説明

薬剤ウェハを格納して提供する薬剤用ポケットの積層体を製造する方法、その積層体を製造するための薬剤用ポケットの既製供給物、及び、薬剤用ポケットの既製供給物の使用法

薬剤ウェハ2を各々含む複数の薬剤用ポケット4、4’、4”であって、マーク付け用縁部17において互いに隣接して配置された所定個数のマーク付け部分18の内の1つのマーク付け部分にマーク3を有する複数の薬剤用ポケット4、4’、4”の積層体100を信頼性高く製造するために、以下の方法が実施される:各薬剤用ポケット4、4’、4”を互いに重ねて積層することで、複数の薬剤用ポケットの少なくとも1つの積層体100を形成することから、該少なくとも1つの積層体100においては、互いに追随する複数の薬剤用ポケット4、4’、4”が在り、それらのマーク3は互いに追随する上記マーク付け部分18に配置され、且つ、該当するなら、上記マーク付け用縁部17の第1端部に配置されたマーク3を備える薬剤用ポケット4、4’、4”は、上記マーク付け用縁部17の第2端部に配置されたマーク3を備える薬剤用ポケット4、4’、4”に追随する、段階。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤用ポケットの既製供給物の使用によるものを含め、薬剤ウェハを格納して提供する薬剤用ポケットの積層体を製造する方法に関し、且つ、薬剤ウェハを格納して提供する積層体を製造する使用法と、薬剤ウェハを格納して提供するデバイスを製造する使用法とに関する。各薬剤ウェハは、薬剤を層状形態で収容する。上記薬剤ウェハは特に、ホルモン薬剤、特に、避妊又はホルモン置換療法のための薬剤を収容し得る。
【背景技術】
【0002】
薬剤ウェハ(medicament wafer)とは、有効成分用担体内に含有された医薬的な有効成分を含有する薄寸体形態のデバイスである。ウェハ内の有効成分は、例えば、経粘膜的に、すなわち口腔の粘膜を介して投与され得る、と言うのも、上記ウェハは舌の上又は下に載置されて上記有効成分用担体が溶けることで有効成分を放出するからである。各ウェハは、それらを物理的な影響、及び、例えば湿気などの他の環境的影響から保護するために、薄寸体内の複数のポケット内に囲繞された形態で提供される。特許文献1に依れば、これらのポケットは少なくとも一枚の担体シート及び少なくとも一枚の頂部シートを備えて成り得、少なくとも大きな面積を有する方のシートは2つの平行な側縁部を有し、上記担体シートと頂部シートとの間には、シート状又はウェブ状の物質(ウェハ)が気密的及び防湿的な様式で囲繞されている。薬剤ウェハを格納して提供するデバイスは、積層された複数のシート・ポケットを内部に収容し得る。薬剤ウェハは別様にも形成され得ることは明白である、と言うのも、それらは、大表面積のシートと、小表面積のシートとを備えて成る必要はなく、例えば、同一サイズの複数のシートを備えて成り得るからである。特許文献1に係るデバイスを製造するために、記述されたシート内のポケットであって薬剤ウェハを収容するポケットは、容易に組み合わされて積層体とされ、上記デバイス内へと導入され得る。ウェハを格納して提供すべく其処に記述されたデバイスは、少なくとも一回は仕切られたハウジングであって、その横方向内側部に対しては、シート内で積層された各ポケットの側縁部が当接して位置するハウジングを備えて成る一方、協働する頂部シートの縁部を越えて突出する担体シートの縁部は、前方向内側部に当接して位置する。シート内に積層された各ポケットは、スプリングにより、上記ハウジングの上方向内側部に当接して押圧される。上記ハウジングの前方の上側領域は、上記担体シートと上記頂部シートとの別体的な供与のために2つのスリットを有し、上記ウェハは、上記担体シートと共に、又は、上記頂部シートと共に提供されることが可能である。上記スプリングは、一枚のシートにおけるポケットの取出しの後、残存する各シートにおけるポケットを上記各スリットの近傍に維持すると共に、それらを更なる取出しのために位置決めするという役割を有している。上記各スリットの間には、上記頂部シートから上記担体シートを分離するための分離ツールが配置され、このツールに対しては、最上の上記担体シートが、その領域を上記頂部シートの前縁部の前方に位置させて当接する。上記ハウジングから各薬剤用ポケットを外方へと位置移動させるべく、回転軸心の回りで回転され得る位置移動要素が機能する。
【0003】
その薬剤用ポケットが相次いで取出され得るこのデバイスは、一方では、薬剤ウェハを服用すべく取出された薬剤用ポケットを使用するユーザが、特定の時的間隔において服用されることが意図されたウェハが既に服用されたのか或いは依然として服用されるべきなのかを監視する可能性を有さない、という不都合を有している。故に、1枚のウェハの代わりに2枚のウェハが服用されることが起こり易く、又は、ユーザがウェハを服用することを完全に失念する。
【0004】
他方、この閉じられたデバイスによれば、ユーザはまた、自身が既に何枚のウェハを取出したか、又は、処方された過程がどれほどの期間に亙り継続されるべきかを知ることもできない。更に、このデバイスの1つの特定の不都合は、閉じ型の設計態様を考慮すると、ユーザはまた、治療に必要な全ての薬剤用ポケットを該デバイスが実際に収容しているか否かを視認し得ない、ということである。また、このコンパクトなデバイスを開くことは意図されておらず、それを開くと破壊することになる。
【0005】
ホルモン薬剤、及び他の薬剤を服用するためには、例えば一日に3回又は一日に一回の様に、患者を治療している医師により処方された処方計画などの処方された過程で薬剤が服用されることが重要である。しかし、殆どの薬剤は、例えば、治療されるべき症状が完全に治癒するまでなどのように、限られた期間の間だけ服用される。そしてまた、非常に長い期間に亙り継続的に服用されるべき薬剤も在る。これらの場合、薬剤が服用されない、又は、処方された時間に服用されない、ということが起こり得る。その場合、治療の首尾が不安定になることが多い。故に、患者自身による自己監視に対して特に重きを置き乍ら、薬剤の服用を監視すべく十分な試みが行われてきた。
【0006】
薬剤ウェハを収容するデバイスの完全性は、医学的治療の成功に対する基本的な前提条件である。このことは、避妊、及び、ホルモン置換療法に対して薬剤ウェハを使用する場合において更に当てはまる。この故に、時間に依存する薬剤投与のためのデバイスを製造するときには、品質保証に関して相当の労力が費される。これに加え、当然乍ら、これらのデバイスのユーザもまた、監視の可能性に関心を抱いている。
【0007】
錠剤、被覆錠剤などの形態の有効成分の単位を服用する時間及び頻度の監視に関し、先行技術は、薬剤ブリスタとして知られるもの、すなわち、錠剤、被覆錠剤などを格納するデバイスを開示しており、その場合に錠剤、被覆錠剤などは、第1の薄寸体内にスタンプ成形された複数のポケット内に収容され、該薄寸体は、各ポケットをシールする裂開可能な第2の薄寸体に対して接続される。錠剤の服用が特定の時間に依存するなら、例えば各曜日などの表示が、上記第2の薄寸体上に配備され得る。
【0008】
例えば、特許文献2においては、列状に配置された錠剤に対するポケットを備えたブリスタが提供されている。上記ブリスタの製造において、各ポケットは、少なくとも1暦月の各日に対して明確な様式で割当てられ、また各ポケットの近傍には、各ポケットが上記暦月の唯一の暦日により視覚的に特定され得る如き様式で更なる連続的な整数表示が配置されると共に、連続的な整数表示は、それらが第2薄寸体の後側から視認され得る如き様式で該第2薄寸体における裂開可能領域に基づいて配置され、且つ、各領域は、暦月の唯一の暦日により視覚的に特定可能である。これにより、各ポケットは、前部側及び後部側の両方から、唯一の暦日により視覚的に特定され得る。結果として、日々の錠剤の服用、及び、ユーザの服薬順守の観察は、更に容易とされ得る。
【0009】
更に、特許文献3においては、各錠剤を配列形態で受容する配置機構であって、該配置機構は、所定の表面積を備えるブリスタ・パックであって、選択された配列で構成された所定個数の錠剤が配置されるブリスタ・パックと、該ブリスタ・パックを受容する容器と、該ブリスタ・パックにおける錠剤の配列と整列され得る日次的暦とを備えて成り、上記日次的暦は、選択された開始日を上記錠剤の配列における第1の錠剤に位置決めするために変位可能とされ、且つ、上記容器上には表示器が配備されると共に、上記ブリスタ・パックは縁部の近くに且つ第1錠剤の近傍に位置決定ノッチを有することから、服用されるべき上記第1錠剤が示される、という配置機構の記述が与えられている。
【0010】
更に、特許文献4は、ブリスタ・パックを受容するケースであって、第1半体と、該第1半体に連接結合された第2半体とを有するケースを開示している。上記ケースの上記第1半体はブリスタ・パックを受容するポケットとして形成されると共に、該第1半体は、外側部分と、内側視認部分と、該視認部分における第1の複数の開孔と、上記外側部分における第2の複数の開孔とを有し、上記第1の各開孔は、少なくとも、上記ポケット内に受容された後で上記ブリスタ・パックにおける各錠剤に対する容器が位置決定される箇所にて正確となるべく、第2の各開孔と整列されている。上記ケースの上記第2半体は、各曜日を表す表示手段を受容する区画と、該区画の領域において上記ケースの該第2半体の内側視認領域において各曜日を表す複数の窓部とを有し、各窓部は、それらが、上記ポケット内に受容されたブリスタ・パックの各容器の各々の列に割当てられる如き様式で配置されている。
【0011】
しかし、薬剤単位を格納して提供するデバイスのこれらの実施例は、ブリスタ・パック内における錠剤に関しており、その製造プロセスは、薬剤用ポケット内における薬剤ウェハを備えるデバイスに対する製造プロセスとは基本的に異なっている。
【0012】
日々における患者の十分ではない注意力にも関わらずに、処方された過程で薬剤が確実に服用されることを患者に対して支援する更なる例は、例えば、薬剤パックを受容するデバイスであって、個別的な錠剤の取出しが自動的に記録されるデバイスである。これに対する種々の提案は、特許文献5(薬剤、すなわち錠剤などに対する供与デバイス)、特許文献6及び特許文献7(固形形態の薬剤サンプル、すなわち錠剤などに対するパック)、特許文献8(薬剤、すなわち錠剤などが正しい時刻に服用されることを喚起するデバイス及び方法)、特許文献9(ブリスタ・パック配置機構)、特許文献10(ブリスタ・パックからのピルの取出しを記録するデバイス)、特許文献11(薬剤、すなわち錠剤などを格納すると共に、服用を催促するデバイス)、特許文献12(薬剤、すなわち錠剤などの容器を格納するデバイス)、特許文献13(錠剤を供与するデバイス)、特許文献14(ピル・ホルダ及び喚起デバイス)、特許文献15(警告機能を備えたピル供与器)、及び、特許文献16(固形の薬剤部分、すなわち錠剤などに対する供与器、及び、その使用法)において為されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】独国特許第101 59 746号
【特許文献2】欧州特許第0 166 763号
【特許文献3】欧州特許第0 511 726号
【特許文献4】独国特許出願公開第10 2005 032 015号
【特許文献5】独国特許出願公開第198 50 890号
【特許文献6】独国特許出願公開第197 39 438号
【特許文献7】独国特許出願公開第195 16 076号
【特許文献8】独国特許出願公開第198 52 602号
【特許文献9】独国特許第102 13 547号
【特許文献10】独国特許第41 34 237号
【特許文献11】欧州特許出願公開第0 191 168号
【特許文献12】独国特許出願公開第198 36 100号
【特許文献13】独国特許出願公開第102 17 929号
【特許文献14】米国特許出願公開第2004/0050746号
【特許文献15】国際公開第01/54646号
【特許文献16】独国特許出願公開第10 2005 048 515号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかし、薬剤ウェハが信頼性高く投与されることを確実とする薬剤ウェハの監視式の服用に対する提案は無い。ウェハ形態の菓子又は薬剤に対する供与器は、例えば特許文献1から知られている。しかし、このデバイスは、ユーザに対し、特定の期間に対して処方された服用過程が追随されたか否かを監視する可能性が提供されない、という不都合がある。故に、1枚のウェハの代わりに2枚のウェハが服用される、又は、ユーザがウェハを服用することを完全に失念する、ということが起こり易い。特に、避妊薬の服用に対しては、薬剤が、中断なしで且つ不規則さなしで非常に長期間に亙り服用されることが重要である。この場合にユーザは、例外なく毎日、薬剤の回分量を服用することに注意を払わねばならない。回分量を喪失すると、同一の日に薬剤の2回分の量を服用する如く、相当のリスクに繋がる。特にストレスの多い状況にては、処方された時的間隔で薬剤の回分量を服用することをユーザが失念する可能性が高いので、この指摘に対しては特に、薬剤ウェハに関する限り、それらが信頼性高く服用されることを確実とする手段が無い、という問題がある。これに加え、当然乍ら、斯かる手段は、完璧に機能して低コストである製造プロセスにより提供されることも必要である。
【0015】
この故に、第1の目的は、提示された順序であると共に、処方された時的間隔で且つ各ウェハが服用されるべき時間に従い、ユーザはデバイスから薬剤ウェハを取出して服用する如き様式で、薬剤ウェハを収容する薬剤用ポケットがユーザに対して準備される、という手段を見出すことに在る。この目的のために、上記デバイスは、特定の期間に亙り処方された薬剤ウェハの服用をユーザが監視することを可能とし得ねばならない。薬剤ウェハを格納して提供するデバイスは付加的に、毎日の使用に対して適切であること、及び、必要な機械的安定性を有することが意図される。また、薬剤ウェハが信頼性高く格納されることも意図される。
【0016】
更なる目的は、斯かる投与形態物が、実質的に完璧な製造プロセスにより容易に且つ簡潔に製造されることで低コストで製造されることから、該投与形態物により、ウェハが間違いなく服用されることをユーザに対して確実とするに在る。上記投与形態物を低コストで製造するには、多数の斯かる投与形態物が短時間で製造され得ることも必要である。
【0017】
故に、本発明の更なる目的は、薬剤用ポケットの個数に関し、積層体の完全性に関する単純なチェックが、製造プロセスの間において既に可能である如き様式で積層体を製造する方法を案出するに在る。特に、完璧な積層が可能とされることで、少なすぎる又は多すぎる薬剤用ポケットを積層体が含むことは無い、ということが意図される。この様にして、不良品により引き起こされるコスト、及び、製造された積層体の最終検査に対する、又は、品質保証に対するコストを低減することが意図される。
【0018】
