫々のマークは、1つの薬剤用ポケットから次の薬剤用ポケットにかけて連続的なマーク付け部分内に配置される。この様にして、ユーザは、各薬剤ウェハが投与される推移を容易に監視し得る。
【0033】
本発明の別の好適実施形態において、上記積層体は付加的に、該積層体に対して付加的な安定性を付与して該積層体を物理的損傷から保護する担体に対し、上記少なくとも1つの接続要素により接続され得る。これに加え、上記第2薬剤用ポケット領域を少なくとも部分的に覆うカバーが配備され得る。該カバーは、例えば、上記接続要素の構成要素部分ともされ得る。上記積層体は好適には、上記担体と、上記第2薬剤用ポケット領域を少なくとも部分的に覆う上記カバーとの間に配置される。上記カバー及び上記担体が一体片で形成されれば、特に好適である。
【0034】
上記担体及び上記カバーは、特に、各薬剤用ポケットの保護のために配備される。上記担体及び上記カバーは好適には、例えば厚紙又はプラスチックなどの、安定的な材料で作成される。上記カバー及び/又は上記担体はまた、刻印、又は、ロゴ、又は、専ら機能的な目的を有するのでは無く、代わりに美観的な目的にも有用であるか又は美観的な目的にのみ有用である他の一定の構成物も備え得る。例えば、上記カバーの内側面上には、ミラー、又は、例えば写真又は絵などのグラフィック的表現物も配置され得る。同様に、この部位は、例えば、白粉(おしろい)の如き化粧品、又は、同様のメーキャップ品が準備して保持される保存領域も備え得る。上記カバーの上記内側面上には、ポケット計算機又は時計も配備され得る。上記デバイス及び表現物は、上記カバーの外側面上、及び/又は、上記担体の内側面又は外側面上に、同様に又は付加的に配備され得る。
【0035】
別の特定実施形態において、上記担体又は上記カバー上には、連続的な複数の時期表示部が配置される。上記各時期表示部は上記薬剤用ポケット上の複数のマーク付け部分と夫々整列され、且つ、ユーザがウェハの投与を監視することを許容する。
【0036】
もし上記時期表示部が上記カバー上に配置されるなら、該カバーは好適には、詳細には、第2薬剤用ポケット領域上のマークが、該カバーが閉じられたときに依然として視認され得ると共に上記各時期表示部と整列され得る程度までのみ、上記第2薬剤用ポケット領域を部分的に覆う。但し各時期表示部はまた、それらが、上記ウェハ用ポケット冊子体が開かれたとき薬剤用ポケット上のマークと共に視認可能である如く、上記カバーの内側面上にも配置され得る。
【0037】
好適には、上記時期表示部は、上記第2薬剤用ポケット領域に隣接する上記カバーの縁部上に配置される。故に、上記第2薬剤用ポケット領域において、該時期表示部を有する上記カバーの上記縁部に隣接するマーク縁部上に各々が配置されたマークに対し、各時期表示部は夫々整列される。各マークは、各々の場合、上記マーク縁部上で相互に隣接して配置された数個のマーク付け部分の内の1つのマーク付け部分に配備され、且つ、各マークは、上記積層体における各第2薬剤用ポケット領域においては、1つの薬剤用ポケットから次の薬剤用ポケットにかけて連続的なマーク付け部分内に配置される。
【0038】
更に、上記担体は、上記第2薬剤用ポケット領域の縁部から突出する端部細片を有し得ると共に、該端部細片上に上記時期表示部を有している。この場合に各時期表示部は、上記第2薬剤用ポケット領域において上記端部細片に隣接するマーク縁部上に配置された各マークと夫々整列され得る。上記マークは各々の場合、上記マーク縁部上で相互に隣接して配置された数個のマーク付け部分の内の1つのマーク付け部分内に配備される。それらは、上記積層体における上記第2薬剤用ポケット領域において、1つの薬剤用ポケットから次の薬剤用ポケットにかけて連続的なマーク付け部分内に配置される。上記時期表示部は、上記端部細片の内側面上、又は、その外側面上のいずれかに配置され得る。第1の場合、上記時期表示部、及び好適には上記マークもまた、上記端部細片が折り広げられたときのみに視認可能である。第2の場合、上記端部細片は、時期表示部を視認可能とするために折り畳まれねばならない。この場合、上記薬剤用ポケット上のマークは、上記端部細片が折り畳まれたときに該端部細片上の各時期表示部に対して各マークが隣接する如き様式で配置されるものとする。
【0039】
最後に言及された2つの実施形態の助力により、薬剤ウェハが投与される推移が更に良好に監視され得る、と言うのも、この推移は上記時期表示部に関連するからである。
【0040】
もし各ウェハが毎日服用されるべきであれば、好適実施形態における上記時期表示部は、曜日又は暦日を表し、後者は、ひと月の日々の付番により示される。暦日の表示と比較し、曜日を示す表示部は、反復の割合が更に頻繁であるという利点を有している。これにより、上記担体の端部細片又は上記カバー上の時期表示部の更に容易な配置が許容される、と言うのも、最初の日に対し、暦日が表示される場合に合致する日は28個、29個、30個又は31個の暦日から選択されるべきであるが、合致する曜日は7個の曜日から選択されることのみが必要だからである。
【0041】
上記時期表示部は好適には、上記担体の上記端部細片に対し、又は、上記カバーに対し、複数の時期表示部を有する例えば表示細片などの表示手段を装着することにより配備される。例えば、複数の時期表示部を含む表示細片は、それを、上記担体の上記端部細片上又は上記カバー上のホルダ内へと摺動挿入することにより、又は、それを、上記担体の上記端部細片に対し又は上記カバーに対して固着することにより、装着され得る。例えば上記ホルダは、挿入された上記表示細片上に配置された時期表示部の領域におけるスリットであって、該時期表示部の視認を許容する窓部であって頂部の薬剤用ポケット上で整列されたマークに対する割当てを許容する窓部を有するスリットとして設計され得る。
