説明

蛇籠

【課題】ボックス形態に結合される蛇籠の前面が、石の圧力によって突き出るはらみ出し現象を防止し、はらみ出し形象を防止する補強棒の長さを長くして、施工される一部の蛇籠が他の蛇籠より突出したり、陥没することを防ぎ、河川の護岸や法面に施工することで河川等の氾濫を防止し、切土されることを防ぐ。
【解決手段】ボトム金網100の端に、4枚のサイド金網200を函体形態に結合し、サイド金網200の上部にアップサイド金網300を結合して蛇籠を構成する。サイド金網200はフロント金網210とリア金網220及びフロント金網210とリア金網220の間に結合されるレフト金網230及びライト金網240で構成する。フロント金網210とリア金網220が張力調節ユニット250によって引かれるように構成し、ボトム金網100とサイド金網200及びアップサイド金網300が相接するそれぞれの角を結束ワイヤーによって結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は蛇籠(gabion)に関するものであり、特に、多数の金網の端がそれぞれ結束ワイヤーによってボックス形態に結合され、その内部の空間に張力調節ユニットが設置されて、石が詰められた状態で生ずる満腹現象(外へはらむ現象)を防ぐことができるようにすると同時に、これを河川の護岸やその他の法面に施工して、河川等の氾濫を防止するとともに切土(法面土砂の崩壊等)されることを防ぐことができるようにしたのである。
【背景技術】
【0002】
一般に、護岸、河川などの傾斜面には水の氾濫を防止することと共に、水によって傾斜面が洗わせられて切土されることを防ぐことができるようにするために石が詰められた蛇籠がその表面に施工されている。
【0003】
このような蛇籠は多数の石をその内部に入れて垂直や水平方向に積むことができるように形成され、通常の円筒形態を持つ網で形成される蛇籠の一側に開口部を形成してその内部に石を詰めることができるように構成されており、石を詰めた後に開口部を蓋で覆うことができるように構成されている。
【0004】
しかし、このような構成を持つ蛇籠は開口部の大きさが小さく、その内部に石を詰めるのが非常に困難であり、石を詰めた後に開口部を塞ぐための蓋を別途のワイヤーなどで結束する過程を必要とするため、作業性が低くなる問題点があった。
【0005】
このような問題点を解消するための発明として、大韓民国登録実用新案公報20−342331号(2004年2月6日)の石の詰めるのが容易な護岸の蛇籠が提案され、提案された護岸の蛇籠では円筒状の網の一側端から他側端まで長手方向のスリットを形成し、その切開部の両側に所定の間隔を持つ切欠きを形成して石を詰めることが容易になるようにしたが、網が円筒状に形成されていることで蛇籠を垂直方向に積層することができず、また、これを垂直方向に施工した場合に、はらみ出し現象が発生する原因となるともに、接する他の網と平行にならなくなるというもう一つの問題点があった。
【0006】
一方、蛇籠を垂直で積層させようとする場合、別途の水平または垂直パイプからなる一面足場を全面に露出されるように施工する過程で、周りの美観を阻害するという他の問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述のような問題点を解消するために発明され、多数の金網の端がそれぞれ結束ワイヤーによってボックス形態に結合され、その内部に提供される空間に張力調節ユニットが設置され、石を詰めた状態で発生するはらみ出し現象を防ぐことができるようにし、同時に河川の護岸やその他の法面にこれを施工して氾濫を防止しながら土砂が削られるのを防ぐことができる蛇籠を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述のような目的を果たすため、本発明はボトム金網(底面金網)100の端にそれぞれのサイド金網(側面金網)200が函体形態に結合されて、前記サイド金網200の上部にアップサイド金網(上面金網)300が結合されるように構成される蛇籠Aにおいて、前記サイド金網200は網が狐格子の形態に形成されるフロント金網(前面金網)210とリア金網(背面金網)220及び前記フロント金網210とリア金網220の間に結合されるレフト金網(左面金網)230及びライト金網(右面金網)240で構成され、前記フロント金網210とリア金網220が張力調節ユニット250によって引かれるように構成されて、前記ボトム金網100とサイド金網200及びアップサイド金網300が相接するそれぞれの角が結束ワイヤーによって結合されることを特徴とする。
【0009】