本発明の更に別の目的は、薬剤用ポケットの既製供給物と、該薬剤用ポケットの既製供給物から、薬剤ウェハを格納して提供する役割を果たす薬剤用ポケットの積層体を製造する方法であって、該方法によれば、使用の間において、既に取出された薬剤ウェハをユーザが監視することを許容する積層体を作成することが可能になる方法とを提供するに在る。
【課題を解決するための手段】
【0019】
これらの及び他の目的は、薬剤ウェハを格納して提供する役割を果たす薬剤用ポケットの積層体に対して権利請求された製造プロセスにより、且つ、斯かる薬剤用ポケットの積層体を製造するための権利請求された薬剤用ポケットの既製供給物により、且つ、斯かる薬剤用ポケットの積層体を製造する薬剤用ポケットの既製供給物の権利請求された使用法により、達成される。本発明の好適実施例は、従属請求項において特定される。
【0020】
本発明に係る上記方法は、薬剤ウェハを格納して提供する役割を果たす複数の薬剤用ポケットの積層体であって、各薬剤用ポケットは、マーク付け用縁部上にて、該マーク付け用縁部において互いに隣接して配置された所定個数のマーク付け部分の内の1つのマーク付け部分にマークを有する、という積層体を製造する役割を果たす。
【0021】
薬剤ウェハの薬剤用ポケットは典型的に、基部又は底部シートと、頂部シートとを備えて成る。上記頂部シートは、該頂部シートの各側縁部に沿い延在する好適には細片形状の接続部により、上記基部又は底部シートに対し、例えば接着剤結合又は溶着などで接続され得、逆も同様である。更に、特に好適な実施例において、上記基部又は底部シート及び上記頂部シートは各々、突出タブを有し得、該タブは、各々の場合において少なくとも1つの側縁部において互いに対しては接続されない。これにより、薬剤用ポケット内に含まれたウェハの取出しのために、上記薬剤用ポケットが分離されることで開かれることが相当に容易とされる、と言うのも、上記2枚のシートが容易に把持され得るからである。上記基部又は底部シートと頂部シートとの間において、その結合部により形成される領域内には、好適には気密及び防湿的な様式で薬剤ウェハが囲繞される。上記各シート内のポケットは、それらが形成される様式を考慮すると、又は、まさに後者の結果としてのウェハの領域において、僅かな高さ増大を有し得る。
【0022】
薬剤ウェハを格納して提供するために本発明に係る上記方法により製造されるべき供与デバイスは、(複数のポケットの)積層体の形態で、薬剤ウェハを備える複数の薬剤用ポケットを含む。特定の時的間隔において薬剤ウェハが既に服用されたのか或いは依然として服用されるべきなのかをユーザが監視することを可能とするために、上記デバイスにおいては、上記薬剤用ポケットの縁部に平行に、特に時期表示部が配置され得る。更に、上記積層体において互いに追随する複数の薬剤用ポケット上に配備された当該マークが各々、互いに追随する時期表示部と整列し、且つ、該当するなら、上記積層体において上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する如き様式で、上記薬剤用ポケットの各々上にはマークが配備される。この最後に言及された場合は、各薬剤用ポケット上のマーク付け部分の個数よりも多い個数の薬剤用ポケットが1つの積層体中に配置されるときには常に当てはまることから、該積層体においては、各マーク付け部分において、互いに追随する一連のマークが反復される。故に、上記積層体において、各マークは、互いに追随する薬剤用ポケットに追随するが、1つの薬剤用ポケットが最後のマーク付け部分におけるマークを有するときは常に、該積層体における次の薬剤用ポケットは、再び最初のマーク付け部分においてマークを有する。次に、上記積層体において追随する複数の薬剤用ポケットは各々、互いに追随するマーク付け部分においてマークを有する。
【0023】
ユーザに依る高信頼性の自己監視のために、本発明に依れば、上記積層体が、ウェハを格納して提供する上記供与デバイス内に一旦受容されたなら、上記マーク付け用縁部上に配置されたマークは、時期表示部と整列される。これによりユーザは、特定の時的間隔においてウェハが取出されたか否かを確定することが可能とされる。
【0024】
但し、この積層体は完璧に製造されねばならない。これは、もし、積層体から単一の薬剤用ポケットが喪失され、又は、積層体内に二重の薬剤用ポケットが在ると、積層体における一連の薬剤用ポケットにおける特定のマーク付け部分におけるマークが喪失され又は二重に生ずるので、ユーザは戸惑い乍ら不適切な薬剤を服用することがあり得、すなわち、ユーザはウェハの服用を失念し得るか、又は、処方された時的間隔内における1個のウェハの代わりに2個のウェハを服用することがあるからである。故に、上記積層体に対する製造プロセスは、積層体において互いに追随する薬剤用ポケットのマークは、同様に互いに追随するマーク付け部分に在る如く、又は、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する如き様式で、完璧に進展されねばならない。
【0025】
これに加え、各積層体は高い製造効率で、すなわち、特に大きなサイクル速度で製造され得ることが確実とされねばならない。
【0026】
この故に、上記の目的を達成するために、上記積層体に対する本発明に係る以下の製造プロセスが提供される:
各薬剤用ポケットを互いに重ねて積層することで少なくとも1つの積層体を形成することから、該少なくとも1つの積層体においては、互いに追随する複数の薬剤用ポケットが在り、それらのマークは互いに追随する上記マーク付け部分に配置され、且つ、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する、段階。
【0027】
この場合においては常に、且つ、本発明においてその他の場合、互いに重ねられた薬剤用ポケットの積層、又は、複数の薬剤用ポケットの積層が言及され、このことは、複数の薬剤用ポケットを互いに重ねて載置し、すなわち、例えば、積層体上に積層される1つの薬剤用ポケットは該積層体上に載置されることを意味すると解釈される。
【0028】
本発明に係る上記方法により製造された上記積層体は、特に、避妊又はホルモン置換療法に資する薬剤ウェハを格納して提供するために使用され得る。
【0029】
薬剤ウェハを格納して提供する役割を果たす複数の薬剤用ポケットの積層体を製造するために、薬剤用ポケットの既製供給物もまた提供され、該既製供給物から各薬剤用ポケットが単体化により形成され得る。
【0030】
各々の場合に上記薬剤用ポケットにおけるマーク付け用縁部上にマークを配備することにより、ユーザは各々の場合、処方された一定の時的間隔においてウェハが既に服用されたか否かを監視し得ることが確実とされる。これは、頂部に位置する薬剤用ポケットのマークが、問題となる時的間隔に対応する時間表示領域と整列しているか否かをチェックすることにより行われる。
【0031】
発明の詳細な説明
本発明の好適な第1の変更実施例において、上記製造プロセスは以下の方法段階を備えて成る:
a)第1製造装置において、複数の薬剤用ポケットを互いに重ねて積層し、少なくとも1つの第1部分的積層体を形成することから、各々の第1部分的積層体においては、互いに追随する上記マーク付け部分に上記マークが配置された互いに追随する薬剤用ポケットが在り、且つ、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する、段階;
b)第2製造装置において、上記少なくとも1つの第1部分的積層体上へと更なる複数の薬剤用ポケットを積層することから、この様に形成された各部分的積層体においては、互いに追随する上記マーク付け部分に上記マークが配置された互いに追随する薬剤用ポケットが在り、且つ、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する、段階;
c)該当するなら、更なる製造装置において、上記第2の又は更なる製造装置において作成された上記少なくとも1つの部分的積層体上へと、更なる薬剤用ポケットを積層することにより段階b)を少なくとも一回だけ反復し、最終的に、複数の薬剤用ポケットから成る少なくとも1つの積層体を形成する段階。
【0032】
方法のこの変更例において、第1製造装置においては少なくとも1つの第1部分的積層体が先ず作成され且つ更なる製造装置においては上記少なくとも1つの第1部分的積層体上へと更なる薬剤用ポケットが積層される事実は、具体的には、更なる製造装置において上記少なくとも1つの第1部分的積層体上へと更なる薬剤用ポケットを積層するときに、上記第1製造装置においては少なくとも1つの次の第1部分的積層体が同時に好適に作成され得る事実は、非常に効率的な様式の製造が達成されることを意味する。これにより、各部分的積層体は同時に作成され得る。同じことが、上記第2製造装置における上記少なくとも1つの第1部分的積層体上への薬剤用ポケットの積層により、複数のポケットの少なくとも1つの完全な積層体が未だ製造されない代わりに、先ず少なくとも1つの第2部分的積層体のみが作成されると共に、この少なくとも1つの第2部分的積層体上へと更なる薬剤用ポケットが積層されねばならない、という場合に当てはまる。具体的には、第3製造装置において、上記少なくとも1つの第2部分的積層体上へと薬剤用ポケットが積層される。これにより作成された少なくとも1つの第3部分的積層体、又は、これにより作成された複数のポケットの少なくとも1つの完全積層体は同様に好適に、上記少なくとも1つの第1及び少なくとも1つの第2の部分的積層体と同時に作成され、以下同様である。
【0033】
各部分的積層体の作成の後、部分的積層体が完璧に製造されたか否かが別体的にチェックされ得ることも好適である。これにより、複数のポケットの完全な積層体の完成の前に、製造プロセスから不完全な部分的積層体を排除することが可能とされる。これにより、既に不完全な部分的積層体上には、付加的な薬剤用ポケットはもはや積層されない、という効果が達成される。これによれば、一方では製造能力が高められると共に、他方では不良品が減少される。
【0034】
特に、本発明の更なる好適実施例においては、上記第1製造装置においては、複数の薬剤用ポケットを互いに重ねて積層することにより第1部分的積層体が作成され、第2及び第3の製造装置においては、先に形成された各部分的積層体上へと更なる複数の薬剤用ポケットを積層することにより少なくとも1つの第2及び第3の部分的積層体が各々作成され、且つ、第4の製造装置においては、各第3部分的積層体上へと更なる複数の薬剤用ポケットを積層することにより薬剤用ポケットの少なくとも1つの完全な積層体が作成される。
【0035】
本発明の更なる好適実施例において、上記第1製造装置において作成された上記少なくとも1つの第1部分的積層体、及び、更なる製造装置において、該少なくとも1つの第1部分的積層体上へと更なる薬剤用ポケットを積層することにより作成されて製造された更なる部分的積層体は、同時に作成され、すなわち、上記更なる製造装置における上記少なくとも1つの第1部分的積層体上への薬剤用ポケットの更なる積層は、上記第1製造装置における上記少なくとも1つの第1部分的積層体の作成と同時に行われ、上記少なくとも1つの第1部分的積層体は当然乍ら、それが第2製造装置へと位置移動される前に上記第1製造装置において作成されねばならないことから、其処では更なる薬剤用ポケットが積層されることで、複数の薬剤用ポケットの少なくとも1つの第2部分的積層体又は少なくとも1つの完全積層体が形成され得る。当然乍ら、同様のことは、第3製造装置において上記少なくとも1つの第2部分的積層体上へと更なる薬剤用ポケットが積層されることから、上記少なくとも1つの第1及び第2の部分的積層体と同時に少なくとも1つの第3部分的積層体が作成され得る、という場合にも当てはまる。このシーケンスは、所望に応じて、具体的には、第4製造装置において少なくとも1つの第4部分的積層体を作成することにより、又は、薬剤用ポケットの少なくとも1つの完全積層体を作成することにより、また、第5製造装置において少なくとも1つの第5部分的積層体を作成することにより、又は、薬剤用ポケットの少なくとも1つの完全積層体を作成することにより、継続され得、以下同様である。
【0036】
本発明の第2の変更例において、上記方法は以下の方法段階を備えて成る:
a)複数の薬剤用ポケットを互いに重ねて積層し、第1製造装置においては少なくとも1つの第1部分的積層体を形成し、且つ、各々の場合に更なる製造装置においては少なくとも1つの更なる部分的積層体を形成することから、各々の第1部分的積層体及び更なる部分的積層体においては、互いに追随する上記マーク付け部分に上記マークが配置された互いに追随する薬剤用ポケットが在り、且つ、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する、段階;
b)上記方法段階a)において形成された上記少なくとも1つの第1部分的積層体及び上記更なる部分的積層体を互いに重ね、薬剤用ポケットの少なくとも1つの積層体を形成することから、各積層体においては、互いに追随する上記マーク付け部分に上記マークが配置された互いに追随する薬剤用ポケットが在り、且つ、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する、段階。
【0037】
故に、本発明のこの第2の変更例においては、方法段階a)において、上記第1製造装置において形成された上記少なくとも1つの第1部分的積層体、及び、更なる製造装置において形成された更なる部分的積層体(第2、第3、第4の部分的積層体など)は互いに重ねて積層されることでポケットの積層体を形成することから、上記積層体においては、互いに追随する上記マーク付け部分に上記マークが配置された互いに追随する薬剤用ポケットが在り、且つ、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する。
【0038】
本発明のこの第2の変更実施例の好適実施例において、各々の場合、4個の部分的積層体が先ず作成されると共に、これらの4個の部分的積層体が次に互いに重ねて積層されることで、各々の場合に、複数のポケットから成る1つの完全積層体が形成される。
【0039】
本発明のこの第2変更例の更なる好適実施例において、上記第1製造装置において作成された上記少なくとも1つの第1部分的積層体、及び、上記更なる製造装置において作成された上記更なる部分的積層体は同時に作成され、すなわち、上記少なくとも1つの第1部分的積層体、上記少なくとも1つの第2部分的積層体、上記少なくとも1つの第3部分的積層体、上記少なくとも1つの第4部分的積層体などを形成すべく、複数の薬剤用ポケットを互いに重ねる各々の積層は、同時に行われる。
【0040】
この変更実施例において、各々の場合において少なくとも1つの部分的積層体が先ず製造されてから、(以前に別体的に製造された)各々の部分的積層体を互いに重ねることにより該部分的積層体と組み合わされることで薬剤用ポケットの少なくとも1つの完全積層体が形成されるという事実に依れば、この場合においても、各ポケットの積層体全体が形成される前に、製造プロセスから一切の不完全な部分的積層体が排除されることが許容される。結果として、一方では、不良品の量が最小限とされることで低コストの製造が可能とされる。他方、上記製造プロセスは結果として速度も増大される、と言うのも、その様にしなければ不完全な積層体に含まれたはずの薬剤用ポケットが、完璧な積層体を製造するために使用され得るからである。