【0042】
例えば、この種の表示細片は最初は、上記担体の上記端部細片に対する又は上記カバーに対する装着のために該表示細片を適切に準備し得るべく、上記ホルダ内に収容され得る連続的な時期表示部の約2倍の個数の時期表示部を有し得る。最初にウェハが服用されるべきときを決定した後、上記表示細片上の関連する時期表示部が、上記担体の上記端部細片又は上記カバー上に載置されると共に、この決定された時期表示部から開始して、上記表示細片の長さは、上記担体の上記端部細片又は上記カバー上で利用可能な長さに対応する長さ領域まで、減少される。例えば上記表示細片は、最初の投与に対し、屈曲されるか、切り取られ得る。この様に準備された上記表示細片は次に、各時期表示部が各薬剤用ポケット上のマークと夫々整列される如く、例えば、上記担体の上記端部細片又は上記カバー上の上記ホルダ内へと押し込まれ又は其処で締着され、又は、上記担体の上記端部細片又は上記カバーに対して固着されることで、上記担体の上記端部細片又は上記カバー上の上記ホルダ内に固定される。当然乍ら、上記表示細片上、又は、上記担体の上記端部細片又は上記カバー上の上記時期表示部は、手書き形態でも適用され得る。各ウェハの投与の段階の開始時には、各曜日、各暦日、又は、他の時期表示部が好適に適用される。
【0043】
本発明の別実施形態において、当該担体上に薬剤用ポケットの積層体が配置される担体もまた好適には、各第2薬剤用ポケット領域を覆うために閉じる蓋体と一体片で形成される。実施形態に依存し、上記蓋体は、複数の時期表示部を備えた上述の端部細片を備えて成り得る。
【0044】
好適実施形態において、上記蓋体は上記カバーまで延在し得、且つ、上記蓋体が上記カバーと共に閉じられ得る如く、上記蓋体及び上記カバーはいずれもが閉じ要素を有するか、又は、上記カバーのみ又は上記担体のみが閉じ要素を有し得る。
【0045】
本発明の好適実施形態において、例えば、第1閉じ要素は例えば金属細片などの金属要素とされ得ると共に、第2閉じ要素は例えば磁性細片などの磁石要素とされ得る。同様に、各閉じ要素は面ファスナー式閉塞体を形成することも想起可能である。本発明の別の変更例において、各閉じ要素はまた、例えばハンドバッグにおける如きスナップボタン・システムも形成し得る。別実施形態において、一方の閉じ要素はボタン状とされ得ると共に、他方の閉じ要素はボタン穴の様に形状化され得ることから、それらは相互に対して接続され得る。同様に、各閉じ要素の一方は、第2の閉じ要素におけるスリット状開口内へと挿入されるクリップとして設計され得る。更に、上記担体又は上記カバーは、例えばゴムバンドなどの延伸可能な閉じ要素を有し得る。この実施形態において、閉じられた上記カバーまで延在して該カバー上又は該カバーの下方に当接すべく閉じられた上記蓋体は、上記ゴムバンドにより上記カバーに対して接続され、該ゴムバンドは、上記デバイス全体の外部の回りに案内される。
【0046】
避妊に対して使用され得る本発明に係るデバイスは、例えば、薬剤ウェハを受容する120個の薬剤用ポケットの積層体を収容し得る。避妊に対し、これまでは、21日間に亙り各日にて一投与単位、すなわち一枚のウェハが服用されることが通常的とされており、この投与段階は、7日間の薬剤なし段階により追随される。代替的に、24日間に亙り各日にて一投与単位が服用され得、この投与段階は、4日間の薬剤なし段階により追随される。しかし、最近の避妊の場合、例えば120日に達する21日より長く続く弾力的投与サイクルが使用される。この更に長期の段階は次に、例えば4日間の薬剤なし段階により追随される。斯かる場合に対して十分な個数でウェハを提供し得るために、上記積層体においては、28個の総数よりも多い個数の薬剤用ポケットも利用可能とされ得る。例えば、上記デバイスにおいては、投与段階に対して60個の、あるいは120個とさえされる薬剤用ポケットが配備され得る。
【0047】
本発明に係る上記デバイスは好適には、偽造防止的である。この目的のために、上記デバイス上には、該デバイスが真正であることの検証を可能とする、例えば微小文字、ホログラム、傾斜画像又は他の偽造防止用特定構造による追加印刷などの、1つ以上の偽造防止用特定構造が配備される。
【0048】
以下に記述される各図は、本発明の概略的な理解を提供する役割を果たす。但し各図は、本発明を限定するものと理解されるべきでなく、代わりに、他の好適実施形態を排除することなく、単に、好適である幾つかの実施形態を説明することが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1実施形態に係るウェハの積層体の斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るウェハの積層体の斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係るウェハ用ポケット冊子体の斜視図であり、閉じられた状態で階段形状の切欠を備えている。
【図4】本発明の第4実施形態に係るウェハ用ポケット冊子体の斜視図である。