また、前記張力調節ユニット250はフロント金網210を構成するそれぞれのワイヤー211にリア金網220に向けて突き出るように湾曲させた第1安着部251が1個以上形成され、前記リア金網220を構成するそれぞれのワイヤー221にフロント金網210に向けて突き出るように湾曲させた第2安着部251’が1個以上形成され、前記第1安着部251と第2安着部251’にそれぞれ補強棒252、252’が挿入されて、前記補強棒252、252’の間に緊張(締め)ワイヤー253の両側端が縛られ、縛られた緊張ワイヤー253の中間部分を数回捩じって補強棒252、252’が内側に引かれるように構成されることを特徴とする。
【0010】
また、前記フロント金網210の第1安着部251は、上部と下部及び中央部に、水平方向に形成され、前記リア金網220の第2安着部251’は、前記第1安着部251と対称に形成されることを特徴とする。
【0011】
また、前記結束ワイヤーは螺旋スプリングの形態を持つように形成されることを特徴とする。
【0012】
そして前記結束ワイヤーのピッチ(P)はそれぞれ結合される金網のワイヤーピッチ(p)と等しく形成されて、前記結束ワイヤーの下端は外方に向けて捩じれた形態を持つように形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
このように本発明は、多数の金網の端がそれぞれ螺旋形態を持つ結束ワイヤーによってボックス形態に結束されて、その内部に提供される空間に張力調節ユニットが設置されて石を詰めて護岸や傾斜面に施工されることで、蛇籠に発生する部分的なはらみ出し現象を防止できるようにし、同時に補強棒によって、隣接する他の蛇籠が押し出されたり、陥没するのを防止することができる。
【0014】
また、これによって河川の護岸やその他の法面に施工して氾濫を防止しながら、切土されることを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明する。
【0016】
本発明による蛇籠Aは、図1〜図5に示すように、ボトム金網100、サイド金網200、アップサイド金網300及び結束ワイヤー400で構成されている。
【0017】
ここで、前記ボトム金網100は後述する石(雑石)が支えられるようにしながら、サイド金網200が端に結合されるようにすることで、所定の長さで切断した多数のワイヤーが四角縁の形態を持つように形成され、四角縁の内側に他のワイヤーが交差されるようにスポット溶接を利用して結合されるようにすることで全体的に網が狐格子の形態を持つように構成されている。
【0018】
また、前記ボトム金網100の四角縁の内側に交差されるそれぞれのワイヤーの中で、一部のワイヤーの間隔を他のワイヤーの間隔よりも狭くし、部分的な強度をさらに高めるように構成されている。
【0019】
前記サイド金網200はボトム金網100の端に、その下端が結合されて垂直の形態で立てられ、垂直の形態で立てられたそれぞれの角を結束ワイヤー400で結合させて上部が開放される函体形態を持つようにすることで、ボトム金網100の前後、左右を基準にしてフロント金網210、リア金網220及びレフト金網230、ライト金網240で構成されている。
【0020】
前記フロント金網210は、ボトム金網100と等しい形態を持ち、後述する張力調節ユニット250を構成する第1安着部251が少なくとも1個以上形成されている。
【0021】
前記第1安着部251は、フロント金網210を構成するそれぞれのワイヤー211にリア金網220に向けて湾曲形態に突き出されるように形成され、後述する補強棒252が外部で挟まれることができるように構成されている。
【0022】
このような第1安着部251は、⊂形態に曲げられるようにすることが好ましく、一つのワイヤー211を⊂形態に曲げてフロント金網210を形成するのではなく、⊂形態に曲げられる長さのゆとりを持つようにボトム金網100の形態と等しく製作した後に、プレスなどを利用して、1回でフロント金網210の一側端から他側端を向けて成形されるようにすることが好ましい。
【0023】
また、前記第1安着部251は、上部と下部及び中間部で、それぞれ水平方向に形成されるようにすることが、より好ましい。
【0024】
そして、前記フロント金網210、はボトム金網100と同様、交差されるそれぞれのワイヤーの中で一部のワイヤーの間隔を他のワイヤーの間隔よりも狭くして強度がさらに高められるように構成されている。
【0025】
前記リア金網220は、フロント金網210と等しい形態に形成されることで、前記リア金網220を構成するそれぞれのワイヤー211には、フロント金網210に向けて湾曲形態に突き出された第2安着部251’が1個以上形成されるように構成されている。