【0041】
本発明の上記の2つの変更例の更なる好適実施例において、(本発明の第1変更実施例においては、第1部分的積層体を除き、既に形成された各部分的積層体上へと薬剤用ポケットを各々積層することにより、且つ、本発明の第2の変更実施例においては、各々の場合に別体的に、各薬剤用ポケットを互いに重ね、結果として互いに重ねて積層することで束ねられる対応部分的積層体、すなわち、第1、第2、第3などの部分的積層体を形成することにより、)各々の場合に複数の薬剤用ポケットを互いに重ねて積層することにより少なくとも2つの第1部分的積層体が同時に作成され、少なくとも2つの第2部分的積層体が同時に作成され、少なくとも2つの第3部分的積層体が同時に作成され、以下同様である。例えば、各々の場合に、複数の薬剤用ポケットを互いに重ねて積層することにより、6個又は12個の第1部分的積層体が作成される。このことは、複数の薬剤用ポケットの並列的な位置移動により、適切な第1製造装置において行われ得る。これらの同時に作成された6個又は12個の第1部分的積層体は次に第2製造装置へと移送され、其処で同様に、6個又は12個の第2部分的積層体、又は、複数のポケットの6個又は12個の完全積層体が同時に製造される。又は、上記6個又は12個の第1部分的積層体は、上記第2の変更実施例に対応する様式で、第2製造装置において6個又は12個の第2部分的積層体と束ねられる。これらのシーケンスは、所望に応じて継続され得る、と言うのも、例えば、本発明の第1変更例における6個又は12個の第2部分的積層体は第3製造装置へと移送されると共に、其処で、6個又は12個の第2部分的積層体上へと更なる薬剤用ポケットを同時に積層することにより、又は、本発明の第2変更例における6個又は12個の第2部分的積層体が次に第3製造装置における第3部分的積層体と束ねられることにより、6個又は12個の第3部分的積層体、又は、複数のポケットの6個又は12個の完全積層体が作成されるからである。
【0042】
この手法によれば非常に効率的で高速の様式で製造が行われる、と言うのも、複数の製造装置において所定個数の部分的積層体が同時に作成されるからである。但し、上記方法の両方の変更例に対し、同時的な積層とは、各薬剤用ポケットが互いに重ねて積層されることで、各々の部分的積層体が同期して、すなわち、“同一サイクルで”又は“同期的”であるかの様に、形成されることのみを意味すると理解されるべきでない。寧ろ、同時的な積層とは、各々の部分的積層体が略々同時に作成されることも意味すると理解されるべきである。ポケットの各積層体は、この様にして非常に迅速に製造され得る。但し、この場合、互いに重ねる同期的な積層が好適である。この目的のために、各々の製造装置に対しては所定数の薬剤用ポケットが同時に送給されると共に、同時的に送給されたこれらの薬剤用ポケットは次に、互いに重ねて同期的に積層されることで、各部分的積層体が形成される。
【0043】
本発明の両方の変更例に関する本発明の更なる好適実施例において、複数の薬剤用ポケットは各々の場合、互いに重ねて積層されることで、カセット内に部分的積層体を作成する。この目的のために、少なくとも1つのカセットが好適に配備され、その中へと各薬剤用ポケットが載置されてから、互いに重ねて積層される。例えば、一列に又は円環状に配置された6個又は12個のカセットが配備され得る。
【0044】
更に、各カセットは、例えば、該カセットにおいて作成された部分的積層体を更なる製造装置へと位置移動するために移動可能とされ得、其処で各部分的積層体は、本発明の上記第2変更実施例に対応する様式で別の部分的積層体と束ねられる、と言うのも、該カセットにおける第1部分的積層体上へと更なる部分的積層体が載置されるからである。
【0045】
代替的に、各カセットはまた、それらを第2製造装置へと位置移動するためにも移動可能とされ得、其処で、第1部分的積層体上へと、本発明の第1変更実施例に従い、更なる薬剤用ポケットが積層される。例えば、上記第1部分的積層体は、7個の薬剤用ポケットにより形成され得る。上記第2製造装置においては、次に、上記第1部分的積層体上へと同様に7個の薬剤用ポケットが積層され得る。その後、一時的に14個の薬剤用ポケットを含む上記第2部分的積層体は第3製造装置へと位置移動され得、其処で、例えば、上記第2部分的積層体上へと更なる7個の薬剤用ポケットが積層される。その後、一時的に21個の薬剤用ポケットを含む上記第3部分的積層体は第4製造装置へと位置移動され得、其処で、例えば、上記第3部分的積層体上へと更なる7個の薬剤用ポケットが積層される。基本的に、このプロセスは各々の場合に、製造装置の各々において任意数の薬剤用ポケットを以て、且つ、任意数の製造装置を以て、実施され得る。例えば、この様にして、28個の薬剤用ポケットを備えた積層体が製造され得る。
【0046】
もし、薬剤用ポケット内に収容されたウェハがホルモン置換療法に資するなら、ポケットの積層体は典型的に28個の薬剤用ポケットを含む。この28個の薬剤用ポケットは、単一段階の調製の場合には28個の同一の薬剤ウェハ、又は、二段階の調製の場合における避妊に対しては24個の同一の薬剤ウェハ、及び、偽薬又は異なる薬剤による更なる4個の薬剤ウェハ、又は、二段階の調製の場合には同様に、21個の同一の薬剤ウェハ、及び、偽薬又は異なる薬剤による更なる7個の薬剤ウェハを含み得る。二段階の調製の場合、偽薬又は他の薬剤を含有するウェハを含む薬剤用ポケットは、ポケットの積層体の最初又は最後にて挿入されねばならない。この目的のために、偽薬又は他の薬剤を含有するウェハを含む薬剤用ポケットは、好適には、別体的な製造装置において一緒に結合されることで最初に積層体を形成するか、又は、別体的な製造装置において、積層操作の終了時に既に作成された部分的積層体上へと積層される。
【0047】
本発明の更なる実施例において、例えば避妊にも使用されるポケットの積層体は、28個とは異なる個数の薬剤用ポケット、具体的には例えば30個などの薬剤用ポケットも含み得る。この場合、10個の薬剤用ポケットが、各製造装置において、既に存在する部分的積層体に対して付加され(又は、第1部分的積層体を作成するために互いに重ねて積層され)得るか、或いは、7個の薬剤用ポケットが各々(4回に亙り)付加されると共に、最後には、更なる製造装置において更なる2個の薬剤用ポケットが付加され得る。
【0048】
本発明の更に別の実施例において、避妊に対する使用の場合、各ウェハは、弾力的服用方式として知られる方式に対しても使用され得、その場合、少なくとも24日間、長くて120日間に亙る第1弾力的服用段階の間においてウェハは取り出されると共に、該第1弾力的服用段階は、例えば4日間に亙る中断段階により追随される。この場合、ポケットの積層体は、例えば、28個若しくは56個若しくは84個若しくは112個若しくは120個、又は、他の任意の個数の薬剤用ポケットを備えても良い。この場合、本発明に従い薬剤用ポケットを互いに重ねて積層する詳細内容は、対応する様式で、積層体内に配置される薬剤用ポケットの個数に基づく。
【0049】
本発明の好適実施例において、各薬剤用ポケットのマーク付け用縁部上には7個のマーク付け部分が配置され得る。薬剤用ポケットの複数のマーク付け部分の内の1つのマーク付け部分に1つのマークが配備されるこれらのマーク付け部分は、例えば、各曜日に対応する。薬剤ウェハを格納して提供する組立て済みの供与デバイスにおいて各マーク付け部分は、該デバイス上の例えば各曜日の表示部などの対応する時期表示部と整列されることから、積層体の頂部に位置する薬剤用ポケット上のマーク付け部分における1つのマークは、上記デバイス上における特定の曜日の表示部、例えば月曜に対する“Mo”と整列し、結果として、この薬剤用ポケット内のウェハが、どの日に服用されるべきか、すなわち、この場合には月曜日に服用されるべきことをユーザに対して表示する。
【0050】
代替的に、例えば、一日に3回(朝、午後、夕方)に対応する3個のマーク付け部分、或いは、薬剤を服用する頻度に対する各々の要件に対応する異なる個数のマーク付け部分も配備され得る。
【0051】
更に、例えば、各々の場合に7個の薬剤用ポケットが互いに重ねて積層されることで、少なくとも1つの第1部分的積層体を形成しても良い。本発明の第1変更実施例において、各々の場合、上記少なくとも1つの第1部分的積層体上には7個の更なる薬剤用ポケットが次に積層されて第2部分的積層体を形成し、該少なくとも1つの第2部分的積層体上には7個の更なる薬剤用ポケットが積層され、以下同様である。本発明の第2変更実施例においては、上記第1部分的積層体に加え、各々の場合に7個の薬剤用ポケットを含む第2、第3の部分的積層体などが作成される。各々の部分的積層体は次に、互いに重ねて積層される。
【0052】
この手法は特に、各薬剤用ポケットが、7つの曜日に対応する7個のマーク付け部分を有するときは常に好適であり得る。この場合、各々の場合において一日につき1個のウェハが服用されるなら、上記部分的積層体における各薬剤用ポケットは1週間の間における各ウェハの服用に資する。
【0053】
本発明の第1変更例の更なる好適実施例において、上記積層体は4台の製造装置において製造され、其処で各々の場合、各積層体に対しては7個の薬剤用ポケットが積層される。本発明の上記第2変更例においては、薬剤用ポケットを各々互いに重ねて積層することにより1つの完全積層体を形成するために、4個の部分的積層体が作成されると共に、これらは次に束ねられる。各々の場合にウェハが一日に1個服用されると共に、各々の場合において部分的積層体に7個の薬剤用ポケットが在るなら、上記積層体には、28日間において服用される28個のウェハが組み合わされる。
【0054】
本発明の更なる好適実施例において、各薬剤用ポケットは、例えば薄寸体からなどの、薬剤用ポケットの既製供給物からの単体化により作成される。上記の場合、薄寸体とは、好適には矩形状でシート状の形状化物を意味すると理解される。上記薄寸体は好適には、種々の材料から層状形態で一体的に結合されると共に、例えば、プラスチックのフィルム又はシート、アルミニウム箔、紙材などから成る。例えば、上記各薬剤用ポケットは好適には、当該薄層間に薬剤ウェハが配置される2枚の薄層から形成され得る。この場合に上記薄層は以下の層配列を有し得る:ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレン・テレフタレート;ポリエチレン層は各々薬剤ウェハに当接して位置し、且つ、ポリエチレン・テレフタレート層は外側を向く。
【0055】
薄寸体とはまた、帯状体、すなわち、例えばリール(コイル)上に巻回され得る長寸シートを意味するとも理解される。
【0056】
単体化のために、薄寸体は好適には、個々の製造装置へと送り込まれ、単体化デバイスの下方に載置される。其処で個々の薬剤用ポケットは上記薄寸体から、好適には同時に、単体化される。単体化生成物(各薬剤用ポケット、及び、単体化による残存物)は次に、取出し箇所へと位置移動される。其処から、各薬剤用ポケットは、例えばロボット・アームにより相次いで取出される。上記ロボット・アームは、各薬剤用ポケットが把持され、位置移動され、且つ、カセット内へと投入されたことを確認するために、特定のセンサを備え得る。
【0057】
各薬剤用ポケットは好適には、上記薄寸体から打抜きにより単体化される。これは、低コストで正確な単体化技術である。例えば切断などの、他の単体化技術も同様に想起可能である。
【0058】
本発明の更なる好適実施例において、上記薄寸体は、各薬剤用ポケットに各々対応する複数の領域であって、各々の場合における1つの薬剤ウェハと、各々の場合において各々の領域縁部上におけるマーク付け部分における1つのマークとを備える複数の領域を、行列の如き配置構成で含んでいる。上記薄寸体において、各薬剤ウェハは溶着により密封シールされる。更に、上記マークから離間して、上記薄寸体上には、例えば薬剤の特定を許容する追加印刷も在り得る。上記薄寸体は好適には、少なくとも4縦列、多くて12縦列の領域を含む。例えば、4縦列、8縦列、10縦列又は12縦列の領域が配備され得る。縦列の各々は、例えば、7個又は14個の領域を含む。
【0059】
本発明の更なる好適実施例において、そのマークが、互いに追随するマーク付け部分に配置される各領域は、薄寸体の各々の縦列において互いに追随する。結果として、各薬剤用ポケットは上記薄寸体から、該薬剤用ポケットが上記部分的積層体内へも互いに重ねて積層されるという論理的順序で、取出され得る。隣接して位置する所定数の縦列は好適には、他の縦列の隣接領域と各々同一である領域を有する。所定数の縦列の領域は単体化されることで複数の薬剤用ポケットを形成し、それらは次に各々の場合に異なる部分的積層体へと送給される。
【0060】
故に、本発明に係る手法において、この好適な方法は以下の段階を備えて成る:
i)各々が複数の領域から成る少なくとも2本の隣接縦列を含む薬剤用ポケットの既製供給物であって、該既製供給物から上記複数の薬剤用ポケットが単体化により形成される薬剤用ポケットの既製供給物を配備する段階であって、上記各マークは、上記縦列において互いに追随する各領域にて、互いに追随する複数のマーク付け部分上に各々配備され、又は、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する段階;
ii)上記少なくとも2本の縦列を、各縦列を分離する少なくとも一本の分離ラインに沿い互いから分離する段階であって、各縦列において互いに追随する複数の薬剤用ポケットを含む各細長帯片は、上記縦列の本数に対応する様式で形成される、段階;
iii)各々形成された細長帯片から個別的な各薬剤用ポケットを分離することにより、上記細長帯片に含まれた各薬剤用ポケットを単体化する段階;及び、
iv)各々の細長帯片の単体化された薬剤用ポケットを積層することで各々の積層体を形成することから、1つの薬剤用ポケットから次の薬剤用ポケットにかけて順次的に、各積層体内における該薬剤用ポケット上の各々のマークは、互いに追随するマーク付け部分内に配置され、又は、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する段階。
【0061】
特に、上記方法は以下の段階を備えて成り得る:
i)各々が、位置移動方向において互いに追随する複数の領域から成る少なくとも2本の隣接縦列を含む薬剤用ポケットの既製供給物であって、上記縦列は上記位置移動方向に平行に延在する薬剤用ポケットの既製供給物を位置移動方向に位置移動させる段階であって、上記各マークは、互いに追随する上記各縦列において互いに追随する複数のマーク付け部分上に各々配備され、又は、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する段階;