【図5】図4からのウェハ用ポケット冊子体の閉じ状態における別の斜視図である。
【図6】本発明の第5実施形態に係るウェハ用ポケット冊子体の斜視図である。
【図7a】本発明の第6実施形態に係るウェハ用ポケット冊子体の種々の組立て段階における斜視図であり、図7aは、スリットを備えた担体を示す図である。
【図7b−1】積層体及び接続要素を別体的に示す図である。
【図7b−2】組立てられた積層体及び接続要素を示す図である。
【図7c】組立て状態におけるデバイスを示す図である。
【図7d】閉じ状態におけるデバイスを示す図である。
【図7e】ウェハ用ポケット冊子体の代替実施形態を示す図である。
【図8】図4からのウェハ用ポケット冊子体の開き状態及び閉じ状態における側面図である。
【図8a】図8に由来するが、磁石式閉塞体を備えるウェハ用ポケット冊子体の側面図である。
【図9】図4からのウェハ用ポケット冊子体の斜視図であり、延伸可能な閉じ要素により部分的に開かれた状態及び閉じられた状態とされている。
【図10】図9からのウェハ用ポケット冊子体の斜視図であり、別の閉じ要素により開かれた状態及び閉じられた状態とされている。
【図11】本発明に係るウェハ用ポケット冊子体の部分的に開かれた状態及び閉じられた状態における側面図である。
【図12a−1】図7に由来する接続要素を備えたウェハ用ポケット冊子体の別実施形態の異なる組立て段階における斜視図であり、図12aは、接続要素を備えた担体を示す図であり、図12a−1は、各曜日を示す細長片の配置構成の第1変更例を示す図である。
【図12a−2】各曜日を示す細長片の配置構成の第2変更例を示す図である。
【図12b】積層体の挿入後を示す図である。
【図12c】部分的に閉じられたデバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
各図における同一の参照番号は、同一の特定構造を表している。
【0051】
図1は、薬剤ウェハ2を格納して提供する本発明に係るウェハ用ポケット冊子体を示している。該ウェハ用ポケット冊子体は、薬剤ウェハ2を格納して提供するための数個の薬剤用ポケット4、4’、4”の積層体1から成る。薬剤用ポケット4、4’、4”は、第1薬剤用ポケット領域10及び第2薬剤用ポケット領域11を有している。各薬剤ウェハ2は、第2薬剤用ポケット領域11内に収容される。各第1薬剤用ポケット領域10は夫々、相互に整列された開口8を有する。各開口8は、長楕円形孔として設計される。各開口8を貫通して、接続要素9が案内される。該接続要素9は、薬剤用ポケット4、4’、4”を相互に対して接続すると共に、それらを相互に対して移動可能に配置する。接続要素9は、リベットである。第1薬剤用ポケット領域10及び第2薬剤用ポケット領域11はミシン目7を介して相互に接続されることから、該ミシン目7において第1薬剤用ポケット領域10から第2薬剤用ポケット領域11を単純に引裂くことにより、薬剤ウェハ2を取り外すことが更に容易とされる。第1薬剤用ポケット領域10は、上記ウェハ用ポケット冊子体に留まる。
【0052】
図2は、本発明に係るウェハ用ポケット冊子体の好適実施形態を示している。図2に係るウェハ用ポケット冊子体は、図1におけるウェハ用ポケット冊子体の設計態様と実質的に同一である。該ウェハ用ポケット冊子体は、薬剤ウェハ2を格納して提供するための数個の薬剤用ポケット4、4’、4”の積層体1から成る。薬剤用ポケット4、4’、4”は第1薬剤用ポケット領域10及び第2薬剤用ポケット領域11を有し、再び、各第2薬剤用ポケット領域は夫々、整列された開口8を備えている。開口8は、長楕円形孔として設計される。図1と対照的に、この実施形態における薬剤用ポケット4、4’、4”は、コンパクトな接続要素9により相互に対して接続される。コンパクトな接続要素9は、組立て状態において上記開口を完全に充填する。
【0053】
リベットであるコンパクトな接続要素9は、積層体1の上方に示される。接続要素9は、下側部分9a及び上側部分9bを有する。下側部分9aは、下方から、長楕円形孔8に貫通して係合する。支柱状のリベット・ホルダ9d、9eは基部プレート9c上に固着されると共に、該リベット・ホルダは、該リベット・ホルダ9d、9eの外側面が上記長楕円形孔の丸形端部に対して無拘束的に当接する如き様式で、相互から離間される。これらの外側面は、上記リベットの下側部分9a上に相次いで載置された薬剤用ポケット4、4’、4”が、それらの夫々の長楕円形孔8によりリベット9上へと容易に摺動する如く、頂部に向けて僅かに内方に傾斜する(リベット・ホルダ9eの拡大図を参照)。積層体1全体が一旦形成されたなら、リベット9は、支柱状のリベット・ホルダ9d、9eの中間に押圧される該リベットの上側部分9bにより、閉じられる。上記リベットの下側部分9bに対する該リベットの上側部分9aの形状的嵌合接続のために、両方のリベット部分は、相互に対して掛止する鋸歯状側面を有する。リベット9が閉じられた後、積層体1は、該積層体1の一体性が取扱いの間に阻害される虞れなしで、何らの問題なく取扱われ得る。上記形状的嵌合接続によれば、上記接続要素を破壊しなければ上記リベットは開かれ得ないことも確実とされる。これにより、不正操作に対して安全な設計態様が許容される。更に、リベット留めされた積層体1は、別体の担体を補充するためにも使用され得る。リベット9は、薬剤用ポケット4、4’、4”が該リベット上で垂直の遊びを有する如き長さである。この様にして、各第2薬剤用ポケット領域11と各第1薬剤用ポケット領域10との間の厚みの差を考慮することが可能である。薬剤用ポケット4、4’、4”はまた、摩擦なしで、リベット9上で摺動する。