【0026】
また、このようなリア金網220は、フロント金網210と等しい形態を持たせ、前記リア金網220を構成するそれぞれのワイヤーの中で一部のワイヤーの間隔を他のワイヤーの間隔よりも狭くして、部分的にその強度が補強されるように構成されている。
【0027】
前記レフト金網230及びライト金網240は、ボトム金網100の上部とフロント金網210及びリア金網220の間に、結束ワイヤー400を介在させ、前記ボトム金網100と等しい形態を持つように構成されており、これもまた部分的な強度を高めるために、前述のとうにレフト金網230及びライト金網240を成すそれぞれのワイヤーの中で一部のワイヤーの間隔を他のワイヤーの間隔よりも小さくなるように形成して、その強度が全体的に増大されるように構成されている。
【0028】
前記張力調節ユニット250は、ボトム金網100の端で上部に向けて直角または垂直になるように結合されるフロント金網210とリア金網220に、ある程度の張力がいつも作用するようにして、その中に石が詰められた時にはらみ出し現象が生じることを防止すると同時に、蛇籠を垂直方向に積層したり、水平方向に連続するように施工する場合に、隣接する他の蛇籠と同じ方向すなわち、垂直や水平方向が維持される機能が提供されるように構成されている。
【0029】
このために、前記張力調節ユニット250は、第1安着部251、第2安着部251’、補強棒252、252’及び緊張ワイヤー253で構成されている。
【0030】
ここで、前記第1安着部251は、前述のとおりにフロント金網210の内側面であるすなわち、リア金網220に向く部分が湾曲形態に突き出されて、外側から所定の長さを持つ補強棒252が挿入されるように構成されている。
【0031】
前記第2安着部251’は、第1安着部251と等しい形態を持つことで、前記第1安着部251と対称の形態を持つように形成されており、これもまた他の補強棒252’が外部の外側から容易に挿入されるように構成されている。
【0032】
前記補強棒252、252’は、所定の直径でその長さは安着されるそれぞれの第1,2安着部251、251’の長さと等しいように形成され、場合によって補強棒252、252’の長さをより長くして、隣接する他の蛇籠A’に形成される他の第1,2安着部に安着されることで、その水平や垂直形態を合わせることができるようにすることがより好ましい。
【0033】
前記緊張ワイヤー253は、その圧縮張力によって両側端に縛ったり、または巻かれる形態に固定されるそれぞれの補強棒252、252’を内側方向すなわち、蛇籠Aの内側方向に引っ張って、蛇籠Aに詰められる石500の圧力によってフロント金網210やリア金網220が外側方向に突き出る満腹現象が防止されるように構成されている。
【0034】
このために、前記緊張ワイヤー253は、第1安着部251と第2安着部251’に安着されたそれぞれの補強棒252、252’ の間にその両側端が縛られて、縛られる部分は、それぞれのフロント金網210及びリア金網220を成すワイヤーの間隔が細くなる部分に位置する所が縛られるようにすることが好ましい。
【0035】
この時に、残りの部分は、長さが短い別途の束ねワイヤー254を利用して縛られるようにすることで、すべての第1安着部251と第2安着部251’がそれぞれの補強棒252、252’に縛られて浮き上がることが生じないようにすることができる。
【0036】
また、前記緊張ワイヤー253は、楕円形または閉曲線の形態を持つように縛られた状態で、中央にドライバーや小さな棒を挟んでこれを回転させることによって、緊張ワイヤー253が絞られながら、その両側端に縛られた補強棒252、252’が中央側に引かれるように構成されている。
【0037】
このような張力調節ユニット250は、一つで例を挙げたが、フロント金網210に形成される第1安着部251やリア金網220に形成される第2安着部251’の数に合うように使用することが好ましい。
【0038】
一方、本発明では、フロント金網210に形成される第1安着部251とリア金網220に形成される第2安着部251’が水平形態を持つようにしたが、このような水平形態の以外にそれぞれのフロント金網210とリア金網220を90°回転させる形態の垂直形態を持つように形成して使うことができる。
【0039】
前記アップサイド金網300は、ボトム金網100及びサイド金網200が多数の結束ワイヤー400によって函体形態に結合された内部空間に、石500を詰めてその上部を塞いで詰められた石500が外部に抜け出ることを防止する機能を持つことでボトム金網100と等しい形態を持つように構成されていて、アップサイド金網300の端をサイド金網200の上端に相接するようにして、多数の結束ワイヤー400に結合されるように構成されている。