ii)上記少なくとも2本の縦列を、上記位置移動方向に追随する少なくとも一本の分離ラインに沿い互いから分離する段階であって、上記位置移動方向において互いに追随する複数の薬剤用ポケットを含む各細長帯片は、上記縦列の本数に対応する本数で形成される、段階;
iii)各々形成された細長帯片から個別的な各薬剤用ポケットを分離することにより、上記細長帯片に含まれた各薬剤用ポケットを単体化する段階;及び、
iv)各々の細長帯片の単体化された薬剤用ポケットを積層することで各々の積層体を形成することから、1つの薬剤用ポケットから次の薬剤用ポケットにかけて順次的に、各積層体内における該薬剤用ポケット上の各々のマークは、互いに追随するマーク付け部分内に配置され、又は、該当するなら、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する段階。
【0062】
本発明に係るこの方法は、先行技術と比較して、積層体の製造が更に大きな信頼性を以て行われるという利点を有する、と言うのも、積層体を形成すべく組み合わされるべき複数の薬剤用ポケットは、先ず細長帯片へと一体的に保持されると共に、各薬剤用ポケットが互いに重ねて積層される直前に、単体化により互いから離間されるのみだからである。これにより、積層体における各薬剤用ポケットの順序において誤りが生ずるリスクが減少される。結果として、積層体における正しい個数の薬剤用ポケット、及び、それらの順序が更に容易に実現され得る。
【0063】
これに加え、上記薬剤用ポケット上のマークに基づき、例えば積層体が全体に亙り手動的又は自動的に捲(めく)られるので該積層体は十分に作成されていることがチェックされ得ると共に、積層体において互いに追随する薬剤用ポケット上のマークの順序がチェックされる。
【0064】
各薬剤用ポケットが本発明に係る様式でマークを備えるという事実は、積層体を使用するときにユーザは、問題となる時的間隔において自身が薬剤回分量を既に服用したか否かを判断する可能性を有することを意味する。結果として、薬剤ウェハの服用の推移は、各薬剤用ポケット上のマークの助力により監視され得る。故に、概略的なチェック機能に加え、上記マークは、特定の薬剤ウェハを特定の服用期間又は服用時刻に対して迅速に割当てるという更なる機能を想定している。
【0065】
薬剤ウェハを格納して提供する役割を果たす薬剤用ポケットの積層体を製造するための上記薬剤用ポケットの既製供給物は、好適には該薬剤用ポケットの既製供給物の長手方向と交差して延在する例えば4本、8本、10本又は12本などの、少なくとも2本、好適には少なくとも4本且つ好適には多くとも12本の隣接縦列であって、互いに追随する複数の領域を各々が備えて成る隣接縦列を備えて成り、該既製供給物から上記各薬剤用ポケットが単体化により作成される。好適には、各薬剤用ポケットは各々、上記マーク付け用縁部において隣接して配置された所定個数の部分の内の1つの部分におけるマークを有している。更に、上記薬剤用ポケットの既製供給物上の各薬剤用ポケット上でマークは、上記縦列において互いに追随する各薬剤用ポケット上のマークが、互いに追随するマーク付け部分に配備される如き様式で配備される。該当するなら、各縦列において、上記マーク付け用縁部の第1端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットは、上記マーク付け用縁部の第2端部に配置されたマークを備える薬剤用ポケットに追随する。
【0066】
本発明に係る様式で、上記薬剤用ポケットの既製供給物は、薬剤ウェハを格納して提供する役割を果たす薬剤用ポケットの積層体を製造するために使用される。
【0067】
更に、上記薬剤用ポケットの既製供給物はまた、薬剤ウェハを格納して提供する供与デバイスを製造するためにも使用され得る。上記デバイスは、i)好適には各々の場合においてマーク付け用縁部における7個のマーク付け部分と、各々の場合において各マーク付け部分の内の1つのマーク付け部分における1つのマークとを備えると共に、上記薬剤ウェハを各々含む複数の薬剤用ポケットの積層体と、ii)上記各マークが整列される7個の時期表示部が自身上に好適に配置された担体とを備えて成る。
【0068】
上記薬剤用ポケットの既製供給物は好適には、各薬剤用ポケットに対応する領域が在る薄寸体の形態である。本発明の好適実施例において、一枚の薄寸体は、互いに隣接する6本の縦列であって、互いに追随する複数の薬剤用ポケットを備えて成る縦列と、各縦列において互いに追随する7個の薬剤用ポケットとを備えて成る。故に、1個の積層体毎に28個という好適な個数の薬剤用ポケットに依れば、6個の積層体の同時的な製造のためには4枚の薄寸体が必要とされる。
【0069】
本発明の代替的好適実施例において、上記薬剤用ポケットの既製供給物は例えば長寸の帯状体の形態で配備されても良く、該帯状体は、リール(コイル)上へと巻回されてから、上記方法のために位置移動方向へと巻き出され得る。例えば、1本の帯状体は、上記位置移動方向に平行に延在する6本の隣接縦列であって、薬剤用ポケットに対する位置移動方向において互いに追随する複数の領域を備える6本の隣接縦列を備えて成る。
【0070】
上記方法の好適実施例において、上記薬剤用ポケットの既製供給物上にては、薬剤用ポケットの各マーク付け用縁部上に7個のマーク付け部分が配置される。各マークは好適には、第2の薬剤用ポケット領域内に配置される。この場合、上記薬剤用ポケットの既製供給物上の1本の縦列において互いに追随する各領域上のマークは、互いに追随するマーク付け部分上に各々配備されることから、各マークは7個毎の順番で薬剤用ポケット毎に位置が変わり、すなわち、各々の場合に第1の薬剤用ポケットから第7の薬剤用ポケットまで変化する。もし、薬剤用ポケットの既製供給物が各縦列において、例えば14個の領域など、7個より多い領域を含むなら、1本の縦列において互いに追随する各領域上で互いに追随するマークの順番は、再び第8の薬剤用ポケットから始まり且つ第14の薬剤用ポケットに至り、以下同様である。換言すると、上記位置移動方向で見ると、上記薬剤用ポケットの既製供給物上の各縦列には、互いに追随する7個の薬剤用ポケットが配置されることが好適である。結果として、各薬剤用ポケットを単体化して積層した後、複数の週間用積層体が獲得されると共に、これらは最終的に積層されて、28個の薬剤用ポケットを備える月間用積層体を形成し得る。
【0071】
複数の薬剤用ポケットを備える積層体の斯かるサイズ設定は、避妊及びホルモン置換療法に対して特に好適である、と言うのも、この場合、例えば4週間(28日)などの数週間に亙り、1回の薬剤回分量が服用されねばならないからである。1つの積層体内に28個の薬剤用ポケットを含めることにより、ユーザは各々の場合、斯かるサイクルに対して1つの積層体を使い果たし得る。
【0072】
もし、各薬剤ウェハが毎日服用されるべきであれば、好適実施例において上記時期表示部は、各曜日の表示部又は暦日の表示部であり、後者は月日の付番により表される。但し、各曜日の表示部が好適であると共に、暦日の表示部と比較して、それの場合よりも頻繁に反復が行われるという利点を有している。これにより、上記担体上には、時期表示部が更に容易に配備され得る、と言うのも、最初の日に対し、7個の曜日から適切な1つの曜日を選択することのみが必要だからである。好適には、各薬剤ウェハを服用する段階の開始時に、上記担体上には、曜日の表示部、暦日の表示部、又は、他の時期表示部が配備される。
【0073】
本発明に係る上記薬剤用ポケットの既製供給物は、好適には、避妊又はホルモン置換療法のための薬剤を含有する薬剤ウェハを含んでいる。一連の薬剤用ポケットにおいては、一切の薬剤を含有しないが例えば偽薬を含有するか、又は、他の薬剤ウェハとは異なる薬剤を含有する薬剤ウェハが在る、という下位群の薬剤用ポケットが在り得る。例えば、一連の薬剤ウェハの全ての第25番目〜第28番目には、偽薬が在り得る。このことは、薬剤を服用すべきでない服用期間が在る避妊の場合、習慣とされたウェハの服用が中断される必要がないという利点が在る、と言うのも、偽薬は何らの有効成分をも含有しないからである。
【0074】
例えば、上記位置移動方向に追随する上記分離ラインに沿い、上記薬剤用ポケットの既製供給物上での少なくとも2本の隣接縦列の分離は、好適には切断により実施される。形成された各細長帯片に含まれる各薬剤用ポケットの単体化は、好適には、切断又は打抜きにより実施される。本発明の特定実施例においては、各細長帯片の互いからの分離、及び、該細長帯片からの薬剤用ポケットの単体化もまた、各々の場合に打抜きにより実施され得る。
【0075】
もし、上記薬剤用ポケットの既製供給物が依然として薬剤用ポケットに対する何らの開口を含まなければ、これらの開口は、単体化の前又は後に、例えば打抜きにより、上記薬剤用ポケットの既製供給物に対し、又は、各薬剤用ポケットに対して導入され得る。
【0076】
単体化された複数の薬剤用ポケットを積層することにより上記積層体が一旦完成されたなら、該積層体は引き続き担体上に配置され得る。上記薬剤用ポケットは、接続要素により該担体上で該担体に対して接続され得る。或いは、各薬剤用ポケットは上記担体上に積層されると共に、それらが積層される間に上記接続要素により接続され得る。両方の場合において、上記積層体は、上記担体により優れた安定性が提供されると共に、更に容易に取扱われ得る。更に、各ウェハは、上記担体により物理的影響から保護される。
【0077】
例えば、各々の場合において各薬剤用ポケットは担体上に積層されることで各々の第1部分的積層体を作成し得る。これにより、特に高信頼性である製造の様式が可能とされ、各薬剤用ポケットは好適には、ユーザによる使用のために担体上に保持される。結果として、一方では物理的損傷からの薬剤ウェハの保護を含め、必要な安定性が達成されると共に、他方ではユーザによる定期的な服用の監視に資する時期表示部が上記担体上に配備され得る。上記担体に依れば、各薬剤用ポケットはまた、組み合わされて上記積層体内に保持もされ得る。上記第1部分的積層体の各薬剤用ポケットが上記担体上に既に積層されているという事実は、それらが更に容易に組み合わされて保持され得ることを意味する。これにより、上記積層体が上記担体と一体的に固定されることを許容するために、完成した積層体を上記担体まで位置移動するという、その他の場合には必要とされる操作が省略される。
【0078】
単体化された各薬剤用ポケットを、直接的に担体上に積層することが可能である。この場合、上記担体は、上記接続要素、又は、接続要素の一部分を既に備えて成り得る。これにより、作成された積層体は既に物理的に結合されると共に、引き続く取扱いの間に、もはや分解することはない、という効果が達成される。これにより、高信頼性の製造の様式が可能とされる。本発明の第1変更実施例が関連する限り、第1部分的積層体の製造の後、該第1部分的積層体上には更なる薬剤用ポケットが積層されることから、該更なる薬剤用ポケットは同様に上記接続要素により保持される。本発明の上記第2変更実施例が関連する限り、更なる部分的積層体の各々、すなわち第2、第3、第4の部分的積層体などもまた、各々の更なる部分的積層体に含まれる薬剤用ポケットが上記接続要素により同様に保持される如き様式で第1部分的積層体上に積層され得る。この手法は個々の薬剤用ポケットの即時の固定を達成することから、例えば位置移動操作の間において、部分的積層体又は完成積層体の分解は、もはや起こり得ない。
【0079】
各薬剤用ポケットはまた好適には、互いに整列された開口であって、それを通して上記接続要素が導向され得る開口を各々有する。結果として、各薬剤用ポケットは、互いに対して接続されると同時に、好適には互いに関して移動可能に配置される。このことは、薬剤ウェハにより薬剤用ポケットにおいて引き起こされる該薬剤用ポケットの僅かな高さ増大を補償する、という利点を有している。これにより各薬剤用ポケットは、積層体において、整然とした様式で互いに位置し得る。この様にして、一方では、美観的に快適なデバイスが作成される。他方では、積層体における各ウェハは最小限度の物理的負荷には委ねられるので、慎重に格納される。
【0080】
本発明の更なる実施例において、上記担体は、上記薬剤用ポケットを該担体上で案内する案内要素も有する。これにより、上記担体上の各薬剤用ポケットは、それらの縁部を実質的に厳密に面一として互いに重ねて積層されると共に、その後においてもこの様に留まり得る、という効果が達成される。
【0081】
上記積層体の製造に対しては、各薬剤用ポケットがカセット内に載置されると共に、該カセットにおいて互いに重ねて積層されるならば好適である。もし担体が使用されるなら、それは最初に各々のカセット内に載置されることから、各薬剤用ポケットはその上に投入され得る。
【0082】
上記各時期表示部は好適には、各薬剤用ポケットが上記担体上で組み合わされたときに、各薬剤用ポケット上のマーク付け部分と該時期表示部が各々整列される如き様式で、上記担体上に配備される。
【0083】
本発明の好適実施例において、上記積層体はまた、担体が使用されずに、接続要素により結合されても良い。この場合、各薬剤用ポケットは、それらが第1製造装置において互いに重ねて積層されるときに、担体に対する代わりに、上記接続要素に対して接続され得る。これに加え、この場合には、各薬剤用ポケットを互いに重ねて積層すると共に、それらの縁部を厳密に面一として一体的に保持し得るために、案内要素も使用され得る。上記接続要素により一体的に保持されたポケットの上記積層体は次に、担体に対して交換可能に締着され得る。例えば、上記担体は、該担体に対して積層体が容易に締着され得る如き様式で形成され得る。これにより、上記積層体を上記担体において交換可能とすることで、該担体が積層体により補充され得ることが可能とされる。これにより、担体の更に洗練された設計態様が可能とされる、と言うのも、各ウェハが使い果たされたときでも該担体は廃棄されずに再使用されるからである。
【0084】