【0054】
第1薬剤用ポケット領域10及び第2薬剤用ポケット領域11はミシン目7を介して相互に接続され、該ミシン目は全体として図1に示されたよりも短寸であり、すなわち、薬剤用ポケット4、4’、4”の全幅に亙り延在しない代わりに、該ミシン目の2つの端部にてスリット20に融合する。この様にして、第2薬剤用ポケット領域11に配置された薬剤ウェハ2の取出しは、ミシン目7における第1薬剤用ポケット領域10からの第2薬剤用ポケット領域11の更に容易な引裂きにより促進される。実際、第1薬剤用ポケット領域10から第2薬剤用ポケット領域11への遷移部における材料の性質の故に、多くの場合において薬剤用ポケット領域10、11は相互から容易には分離され得ず、その問題はこの手段により回避されることが見出された。分離の後、第1薬剤用ポケット領域10は上記ウェハ用ポケット冊子体上に留まる。
【0055】
図3は、図1に類似した構造を有する本発明の別実施形態の斜視図を示しており、薬剤用ポケット4、4’、4”は各々、切欠16及びマーク3を付加的に有している。切欠16は各々、第1及び第2薬剤用ポケット領域10、11が共通して有する薬剤用ポケット4の縁部に配置される。積層体1における連続的な薬剤用ポケット4、4’、4”の個々の切欠16は、薬剤用ポケット毎に段増的に大きくなる結果として、全ての薬剤用ポケットを縦断して見ると、各切欠は薬剤用ポケット毎の階段状の外郭形状を有する如き様式で設計される。例えば、製造プロセスの間において薬剤用ポケット4、4’、4”から打抜かれ得る各切欠16によれば、該切欠の領域において2個のドットとして示されるグラフィック記号21であって、積層体1において下方に位置する薬剤用ポケット4’、4”上であるグラフィック記号21の視認が許容される。
【0056】
この実施形態において、積層体1は担体上に配置される。積層体1及び上記担体は、2本のリベット9により相互に接続される。代替的に、1本だけのリベット9’を使用し、積層体1を上記担体に対して接続すると共に、薬剤用ポケット4、4’、4”を相互に対して接続することも可能であろう。マーク3は、頂部の薬剤用ポケット4上で、第2薬剤用ポケット領域11において視認され得る。
【0057】
この実施形態において、上記担体は、第2薬剤用ポケット領域11の1つの縁部から突出する端部細片17を有すると共に、該担体は、端部細片17上に配置された時期表示部6を有している。第2薬剤用ポケット領域11の上記縁部はマーク縁部であり、該縁部上にマーク3が配置される。此処では曜日表示部である各時期表示部6は、夫々のマーク3と整列される。
【0058】
各時期表示部6は、例えば該時期表示部を示す細片を固着することにより適用されると共に、”Mo”、”Di”、”Mi”、”Do”、”Fr”、”Sa”及び”So”とされた各曜日を備えて成る。この細片は、最初の曜日の表示部が最も左に現れる如き様式で調製される。頂部の薬剤用ポケット4上には、曜日表示部”Mo”に整列して最初のマーク3が整列される。更なるマークは示されない、と言うのも、それらは、上側の薬剤用ポケット4により覆い隠されるからである。
【0059】
図4は、図3に類似する階段形状の複数の切欠16による設計態様を備えた本発明の別実施形態の斜視図を示している。この実施形態においては、担体5に加えてカバー12が配備され、その場合に担体5及びカバー12は一体片で形成される。カバー12は、第1薬剤用ポケット領域10を縦断し、第2薬剤用ポケット領域11の下縁部までも延在する。それは殆ど、第2薬剤用ポケット領域11と面一に終端する。カバー12の端部にて、該カバーには、金属細片の形態の閉じ要素15が装着され又は導入される。カバー12に加え、担体5には、第2薬剤用ポケット領域11の一部分を覆う閉じ蓋体13が一体片で形成される。蓋体13は、図3にも示された時期表示部6であって、この場合には曜日表示部である時期表示部6を備えた突出端部細片17を備えて成る。各時期表示部6は、端部細片17に隣接して各第2薬剤用ポケット領域11の上記マーク縁部上に配置された夫々のマーク3であって、1つの薬剤用ポケット4から次の薬剤用ポケット4にかけて連続的なマーク付け部分22内に配置される各マーク3と整列される。
【0060】
各時期表示部6は、該時期表示部を示す細片を固着することにより適用されると共に、”Mo”、”Di”、”Mi”、”Do”、”Fr”、”Sa”及び”So”とされた各曜日を備えて成る。この細片は、最初の曜日の表示部が最も左に現れる如き様式で調製される。頂部の薬剤用ポケット4上には、曜日表示部”Mo”に整列して最初のマーク3が整列される。更なるマークは示されない、と言うのも、それらは、上側の薬剤用ポケット4により覆い隠されるからである。
【0061】
蓋体13上には、磁性細片として設計された別の閉じ要素15’が配置される。
【0062】
図5は、図4に示されたウェハ用ポケット冊子体の別の斜視図を示している。図5において、図4からのウェハ用ポケット冊子体は閉じ状態で示される。蓋体13は、カバー12上に位置することから、本発明に係る冊子体を閉じている。カバー12上及び蓋体13上には、装飾及びロゴが適用される。
【0063】
図6は、担体5及びカバー12を備えた本発明の別実施形態の斜視図を示している。図6における本発明に係るウェハ用ポケット冊子体は、基本的に、図4における冊子体の概観に対応する。