【0040】
前記結束ワイヤー400は、蛇籠を成す多数のボトム金網100、サイド金網200及びアップサイド金網300の角をそれぞれ結束させることでその形態は螺旋スプリング形態を持つように形成され、前記結束ワイヤー400の下側端が結束させようとする角、例えばフロント金網210とレフト金網230が相接するようにした状態で、上側に一つの四角形態を持つ網に挿入されるようにした後に、手を放すことと同時にその自重によって下部に移動しながら螺旋方向に回転されることによって、結束ワイヤー400が垂直に繋がれた一つの網の間で糸を通したような形態に結束される。
【0041】
このために、前記結束ワイヤー400のピッチ(P)は、それぞれ結合されるか、または挟まれる金網のワイヤーピッチ(p)と等しいピッチを持つように形成されて、結束ワイヤー400の下端はその端が外に捩られて開かれる形態を持つように形成されている。
【0042】
これは結束ワイヤー400の下端の端が開けられなかった場合に、結束ワイヤー400の自重によって下部に落下移動される過程で、その端が垂直形態や水平形態で位するようになるそれぞれのワイヤーに触れて方向がずれて非結束となることを防止できるように構成されている。すなわち、ある程度の遊間を持って、下部に落下するように移動する過程で、結束ワイヤー400の中心に入る角部分が少し外れたと言っても、ずれた部分が外側部分に開けられた部分によって中心に引かれながら案内されるによって、容易に結束することができる。
【0043】
このような構成を持つ蛇籠は、先に、サイド金網200の一つのフロント金網210を底に据え置いた状態で、ボトム金網100を立ててボトム金網100の端とフロント金網210の端が相接するようにし、お互いに触れ合う角の上部で結束ワイヤー400の下端が挟まれるようにした後に、結束ワイヤー400を放すと同時に、結束ワイヤー400は自重によって下部に移動すると同時に、螺旋形態によってそれぞれの網を貫通して糸に通した状態に結束される。
【0044】
次に、結束ワイヤー400の下端が底に触れて止められた後に、結束ワイヤー400の上部を窄めることとして、ボトム金網100とフロント金網210を逆に持っても結束ワイヤー400が逆方向に抜けることを防ぐことができる。
【0045】
次に、このような過程の繰り返しを通じて、ボトム金網100にそれぞれリア金網220、レフト金網230及びライト金網240が結合されるようにする。
【0046】
次に、フロント金網210の前面で、後面を向くように形成される第1安着部251に補強棒252を挿入した後に、補強棒252に接するワイヤーの中で間隔が狭い部分を除くすべての部分を束ねワイヤー254で縛って固定し、リア金網220に形成される第2安着部251’に他の補強棒252’を挿入した後に、束ねワイヤー254を縛って固定する。
【0047】
次に、束ねワイヤー254によって固定されたそれぞれの補強棒252、252’の間に緊張ワイヤー253の両側端が包まれる形態で巻いて、その中央にドライバーなどをさして回転させるによって緊張ワイヤー253が縒られながらその両側にある補強棒252、252’を引かれるようになる。
【0048】
次に、緊張ワイヤー253によって補強棒252、252’が引かれた状態で函体形態に形成される内部に石500を詰め、石500が詰められたサイド金網200の上部をアップサイド金網300で覆って、アップサイド金網300の端に相接するすべての角の部分に結束ワイヤー400を結束させることで、一つの蛇籠Aを得ることができる。
【0049】
本発明に関して、一つの蛇籠Aを得る過程を説明したが、このような蛇籠Aを利用して河川の護岸や傾斜面などにこれを水平方向に連続されるように施工する場合に、補強棒252、252’の長さを長くして、図6に示すように、2個のフロントパネルや2個のリアパネルに形成されるそれぞれの安着部に全部挿入されるようにすることによって、前後面で他の蛇籠A’がより突き出でるとか、陥没することを防ぐことができる。
【0050】
また、図7に示すように、ほとんど垂直に近い護岸や傾斜面600に蛇籠Aを垂直に積む場合に、それぞれのフロントパネルやリアパネルに形成される安着部を全部垂直に向けるように位置させた後に、前述のとおりに長さが長い補強棒を利用してある一つの蛇籠が突き出でるとか陥没することを防止することができる。
【0051】
一方、図8に示すように、蛇籠Aを垂直の方向に積層させて擁壁の形態を持つように使うこともでき、このような場合、一番下端に位置する蛇籠からその上部に積層される蛇籠の長さを順次に短くして、安定的になるように施工して使うこともできる。