上記接続要素は、例えば、リベット、又は、手動操作を阻止する様式で積層体を保持する他の一定の接続要素とされ得る。上記接続要素は、各薬剤用ポケットを互いに対して接続することから、それらは好適には、互いに関して移動可能に配置される。リベットの場合、上記接続要素は各々の場合、例えば、一方が他方内に嵌合又は螺入され得るか、互いに対して接着剤結合され得るロッド形態の2つの接続要素部材を備えて成り得る。上記接続要素はまた、ロッド形態ともされ得る。本発明の更なる実施例において、上記接続要素はまたコンパクトな形式の構成で形成されても良く、その場合にそれは2つの部材から成り、すると、それが組立てられたとき各薬剤用ポケットにおける上記開口を実質的に完全に満たすことが可能である。上記接続要素は特に、上記開口を貫通通過するために配置されたリブを備えたボックス形態の下側部分と、ボックス形態の該下側部分を閉じる別の部分とを備えて成る。更に、ボックス形態の上記接続要素のボックス形態の上記下側部分は、基部プレートと、該基部プレート上に配置されると共に各薬剤用ポケットを部分的に囲繞することでそれらを案内する壁部と、上記リブとを備えて成り得る。いずれにしても、上記接続要素とは、各薬剤用ポケットにおける開口を通して導向されて各薬剤用ポケットを接続する構成要素を意味すると理解されるものとする。結果として、リベット、及び、コンパクトな形式の構成で形成された接続要素の上記リブは、接続要素として理解され得る。上記リブの場合、当然乍ら、積層体を一体的に保持するために、該リブの脚部及び頭部における付加的で適切な保持デバイスが必要とされる。これらの付加的な保持デバイスは、例えば、ボックス形態の下側部分と上側部分とを備えて成るボックス構成により実現され得る。代替的に、上記リブの脚部及び頭部には、積層体を一体的に保持すべく異なる様に設計された脚部及び頭部部材も配備され得る。上記リブはまた、リブの形態の2個のリベット頭部を備えたリベットとしても形成され得る。上記少なくとも1つの接続要素を形成する各接続要素部材が組立てられたとき、これらの部材は互いに係合され得ると共に好適にはそれらを破壊しなければ互いから解除され得ないか、又は、それらは互いに対して接着剤結合又は溶着されるか、又は、他の一定の接続技術により互いに接続されても良い。これらの全ての場合において、不正操作防止閉塞体として知られるもの、すなわち、手動操作を阻止する閉塞体が関連する。もし、上記接続要素を形成する上記少なくとも2つの部材の接続が形状的嵌合により達成されるならば、特に好適である。リベットとは、互いに係合することにより形状的嵌合により互いに対して接続される少なくとも2つの部材を備えて成る接続要素であって、適切な頭部形態を有することにより、中間に配置された薬剤用ポケットの積層体を一体的に締着することもできる接続要素を意味すると理解されるものとする。
【0085】
上記担体は好適には、厚紙、プラスチック又は金属から製造される。好適には、上記担体は、個々の薬剤用ポケットを保護するためにポケットの積層体を囲繞する。この目的のために、上記担体は、上記積層体の回りに折り返される長寸細長片として形成され得る。例えば、上記細長片の片面上で突出する前側タブが、蓋体として形成され得る。更に、上記細長片の他側面上で突出するタブは、例えばカバーとして形成され得る。例えば上記カバー及び蓋体は、上記積層体の回りで上記担体を閉じる、例えば面ファスナー式、圧力式、磁石式、挿入式又はゴムバンド式の閉塞体として、適切な閉じ手段を備え得る。
【0086】
上記時期表示部は、上記担体上、又は、上記接続要素上に配備され得る。
【0087】
本発明に係る上記方法により製造された上記積層体を収容する供与デバイスは好適には、偽造防止構成である。この目的のために、上記デバイス上には、該デバイスの真正さのチェックを許容する、例えば微小文字、ホログラム、傾斜画像又は他の偽造防止用特定構造による追加印刷などの、1つ以上の偽造防止用特定構造が配備される。
【0088】
各薬剤用ポケットに対し、好適には、薬剤ウェハを収容する該薬剤用ポケットの第2薬剤用ポケット領域を破り取る役割を果たすミシン目が導入される。該ミシン目は、例えば、上記薬剤用ポケットの既製供給物上にマークが提供される前、又は、その後でのみ、該薬剤用ポケットの既製供給物に導入され得る。該ミシン目によれば、例えば積層体から第2薬剤用ポケット領域を引裂き又は取り外すことにより、薬剤ウェハは上記積層体から容易に取り外され得る。上記第1薬剤用ポケット領域は、上記第2領域が破り取られた後、残存積層体に留まる。
【0089】
本発明の好適実施例において、上記ミシン目は、薬剤用ポケットの全幅に亙っては形成されずに、全体的に短縮化され、その両端部にてスリットへと融合する。各スリットは、上記第2薬剤用ポケット領域の取り外しを更に容易とする切欠き効果を生成する。上記ミシン目は、例えば、適切な打抜きツールにより導入され得る。
【0090】
本発明の更なる好適実施例においては、上記単体化された各薬剤用ポケットの積層の前に、更なる段階、すなわち、各薬剤用ポケットに対しては各々の場合において縁部切欠が付加的に配備され、1つの積層体において各切欠は薬剤用ポケット毎に段増的に大きくなることから、全ての薬剤用ポケットの上方から見ると、上記積層体において切欠の階段形状推移物が生成される、段階が配備され、且つ、この様にして、薬剤パック上に配備されたマークが視認可能とされる。この目的のために、1つの積層体内における各薬剤用ポケット上には、位置移動方向で見て縁部において、当該切欠の導入により漸進的に遠ざけられる、例えば、着色二重ドット、笑顔マーク、会社ロゴ又は横棒の如き記号形態で、グラフィック記号が好適に配備される。例えば、製造プロセスの間において上記薬剤用ポケットから打抜かれ得る上記切欠は、完成した積層体において、下方に位置する薬剤用ポケット上のグラフィック記号であって、該切欠の領域において視認され得るグラフィック記号の概観を露出する。これらのグラフィック記号は、上記薬剤用ポケットの既製供給物上に既に印刷され得る。各切欠、及び、それらを通して見通され得る各グラフィック記号は、積層体の製造の間において製造作業員又は適切な監視デバイスは、積層体が完全であることを容易にチェックし得ることから、積層体における薬剤用ポケットの個数を容易にチェックし得る、という利点を有している。
【0091】
本発明の好適実施例において、このマークは、複数のアルミニウム層の内の1つのアルミニウム層上、又は、複数のポリエチレン・テレフタレート層の内の1つのポリエチレン・テレフタレート層上に配備される。
【0092】
以下に記述される各図は、本発明の概略的な理解に資する。但し各図は、限定的と理解されるべきでなく、他の好適実施例を排除することなく、単に、好適である特定実施例を説明することが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明に係る方法の方法シーケンスの概略図である。
【図2】当該薄寸体から打抜きにより薬剤用ポケットが獲得される薄寸体のレイアウトを示す図である。
【図2a】図2の薄寸体の変更例を示している。
【図3】本発明に係る実施例における薬剤用ポケットの既製供給物から製造された積層体の斜視図である。
【図4a】本発明に係る上記方法により製造された本発明に係るポケットの積層体を収容するウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例の種々の組立て段階における斜視図であり、図4aは、ポケットの積層体及び接続要素を示す図である。
【図4b】開かれたときのウェハ用ポケット冊子体を示す図である。
【図4c】閉じられたときのウェハ用ポケット冊子体を示す図である。
【図4d】ウェハ用ポケット冊子体の側面図である。
【図4e】ウェハ用ポケット冊子体を閉じるゴムバンドを備える代替実施例を示す図である。
【図4f】ウェハ用ポケット冊子体を閉じるタブを備えた代替実施例を示す図であり
【図4g】磁石式閉塞体を備えた代替実施例を示す図である。
【図5a】本発明に係る上記方法により製造された本発明に係るポケットの積層体を収容するウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例の種々の組立て段階における斜視図であり、図5aは、上記積層体の締着の以前における担体を示す図である。
【図5b−1】上記積層体と、案内部材を備えた接続要素とを、各々、そのまま示す図である。
【図5b−2】図5b−1と同様に、組立てられて締着された上記積層体及び接続要素を示す図である。
【図5c】上記担体に対して接続された後で開かれたウェハ用ポケット冊子体を示す図である。
【図5d】閉じられたウェハ用ポケット冊子体を示す図である。
【図6a】本発明に係る上記方法により製造された本発明に係るポケットの積層体を収容するウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例の種々の組立て段階における斜視図であり、図6aは、接続要素と案内部材とを備えた担体を示す図である。
【図6b】積層体を所定位置とした後に完全に又は部分的に開かれたウェハ用ポケット冊子体を示す図である。
【図6c】積層体を所定位置とした後に完全に又は部分的に開かれたウェハ用ポケット冊子体を示す図である。
【図6d】閉じられたウェハ用ポケット冊子体を示す図である。
【図6e】曜日細片の異なる配置構成を備えた、図6aと同様の図である。
【図7】本発明に係る上記方法により製造された本発明に係る積層体を収容するウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例の側面図である。
【図8】本発明に係る上記方法により製造された本発明に係る積層体を収容するウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例の斜視図であり、ウェハ用ポケット冊子体は階段形状の切欠を有している。
【発明を実施するための形態】
【0094】
各図における同一の参照番号は、同一の要素を表している。
【0095】
図1において、本発明に係る方法シーケンスは、積層体の製造において使用される薬剤の既製供給物及び製造装置により概略的に再現されている。示された要素は、上記方法を実施するために使用され得る装置を表し得る。但し、本発明に係る目的に資するのであれば、他の構成の装置も採用され得る。
【0096】
複数の領域の形態で薬剤用ポケットを含む各薄寸体7は、モジュール30、30’、30”における打抜き装置26、26’へと送給される。モジュールの台数は、ポケットの積層体に含まれるべき薬剤用ポケット4の総数と、一枚の薄寸体に含まれる一縦列中の薬剤用ポケットに対する領域の個数、すなわち、各モジュールに対して送給されるべき薬剤用ポケットの個数とに基づいている。例えば、合計で28個の薬剤用ポケットが組み合わされて1つの積層体とされると共に、一枚の薄寸体上の一縦列中に7個の薬剤用ポケットが在るならば、4台のモジュールが配備されねばならない。
【0097】
図2においては、薄寸体7のレイアウトの一例が示され、同一個数の領域5上に、合計で6×7=42個の薬剤用ポケットが在る。各領域は、複数の縦列R及び複数の横列Sで配置される。上記の場合、6本の縦列及び7本の横列が配備される。図2において各縦列及び各横列は、矢印により例示的に示される。一枚の薄寸体上の一本の縦列中に配置された各領域は、1つの積層体に対して割当てられ得る。異なる縦列における領域は、各々、異なる積層体に対して割当てられ得る。
【0098】
各領域5においては、各々の領域に対し、開孔のための領域範囲8’と、マーク付け用縁部上のマーク付け部分18とが視認され得る。上記マーク付け部分内においては、例えば印刷処理によりマーク3が配備されることで、ユーザが薬剤の規則的な服用を監視することが更に容易とされる。同一の横列であるが、異なる縦列におけるマーク付け用縁部上のマークの位置は各々の場合において同一である一方、1つの縦列において、互いに追随する領域におけるマークの位置は、相次いで追尾していることが視認され得、底部から見ると、各マークは、最下部、最下部から2番目、最下部から3番目のマーク付け部分に載置されており、以下同様である。
【0099】
7個の領域5を以て表されて隣接する6本の縦列Rは、当該細長帯片9から各薬剤用ポケットが単体化される前に、先ず分離ライン11に沿い6本の細長帯片9へと切断される。各々の場合における1本の細長帯片は次に、個別的な各薬剤用ポケットを分離することにより更に処理される。この様に単体化された各薬剤用ポケットは次に、互いに重ねて積層されることで、例えば、複数個の週間用積層体を形成する。引き続き、同一の処理により、更なる一枚の薄寸体7が処理される。例えば、一枚の薄寸体から、6個の週間用積層体が作成される。最初の1枚の薄寸体7から獲得された最初の6個の週間用積層体上に、更なる3枚の薄寸体7から獲得された更なる21個の薬剤用ポケットを各々載置することにより、各々が28個の薬剤用ポケットを含む合計で6個の積層体が形成される。各細長帯片9が先ず好適に作成されると共に、その後においてのみ、各薬剤用ポケットが各々の細長帯片から切断され又は打抜きにより分離されるという事実は、1つの積層体に属する各薬剤用ポケットが、可及的に長寸な細長帯片の形態で一体的に保持されることを意味する。上記処理を実施するこの様式によれば、各薬剤用ポケットが互いに重ねて積層される直前においてのみ、それらは細長帯片13から分離される。結果として、仕分けの誤りが回避されることから、積層体の作成における信頼性が高められる。
【0100】
図2aには、図2からの薬剤用ポケットの既製供給物の変更例が示されている。この既製供給物7は、薬剤用ポケットの製造のために、各々が7個の領域5である8本の縦列Rが配備されるという点において、上述のものと異なる。更に各領域は、打抜かれた楕円形開口8と、当該ミシン目12により第1薬剤用ポケット領域と第2薬剤用ポケット領域とが互いに接続されるミシン目12と、該ミシン目における側方切欠き13とを有している。更に、既製供給物7の長手方向の両側上には、連続穿孔15が配置された突出縁部14が在る。これらの穿孔15は、例えばフィルムを前進させるのと同一の様式で、既製供給物7の位置移動に資する。薄寸体7の各縦列Rは、薬剤用ポケットの製造の間において該薄寸体が位置移動される方向(矢印10)に対して平行に配置される。
【0101】
開口8の近傍にて、各領域5においては、マーク付け部分18、及び、該マーク付け部分におけるマーク3が視認され得る。互いに追随する7個の領域5(丸囲み数字、図2参照)から成る1本の縦列R内において、各マーク3の位置は、領域毎に順次的に変化する。他方、1本の横列S内における各マーク3の位置は、不変のままである。
【0102】
図2aからの既製供給物7は、薬剤用ポケットの製造に対し、各々が7個の領域5から成る8本の縦列Rが配備されるという点において、図2に従い上述された既製供給物と異なる。
【0103】
図1に依れば、モジュール30、30’、30”の各々には、2枚の斯かる薄寸体7が送給される(図1における矢印を参照)。図1においては、個別的な列R及びSに対応する薄寸体の領域もまた概略的に示される。
【0104】
各薄寸体7は、打抜き装置26、26’の打抜き台27、27’上へと同時に載置される。其処で、図2及び図2aにおける領域の境界付けに対応した様式で、各薬剤用ポケット4が打抜かれる。同時に、開孔8もまた打抜きにより形成される。上記打抜き台は、矢印に対応する様式で並行して変位可能である。結果として、一枚の薄寸体は、上記打抜き装置の下方に配置され、且つ、打抜きの前に適切ならば整列されると共に、各薬剤用ポケットの打抜きの後で、打抜き領域から外方(図1の上方)に変位され得る。結果として、既に打抜かれた薬剤用ポケット、及び、最終的には打抜き残存物も既に上記打抜き台から順次的に取り外される一方、更なる一枚の薄寸体が上記打抜き台上に既に載置されることが可能である。この目的のために、打抜き操作は上記打抜き台の前側領域(図1における下側領域)において行われ、その場合、打抜きのために薄寸体は最初に投入されると共に、例えば真空の付与により固定もされる。打抜きの後、各打抜き台は(薄寸体の送給部から離間して)後方に変位されることから、打抜かれた各薬剤用ポケットは上記打抜き台から取り外され得る。