【0064】
図4におけるウェハ用ポケット冊子体と対照的に、此処では曜日であるこの実施形態の時期表示部6は、カバー12の端部にて閉じ要素15上に配置される。カバー12は、第2薬剤用ポケット領域11上でマーク3を示す表面の縁部までのみ延在すると共に、該カバーが閉じられたときには上記マークを露出したままとする。この様にして、頂部の薬剤用ポケット4のマーク3は、カバー12が閉じられたときに視認可能なままである。
【0065】
この実施形態において、閉じ要素15’を備えた蓋体13は、端部細片及び時期表示部なしで設計されると共に、担体5上に直接的に一体的に形成され、該蓋体13は、図4に示された如くウェハ用ポケット冊子体を閉じている。
【0066】
図7は、本発明の第2実施形態に係るウェハ用ポケット冊子体の種々の組立て段階における斜視図を示している。
【0067】
図7aは、本発明の別実施形態に従い、スリット19が自身に形成された担体5を示している。該担体5に対しては、時期表示部6を備えた端部細片17であって、蓋体13が付随する端部細片17が一体的に形成される。
【0068】
図7b−1はマーク3を有する薬剤用ポケット4、4’、4”を備えた積層体1を示しており、その場合に薬剤用ポケット4、4’、4”は図2に示された如く、スリット20を備えたミシン目7を有している。
【0069】
この実施形態においては、下側接続要素部分9a及び上側接続要素部分9bから成る別の接続要素9が示される。下側接続要素部分9aはボックス形状であると共に、該要素部分は中央において、薬剤用ポケット4、4’、4”における開口8に係合するリブ9cを含んでいる。該リブ9cは、基部プレート9d上に配置される。基部プレート9dは更に、該基部プレートの縁部に対し、3つの側辺にて且つ第4の側辺にては部分的に着座する壁部9eを支持する。上側接続要素部分9bはプレートとして設計されると共に、該要素部分は、下側接続要素部分9a上に緊密に装着されると共に、それに対し、例えば接着剤結合により、又は、超音波溶着により接続され得る。この実施形態において、上側接続要素部分9bは同時にカバー12として設計されることから、後者の機能も肩代わりする。下端部にて接続要素9はタブ18を有し、該接続要素により一体的に保持された積層体1は、該タブにより、別体的な担体5内へと挿入される。挿入は、例えば、図7aにおいて担体5上に示されたスリット19により可能とされる。この様にして、再使用可能な担体5は、組立てられた積層体1により多数回に亙り補充され得る。
【0070】
この実施形態の特に好適な変更例において、接続要素9は(不図示の)リベットとして設計される。この目的のために、リブ9cは、長手方向に延在するスリット形状の凹所であって、該リブの頂面から該リブ内へと下方に延在する凹所を有する。この場合、プレート9bもまた、下方に突出する更なるリブであって、好適には該プレートと一体片で設計されると共に、下側リブ9cにおける上記凹所内に係合する機能を有するリブを備える。これにより、下側接続要素部分9aに対する上側接続要素部分9bの接続が許容される。この接続はまた、例えば、プレート9b上の付加的なリブ、及び、リブ9cにおける上記凹所内の壁部であって、各々が、上記リベットが閉じられたときに相互に掛止する鋸歯状表面を有するリブ及び壁部により、形状的嵌合接続としても提供され得る。更に、壁部9eの端面はスリットを備えることも可能であり、且つ、プレート9bの下側部は、例えば、上記壁部における上記スリットに係合する更なる長手リブであって、該スリット内に繋止される更なる長手リブを有し得る。
【0071】
図7b−2は、下側接続要素部分9a内へと装着された積層体1を示している。下側接続要素部分9aのボックス形状の壁部9eは薬剤用ポケット領域10の外側を完全に囲繞することから、薬剤用ポケット4、4’、4”に対する外側案内部の役割を果たす。
【0072】
図7cは、担体5及び蓋体13と組み合わされた本発明に係るウェハ用ポケット冊子体を示している。この目的のために、組立てられた積層体1は、タブ18(図7b−1)により、担体5のスリット19(図7a)内へと挿入される。この実施形態は、各々の場合に新たな積層体1が使用されるだけで、担体5が一回を超えて使用され得る、という利点を有している。
【0073】
図7dは最後に、この実施形態の閉じられたウェハ用ポケット冊子体を示し、その場合に蓋体13上には印刷が行われている。この実施形態において蓋体13は、冊子体の閉じ状態において、該蓋体が、薬剤用ポケット4、4’、4”の全面に亙りカバー12の縁部まで延在すると共に、殆ど後者と面一に終端する如く設計される。
【0074】
図7eは、上述の実施形態に対する代替策の役割を果たす変更実施形態を示している。この実施形態は、カバー12は積層体1から後方に離間して案内されるという点、及び、蓋体13上の時期表示部6は、例えば磁性細片などの閉じ要素を受容する役割を果たす閉じブロック14の前方に配置されるという点において、図7a乃至図7dにおける実施形態と異なる。
【0075】
図8は、図4からの実施形態の変更例を側面図で示しており、その場合に閉じ要素15、15’は面ファスナー式閉塞体として設計される。閉じ要素15’はカバー12の下側面上で該カバーの端部に配置され、且つ、(閉じ状態で見たときに)閉じ要素15は蓋体13の上側面上で該蓋体の端部に配置される。上記デバイスの閉じ状態において、閉じ要素15及び15’は、図8に示された如く相互に係合する。