【0052】
本発明では、蛇籠を成すボトム金網100、フロント金網210、リア金網220、レフト金網230、ライト金網240及びアップサイド金網300を四角形態を持つように説明したが、図9に示すように、フロント金網210とリア金網220を長さが長い長方形の形態を持つようにして、フロント金網210とリア金網220にそれぞれ結束されるボトム金網100、レフト金網230、ライト金網240及びアップサイド金網300をその長さに合うようにする場合、マットレスの形態を持つようにして傾斜角度が緩い護岸や傾斜面700にこれを容易に施工して切土されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明による蛇籠の斜視図である。
【図2】本発明による蛇籠の分解斜視図である。
【図3】本発明による蛇籠のレフト金網を取り除いた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明による蛇籠の縦断面図である。
【図5】本発明による蛇籠に石が詰められた状態を示す例示図である。
【図6】本発明による蛇籠の使用状態を示す例示図である。
【図7】本発明による蛇籠を傾斜角度が大きい法面に施工した状態を示す例示図である。
【図8】本発明による蛇籠を垂直に築いた状態を示す例示図である。
【図9】本発明による蛇籠を傾斜角度が小さい法面に施工した状態を示す例示図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトム金網(100)の端にそれぞれサイド金網(200)が函体形態に結合されて、前記サイド金網(200)の上部にアップサイド金網(300)が結合されるように構成される蛇籠(A)において、前記サイド金網(200)は網が狐格子の形態に形成されるフロント金網(210)とリア金網(220)及び前記フロント金網(210)とリア金網(220)の間に結合されるレフト金網(230)及びライト金網(240)で構成され、前記フロント金網(210)とリア金網(220)が張力調節ユニット(250)によって引かれるように構成され、前記ボトム金網(100)とサイド金網(200)及びアップサイド金網(300)の相接するそれぞれの角が結束ワイヤーによって結合されることを特徴とする蛇籠。
【請求項2】
前記張力調節ユニット(250)は、フロント金網(210)を構成するそれぞれのワイヤー(211)にリア金網(220)に向けて突き出るように湾曲させた第1安着部(251)が1個以上形成され、前記リア金網(220)を構成するそれぞれのワイヤー(221)にフロント金網(210)に向けて突き出るように湾曲させた第2安着部(251’)が1個以上形成され、前記第1安着部(251)と第2安着部(251’)にそれぞれ補強棒(252)、(252’)が挿入され、前記補強棒(252)、(252’)の間に緊張ワイヤー(253)の両側端が縛られ、緊張ワイヤー(253)の中間部分を数回捩って補強棒(252)、(252’)が内側に引かれるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の蛇籠。
【請求項3】
前記フロント金網(210)の第1安着部(251)は、上部と下部及び中央部に水平方向に形成され、前記リア金網(220)の第2安着部(251’)は前記第1安着部(251)と対称に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の蛇籠。
【請求項4】
前記結束ワイヤーは螺旋スプリングの形態を持つように形成されていることを特徴とする請求項1記載の蛇籠。
【請求項5】
前記結束ワイヤーのピッチ(P)はそれぞれ結合される金網のワイヤーピッチ(p)と等しく形成され、前記結束ワイヤーの下端は外方へ向けて捩れた形態を持つように形成されることを特徴とする請求項4記載の蛇籠。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2009−536699(P2009−536699A)
【公表日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506395(P2009−506395)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【国際出願番号】PCT/KR2006/001496
【国際公開番号】WO2007/119899
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(508310816)
【Fターム(参考)】