【0105】
個別的な薬剤用ポケット4の取り外しに資するのは、(不図示の)特別のロボット・アームであり、これは、個別的に拾い上げられた薬剤用ポケットが確実に拾い上げられ、確実に位置移動され、且つ、再び確実に載置されることを確実とすべく、センサを備えている。上記ロボット・アームにより、各薬剤用ポケットは、カセット25、25’、25”、25”’、…内に載置される。最初の薬剤用ポケットが内部に載置される前に、各カセット内には各々の場合にポケットの積層体のための担体が在り、該担体は、リベット、又は、他の接続手段を含む。各薬剤用ポケットは、リベットが開孔8を貫通される如き様式で、各々の担体上に載置される。結果として、各薬剤用ポケットは保持され且つ付加的に案内される。形成された各ポケットの積層体が不適切に取り扱われたとしても、それらはもはや容易には分解し得ない。
【0106】
モジュール30、30’、30”の各々において、12個のカセットが在る。故に、一台のモジュールには同時に2枚の薄寸体7が送給され得る、と言うのも、各薄寸体は薬剤用ポケットの6本の縦列Rを含むからである。個別的なモジュールに対して送給された薄寸体7は、同時に打抜かれる。更に、各モジュールにおいて、特定の横列Sの打抜かれたポケット4は、各カセット内へと同時にもたらされる。
【0107】
モジュール30、30’、30”において各薄寸体7の全ての薬剤用ポケット4が一旦、対応するカセット25、25’、25”、25”’、…内へと位置移動されたなら、其処には、複数の部分的積層体が製造されている。上記の場合、第1のモジュール30における各第1部分的積層体は、7個の薬剤用ポケットを含んでいる。第2のモジュール30’においては、第1部分的積層体上に7個の薬剤用ポケットを積層することにより、第2部分的積層体が既に製造されている。結果として、第2部分的積層体は既に14個の薬剤用ポケットを含み、以下同様である。
【0108】
各部分的積層体が各々完成した後、モジュール30、30’、30”の全てのカセット25、25’、25”、25”’、…は同時に右方へと変位される。結果として、第1のモジュール30の各カセットは次に第2のモジュール30’に到達し、該第2のモジュール30’の各カセットは第3のモジュール30”に到達し、以下同様である。
【0109】
1つのモジュール30、30’、30”から、右方に並べて配置されたモジュールまでカセット25、25’、25”、25”’、…が変位された後、各薄寸体7から打抜かれた薬剤用ポケット4は、モジュール30、30’、30”のカセット25、25’、25”、25”’、…内へと載置される。結果として、薬剤用ポケットの第1部分的積層体は第1のモジュール30内に形成される。更なるモジュール30’、30”においては、既に存在する部分的積層体に対して更なる薬剤用ポケットが付加されることから、上記の場合、第2のモジュール30’においては14個の薬剤用ポケットを備える部分的積層体が形成され、第3のモジュールにおいては21個の薬剤用ポケットを備える部分的積層体が形成され、且つ、第4のモジュール30”においては28個の薬剤用ポケットを備えた完成積層体が形成される。
【0110】
第4のモジュール30”におけるポケットの積層体の完成の後、各積層体は取り外され、積層体上のリベット接続が閉じられ、且つ、積層体を保護するために、担体細片が折り返される。
【0111】
図3は、好適なプロセスにより製造された、ウェハ2を格納して提供する役割を果たす薬剤用ポケット4、4’、4”の積層体100を示しており、各薬剤用ポケットは、積層の後で、又は、積層の間において既に、互いに接続されている。各薬剤用ポケット4、4’、4”は各々、マーク付け用縁部上において、該マーク付け用縁部にて互いに隣接して配置された所定個数のマーク付け部分18の内の1個のマーク付け部分におけるマーク3を有している(頂部に位置する薬剤用ポケット4上においてのみ示される)。薬剤用ポケット4、4’、4”は、第2薬剤用ポケット領域11及び第1薬剤用ポケット領域10を有し、各々の開口8は互いに整列されている。開口8に対しては、接続要素200が貫通される。該接続要素200は、各薬剤用ポケット4を互いに接続すると共に、それらを互いに対して移動可能に配置する。開口8は長寸孔として形成され、且つ、接続要素200はリベットとして形成される。第1薬剤用ポケット領域10及び第2薬剤用ポケット領域11は各々ミシン目12により互いに接続されることから、第2薬剤用ポケット領域11に配置された薬剤ウェハ2を第1薬剤用ポケット領域10から分離することは、ミシン目12により更に容易とされる。この場合、第1薬剤用ポケット領域10は積層体100に留まる。
【0112】
図4においては、本発明に係る方法により製造されたポケットの積層体100を含むウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例が斜視図で示される。図4からのウェハ用ポケットの積層体100は図3に係るウェハ用ポケットの冊子体と実質的に同一の様式で形成されるが、図3と対照的に、マーク3及びマーク付け部分18はミシン目12に隣接してではなく、薬剤用ポケット領域11の逆側の縁部上に配置される。
【0113】
ポケットの積層体100は、例えば28個のポケットなどの複数個の薬剤用ポケット4、4’、4”を備えて成り、その内の最上の薬剤用ポケット4のみが視認され得る。薬剤用ポケット4、4’、4”は、第2薬剤用ポケット領域11及び第1薬剤用ポケット領域10を有している。各々の場合、各薬剤用ポケットは、溶着されたウェハ2を含んでいる。マーク付け用縁部である下側の縁部17には、複数のマーク付け部分18が在る。該マーク付け部分の内の1つのマーク付け部分上には、マーク3が在る。視認可能な上側の上記薬剤用ポケットの下側に位置する(視認できない)第2の薬剤用ポケットにおいて、このマークは、最上の薬剤用ポケット上のマークが位置された上記第1のマーク付け部分の次に位置するマーク付け部分上に配備される。
【0114】
第1薬剤用ポケット領域10及び第2薬剤用ポケット領域11は各々、ミシン目12により互いに接続され、該ミシン目は図3におけるよりも全体的に短く形成され、すなわち、それは、薬剤用ポケット4、4’、4”の全幅に亙り延在するのではなく、両端にて、切欠きの如く作用するスリット13、13’へと融合する。このことは、ミシン目12において第1薬剤用ポケット領域10から第2薬剤用ポケット領域11を更に容易に分離することにより、薬剤ウェハ2の取り外しを更に容易にする、という効果を有している。第2薬剤用ポケット領域11の分離の後、第1薬剤用ポケット領域10はウェハ用ポケット冊子体に留まる。更に、各薬剤用ポケットは、互いに整列された、此処では長寸孔8の形態である開口を有し、それを通して、組立てられた状態の冊子体においてはリベット200が貫通する。
【0115】
この実施例においては図3のそれと対照的に、薬剤用ポケット4、4’、4”は、組立て状態において開口8を完全に満たす下側接続要素部分210と上側接続要素部分220とを備えて成るコンパクトな接続要素200により接続され、該接続要素はリベットとして形成されている。ポケットの積層体100の上方には、二部材式のリベット200が示され、該リベットは下側部分210及び上側部分220を有している。該下側部分は、下方から長寸孔8を貫通通過する。基部プレート213上には、当該各リベット・ホルダの外側面が上記長寸孔の丸形端部に対して無拘束的に位置する如き様式で互いから離間された、支柱状のリベット・ホルダ211、212が締着される。これらの外側面は上方に僅かに傾斜されることから、下側リベット部分上に相次いで載置された各薬剤用ポケットは、それらの各々の長寸孔を以て上記リベット上で容易に摺動する(リベット・ホルダ212の拡大表示)。ポケットの積層体全体が一旦形成されたなら、上記リベットは閉じられる、と言うのも、上側リベット部分220が支柱状の各リベット・ホルダ間で押圧されるからである。上記上側リベット部分を下側リベット部分に対して形状的嵌合により接続するために、両方のリベット部分はこの目的のために、互いに係合する鋸歯状側面を有している。上記リベットが一旦閉じられたなら、ポケットの積層体は、取扱いの間において該積層体の一体性が阻害されることを虞れる必要なく、何らの問題なく取扱われ得る。更に、リベット留めされたポケットの上記積層体は、担体を再充填するためにも使用され得る。図4dにおいては、上記リベットが、各薬剤用ポケットが該リベット上で垂直の遊びを有する如き長さとされることが示される。結果として、他の領域と比較して、ポケットに関するウェハ用ポケットの領域の厚みの差に対する許容差が構成され得る。各薬剤用ポケットはまた、一切の摩擦なしで上記リベット上で摺動する。
【0116】
積層体100の製造において、下側接続要素210は、例えば、保持デバイスにより、又は、該当するならば担体により保持され、且つ、単体化された薬剤用ポケット4、4’、4”又は完成された積層体100は、開口8により下側接続要素部分210上に載置される。引き続き、接続要素200は、上側接続要素部分220を載置することにより閉じられる。
【0117】
例えば、下側リベット部分210は好適には、担体細片300上に締着される。複数の薬剤用ポケット4から第1の部分的積層体を作成するとき、上記担体細片は好適には、上記下側リベット部分と共に最初にカセット25、25’、25”、25”’、…内へと載置される(図1)。各薬剤用ポケットは次に、この細片上へと載置され、上記担体細片上に締着された上記下側リベット部分は各ポケットの長寸孔8内へと摺動し、一方では、位置が固定された各ポケットを案内し、且つ、他方ではそれらの保持も行う。
【0118】
ウェハ用ポケット冊子体の全ての薬剤用ポケットを互いに重ねて積層した後、担体細片300には、曜日細片350が配備される。該曜日細片は、それが薬剤用ポケット4、4’、4”上のマーク付け部分18と整列される如き様式で配備される。これにより、頂部に位置する薬剤用ポケット4のウェハ2が、どの曜日において服用されるべきかをユーザが特定することが許容される。
【0119】
次に担体細片300は上端部及び下端部の両方にて、該上端部がウェハ用ポケット冊子体に対するカバー320を形成する如き様式で、折り返される。例えば、該カバー上には、製造者、及び、薬剤の名称に関する情報が配備され得る。上記カバーは、実質的に、薬剤用ポケット4の面積全体に亙り延在する。折り返しの後、それは、下側リベット部分210の支柱状のリベット・ホルダ211、212間に押圧されている上側リベット部分220により固定される。
【0120】
担体細片300の下端部も同様に折り返されることから、それは薬剤用ポケット4に対する蓋体330を形成する。図4cにおいては、閉じられた状態のウェハ用ポケット冊子体が視認され得る。蓋体330は、カバー320の上方に到達する。該2つの部分は、解除可能な閉塞体により互いに接続される。例えば、上記蓋体の内側部上及び上記カバーの外側部上には、面ファスナー・ファスナ(hook−and−loop fastener)410、420が配備され得る。該面ファスナー式の閉塞体は、図4dに示される。図4gにおいては、磁石式の閉塞体が示される。この目的のために、例えば、蓋体330の縁部には、好適には該蓋体の全幅に亙り、金属帯片が配備されると共に、カバー320の縁部領域上には、同様に好適には該カバーの全幅に亙り、磁化された金属帯片が配備される。
【0121】
図4eには、ウェハ用ポケット冊子体の代替実施例が示され、面ファスナー式の閉塞体又は磁石式の閉塞体の代わりにゴムバンド430が配備され、該バンドは、担体300の下側部分に対して締着されると共に、カバー320上へと引掛けられることで、冊子体を閉じている。
【0122】
図4fには、ウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例が示される。この場合、カバー320上には、打抜きにより形成されて下方に屈曲されたタブ440が配備され、該タブは、ウェハ用ポケット冊子体が閉じられたときに蓋体330における長寸孔450に係合し得る。
【0123】
図5においては、本発明に係る方法により製造されるポケットの積層体100を含むウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例が、種々の組立て段階において斜視図で示される。
【0124】
ポケットの積層体100は、例えば28個のポケットなどの複数の薬剤用ポケット4を備えて成り、それらの内の最上の薬剤用ポケットのみが視認され得る。該薬剤用ポケットは、溶着されたウェハ2を含む。マーク付け用縁部である下側の縁部17には、複数のマーク付け部分18が在る。該マーク付け部分の内の1つのマーク付け部分上には、マーク3が在る。視認可能な上側の上記薬剤用ポケットの下側に位置する(視認できない)第2の薬剤用ポケットにおいて、このマークは、最上の薬剤用ポケット上のマークが位置された上記第1のマーク付け部分の次に位置するマーク付け部分上に配備される。
【0125】
各薬剤用ポケット4は、両側において13、13’にて切欠かれると共に、ミシン目12を有している。更に、上記薬剤用ポケットは長寸孔8を有し、それを通して、組立て状態の冊子体においてはリブ214が貫通通過する。
【0126】
図5b−1において、ポケットの積層体100の上方には、二部材で形成された締着デバイス200が示され、該締着デバイスは下側部分210及び上側部分220を有している。上記下側部分は、両方ともに基部プレート213上に配備されたリブ214及びフレーム215を備えて成る。上記リブは、下方から長寸孔8を貫通通過する。フレーム215は、3つの側辺において、且つ、第4の側辺にては部分的に、上記基部プレートを境界付けしている。このフレームが無い場合、各薬剤用ポケットは上記ミシン目を有する接続部分を越えて到達することがある。更に、このフレームは、薬剤用ポケットの上側(第1)部分を緊密に囲繞し、結果として、薬剤用ポケットに対する外側案内部の役割を果たすことから、各薬剤用ポケットは遊びなしでウェハ用ポケット冊子体内に確実に固定される。上記締着デバイスの上側部分は、形状的嵌合又は材料結合により上記下側部分上に締着され得るプレート220により形成される。材料結合による接続の場合、上記プレートは、例えば、超音波溶着により上記下側部分に対して接続され得る。形状的嵌合による接続に対しては、例えば、2つの部材の一方上には切り込みが配備され、且つ、該2つの部材の他方上には、突出部が配備される。
【0127】
締着デバイス200が一旦閉じられたなら、(締着された)ポケットの積層体100は、取扱いの間において該積層体の一体性が阻害されることを虞れる必要なく、何らの問題なく取扱われ得る。
【0128】