【0076】
図8からは、リベット9は、各薬剤用ポケットが該リベット上で垂直の遊びを有する如き長さであることが理解される。
【0077】
図8aには、磁石式閉塞体を備えたウェハ用ポケット冊子体が示される。蓋体13の縁部上にて、好適にはその全幅に亙り金属細片15が装着され、且つ、カバー12の縁部領域上には、同様に好適にはその全幅に亙り磁性細片15’が装着される。
【0078】
図9は、図4からの実施形態の変更例の斜視図を、部分的に開かれた状態及び閉じ状態で示している。該デバイスは、接続要素部分9a及び9b(図2)により形成されたコンパクトな接続要素9を有している。担体5上には、ゴムバンドとして設計された閉じ要素15”が配備される。
【0079】
図9における閉じられた実施形態の概観においては、ゴムバンド15”は上記デバイスを囲繞することから、カバー12を蓋体13と共に閉じることが視認される。
【0080】
図10は、図9からの実施形態の変更例の斜視図を、開き状態及び閉じ状態で示している。該デバイスは、図9に示されたウェハ用ポケット冊子体とは異なる閉じ要素15、15’を有している。この実施形態において、カバー12には閉じ要素15が配備され、且つ、蓋体13には閉じ要素15’が配備される。閉じ要素15はクリップとして設計され、且つ、閉じ要素15’はスリット又は長楕円形孔として設計される。蓋体13と共にカバー12を閉じるために、クリップ15はスリット15’内へと押し込まれる。図10における閉じられた実施形態に鑑みると、クリップ15はスリット15’に係合することから、カバー12と共に蓋体13を閉じることが視認される。
【0081】
図11は、本発明の別実施形態の側面図を、部分的に開かれた状態及び閉じ状態で示している。蓋体13は、ボタン穴の様に設計された閉じ要素15を有している。蓋体13の材料は好適には、厚紙である。接続要素9はリベットとして設計され、これは同時に、閉じ要素15’の役割を果たすことから、その機能を肩代わりする。
【0082】
この場合、リベット9により蓋体13を閉じるために、孔として設計された蓋体13の接続要素15は、軽い圧力でリベット9上へと押圧される。リベット9のヘッド端部は、孔15を貫通して案内されることで、上記デバイスを閉じる。
【0083】
図12a、図12b、図12cは、ウェハ用ポケット冊子体の別実施形態を種々の組立て段階で示している。
【0084】
積層体1は、例えば28個のポケットなどの多数の薬剤用ポケット4を備えて成り、その内の最上の薬剤用ポケットのみが視認可能である。薬剤用ポケット4は、封入されたウェハ2を収容する。薬剤用ポケット4の下縁部には、複数のマーク付け部分22が配置される。該マーク付け部分22の内の1つのマーク付け部分上には、マーク3が配置される。上側の視認可能な薬剤用ポケット4の下方に位置する(視認できない)第2の薬剤用ポケットにおいて、このマークは、最上の薬剤用ポケット上のマークが位置された上記第1のマーク付け部分の次に位置するマーク付け部分上に配置される。
【0085】
薬剤用ポケット4は、上側領域の両側にて20にてノッチ形成されると共に、ミシン目7を有している。これに加え、薬剤用ポケット4は、ウェハ用ポケット冊子体の組立て状態においてリブ9cが貫通係合する長楕円形孔8を有している。
【0086】
図12aにおいて、下側接続要素部分9aは担体5上に示される。図7からの実施形態におけるのと同様に、上記接続要素は二部材式であり、それは下側部分9a及び上側部分9bを有している。下側部分9aは、リブ9c、フレーム9e、及び、基部プレート9dも備えて成る。リブ9cは、下方から長楕円形孔8に貫通係合する。フレーム9eは、基部プレート9dの縁部上に着座する。それは、3つの側辺上で、且つ、第4の側辺でも部分的に、基部プレート9dを境界決定する。このフレーム9eが存在しない箇所にて、薬剤用ポケット4は、ミシン目7を有する接続部分を通して延在し得る。その他の箇所で、このフレーム9eは薬剤用ポケット4の上側部分の回りに面一に係合することから、各薬剤用ポケットを、上記ウェハ用ポケット冊子体において遊びなしで各薬剤用ポケットが堅固に着座する如き様式で、案内する。上側接続要素部分9bは、下側接続要素部分9aに対して形状的嵌合により又は材料結合により固着され得るプレートにより形成される。このプレート9bは、例えば材料結合(溶着、接着剤結合など)により、担体5に対して接続される。
【0087】
下側接続要素部分9aは、例えば接着剤結合により担体5上に固着される。薬剤用ポケット4の積層体1を製造するとき、担体5は好適には、下側接続要素部分9aと共に利用可能とされる。次に、各薬剤用ポケット4が担体5上に載置され、その場合、担体5上に固着された下側部分9aのリブ9cは、ポケット4の長楕円形孔8内へと摺動する。各薬剤用ポケット4は、このリブ9cにより且つフレーム9eにより、担体5上に保持される。これに加え、それらの位置はフレーム9eにより厳密に決定される。
【0088】
ウェハ用ポケット冊子体の全ての薬剤用ポケット4が一体的に積層され且つ上記接続要素が閉じられた後、担体5には、曜日を示す細片6が配備される。各曜日を示す該細片6は、図12a−1に示された位置、及び、図12a−2に示された位置のいずれにも適用され得る。各曜日を示す細片6は、それが、薬剤用ポケット4上のマーク付け部分22と面一である如く配置される。この様にして、ユーザは、上側の薬剤用ポケット4におけるウェハ2が、どの曜日にて服用されるべきかを見分けることができる。