締着デバイス200の下側部分210は好適には、例えば接着剤結合により担体細片300上に締着される。もし、薬剤用ポケットの積層体を作成するために、第1部分的積層体が作成されるなら、それを各薬剤用ポケット4から作成するために、上記担体細片は好適には先ず、下側部分210と共に、各々のカセット25、25’、25”、25”’、…(図1)内に載置される。各薬剤用ポケットは次に、この細片上へと載置され、該担体細片上に締着された下側部分210のリブ214は、各ポケットの長寸孔8内へと摺動する。各薬剤用ポケットは、このリブ及びフレーム215により、上記担体細片上に保持される。更に、各薬剤用ポケットの位置は、これにより厳密に固定される。
【0129】
ウェハ用ポケット冊子体の全ての薬剤用ポケットが互いに重ねて積層された後、担体細片300には、曜日細片350が配備される。該曜日細片は、それがマーク付け部分18と整列されることから、結果として、各々の場合に薬剤用ポケット4上のマーク3と整列される如き様式で配備される。これにより、頂部に位置する薬剤用ポケットのウェハが、どの曜日において服用されるべきかをユーザが特定することが許容される。
【0130】
次に、担体細片300は、この端部がウェハ用ポケット冊子体に対する蓋体330を形成する如き様式で折り返される。該カバー上には、例えば、製造業者、及び、薬剤の名称に関する情報が配備され得る。この場合に上記カバーは、実質的に薬剤用ポケットの面積全体に亙り延在する。
【0131】
担体細片300の上端部は折り返されない。この点において、締着デバイス200は、上側縁部においてウェハ用ポケット冊子体を閉じるボックスを形成する。図5dには、閉じられた状態のウェハ用ポケット冊子体が視認され得る。蓋体330は、上記締着デバイス上に延在する。上記の2つの部材は、解除可能な閉塞体により互いに接続される。例えば、上記蓋体の内側部上及び上記締着デバイスの外側部上には、例えば、一方側には金属帯片及び他方側には磁化された金属帯片とした、磁石式閉塞体が各々配備され得る。上記磁石式閉塞体の各部分要素はまた、覆い隠された様式で、各々の構成要素内に含まれても良い。
【0132】
図6においては、本発明に係る方法により製造されるポケットの積層体100を含むウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例が、種々の組立て段階において斜視図で示される。
【0133】
ポケットの積層体100は、例えば28個のポケットなどの複数の薬剤用ポケットを備えて成り、それらの内の最上の薬剤用ポケット2のみが視認され得る。該薬剤用ポケットは、溶着されたウェハ2を含む。マーク付け用縁部である下側の縁部17には、複数のマーク付け部分18が在る。該マーク付け部分の内の1つのマーク付け部分上には、マーク3が在る。視認可能な上側の上記薬剤用ポケットの下側に位置する(視認できない)第2の薬剤用ポケットにおいて、このマークは、最上の薬剤用ポケット上のマークが位置された上記第1のマーク付け部分の次に位置するマーク付け部分上に配備される。
【0134】
各薬剤用ポケット4は、両側において13、13’にて切欠かれると共に、ミシン目12を有している。更に、上記薬剤用ポケットは長寸孔8を有し、それを通して、組立て状態の冊子体においてはリブ214が貫通通過する。
【0135】
図6aにおいて、担体細片300上には締着デバイス200が示される。該締着デバイスは二部材式に形成され、それは下側部分210及び上側部分220を有している。上記下側部分は、リブ214、フレーム215、及び、基部プレート213を備えて成る。上記リブは、下方から長寸孔8を貫通通過する。フレーム215は、基部プレート213の縁部上に着座する。該フレームは、3つの側辺において、且つ、第4の側辺にては部分的に、上記基部プレートを境界付けしている。このフレームが無い場合、各薬剤用ポケット4は上記ミシン目を有する接続部分を越えて到達することがある。更に、このフレームは、薬剤用ポケットの上側(第1)部分を緊密に囲繞するので、薬剤用ポケットを案内することから、各薬剤用ポケットは遊びなしでウェハ用ポケット冊子体内に確実に固定される。上記締着デバイスの上側部分は、形状的嵌合又は材料結合により上記下側部分上に締着され得るプレート220により形成される。このプレート220は、例えば、(接着剤結合などによる)材料結合により、担体細片300に対して接続される。
【0136】
締着デバイス200の下側部分210は、例えば接着剤結合により担体細片300に対して締着される。複数の薬剤用ポケットから1つの積層体を、又は、複数の薬剤用ポケット4から第1の部分的積層体を作成するとき、下側部分210と共に上記担体細片は好適には、カセット25、25’、25”、25”’、…内へと、最初に布置又は最初に載置される(図1)。各薬剤用ポケットは次に、これらの細片上へと載置され、上記担体細片上に締着された上記締着デバイスの下側部分のリブ214は各ポケットの長寸孔8内へと摺動する。各薬剤用ポケットは、このリブ及びフレーム215により、上記担体細片上に保持される。更に、その位置は、上記フレームにより厳密に固定される。
【0137】
ウェハ用ポケット冊子体の全ての薬剤用ポケット4が互いに重ねて積層された後、担体細片300には、曜日細片350が配備される。該曜日細片は、図6aに示された位置、及び、図6eに示された位置の両方において配備され得る。該曜日細片は、それが薬剤用ポケット4上のマーク付け部分18と整列される如き様式で配備される。これにより、頂部に位置する薬剤用ポケットのウェハが、どの曜日において服用されるべきかをユーザが特定することが許容される。
【0138】
次に担体細片300は上端部にて、この端部がウェハ用ポケット冊子体に対する蓋体320を形成する如き様式で、折り返される。例えば、該カバー上には、製造者、及び、薬剤の名称に関する情報が配備され得る。この場合に上記カバーは、薬剤用ポケット4の面積全体に亙り、且つ、冊子体の下端部における上記担体の張出し部に亙り、延在する。
【0139】
担体細片300の下端部は、ブロック340が得られる如き様式で折り返される。カバー320は、該ブロック上に到達する。該2つの部分は、解除可能な閉塞体により互いに接続される。例えば、上記カバーの内側部上及び上記ブロックの外側部上には、磁石式閉塞体が配備され得る。
【0140】
上記接続要素が一旦折り返されて閉じられたなら、上記ウェハ用ポケット冊子体が組立てられる。
【0141】
図7には、ウェハ用ポケット冊子体の更なる実施例が示される。図5からの冊子体の場合と同様に、担体300の蓋体330は、下方からポケットの積層体100上へと引張られ、それを、閉じ状態において覆う。図5からの実施例と対照的に、接続要素200としてリベットが使用されている。このリベットは同時に、上記蓋体における対応開口と協働して、ウェハ用ポケット冊子体に対する閉塞体の役割を果たす、と言うのも、該リベットの突出部分が上記蓋体における孔内に挿入されるからである。
【0142】
図8は、実質的に図4に類似するが、薬剤用ポケット4、4’、4”は各々の場合に付加的に側部切欠16を有する積層体100を備えるべく薬剤用ポケットの既製供給物から製造されたウェハ用ポケット冊子体の斜視図を示している。各切欠16は、第1及び第2の薬剤用ポケット領域10、11が共通して有する薬剤用ポケット4、4’、4”の縁部上に配置され、個々の切欠は、互いに追随する薬剤用ポケット4、4’、4”において、各切欠が積層体の頂部から底部にかけて薬剤用ポケット毎に段増的に大きくなる如き様式で構成される。これにより、積層体100における全ての薬剤用ポケット4、4’、4”の上方から見ると、薬剤用ポケット毎の切欠16の階段形状推移物が生成される。製造プロセスの間において薬剤用ポケット4、4’、4”の各々から例えば打抜かれた各切欠16は、二重ドットとして表されたグラフィック記号21であって、積層体100において下側に位置する薬剤用ポケット4’、4”上の切欠16の領域に各々導入されたグラフィック記号21の概観を露出する。
【0143】
この実施例において、積層体100は担体300上に配置される。積層体100及び該担体は、3本のリベット200、200’、200”により互いに接続される。積層体100を上記担体に対して接続するために、選択的に、1本のみのリベット200’、又は、例えば、図4に係る上記接続要素も使用され得る。頂部に位置する薬剤用ポケット4上にては、第2薬剤用ポケット領域11においてマーク3及びマーク付け部分18が視認され得る。
【0144】
この実施例において、担体300は、第2薬剤用ポケット領域11の下側縁部を越えて突出する領域360を有すると共に、該担体はこの領域上にて各マーク付け部分18と整列された時期表示部350(曜日細片)、すなわち、此処では各曜日の表示部を有している。
【0145】
時期表示部350は、例えば接着剤取付けにより配備されると共に、独国語で“Mo”、“Di”、“Mi”、“Do”、“Fr”、“Sa”及び“So”とされた各曜日の表示を有している。上記細片は、最初の曜日の表示部が最も左側に現れる如き様式で調製される。頂部に位置する薬剤用ポケット4上には、曜日“Mo”の表示部に整列して最初のマーク3が配備される。更なるマーク3は示されない、と言うのも、それらは、それらの上方に位置する薬剤用ポケット4により覆い隠されるからである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤ウェハ(2)を格納して提供する役割を果たす複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)の積層体(100)を製造する方法であって、前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)の各々が、マーク付け用縁部(17)上にて、該マーク付け用縁部(17)において互いに隣接して配置された所定個数のマーク付け部分(18)の内の1つのマーク付け部分にマーク(3)を有する方法において、前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)の各々を互いに重ねて積層することで少なくとも1つの積層体(100)を形成することから、該少なくとも1つの積層体(100)においては、互いに追随する複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)が在り、該複数の薬剤用ポケットのマーク(3)は互いに追随する前記マーク付け部分(18)に配置され、且つ、該当するなら、前記マーク付け用縁部(17)の第1端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、前記マーク付け用縁部(17)の第2端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)に追随する積層段階を含む方法。
【請求項2】
a)第1製造装置(30)において、前記複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を互いに重ねて積層し、少なくとも1つの第1部分的積層体を形成することから、該第1部分的積層体の各々においては、互いに追随する前記マーク付け部分(18)に前記マーク(3)が配置された互いに追随する薬剤用ポケット(4、4’、4”)が在り、且つ、該当するなら、前記マーク付け用縁部(17)の第1端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、前記マーク付け用縁部(17)の第2端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)に追随する積層段階と、
b)第2製造装置(30’)において、前記少なくとも1つの第1部分的積層体上へと更なる複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を積層することから、この様に形成された各部分的積層体においては、互いに追随する前記マーク付け部分(18)に前記マーク(3)が配置された互いに追随する薬剤用ポケット(4、4’、4”)が在り、且つ、該当するなら、前記マーク付け用縁部(17)の第1端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、前記マーク付け用縁部(17)の第2端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)に追随する積層段階と、
c)該当するなら、更なる製造装置(30”)において、前記第2製造装置又は更なる製造装置(30’)において作成された前記少なくとも1つの部分的積層体上へと、更なる薬剤用ポケット(4、4’、4”)を積層することにより段階b)を少なくとも一回だけ反復し、最終的に、複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)から成る少なくとも1つの積層体(100)を形成する反復段階と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1製造装置(30)において、複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を互いに重ねて積層することにより第1部分的積層体が作成され、
第2製造装置及び第3製造装置(30’)において、予め形成された各部分的積層体上へと更なる複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を積層することにより少なくとも1つの第2部分的積層体及び第3部分的積層体が各々作成され、且つ、
第4製造装置(30”)において、各第3部分的積層体上へと更なる複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を積層することにより少なくとも1つの積層体(100)が作成されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
a)第1製造装置(30)において、複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を互いに重ねて積層して少なくとも1つの第1部分的積層体を形成し、且つ、各々の場合に更なる製造装置(30’、30”)において、少なくとも1つの更なる部分的積層体を形成することから、各々の第1部分的積層体及び更なる部分的積層体においては、互いに追随する前記マーク付け部分(18)に前記マーク(3)が配置された互いに追随する薬剤用ポケット(4、4’、4”)が在り、且つ、該当するなら、前記マーク付け用縁部(17)の第1端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、前記マーク付け用縁部(17)の第2端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)に追随する積層段階と、
b)前記段階a)において形成された前記少なくとも1つの第1部分的積層体及び前記更なる部分的積層体を互いに重ね、薬剤用ポケット(4、4’、4”)の少なくとも1つの積層体(100)を形成することから、各積層体(100)においては、互いに追随する前記マーク付け部分(18)に前記マーク(3)が配置された互いに追随する薬剤用ポケット(4、4’、4”)が在り、且つ、該当するなら、前記マーク付け用縁部(17)の第1端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、前記マーク付け用縁部(17)の第2端部に配置されたマーク(3)を備える薬剤用ポケット(4、4’、4”)に追随する積層段階と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
各々の場合、4個の部分的積層体が互いに重ねて積層されることで、各々の場合に、複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)から成る1つの積層体(100)を形成することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
各薬剤用ポケット(4、4’、4”)の前記マーク付け用縁部(17)上に、7個のマーク付け部分(18)が配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
各々の場合、7個の薬剤用ポケット(4、4’、4”)が互いに重ねて積層されることで、1つの第1部分的積層体を形成することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
各々の場合、複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を互いに重ねることにより、少なくとも2つの第1部分的積層体が同時に作成されることを特徴とする請求項2から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
各々の場合、複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)が互いに重ねて積層されることで、カセット(25、25’、25”、25”’)において前記部分的積層体を作成することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)が互いに重ねて積層されることで、各々の場合に担体(300)上に各々の第1部分的積層体を作成することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記担体(300)が、前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)を該担体(300)上に保持する少なくとも1つの接続要素(200)を有し、且つ、
前記更なる複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)、又は、薬剤用ポケット(4、4’、4”)の更なる部分的積層体が、前記第1部分的積層体上に積層されることから、前記更なる複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)、又は、前記更なる部分的積層体に含まれる前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、前記接続要素(200)により同様に保持されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記担体(300)が、前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)を該担体(300)上で案内する案内要素(215)も有することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記担体(300)上に複数の時期表示部(350)が設けられることから、該時期表示部(350)が前記マーク付け部分(18)と各々整列することを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記時期表示部(350)が各々、各曜日の表示部であることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、薬剤用ポケットの既製供給物(7)からの単体化により作成されることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
i)各々が複数の領域(5)から成る少なくとも2本の隣接縦列(R)を含む薬剤用ポケットの既製供給物(7)であって、該既製供給物から前記複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)が単体化により形成される薬剤用ポケットの既製供給物(7)を配備する段階であって、前記各マーク(3)は、前記縦列(R)において互いに追随する各領域(5)にて、互いに追随する複数のマーク付け部分(18)上に各々配備される配備段階と、
ii)前記少なくとも2本の縦列(R)を、各縦列(R)を分離する少なくとも一本の分離ライン(11)に沿い互いから分離する段階であって、各縦列(R)において互いに追随する複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を含む各細長帯片(9)が、前記縦列(R)の本数に対応するように形成される分離段階と、
iii)各々形成された細長帯片(9)から個別的な各薬剤用ポケット(4、4’、4”)を分離することにより、前記細長帯片(9)に含まれた各薬剤用ポケット(4、4’、4”)を単体化する単体化段階と、
iv)各々の細長帯片(9)の単体化された薬剤用ポケット(4、4’、4”)を積層することで各々の積層体(100)を形成することから、1つの薬剤用ポケット(4、4’、4”)から次の薬剤用ポケット(4、4’、4”)にかけて順次的に、各積層体(100)内における該薬剤用ポケット(4、4’、4”)上の各々のマーク(3)が、互いに追随するマーク付け部分(18)内に配置される積層段階と、
を含むことを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記段階i)が、前記薬剤用ポケットの既製供給物(7)を位置移動方向(22)に位置移動する段階であって、前記少なくとも2本の縦列(R)が前記位置移動方向(22)に対して平行に隣接しており、前記各領域(5)が前記位置移動方向において互いに追随し、前記分離ライン(11)は前記位置移動方向(22)に追随し、且つ、前記複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)が前記位置移動方向(22)において互いに追随する位置移動段階を付加的に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
1つの積層体(100)が28個の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を含むことを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記積層体(100)が、担体(300)上に配置され、且つ、該担体(300)に対して接続要素(200)により接続されるか、又は、
前記各薬剤用ポケット(4、4’、4”)が前記担体(300)上に積層されると共に、該担体(300)に対して前記接続要素(200)により接続されることを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
各薬剤用ポケット(4、4’、4”)には、前記薬剤ウェハ(2)を含む該薬剤用ポケット(4、4’、4”)の第2薬剤用ポケット領域(11)の破り取りに資するミシン目(12)が導入されることを特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記マーク(3)が前記第2薬剤用ポケット領域(11)に配置されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも2本の隣接する縦列(R)を分離する前記分離段階が、切断により実施されることを特徴とする請求項16から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
形成された前記細長帯片(9)に含まれた前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)を単体化する前記単純化段階が、切断又は打抜きにより実施されることを特徴とする請求項16から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記薬剤用ポケットの既製供給物(7)が薄寸体であることを特徴とする請求項16から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
各薄寸体(7)が、互いに隣接する縦列(R)であって、互いに追随する前記複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を備える6本又は8本の縦列(R)を有し、各縦列(R)においては7個の薬剤用ポケット(4、4’、4”)が互いに追随することを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記単体化された各薬剤用ポケット(4、4’、4”)の積層の前に、各薬剤用ポケット(4、4’、4”)に各々の場合において縁部切欠(16)が付加的に配備されることから、1つの積層体(100)において各切欠(16)が薬剤用ポケット(4、4’、4”)毎に段増的に大きくなり、且つ、全ての薬剤用ポケット(4、4’、4”)の上方から見ると、前記積層体(100)において切欠(16)の階段形状推移物が生成される更なる段階が配備されることを特徴とする請求項16から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記薬剤ウェハ(2)が、避妊、又は、ホルモン置換療法のための使用に対して設計されることを特徴とする請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
薬剤ウェハ(2)を格納して提供する役割を果たす複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)の積層体(100)を製造するための薬剤用ポケットの既製供給物(7)であって、
該薬剤用ポケットの既製供給物(7)が、互いに追随する複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)を備える少なくとも2本の隣接する縦列(R)を有し、
各薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、マーク付け用縁部において互いに隣接して配置された所定個数のマーク付け部分(18)の内の1つのマーク付け部分にマーク(3)を有し、且つ、
各縦列(R)において互いに追随する前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)上のマーク(3)が互いに追随するマーク付け部分(18)に配備されるように、マーク(3)が当該薬剤用ポケットの既製供給物(7)上の各薬剤用ポケット(4、4’、4”)上に配備される薬剤用ポケットの既製供給物(7)。
【請求項29】
各マーク付け用縁部上には7個のマーク付け部分(18)が配置されることを特徴とする請求項28に記載の薬剤用ポケットの既製供給物(7)。
【請求項30】
各縦列(R)内には7個の薬剤用ポケット(4、4’、4”)が配置されることを特徴とする請求項28又は29に記載の薬剤用ポケットの既製供給物(7)。
【請求項31】
前記薬剤ウェハ(2)が、避妊、又は、ホルモン置換療法のための薬剤を含有することを特徴とする請求項28から30のいずれか一項に記載の薬剤用ポケットの既製供給物(7)。
【請求項32】
前記薬剤用ポケット(4、4’、4”)が、各々の場合に前記縁部におけるグラフィック記号(21)を付加的に有することを特徴とする請求項28から31のいずれか一項に記載の薬剤用ポケットの既製供給物(7)。
【請求項33】
薬剤ウェハ(2)を格納して提供する役割を果たす複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)の積層体(100)を製造するための、請求項28から32のいずれか一項に記載の薬剤用ポケットの既製供給物(7)の使用法。
【請求項34】
薬剤ウェハ(2)を格納して提供するデバイスであって、
i)各々の場合において7個のマーク付け部分(18)を備えると共に前記薬剤ウェハ(2)を各々含む複数の薬剤用ポケット(4、4’、4”)の積層体(100)と、
ii)前記各マーク(3)が整列される7個の時期表示部(350)が自身上に配置された担体(300)とを具備する、
デバイスを製造するための、請求項28から33のいずれか一項に記載の薬剤用ポケットの既製供給物(7)の使用法。

【図1】
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【図2】
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【図2a】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図4e】
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【図4f】
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【図4g】
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【図5a】
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【図5b−1】
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【図5b−2】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図6e】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−516726(P2012−516726A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548595(P2011−548595)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【国際出願番号】PCT/EP2010/000647
【国際公開番号】WO2010/089091
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(300049958)バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】