【0089】
担体5は次に上端部にて、該端部がウェハ用ポケット冊子体に対するカバー12を形成する如き様式で、折り返される。カバー12上には、製造者及び薬剤の名称に関する情報、又は、ロゴさえもが、配置され得る。カバー12は、薬剤用ポケット4の表面全体に亙り、且つ、ウェハ用ポケット冊子体の下端部における担体5の突出縁部に亙り、延在する。
【0090】
上記接続要素が折り返されて閉じられた後、上記ウェハ用ポケット冊子体は組立てられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤ウェハ(2)を格納して提供するデバイスであって、前記薬剤ウェハ(2)を格納して提供する複数の薬剤用ポケット(4)の積層体(1)を具備するデバイスにおいて、
複数の第1薬剤用ポケット領域(10)が、互いに対して整列された開口(8)と、該開口(8)を貫通して案内され且つ前記薬剤用ポケット(4)を互いに対して接続してそれらを互いに対して移動可能に配置する少なくとも1つの接続要素(9)とを有する、
デバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つの接続要素(9)がリベットであることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つの接続要素(9)が、ボックス形状の下側部分(9a)であって前記開口(8)を貫通通過するために当該下側部分内に配置されたリブ(9c)を備えるボックス形状の下側部分(9a)と、該ボックス形状の下側部分(9a)を閉鎖する上側部分(9b)とを有することを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記ボックス形状の下側部分(9a)が、基部プレート(9d)と、該基部プレート(9d)上に着座すると共に、前記第1薬剤用ポケット領域(10)の各々を部分的に囲繞して案内する壁部(9e)と、前記リブ(9c)とを有することを特徴とする請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記開口(8)が長楕円形孔の形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記開口(8)の形状が、該開口(8)を貫通して案内された前記接続要素(9)が摩擦なしで該開口内を摺動するようになっていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記薬剤用ポケット(4)の各々が、前記薬剤ウェハ(2)ではなく前記開口(8)が配置される前記第1薬剤用ポケット領域(10)と、前記薬剤ウェハ(2)が配置される第2薬剤用ポケット領域(11)とから成り、
前記第1薬剤用ポケット領域(10)及び前記第2薬剤用ポケット領域(11)が、互いに対して分離可能に接続されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1薬剤用ポケット領域(10)及び前記第2薬剤用ポケット領域(11)が、ミシン目(7)を介して互いに接続されることを特徴とする請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記第2薬剤用ポケット領域(11)の各々が、マーク縁部上に、該マーク縁部にて互いに隣接して配置された数個のマーク付け部分(22)の内の1つのマーク付け部分におけるマーク(3)を有し、
前記積層体(1)における前記マーク(3)の各々が、1つの薬剤用ポケット(4)から次の薬剤用ポケット(4)にかけて連続的なマーク付け部分(22)内に配置されることを特徴とする請求項7又は8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記積層体(1)が、前記少なくとも1つの接続要素(9)により担体(5)に対して付加的に接続されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記積層体(1)が、前記担体(5)と、前記各第2薬剤用ポケット領域(11)を少なくとも部分的に覆うカバー(12)との間に配置されることを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記カバー(12)及び前記担体(5)が、一体片で形成されることを特徴とする請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記担体(5)上又は前記カバー(12)上には、連続的な複数の時期表示部(6)が配置されることを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記各時期表示部(6)が、曜日又は暦日であることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記第2薬剤用ポケット領域(11)においては当該複数のマーク(3)の各々が、前記時期表示部(6)を有する前記カバー(12)の前記縁部に隣接するマーク縁部上にて、各々の場合に、該マーク縁部上に互いに隣接して配置された数個のマーク付け部分(22)の内の1つのマーク付け部分上に配置される複数のマーク(3)であって、前記積層体(1)における前記第2薬剤用ポケット領域(11)においては、1つの薬剤用ポケット(4)から次の薬剤用ポケット(4)にかけて連続的なマーク付け部分(22)内に配置される、複数のマーク(3)に対し、前記各時期表示部(6)がそれぞれ整列されるように、各時期表示部(6)が前記第2薬剤用ポケット領域(11)に隣接する前記カバー(12)の縁部上に配置されることを特徴とする請求項13又は14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記担体(5)が、前記第2薬剤用ポケット領域(11)の縁部から突出する端部細片(17)を有すると共に、該端部細片(17)上に前記時期表示部(6)を有し、
前記第2薬剤用ポケット領域(11)においては当該複数のマーク(3)が、前記端部細片(17)に隣接するマーク縁部上にて、各々の場合に、該マーク縁部上に互いに隣接して配置された数個のマーク付け部分(22)の内の1つのマーク付け部分上に配置される複数のマーク(3)であって、前記積層体(1)における前記第2薬剤用ポケット領域(11)においては、1つの薬剤用ポケット(4)から次の薬剤用ポケット(4)にかけて連続的なマーク付け部分(22)内に配置される、複数のマーク(3)に対し、前記各時期表示部(6)が夫々整列されることを特徴とする請求項13又は14に記載のデバイス。
【請求項17】
前記担体(5)が、前記第2薬剤用ポケット領域(11)を覆うために閉じられる蓋体(13)と一体片で形成されることを特徴とする請求項10から16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記蓋体(13)が前記カバー(12)まで延在し、且つ、
前記蓋体(13)及び前記カバー(12)がいずれもが閉じ要素(15、15’)を有するか、又は、前記カバー(12)のみ又は前記担体(5)のみが閉じ要素(15”)を有する結果として、前記蓋体(13)が前記カバー(12)と共に閉じられ得ることを特徴とする請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
一方の閉じ要素(15)が金属要素であり且つ他方の閉じ要素(15’)が磁石要素であり、又は、
前記閉じ要素(15、15’)が面ファスナー式閉塞体を形成し、又は、
一方の閉じ要素(15)がボタン状であり且つ他方の閉じ要素(15’)がボタン穴状に形成され、又は、
前記閉じ要素(15”)がゴムバンドであることを特徴とする請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記薬剤用ポケット(4)の各々が、縁部側の切欠(16)を付加的に有し、
前記積層体(1)における全ての薬剤用ポケット(4)を縦断して見ると、前記各切欠(16)が階段状の外郭形状を有するように、薬剤用ポケット(4)毎に徐々に大きくなることを特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
避妊又はホルモン置換療法に資する薬剤ウェハ(2)を格納して提供する請求項1から20のいずれか一項に記載のデバイスの使用法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b−1】
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【図7b−2】
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【図7c】
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【図7d】
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【図7e】
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【図8】
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【図8a】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12a−1】
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【図12a−2】
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【図12b】
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【図12c】
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【公表番号】特表2012−516725(P2012−516725A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548594(P2011−548594)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【国際出願番号】PCT/EP2010/000646
【国際公開番号】WO2010/089090
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(300049958)バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】